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LAT制御プログラム(LATCP)ユーティリティは,OpenVMSシステム上でLATソフトウェアを構成し制御します。LATCP により,次の処理が行えます。
LATCPにより,VMSノード上のLATソフトウェアを制御し,LATソフトウェアの情報を取り出すことができます。 たとえば,ローカル・ノード上でサービスを作成し,VMS ローカル・ノードのポートを遠隔ターミナル・サーバのサービスや装置と対応づけ, ローカル・ノードで利用できるサービスはもとよりネットワーク内の他のノード上のサービスについても情報を表示できます。
サービスを作成してポートに対応づけるなどLAT特性変更作業をLATCPコマンドで行った場合, 変更内容は直ちに有効となります。ただし,LATポート・ ドライバが停止すると,特性は消失します。特性を設定したままの状態にするには,LAT$SYSTARTUP.COM を編集して特性設定コマンドを変更または追加します。 この後LAT$STARTUP.COMを呼び出し,LATポート・ドライバを起動してください。 詳細については,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
RUN SYS$SYSTEM:LATCP
LATCPを終了するには,LATCP>プロンプトにEXITコマンドを入力するか, またはCtrl/Zを押します。
また,次の例のようにDCLの文字列代入文を使用して,LATCPコマンドを実行することもできます。
$ LCP :== $LATCP $ LCP SET NODE/STATE=ON
LATCPは,SET NODEコマンドを実行し,制御をDCLに戻します。
次の表は,LATCPコマンドを要約したものです。
コマンド | 機能 |
---|---|
ATTACH | 現在のプロセスから指定したプロセスに制御を転送する。 |
CREATE LINK | LATデータ・リンクを作成する。 |
CREATE PORT | ローカル・ノードに論理ポートを作成する。 |
CREATE SERVICE | サービス・ノードにサービスを作成する。 |
DEFINE/KEY | キーパッド上のファンクション・ キーにコマンド文字列を割り当てる。 |
DELETE LINK | ノードからLATデータ・リンクを削除する。 |
DELETE PORT | アプリケーション・ ポートまたは専用ポートを削除する。 |
DELETE QUEUE_ENTRY | ローカル・ ノードからのキュー登録要求を削除する。 |
DELETE SERVICE | サービス・ノードのサービスを削除する。 |
EXIT | DCLコマンド・ レベルに戻す。 |
HELP | LATCPコマンドのヘルプ・テキストを表示する。 |
RECALL | 以前に入力したLATCPコマンドを再呼だしし, 再入力の手間を省く。 |
SCROLL | スクロールされて画面から消えた情報を検索できるようにする。 |
REFRESH | 表示画面を再表示する。他のソースからの出力によって表示が上書きされた後など。 |
SET LINK | LATデータ・リンクの特性を変更する。 |
SET NODE | ノードに対しLAT特性を指定する。 |
SET PORT | ノードの論理ポートを, ターミナル・サーバ上の遠隔装置とLAT遠隔サービス・ ノード上の特殊なアプリケーション・サービスのいずれかにマップする。 |
SET SERVICE | サービス特性を変更する。 |
SHOW LINK | 使用中のノード上のリンクの特性を表示する。 |
SHOW NODE | VMSノードの特性を表示する。 |
SHOW PORT | ポート特性を表示する。 |
SHOW QUEUE_ ENTRY | ローカル・ノードにキュー登録された要求またはエントリに関する情報を表示する。 |
SHOW SERVICE | 使用中のノードが認識するLATサービスの特性を表示する。 |
SPAWN | サブプロセスを作成する。 |
ZERO COUNTERS | 使用中のノードで保守するノード・カウンタ, サービス・カウンタ,リンク・カウンタを再設定する。 |
現在のプロセスから指定したプロセスに制御を転送します。LATCPのATTACH コマンドは,DCLのATTACHコマンドと似ています。たとえば,DCLコマンド・ レベルでDCLのSPAWNコマンドを入力すれば,DCLセッションを終了せずにLATCP サブプロセスを作成できます。LATCPプロンプトでLATCPコマンドを実行した後,ATTACH コマンドを入力すればDCLに戻ります。
ATTACH [プロセス名]
プロセス名は,15文字以内の英数字です。指定したプロセスに接続できなかった場合, エラー・メッセージが表示されます。
/PID修飾子を指定した場合,プロセス名パラメータは使用しないようにしてください。/PID 修飾子を省略した場合には,プロセス名パラメータを使用してください。
プロセス・リストを表示するには,DCLのSHOW SYSTEMコマンドを使用します。
キャプティブ・アカウントにログインしているとき,このコマンドは使用できません。 キャプティブ・アカウントは,システムへのユーザ・アクセスが制約されているアカウントです。 キャプティブ・アカウントからは, DCLコマンド・レベルにアクセスできません。プロセス名と/PID修飾子の両方を指定することはできません。
$ SET PROCESS/NAME="TOP_LEVEL" $ SPAWN RUN SYS$SYSTEM:LATCP LATCP> SHOW NODE/ALL . . . LATCP> ATTACH "TOP_LEVEL" $DCLのSPAWNコマンドを入力してLATCPサブプロセスを作成し,ローカル・ ノードが認識するすべてのノードの状態をLATCPで表示しています。次に,ATTACH コマンドでDCLコマンド・レベルに戻っています。
LATデータ・リンクを作成します。使用中のノードで使用したい,イーサネットやFDDI (Fiber Distributed Data Interface) のコントローラなどのLAN 装置への接続を確立します。このコマンドを使用するためには, OPER特権が必要です。
CREATE LINK リンク名
使用中のローカル・ノードには,最大8つのリンクを作成できます。ノードに定義されているリンク名のリストを表示するには,SHOW LINK コマンドを使用します。
CREATE LINKコマンドで/DECNET修飾子を使用したときに,"bat parameter value"というエラー・メッセージが表示された場合は,SCSSYSTEMIDシステム・ パラメータが不正な値に設定されています。このパラメータの値を変更するには, 次の式を使用します。
(1024 * a) + n
この式の中で,aはDECnetのエリア,nはDECnetのコンピュータ番号を表します。 この値が1025〜65535の範囲にないと,LAT プロトコルは起動できません。
/NODECNET修飾子を使用すると,LAN装置ドライバ・コードが,使用するアドレスを決定します。 次に例を示します。
DECnetがシステム上に構成されている場合(またはシステムがクラスタの一部である場合) ,SCSSYSTEMIDはゼロ以外の値を含んでいることがあります。 これは,システムで同じ論理LANに2つ以上のLANコントローラが接続されている場合にのみ問題となります。
たとえば,システムがFDDIコントローラとイーサネット・コントローラを持っている場合,FDDI コントローラに接続されているFDDIリングと,イーサネット・ コントローラに接続されているイーサネット・セグメントが10/100 LAN ブリッジ(FDDI-イーサネット)でブリッジされるようにサイトが構成されている可能性があります。 この構成では,両方のコントローラ上でLAT を実行するのは不可能です。
このような構成では,SCSSYSTEMIDが0でなければ,LATとDECnetを同じコントローラ上で実行しなくてはなりません。 そうしないと,まずDECnetが起動し, 残りのコントローラ上でのLATのスタートアップが失敗します。 これは,LATのスタートアップがAA-00-04-00-xx-xxアドレス(DECnet LAN アドレス)を使用しようと試みるのに,データ・リンク層によって妨げられるために起こります。DECnet がこのアドレスをすでに他のコントローラ上で使用しているために,LAT のスタートアップは失敗します(論理LANが1 つしか存在しない場合は,すべてのデータ・リンク・アドレスが一意でなくてはなりません。 この場合は,両方のコントローラが同じアドレスを使用しようと試みるため, アドレスの一意性が保たれません)。
次に示す,LATリンクを作成するコマンドも,LANドライバがSCSSYSTEMID に基づくアドレスを使用しようと試みるために失敗します。
LATCP> CREATE LINK LAT$LINK_2 /NODECNET
SCSSYSTEMIDが0に設定されている場合は,LATとDECnetを異なるコントローラ上に構成することが可能になります。 ただし,クラスタ環境では, SCSSYSTEMIDは0には設定できません。
ON | 作成したリンクを,実行中のLATプロトコルで使用できることを指定する。 |
OFF | 作成したリンクは使用できないことを指定する。 |
省略時の設定では,作成したリンクは使用できます(ON)。
このコマンドで明示的にリンクを作成せずにSET NODE/STATE=ONコマンドを入力した場合, リンクが自動的に作成されます。リンク名LAT$LINKが設定され, 最初の使用可能LANコントローラにリンクが割り当てられます。 ここで,LAT$DEVICEが定義されている場合は,LAT$DEVICEに割り当てられます。 リンクの追加にも,CREATE LINKコマンドを使用します。
リンクを作成するたびに,LANコントローラ装置名を指定してください。
リンク特性を変更するには,SET LINKコマンドを使用します。
LATCP> CREATE LINK NETWORK_A /DEVICE=XEB0: /STATE=ONNETWORK_Aというイーサネット・リンクを作成し,イーサネット・コントローラ装置XEB0 を割り当てています。このリンクは使用できます。
CREATE PORTコマンドは,ターミナル・サーバ上の遠隔装置に接続する論理ポートを, 使用中のローカル・ノード上に作成します。また,特定のサービスに接続する論理ポートの作成にも使用できます。 このサービスは, ターミナル・サーバに提供させることも,LAT遠隔サービス・ノード上の1 つ以上の専用ポートに対応づけることもできます。
このコマンドを使用するためには,OPER特権が必要です。
CREATE PORT [ポート名]
%LAT-W-CMDERROR, error reported by command executor -SYSTEM-F-DUPLNAM, duplicate name
ポート名を指定しない場合は,/LOGICAL修飾子を指定してください。
省略時のポート・タイプは,APPLICATIONです。
$ LCP :== $LATCP $ LCP CREATE PORT LTA1234 $ LCP SET PORT LTA1234 /APPLICATION /NODE=terminal-server /PORT=server-port $ SET TERMINAL LTA1234 /PERMANENT /NOHANGUP
