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本章では,システムのいろいろなスタートアップ(起動)方法とシャットダウン( 停止)方法について説明します。
システムをスタートアップするには,まずシステムをブート します。多くのシステムには,システム固有のブート用コマンドがあります。 システムのブート手順についての詳細は,次のマニュアルを参照してください。
この章では,次の作業について説明します。
作業 | 参照箇所 |
---|---|
AlphaServer 4100コンピュータにおけるメモリ・テストの延期 | 第4.1.2 項 |
システム・パラメータ値を変更したブート | 第4.2 節 |
SYSBOOTによるポート割り当てクラスの割り当て | 第4.3 節 |
緊急時のブート | 第4.4節 |
スタートアップを制御したブート | 第4.5 節 |
ブート問題の解決 | 第4.6節 |
システム・ディスクへの新しいブート・ブロックの書き込み | 第4.7節 |
SHUTDOWN.COMによる通常のシャットダウン | 第4.8.1項 |
SHUTDOWN.COMのカスタマイズによるサイト別の処理 | 第4.8.3項 |
SYSMANによる通常のシャットダウン | 第4.5.5項 |
OPCCRASH.EXEプログラムによる緊急シャットダウン | 第4.8.4項 |
コンソール・コマンドによる緊急シャットダウン | 第4.8.5項 |
さらに,次の項目について説明します。
項目 | 参照箇所 |
---|---|
ブートおよびスタートアップ・プロセス | 第4.1.1項 |
ノンストップ・ ブート:最も一般的なブート操作 | 第4.1.3.1項 |
会話型ブート: 特殊ブート機能 | 第4.1.3.2項 |
システム・スタートアップとSTARTUP.COM | 第4.1.4 項 |
システム・シャットダウン・プロシージャ | 第4.8節 |
シャットダウン・イベントの順序 | 第4.8.2項 |
ブートとは,システム・ディスク上のシステム・ソフトウェアをプロセッサのメモリにロードすることです。 システムをブートするとき, 自動的にシステムをスタートアップさせるためのタスクを自動的に行います。 これらのタスクは,システム・スタートアップと呼ばれます。
はじめてシステムをブートする前には,オペレーティング・システムをインストールしておかなければなりません。
ブート・プロシージャは,システムによって異なります。たとえば,コンソール記憶装置を搭載しているコンピュータは, ブート・コマンド・プロシージャを使用します。 このブート・コマンド・プロシージャをコピーして編集すれば, ターゲットとなるシステム・ディスクを変更することができます。 また,内部メモリ装置を持つコンピュータは,そこからシステム・ ディスク名を取得します。
Alphaシステムの場合,磁気テープ装置からブートを行うことはできません。
ブートとスタートアップ・プロセスは,次のステップから構成されます。
VAXシステムでは,1次ブートストラップ・イメージはVMB.EXEである。
Alphaシステムでは,1次ブートストラップ・イメージはAPB.EXEである。
1次ブートストラップ・イメージを使用すると,システム・ディスクにアクセスできる。 このプログラムは,2次ブートストラップ・イメージ SYS$SYSTEM:SYSBOOT.EXEを検索してメモリにロードする。
会話型ブートを行う場合,プロシージャは停止し,SYSBOOT>プロンプトが表示される( 会話型ブートについての詳細は,第4.1.3.2項を参照)。 その他の場合, SYSBOOT.EXEはオペレーティング・システム実行可能イメージをメモリにロードし, その実行可能イメージに制御を渡す。
システム・パラメータの現在の値は,省略時のパラメータ・ファイルに書き込まれる。
システムの電源投入からユーザ・ログインまでの時間を短縮するために, AlphaServer 4100コンピュータでは,メモリ・テストの一部を延期させることができるようになりました。 このオプションを選択すると,コンソールは必要最小限のメモリをテストし, 残りのメモリのテストをオペレーティング・ システムに任せます。
この新しい機能を使用するには,コンソールでMEMORY_TEST環境変数に特定の値を指定してからブートする必要があります。MEMORY_TEST に指定する値は次のとおりです。
値 | 説明 |
---|---|
FULL (オフ) | コンソールがすべてのテストを行う。 |
NONE | ブート前に32 MBのメモリがテストされる。 |
PARTIAL | ブート前に256 MB のメモリがテストされる。 |
MEMORY_TESTをNONEまたはPARTIALに設定した場合,次に示すいずれか,または両方の期間に, テストされていない残りのメモリをOpenVMSが必要に応じてテストします。
MEMORY_TESTの値を変更したときには,必ずINITコンソール・コマンドを実行してその新しい値を有効にしてください。 このため,ブートする前に, コンソールから次の手順を行う必要があります。
メモリが実際にテストされる際,OpenVMSからさらに細かく制御することもできます。 システム・パラメータMMG_CTLFLAGSの2番目のビットは,次のようにメモリ・ テストの延期を制御します。
次のタイプのブート操作を行うことができます。
タイプ | 目的 | 参照箇所 |
---|---|---|
ノンストップ・ブート | 特殊な操作を行うためにストップすることなくブートを行う。ほとんどの場合, この種類のブートが使用される。 | 第4.1.3.1項 |
会話型ブート | 特殊な操作を行う。たとえば, ブート前のシステム・パラメータの変更など。 | 第4.1.3.2項 |
最も多く使用されるブート方法は,システム・ディスクからのノンストップ・ ブートです。ブート前にシステム・パラメータ値を変更した後, レイヤード製品をインストールした後,またはスタンドアロン・ バックアップの後でノンストップ・ブートを行います。
ノンストップ・モードでのブート手順については,次のマニュアルを参照してください。
会話型ブートは,プログラミングの研究または開発が行われる環境のように, 実験,テスト,またはデバッグのために動作条件を変更しなければならない場所で使用されます。 会話型ブートでは,次の操作を行うことができます。
操作 | 参照箇所 |
---|---|
システム・パラメータ値を表示または変更してからのブート[1] | 第4.2.1項 |
代替パラメータ・ファイルのシステム・パラメータ値によるブート [1] | 第4.2.2 項 |
省略時のシステム・パラメータ値によるブート( 変更したシステム・パラメータ値を使用すると,システムがブートできない場合など) [1] | 第4.4.1 項 |
スタートアップ・プロシージャまたはログイン・ プロシージャを使用しないブート(変更したスタートアップ・ プロシージャまたはログイン・プロシージャを使用すると,システムがブートできない場合など) | 第4.4.2項 |
ユーザ登録ファイルを使用しないブート( 変更したユーザ登録ファイルを使用すると,ログインができない場合など) | 第4.4.3 項 |
代替汎用スタートアップ・ プロシージャによるブート | 第4.5.1 項 |
簡易スタートアップによるブート | 第4.5.3項 |
スタートアップ・プロシージャのコマンドを表示しながらのブート | 第4.5.4 項 |
[1]システム・パラメータを変更する場合には,なるべくAUTOGEN を使用すること。会話型ブートを使用してシステム・パラメータを変更するのは, 一時的な場合に限定する。変更したパラメータを恒久的に使用する場合には,MODPARAMS.DAT を編集してからAUTOGEN を実行する。変更したパラメータを恒久的に使用する方法については, 第14.5節を参照。 |
会話型ブートは,次のマニュアルに示す手順に従って行ってください。
システム・ブートの直後,システムをスタートアップし,スタートアップ・ イベントの進行を制御するために汎用コマンド・プロシージャ SYS$SYSTEM:STARTUP.COMが実行されます。この項では, STARTUP.COMについて説明します。
STARTUP.COMは変更すべきではありませんが,システムのブート時に,汎用のスタートアップを制御するような特殊なケースがあります。 詳細は第4.5節を参照してください。
STARTUP.COMは次のスタートアップ・タスクを行うために,コマンド・プロシージャ, 実行可能イメージ,データベース・ファイルを使用します。
STARTUP.COMは,次のサイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャを, 次の順番で実行します。
サイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャについての詳細は,第5.2節を参照してください。
システムのブートに成功するとバナーが表示され,さらに次のようなメッセージが表示されます。
The OpenVMS system is now executing the system startup procedure.
