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J システム・パラメータ

この付録では,OpenVMSシステム・パラメータについて説明します。


注意
システム・パラメータを変更する場合は,AUTOGEN を使用してください。しかし,特別な場合には, 会話型ブートを使用してパラメータ値を一時的に変更できます。 パラメータ値を恒久的に変更するには,MODPARAMS.DATを変更し, AUTOGENを実行しなければなりません。詳しくは『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。

J.1 パラメータの記述方法

システム・パラメータは,第J.1.1項に示すように, いくつかのカテゴリに分類することができます。また,それぞれのパラメータは「 第J.1.1項」に示すように1 つ以上の属性を持つことができます。さらに,それぞれのパラメータは値を持ちます。

この付録のパラメータはアルファベット順に並べられており,その属性も示しています。

J.1.1 パラメータのカテゴリと属性

システム・パラメータは,次のカテゴリに分類されます(表 J-1 も参照してください)。

カテゴリ 説明
ACP ファイル・システム・キャッシュとFiles-11補助制御プロセス(ACP) に関係するパラメータ
CLUSTER VAXclusterの動作を制御するパラメータ
JOB ジョブ制御パラメータ
LGI ログイン・セキュリティ・ パラメータ
PQL プロセス作成の制限値とクォータに関係するパラメータ
RMS OpenVMS RMSに関係するパラメータ
SCS システム通信サービス(SCS) とポート・ドライバの動作を制御するパラメータ

SCS動作を制御するパラメータにはSCS,ポート・ドライバCI780/CI750を制御するパラメータにはPA の接頭辞が付きます。

SPECIAL コンパックで使用する特殊パラメータ

コンパックの担当者から指示があった場合,またはコンパック提供のレイヤード製品のインストレーション・ マニュアルやリリース・ノートで変更するよう明示されている場合を除き, これらの特殊パラメータは変更しないでください。

SYS システムの全体的動作を制御するパラメータ
TTY ターミナルの動作に関係するパラメータ

USERD1,USERD2,USER3,USER4の4つのパラメータは,ユーザが定義することができます。USERD1 とUSERD2は,動的パラメータです。

パラメータの属性

パラメータには,次の属性を1つまたは複数持たせることができます。

属性 説明
AUTOGEN 値を計算し,変更する
DYNAMIC アクティブ値を変更できる
FEEDBACK AUTOGEN での計算のために使用する情報を提供する
GEN ブート時に,データ構造の作成と初期化を制御する
MAJOR ほとんどの場合, 変更する必要がある

属性については,第J.2節で詳しく説明します。

表 J-1は,カテゴリ別にシステム・ パラメータを示しています。 脚注は動的パラメータとシステム固有のパラメータを示しています。

表 J-1 システム・パラメータ

ACPパラメータ

ACP_BASEPRIO[1] ACP_DATACHECK[1] ACP_DINDXCACHE[1]
ACP_DIRCACHE[1] ACP_ EXTCACHE[1] ACP_EXTLIMIT[1]
ACP_FIDCACHE[1] ACP_ HDRCACHE[1] ACP_MAPCACHE[1]
ACP_MAXREAD[1] ACP_MULTIPLE[1] ACP_QUOCACHE[1]
ACP_ REBLDSYSD ACP_SHARE[1] ACP_ SWAPFLGS[1]
ACP_SYSACC[1] ACP_WINDOW[1] ACP_WORKSET[1]
ACP_WRITEBACK[1] ACP_XQP_RES[1]
CLUSTERパラメータ
ALLOCLASS +CHECK_CLUSTER CLUSTER_CREDITS
CWCREPRC_ENABLE DISK_ QUORUM[1] ++DR_UNIT_BASE
EXPECTED_VOTES LOCKDIRWT MPW_ WRTCLUSTER
MSCP_BUFFER MSCP_CMD_TMO MSCP_CREDITS
MSCP_LOAD MSCP_SERVE_ALL NISCS_CONV_BOOT
NISCS_LAN_ OVRHD NISCS_LOAD_PEA0 NISCS_ MAX_PKTSZ
NISCS_PORT_SERV QDSKINTERVAL QDSKSVOTES
RECNXINTERVAL[1] TAPE_ ALLOCLASS TMSCP_LOAD
TMSCP_SERVE_ALL VAXCLUSTER VOTES
JOBパラメータ
DEFPRI[1] DEFQUEPRI[1] IJOBLIM[1]
MAXQUEPRI[1] NJOBLIM[1] RJOBLIM[1]
LGIパラメータ

LGI_BRK_ DISUSER[1] LGI_BRK_LIM[1] LGI_ BRK_TERM[1]
LGI_BRK_TMO[1] LGI_CALLOUTS[1] LGI_HID_TIM[1]
LGI_PWD_TMO[1] LGI_RETRY_ LIM[1] LGI_RETRY_TMO[1]
MULTIPROCESSINGパラメータ
++IO_PREFER_CPUS MULTIPROCESSING SMP_CPUS
SMP_LNGSPINWAIT SMP_SANITY_CNT SMP_SPINWAIT
PQLパラメータ

PQL_ DASTLM[1] PQL_DBIOLM[1] PQL_ DBYTLM[1]
PQL_DCPULM[1] PQL_DDIOLM[1] PQL_DENQLM[1]
PQL_DFILLM[1] PQL_DJTQUOTA PQL_DPGFLQUOTA[1]
PQL_ DPRCLM[1] PQL_DTQELM[1] PQL_ DWSDEFAULT
PQL_DWSEXTENT[1] PQL_DWSQUOTA[1] PQL_MASTLM[1]
PQL_MBIOLM[1] PQL_ MBYTLM[1] PQL_MCPULM[1]
PQL_MDIOLM[1] PQL_MENQLM[1] PQL_ MFILLM[1]
PQL_MJTQUOTA[1] PQL_MPGFLQUOTA[1] PQL_MPRCLM[1]
PQL_MTQELM[1] PQL_ MWSDEFAULT PQL_MWSEXTENT[1]
PQL_MWSQUOTA[1]

RMSパラメータ

RMS_DFMBC[1] RMS_ DFMBFIDX[1] RMS_DFMBFREL[1]
RMS_DFMBFSDK[1] RMS_DFMBFSMT[1] RMS_DFMBFSUR[1]
RMS_DFNBC[1] RMS_EXTEND_SIZE[1] RMS_FILEPROT
RMS_PROLOGUE[1]

SCSパラメータ
PAMAXPORT[1] PANOPOLL[1] PANUMPOLL[1]
PAPOLLINTERVAL[1] PAPOOLINTERVAL[1] PASANITY[1]
PASTDGBUF PASTIMOUT[1] PRCPOLINTERVAL[1]
SCSBUFFCNT SCSCONNCNT SCSFLOWCUSH[1]
SCSMAXDG SCSMAXMSG SCSNODE
SCSRESPCNT SCSSYSTEMID SCSSYSTEMIDH
++SMCI_ FLAGS[1] ++SMCI_PORTS TIMVCFAIL[1]
UDABURSTRATE

特殊パラメータ

AFFINITY_SKIP AFFINITY_TIME BREAKPOINTS
CHANNELCNT +CLOCK_INTERVAL CONCEAL_DEVICES
CRD_CONTROL CTLIMGLIM CTLPAGES
DISABLE_ UPCALLS[1] +DLCKEXTRASTK DNVOSI1
EXUSRSTK ++FAST_PATH IMGIOCNT
IOTA JOBCTLD LOAD_ SYS_IMAGES
LOCKRETRY MAXCLASSPRI[1] ++MC_SERVICES_P0- 9
MINCLASSPRI[1] MPW_PRIO NOAUTOCONFIG[1]
NOCLUSTER NOPGFLSWP PAGTBLPFC
PE* ++PFN_ COLOR_COUNT ++PHYSICAL_MEMORY
+PHYSICALPAGES PIOPAGES[1] PIXSCAN[1]
POOLCHECK[1] POOLPAGING PRIORITY_OFFSET
+PSEUDOLOA PU_OPTIONS +QBUS_MULT_INTR
RESALLOC RSRVPAGCNT S0_PAGING
SA_APP +SBIERRENABLE +SCH_CTLFLAGS[1]
+SCSI_ NOAUTO[1] ++SCSICLUSTER_P[1-4] SMP_CPUSH
SMP_TICK_CNT SSINHIBIT +SWPALLOCINC
SWPFAIL SWPRATE SWP_PRIO
SYSPFC TBSKIPWSL TIME_CONTROL[1]
TTY_DEFPORT +VBN_CACHE_S +VBSS_ ENABLE
+VBSS_ENABLE2 ++VCC_FLAGS ++VCC_MAXSIZE
+VCC_MINSIZE +VCC_PTES VMS
WPRE_SIZE[1] WPTTE_SIZE[1] WRITABLESYS
WRITESYSPARAMS[1] XQPCTL2 XQPCTLD1
SYSパラメータ