SYS$MANAGER:LAT$SYSSTARTUP.COMファイルにSET TERMINALコマンドを挿入できることに注意してください(NOHANGUP 特性を必要とする各LAT装置ごとにコマンドを入力します) 。
VMSノード上に専用ポートを作成した後,作成したポートをSET PORT /SERVICEコマンドでサービスにマップします。
/LIMITED修飾子を使用することにより,作成するポート数を制限し,ホスト・ システムの特定のサービスにマップすることができます。ポートがすべて使用されると, それ以上このサービスに接続することはできません( ターミナル・サーバは,"service in use"メッセージを受信します) 。
TABLEキーワードには,次のいずれかのオプションを指定できます。
GROUP | グループ論理名テーブルに論理名を格納する。GRPNAM 特権またはSYSPRV特権が必要である。 |
JOB | ジョブ単位の論理名テーブルに論理名を格納する。 |
PROCESS | プロセス論理名テーブルに論理名を格納する。 省略時値。 |
SYSTEM | システム論理名テーブルに論理名を格納する。SYSNAM 特権またはSYSPRV特権が必要である。 |
特定のテーブルの名前を指定することもできます。たとえば, LNM$PROCESSと指定した場合,PROCESSを指定したことと同じです。
MODEキーワードには,次のオプションもあります。
EXECUTIVE | エグゼクティブ・モードの論理名を作成する。SYSNAM 特権が必要である。 |
SUPERVISOR | スーパバイザ・モードの論理名を作成する。 |
USER | ユーザ・モードの論理名を作成する。 |
論理名に対応するアクセス・モードは,MODEキーワードで指定したアクセス・ モードを持つ呼び出し側のアクセス・モードを最大化したものです。 つまり,特権が最も低いモードが使用されます。
論理名が格納されているテーブルの特権より高い特権を持つアクセス・モードは, 指定できません。ただし,SYSNAM特権があるプロセスの場合,呼び出し側のアクセス・ モードとは関係なく,指定したアクセス・モードが論理名に対応づけられます。
MODEキーワードを省略した場合,呼び出し側のアクセス・モードは論理名に対応づけられます。
また,LATサービス・ノード上の特殊サービスの専用ポートとすることもできます。 例2を参照してください。
/LIMITED修飾子を使用することにより,制限ポートとしてポートを作成することもできます。
ポートを作成した後,SET PORTコマンドでキューまたはサービスにそのポートをマップします。 例1の説明を参照してください。通常, ポートの作成と設定は,システム固有のLATスタートアップ・ プロシージャLAT$SYSTARTUP.COMで行います。詳細については,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
%LAT-W-CMDERROR, error reported by command executor -SYSTEM-F-DUPLNAM, duplicate name
作成しようとしたLATアプリケーション・ポートが,すでに別のアプリケーションで作成されているために発生したエラーです。LTDRIVER との交信にLATCP のポートLATCP$MGMT_PORTを使用しているので,この別のアプリケーションはLATCP 自体であることが考えられます。
ポートの重複を防ぐ方法として, 次の2つがあります。
省略時の設定では,$ASSIGNシステム・ サービスがLTA0:に対して割り当てるLTA装置ユニットのユニット番号は,1 から9999です。たとえば,LTA7000:以降のLTA装置はアプリケーション・ ポートとして使用されていないことが判明している場合,次のコマンドを入力できます。
LATCP> SET NODE/DEVICE_SEED=7000 LATCP> CREATE PORT LTA5001:/APPLICATION . . . LATCP> CREATE PORT LTA5010:/APPLICATION
詳細については,SET NODEコマンドの/DEVICE_SEED修飾子の項を参照してください。
前回のLATCPで作成したLATCP管理ポートLATCP$MGMT_PORT はすべて削除されるので,LATアプリケーション・ポートや新しく作成した専用ポートとの間に矛盾が生じる恐れはありません。
詳細については,SET NODEコマンドの/STATE修飾子の項を参照してください。
LATCP> CREATE PORT LTA22: /APPLICATIONサービス・ノード上にLTA22:というアプリケーション・ポートを作成しています。 このポートをターミナル・サーバ上の特定のプリンタに対応づけるには,SET PORT /NODE /PORT コマンドを使用します。また,ターミナル・ サーバ上の複数のプリンタに対応づけるには,SET PORT /NODE /SERVICEコマンドを使用します。遠隔サービス・ノード上の専用ポートに対応づけることもできます。 その場合は,SET PORT /NODE /SERVICEコマンドを使用し, 遠隔ノード上の専用ポートに対応するアプリケーション・ サービスを/SERVICE修飾子で指定します。SET PORTコマンドの使用例を参照してください。
LATCP> CREATE PORT LTA21: /DEDICATEDLTA21:というポートを作成しています。このポートは,一般的なタイムシェアリング・ サービスではなく,特定のサービスを提供する専用ポートとして使用されます。
LATCP> CREATE PORT /LOG /APPLICATION - _LATCP> /LOGICAL=(NAME=MAIL_PORT, TABLE=PROCESS, MODE=SUPERVISOR)アプリケーション・ポートを作成しています。新しいポートの名前として, 指定した論理名MAIL_PORTを割り当てています。この論理名は,スーパバイザ・ モード論理名として,論理名テーブルLNM$PROCESS_TABLEに定義されます。 確認メッセージが表示されます。
$ LCP :== $LATCP $ LCP CREATE SERVICE/LIMITED ONLY_ONE $ LCP CREATE PORT/LIMITED LTA1234: $ LCP SET PORT LTA1234: /SERVICE=ONLY_ONE制限されたサービスを作成し,このサービスの使用中にシステムにログインできるユーザを1 人に制限しています。ターミナル・サーバのプロンプト(Local>) からサービスONLY_ONEに接続すると,ポートLTA1234が割り当てられ, ユーザ名の入力を求められます。LTA1234にユーザがログインしているときに同じサービスに接続しようとすると,"service in use" メッセージを受信します。
サービス・ノード上にサービスを作成します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
CREATE SERVICE [サービス名]
サービス名は,16文字以内のASCII文字です。使用できる文字は,次のとおりです。
識別文字列は,64文字以内のASCII文字です(SYS$ANNOUNCEが65文字以上の場合は, 最初の64文字に切り捨てられます)。文字列は二重引用符("")で囲んでください。
動的サービス・レーティングは省略時値であり,LATネットワークの効率的な負荷分散を実現します。 しかし,必要に応じて/STATIC_RATING修飾子を使用することにより, 動的サービス・レーティングは禁止され,静的( 固定)レーティングを指定できます。静的レーティングの値は,動的レーティングを再び有効にするまで変更されません。
静的レーティングを使用するのは,他のユーザがローカル・ノードを使用できる率を一時的に調整するためです。 静的レーティングの範囲は,0から255 までです。ローカル・サービス・ノードの使用率を下げるには小さな値を, 使用率を上げるには大きな値を指定します。
省略時の設定では,動的サービス・レーティングが使用されます。
制限されたサービスおよびアプリケーション・サービスは動的に計算されたサービス・ レーティングにのみ依存するわけではありません。これらのサービスにいくつのポートを使用できるかに応じて動的レーティングが計算されます。 例えば,制限されたサービスで50%のポートを使用できる場合, 動的サービス・レーティングの半分が105に加えられます。ポートを使用できる場合は, レーティングは常に105よりも大きくなります。
制限されたサービスまたはアプリケーション・サービスのすべてのポートが使用されている場合, レーティングは動的レーティングおよびローカル・ ノードの空きキュー・スロットの数によって異なります。この場合, レーティングは常に90よりも小さくなります。
このレーティング・プロシージャは,ターミナル・サーバのサービスおよびサービスが提供する使用可能ポートのレーティング・ アルゴリズムに従っています。 同時に,ノードの使用可能性(動的レーティングの計算に使用される要素) も考慮されます。
使用するシステムのライセンスのユニット数が限られている場合(ログインの制限の設定に関係なく特定数のユーザしかシステムにログインできない) ,すべてのOpenVMSライセンス・ユニットが使用されると,動的レーティングは0 になります。OpenVMSのライセンス・ユニットがすべて使用されているためにログインできなくなると, すべてのノードのサービス・レーティングは最小値になります。
また,ユーザのログインまたはログアウト時にLATソフトウェアがサービス通知メッセージを送信します。 これによって,システムは,ログインまたはログアウト操作によるサービス・ レーティングの変化に関する情報をより迅速に提供することができます。
次の表に,使用中のノードが提供でき,さらにDECserverターミナル・サーバが認識できるサービスの最大数を, モデル番号別に示します。
DECserverターミナル・サーバ | ノードが提供できる最大サービス数 |
---|---|
Model 100 | 8 |
Model 200 | 64 |
Model 300 | 64 |
Model 90TL | 64 |
Model 700 | 64 |
Model 500 | 127 |
アプリケーション・サービスを作成するには,/APPLICATION修飾子を使用します。 専用ポートは,CREATE PORTコマンドとSET PORTコマンドで定義します。 ほとんどの場合,サービスは,システム固有のLAT設定プロシージャLAT$SYSTARTUP.COM で作成されます。アプリケーション・サービスの作成の詳細については, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。 アプリケーション・ サービスのプログラミング方法については,『OpenVMS I/O User's Reference Manual 』を参照してください。
複数のサービス・ノードで1つのサービス名を共用することができます。 共用サービス名は,クラスタを1つのクラスタ名で認識できるので,クラスタ環境で使用すると特に便利です。 ユーザがログインすると,ターミナル・ サーバは,サービスを提供するノードの中で最も負荷が小さいノードに接続します。
サービス特性は,SET SERVICEコマンドで変更できます。