このプロシージャはシステムを構築および初期化し,いくつかのサイト別コマンド・ プロシージャを実行する。詳細は第4.1.4項を参照。
The OpenVMS system is now executing the site-specific system startup commands.
このメッセージは,システムがSYSTARTUP_VMS.COMを実行していることを示す。 このファイルを変更すれば,スタートアップ時にさまざまな操作を実行することができる。 詳細は第5.2.7 項を参照。
%SET-I-INTSET, login interactive limit=64, current interactive value = 0 19-APR-1998 15:00:00.00 SYSTEM job terminated at 19-APR-1998 15:00:00.00 Accounting information: Buffered I/O count: 133 Peak working set size: 401 Direct I/O count: 12 Peak pagefile size: 2379 Page faults: 325 Mounted volumes: 0 Charged CPU time: 0 00:00:55.23 Elapsed time: 0 00:01:31.24
システムがこの情報を表示した後,ログインが可能になる。
会話型ブートを使用すれば,システム・パラメータ値を変更することができます。
作業 | 参照箇所 |
---|---|
システム・ パラメータ値を表示または変更してからのブート | 第4.2.1項 |
代替パラメータ・ファイルのシステム・パラメータ値によるブート | 第4.2.2 項 |
省略時のシステム・パラメータ値によるブート | 第4.4.1 項 |
会話型ブートでシステム・パラメータ値を表示または変更するにあたって, 次の用語を理解しておく必要があります。
用語 | 定義 |
---|---|
アクティブ値 | メモリに格納されて, アクティブなシステムによって使用されているシステム・パラメータ値。 |
現在値 | 省略時のパラメータ・ファイルに格納されているシステム・パラメータ値。 システムのブート時,システム・パラメータのアクティブ値を設定するために使用される値。 |
+VAXシステムの場合,省略時のシステム・パラメータ・ ファイルはSYS$SYSTEM:VAXVMSSYS.PARである。 | |
++Alphaシステムの場合,省略時のシステム・ パラメータ・ファイルはSYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PARである。 | |
省略時の値 | 省略時のリストに格納されて,省略時に使用されるシステム・パラメータ値。 |
+ VAXのみ ++ Alphaのみ |
システム・パラメータについての詳細は,第14.1 節を参照してください。
会話型ブートでは,実際にシステムをブートする前に,個々のパラメータ値を表示または変更することができます。
会話型ブートの場合,メモリ上とシステム・パラメータ・ファイルの両方の値が変更されます。
SYSBOOT> SET UAFALTERNATE 1
SETコマンドとSHOWコマンドについては,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・ リファレンス・マニュアル』のSYSGENの項目を参照。
SYSBOOT> SET STARTUP_P1 "MIN"
SYSBOOT> SET STARTUP_P1 "MIN" SYSBOOT> CONTINUE
SYSBOOT> CONTINUE
SYSBOOT> SHOW UAFALTERNATE Parameter Name Current Default Min. Max. Unit Dynamic -------------- ------- ------- ------- ------- ---- UAFALTERNATE 0 0 0 1 Boolean SYSBOOT> SET UAFALTERNATE 1 SYSBOOT> CONTINUE
プログラミングの研究または開発を行う場合には,実験,テスト,またはデバッグのために動作条件を変更しなければならないことがあります。 このような運用においては, 一時的に,省略時以外のパラメータ・ファイルに格納された値を使用して, システムをブートすることがあります。会話型ブートを使用すれば, 省略時以外のパラメータ・ファイルからアクティブ値を再設定することができます。
USE ファイル指定
ファイル指定には,代替パラメータ・ファイルの名前とタイプを指定する。 指定可能なファイルはSYS$SYSTEMに存在するファイルであり, 装置名を指定することはできない。
SYSBOOT> USE ALTPARAMS.DAT
SYSBOOT> CONTINUE
SYSBOOT> USE ALTPARAMS.DAT SYSBOOT> CONTINUE
ポート割り当てクラスを定義する場合は,なるべくCLUSTER_CONFIGプロシージャを使用してください。 このプロシージャを使用できない場合(たとえば, プライベート・システム・ディスクを既存のクラスタにブートしている場合など) には,SYSBOOT SET/CLASSコマンドを使用して,ポート割り当てクラスを共有SCSI ポートに割り当てることができます。たとえば,ポートPKB がSCSIバスに接続されており,別のノードがそのバスに対してポート割り当てクラス152 をすでに割り当てている場合には,次のコマンドを入力します。
SYSBOOT> SET/CLASS PKB 152
この場合,DEVICE_NAMINGパラメータを1に設定して,新しい装置名の指定を有効に設定してください。 次の例を参照してください。
SYSBOOT> SET DEVICE_NAMING 1
ポート割り当てクラスの割り当てを解除するには,クラス番号を指定せずに, ポート名だけを入力します。次の例を参照してください。
SYSBOOT> SET/CLASS PKA
システムに障害が発生したためにシステムがブートできない場合は, 緊急ブートを行う必要があります。用途別緊急ブートのリストを表 4-1 に示します。
タイプ | 用途 | 参照箇所 |
---|---|---|
省略時のシステム・パラメータ値によるブート | パラメータ・ファイルのパラメータ値を変更して, システムがブート不能になった場合 | 第4.4.1項 |
スタートアップ・ プロシージャまたはログイン・プロシージャを使用しないブート | スタートアップ・プロシージャまたはログイン・プロシージャにエラーがあって, ログインできない場合 | 第4.4.2項 |
ユーザ登録ファイルを使用しない緊急ブート | パスワードを忘れて, 特権付きアカウントにログインできない場合 | 第4.4.3項 |
[1]システム・パラメータを変更する場合には,なるべくAUTOGEN を使用すること。会話型ブートを使用してシステム・パラメータを変更するのは, 一時的な場合に限定する。変更したパラメータを恒久的に使用する場合には,MODPARAMS.DAT を編集してからAUTOGEN を実行する。変更したパラメータを恒久的に使用する方法については, 第14.5節を参照。 |
パラメータ・ファイルの現在値の設定を間違えると,システムがブートできなくなることがあります。 このような場合は,会話型ブートで,すべてのシステム・ パラメータのアクティブ値を省略時の値に戻します。
システム・パラメータを変更する場合には,なるべくAUTOGENを使用すること。 会話型ブートを使用してシステム・パラメータを変更するのは,一時的な場合に限定する。 変更したパラメータを恒久的に使用する場合には,MODPARAMS.DAT を編集してからAUTOGENを実行する。変更したパラメータを恒久的に使用する方法については, 第14.5節を参照。
