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本章では,OpenVMS オペレーティング・システムのすべてのユーザを対象にして,新機能に関する情報を説明します。
この節では,OpenVMS バージョン 7.2 で追加または変更された DCL コマンド,修飾子およびレキシカル関数について説明します。
OpenVMS バージョン 7.2 では,ディスクおよびテープ・ドライブの QIO 機能へのコマンド・ライン・インタフェースとして,SET PATH_PREFERRED コマンドが導入されました。 SET PATH_PREFERRED には次の修飾子があります。
SET PATH_PREFERRED とその修飾子の詳細については,『OpenVMS DCL ディクショナリ』を参照してください。
Extended File Specifications,Hierarchical Storage Management およびクラスタ単位の論理名をサポートするために,いくつかのコマンドと修飾子が変更されています。 これらの変更点の概要を次の表に示します。変更されたコマンドと修飾子の詳細については,『OpenVMS DCL ディクショナリ』を参照してください。
DCLコマンド | 新機能 |
---|---|
COPY | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
DEBUG | CLIENT/SERVER のためのサポートの追加。
|
DELETE | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
DIRECTORY | Hierarchical Storage Management (HSM) プロジェクトのためのサポートの追加。
Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
DUMP | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
EXCHANGE NETWORK | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
INITIALIZE | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
DECram 割り当て増加のためのサポートが追加された。
|
Java | Java Development Kit (JDK) のためのサポートの追加。
|
MIME | MIME ユーティリティのためのサポートの追加。 |
Extended File Specifications のためのサポートの追加。
| |
PURGE | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
RENAME | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
SEARCH | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
SET DEFAULT | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
SET DEVICE | Fast Path のためのサポートの追加。
マルチパス並列 SCSI および Fibre Channel 構成のためのサポートの追加。
|
SET DIRECTORY | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
SET FILE | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
SET MAGTAPE | 高速スキップのためのサポートの追加。
|
SET PROCESS | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
SET SECURITY | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
クラスタ内通信 (ICC) のためのサポートの追加。
|
SET VOLUME | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
SHOW CPU | Fast Path のためのサポートの追加。 |
SHOW DEVICES | マルチパスのためのサポートの追加。
|
SHOW DEVICE/FULL | Fast Path のためのサポートの追加。
Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
SHOW MEMORY/POOL SHOW MEMORY/POOL/FULL | ロック・マネージャのためのサポートの追加。
|
SHOW SECURITY | クラスタ内通信 (ICC) のためのサポートの追加。
|
SHOW SYSTEM | スレッドのためのサポートの追加。
|
SUBMIT | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
TYPE | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
次の表に,追加および変更された DCL レキシカル関数をまとめて示します。 詳細については,『OpenVMS DCL ディクショナリ』を参照してください。
レキシカル関数 | 新機能 |
---|---|
F$FILE_ATTRIBUTES | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
F$GETDVI | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
F$GETENV | 新しいレキシカルのためのサポートの追加。
|
F$GETJPI | Extended File Specifications のためのサポートの追加。
|
F$GETSYI | クラスタ単位の論理名のためのサポートの追加。
|
F$TRNLNM | クラスタ単位の論理名のためのサポートの追加。
|
OpenVMS バージョン 7.2 には,ドキュメンテーションに関するいくつかの重要な新機能が含まれています。
本リリースの OpenVMS には,新機能と機能強化を扱った次のマニュアルが同梱されています。
バージョン 7.2 の『OpenVMS システム管理者マニュアル』には,次の新しい付録が含まれています。
この付録では,OpenVMS レジストリのインストールおよび管理の方法について説明しています。
Extensible Simple Network Management Protocol (eSNMP) では,MIB (Management Information Base) と呼ばれるデータベースを使用して,ネットワーク管理者が,すべてのネットワークおよびベンダ境界に渡る多数のタイプの異なる装置を管理できるようにします。 この付録では,DIGITAL Server MIB および DIGITAL Cluster MIB について説明しています。
また,ドキュメンテーションには統合レイヤード・プロダクトに関するいくつかの選定されたマニュアルと,OpenVMS のアーカイブ・マニュアルも同梱されます。
バージョン 7.2 の OpenVMS ドキュメンテーション CD-ROM は,OpenVMS と Windows ベース PC のデュアル形式をサポートしています。 つまり,この CD-ROM は,OpenVMS VAX および Alpha システムと,Windows 95 または Windows NT システムの両方でマウントし,内容を見ることができます。
表 2-3 は,2 つのパーティション上に用意されているファイルとマニュアルについての情報を示しています。
ファイル・タイプ | プラットフォーム | マニュアルのタイプ |
---|---|---|
HTML | OpenVMS/Windows | OpenVMS マニュアル |
PostScript | OpenVMS | OpenVMSマニュアル アーカイブ・マニュアル レイヤード・プロダクトのリリース・ノートとインストール・ガイド |
Bookreader | OpenVMS | アーカイブ・マニュアル レイヤード・プロダクトの選定されたマニュアル |
Windows | アーカイブ・マニュアル | |
Text | OpenVMS/Windows | リリース・ノート,新機能,インストール・ガイド |
また今回の OpenVMS から,次のブラウザとビューアの実行可能ファイルが同梱されています。
MIME ユーティリティにより,MIME エンコードされたメール・メッセージの表示と作成を行うことができます。 Multipurpose Internet Mail Extension (MIME) は,メール・メッセージにテキスト・ファイル以外のファイルを添付するために使用される標準です。 MIME を使うと,グラフィックスやサウンド・ファイルなどの非テキスト・ファイルを (人間には読めない) プレーン・テキストにエンコードし,送信することができます。 MIME ユーティリティは MIME ファイルを元の形式にデコードするユーティリティです。 これにより,MIME エンコードされたファイルを作成し,OpenVMS Mail ユーティリティを使ってメール・メッセージとして送信することができます。
ファイルのエンコードやデコードのために MIME ユーティリティを使用する方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』に詳しい説明があります。
MIME ユーティリティのインストレーションおよび管理についての情報は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』にあります。
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