++ARB_ SUPPORT[1] AWSMIN[1] AWSTIME[1]
BALSETCNT BORROWLIM[1] BUGCHECKFATAL[1]
BUGREBOOT[1] CLASS_PROT[1] CLISYMTBL[1]
++CRDENABLE ++DBGTK_SCRATCH DEADLOCK_ WAIT[1]
DEFMBXBUFQUO[1] DEFMBXMXMSG[1] ++DEVICE_ NAMING
DORMANTWAIT[1] DUMPBUG DUMPSTYLE[1]
ERLBUFFERPAGES ERRORLOGBUFFERS EXTRACPU[1]
FREEGOAL[1] FREELIM ++GALAXY
GBLPAGES[1] GBLPAGFIL[1] GBLSECTIONS
++GH_EXEC_ CODE ++GH_EXEC_DATA ++GH_RES_ CODE
++GH_RES_DATA GH_ RSRVPGCNT ++GLX_INST_TMO
GROWLIM[1] ++IMGREG_PAGES +INTSTKPAGES[1]
++KSTACKPAGES +LAMAPREGS ++LAN_FLAGS[1]
LNMPHASHTBL LNMSHASHTBL LOAD_PWD_POLICY
LOCKIDTBL LONGWAIT[1] ++MAXBOBMEM[1]
++MAXBOBS0S1[1] ++MAXBOBS2[1] MAXBUF[1]
MAXPROCESSCNT MAXSYSGROUP[1] MINWSCNT
MMG_CTLFLAGS[1] ++MPDEV_ENABLE ++MPDEV_LCRETRIES
++MPDEV_ POLLER ++MPDEV_REMOTE MPW_ HILIMIT
MPW_IOLIMIT MPW_ LOLIMIT MPW_LOWAITLIMIT[1]
MPW_THRESH[1] MPW_WAITLIMIT[1] MULTITHREAD
MVTIMEOUT[1] NET_CALLOUTS[1] NPAGEDYN
NPAGEVIR ++NPAG_AGGRESSIVE[1] ++NPAG_BAP_MAX
++NPAG_BAP_MAX_ PA ++NPAG_BAP_MIN ++NPAG_BAP_MIN_ PA
++NPAG_GENTLE[1] ++NPAG_INTERVAL[1] ++NPAG_RING_SIZE
PAGEDYN PAGFILCNT PFCDEFAULT[1]
PFRATH[1] PFRATL[1] PROCSECTCNT
QUANTUM[1] +REALTIME_SPTS[1] RESHASHTBL
++S2_SIZE SAVEDUMP SECURITY_POLICY
SETTIME SHADOWING SHADOW_MAX_COPY[1]
SHADOW_MBR_ TMO[1] SHADOW_SYS_DISK SHADOW_ SYS_TMO
SHADOW_SYS_UNIT SHADOW_SYS_WAIT +SPTREQ
STARTUP_P1-8 SWPFILCNT SWPOUTPGCNT[1]
SYSMWCNT SYSTEM_CHECK TAILORED
TAPE_MVTIMEOUT[1] TIMEPROMPTWAIT UAFALTERNATE
USERD1[1] USERD2[1] USER3
USER4 +VECTOR_MARGIN[1] +VECTOR_PROC
VIRTUALPAGECNT WINDOW_SYSTEM[1] ++WLKSYSDSK
WSDEC[1] WSINC[1] WSMAX
+WS_OPA0 XFMAXRATE[1] ++ZERO_LIST_HI[1]
TTYパラメータ

TTY_ALTALARM TTY_ ALTYPAHD TTY_AUTOCHAR[1]
TTY_BUF TTY_CLASSNAME TTY_ DEFCHAR
TTY_DEFCHAR2 TTY_ DIALTYPE TTY_DMASIZE[1]
TTY_PARITY TTY_RSPEED TTY_ SCANDELTA
TTY_SILOTIME TTY_SPEED TTY_TIMEOUT[1]
TTY_TYPAHDSZ

[1]動的パラメータ

++ Alphaのみ

+ VAXのみ

J.1.2 パラメータの値

各パラメータには,省略時の値と,使用可能な値の範囲を定義する最小値および最大値が関連付けられています。 これらの値を知りたい場合は, SYSGENを起動して,SHOW [パラメータ名]コマンドを(適当な修飾子を指定して) 入力してください。たとえば,WSMAXの値を表示するにはSHOW WSMAX と指定します。TTYパラメータの値を表示するにはSHOW/TTYと指定します。 また,パラメータを属性ごとにグループ分けして表示させることもできます。 たとえば,DYNAMICパラメータを表示するにはSHOW/DYNAMICと入力します。

システム・パラメータの省略時の値を使用すると,サポートされるどのOpenVMS 構成でもブートできます。SYSGENコマンドのSHOW [パラメータ名] をパラメータ・カテゴリまたは属性の1つに対して入力すると,SYSGEN は省略時の値という見出しの下にこれらの省略時の値を表示します。省略時のパラメータ値をリセットするには,USE DEFAULT コマンドを使用します。

ただし,レイヤード・プロダクトに対して調整をしていないシステムですべてのレイヤード・ プロダクトを起動してシステムが機能しなくなるような事態を避けるために,STARTUP_P1 システム・パラメータを"MIN"に設定してください。

この節で述べた,計算済みのインストールされた値は,AUTOGENコマンド・ プロシージャによって得られた値です(『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください) 。

J.2 パラメータの説明

この項ではシステム・パラメータについて説明し,それぞれのシステム・ パラメータを変更すべきかどうかを判断するときの基準を述べます。各パラメータについて, 次の属性を示します。


AUTOGEN-A
DYNAMIC-D
FEEDBACK-F
GEN-G
MAJOR-M


注意
バージョン4.0より前のVMSオペレーティング・ システムでは,ファイルのオープン,クローズやウィンドウの切り替えなどのファイル動作は, 補助制御プロセス(ACP)という独立したプロセスが実行します。 バージョン4.0では,システム上のすべてのプロセスがこれらの動作を実行できるようにするXQP ( 拡張QIOプロシージャ) を導入しています。この結果,ACPカテゴリのパラメータの多くは,Files-11 オン・ディスク構造レベル1ディスクがマウントされている場合やマウント・ コマンドでACPを指定した場合だけに適用されます。互換性をとるため, パラメータ名は変更されていません。

J.2.1 システム・パラメータ

この項では,すべてのカテゴリのシステム・パラメータをアルファベット順に説明します。

ACP_BASEPRIO (D)

すべてのACPの基本優先順位を設定します。DCLのSET PROCESS/PRIORITYコマンドにより, 個々のACPの基本優先順位を再設定することができます。 XQPには適用されません。

ACP_DATACHECK (D)

ACP_DATACHECKは,ファイル・ヘッダなどの内部ファイル・システム・メタデータに対して実行される一貫性チェックを制御します。

ACP_DATACHECKはビット・マスクです。次の表は現在定義されているビットを示しています。

ビット 説明
0 読み込み操作に対して一貫性チェックを実行するときは, このビットをセットする。

このビットをセットすると,ファイル・システム・メタデータを読み込む後続のすべてのIO$_READLBLK 操作に対して,IO$M_DATACHECK関数修飾子が自動的に設定される( 『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照)。

1 書き込み操作に対して一貫性チェックを実行するときは, このビットをセットする。

このビットをセットすると,ファイル・システム・メタデータを読み込む後続のすべてのIO$_WRITELBLK 操作に対して,IO$M_DATACHECK関数修飾子が自動的に設定される( 『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照)。

2 書き込み後の読み込み一貫性チェックを実行するときは, このビットをセットする。

これはビット1を設定するのと同じであるが,この場合,チェックするのはファイル・ システムであり,下位レベルの装置やディスク・ドライバではない。

書き込み後の読み込み一貫性チェックは,デファード書き込みでは実行できない。 このビットがセットされている場合には,デファード書き込みはオフになる。

3 コンパックが使用するために確保されている。0 でなければならない。
4 コンパックが使用するために確保されている。0 でなければならない。
5と6 これらの2つのビットは,ディレクトリ・ブロックの読み込みと書き込みに対して実行されるチェックを制御する。4 種類のレベルのいずれかを選択できる。

