[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ] [ 索引 ]
DECprint Supervisorソフトウェアがこれらの方法によってファイルのデータ・ タイプを判断できない場合には, そのファイルはテキスト・ファイルとして印刷されます。DECprint Supervisorソフトウェアのインストレーションによってシステムに設定される, 省略時のテキスト・ファイルのデータ・ タイプはANSIです。
さらに,ファイルがテキスト・ファイルとして印刷される場合には,DECprint Supervisor ソフトウェアはテキストの後のPostScript データを検出できます。したがって,テキストの後にPostScript データが続くファイルを正しく印刷できます。
ファイルのデータ・タイプを判断する処理は,プリント・ジョブ内の各ファイルに対して繰り返されます。 したがって,1つのプリント・ジョブに異なるファイル・ タイプを含むことができます。
$ COPY _From: SYS$LIBRARY:DCPS$FILE_EXTENSION_DATA_TYPE.DAT_DEFAULT _To: SYS$COMMON:[SYSLIB]DCPS$FILE_EXTENSION_DATA_TYPE.DAT.DATファイルが可変長形式あるいはストリーム形式でない場合,キューの起動時にDCPS がそのファイルを読み込むことができません。OPCOMがエラーを通知し, そのシンビオント・プロセスは終了します。.DATファイルを正しい形式で保存し,DCPS$STARTUP.COM ファイルを使用してプリンティング・ システムを再起動しなければなりません。
POSTSCRIPT: EPS EPSF POST PS ;この例では,.EPS,.EPSF,.POST,.PSというファイル拡張子のファイルがPostScript ファイルとして処理されることを指定しています。
システム固有のファイル拡張子を追加したり,すでに定義されているファイル拡張子をローカルな意味に変更することも可能です。
AUTOMATICを除き,正しい値であれば,DATA_TYPEの値としてどの値も指定できます。 データ・タイプ名を短く省略することはできません。指定できるデータ・ タイプ名は次のとおりです。
システムの省略時のテキスト・データ・タイプはANSIです。 通常ANSIファイルではなく,PCL, Proprinterテキスト・ファイルを印刷している場合は, この省略時の設定をANSIからPCL, Proprinterのいずれかに変更しなければなりません。
省略時のテキスト・データ・タイプを定義するには,次の論理名のどちらか一方または両方を定義します。
システム全体で有効な省略時のテキスト・データ・タイプを定義するには, 次のコマンドを使用します。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$DEFAULT_TRANSLATOR text_data_type
キュー固有の省略時のテキスト・データ・タイプを定義するには,次のコマンドを使用します。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$queuename_DEFAULT_TRANSLATOR text-data-type
システム全体で有効なデータ・タイプがキュー固有のデータ・タイプと異なる場合は, キュー固有のテキスト・データ・タイプが優先されます。
特定のキューをPATHWORKSクライアントが使用する場合には,キュー固有の論理名を設定しておくと便利です。 たとえば,PCから印刷されるテキスト・ファイルがPCL ファイルであるとします。次の例では,PATHWORKSという名前のキューに対して省略時のテキスト・ データ・タイプとしてPCLを設定する方法を示しています。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$PATHWORKS_DEFAULT_TRANSLATOR PCLDECprint Supervisor ソフトウェアは,PATHWORKS キューに送信された各ファイルごとにファイルのデータ・タイプを判断しようとします。 ファイル・データ・タイプを判断できない場合には, そのファイルはPCLファイルとして処理されます。ファイルにPCLテキストとPostScript データが登録されている場合でも,そのファイルは正しく印刷されます。
このパラメータは自動的なデータ・ タイプの検出を無効にします。ただし,DDIF ファイル・タグがついたファイルは,データ・タイプ指定の影響を受けません。 ファイルにDDIFタグが登録されており,明示的に別のデータ・ タイプを指定した場合には,そのファイルは印刷されません。その場合には, 次のエラー・メッセージが表示され,DECprint Supervisorソフトウェアはプリント・ ジョブの次のファイルの処理を継続します。
INVDDIFDATA, Invalid DDIF data, flushing to end of file
/PARAMETERS=DATA_TYPE=AUTOMATIC[=text-data-type]ユーザは/PARAMETERS=DATA_TYPE=AUTOMATIC修飾子を指定することにより, 自動的なデータ・タイプ検出を指定できます(たとえば,プリント・ キューに省略時のデータ・タイプが割り当てられている場合)。
ユーザがDATA_TYPE=AUTOMATICパラメータに省略時のテキスト・データ・ タイプ(text-data-type)を指定した場合には,DECprint Supervisorソフトウェアはプリント・ ファイルのデータ・タイプを判断できないときに,その指定をファイルのデータ・ タイプであると解釈します。
text-data-type の値は省略可能です。省略時の設定については, 第4.2.2項を参照してください。
DECprint Supervisorソフトウェアは, 省略時のテキスト・データ・タイプの後にPostScriptデータが続くファイルを印刷できます。 たとえば,PCLテキストから始まり,その後にPostScript データの続くファイルを印刷しなければならない場合には,ユーザは次のPRINT コマンドを使用して省略時のテキスト・データ・タイプをPCL に設定できます。
$ PRINT/QUEUE=PS20$A10 PIC.MSG/PARAMETERS=(DATA_TYPE=AUTOMATIC=PCL)この機能は電子メール・システムで作成されたファイルを印刷するときに役立ちます。 たとえば,メール・システムを使用して他のユーザから送信されたPostScript ファイルの先頭にテキスト・メッセージ・ヘッダがあり, その後にPostScriptデータが付加されている場合には,このファイルを印刷できます。