LATCP> CREATE SERVICE/STATIC_RATING=195 SALESサービス・ノードにSALESというサービスを作成しています。195の静的レーティングを設定しているので, ターミナル・サーバ(および発信接続をサポートするノード) は,ノード上のサービスの可用性を査定できます。
LATCP> CREATE SERVICE/APPLICATION GRAPHICSローカル・ノードにGRAPHICSというサービスを作成しています。このサービス専用のポートを作成するには,CREATE PORT/DEDICATED コマンドとSET PORT/SERVICE=GRAPHICSコマンドを使用します。
$ LCP :== $LATCP $ LCP CREATE SERVICE/LIMITED ONLY_ONE $ LCP CREATE PORT/LIMITED LTA1234: $ LCP SET PORT LTA1234: /SERVICE=ONLY_ONE制限されたサービスを作成し,このサービスの使用中にシステムにログインできるユーザを1 人に制限しています。ターミナル・サーバのプロンプト(Local>) からサービスONLY_ONEに接続すると,ポートLTA1234が割り当てられ, ユーザ名の入力を求められます。LTA1234にユーザがログインしているときに同じサービスに接続しようとすると,"service in use" メッセージを受信します。
コマンド文字列をファンクション・キーに割り当てます。たとえば, LATCPのSHOW NODEコマンドをファンクション・キーに割り当てることができます。
DEFINE/KEY キー名 等価文字列
キー名 | LK201/LK401キーボード | VT100タイプ | VT52タイプ |
---|---|---|---|
PF1 | PF1 | PF1 | Blue |
PF2 | PF2 | PF2 | Red |
PF3 | PF3 | PF3 | Black |
PF4 | PF4 | PF4 | |
KP0-KP9 | 0〜9 | 0〜9 | 0〜9 |
PERIOD | . | . | |
COMMA | , | , | |
MINUS | - | - | |
Enter | Enter | Enter | Enter |
FIND | Find | - | - |
INSERT_HERE | Insert Here | - | - |
REMOVE | Remove | - | - |
SELECT | Select | - | - |
PREV_SCREEN | Prev Screen (LK201) Prev (LK401) | - | - |
NEXT_SCREEN | Next Screen (LK201) Next (LK401) | - | - |
HELP | Help | - | - |
DO | Do | - | - |
F6〜F20 | F6〜F20 | - | - |
/LOCK_STATE修飾子を指定できるのは,/SET_STATE修飾子を指定した場合だけです。 省略時の設定では,/SET_STATE修飾子で設定した状態は,明示的に変更されるまで有効となります。
省略時の設定では,ロックされている現在の状態が有効となります。
/NOTERMINATE修飾子を指定すると,プロンプトの後でコマンド行にテキストを挿入するキー定義や入力中のテキストに別のテキストを挿入するキー定義を作成できます。
LATCP> DEFINE/KEY PF4 "SHOW NODE " /NOTERMINATE/SET_STATE=GOLD LATCP> DEFINE/KEY PF4 "/ALL"/IF_STATE=GOLD/TERMINATE最初のDEFINE/KEYコマンドは,SHOW NODEコマンドをファンクション・キーPF4 に割り当てています。SHOW NODEコマンドを処理するには,PF4を押してからReturn を押さなければなりません。このコマンドの中のNODEの後に空白があります。 この空白は,PF4を押した後でノード名を入力できることを意味します。Return を押すと,SHOW NODEコマンドが処理されます。 空白を省略した場合,コマンドは認識されません。状態はGOLDに設定されています。 この状態は,次に押すキーに対し有効です。
次のDEFINE/KEYコマンドは,キーパッドがGOLD状態にあるときのPF4キーの用途を定義しています。PF4 を2回押すと,SHOW NODE/ALLコマンドが処理されます。
VMSノードから論理リンクを削除します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
DELETE LINK リンク名
使用中のノードに定義されているリンクのリストを表示するには,SHOW LINKコマンドを使用します。
LATCP> DELETE LINK NETWORK_A /LOGNETWORK_Aというリンクを削除しています。このリンクは,CREATE LINKコマンドで作成されています。
VMSノードから論理ポートを削除します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
DELETE PORT ポート名
使用中のノードに定義されているアプリケーション・ポートと専用ポートのリストを表示するには,SHOW PORT コマンドを使用します。会話型または転送用(forward) LAT ポートは,DELETE PORTコマンドでは削除できません。
LATCP> DELETE PORT LTA27:LTA27:というアプリケーション・ポートを削除しています。このポートは,CREATE PORT コマンドで作成されたものです。
キュー登録要求またはエントリをローカル・ノードから削除します。
DELETE QUEUE_ENTRY キュー・エントリ識別子
LATCP> DELETE QUEUE_ENTRY 0056IDが0056のキュー登録要求を削除しています。
使用中のサービス・ノードが現在提供しているサービスを削除します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
DELETE SERVICE サービス名
LATCP> DELETE SERVICE SALES使用中のサービス・ノードからSALESというサービスを削除しています。 今後,サーバ・ユーザはこのサービスを使用できません。
LATCPの実行を停止し,制御をDCLコマンド・レベルに戻します。Ctrl/Zを入力しても終了できます。
EXIT
LATCP> EXITLATCPプログラムを終了し,制御をDCLコマンド・レベルに戻しています。
LATCPコマンドの使用方法に関するヘルプ情報をオンラインで出力します。
HELP [コマンド名...]
LATCP> HELP SET PORTSET PORTコマンドの説明とコマンド形式を表示しています。
以前に入力したLATCPコマンドを画面上に表示します。これらのコマンドを再び実行することができます。
RECALL [コマンド指定子]
RECALLバッファに格納されているすべてのコマンドとその番号を表示するには,/ALL 修飾子を使用します。再呼したいコマンドの番号が分かります。
コマンド指定子や/ALL修飾子を指定しない場合,最後のコマンドが表示されます。
RECALLコマンドを実行すると,再呼びだしされたコマンドが表示されますが, その処理は行われません。再呼びだししたコマンドを処理するには, Returnを押します。コマンド行編集機能が用意されているので,コマンド行を多少変更したい場合は,Return を押す前に変更してください。
LATCP> RECALL 2最後から2番目に入力したコマンドを再呼びだししています。
LATCP> RECALL SET最後に入力したSETコマンドを再呼びだししています。
表示画面を再表示し,ブロードキャスト・メッセージなど,他のソースからの出力を画面から消去します。
REFRESH
LATCP> REFRESH画面上の表示を再表示しています。
スクロールされて画面の上または下に消えてしまった情報を検索します。
SCROLL
省略時の値は1です。
省略時の値は1です。
LATCP> SCROLL /UP=5表示領域からスクロールされた5行上を表示しています。
LATデータ・リンクの特性を変更します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
SET LINK リンク名
SHOW LINKコマンドは,VMSノードに対して定義されているリンクの名前を表示します。
ON | 実行中のLATプロトコルでリンクを使用できることを指定する。 |
OFF | リンクを使用できないことを指定する。 |
省略時の設定では,リンクは使用できます(ON)。
LATCP> SET LINK NETWORK_A /LOG /STATE=ONNETWORK_Aというリンクのコントローラを起動し,確認メッセージを表示しています。
使用中のローカル・ノードのLAT特性を指定します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
SET NODE [ノード名]
LATノード名は,16文字以内のASCII文字です。使用できる文字は,次のとおりです。
/NOANNOUNCEMENTSを指定した場合には,LATサービス・アナウンスメントはローカル・ ノードで無効になります。遠隔ノードはローカル・ノードに接続するために,LAT プロトコルのバージョン5.2以上のLATサービス・レスポンダ機能に依存しなければなりません。 したがって,この修飾子を使用するのは, 新しいモデルのターミナル・サーバとホストが提供されているネットワーク環境をお勧めします( すべてのLATホスト,ターミナル・サーバ,LAT プロトコルのバージョン5.2以上で動作するPC)。
LATプロトコルのバージョン5.1が提供されている環境で/NOANNOUNCEMENTS を指定した場合には,LATプロトコルのバージョン5.1を使用しているシステム( たとえば,DECserver 100,200,および500システム)は,LATサービス・ アナウンスメントが無効に設定されたシステムに接続できません。
送信間隔に小さい値を指定すると,ポートの応答が速くなりますが,サービス・ ノードに対する需要が高くなります。10ミリ秒から1,000ミリ秒までの値を設定してください。
省略時の80ミリ秒では,応答時間は妥当で,サービス・ノードに対するオーバヘッドもある程度抑えることができます。 実行中や保留中のLAT 接続が存在する場合,このパラメータは変更できません。
INCOMING_ONLY | ローカル・ノードが着信接続だけを許可することを指定する。 |
OUTGOING_ ONLY | ローカル・ノードが発信接続だけを許可することを指定する。 スタンドアロン・システムなど,発信接続に伴うオーバヘッドを許容できるシステムに対して指定する。 |
BOTH | ローカル・ノードが着信接続と発信接続の両方を許可することを指定する。 スタンドアロン・システムなど,発信接続に伴うオーバヘッドを許容できるシステムに対して指定する。 |
NONE | ローカル・ノードが着信接続と発信接続の両方を禁止することを指定する。 |
省略時の設定では,ノードは発信接続だけを許可します(OUTGOING_ ONLY)。
ローカル・ノードで提供されるサービスへの接続をターミナル・サーバやVMS ノードが要求したとき,要求元ノードは,サービスを提供するノードの全体的処理レベルおよびメモリ容量にもとづいて, 最も高い,すなわち最も好ましいサービス・ レーティングを持つサービス・ノードを選択します。 この選択処理を,負荷分散と呼びます。