チェックの対象 選択する
レベル
ビット6の
セット
ビット5の
セット
ブロックが正しいディレクトリ・ ブロックであるかどうか(読み込みのみ) 0 0 0
ブロックが正しいディレクトリ・ ブロックであるかどうか(読み込みと書き込み) 1 0 1
ブロックが正しいディレクトリ・ ブロックであり,有効なエントリが格納されているかどうか( 読み込みと書き込み) 2 1 0
ブロックが有効なディレクトリ・ ブロックであり,正しい英数字の順序で有効なエントリが格納されているかどうか( 読み込みと書き込み) 3 1 1

SYSTEM_CHECKシステム・パラメータを1に設定すると,ディレクトリ・ブロックのレベル3 のチェックが有効になる。

書き込みエラーになると,BUGCHECKが発生し,システムがクラッシュする。 読み込みエラーの場合は,操作が終了し,エラー状態SS$_BADDIRECTORY が戻される。



7 コンパックが使用するために確保されている。0 でなければならない。

ACP_DINDXCACHE (A,D,F)

ディレクトリ・インデックス・キャッシュのサイズとキャッシュ全体で使用しているバッファ数を制御します。 また,一時的インデックスをディレクトリ・ ファイルに作成するので,検索時間が短縮されディレクトリ・ヘッダの検索処理が低減します。

ACP_DIRCACHE (A,D,F)

ディレクトリ・ブロックのキャッシングに使用するページ数を設定します。 値が小さすぎるとXQP入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとディレクトリ・ データ・ブロック・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_EXTCACHE (D,F)

拡張キャッシュのエントリ数を設定します。各エントリは,ディスク上の連続する空き空間領域を1 つ指します。0はキャッシュなしを意味します。 値が小さすぎるとXQP入出力動作が過剰となり,値が大きすぎると拡張キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_EXTLIMIT (D)

拡張キャッシュが指すことができる空き空間最大量を,ディスク上で現在利用できる空きブロック数の1000 分の1単位で指定します。たとえば,ディスク上の空き空間が20,000 ブロックである場合に10を指定すると,拡張キャッシュが200 ブロックに制限されます。

通常は計算で求めたインストール済みの値で充分ですが,4つ以上のOpenVMS Cluster ノード・システムを使用している場合は,このパラメータを調整してもよいでしょう。

ACP_FIDCACHE (D,F)

キャッシュ対象のファイル識別スロット数を設定します。1はキャッシュなしを意味します。 値が小さすぎるとXQP入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとFID キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_HDRCACHE (A,D,F)

ファイル・ヘッダ・ブロックのキャッシングに使用するページ数を設定します。 値が小さすぎるとXQP入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとファイル・ ヘッダ・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_MAPCACHE (A,D,F)

インデックス・ファイル・ビットマップ・ブロックのキャッシングに使用するページ数を設定します。 値が小さすぎるとXQP入出力動作が過剰となり, 値が大きすぎるとビットマップ・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_MAXREAD (D)

1回の入出力動作で読み込むディレクトリ・ブロックの最大数を設定します。

ACP_MULTIPLE (A,D)

異種装置にマウントされた各ボリュームに対し,独立したXQPディスク・ キャッシュの作成を許可(1)または禁止します(0) (省略時の設定では作成されます) 。4.0より前のバージョンでこのパラメータを許可した場合,各装置に対して独立したACP プロセスが作成されます。現在ではプロセスごとのXQP がACP動作を処理するので,独立したプロセスは作成されません。 複数のキャッシュは通常不要です。小容量のキャッシュを複数個使用するより, 大容量のキャッシュを1つ使用した方が効率的です。DCLのMOUNTコマンドにより, ボリューム単位でこのパラメータを無効にすることができます。

ACP_QUOCACHE (A,D,F)

キャッシュ対象のクォータ・ファイル・エントリ数を設定します。0はキャッシュなしを意味します。 値が小さすぎるとXQP入出力動作が過剰となり, 値が大きすぎるとクォータ・キャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_REBLDSYSD

拡張キャッシング,ファイル番号キャッシング,ディスク・クォータ・キャッシングのいずれかが許可された状態でシステム・ ディスクが正しくディスマウントされなかった場合, システム・ディスクを再作成するかどうかを指定します。 省略時の値(1)は,システム・ディスクを再作成します。 値を0に設定するということは,ディスクを再構築しないことを意味します。

ディスマウントする前にボリュームに許可されていたキャッシング量によっては, 再作成動作にかなりの時間がかかる可能性があります。0を指定すると, ディスクが直ちににアクティブに戻ります。0を設定すれば,DCL のSET VOLUME/REBUILDコマンドで随時ディスクを再作成することができます。

ACP_SHARE (D)

最初に使用したACPにグローバル・セクションの作成を許可(0)または禁止(1) します。以降のACPは,最初のACPのコードを共用します。ACP_ MULTIPLEを設定した場合は,このパラメータをオン(0)に設定してください。

ACP_SWAPFLGS (A, D)

次の4種類のACPクラスに対し,4ビットの値を使用してスワップを許可または禁止します。

ビット ACPクラス
0 MOUNT/SYSTEMでマウントしたディスク
1 MOUNT/GROUPでマウントしたディスク
2 プライベート・ ディスク
3 磁気テープACP

ビットの値が1である場合,該当するACPクラスをスワップできます。10進値15 (16 進値F -すべてのビットがON)は,すべてのクラスのACPのスワップを許可します。10 進値14は,/SYSTEM修飾子を指定してマウントしたボリュームのACP のスワップを禁止しますが,他のACPのスワップは許可した状態のままとします。 ディスクACPが存在するのは,マウント時に指定した場合またはFiles-11 オン・ディスク構造レベル1ディスクがマウントされている場合だけです。 通常,ファイルACPは存在しないので,意味を持つのはビット3 だけです。

ACP_SYSACC (A, D)

/SYSTEM修飾子を指定してマウントしたディスクについてキャッシュする, ディレクトリ・ファイル制御ブロック(FCB)の数を設定します。各ディレクトリFCB は,ディレクトリの各ブロック(16ブロックを超えるディレクトリの場合はブロック・ グループ)の最終エントリの第1文字を格納する16 バイトの配列です。ディレクトリのエントリはアルファベット順であるため, 必要なディレクトリ・ブロックを,キャッシュしたFCBによって迅速にアクセスできます。 このパラメータ値は,各システム・ボリュームで同時に使用するディレクトリ数とほぼ同じにします。 この値は,DCLのMOUNT コマンドで/ACCESSED修飾子を指定することにより,ボリューム単位で上書きされることがあります。FCB が大量の非ページング動的プール空間を要するため, 物理メモリ容量が小さくてファイル動作があまりないシステムでは, このパラメータに小さい値を設定してください。

値が小さすぎるとXQP入出力動作が過剰となり,値が大きすぎるとFCBキャッシュが物理メモリを消費しすぎます。

ACP_WINDOW (D)

/SYSTEM修飾子を指定してマウントしたディスクにおいて,省略時のファイル・ アクセスで1つのウィンドウに割り当てるウィンドウ・ポインタの省略時の数を設定します。

ACP_WORKSET (D)

ACPのワーキング・セットの省略時のサイズを設定します。0を指定すると,ACP がサイズを計算します。0以外の値は,メモリ容量が小さい小型システムだけに設定してください。 値が小さすぎるとACPページが過剰となり, 値が大きすぎるとACPが物理メモリを消費しすぎます。プロセス単位のXQP には,影響しません。

ACP_WRITEBACK (D)

ライトバック・キャッシュを許可します。省略時の値は1で,ライトバック・ キャッシュを許可します。ライトバック・キャッシュを禁止するには,ACP_WRITEBACK を0に設定します。

ODS-2ディスク上では,PATHWORKSサーバだけがライトバック・キャッシュを使用することができます。 その他のアプリケーションはすべて,ライトスルー・ キャッシュを使用します。

ACP_XQP_RES

XQPを現在メモリに常駐させるかどうかを制御します。省略時の値の1では,XQP がメモリに永久に常駐します。ユーザが少なく,XQPを要するファイル動作がほとんどないか皆無であるような, メモリ容量が制限されたシステム以外では省略時の値を変更しないようにしてください。XQP を要するファイル動作とは, ファイルのオープンやクローズ,ディレクトリ検索, ウィンドウの切り替えなどです。