SYSBOOT> USE DEFAULT
このコマンドによって,すべてのパラメータに省略時の値が設定される。
SYSBOOT> CONTINUE
SYSBOOT> USE DEFAULT SYSBOOT> CONTINUE Username: SYSTEM Password: $ EDIT SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DAT . . . [Insert the following line in MODPARAMS.DAT:] MIN_NPAGEDYN = 2999808 . . . $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN SAVPARAMS REBOOT
システムがスタートアップ・プロシージャの実行に失敗した場合,つまり, ログインできなかった場合,スタートアップ・プロシージャまたはログイン・ プロシージャを無視する必要があります。コンパックが提供するスタートアップ・ プロシージャやログイン・プロシージャは必ず動作します。 しかし,スタートアップ・プロシージャやログイン・プロシージャを変更している場合, システムに入れないことがあります。このような場合は次の手順に従ってください。
SYSBOOT> SET/STARTUP OPA0:
SYSBOOT> CONTINUE
$ SET NOON
このコマンドが入力されると,オペレーティング・システムはエラーを無視する。 このコマンドを入力せずにエラーが発生した場合は,強制的にログアウトさせられる。
ファイルの訂正にはテキスト・エディタを使用する。システム・コンソールの中には, スクリーン・エディタが用意されていないものがあるので注意が必要である。 また,RENAMEとDELETEの両方のコマンドを用いて正しいファイルをコピーして, 間違ったファイルのバージョンを削除する方法もある。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> PARAMETERS USE CURRENT SYSMAN> PARAMETERS SET/STARTUP SYS$SYSTEM:STARTUP.COM SYSMAN> PARAMETERS WRITE CURRENT SYSMAN> EXIT $
$ @SYS$SYSTEM:STARTUP
SYSBOOT> SET/STARTUP OPA0: SYSBOOT> CONTINUE $ SET NOON $ SET DEFAULT SYS$SYSROOT:[SYSEXE] $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> PARAMETERS USE CURRENT SYSMAN> PARAMETERS SET/STARTUP SYS$SYSTEM:STARTUP.COM SYSMAN> PARAMETERS WRITE CURRENT SYSMAN> EXIT $ @SYS$SYSTEM:STARTUP
通常,コンパックが提供するスタートアップ・プロシージャとログイン・ プロシージャは必ず動作します。しかし,ユーザが何らかの変更を行った場合, 正しく動作しないことがあります。システムにログインできなくなる多くの原因は, 設定したパスワードを忘れることです。このような場合には, 標準の利用者登録ファイルを使用せずに,代替利用者登録ファイルを使用して, システムをブートします。
システム・パラメータUAFALTERNATEを設定すると,論理名SYSUAFはSYS$SYSTEM:SYSUAFALT.DAT を指すよう定義されます。通常のログイン中にこのファイルが見つかると, システムはその内容を読み取ってアカウントを検証し, ユーザ名とパスワードの入力を求めます。
SYS$SYSTEM:SYSUAFALT.DATファイルが見つからない場合,システムは利用者登録ファイルが壊れたものと仮定し, コンソールからの任意のユーザ名とパスワード(2 つ)が認められ,システムにログインできます。他のターミナルからはログインできません。
この手順を実行した場合,システムは次の値をユーザのアカウントに割り当てます。
フィールド | 値 |
---|---|
名前 | ユーザ名 |
UIC | [001,004] |
コマンド・ インタプリタ | DCL |
ログイン・ フラグ | なし |
優先順位 | DEFPRIシステム・パラメータの値 |
資源 | PQLシステム・パラメータの値 |
特権 | すべて |
通常,プロセス名は,ログインを行った装置の名前になります(_OPA0:など) 。
SYSBOOT> SET UAFALTERNATE 1
SYSBOOT> SET WINDOW_SYSTEM 0
SYSBOOT> CONTINUE
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SYSUAF SYS$SYSTEM:SYSUAF.DAT
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> PARAMETERS USE CURRENT SYSMAN> PARAMETERS SET UAFALTERNATE 0
システム・パラメータを変更する場合には,なるべくAUTOGENを使用する。 しかし,この例では一時的にパラメータを変更しているだけなので,SYSMAN またはSYSGENを使用している。
SYSMAN> PARAMETERS SET WINDOW_SYSTEM 1
SYSMAN> PARAMETERS WRITE CURRENT
SYSBOOT> SET UAFALTERNATE 1 SYSBOOT> SET WINDOW_SYSTEM 0 SYSBOOT> CONTINUE Username: <Return> Password: <Return> Password: <Return> $ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SYSUAF SYS$SYSTEM:SYSUAF.DAT $ SET DEFAULT SYS$SYSTEM $ RUN AUTHORIZE AUTHORIZE> MODIFY SYSTEM/PASSWORD=FGLFTUTU AUTHORIZE> EXIT $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> PARAMETERS USE CURRENT SYSMAN> PARAMETERS SET WINDOW_SYSTEM 1 SYSMAN> PARAMETERS SET UAFALTERNATE 0 SYSMAN> PARAMETERS WRITE CURRENT SYSMAN> EXIT $ @SYS$SYSTEM:SHUTDOWN
第4.1.4項に,汎用スタートアップ・ コマンド・ プロシージャSYS$SYSTEM:STARTUP.COMが説明されています。省略時の設定では, ブートされたシステムは自動的にSTARTUP.COMを実行して, スタートアップ・イベントを行います。しかし,ある特殊な状況では,変更した汎用スタートアップ・ コマンド・プロシージャをそのまま使用しないでシステムをブートすることがあります。 具体的には,次のような方法があります。
ブート方法 | 参照箇所 |
---|---|
代替汎用スタートアップ・プロシージャによるブート | 第4.5.1項 |
代替省略時スタートアップ・コマンド・プロシージャによるブート | 第4.5.2 項 |
簡易スタートアップによるブート | 第4.5.3項 |
実行中のスタートアップ・プロシージャ・コマンドの表示 | 第4.5.4項 |