/CPU_RATING修飾子を使用すれば,使用中のノードで提供するサービスのレーティングを変更できます。 高いCPUパワーを指定すると,LAT ドライバが算出するサービス・レーティングは高くなります。最大レーティングは255 です。小さい値を指定すると,LATドライバが算出するサービス・ レーティングは,低くなります。この場合,他のノードで提供されるサービスに対しても接続が確立されます。 いずれの場合も,LATドライバは, より広い範囲の動的サービス・レーティングを計算できます(0〜255) 。したがって,レーティング値は,サービス・ノードの可用性をより正確に反映します。
省略時の設定では,CPUレーティングは使用されません。0は,CPUレーティングを使用しないことを意味します。
省略時の装置シード値は,/UNIT_NUMBER_MAXIMUM修飾子で設定する最大ユニット番号の約半分です。 会話型ポートとCREATE PORT/LOGICALコマンドで作成するポートには, 指定した装置シード値から最大ユニット番号までの値のユニット番号が設定されます。 最大ユニット番号までに到達すると, 以降のポートには,使用できるユニット番号の範囲の中で一番低いもの(LTA1:) から割り当てられます。
/UNIT_NUMBER_MAXIMUM修飾子を指定するたびに,装置シード値は,新たに指定された最大ユニット番号の約半分に再設定されます。
システムのユーザがSET HOST/LATコマンドを入力したときに,LATサーキットのセッション・ リミットに到達したことを示すエラー・メッセージ(%LAT-F-VCSESLIM) が表示された場合には,/FORWARD_SESSION_LIMIT 修飾子の値を大きくしなければなりません。ただし,この値を変更するときは, 接続が確立されていない状態でなければなりません。
ネットワーク管理者は,LATネットワーク内のターミナル・サーバ・ノード数にもとづき, ターミナル・サーバ・ノードをグループ別に分類します。 この結果,1つのサービス・ノードに接続できるターミナル・サーバ・ ノード数が限定されます。
LATネットワークでは,最高256個のグループに対して0〜255の番号を設定することができます。 省略時の設定では,ターミナル・サーバ・ノードと, 発信接続をサポートするノードはすべて,グループ0に属しています。 入力するグループ・コードが1つだけの場合,括弧で囲む必要はありません。 使用中のサービス・ノードに許可されているグループのリストを表示するには,SHOW NODE コマンドを使用します。
/GROUPS修飾子には,オプションがいくつかあります。いずれのオプションでも, 複数のグループを指定する方法として次の2種類があります。
オプションは,次のとおりです。
ENABLE=グループ・コード [,...] | 使用中のサービス・ ノードへのアクセスを指定したグループに許可する。 |
DISABLE=グループ・コード [,...] | 使用中のサービス・ノードへのアクセスを指定したグループに禁止する。 指定したグループは,それまでアクセスが許可されていたグループである。 |
ENABLE=グループ・
コード [,...], DISABLE=グループ・コード [,...] | アクセスを許可するグループと禁止するグループを同時に1 行のコマンド行に指定する方法。 次のように,ENABLEとDISABLEを括弧で囲む。 /GROUP=(ENABLE=(10,12), DISABLE=(1-30)) |
例の2に,SET NODEコマンドにおける/GROUPS修飾子の使用例を示します。
識別文字列は,64文字以内のASCII文字です(SYS$ANNOUNCEが65文字以上の場合は, 最初の64文字に切り捨てられます)。文字列を引用符(" ")で囲んでください。
この修飾子を使用できるのは,使用中のノードが発信接続を許可している場合だけです(/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または/CONNECTIONS=BOTH)。
省略時値は20です。通常のLAN環境には,この値を使用してください。負荷が高いLAN には,これより高い値を指定してください。設定できる値は,10 から255です。サービス・ノードに障害が発生したときに,迅速な通知とフェールオーバが必要となるアプリケーションの場合には, 低い値を使用してください。 実行中または保留中の接続が存在する場合,この値は変更できません。
/NOLARGE_BUFFER修飾子を使用しなければならない場合には(たとえば, パケット・サイズがイーサネットの最大サイズより大きくならないようにするため) ,すべての論理LATリンクを作成した後,LATノードをオンに設定する前に, このコマンドを指定してください。たとえば, LAT$SYSTARTUP.COMで次のコマンドに注意してください。
$! $! Create each logical LAT link with a unique name and $! unique LAN address (forced with /NODECNET). $! $ LCP CREATE LINK FDDI_1 /DEVICE=FCA0 /NODECNET $ LCP CREATE LINK FDDI_2 /DEVICE=FCB0 /NODECNET $! $! Don't use large buffer support (force packet $! sizes to be no larger than what Ethernet can $! support). $! $ LCP SET NODE /NOLARGE_BUFFER $! $! Turn on the LAT protocol. $! $ LCP SET NODE /STATE=ON
データベースの上限にノード数が到達すると,使用中のローカル・ノードがサービス通知メッセージを受信しても, それ以上のノードはデータベースに追加されません。/USER_GROUPS 修飾子で,ローカル・ノードから他のサービス・ ノードへのアクセスを制限すれば,ノード上限値に到達しないようにできます。
省略時の設定では,制限はありません。0は,制限がないことを意味します。
この修飾子を使用できるのは,使用中のノードが発信接続を許可している場合だけです(/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または/CONNECTIONS=BOTH)。
指定できる値は,4から120までです。省略時値は8です。ネットワークに使用している物理リンクのタイプとネットワークのトラフィック量によって, 指定する値は異なります。実行中または保留中の接続が存在する場合, この値は変更できません。
/SERVICE_RESPONDERが指定されたシステムは,LAT特殊マルチキャスト・ メッセージに応答します。/NOSERVICE_RESPONDERが指定されたシステムは,LAT 特殊マルチ・キャスト・メッセージに応答しません。1 つのLANでサービス・レスポンダ・ノードとして設定するノードは, 1つまたは2つだけにしてください。サービス・レスポンダ・ノードには,LAN 内で最大のデータベースが必要です。このオプションを使用できるのは, 使用中のノードが発信接続を許可している場合だけです(/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または/CONNECTIONS=BOTH)。
省略時の設定では,システムはLAT特殊マルチキャスト・メッセージに応答しません。
/SESSION_LIMIT修飾子には,オプションがいくつかあります。
INCOMING=値 | 着信接続専用のセッション上限を設定する。 省略時は,制限なし(0)。 |
OUTGOING=値 | 発信接続専用のセッション上限を設定する。 省略時は,制限なし(0)。 |
INCOMING=値, OUTGOING=値 | 発信接続と着信接続の上限を設定する。/SESSION_LIMIT=(INCOMING=20, OUTGOING=25)のように,括弧で囲む。 |
上限値に到達すると,会話型ユーザは新しいセッションを作成できなくなります。 この場合,セッション上限を上げるか,使用されていない接続を切断する必要があります。
0から255までの値を指定してください。0を指定すると,作成できるセッション数に制限がなくなります。 セッションの作成を禁止するには, /CONNECTIONS修飾子を使用します。
省略時の設定では,/SESSION_LIMIT修飾子を指定しない場合,着信セッションと発信セッションの数には制限がありません。
ON | 使用中のノードのLATポート・ドライバとLAT
プロトコル・ソフトウェアを起動する。
アプリケーション・ポートや専用ポートを作成する前に, SYS$MANAGER:LAT$SYSTARTUP.TEMPLATEに指定されている形式でLATCH のSET NODE/STATE=ONコマンドを必ず実行してください。その理由は,次のとおりです。
|
OFF | 使用中のノードのLATポート・
ドライバとLATプロトコル・ソフトウェアを停止する。既存のLAT接続は強制終了され,LATCP
で変更または設定した特性は失われる。
使用中のノードのLATプロトコルを再び起動するには, LAT$STARTUP.COMを実行します。詳細については,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。LAT$SYSTARTUP.COM に定義されているLAT 特性が有効となります。 |
SHUT | 新しいLAT接続を使用中のローカル・ノードに作成することはできないが,
既存の接続は続行できることを指定する。
LATプロトコルは,最後の実行中セッションが切断されると停止します。 同時に,LTDRIVERも停止し,ノードはOFF状態となります。 |
/STATE=オプションを指定しなければ,使用中のノードのLATポート・ ドライバとLATプロトコル・ソフトウェアが起動されます(ON)。
次の点にも注意してください。
最大ユニット番号は,99から9999までの値です。省略時値は9999です。 /UNIT_NUMBER_MAXIMUM修飾子を指定するたびに,LTA装置シード値は,最大ユニット番号の約半分に再設定されます。
この修飾子が有効であるのは,発信接続がローカル・ノードで許可されている場合です(/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または/CONNECTIONS=BOTH)。
使用中のノードで許可されているユーザ・グループ(サービス・グループ) のリストを表示するには,SHOW NODEコマンドを使用します。
/USER_GROUPS修飾子には,オプションがいくつかあります。いずれのオプションでも, 複数のグループを指定する方法として次の2種類があります。
オプションは,次のとおりです。
ENABLE=グループ・コード[,...] | 指定したユーザ・グループへのアクセスを使用中ノードに許可する。 |
DISABLE=グループ・コード [,...] | 指定したグループへのアクセスを使用中ノードに禁止する。 指定したグループは,それまでアクセスが許可されていたグループである。 |
ENABLE=グループ・
コード[,...], DISABLE=グループ・コード[,...] | アクセスを許可するグループと禁止するグループを同時に1 行のコマンド行に指定する方法。 次のように,ENABLEとDISABLEを括弧で囲む。 /GROUP=(ENABLE=(10,12), DISABLE=(1-30)) |