AFFINITY_SKIP

暗黙のアフィニティ(関係)の解除を制御します。値は,移動される前にプロセスがスキップする回数を示します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

AFFINITY_TIME

暗黙のアフィニティ(関係)の解除を制御します。値は,プロセスが演算キューに登録されている時間を示します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

ALLOCLASS

システムの装置割り当てクラスを指定します。装置割り当てクラスは,1 つの装置を指す複数のアクセス・パスの共通ロック資源名を求めるときに使用します。

ARB_SUPPORT (D)

(Alphaのみ) ARB (Access Rights Block)互換オプションであるARB_ SUPPORTシステム・パラメータは,新規のスレッド毎のセキュリティPersona Security Block(PSB) データ構造ではまだ更新されていない製品をサポートするために特別に提供されています。ARB_SUPPORT を2または3 (省略時の値)から別の値に変更すると,これらの製品の動作に影響を与える可能性があります。


注意
バージョン7.2のシステムでは, すべて, ARB_SUPPORTパラメータを3 (省略時の値)に 設定するようにしてください。 ARB に依存しているすべての製品,および,それに関連する構造が新しい環境 に合わせて変更されていない場合には, ARB_SUPPORTパラメータを変更しないでください。

使用しなくなったセルについては,『OpenVMS V 7.2-EFT2リリース・ノート[翻訳版]』を参照してください。

次の表はARB_SUPPORTパラメータを説明しています。

ARB_SUPPORTパラメータ 動作
ISS$C_ARB_NONE 0 現在では使用していないカーネル・データ・ セルがシステムに維持されない。プロセス生成時にフィールドはゼロに初期化される( あるいは有効でないポインタに設定される)。
ISS$C_ARB_CLEAR 1 コードが後方互換性値を設定する時, 現在では使用していないカーネル・ データ・セルがクリアされる(あるいは有効でないポインタに設定される) 。
ISS$C_ARB_READ_ONLY 2 現在では使用していないセルは,$PERSONA_ ASSUMEが発行されたときに現在のPSBに格納される,対応するセキュリティ情報によって更新される。
ISS$C_ARB_ FULL 3 (省略時の値) セキュリティ関連の操作が行われると, データは使用されなくなったセルから現在アクティブなPSB に移動される。

AWSMIN (D)

VAXシステムでは,ワーキング・セットの自動調整におけるワーキング・ セットの最小ページ数を設定します。

Alphaシステムでは,ワーキング・セットの自動調整におけるワーキング・ セットの最小ページレット数を設定します。

AWSTIME (D)

ワーキング・セットのページ・フォルト率のサンプルをシステムが充分収集できるために必要なプロセッサの最小経過時間を指定します。 単位は10 ミリ秒であり,省略時の値の20は200ミリ秒を意味します。

メモリを大量に使用するプロセスを多数使用するアプリケーション構成では, 値を減らすと有効な場合があります。値は4まで減らすことができます。

AWSTIMEの満了はクォンタムの終了時にだけチェックされます。この値を小さくし,QUANTUM の値を小さくしないと,AWSTIMEの値はQUANTUMの値に等しく設定されます。

BALSETCNT (A,G,M)

バランス・セット・スロットをシステム・ページ・テーブルに設定します。1 つのメモリ常駐ワーキング・セットは,1つのバランス・セット・スロットを必要とします。

DCLのSHOW MEMORYコマンドまたはMONITORユーティリティのMONITOR PROCESSESコマンドを実行してアクティブ・システムを監視することにより, メモリに常駐している最大ワーキング・セット数を調べることができます。 最大ワーキング・セット数がBALSETCNTよりはるかに小さい場合, このパラメータ値を小さくすることができます。すべてのバランス・ セット・スロットが使用されている場合は,このパラメータ値を上げます。

MAXPROCESSCNTより2小さい値を超える値は,BALSETCNTに絶対に設定しないようにします。 物理メモリにかなりの制約があるシステムでは,さらに小さい値を設定した方がよい場合もあります。 ただし,MAXPROCESSCNTとほぼ同じ数のプロセスを実行するシステムの場合,BALSETCNT を下げるとスワッピングが発生し, システムの性能に影響を及ぼす恐れがあります。 VBSは,BALSETCNTとMAXPROCESSCNTの値に影響する可能性があります。

BORROWLIM (A,D,M)

ワーキング・セット・クォータWSQUOTAを超える成長をプロセスに対してシステムが許可するために必要な空きページ・ リストの最小ページ数を定義します。 このパラメータには,必ずFREELIMより大きい値を設定します。

空きページ・リストに充分なメモリがあるシステムにおいて,ワーキング・ セット・クォータWSQUOTAで設定されている値を超え,ワーキング・ セット・クォータ超過値WSEXTENTまでプロセスが成長できるようにします。 このワーキング・セット自動調整は,WSINC,PFRATH,AWSTIMEのパラメータ値にも依存します。

ワーキング・セットが成長することにより,重度のページ・フォルトが緩和されます。 この成長を活用するには,ユーザのWSEXTENT特権管理クォータにWSQUOTA 値より大きい数値を設定する必要があります。

BREAKPOINTS

XDELTAがロードされる場合,BREAKPOINTSはブート・シーケンスでXDELTA の追加組み込み呼び出しを許可します。許可されるブレークポイントはOpenVMS の各リリースで変更される可能性があります。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

BUGCHECKFATAL (D)

回復可能バグチェックから回復不可能バグチェックへの変換を許可または禁止します。 システムを再ブートするときは,回復不可能バグチェックで行う必要があります。 回復可能バグチェックでは,エラー・ログだけにエントリを格納し, 関係するプロセスを削除します。

このパラメータは,通常はOFF (0)に設定します。ON (1)に設定するのは, エグゼクティブをデバッグする場合だけです。

SYSTEM_CHECKパラメータを1に設定すると,BUGCHECKFATALをON (1)に設定する効果があります。

BUGREBOOT (D)

回復不可能バグチェックが発生したときにシステムを自動的に再ブートすることを許可または禁止します。 このパラメータは,通常は(1)に設定します。(0) に設定するのは,エグゼクティブをデバッグしている場合だけです。

CHANNELCNT

システムが使用できる永久入出力チャネル数を指定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

CHECK_CLUSTER

(VAXのみ) CHECK_CLUSTERはVAXCLUSTERパラメータのサニティ・チェックを実行します。CHECK_CLUSTER が1に設定されているときに,VAXCLUSTERパラメータが0 に設定されていることを検出すると,SYSBOOTは警告メッセージを出力し, 強制的に会話型ブートを実行します。

CLASS_PROT (D)

非任意の分類チェックを実行します。XQPはこのパラメータをチェックし, 作成されたファイルのヘッダに分類ブロックを追加すべきかどうかを判断します。

CLISYMTBL (D)

コマンド・インタプリタ・シンボル・テーブルのサイズを設定します。コマンド・ インタプリタ・シンボル・テーブルは,DCLシンボルまたはMCRシンボルの作成可能数を制御します。

CLOCK_INTERVAL

(VAXのみ) CLOCK_INTERVALは,ハードウェア・インターバル・タイマ・クロック割り込みの間隔をマイクロ秒数として設定します。 サブセット・インターバル・ クロック・レジスタだけを実現しているプロセッサにはまったく影響ありません。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

CLUSTER_CREDITS

CLUSTER_CREDITSは,ノードが受信側のVMS$VAXcluster通信のために割り当てる接続ごとのバッファの数を指定します。

SHOW CLUSTERコマンドが,VMS$VAXcluster接続に関して,クレジット・ウェイトの大きな値を表示する場合は, 他のノード上のCLUSTER_CREDITSの値を増やすことを検討してください。 ただし,大規模なクラスタ構成では, この値を不要に大きな値に設定すると,大量の非ページ・プールが消費されます。 個々の受信バッファのサイズはSCSMAXMSGバイト以上ですが, 下位のトランスポートによっては,これよりもずっと大きい場合があります。

クラスタのすべてのノードで,CLUSTER_CREDITSとして同じ値を使用する必要はありません。 小規模な,またはメモリの制約が厳しいシステムでは,CLUSTER_CREDITS の省略時の値で十分です。

CONCEAL_DEVICES

隠し装置の使用を許可または禁止します。省略時の値1は,隠し装置の使用を許可します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

CRD_CONTROL

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

VAXシステムでは,CRD_CONTROLは,以前のリリースにあったCRDENABLEの機能を提供します。Alpha システムでは,CRD_CONTROLは,CRDENABLEによって定義された機能を拡張するために使用できます。