省略時のシステム・スタートアップ・プロシージャはSYS$SYSTEM:STARTUP.COM です。このプロシージャを変更せずにそのまま使用することをおすすめします。 しかし,サイトによっては,システムに特殊なスタートアップ・ コマンドを実行させる必要がある場合もあります。 会話型ブートを使用すれば,一時的に代替スタートアップ・プロシージャでシステムをブートすることができます。
また,サイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャにコマンドを追加して, サイト別にスタートアップ・イベントを実行することもできます。 詳細は第5.2節を参照してください。
SYSBOOT> SHOW/STARTUP
SET/STARTUP ファイル指定
ファイル指定には,スタートアップ・ファイルの完全ファイル指定を指定する。
SYSBOOT> SET/STARTUP SYS$SYSTEM:XSTARTUP.COM
ファイル指定で指定されたスタートアップ・ファイルが存在しない場合, 次のメッセージが表示される。
Error opening primary input file SYS$INPUT File not found
入力したファイル名が正しいか確認すること。
SYSBOOT> SHOW/STARTUP
SYSBOOT> CONTINUE
代替汎用スタートアップ・プロシージャを省略時のスタートアップ・プロシージャにする方法については, 第4.5.2 項を参照してください。
SYSBOOT> SHOW/STARTUP Startup command file = SYS$SYSTEM:STARTUP.COM SYSBOOT> SET/STARTUP SYS$SYSTEM:XSTARTUP.COM SYSBOOT> SHOW/STARTUP Startup command file = SYS$SYSTEM:XSTARTUP.COM SYSBOOT> CONTINUE
省略時のシステム・スタートアップ・プロシージャはSYS$SYSTEM:STARTUP.COM です。しかし,サイトによっては,システムに特殊なスタートアップ・ コマンドを実行させる必要がある場合があります。 頻繁にSYS$SYSTEM:STARTUP.COM以外のスタートアップ・コマンド・プロシージャを使う場合は, そのプロシージャを省略時の設定で使用するよう指定することができます。
STARTUP = "SYS$SYSTEM:MY_STARTUP.COM"
$ EDIT SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DAT . . . [Insert the following line in MODPARAMS.DAT:] STARTUP = "SYS$SYSTEM:MY_STARTUP.COM" . . . $ @SYS$SYSTEM:AUTOGEN SAVPARAMS REBOOT
スタートアップ・イベントの一部を省いて,システムをブートしなければならない場合もあります。 たとえば,スタートアップ・イベントに問題があってログインできない場合, スタートアップを実行せずにシステムをブートすれば, ログインして問題を解決できます。
簡易スタートアップでブートする場合は,システムを実行するのに必須な要素しか起動しません。 これらのタスクは,オペレーティング・システムのリリースによって変わることがあります。
SYSBOOT> SET STARTUP_P1 "MIN"
SYSBOOT> CONTINUE
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> PARAMETERS USE CURRENT SYSMAN> PARAMETERS SET STARTUP_P1 "" SYSMAN> PARAMETERS WRITE CURRENT
[perform a conversational boot] SYSBOOT> SET STARTUP_P1 "MIN" SYSBOOT> CONTINUE [system completes booting] Username: <Return> Password: <Return> $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> PARAMETERS USE CURRENT SYSMAN> PARAMETERS SET STARTUP_P1 "" SYSMAN> PARAMETERS WRITE CURRENT
HSC 装置とDSSI装置をアクセス可能にするには, 次のいずれかの操作を行います。
$ RUN SYS$SYSTEM:CONFIGURE/DETACH
この方法を使用すると,システムを再ブートせずに装置をアクセス可能にできる。
スタートアップ・コマンド・プロシージャをテストする場合,あるいはスタートアップ中の問題の原因を究明する場合, スタートアップ・コマンドを実行しながら, それらのコマンドを表示することができます。
SYSBOOT> SET STARTUP_P2 "YES"
SYSBOOT> CONTINUE
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> PARAMETERS USE CURRENT SYSMAN> PARAMETERS SET STARTUP_P2 "" SYSMAN> PARAMETERS WRITE CURRENT
[perform a conversational boot] SYSBOOT> SET STARTUP_P2 "YES" SYSBOOT> CONTINUE [system completes booting] Username: <Return> Password: <Return> $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> PARAMETERS USE CURRENT SYSMAN> PARAMETERS SET STARTUP_P2 "" SYSMAN> PARAMETERS WRITE CURRENT
SYSMANでシャットダウンする利点は,複数のノードを迅速にシャットダウンできる点です。SYSMAN を使用すれば,SHUTDOWN.COMの会話型ダイアログにいちいち応えなくても, シャットダウン・パラメータをすべて1行に入力すれば, 複数のノードをシャットダウンできます。SYSMANでは,ノードがシャットダウンするのを待っている必要はありません。 シャットダウン・ プロシージャ実行後,ただちに別のSYSMANコマンドを実行できます。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN
SYSMAN> SHUTDOWN NODE/[ 修飾子 ]
次の修飾子を指定できます。
修飾子 | 機能 |
---|---|
MINUTES_TO_SHUTDOWN | シャットダウン開始までの時間( 分)を示す。 |
REASON | シャットダウンの理由を示す。 |
REBOOT_TIME | システムを再ブートする時間を示す。LATER, 2 P.M.あるいは14:00のように指定する。この時間はシャットダウン・ メッセージとともにユーザに表示される。 |
[NO]SPIN_DOWN_DISKS | ディスクをスピン・ダウンする。 省略時の値はNO。システム・ディスクはスピン・ダウンできない。 |
[NO]INVOKE_SYSHUTDOWN | サイト別シャットダウン・プロシージャを呼び出す。省略時の値はINVOKE_SYSHUTDOWN 。 |
[NO]AUTOMATIC_REBOOT | シャットダウン完了時に,システムを自動的に再ブートする。 省略時の値はNO。 |
[NO]REBOOT_CHECK | 基本オペレーティング・システム・ファイルをチェックし, 存在しなければユーザに通知する。省略時の値はNO。 |
