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まえがき

本書は,OpenVMS VAXオペレーティング・システムとOpenVMS Alphaオペレーティング・ システムの両方を管理するために使用するユーティリティについて, その参照情報をまとめています。各システム管理ユーティリティについて説明し, 利用頻度の高いコマンドと修飾子については,その例を示します。 また,システム管理ユーティリティの他に,AUTOGENコマンド・ プロシージャの説明と使用法の要約も示します。

本書で説明するコマンドはすべて,『OpenVMS DCLディクショナリ』に指定した標準文法規則に従っています。

システム管理ユーティリティとAUTOGENの使用法についての説明は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。

対象読者

本書は,OpenVMS VAXオペレーティング・システムとOpenVMS Alphaオペレーティング・ システムのシステム管理者と,これらのシステムのシステム管理ユーティリティのユーザを対象にしています。

本書の構成

本書は,20の章と付録で構成され,ユーティリティ名のアルファベット順になっています。AUTOGEN コマンド・プロシージャに関する章を除き, 他の各章では,システム管理ユーティリティに関する参照情報を示します。 表 1は本書の構成を示しています。

表 1 本書の構成

ユーティリティ
1アクセス制御リスト・エディタ(ACLエディタ)
2 会計情報(ACCOUNTING)
3 ディスク構造分析(ANALYZE/DISK_STRUCTURE)
4監査分析(ANALYZE/AUDIT)
5 登録(AUTHORIZE)
6 AUTOGENコマンド・プロシージャ
7 バックアップ(BACKUP)
8 Crash Log UtilityExtractor (CLUE)
9 DECevent
10 エラー・ログ(ERROR_LOG)
11 インストール(INSTALL)
12 LAN制御プログラム(LANCP)
13 LAT制御プログラム(LATCP)
14ログ・マネージャ制御プログラム(LMCP)
15 Monitor (MONITOR)
16 Mount(MOUNT)
17POLYCENTER Software Installation (PRODUCT)
18 Show Cluster (SHOW CLUSTER)
19 System Generation (SYSGEN)
20 System Management(SYSMAN)

関連資料

システム管理ユーティリティについての詳しい説明は,次のドキュメントを参照してください。

本書で使用する表記法

本書で説明するユーティリティ・コマンドの表示例の内容は,これらのコマンドを使用してシステムで実際に表示される出力と少し異なる可能性があります。 コマンドの動作がOpenVMS VAXとOpenVMS Alphaで大きく異なる場合には, それぞれの動作を本文で説明し,必要に応じてそれぞれ2つの例を示します。

製品名について

本書では,「OpenVMS Alpha」は「OpenVMS Alphaオペレーティング・システム」を, 「OpenVMS VAX」は「OpenVMS VAXオペレーティング・システム」を指します。 また特に明記しない限り,「OpenVMS」は,「OpenVMS Alphaオペレーティング・システム」および「OpenVMS VAXオペレーティング・ システム」の両方を指します。

「OpenVMS AXPオペレーティング・システム」はバージョン6.2から「OpenVMS Alpha オペレーティング・システム」に名称が変更されました。 「OpenVMS AXP」あるいは「AXP」の表記は「OpenVMS Alpha」または「Alpha 」と同じ意味です。

本書では,DECwindowsおよびDECwindows MotifはすべてDECwindows Motif for OpenVMSソフトウェアを意味します。

VMSclusterシステムはOpenVMS Clusterシステムを意味します。とくに明記されないかぎり,OpenVMS Cluster はVMSclusterと同じ意味です。

また,本書では次の表記法が使用されています。

表記法 意味
Ctrl /x Ctrl/xという表記は,Ctrlキーを押しながら別のキーまたはポインティング・ デバイス・ボタンを押すことを示します。
PF1 x PF1 xという表記は,PF1に定義されたキーを押してから, 別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。
[Return] 例の中で, キー名が四角で囲まれている場合には,キーボード上でそのキーを押すことを示します。 テキストの中では,キー名は四角で囲まれていません。

HTML形式のドキュメントでは,キー名は四角ではなく,括弧で囲まれています。

. . . 例の中の水平方向の反復記号は, 次のいずれかを示します。

  • 文中のオプションの引数が省略されている。

  • 前出の1つまたは複数の項目を繰り返すことができる。

  • パラメータや値などの情報をさらに入力できる。
.
.
.
垂直方向の反復記号は,コードの例やコマンド形式の中の項目が省略されていることを示します。 このように項目が省略されるのは, その項目が説明している内容にとって重要ではないからです。
( ) コマンドの形式の説明において, 括弧は,複数のオプションを選択した場合に, 選択したオプションを括弧で囲まなければならないことを示しています。
[ ] コマンドの形式の説明において, 大括弧で囲まれた要素は任意のオプションです。オプションをすべて選択しても, いずれか1つを選択しても,あるいは1つも選択しなくても構いません。 ただし,OpenVMSファイル指定のディレクトリ名の構文や, 割り当て文の部分文字列指定の構文の中では,大括弧に囲まれた要素は省略できません。
[|] コマンドの形式の説明において,大括弧内で縦線で区切られた要素は任意のオプションです。 オプションのいずれか1つまたは複数を選択するか, あるいは何も選択しないことを意味します。
{ } コマンドの形式の説明において, 中括弧で囲まれた要素は必須オプションです。いずれか1のオプションを指定しなければなりません。
太字 太字のテキストは,新しい用語,引数,属性, 条件を示しています。
italic text イタリック体のテキストは,重要な情報を示します。 また,システム・メッセージ(たとえば内部エラーnumber),コマンド・ ライン(たとえば/PRODUCER=name),コマンド・パラメータ( たとえばdevice-name)などの変数を示す場合にも使用されます。
UPPERCASE TEXT 英大文字のテキストは, コマンド,ルーチン名,ファイル名,ファイル保護コード名, システム特権の短縮形を示します。
Monospace type
モノスペース・タイプの文字は,コード例および会話型の画面表示を示します。

Cプログラミング言語では,テキスト中のモノスペース・タイプの文字は, キーワード,別々にコンパイルされた外部関数およびファイルの名前, 構文の要約,または例に示される変数または識別子への参照などを示します。

- コマンド形式の記述の最後, コマンド・ライン,コード・ラインにおいて,ハイフンは, 要求に対する引数がその後の行に継くことを示します。
数字 特に明記しない限り,本文中の数字はすべて10 進数です。10進数以外(2進数,8進数,16進数)は,その旨を明記してあります。


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