CRD_CONTROLは,訂正された読み込みデータ(CRD)ソフト・エラー制御フラグのためのビット・ マスクです。これらのフラグはCRDERRORルーチンの使用を制御します。VAX システムでは,次のビットが定義されています。

ビット 説明
0 すべてのシステムに対してCRD処理を有効にする。
1 CRDが発生したメモリ・ ロケーションのスクラブ(再書き込み)を有効にする。
2 CRDエラーが繰り返し発生するページのページ置換を有効にする。
3 すべてのメモリ・ページを強制的にPFNデータベースに格納する。512 メガバイト以上のメモリを装備したシステムでは,省略時の設定により, すべてのメモリがPFNデータベースによってマップされる。このビットを使用すると,512 メガバイト未満のメモリを装備したシステムで,このマッピングを発生できる。

省略時の値はVAXシステムとAlphaシステムでは異なります。VAXシステムでは, 省略時の値は6であり,CRD処理,スクラブ,ページ置換が有効に設定されています。

Alphaシステムでは,次のビットが定義されています。

ビット 説明
0 すべてのシステムに対してCRD処理を有効にする。
1 CRDが発生したメモリ・ ロケーションの スクラブ(再書き込み)を有効にする。
2 CRDエラーが繰り返し発生するページのページ置換を 有効にする。
3 すべてのメモリ・ページを強制的にPFNデータベースに格納する。 512メガバイト以上のメモリを装備したシステムでは,省略時の設定により, すべてのメモリがPFNデータベースによってマップされる。このビットを使用すると,512 メガバイト未満のメモリを装備したシステムで,このマッピングを発生できる。
4 可能な場合には,拡張CRDの取り扱いを有効にする。
5 ドライバのロードと,サーバ管理イベントの取り扱いための処理を有効にする。 要求されるハードウェアとファームウェアのサポートが可能な場合, 通常,プラットフォーム固有のコードがこのビットを設定する。
24- 31 プラットフォーム固有のエラー処理制御のために予約されている。

Alphaシステムでは,省略時の設定は22であり,CRD処理,スクラブ,ページ置換, 拡張CRDの取り扱いが有効に設定されています。

CRDENABLE

(Alphaのみ) CRDENABLEは,メモリの誤り訂正読み込みデータ(ECC)エラーの検出とログへの記録を有効または無効にします。 このパラメータは通常,(1) に設定します。

OpenVMSバージョン7.2から,CRD_CONTROLが CRDENABLEの機能を拡張できるようになりました(CRD_CONTROL 参照)。

CTLIMGLIM

省略時のイメージ入出力セグメントのサイズを指定します。イメージ入出力セグメントとは, イメージ関係ファイル/RMSの入出力に使用する初期バッファ・ プールとチャネル・テーブルです。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

CTLPAGES (A)

CTLPAGESはP1プールのサイズを指定します。プロセス論理名テーブル, DCLシンボル,または,レイヤード製品で,P1プール・エリア・サイズの増加を必要とするときにだけ,CTLPAGES は自動的に変更されます。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

CWCREPRC_ENABLE

CWCREPRC_ENABLEは,非特権ユーザが別のOpenVMSクラスタ・ノードでプロセスを生成できるかどうかを制御します。 省略時の値は1であり,その場合は, 非特権ユーザは別のノードで同じUICの独立プロセスを生成できます。 値が0の場合は,ユーザは別のノードでプロセスを生成するために, DETACHまたはCMKRNL特権を必要とします。

DBGTK_SCRATCH

(Alphaのみ) DBGTK_SCRATCHは遠隔デバッガに対して割り当てられるメモリ・ ページ数を指定します。このメモリは,8000ブート・フラグによって遠隔デバッグが許可されている場合にだけ, 割り当てられます。通常,省略時の値を使用すれば適切ですが, 遠隔デバッガがエラー・メッセージを表示した場合には, この値を大きくする必要があります。詳細については, 『Writing OpenVMS Alpha Device Drivers in C』を参照してください。

DEADLOCK_WAIT (D)

ロック要求におけるシステムの待ち時間を指定します。指定した待ち時間が経過すると, システムは,そのロックの代わりにデッドロックを検索します。0 を指定した場合,デッドロック・チェックが禁止されます。0より大きく省略時の値より小さい値を設定すると, デッドロックが高速検索されますが,CPU 使用量が増えます。

DEFMBXBUFQUO (D)

システム・サービス$CREMBX (メールボックスの作成)でメールボックスのバッファ・ クォータ・サイズが指定されていない場合,その値をバイト数で設定します。

DEFMBXMXMSG (D)

システム・サービス$CREMBX (メールボックスの作成)でメールボックスの最大メッセージ・ サイズが指定されていない場合,その値をバイト数で設定します。

DEFPRI (D)

プロセスの省略時の基本優先順位を設定します。

DEFQUEPRI (D)

スケジューリング優先順位が明示的に指定されていない場合に,バッチ・ キューと出力キュー(プリンタ,サーバ,ターミナル)に入力するジョブのスケジューリング優先順位を設定します。0 〜255の値を設定することができます。 省略時の値は100です。

このパラメータ値は,MAXQUEPRI以下とします。


注意
DEFQUEPRIは,ジョブの実行優先順位ではなく, 相対的キュー・スケジューリング優先順位です。

DEVICE_NAMING

(Alphaのみ) DEVICE_NAMINGは,SCSI装置名を作成するときにポートの割り当てクラスを使用するかどうかを示すビット・ マスクです。

各ビットの定義は次のとおりです。

ビット 定義
0 1の場合は,新しい名前の作成を有効にする。

ポートの割り当てクラスについての詳細は,『OpenVMS Cluster Systems』を参照してください。

DISABLE_UPCALLS (D)

DISABLE_UPCALLSはおもにデバッグのために使用されます。このパラメータを使用すると, システム管理者はシステム全体に対して特定のタイプのスレッド・ アップコールを無効に設定できます。値はビット・マスクであり, 各ビットはアップコール・タイプに対応します。アップコール・タイプは定義マクロ$TMCDEF に定義されています。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

DISK_QUORUM (D)

ASCIIで表現されるオプションのクォーラム・ディスクの名前です。ASCII 空白文字は,クォーラム・ディスクが使用されていないことを意味します。

DLCKEXTRASTK

(VAXのみ) DLCKEXTRASTKは,デッドロック検索を実行するときに残す余分な割り込みスタックの量( バイト数)を指定します。

このパラメータはAlphaシステムでは使用されていません。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

DNVOSI1

DNVOSI1はDECnet-Plus for OpenVMSのために予約されています。この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり, 予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

DORMANTWAIT (D)

DORMANTWAITは,重要なイベントが発生しない状態で経過する時間を秒数で指定します。 指定した時間が経過すると,システムは,優先順位が低い計算可能プロセスをスケジューリング上DORMANT プロセスとして処理します。 優先順位が低いプロセスは,現在の優先順位がSYSGENのDEFPRIパラメータの値( 省略時の値4)以下である非実時間プロセスです。DORMANTプロセスは,SUSP ( 中断されている)プロセスに続き,スワッパによるメモリ再生の最上位の対象です。

DORMANTWAITの値を増やすと,優先順位が低いプロセスが,優先順位が高いプロセスが待っているロックまたは資源を保持している場合に, 優先順位の低いプロセスが優先順位の高いプロセスをブロックする頻度が高くなることがあります。

DR_UNIT_BASE (G)

(Alphaのみ) DR_UNIT_BASEは,DR装置(Digital StorageWorks RAID Array 200ファミリーの論理RAIDドライブ)のユニット番号を計算するときの基底値を指定します。

DR_UNIT_BASEを使用して,一意なRAID装置番号を生成することができます。DR 装置はDR_UNIT_BASEの値から順に番号を付けられていきます。たとえば,DR_UNIT_BASE を10に設定すると,$1$DRA10,$1$DRA11などの装置名が生成されます。

DR_UNIT_BASEを,同じ(ゼロ以外の)割り当てクラスを共有するすべてのクラスタ・ メンバで,適切な重なり合わない値に設定することにより,2つのRAID 装置に同じ名前が与えられないようにすることができます。

DUMPBUG

回復不可能バグチェックが発生したときに,エラー・ログ・バッファとメモリ内容をSYS$SYSTEM:SYSDUMP.DMP に書き込むことを許可(1)または禁止(0) します。このパラメータをオフ(0)に設定するのは,エグゼクティブをデバッグしている場合だけです。

DUMPSTYLE (A,D)