[NO]CLUSTER_SHUTDOWN | OpenVMS Cluster全体をシャットダウンする。省略時の値はNO。 |
[NO]REMOVE_NODE | アクティブなクラスタ・ クォーラムからノードを削除する。長期間,シャットダウン・ ノードをクラスタのメンバにする予定がないときに使用する。省略時の値はNO 。 |
[NO]SAVE_FEEDBACK | システムが最後にブートされてからのそのシステムのフィードバック・ データを記録し,AUTOGENフィードバック・データ・ファイルの新しいバージョンを作成する。 このファイルは,次回ユーザがAUTOGENを実行したときに使用される。 省略時の設定はNO。 |
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SHUTDOWN NODE/MINUTES_TO_SHUTDOWN=10/REBOOT_TIME="later" - _SYSMAN> /REASON="DISK CORRUPTION PROBLEMS"/REBOOT_CHECK/SAVE_FEEDBACK
このコマンド例をNODE21で入力した場合,次の条件でNODE 21のシャットダウンを要求します。
SHUTDOWN message on node NODE21, from user SYSTEM at _NODE21$0PA0: 12:00:00:20. NODE21 will shut down in 10 minutes; back up later. Please log off node NODE21. DISK CORRUPTION PROBLEMS
詳細は,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・ リファレンス・マニュアル』を参照してください。
会話型ブートを実行してスタートアップ・プロシージャを表示させるのに加えて,SYSMAN のSTARTUP SET OPTIONSコマンドを使用してもスタートアップ状態を表示できます。SYSMAN を利用する利点は,複数のノードを同時に検証しログをとることができることです。
SYSMANスタートアップ・ログはSTARTUP_P2を次の項目を指定するように再定義します。
STARTUP SET OPTIONSコマンドには,表 4-2 に示す4 つのオプションがあります。
オプション | 機能 |
---|---|
/VERIFY=FULL | コンポーネント・スタートアップ・プロシージャと STARTUP.COM によって実行されたすべてのDCL行を表示する。 |
/VERIFY=PARTIAL | コンポーネント・ スタートアップ・プロシージャによって実行されたすべてのDCL 行を表示する。ただし,STARTUP.COMによって実行されたDCL行は表示しない。 |
/OUTPUT=FILE /OUTPUT=CONSOLE | SYS$SPECIFIC:[SYSEXE]STARTUP.LOGを作成する。 スタートアップ・プロシージャによって生成されたすべての出力を含む。 または,この出力をコンソールに表示できる。 |
/CHECKPOINTING | 各スタートアップ・フェーズとコンポーネント・ ファイルの時間と状態を記述した情報メッセージを表示する。 |
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN
SYSMAN> STARTUP SET OPTIONS/[ 修飾子 ]
修飾子は,表 4-2に挙げたオプションを使用できる。 これらのオプションは,次回システムをブートしたときも有効である。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> STARTUP SET OPTIONS/VERIFY=FULL/OUTPUT=FILE/CHECKPOINTING
この例は,次の条件でスタートアップ・ログを要求しています。
現在のスタートアップ・オプションを確認するには,次のコマンドを入力します。
SYSMAN> STARTUP SHOW OPTIONS
詳細は『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・ リファレンス・マニュアル』を参照してください。
BOOTコマンドを入力したときにハードウェアまたはソフトウェアが誤動作すると, オペレーティング・システムがブートできないことがあります。
ディスク・ドライブやコンソール・メディアの読み取りエラー,あるいはマシン・ チェック時のエラーは,ほとんどの場合,ハードウェアの誤動作が原因です。 ハードウェア上の問題が発生すると,通常,システム・コンソール・ ターミナルには,先頭に疑問符(?)の付いたエラー・メッセージが表示されます。 次のいずれかまたは両方を実行してください。
オペレーティング・システムがメモリにロードされたものの, STARTUP.COMコマンド・プロシージャが動作しない場合は,ほとんどの場合, ソフトウェア上の誤動作が原因です。特に,次のメッセージが表示されない場合は, その可能性が高くなります。
The OpenVMS system is now executing the system startup procedure.
この問題に対しては,次のいずれかまたは両方を実行してください。
着脱式のシステム・ディスクを使用している場合は,バックアップ・ コピーのディスクと入れ換え,もう一度ブートしてみる。
システム・ディスクのブロック0はブート・ブロックです。このブロックには, システムをブートするときに使用される1次ブートストラップ・ イメージの大きさと位置が記憶されています。
VAXシステムでは,1次ブートストラップ・イメージはVMB.EXEです。
Alphaシステムでは,1次ブートストラップ・イメージはAPB.EXEです。
いくつかのプロセッサは,このブート・ブロックを読み取り,1次ブートストラップ・ イメージの位置を知ります。ブート・ブロックを読み取るプロセッサを次に示します。
ユーザのシステムがブート・ブロックを読み取るかどうかについては,次のマニュアルを参照してください。
システム・ディスクのブート・ブロックが不正と思われる場合は, WRITEBOOTユーティリティを使って新しいブート・ブロックを書き込むことができます。 ブート・ブロックが不正になる原因として考えられるのは, 次のような場合です。
WRITEBOOTユーティリティを使用するためには,LOG_IO特権が必要です。
VAXシステムの場合,次の手順に従ってWRITEBOOTユーティリティを使用します。
$ RUN SYS$SYSTEM:WRITEBOOT
Target system device (and boot file if not VMB.EXE):?
VAXシステムでは,VMB.EXEは省略時のブートストラップ・イメージである。 次のフォーマットで応答を入力する。
device:[VMS$COMMON.SYSEXE]VMB.EXE;
ユーザのシステムのアップグレードとインストールのマニュアルに記載されている装置名フォーマットを使用すること。 省略時以外のブートストラップ・ イメージでブートする場合,装置とディレクトリを含む, イメージの完全ファイル指定を指定しなければならない。
Enter VBN of boot file code (default is one):
通常,ブート・コードは,ブートストラップ・イメージの仮想ブロック番号(VBN) 1 に位置する。Returnを押して,そのまま省略時の値の1 を選択する。
Enter load address of primary bootstrap in HEX (default is 200):
ロード・アドレスは,システムがブートストラップ・イメージをロードするメモリ上の位置(16 進法)。通常,ブートストラップ・ イメージはアドレス200にコピーする。Returnを押して,そのまま省略時の値の200 を使用する。