LATCPコマンドは特性を動的に変更するので(つまり,変更内容が直ちに有効となるので) ,LATポート・ドライバが実行中であれば,いつでもSET NODE コマンドを使用できます。変更内容は,LATポート・ドライバが停止すると無効となります。 次にLATポート・ドライバを起動したときにも同じ変更内容を有効とするには,LAT$SYSTARTUP.COM を編集し,変更したLAT$SYSTARTUP.COMでLATポート・ドライバを起動します。 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』では,LATネットワークの概要とサービス・ ノードについて説明しています。
LATCP> SET NODE DUKE /IDENT="NODE DUKE, SALES VAXCLUSTER"使用中のローカル・ノードにDUKEというノード名を指定しています。識別文字列"NODE DUKE, SALES VAXCLUSTER" は,ノードDUKEからマルチキャストされます。
LATCP> SET NODE /MULTICAST_TIMER=50 /GROUPS=(ENABLE=(1-3,8,11),DISABLE=5)ローカル・ノードからマルチキャスト・メッセージを50秒ごとに送出し, DUKEのサービスをターミナル・サーバに通知しています。さらに,ローカル・ ノードへのアクセスをグループ1,2,3,8,11には許可し,それまで許可されていたグループ5 には禁止しています。
LATCP> SET NODE /CONNECTIONS=BOTH /USER_GROUPS=(ENABLE=(24,121-127),DISABLE=0)着信接続と発信接続の両方をローカル・ノードに許可しています。使用中のローカル・ ノードのユーザは,24と121から127までのユーザ・グループに属するサービス・ ノードにアクセスできますが,グループ0のサービス・ ノードにはアクセスできません。
LATCP> SET NODE /CIRCUIT_TIMER=80 /KEEPALIVE_TIMER=20 - _LATCP> /RETRANSMIT_LIMIT=20 /CONNECTIONS=BOTH /MULTICAST_TIMER=60- _LATCP> /GROUPS=(DISABLE=0,ENABLE=73) /SESSION_LIMIT=(OUTGOING=10,INCOMING=0)ノードDUKEに対し,多数の特性を一度に設定しています。
ローカル・ノード上の論理ポートを,装置を持っているターミナル・サーバ上の遠隔ポートに対応づけます。 同様に,ローカル・ノード上の論理ポートを, ターミナル・サーバが提供するサービスや,LAT遠隔サービス・ ノード上の1つまたは複数の専用ポートに対応づけることもできます。
このコマンドを使用するためには,OPER特権が必要です。
SET PORT ポート名
省略時のポート・タイプはAPPLICATIONです。
LATサービス・ノード上の論理ポートに対してアプリケーション・サービスを設定する方法は, 次のとおりです。
これらのコマンドは,LAT$SYSTARTUP.COMに登録することもできます。
LAT$SYSTARTUP.COMに定義されている名前を,このプログラム内で専用ポートに割り当てます。
/LIMITED修飾子を使用することにより,作成するポート数を制限し,ホスト・ システムの特定のサービスにマップすることができます。ポートがすべて使用されると, それ以上このサービスに接続することはできません( ターミナル・サーバは,"service in use"メッセージを受信します) 。
省略時の設定では,サーバ・ポートに対するアクセスはキューに登録されます。
ターミナル・サーバ・ポートが提供する遠隔サービスの名前を指定するには,/NODE 修飾子と/SERVICE修飾子を使用します。サービスに対応する特定のポートを指定するには,/NODE ,/PORT,/SERVICEの修飾子を使用します。 これらの名前が分からない場合は,ターミナル・サーバ管理者に尋ねてください。
遠隔の専用ポートで提供するサービスを特定のアプリケーション・プログラムとして命名する場合には,/DEDICATED 修飾子と/SERVICE修飾子を使用します。 このサービスは,CREATE SERVICEコマンドで作成されたサービスでなければなりません。1 つの専用ポートに設定できるサービスは1つだけですが, 複数のポートに同じサービスを設定することはできます。
ポートを作成するには,次のいずれかの方法を使用します。
アプリケーション・ポートをターミナル・サーバ上のサービスに対応づけると, そのサービスが示すすべてのポート(プリンタなど)に対するアクセスが許可されます。 例1,2を参照してください。アプリケーション・ポートは,CREATE PORT/APPLICATION コマンドで作成されていなければなりません。
SET PORTコマンドは,ローカル・ノード上の専用ポートを遠隔ノードが提供するアプリケーション・ サービスに対応づけることもできます。このアプリケーション・ サービスは,すでに存在していなければなりません。 例の3番を参照してください。ローカル・ノード上の専用ポートに遠隔ノードが提供するサービスを対応づけるためには,/DEDICATED 修飾子と/SERVICE 修飾子を使用しなければなりません。
さらに,SET PORTコマンドは,使用中のローカル・ノード上のアプリケーション・ ポートを,LAT遠隔サービス・ノード上の1つまたは複数の専用ポートに対応するアプリケーション・ サービスに対応づけることもできます。 このアプリケーション・サービスは,ターミナル・サーバのユーザ, または発信接続をサポートするノードのユーザに提供されます。例4を参照してください。 専用ポートは,CREATE PORT/DEDICATEDコマンドで作成していなければなりません。
/LIMITED修飾子を使用して,制限ポートとしてポートを作成することもできます。
LATCP> SET PORT LTA22: /APPLICATION /NODE=TS33EW /PORT=LN02ターミナル・サーバTS33EW上のポートLN02に対応するアプリケーション・ ポートとしてLTA22:を設定しています。LTA22:というポートは,サーバ上の1 つのプリンタに対応づけられています。次の例では,ターミナル・サーバ上の複数のプリンタにポートを対応づけています( サービス名PRINTER に複数のプリンタが割り当てられている)。
LATCP> SET PORT LTA19: /APPLICATION /NODE=TLAT1 /SERVICE=PRINTER /QUEUEDローカル論理ポートをターミナル・サーバ上のサービス(複数のプリンタ) に対応づける例です。アプリケーション・ポートLTA19:を,ターミナル・ サーバTLAT1上のサービスPRINTERに対応づけています。サービスPRINTER は,TLAT1上の1つまたは複数のポートに対応づけることができます。/QUEUED 修飾子が指定されているので,サービスPRINTERを提供するサーバは, このサービスを提供するすべてのポートが使用中であるとき, 遠隔接続要求をキューに登録できます。印刷キューの設定方法については, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』の印刷処理の項を参照してください。
LATCP> SET PORT LTA21: /DEDICATED /SERVICE=GRAPHICSローカル・サービス・ノード上のアプリケーション・ポートLTA21:が,ターミナル・ サーバのユーザ,または発信接続をサポートするノードのユーザに対し, サービスGRAPHICSを提供しています。GRAPHICSは,ユーティリティまたはアプリケーション・ プログラムです。
LATCP> SET PORT MAIL_PORT /SERVICE=MAIL/NODE=RMNODE論理名がMAIL_PORTのポートを,遠隔ノードRMNODE上の専用サービスMAIL に対応づけています。論理名MAIL_PORTのポートは,CREATE PORTコマンドで作成されています。CREATE PORT コマンドの使用例3を参照してください。DCL のASSIGNコマンドやDEFINEコマンドで作成された論理名である可能性もあります。SET PORT ポート名/DEDICATED/SERVICE=MAILコマンドで, ノードRMNODE上のポートをサービスMAIL専用としなければなりません。
$ LCP :== $LATCP $ LCP CREATE SERVICE/LIMITED ONLY_ONE $ LCP CREATE PORT/LIMITED LTA1234: $ LCP SET PORT LTA1234: /SERVICE=ONLY_ONE制限されたサービスを作成し,このサービスの使用中にシステムにログインできるユーザを1 人に制限しています。ターミナル・サーバのプロンプト(Local>) からサービスONLY_ONEに接続すると,ポートLTA1234が割り当てられ, ユーザ名の入力を求められます。LTA1234にユーザがログインしているときに同じサービスに接続しようとすると,"service in use" メッセージを受信します。
ローカル・ノードで提供するサービスの特性を動的に変更します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
SET SERVICE [サービス名]
省略時には,サービスは着信接続を受け入れます(/CONNECTIONS)。
省略時の識別文字列は,SYS$ANNOUNCEを変換したものです。VMSサービス・ ノードは,SET NODEコマンドで設定した時間間隔でそのサービス内容を通知します。
識別文字列は,64文字以内のASCII文字です(SYS$ANNOUNCEが65文字以上の場合は, 最初の64文字に切り捨てられます)。文字列を引用符(" ")で囲んでください。
動的サービス・レーティングは省略時値であり,LATネットワークの効率的な負荷分散を実現します。 しかし,必要に応じて/STATIC_RATING修飾子を使用することにより, 動的サービス・レーティングは禁止され,静的( 固定)レーティングを指定できます。静的レーティングの値は,動的レーティングを再び有効にするまで変更されません。
静的レーティングを使用するのは,他のユーザがローカル・ノードを使用できる率を一時的に調整するためです。 静的レーティングの範囲は,0から255 までです。ローカル・サービス・ノードの使用率を下げるには小さな値を, 使用率を上げるには大きな値を指定します。
省略時の設定では,動的サービス・レーティングが使用されます。
制限されたサービスおよびアプリケーション・サービスは動的に計算されたサービス・ レーティングにのみ依存するわけではありません。これらのサービスにいくつのポートを使用できるかに応じて動的レーティングが計算されます。 例えば,制限されたサービスで50%のポートを使用できる場合, 動的サービス・レーティングの半分が105に加えられます。ポートを使用できる場合は, レーティングは常に105よりも大きくなります。
制限されたサービスまたはアプリケーション・サービスのすべてのポートが使用されている場合, レーティングは動的レーティングおよびローカル・ ノードの空きキュー・スロットの数によって異なります。この場合, レーティングは常に90よりも小さくなります。