DUMPSTYLEはシステム・ダンプの書き込み方法を指定します。

DUMPSTYLEは32ビットのマスクであり,ビットは次のように定義されています。 各ビットは個別に設定できます。システム・パラメータの値は,セットしたビットの値の合計です。 他の値や未定義の値は,コンパックが使用するために確保されています。

ビット マスク 説明
0 00000001 0 = 完全なダンプ(SYSGENの省略時の設定)。物理メモリの内容全体がダンプ・ ファイルに書き込まれる。


1 = 選択的なダンプ。 ディスク空間を節約しながら,ダンプ・ファイルを最大限に有効に利用できるように, メモリの内容を選択的にダンプ・ ファイルに書き込む。
1 00000002 0 = 最小コンソール出力。


1 = 完全なコンソール出力(スタック・ダンプ,レジスタの内容などを含む) 。
2 00000004 0 = システム・ディスクへのダンプ。


1 = システム・ディスク(DOSD)を別のディスクにダンプする( 詳細については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照)。
3 (Alphaのみ)[1] 00000008 0 = 圧縮しない。


1 = 圧縮する(この後の注意を参照) 。
4 - 14

コンパックが使用するために確保されている。
15 (VAXのみ)[2] 00008000 0 = ビット16〜27 の使用を禁止する。


1 = ビット16〜27の使用を許可する。
16 - 27 (VAXのみ)[2] 0FFF0000
DOSDユニット番号の範囲。
28 - 31

コンパックが使用するために確保されている。

[1] VAXシステムはダンプ圧縮をサポートしない。

[2] VAX 7000固有。

Alphaシステム・ディスクでボリューム・シャドウイング・ミニマージ機能を有効にする計画がある場合は, 必ず代替ディスクをDOSDとして指定してください。


注意
Alphaシステムでは,OpenVMS Alphaのダンプ圧縮機能を使用すると,システム・ディスクの容量を節約し, クラッシュが発生したときに,システム・メモリの記録時間を短縮できます。 省略時のAUTOGENによる計算を無効にした場合を除き(MODPARAMS.DAT でDUMPSTYLEを設定することにより),AUTOGENは次のアルゴリズムを使用します。

例:

00000006というマスクは,完全なコンソール出力とともに完全なダンプをシステム・ ディスクから(別のディスクに)送信するようにシステムに要求します。

VAX 7000の場合,00098006というマスクは,完全なコンソール出力とともに完全なダンプを, ユニット番号が9のDOSDに送信するようにシステムに要求します。

Alphaシステムでは,00000009というマスクは,最小コンソール出力とともに選択的なダンプを圧縮するように, システムに要求します。

ERLBUFFERPAGES (AlphaシステムでA)

ERLBUFFERPAGESは,ERRORLOGBUFFERSパラメータで指定した各バッファに割り当てるメモリ容量を指定します。

VAXシステムでは,ERLBUFFERPAGESパラメータの省略時の値は2ページであり, 最大値は32ページです。

Alphaシステムでは,ERLBUFFERPAGESの省略時の値は4ページレットであり, 最大値は32ページレットです。

ERRORLOGBUFFERS

ERRORLOGBUFFERSは,システム・エラー・ログ・エントリのために確保されるバッファの数を指定します。 各バッファの長さはERLBUFFERPAGESです。ERRORLOGBUFFERS の値が小さすぎる場合には,メッセージがエラー・ ログ・ファイルに書き込まれない可能性があります。この値が大きすぎる場合には, 不要な物理ページがエラー・ログ・バッファによって無駄に使用される可能性があります。

ERRORLOGBUFFERSの値を大きくする場合には,システム・ダンプ・ファイルのサイズも大きくしなければなりません。

EXPECTED_VOTES (A)

同時にクラスタ内に存在することができる最大ボート数を指定します。すべてのVAXcluster メンバのボート・パラメータ値の合計に,クォーラム・ ディスクが提供するボートを加算した値を設定します。クラスタが機能するために存在しなければならないボート数の自動計算時に, このパラメータ値が使用されます( クォーラム)。

EXTRACPU (D)

プロセスがタイムアウトした後,すなわちプロセスのCPU時間制限値に達した後に, 各アクセス・モードにおける各プロセス終了ハンドラに割り当てる時間を10 ミリ秒単位で設定します。

EXUSRSTK

スタック・オーバフロー・エラーから回復するときにイメージ・アクティベータが供給する空間量を指定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

FAST_PATH

(Alphaのみ) FAST_PATHは,システムで高速パス入出力を許可(1)または禁止(0) にします。IO_PREFER_CPUSシステム・パラメータを参照してください。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

FREEGOAL (A,D,M)

システム・メモリが不足したときに空きページ・リストに再設定するページ数を設定します。 空きページ・リストFREELIMに必要な最小ページ数未満までシステムが減少すると, メモリ不足となります。このパラメータ値は, 必ずFREELIM値以上とします。

FREELIM (A,M)

空きページ・リスト上の最小ページ数を設定します。

最小値を維持するため,システムは変更済みページ・リストからのページを書き込んだり, ワーキング・セットをスワップ・アウトしたり,ワーキング・ セットのサイズを減少させたりします。

空きページ・リストが大きい場合,通常はページ入出力が少ないことを意味しますが, バランス・セットで使用する空間も少なくなるため,スワップ入出力が多くなりがちです。MONITOR ユーティリティのMONITOR IOコマンドを使用することにより, 空きページ・リストのサイズ,ページ数,スワップ量を監視することができます。

GALAXY

(Alpha Galaxyプラットフォームのみ) GALAXYパラメータは,指定されたインスタンスがGalaxy 共用セットに参加するかどうかを制御します。次のいずれか1つを指定してください。

説明
0 ロードされない。Galaxy共用セットに参加しない。
1 常時ロード。 Galaxy共用セットに参加する。

省略時の値は0です。GALAXYはAUTOGENパラメータではありません。

GBLPAGES (A,D,F,G,M)

ブート時に割り当てるグローバル・ページ・テーブルのエントリ数を設定します。1 つのグローバル・セクションでは,セクション・ページあたり1 つのグローバル・ページ・テーブル・エントリに2つのエントリを加算し, 結果を偶数に丸めた値が必要です。

CMKRNL特権を持つユーザは,実行中のシステムで,このパラメータを変更することができます。 このパラメータの値を増やすと,グローバル・ページ・ テーブルは要求に応じて最大サイズまで拡大することができます。

省略時の値は,システム・スタートアップ・コマンド・プロシージャで共用イメージとして通常インストールされるイメージには充分です。 システムを始動し, グローバル・セクションを作成した後,Installユーティリティの/GLOBAL 修飾子を使用することにより,実際に必要なエントリ数を調べることができます。 調べた結果,適宜値を下げることができます。ただし, ページ・テーブル・エントリは永久常駐メモリをわずかしか使用しないので, 小さすぎる値は設定しないようにしてください。多数のユーザ・ イメージを共用イメージとしてインストールする場合や,多数のグローバル・ セクションをユーザ・プログラムが作成する場合には,このパラメータ値を上げる必要があります。

GBLPAGFIL (A,D)

グローバル・ページ・ファイル・セクション(ファイルにマップしないまま使用できるスクラッチ・ グローバル・セクション)に使用できるシステム単位の最大ページ数を定義します。 グローバル・ページ・ファイル・セクションには, 一時的,永久,システム,グループの種類があり,システム・ プロセスに指定されているページ・ファイルからブート時に割り当てられます。 グローバル・ページ・ファイル・セクションに使用するページ数を指定する場合は, 適宜ページ・ファイル・サイズを上げる必要があります。CMKRNL 特権を持つユーザは,実行中のシステムで,このパラメータを変更することができます。

グローバル・ページ・ファイル・セクションは,明示的なディスク・ ファイルを指定せずに,Create and Map Sectionシステム・サービス($CREATE_GPFILE ,$CRMPSC,$CRMPSC_GPFILE_64)によって作成されます。 これらのセクションは共用ファイルで必要なRMSグローバル・バッファのために使用されます。 共用ファイルのユーザは,グローバル・ページ・ファイル・ セクションがグローバル・ページ・テーブルと省略時のシステム・ ページ・ファイル(PAGEFILE.SYS)の両方を使用することに注意しなければなりません。GBLPAGFIL の値が小さすぎる場合には,$CRMPSCはグローバル・ ページ・ファイル・セクションを作成しようとしたときに,エラー・ メッセージを出力します。