Alphaシステムの場合,次の手順に従って,WRITEBOOTユーティリティを使用します。
$ RUN SYS$SYSTEM:WRITEBOOT
ブート・ブロックのVAX部分を書き込むか尋ねてくる。
Update VAX portion of boot block (default is Y):
Update Alpha portion of boot block (default is Y):
Reterunキーを押すと,省略時の設定でYになる。
Enter Alpha boot file:
Alphaシステムの場合,APB.EXEが省略時のブートストラップ・イメージである。 次の形式で応答する。
装置: [VMS$COMMON.SYSEXE]APB.EXE;
装置には,システム・ディスクの装置名を指定する。
VAXとAlphaのどちらのシステムの場合でも,WRITEBOOTユーティリティは, 次のエラー・メッセージを表示することがあります。
WRITEBOOTユーティリティを使用するために必要な特権がないことを示す。
ターゲット・デバイスに対するアクセス権が制限されていることを示す。 ディスク装置の書き込み禁止ボタンを調べる。
1次ブートストラップ・イメージVMB.EXEまたはAPB.EXEがディスク上で連続した領域にないことを示す。 次のいずれかを実行する。
$ COPY/CONTIGUOUS device:[VMS$COMMON.SYSEXE]VMB.EXE; - _$ device:[VMS$COMMON.SYSEXE]
このコマンドは,VMB.EXEファイルを次の新しいバージョンに連続的にコピーする。
$ COPY/CONTIGUOUS device:[VMS$COMMON.SYSEXE]APB.EXE - _$ device:[VMS$COMMON.SYSEXE]
このコマンドは,APB.EXEファイルを次の新しいバージョンに連続的にコピーする。
WRITEBOOTを再度実行して,新しいイメージのブート・ブロックを再書き込みする。
このメッセージは,仮想ブロック番号(VBN)に0は指定できないことを示す。
VAXシステムの場合,次のように入力すると,システム・ディスクにブート・ ブロックを書き込みます。
$ RUN SYS$SYSTEM:WRITEBOOT Target system device (and boot file if not VMB.EXE):? DUA0:[VMS$COMMON.SYSEXE]VMB.EXE Enter VBN of boot file code (default is one):<Return> Enter load address of primary bootstrap in HEX (default is 200): <Return>
Alphaシステムの場合,次のように入力すると,システム・ディスクにブート・ ブロックを書き込みます。
$ RUN SYS$SYSTEM:WRITEBOOT Update VAX portion of boot block (default is Y): N Update Alpha portion of boot block (default is Y): <Return> Enter Alpha boot file: DUA0:[VMS$COMMON.SYSEXE]APB.EXE;
オペレーティング・システムには,次のシャットダウン・プロシージャが用意されています。
プロシージャ | 目的 | 参照箇所 |
---|---|---|
SHUTDOWN.COM | 通常のシャットダウン・ プロシージャ。このプロシージャでは,ログインの禁止, バッチと出力キューの停止,ボリュームのディスマウント,ユーザ・ プロセスの停止など,ハウスキーピングを行いながらシステムをシャットダウンする。 | 第4.8.1 項 |
OPCCRASH.EXE | 緊急のシステム・ シャットダウン・プログラム。SHUTDOWN.COMによる通常のシャットダウンができない場合,OPCCRASH 緊急シャットダウン・ プログラムを実行する。 | 第4.8.4 項 |
コンソール・コマンドを使用したシャットダウン | 緊急シャットダウン・コマンド。 コンソール・シャットダウン・コマンドは,OPCCRASH.EXEが失敗したときだけ使用する。 | 第4.8.5 項 |
SYS$SYSTEM:SHUTDOWN.COMは,通常時にシステムをシャットダウンするときに使用するプロシージャです。 シャットダウン・イベントの順序については, 第4.8.2項を参照してください。
SHUTDOWN.COMは変更しないでください。シャットダウン中にサイト別の操作を行う方法については, 第4.8.3項を参照してください。
通常,シャットダウンは,省略時の設定ですべての特権を持つSYSTEMアカウントから行います。SHUTDOWN.COM を実行するには,SETPRV特権,または次のすべての特権が必要です。
SHUTDOWN.COMが次のメッセージを表示するまでの間であれば,Ctrl/Yを押すことによって, 問題なくシステム・シャットダウンをキャンセルできます。
%SHUTDOWN-I-SITESHUT, The site-specific shutdown procedure will now be invoked.
このメッセージが表示された後でCtrl/Yを押した場合,すでにシャットダウンされたシステム要素もあるので, 手動で回復しなければなりません。 たとえば,プロセスの再起動,ディスクのマウント,システムの再ブートなどは手動で行うことになります。
$ @SYS$SYSTEM:SHUTDOWN.COM
このコマンドは,通常のシャットダウン・プロシージャを呼び出す。 このプロシージャは,いくつかの質問とメッセージを表示する。省略時の応答が, 各質問の最後に括弧に囲まれて表示される。Returnキーを押すと, 省略時の応答が選択される。
How many minutes until final shutdown [0]?
整数を入力する。システム論理名SHUTDOWN$MINIMUM_MINUTESを定義している場合, 入力可能な最小値はその整数値である。たとえば,この論理名を10 と定義している場合は,最終的なシャットダウン時間として少なくとも10 分を指定する必要があり,それ以下の時間を指定すると, エラー・メッセージが表示される。値を省略した場合, SHUTDOWN.COMは論理名の値を使用する。
Reason for shutdown [standalone]:
システムをシャットダウンする理由を1行で入力する。たとえば"Monthly preventive maintenance" と入力する。
Do you want to spin down the disk volumes [No]?
YES (Y)またはNO (N)を入力する。ただし,システム・ディスクを停止することはできない。 また多くのディスク,特にSCSIディスクは停止できない。
Do you want to invoke the site-specific shutdown procedure [Yes]?
サイト別のシャットダウン・プロシージャを呼び出すかどうかを指定する。SYSHUTDWN.COM にサイト別のコマンドを入力している場合は,Return キーを押す。詳細は第4.8.3.2 項を参照。
Should an automatic system reboot be performed [No]?
省略時の設定では,システムは自動的な再ブートを行わない。しかし,YES と応答すると,システムは,シャットダウンが終了してから自動的に再ブートを行おうとする。 たとえば,SYSMANまたはSYSGENで非動的システム・ パラメータ値を変更して,新しい値を有効にするためには, システムを再ブートする必要がある。このような場合は,YESと応答する。
When will the system be rebooted [later]?
