[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ] [ 索引 ] [ DOC Home ]

まえがき


対象読者

本書は, OpenVMSオペレーティング・システムを使用するすべてのユーザを対象に書かれています。 本書には,すべてのDCLコマンドおよびレキシカル関数の説明が含まれています。 コマンドに制限事項がある場合,または特定の特権が必要な場合は, そのように記述されています。

本書は,読者が 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』の内容を理解していることを前提にしています。


本書の構成

本書 は,各コマンドおよびレキシカル関数の詳細な説明で構成されています。 各コマンドはアルファベット順に並んでおり, 各ページの一番上にはコマンド名が記述されています。レキシカル関数は, 「レキシカル関数」(JOBコマンドの説明の後)内にまとめてあります。 それぞれの関数は,その中でアルファベット順に並んでいます。

『OpenVMS DCLディクショナリ』のハードコピー・マニュアルは2分冊になっています。 1冊は,AからMで始まるコマンド(レキシカル関数を含みます)の説明が記述されています。 もう1冊は,NからZで始まるコマンドの説明が記述されています (それぞれの目次を参照してください)。 索引は,すべてのコマンドおよびレキシカル関数を網羅しています。 ブックリーダでは,すべてのDCLコマンドおよびレキシカル関数は, 1つのマニュアルにまとめられています。

廃止されたDCLコマンド,およびそれに代わるコマンドを, 付録 Aに示します。

言語コンパイラやその他のOpenVMSオプションのソフトウェア製品のコマンドは, 本書には含まれていません。 これらのコマンドについては,製品とともに提供されるドキュメントを参照してください。


関連資料

OpenVMSオペレーティング・システムの概要,およびDCLの使用方法については, 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』は, 初心者や会話型コンピュータ・システムの経験が少ないユーザを対象にしています。

『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』は,DCLコマンド言語の概要を説明します。また, DCLコマンドやレキシカル関数を使用したコマンド・プロシージャを作成する際の自習書としても使用できます。

各ユーティリティについての詳細は, それぞれのユーティリティのマニュアルを参照してください。 それぞれのユーティリティのマニュアルには,ユーティリティを起動するDCLコマンド, ユーティリティ起動中に使用できるコマンド,および参照情報が記述されています。 『OpenVMS DCLディクショナリ』は, 各ユーティリティの簡単な説明とフォーマットについてのみ説明しています。

メッセージについての詳細は,オンラインのHelp Messageユーティリティ, または『OpenVMS system messages documentation』を参照してください。

OpenVMS製品およびサービスについての追加情報は, Digital OpenVMS World Wide Webサイトにアクセスしてください。 URLは次のとおりです。

      http://www.openvms.digital.com 


本書で使用する表記法

OpenVMS AXPオペレーティング・システムという名称は, OpenVMS Alphaオペレーティング・システムに変更されました。 OpenVMS AXPまたはAXPと記載されている場合には, OpenVMS AlphaまたはAlphaと読み替えてください。

VMScluster システムは,OpenVMS Cluster システムを指します。 特に明記しない限り,OpenVMS Cluster またはクラスタは,VMScluster と同義です。

DECwindowsおよびDECwindows Motifは, DECwindows Motif for OpenVMSソフトウェアを指します。

本書では次の表記を使用しています。

表記法 意味
Ctrl/x Ctrl/xという表記は, Ctrlキーを押しながら別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。
PF1 xまたは
GOLD x
PF1 xまたはGold xという表記は, PF1またはGOLDに定義されたキーを押してから, 別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。

EVEコマンドでは,GOLDキーのあとにスラッシュ(/),ダッシュ(-), またはアンダースコア(_)を区切り文字として使用できます。

[Return] 例の中で,キー名が四角で囲まれている場合には, キーボード上でそのキーを押すことを示します。 テキストの中では,キー名は四角で囲まれていません。
. . . 例の中の水平方向の反復記号は,次のいずれかを示します。

  • 文中のオプションの引数が省略されている。

  • 前出の1つまたは複数の項目を繰り返すことができる。

  • パラメータや値などの情報をさらに入力できる。
.
.
.
垂直方向の反復記号は, コードの例やコマンド形式の中の項目が省略されていることを示します。 このように項目が省略されるのは, その項目が説明している内容にとって重要ではないからです。
( ) コマンドの形式の説明において,括弧は,複数のオプションを選択した場合に, 選択したオプションを括弧で囲まなければならないことを示しています。
[ ] コマンドの形式の説明において,大括弧で囲まれた要素は任意のオプションです。 オプションをすべて選択しても,いずれか1つを選択しても, あるいは1つも選択しなくても構いません。 ただし,OpenVMSファイル指定のディレクトリ名の構文や, 割り当て文の部分文字列指定の構文の中では,大括弧に囲まれた要素は省略できません。
{ } コマンドの形式の説明において,中括弧で囲まれた要素は必須オプションです。 いずれか1のオプションを指定しなければなりません。
太字 太字のテキストは,新しい用語,引数,属性,条件を示しています。
italic text イタリック体のテキストは,重要な情報を示します。 また,システム・メッセージ(たとえば内部エラーnumber), コマンド・ライン(たとえば/PRODUCER=name), コマンド・パラメータ(たとえばdevice-name) などの変数を示す場合にも使用されます。
UPPERCASE TEXT 英大文字のテキストは,コマンド,ルーチン名,ファイル名, ファイル保護コード名,システム特権の短縮形を示します。
Monospace type モノスペース・タイプの文字は,コード例および会話型の画面表示を示します。

Cプログラミング言語では,テキスト中のモノスペース・タイプの文字は, キーワード,別々にコンパイルされた外部関数およびファイルの名前,構文の要約, または例に示される変数または識別子への参照などを示します。

- コマンド形式の記述の最後,コマンド・ライン,コード・ラインにおいて, ハイフンは,要求に対する引数がその後の行に続くことを示します。
数字 特に明記しない限り,本文中の数字はすべて10進数です。 10進数以外(2進数,8進数,16進数)は,その旨を明記してあります。


[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ] [ 索引 ] [ DOC Home ]