RMSグローバル・バッファを使用する場合は,スクラッチ・グローバル・ セクションが必要です。グローバル・バッファを使用する各ファイルについて, ファイルのバケット・サイズにファイルのグローバル・バッファ数を掛けた結果に等しいシステム・ ページ・ファイル空間が必要となります。VMS RMS 索引編成ファイルの場合のようにファイルのバケット・サイズが一定でない場合, 最大バケット・サイズを使用します。RMS共用順編成索引ファイルの場合, ファイルのバケット・サイズではなく,$CONNECT サービスを実行する最初のストリームのマルチブロック数を使用します。

省略時の値は,ほとんどのシステムに適しています。ただし,RMSグローバル・ バッファを相当量使用している場合には,省略時の値より高い値を使用する必要が生じます。Install ユーティリティの/GLOBAL修飾子を使用することにより,RMS グローバル・バッファが使用するページ数を調べることができます。RMS においてグローバル・バッファに使用するグローバル・ セクションは,接頭辞RMS$の後に8桁の16進値が続きます。

グローバル・バッファは,DCLのSET FILE/GLOBAL_BUFFERSで許可します。 このコマンドについては,『OpenVMS DCLディクショナリ』で説明しています。

GBLSECTIONS (A,F,G,M)

ブート時にシステム・ヘッダで割り当てるグローバル・セクション記述子の数を設定します。1 つのグローバル・セクションは,1つの記述子を必要とします。 各記述子は,永久常駐メモリを32バイト使用します。

省略時の値は,システム・スタートアップ・コマンド・プロシージャで共用イメージとして通常インストールされるイメージには充分です。 システムを始動しグローバル・ セクションを作成した後,Installユーティリティの/GLOBAL 修飾子を使用することにより,実際に必要なエントリ数を調べることができます。 調べた結果,適宜値を下げることができます。ただし, 小さすぎる値は設定しないようにしてください。多数のユーザ・イメージを共用イメージとしてインストールする場合や, 多数のグローバル・ セクションをユーザ・プログラムが作成する場合には,このパラメータ値を上げる必要があります。

値が小さすぎる場合,システムをスタートアップしたときや手作業でイメージをインストールするたびに,Install ユーティリティがメッセージを出力します。 値が大きすぎる場合,物理メモリを消費しすぎます。

GH_EXEC_CODE (A,F)

(Alphaのみ)エグゼックレット・コードのグラニュラリティ・ヒント領域のサイズをページ単位で指定します。

GH_EXEC_DATA (A,F)

(Alphaのみ)エグゼックレット・データのグラニュラリティ・ヒント領域のサイズをページ単位で指定します。

GH_RES_CODE (A,F)

(Alphaのみ)常駐イメージ・コードのグラニュラリティ・ヒント領域のサイズをページ単位で指定します。

GH_RES_DATA (A,F)

(Alphaのみ)常駐イメージ・データのグラニュラリティ・ヒント領域のサイズをページ単位で指定します。

GH_RSRVPGCNT (F)

GH_RSRVPGCNTは,システムがブートを完了した後,Installユーティリティが使用できる常駐イメージの粒度ヒント領域のページ数を指定します。

LOAD_SYS_IMAGESパラメータのビット2がセットされている場合には,イメージLDR$WRAPUP はシステム・スタートアップの最後に,粒度ヒント領域で未使用のすべてのページを解放します。 常駐イメージの粒度ヒント領域の未使用ページは, 将来使用するために確保されるか,または未使用メモリ・ リストに戻されます。

GH_RSRVPGCNTは,常駐イメージの粒度ヒント領域にLDR$WRAPUPが残そうとするページ数を指定します。GH_RSRVPGCNT によって指定されるページ数が粒度ヒント領域の未使用ページ数より多い場合には, 要求されたページ数を収納するための領域の拡張は行われません。

GLX_INST_TMO

(Alpha Galaxyプラットフォームのみ) GLX_INST_TMOとは,Galaxy共用セットのあるインスタンスが, 他の共用インスタンスが失敗し共用セットから削除されたと推測する前に, タイムアウト時間を増加することに失敗することができる時間( ミリ秒単位の)を表します。

GROWLIM (A,D,M)

クォータを超えたとき,プロセスがページをワーキング・セットに追加できるために必要な空きページ・ リストのページ数を設定します。プロセスがワーキング・ セット・クォータ未満である場合,このパラメータは影響しません。GROWLIM は,システムの空きメモリ容量にもとづき,ワーキング・ セット拡張機構を高速停止します。

IEEE_ADDRESS

IEEE_ADDRESSは,コンパックが使用するために予約されています。

IEEE_ADDRESSH

IEEE_ADDRESSHは,コンパックが使用するために予約されています。

IJOBLIM (D)

同時にシステムに存在できる会話型ジョブの最大数を設定します。 同時に存在できる会話型ユーザの最大数を制御するには,DCLのSET LOGINS/INTERACTIVEを使用します。

IMGIOCNT

イメージ・アクティベータに割り当てるイメージ入出力アドレス空間の省略時のページ数がプログラムのリンク時に指定されていない場合, このページ数を指定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

IMGREG_PAGES

(Alphaのみ)イメージを共用アドレス・データとともにインストールするためにP1 空間に予約しておくページ数です。この値が0の場合,共用アドレス・ データとともにインストールされるイメージはありません。省略時の値は10,000 ページです。

詳細については,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・ リファレンス・マニュアル』のINSTALLの項を参照してください。

INTSTKPAGES (A,D,G,M)

(VAXのみ)割り込みスタックのサイズをページ数で設定します。割り込みスタックの各ページは, 永久常駐メモリを1ページ使用します。

割り込みスタックが有効でない例外が発生しないかぎり,省略時の値の6 を使用します。装置が多すぎる場合や大量のスタック空間をドライバが必要とする場合に, 割り込みスタックが有効でなくなる可能性があります。

IO_PREFER_CPUS

(Alphaのみ) IO_PREFER_CPUSは高速パス入出力のために優先CPUとして使用されないように, プロセッサを除外します。IO_PREFER_CPUSは32ビット・ マスクです。マスクのビット値が1の場合には,対応するCPU IDを持つプロセッサは優先CPU として使用できます。

IO_PREFER_CPUSの省略時の値は - 1であり,この値を使用すると, 使用可能なすべてのCPUは優先CPUになります。このパラメータの値が使用されるのは, 高速パスが許可されている場合だけです。FAST_PATHシステム・ パラメータを参照してください。

IOTA

各自発的待ち状態について,現在の常駐クォンタムに請求する時間量を10 ミリ秒単位で指定します。正しい値は,待ち時間を無視したディスク入出力のコストとほぼ同じです。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

JBOBLIM

このパラメータは現在使用されていません。

JOBCTLD

システム管理者は,通常,JOBCTLDを変更しません。このワードのデバッグ・ フラグはOpenVMSのローリング・アップグレードで使用されます。ビット0 が設定されている場合には,キュー・マネージャは始動しません。 省略時の値は0です。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

KFILSTCNT

このパラメータはVAXシステムでは使用されていません。)

KSTACKPAGES

(Alphaのみ)プロセス・カーネル・スタックに割り当てるページ数を制御します。

LAMAPREGS (G)

(VAXのみ)ドライバがロードされるときにLPA11ドライバに割り当てられるUNIBUS マップ・レジスタの数を設定し,ドライバのレジスタをその数に制限します。 値を0に設定すると,無制限のレジスタが動的に割り当てられるようになります。

LAN_FLAGS (D)

(Alphaのみ) LAN_FLAGSはローカル・エリア・ネットワーク・ポート・ドライバとサポート・ コードで,機能を有効に設定するために使用されるビット・ マスクです。

ビット 説明
ビット0 省略時の値は0であり,ATM装置がSONETモードで動作することを示す。1 に設定した場合には,このビットはATM装置がSDH モードで動作することを示す。
ビット1 このビットを設定した場合には,LANポート・ドライバとサポート・ コードで,トレース・メッセージとデバッグ・メッセージの一部を有効にする。
ビット2 このビットを設定した場合には,LANポート・ドライバとサポート・ コードで,すべてのトレース・メッセージとデバッグ・メッセージを有効にする。

LGI_BRK_DISUSER (D)

侵入の試みが検出されたときにUAFレコードのDISUSERフラグを設定し,該当するアカウントを永久的にロックします。 省略時の設定では,このパラメータはオフ(0) です。このパラメータを設定(1)するとユーザ・サービスが極度に制約されるので, セキュリティをきわめて重視しなければならない場合以外には設定しないようにします。