ステップ6でYESを入力した場合,この質問に対する省略時の応答は"[shortly via automatic reboot]" となる。
Returnキーを押せば,省略時の値をとる。その他の場合,希望の再ブート時間を任意のフォーマットで入力する。 たとえばIMMEDIATELY,IN 10 MINUTESと指定したり, 2 P.M.または14:00などの時刻形式で指定することもできる。 再びシステムが使用できる時期がはっきりしない場合は,Return を押して"later"を選択する。
Shutdown options (enter as a comma-separated list): REMOVE_NODE Remaining nodes in the cluster should adjust quorum CLUSTER_SHUTDOWN Entire cluster is shutting down REBOOT_CHECK Check existence of basic system files SAVE_FEEDBACK Save AUTOGEN feedback information from this boot DISABLE_AUTOSTART Disable autostart queues Shutdown options [NONE]
希望のオプションを選択する。次の中から選択すること。
オプション | 説明 |
---|---|
REMOVE_NODE | クラスタ内の他のノードのEXPECTED_VOTES
システム・パラメータの値を減少させる。このパラメータは,
ノードがクラスタに追加されるたびに自動的に増加される。REMOVE_NODE
を指定してもEXPECTED_VOTESはクォーラム値を下回ることはない。
このオプションは,シャットダウンするノードが,かなり長い期間クラスタの外にある場合に使用する。 このオプションを使用する場合,すべてのローカルに接続されたディスクはクラスタ全体でディスマウントされます。 このため, ローカルに接続されたディスク上でファイルをオープンした他のノード上のアプリケーションは必ずシャットダウンする必要があります。 |
CLUSTER_SHUTDOWN | クラスタのシャットダウンの同期をとる。各ノードのシャットダウンが一定のポイントまで進行していないと,
シャットダウンは完了しない。
このオプションは,クラスタ内の各ノードのシャットダウンの同期をとる場合に使用する。 |
REBOOT_CHECK | シャットダウン完了後,システムの再ブートに必要なファイルが存在するか確認する。
このプロシージャは,必要なファイルの有無をチェックし,結果をユーザに通知する。 処理を続ける前に存在しないファイルを適切な場所にコピーしておく。 |
SAVE_FEEDBACK | システムが最後にブートされてから集められたそのシステムのフィードバック・
データを記録し,AUTOGENフィードバック・
データ・ファイルの新しいバージョンを作成する。このファイルは,AUTOGEN
が次回実行されたときに使用される。
AUTOGENフィードバック機構の使用方法についての詳細は第14.4.1項を参照 |
DISABLE_AUTOSTART | DISABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドとシステム・シャットダウンの間の時間を指定する。詳細は 第13.7.1.9項を参照 |
$ @SYS$SYSTEM:SHUTDOWN SHUTDOWN -- Perform an Orderly System Shutdown How many minutes until final shutdown [0]: 10 Reason for shutdown: [Standalone] MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE Do you want to spin down the disk volumes [No]? <Return> Do you want to invoke the site-specific shutdown procedure [Yes]? <Return> Should an automatic system reboot be performed [No]? <Return> When will the system be rebooted [later]? 12:30 Shutdown options (enter as a comma-separated list): REMOVE_NODE Remaining nodes in the cluster should adjust quorum CLUSTER_SHUTDOWN Entire cluster is shutting down REBOOT_CHECK Check existence of basic system files SAVE_FEEDBACK Save AUTOGEN feedback information from this boot DISABLE_AUTOSTART Disable autostart queues Shutdown options [NONE] <Return> SHUTDOWN message on AVALON, from user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:00:00.20 AVALON will shut down in 10 minutes; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE %SHUTDOWN-I-OPERATOR, This terminal is now an operator's console. %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-1998 12:01:00.15 %%%%%%%%%%% Operator status for operator _AVALON$OPA0: CENTRAL, PRINTER, TAPES, DISKS, DEVICES, CARDS, NETWORK, OPER1, OPER2, OPER3, OPER4, OPER5, OPER6, OPER7, OPER8, OPER9, OPER10, OPER11, OPER12 %SHUTDOWN-I-DISLOGINS, Interactive logins will now be disabled. %SET-I-INTSET, login interactive limit = 0 current interactive value = 17 %SHUTDOWN-I-SHUTNET, The DECnet network will now be shut down. SHUTDOWN message on AVALON, from user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:05:00.20 AVALON will shut down in 5 minutes; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE 17 terminals have been notified on AVALON. SHUTDOWN message on AVALON from user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:06:55.28 AVALON will shut down in 3 minutes; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-1998 12:07:12.30 %%%%%%%%%%% Message from user DECnet on AVALON DECnet event 2.0, local node state change From node 2.161 (AVALON), 16-MAY-1998 12:07:22.26 Operator command, Old state = On, New state = Shut SHUTDOWN message on AVALON user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:08:12.56 AVALON will shut down in 2 minutes; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-1998 12:08:12:30 %%%%%%%%%%% Message from user JOB_CONTROL on AVALON -SYSTEM-S-NORMAL, normal successful completion %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-1998 12:08:42.30 %%%%%%%%%%% Message from user DECNET on AVALON DECnet shutting down %SYSTEM-I-STOPQUEUES, The queues on this node will now be stopped. SHUTDOWN message on AVALON from user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:09:12.56 AVALON will shut down in 1 minute; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE SHUTDOWN message on AVALON, from user SYSTEM at _AVALON$OPA0: 12:10:00.20 AVALON will shut down in 0 minutes; back up 12:30. Please log off node AVALON. MONTHLY PREVENTIVE MAINTENANCE 17 terminals have been notified on AVALON %SHUTDOWN-I-SITESHUT, The site-specific shutdown procedure will now be invoked. %SHUTDOWN-I-STOPUSER, All user processes will now be stopped. %SHUTDOWN-I-REMOVE, All installed images will now be removed. %SHUTDOWN-I-DISMOUNT, All volumes will now be dismounted. %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-1998 12:09:42.30 %%%%%%%%%%% Message from user System on AVALON _AVALON$OPA0:, AVALON shutdown was requested by the operator. %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-1998 12:10:02.44 %%%%%%%%%%% Logfile was closed by operator _AVALON$OPA0: Logfile was SYS$SYSROOT:[SYSMGR]OPERATOR.LOG;8 %%%%%%%%%%% OPCOM, 16-MAY-1998 12:10:32.20 %%%%%%%%%%% Operator _AVALON$OPA0: has been disabled, username SYSTEM SYSTEM SHUTDOWN COMPLETE
VAXシステムの場合,次のメッセージも表示される。
USE CONSOLE TO HALT SYSTEM
このメッセージが表示されたらシステムを停止すること。
シャットダウンが進行すると,次に示すイベントが順番に発生します。そして, シャットダウン・プロシージャは,イベントごとにメッセージをターミナルに表示します。
このプロシージャでは,システム・ディスクの停止は行われない。また, クォーラム・ディスクが存在する場合,クォーラム・ディスクのディスマウントや停止も行われない。
Should an automatic system reboot be performed [No]?