このレーティング・プロシージャは,ターミナル・サーバのサービスおよびサービスが提供する使用可能ポートのレーティング・ アルゴリズムに従っています。 同時に,ノードの使用可能性(動的レーティングの計算に使用される要素) も考慮されます。
使用するシステムのライセンスのユニット数が限られている場合(ログインの制限の設定に関係なく特定数のユーザしかシステムにログインできない) ,すべてのOpenVMSライセンス・ユニットが使用されると,動的レーティングは0 になります。OpenVMSのライセンス・ユニットがすべて使用されているためにログインできなくなると, すべてのノードのサービス・レーティングは最小値になります。
ユーザのログインまたはログアウト時にLATソフトウェアがサービス通知メッセージを送信します。 これによって,システムは,ログインまたはログアウト操作によるサービス・ レーティングの変化に関する情報をより迅速に提供することができます。
LATCP> SET SERVICE SALES /IDENT="SALES FORCE TIMESHARING SERVICES"SALESというサービスに対して,新しい識別文字列"SALES FORCE TIMESHARING SERVICES"を指定しています。この文字列は,サービス・ノードが送出するマルチキャスト・ メッセージにおいて,サービスSALESとともに通知されます。
$ LCP :== $LATCP $ LCP SET SERVICE/LIMITED ONLY_ONE $ LCP CREATE PORT/LIMITED LTA1234: $ LCP SET PORT LTA1234: /SERVICE=ONLY_ONE制限されたサービスを作成し,このサービスの使用中にシステムにログインできるユーザを1 人に制限しています。ターミナル・サーバのプロンプト(Local>) からサービスONLY_ONEに接続すると,ポートLTA1234が割り当てられ, ユーザ名の入力を求められます。LTA1234にユーザがログインしているときに同じサービスに接続しようとすると,"service in use" メッセージを受信します。
ローカル・ノード上のリンクの状態とLAT特性を表示します。
SHOW LINK [リンク名]
リンク名を指定しない場合,ノードに現在定義されているすべてのリンクの情報が表示されます。
この修飾子は,/BRIEF修飾子や/FULL修飾子と併用しないようにしてください。
次の表は,CSMA/CD (carrier sense, multiple access with collision detect)リンクとFDDI (Fiber Distributed Data Interface)リンクに共通のカウンタを示しています。
カウンタ | 説明 |
---|---|
Messages received | リンクを通して受信したメッセージの総数 |
Multicast messages received | リンクを通して受信したマルチキャスト・メッセージの総数 |
Bytes received | リンクを通して受信した情報の総バイト数 |
Multicast bytes received | リンクを通して受信したマルチキャストの総バイト数 |
System buffer unavailable | 着信フレームにシステム・ バッファを使用できなかった総回数 |
Unrecognized destination | プロトコルが許可されている着信先がないためフレームが破棄された総回数。 物理アドレスだけに対して受信したフレームの数も含まれる |
Messages sent | リンクを通して送信したメッセージの総数 |
Multicast messages sent | リンクを通して送信したマルチキャスト・メッセージの総数 |
Bytes sent | リンクを通して送信した情報の総バイト数 |
Multicast bytes sent | リンクを通して送信したマルチキャスト・ メッセージの総バイト数 |
User buffer unavailable | すべてのフィルタを通過した着信フレームにユーザ・ バッファを使用できなかった総回数 |
Data overrun | ローカル・ノードの入力バッファがいっぱいだったためにリンクの装置上で消失した総バイト数。0 以外の値の場合, 回線にノイズがある,装置が不良である,システムの負荷が高い, システムの調整が充分でない(資源が充分でない),LANの別の装置にハードウェア問題がある, のいずれかである |
次の表は,CSMA/CDリンクとFDDIリンクに共通な受信エラーを示しています。SHOW LINK/COUNTERS コマンドで表示されるこれらのエラーでは,エラーが発生したことをフラグで表します。
フラグ | 説明 |
---|---|
Block check error | 受信したパッケージのCRCエラー |
Framing error | 受信したフレームが正しく終了していない |
Frame too long | 受信したフレームが長さ上限より長い |
Frame status error | FDDIローカル・ステーションが検出したリングのCRC エラー(FDDI固有) |
Frame length error | フレームが短すぎる(FDDI 固有) |
次の表は,CSMA/CDリンクとFDDIリンクに共通の送信エラーを示しています。SHOW LINK/COUNTERS コマンドは,エラーをフラグで示します。
フラグ | 説明 |
---|---|
Excessive collisions | 衝突上限の16に到達したため送信できなかったフレーム数(CSMA/CD 固有) |
Carrier check failures | トランシーバに問題があるか, ケーブルが短絡している |
Short circuit | ケーブルが短絡している |
Open circuit | ケーブルが遮断されている |
Frame too long | フレームが長すぎる。 リンクを使用している受け口の1つに送信障害がある |
Remote failure to defer | 遠隔ステーションがフレーム送信を延期できなかった。ネットワークの設定が正しくない可能性がある |
Transmit underrun | フレームの送信が遅すぎる。ハードウェア・ コントローラにエラーがある |
Transmit failure | フレームを送信できなかった |
次の表は,CSMA/CD固有のリンク・カウンタを示しています。
カウンタ | 説明 |
---|---|
Transmit CDC failure | キャリア検出チェック・ エラーの総数。つまり,ローカル・ノードが送信を開始した時点で別のイーサネット・ ステーションがすでに送信中であったことをローカル・ノードが検出できなかった回数 |
送信されるメッセージ: | Single collision -最初の試みで通常の衝突が発生し,2
回目の試みでフレームが正常送信された総回数
Multiple collision-通常の衝突が発生した後の3回目以降の試みでフレームが正常送信された総回数 Initially deferred-最初の試みでフレーム送信が延期された総回数。 衝突がないときのイーサネットにおける送信権の争奪程度確認に使用する |
次の表は,FDDI固有のリンク・カウンタを示しています。
カウンタ | 説明 |
---|---|
Ring initializations initiated | リンクがリングの再初期化を起動した総回数 |
Ring initializations received | 別のリンクがリングの再初期化を起動した総回数 |
Directed beacons received | リンクが有向ビーコン・プロセスを検出した回数。 有向ビーコン・プロセスの呼び出しがカウントされるのは,1 度だけである |
Connections completed | 集信機にステーションが正常接続した回数 |
Duplicate tokens detected | リンク上で重複トークンが検出された回数 |
Ring purge errors | リング・パージ状態にある間に, リング・パージャがトークンを受信した回数 |
LCT rejects | リンク信頼テスト結果が不良である。 ステーションと集信機との交信に問題がある |
Elasticity buffer errors | 伸縮性バッファ機能エラー。 送信クロックがあるリング上のステーションにトレランスがない |
MAC error count | Media Access Control (MAC)がフレームのEインジケータをRからSに変更した回数 |
Traces initiated | リンクがPC トレース・プロセスを起動した回数 |
Traces received | PCトレース・プロセスの実行がリンクに対して要求された回数 |
Ring beacons initiated | リンクがリング・ビーコン・プロセスを起動した回数 |
Link errors | Link Error Monitor (LEM)が受信メッセージにエラーを検出した回数。回数が少ない場合, 正常である |
Duplicate address test failures | リンク・アドレスが重複した回数 |
FCI strip errors | Frame Content Independent Strip処理がトークンの受信によって終了した回数 |
LEM rejects | LEM エラーが過剰となった回数 |
MAC frame count | リンクが認識したトークン以外のフレームの総数 |
MAC lost count | トークン以外のフレームが異常終了した総回数 |
LATCP> SHOW LINK/FULL NETWORK_ANETWORK_Aというリンクに関する情報を表示しています。
Link Name: NETWORK_A Datalink Address: 08-00-2B-10-12-E3 Device Name: _ESA7: DECnet Address: Disabled Link State: On
NETWORK_Aリンクの装置名とそのハードウェア・アドレスを表示しています。 リンクはOn状態にあります。
LATCP> SHOW LINK LINK_A/COUNTERSLINK_Aというリンクのカウンタを表示しています。
Link Name: LINK_A Device Name: _ETA6: Seconds Since Zeroed: 65535 Messages Received: 18582254 Messages Sent: 3550507 Multicast Msgs Received: 15096805 Multicast Msgs Sent: 413178 Bytes Received: 1994694325 Bytes Sent: 290838585 Multicast Bytes Received: 1528077909 Multicast Bytes Sent: 32637472 System Buffer Unavailable: 8724 User Buffer Unavailable: 6269 Unrecognized Destination: 0 Data Overrun: 0 Receive Errors - Transmit Errors - Block Check Error: No Excessive Collisions: No Framing Error: No Carrier Check Failure: No Frame Too Long: No Short Circuit: No Frame Status Error: No Open Circuit: No Frame Length Error: Yes Frame Too Long: No Remote Failure To Defer: No Transmit Underrun: No Transmit Failure: No CSMACD Specific Counters ------------------------ Transmit CDC Failure: 0 Messages Transmitted - Single Collision: 43731 Multiple Collisions: 73252 Initially Deferred: 164508
