この章では,日本語DECprint Supervisorに影響を与えることが確認されているその他の問題, ならびにその問題を処理する必須パッチ・キット("ECO") についての情報を提供します。
次のような方法で必須パッチ・キットを入手し,アップデートすることが可能です。
ftp.service.digital.com/public/vms
http://search.service.digital.com
DCPSプリント・シンビオント・プロセスが徐々にメモリおよびページファイル・ スペースを消費する可能性があり,最終的にシステムの性能に影響を与えるという問題があります。 この問題はOpenVMS Alpha V7.1-2システムのみで発生します。
次のDECthreadsのパッチ・キットにより,この問題は解決されます。
マルチストリーム・プロセスとして日本語DECprint Supervisorを起動している場合は,Queue Manager 必須アップデートを必ずインストールしなければなりません。
Queue Manager必須アップデート・キットは次のとおりです。
上記のアップデートは,マルチストリーム・シンビオントを起動している特定の環境下でSTART/QUEUE コマンドがハングするという問題を解消します。 キットで提供されているリリース・ノートには,このアップデートによって解消されるすべての問題について記述しています。 このアップデートをインストールした後には, システムをリブートして変更を有効にする必要があります。
このアップデートをインストールしていないと,マルチストリーム・プロセスで起動しているキューをSTOP/QUEUE/RESET を使用して停止した後,直ちにSTART/QUEUE を使用して起動した場合に,ハングする可能性があります。 さらに,次のメッセージがOPCOMに書き込まれることがあります。
%DCPS-F-STREAMUSE, Request 4 for Stream Id x ignored. Not consistent with symbiont state
ハング状態から回復するには,Ctrl/Yを押してDCLプロンプト表示に戻り, 続いて再度STOP/QUEUE/RESETを実行し,数秒待ってから再度キューを起動するようにします。 この問題の回避策は,Queue Managerアップデートをインストールすることです。
OpenVMS V7.0ターミナル・ドライバに問題があり,DCPSでLAT接続および直接接続プリンタを使用することができない場合があります。 現象としては, 対応するキューを起動することができず,OPCOMに次のようなメッセージが書き込まれます。
%%%%%%%%%%% OPCOM 31-OCT-1995 21:53:55.73 %%%%%%%%%%% Message from user SYSTEM on FUNYET Queue SYS$PRINT: %DCPS-E-UNSUPPORTED, unsupported operation or function %%%%%%%%%%% OPCOM 31-OCT-1995 21:53:55.74 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on FUNYET %QMAN-I-QUENOTSTART, queue SYS$PRINT could not be started on node FUNYET %%%%%%%%%%% OPCOM 31-OCT-1995 21:53:55.74 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on FUNYET -SYSTEM-F-ABORT, abort
この現象は継続して発生する場合もありますし,断続的に発生する場合もあります。 キューの起動を何回か続けて試みると,正しく起動できる場合もあります。
この問題は,次のパッチ・キットで解消されます。
OpenVMSターミナル・ドライバに問題があり,OpenVMSシステムのシリアル・ ポートに接続したプリンタがI/Oエラーを通知する場合があります。 この問題は,使用しているシリアル・ポートの種類に依存していますが, OpenVMS Alpha V6.2〜V7.0およびOpenVMS VAX V5.5〜V7.0で発生します。
問題は,プリンタのデータ消失防止用のXOFF要求に対して,ターミナル・ ドライバの応答が遅くなる場合があることです。
この問題はOpenVMS Alpha V7.1で解消されました。
この問題は,次のパッチ・キットで解消されます。
OpenVMS VAX V7.0およびV7.1システムのDECthreadsに問題があり, INSFMEMエラーを発生してDCPSシンビオントが強制終了する場合があります。DCPS シンビオントは毎回,前回よりも多くのメモリを消費し,最終的には利用可能なダイナミック・ メモリよりも多くのメモリを取得しようとして強制終了します。 シンビオントの強制終了が発生する確率は,シンビオントが新たにプリント・ ジョブを処理するたびに増加します。
この問題は,次のパッチ・キットで解消されます。
1997年5月19日以降,場合によってはCMA (DECthreads)機能に問題があることを示すACCVIO あるいはBADPARAMエラーが発生して,DCPSシンビオントが強制終了する可能性があります。DECthreads 機能に基づくDIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSおよびその他レイヤード製品を含むシステム上のソフトウェアは, この日付以降に障害が発生する可能性があります。
この問題は,デルタ時間が10,000日よりも短いという長年のOpenVMS の制限に関連しています。特に,UNIX基準時間として1970年1月1日を使用しているPOSIX 関連のソフトウェアは,1997年5月19日以降にこの制限を超えます。 デルタ時間の制限については,OpenVMSのWebページ(www.openvms.digital.com) を参照してください。
この問題は,次のパッチ・キットで解消されます。