自動再ブートの要求がなかった場合は,システム・コンソールには次のようなメッセージが表示される。
SYSTEM SHUTDOWN COMPLETE
VAXシステムの場合,次のメッセージも表示される。
USE CONSOLE TO HALT SYSTEM
このメッセージが表示されたらシステムを停止すること。
SHUTDOWN.COMの実行時にシャットダウン・オプションを選択するという方法の他にも, 次のいずれかの方法で,SHUTDOWN.COMをカスタマイズして, サイト別の処理を行うことができます。
方法 | 参照箇所 |
---|---|
論理名の定義 | 第4.8.3.1 項 |
サイト別シャットダウン・プロシージャの変更 | 第4.8.3.2 項 |
SHUTDOWN.COMを実行する前に,次の論理名を定義しておけば,コマンド・ プロシージャの動作を制御することができます。
論理名 | 説明 |
---|---|
SHUTDOWN$DECNET_MINUTES | DECnetがシャットダウンするまでの時間を分単位で指定する。 この論理名は/SYSTEM修飾子を使用して定義する必要がある。 省略時の値は6分。 |
SHUTDOWN$DISABLE_AUTOSTART | キュー用のオートスタートが無効になり, システムがシャットダウンするまでの時間を分単位で指定する。 この論理名は/SYSTEM修飾子を使用して定義する必要がある。 詳細は第13.7.1.9項を参照。 |
SHUTDOWN$INFORM_NODES | システムのシャットダウン時, シャットダウンについて通知される OpenVMS Cluster ノードを指定する。この論理名の詳細は以降で説明する。 |
SHUTDOWN$MINIMUM_MINUTES | 通知からシャットダウンまでの最少時間を指定する。 たとえば,通知から30分経過してからシャットダウンするためには, この論理名を30と定義する。この論理名は/SYSTEM 修飾子を使用して定義する必要がある。 |
SHUTDOWN$QUEUE_MINUTES | キューがシャットダウンされるまでの時間を分単位で指定する。/SYSTEM 修飾子を使用して定義する必要がある。 省略時の値は1分。 |
SHUTDOWN$TIME | シャットダウンの絶対時刻を定義する。 この論理名は/SYSTEM修飾子とともに定義する必要がある。 |
SHUTDOWN$VERBOSE | 何らかの文字列を定義すると,シャットダウン・コマンド・プロシージャはディスクがディスマウントされるたびにそのディスクを表示する。 |
SHUTDOWN.COMを実行するときに必ず指定するオプションがあれば, その論理名をサイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャSYLOGICALS.COM に定義します。詳細は第5.2.5 項を参照してください。
論理名SHUTDOWN$INFORM_NODESに,シャットダウン時に通知されるOpenVMS Cluster ノードを定義することができます。この論理名は, SYS$SYSTEM:SHUTDOWN.COMを実行する前に定義する必要があります。
SHUTDOWN$INFORM_NODESを定義するためには,次の形式でDEFINEコマンドを入力します。
DEFINE SHUTDOWN$INFORM_NODES "ノード・リスト"
ノード・リストには,次に示すように,通知するノードを指定します。
$ DEFINE SHUTDOWN$INFORM_NODES "NODE1,NODE2,NODE3"
システムをシャットダウンするとき必ず同じノードに通知する場合は, このコマンドをサイト別のスタートアップ・コマンド・プロシージャSYLOGICALS.COM に追加します(第5.2.5項参照) 。
SHUTDOWN$INFORM_NODESを定義した場合,ノード・リストに定義されたすべてのメンバがSHUTDOWN.COM 実行時に通知されます。シャットダウンが実行されるノード上のユーザには必ず通知されます。 これは, SHUTDOWN$INFORM_NODESの有無に関係ありません。シャットダウンされるノードの名前をDEFINE コマンドのノード・リストに指定しない場合でも, SHUTDOWN.COMは自動的にその名前を追加します。
表 4-3に,SHUTDOWN$INFORM_NODESが定義されているかどうかに分けて, シャットダウンのフェーズごとにどのノードに通知されるかを示します。
シャットダウン・フェーズ | SHUTDOWN$INFORM_NODES
が定義されていない場合 | SHUTDOWN$INFORM_NODES が定義されている場合 |
---|---|---|
最初のシャットダウン通知 | すべてのノード上のすべてのターミナルに通知 | ノード・リストに指定されたノード上のすべてのターミナルに通知 |
最初のシャットダウン通知からファイナル・ シャットダウンの2分前まで | シャットダウンするノードにログインしているすべてのターミナルに通知 | ノード・リストに指定されたノードにログインしているすべてのユーザに通知 |
ファイナル・ シャットダウン通知からファイナル・シャットダウンまでの2分間 | すべてのノードにログインしているすべてのユーザに通知 | ノード・リストに指定されたノードにログインしているすべてのユーザに通知 |
シャットダウンがキャンセルされたとき | すべてのノード上のすべてのターミナルに通知 | ノード・リストに指定されたすべてのノード上のすべてのターミナルに通知 |
サイト別シャットダウン・プロシージャSYS$MANAGER:SYSHUTDWN.COMにサイト別コマンドを追加することができます。 空のSYSHUTDWN.COMファイルは, ディストリビューション・キットに含まれています。
サイト別プロシージャSYSHUTDWN.COMを実行したいか尋ねられます。
Do you want to invoke the site-specific shutdown procedure [Yes]?
ここで,Returnキーを押すと省略時の応答であるYESが選択され,サイト別プロシージャSYSHUTDWN.COM が起動されます。
通常は,通常のシャットダウン・プロシージャSHUTDOWN.COMでシステムをシャットダウンします。SHUTDOWN.COM は,通常のハウスキーピング作業を実行した後,SYS$SYSTEM:OPCCRASH.EXE プログラムを呼び出してシステムをシャットダウンします。OPCCRASH.EXE は,次に挙げる最低限のハウスキーピング機能しか実行しません。
これによって,書き込み可能なセクションのすべてのファイルは,システムがクラッシュしてメモリの内容が消える前の状態に復帰できる。
これは,物理メモリをシステム・ダンプ・ファイルに書き込むことである。 システム・ダンプ・ファイルに関する詳細は,第15.1節を参照。
SHUTDOWN.COMを使用できない緊急の場合は,OPCCRASH.EXEを実行して,通常のシャットダウンで行われるハウスキーピング機能を実行せずにただちにシステムをシャットダウンします。
OPCCRASH.EXEプログラムを実行するためには,CMKRNL特権が必要です。 OPCCRASHコマンドは,特権アカウントであれば,どのターミナルからでも実行できます。 次の手順に従ってください。
$ RUN SYS$SYSTEM:OPCCRASH
SYSTEM SHUTDOWN COMPLETE
VAXシステムの場合,次のメッセージも表示される。
USE CONSOLE TO HALT SYSTEM
このメッセージが表示されたらシステムを停止すること。
次の例は,OPCCRASHプログラムを実行して強制的にシステムをクラッシュさせて, システムを停止している例です。
$ RUN SYS$SYSTEM:OPCCRASH SYSTEM SHUTDOWN COMPLETE <Ctrl/P> >>>HALT HALTED AT 8000708A
VAXシステムの場合,次のメッセージも表示されます。
USE CONSOLE TO HALT SYSTEM
このメッセージが表示されたらシステムを停止してください。
さらに,CRASHコマンドという緊急コマンドを用意しているシステムもあります。CRASH コマンドがシステムに存在する場合は,コンソール・メディア上にあります。 CRASH プロシージャは,コンソール・ターミナルのコンソール・ プロンプトからしか実行できません。次に例を示します。
P00>>> CRASH
CRASHコマンドがコンソールに存在しなければ,手動でシステムをシャットダウンできます。
VAXシステムでは,次のコマンドを入力します。
P00>>> D PSL 041F0000 P00>>> D PC FFFFFFFF P00>>> CON
Alphaシステムでは,次のコマンドを入力します。
P00>>> D PS 1F00 P00>>> D PC FFFFFFFFFFFFFF00 P00>>> CON
CRASHプロシージャ,またはそれに類する強制緊急シャットダウン・コマンドについての説明は, 次のマニュアルを参照してください。
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