ノードの状態とLAT特性を表示します。
SHOW NODE [ノード名]
このパラメータで有効なワイルドカード文字を使用することができます。 例えば,SHOW NODE A*コマンドは,文字Aで始まるすべてのノードの状態と特性を表示します。
カウンタ | 説明 |
---|---|
Messages received | ローカル・ノードが受信したLAT メッセージの総数。遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードから受信したLATメッセージ数 |
Messages transmitted | ローカル・ノードが送信したLAT メッセージの総数。遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードに送信したLATメッセージ数 |
Slots received | ローカル・ノードが受信したLAT スロットの総数。遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードから受信したスロット数。スロットとは,1つのセッションの情報を格納するメッセージ・ セグメントである |
Slots transmitted | ローカル・ノードが送信したLAT スロットの総数。遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードに送信したスロット数 |
Bytes received | ローカル・ノードが受信したLAT 情報の総バイト数。遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードから受信したバイト数 |
Bytes transmitted | ローカル・ノードが送信したLAT 情報の総バイト数。遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードに送信したバイト数 |
Multicast bytes received | ローカル・ ノードが受信したLATマルチキャスト・バイトの総数 |
Multicast bytes sent | ローカル・ノードが送信したLAT マルチキャスト・バイトの総数 |
Multicast messages received | ローカル・ ノードが受信したLATマルチキャスト・メッセージの総数 |
Multicast messages sent | ローカル・ ノードが送信したLATマルチキャスト・メッセージの総数 |
No transmit buffer | ローカル・ノードが送信時にバッファを使用できなかった総回数 |
Multicast messages lost | LATACPと交信できなかったためにLTDRIVER が入力マルチキャスト・メッセージを処理できなかった総回数 |
Multicast send failures | LATACPと交信できなかったためにLTDRIVERがマルチキャスト・ メッセージを送信できなかった総回数 |
Controller errors | LTDRIVERがデータ・ リンク・コントローラ・ドライバと交信できなかった総回数 |
Last controller error | 最後のコントローラ・エラー |
Multiple node addresses | 前回通知した物理アドレスとは異なるアドレスをノードが自分自身に通知した総回数 |
Duplicates received | ローカル・ノードが受信した重複メッセージの総数。 遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードから受信した重複メッセージ数。システムの処理速度が低下している場合がある |
Messages retransmitted | ターミナル・サーバまたは送信接続をサポートするVMS ノードが肯定応答しなかったために,ローカル・ノードが再送信したLAT メッセージの総数。遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードに再送信したメッセージ数 |
Illegal messages received | ローカル・ ノードが受信した無効書式のLATメッセージの総数。遠隔ノードをSHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードからローカル・ ノードが受信した無効書式メッセージ数。無効メッセージはプロトコル・ エラーの種類別に分類される。この表の終わりに記載 |
Illegal slots received | ローカル・ノードが受信した無効書式のLAT スロットの総数。遠隔ノードをSHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードからローカル・ノードが受信した無効書式スロット数 |
Solicitations accepted | ローカル・ノードからの請求を遠隔ノードが受け付けた総回数。 遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードが受け付けた請求回数 |
Solicitations rejected | ローカル・ノードからの請求を遠隔ノードが拒否した総回数。 遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードが拒否した請求回数 |
Solicitation failures | ローカル・ ノードによる請求が応答を受信しなかった総回数 |
Transmit errors | データ・リンクがLATメッセージを送信できなかった総回数 |
Last transmit error | 最後の送信エラー |
Virtual circuit timeouts | 別のノードへのLAT サーキットがタイムアウトし,規定時間内に有効なメッセージを遠隔ノードが送信できなかった総回数。 遠隔ノードをSHOW NODEコマンドで指定した場合は, その遠隔ノードへの接続に対してローカル・ノードがタイムアウトした回数 |
Discarded output bytes | データをLTA装置に出力する前に内部バッファがオーバフローしたために破棄されたデータ・ バイトの総数 |
User data lost | LTDRIVERがバッファ・ セッション・データに資源を割り当てられなかった総回数。ユーザ・ データは失われ,セッションは停止する |
Resource errors | LTDRIVERがシステム資源を割り当てられなかった回数 |
Incoming solicits accepted | ローカル・ノードが他のノードからの請求を受け付けた総回数 |
Incoming solicits rejected | ローカル・ノードが他のノードからの請求を拒否した総回数 |
次に,無効メッセージとしてカウントされるプロトコル・エラーを示します。 これらのプロトコル・エラー・メッセージは,対応するカウンタが0 より大きい場合に表示されます。
/STATUS修飾子をSHOW NODEコマンドとともに使用する場合,ローカル ・ノードの情報しか表示できません(例えば,コマンドSHOW NODE /STATUS FOREIGN_NODEはサポートされていません)。
LATCP> SHOW NODE/FULLローカル・ノードに関する情報を表示しています。
Node Name: LTC LAT Protocol Version: 5.2 Node State: On Node Ident: LTC - Engineering Development Incoming Connections: Enabled Incoming Session Limit: None Outgoing Connections: Enabled Outgoing Session Limit: None Service Responder: Disabled Circuit Timer (msec): 80 Keepalive Timer (sec): 20 Retransmit Limit (msg): 20 Node Limit (nodes): None Multicast Timer (sec): 20 CPU Rating: 8 Maximum Unit Number: 9999 User Groups: 43, 73 Service Groups: 7-9, 13, 23, 40, 43, 45, 66, 72-73, 89, 120-127, 248-255 Service Name Status Rating Identification LTVMS Available 31 D .
LTCというローカル・ノードがOn状態にあるため,このノード上にLAT 接続を作成できることを示しています。LTCは,バージョン5.2のLAT プロトコルを稼動しています。ノードの識別子は"LTC - Engineering Development"です。これはローカル・ノードであるため,LAN装置のアドレスは表示されていません。 ローカル・ノード上の装置のアドレスを表示するには,SHOW LINK コマンドを使用してください。例2の遠隔ノード状態表示では, ノードのイーサネット・アドレスが表示されています。
着信接続と発信接続の両方がノードLTCに許可されており,セッション数に制限はありません。 各種タイマの値と許可されているグループが表示されています。 ローカル・ノードのユーザは,ユーザ・グループ43 と73に属するサービス・ノードにアクセスできます。ローカル・ノードで提供されるサービスにアクセスできるのは, 表示されているサービス・ グループに属するノードです。
ローカル・ノードのCPUレーティングは8であり,サービスLTVMSをノードが提供しています。 このサービスは使用可能であり,そのレーティングは31 D ( 動的)です。Sは,静的レーティングを示します。
LATCP> SHOW NODE/FULL RWWUPRWWUPという遠隔ノードの情報を表示しています。
Node Name: RWWUP LAT Protocol Version: 5.2 Node State: Reachable Address: AA-00-04-00-11-10 Node Ident: . Incoming Connections: Enabled Circuit Timer (msec): 80 Multicast Timer (sec): 20 Service Groups: 7, 13, 42-43, 45, 66, 70-72, 75-82, 88-89 Service Name Status Rating Identification NAC Available 28 . SYSMGR Available 28 .
遠隔ノードRWWUPはアクセス可能で,バージョン5.2のLATプロトコルを稼動しています。 ノードRWWUPのイーサネット・アドレスが表示されています。 着信接続が許可されているので,表示されているサービス・ グループのいずれかに属しているノードからは,遠隔ノードRWWUP上のサービスに接続できます。
遠隔ノードRWWUPは,NACとSYSMGRの2つのサービスを提供しており,両方が使用可能です。
LATCP> SHOW NODE/ALL/BRIEFローカル・ノードが認識するすべてのノードの情報を表示しています。
Node Name Status Identification ---------------- ----------- ---------------------------------------------- ABLAN Reachable Unauthorized access is prohibited. ASKWEN Reachable . CHUNK Reachable A member of the MAIN VAXcluster . . . UTOO On Can be healthy at the Center VULCUN Reachable Beam me up ZENX Reachable ZENX
ローカル・ノードが認識するすべてのノードについて,アクセス可能であるかどうかという状態と識別子を表示しています。 ローカル・ノードUTOO の状態も表示されています。状態値は,On,Off,Shutのいずれかです。 この例では,Onです。
$ LCP :== $LATCP $ LCP SHOW NODE /STATUSOn an AXP system, the SHOW NODE /STATUS in this example produces the following display:
Node Name: NODE1 LAT Protocol Version: 5.2 Node State: On Node Ident: Test system Current Highest Maximum ------- ------- ------- Active Circuits: 1 2 1023 Connected Sessions: 1 6 260865 Incoming Queue Entries: 0 0 24 Outgoing Queue Entries: 0 1 32767 Unprocessed Announcements: 0 7 500 Unprocessed Solicits: 0 2 250 Local Services: 1 2 255 Available Services: 188 194 N/A Reachable Nodes: 166 172 N/A Discarded Nodes: 0
ローカル・ノード上のポートの状態とLAT特性を表示します。
SHOW PORT [ポート名]
ポート名を指定する場合,/APPLICATION,/DEDICATED,/FORWARD, /INTERACTIVE,/LIMITEDの各修飾子は使用しないようにしてください。
専用ポートの場合,SET PORTコマンドで指定したサービス名を表示します。
Interactiveであると表示されたポートは,ターミナル・サーバのユーザまたはLAT 発信接続をサポートするVMSノードのユーザが現在使用しています。
実行中セッションを持つすべてのポートについて,遠隔ノードは遠隔ノード名と遠隔ポート名を使用中のローカル・ ノードに送ります。これらの名前が表示されます。
LATCP> SHOW PORT /FULLSET PORTコマンドの使用例で設定した特性を反映しています。
Local Port Name: _LTA16: Local Port Type: Forward Local Port State: Inactive Connected Link: Target Port Name: Actual Port Name: Target Node Name: LATCP$MGMT_PORT Actual Node Name: Target Service Name: Actual Service Name: -------------------------------------------------------------------------------- Local Port Name: _LTA17: Local Port Type: Interactive Local Port State: Active Connected Link: LAT$LINK Target Port Name: Actual Port Name: PORT_1 Target Node Name: Actual Node Name: MY_DS200_SERVER Target Service Name: Actual Service Name: -------------------------------------------------------------------------------- Local Port Name: _LTA19: Local Port Type: Application (Queued) Local Port State: Active Connected Link: LAT$LINK Target Port Name: Actual Port Name: Target Node Name: TLAT1 Actual Node Name: TLAT1 Target Service Name: PRINTER Actual Service Name: PRINTER -------------------------------------------------------------------------------- Local Port Name: _LTA21: Local Port Type: Dedicated Local Port State: Inactive Connected Link: Target Port Name: Actual Port Name: Target Node Name: Actual Node Name: Target Service Name: GRAPHICS Actual Service Name: -------------------------------------------------------------------------------- Local Port Name: _LTA22: Local Port Type: Application (Queued) Local Port State: Active Connected Link: LAT$LINK Target Port Name: LN02 Actual Port Name: LN02 Target Node Name: TS33EW Actual Node Name: TS33EW Target Service Name: Actual Service Name: --------------------------------------------------------------------------------
ローカル・ノード上のすべてのポートの情報を表示しています。4種類のポートのそれぞれに関する情報は, 次のとおりです。
LAT発信接続に使用するポートまたはローカル管理機能とLATCPコマンドの実行に使用するポートです。 ポートLTA16:は,順方向ポートです。 このポートは現在休止しています。つまり,LAT接続は現在確立されていません。 ターゲット・ノード名LATCP$MGMT_PORTは, ユーザが入力するLATCPコマンドをこのポートで実行することを示します。 ノード名とサービス名が表示されている場合は,発信接続にポートが使用されていることを意味します。
別のノードまたはターミナル・サーバからのLAT接続要求の結果作成されたポートです。 ポートLTA17:は,ターミナル・サーバMY_DS200_SERVER 上のポートPORT_1に接続されている会話型ポートです。
ターミナル・サーバ上の装置への請求接続に使用するポートまたはLAT 遠隔サービス・ノード上のアプリケーション・サービスへの請求接続に使用するポートです。 ポートLTA22:は,アプリケーション・ ポートです。このポートは,ターミナル・サーバ・ノードTS33EW 上のポートLN02 (プリンタ)にマップしています。サーバTS33EW は,ローカル・ノードからの接続要求をキューに登録しています。 ポートLTA19:も,アプリケーション・ポートです。このポートは, ターミナル・サーバTLAT1上のサービスPRINTERにマップしています。
ローカル・アプリケーション・サービス専用のポートです。ポートLTA21: は,サービスGRAPHICS専用です。
ターゲット・ポート名,ターゲット・ノード名,ターゲット・サービス名は,SET PORT コマンドで指定した名前です。これらの名前は,接続を要求するときに遠隔ノードまたはターミナル・ サーバに渡されます。
実ポート名,実ノード名,実サービス名は,遠隔ノードが接続要求を受け付けたときに戻す名前です。 遠隔ノードが名前を変換した場合, これらの実名称は,SET PORTコマンドで指定したターゲット名と異なる場合があります。 たとえば,LATサービス名に対する接続を受け付けたとき, ターミナル・サーバは,通常,実際の接続先であるポートの名前を戻します。
LATCP> SHOW PORT LTA1 /COUNTERSLTA1装置のカウンタ情報の一覧を表示します。
Port Name: _LTA1: Seconds Since Zeroed: 66 Remote Accesses: 0 Framing Errors: 0 Local Accesses: 0 Parity Errors: 0 Bytes Transmitted: 0 Data Overruns: 0 Bytes Received: 0 Password Failures: 0 Solicitations Accepted: 1 Solicitations Rejected: 1 Incoming Solicits Accepted: 0 Incoming Solicits Rejected: 0 Last disconnect reason code: 18 (%LAT-F-LRJDELETED, queue entry deleted by server)
ローカル・ノード上にキュー登録された要求またはエントリに関する情報を表示します。
SHOW QUEUE_ENTRY [キュー・エントリ識別子]
これは,省略時の表示内容です。
LATCP> SHOW QUEUE_ENTRYこの例では,次のような表示が行われます。
Position Entry ID Source Node Service Port Name -------- -------- ---------------- ---------------- --------- 1 79EC NODE1 LAT_LIMITED 2 7AEC NODE2 LAT_LIMITED 3 7CEC NODE3 LAT_LIMITED
LATCP> SHOW QUEUE_ENTRY/FULLこの例では,次のような表示が行われます。
Entry ID: 7AEC Remote Node: NODE1 Node Queue Position: 1 Address: 08-00-2B-0A-A0-A0 Service Queue Position: 1 Target Port: Target Service: LAT_LIMITED Soliciting Link: LAT$LINK -------------------------------------------------------------------------------- Entry ID: 7CEC Remote Node: NODE2 Node Queue Position: 2 Address: AA-00-04-00-37-DD Service Queue Position: 2 Target Port: Target Service: LAT_LIMITED Soliciting Link: LAT$LINK
ローカル・ノードが認識するLATサービスの状態とLAT特性を表示します。
SHOW SERVICE [サービス名]
このパラメータで有効なワイルドカード文字を使用することができます。 例えば,SHOW SERVICE LAT_*コマンドは,接頭辞LAT_で始まるすべてのサービスの状態と特性を表示します。
カウンタ | 説明 |
---|---|
遠隔カウンタ | |
Connections attempted | 遠隔ノードが提供するサービスにローカル・ ノードが接続しようとした総回数 |
Connections completed | 遠隔ノードが提供するサービスにローカル・ ノードが正常接続した総回数 |
ローカル・カウンタ | |
Connections accepted | ローカル・ノードが提供するサービスに対する遠隔ノードからの接続要求を, ローカル・ノードが受け付けた総回数 |
Connections rejected | ローカル・ノードが提供するサービスに対する遠隔ノードからの接続要求を, ローカル・ノードが拒否した総回数 |
Password failures | パスワード違反エラーによって拒否されたサービスへの接続要求の総数 |
/BRIEF,/COUNTERS,/FULLの修飾子により,サービスの状態,識別文字列, タイプ,サービスを提供するすべてのサービス・ノードの状態,サービス特性設定値, サービス・カウンタを表示できます。
LATCP> SHOW SERVICE NODE1 /FULLNODE1というサービスに関する情報を表示しています。このサービスは, ローカル・ノードが提供しています。
Service Name: NODE1 Service Type: General Service Status: Available Connections: Enabled Service Password: Enabled Queueing: N/A Service Ident: NODE1 - Test system Node Name Status Rating Identification LAV On 31 D . LATP Reachable 48 . LITTN Reachable 37 . LTDRV Reachable 82 .
ローカル・ノードが提供するサービスNODE1が使用可能であり,そのサービス・ タイプが一般であることを示しています。これは,専用アプリケーション・ サービスの逆である,一般的タイムシェアリング・サービスを意味します。 このサービスを提供するすべてのノードの状態も示されています。 ローカル・ノードはLAVです。ローカル・ノードの状態は,On ,Off,Shutのいずれかです。この例では,Onです。その他のノードの状態は, アクセス可能であるかどうかを示しています。新たな接続を受け付けるサービス・ ノードの相対的能力を示すレーティングが表示されています。 ローカル・ノードで提供されるサービスの横に表示されているD は,ノードLAVがレーティングを動的に計算することを示します。S の場合,レーティングはシステム管理者によって永久的に設定されることを意味します。
LATCP> SHOW SERVICE OFFICE/FULL遠隔ノードが提供するOFFICEというサービスの情報を表示しています。
Service Name: OFFICE Service Status: Available Service Ident: . Node Name Status Rating Identification BURGIL Reachable 121 . DARWIN Reachable 43 .
サービスが使用可能であることを示しています。このサービスを提供するノードBURGIL とDARWINについても,状態などの情報を表示しています。
サブプロセスを作成し,LATCPセッションを終了せずにDCLコマンドを実行できるようにします。LATCP のSPAWNコマンドは,DCLのSPAWNコマンドと似ています。
LATCPセッションに戻るには,DCLのLOGOUTコマンドを入力してサブプロセスを終了するか, またはDCLのATTACHコマンドにより,LATCPを実行しているプロセスにターミナルを戻します。
SPAWN [DCLコマンド]
DCLコマンドを指定しない場合,サブプロセスが作成されます。ここで, DCLコマンドを実行できます。このサブプロセスを終了するか,またはDCL のATTACHコマンドで親プロセスに戻ることにより,LATCPセッションを続行できます。
キャプティブ・アカウントでLATCPを実行している場合,このコマンドでDCL にアクセスすることはできません。
LATCP> SPAWN $DCLレベルでサブプロセスを作成しています。DCLコマンドを実行できます。 ログアウトするかまたはDCLのATTACHコマンドを実行すれば,LATCPプロンプトに戻ります。
ローカル・ノードが保持しているリンク・カウンタ,ノード・カウンタ, サービス・カウンタを再設定します。このコマンドを使用するためには, OPER特権が必要です。
ZERO COUNTERS
LATCP> ZERO COUNTERS/SERVICE=LTVM LATCP> SHOW SERVICE LTVM /COUNTERS Service Name: LTVM Seconds Since Zeroed: 9 Connections Attempted: 0 Connections Accepted: 0 Connections Completed: 0 Connections Rejected: 0 Password Failures: 0LTVMというサービスのカウンタを再設定しています。ZERO COUNTERSコマンドがどのようにカウンタを再設定するかが,SHOW SERVICE コマンドにより表示されています。
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