LGI_BRK_LIM (D)

ログイン時に発生可能なエラー数を指定します。指定した値に達すると, システムが侵入処置をとります。ユーザ名,ターミナル,ノード別に,エラー数が適用されます。 この侵入制限にログインの試みが達すると,侵略されているとシステムはみなし,LGI_HID_TIM パラメータで指定した回避措置をとります。

最小値は1です。省略時の値は,ほとんどの場合に適しています。

LGI_BRK_TERM (D)

ターミナル・モードの侵入検出において,ターミナル名を対応文字列の一部とします。 オフ(0)に設定した場合,対応づけはユーザ名だけに対して行われます。 省略時の設定(1)では,オンに設定されます。物理ターミナル名を動的に作成する場合, つまりLATをインストールした場合に侵入を効率よく検出したいときには, このパラメータをオフに設定します。

LGI_BRK_TMO (D)

ユーザ,ターミナル,ノードのいずれかがログインを試みることができる秒数を指定します。 指定した時間が経過すると,システムは侵入が発生していると判断して回避処置をとります。LGI_BRK_TMO より大きい値をLGI_BRK_LIM に設定することも,LGI_BRK_LIMより大きい値をLGI_BRK_TMO に設定することもできます。回避措置は,LGI_HID_TIMパラメータで指定します。

LGI_CALLOUTS (D)

各ログインで起動されるインストレーション・セキュリティ・ポリシー・ コールアウト・モジュールの数を指定します。コールアウト・モジュールが存在しない限り,LGI_CALLOUTS は0に設定しなければなりません。

LGI_HID_TIM (D)

侵入を検出した後,回避措置を続行する秒数を指定します。指定秒数の間は, 正しいユーザ名とパスワードを指定した場合でも,システムはログインを禁止します。

LGI_PWD_TMO (D)

パスワードを使用しているときに,ユーザが正しいシステム・パスワードを入力しなければならない時間を秒数で指定します。 また,ログイン時にユーザがパーソナル・ アカウント・パスワードを入力しなければならない時間も設定します。 さらに,SET PASSWORDコマンドを使用している場合には, ユーザが新しいパスワード,古いパスワード,パスワード・チェックを入力するまでにシステムが待つ時間も指定します。

LGI_RETRY_LIM (D)

ログインしようとするユーザに許可するリトライ回数を指定します。0より大きい値を設定したときに正当なユーザが入力ミスのため正しくログインできなかった場合, このユーザがキャリアを自動的に失うことはありません。 指定したリトライ回数まで達していない場合には,Returnキーを押すと, ユーザ名とパスワードの再度の入力を指示するプロンプトが出力されます。 指定したリトライ回数まで達してもログインできなかった場合, ユーザはキャリアを失います。LGI_BRK_LIMとLGI_BRK_TMOのいずれにも達していない場合には, ユーザは再度ダイアルインしてログインを試みることができます。

LGI_RETRY_TMO (D)

ログインのリトライ間隔を秒数で指定します。Returnキーを押せば,ログインをリトライできます。 このパラメータは,LGI_RETRY_LIMパラメータと併用することを前提にしています。 これによって,ダイアルアップ・ユーザがキャリアを失うまでのリトライ時間とリトライ回数を設定できます。

LNMPHASHTBL (G, VAXシステムでA)

プロセス論理名ハッシュ・テーブルのサイズを設定します。論理名は,論理名の長さと内容の関数を使用してハッシュされます。 このパラメータは, プロセス・プライベート論理名のエントリ数を指定します。プロセス・ プライベート論理名の平均個数を設定するようにしてください。ハッシュした値は, 近似の2のべき乗に丸められます。

LNMSHASHTBL (A,F,G)

システム論理名ハッシュ・テーブルのサイズを設定します。論理名は,論理名の長さと内容の関数を使用してハッシュされます。 このパラメータは, 共用可能論理名のエントリ数を指定します。システム論理名は,システム, グループ,ジョブの論理名テーブルに格納される名前すべてです。 1つのハッシュ・テーブル・エントリに対して1〜4つの論理名を設定するようにしてください。 通常は省略時の値が適していますが,多数のグループが存在している場合や多数のジョブを同時に実行する場合には, 次の2 のべき乗まで値を上げると,論理名変換性能が向上すると思われます。ハッシュした値は, 近似の2のべき乗に丸められます。

LOAD_PWD_POLICY

SET PASSWORDコマンドでサイト固有のパスワード・ポリシー・ルーチンを使用するかどうかを制御します。 このルーチンは共用可能イメージSYS$LIBRARY:VMS$PASSWORD_POLICY.EXE に格納されています。省略時の値は0 であり,ポリシー・ルーチンを使用しないことを示します。

LOAD_SYS_IMAGES (AlphaシステムでA)

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

LOAD_SYS_IMAGESは,システム・イメージ・データ・ファイル, VMS$SYSTEM_IMAGESに記述されているシステム・イメージのロードを制御します。 このパラメータはビット・マスクです。

VAXシステムでは,次のビットが定義されています。

ビット 説明
0 (SGN$V_LOAD_SYS_IMAGES) VMS$SYSTEM_IMAGES.DATA に指定されている代替execletのロードを許可する。

Alphaシステムでは,次のビットが定義されています。

ビット 説明
0 (SGN$V_LOAD_SYS_IMAGES) VMS$SYSTEM_IMAGES.DATAに指定されている代替execlet のロードを許可する。
1 (SGN$V_EXEC_SLICING) エグゼグティブのスライシングを許可する。
2 (SGN$V_RELEASE_ PFNS) Alphaの巨大ページの未使用部分の解放を許可する。

これらのビットは省略時の設定ではオンです。従来のブートストラップexec スライシングの使用は禁止できます。

LOCKDIRWT (A)

システムが取り扱うロック・マネージャ・ディレクトリの部分を決定します。 通常は,省略時の値が適しています。

LOCKIDTBL (A,F,M)

ロックIDテーブルの初期エントリ数を設定し,ロックが不足したときにロックID テーブルを拡張する量を指定します。システム内の各ロックに対し1 つのエントリが必要です。各エントリは4バイトを使用します。

単純なタイムシェアリング・システムでは,省略時の値が適しています。 負荷の高いRMSファイル・シェアリングやデータベース管理アプリケーションのように多数のロックを使用するアプリケーションでは, このパラメータ値を上げます。 このパラメータ値を変更する場合は,RESHASHTBL値も必要に応じて変更してください。

OpenVMSロック管理機能については,『OpenVMS Programming Concepts Manual』で説明しています。 ロックを監視するには,MonitorユーティリティのMONITOR LOCKコマンドを使用します。

LOCKIDTBL_MAX

LOCKIDTBL_MAXはOpenVMSバージョン7.1から使用されなくなりました。

LOCKRETRY

マルチプロセッサのデータ構造をロックする試み回数を指定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

LONGWAIT (D,G,M, AlphaシステムでA)

プロセスが一時的にアイドル状態にあるとスワッパが判断するまでの実時間を, 秒数で指定します。非アクティブなターミナルやACPを検出するため, ローカル・イベント・フラグ(LEF)とハイバネート(HIB)の待ち状態に適用されます。

MAXBOBMEM (D)

(Alphaのみ) MAXBOBMEMはバッファ・オブジェクトに関連付けられる物理メモリの最大量をページレット単位で定義します。 これはバッファ・オブジェクトに関連づけることができます。 バッファ・オブジェクトに関連づけられる対象のページは, たとえ同時に複数のバッファ・オブジェクトに関連づけられていてもこのパラメータでカウントされるのは1度だけです。

OpenVMSバージョン7.2以降,このパラメータにはメモリ常駐ページはカウントされていません( ただし,$LCKPAGシステム・サービスによってメモリ内にロックされたページはカウントされています) 。

MAXBOBS0S1 (D)

(Alphaのみ) MAXBOBS0S1は,ウィンドウがオブジェクトをバッファするために使用できる32 ビット・システム・スペースをページレット単位で表した最大量です。

MAXBOBS2 (D)

(Alphaのみ) MAXBOBS2は,ウィンドウがオブジェクトをバッファするために使用できる64 ビット・システム・スペースをページレット単位で表した最大量です。

MAXBUF (D)

MAXBUFは1つのバッファード入出力パケットの可能な最大サイズを設定します。 バッファード入出力パケットは,永久的に常駐している非ページング動的プールから割り当てられます。 バッファード入出力を実行するデバイス・ ドライバの例として,ターミナル,メールボックス,プリンタのデバイス・ ドライバがあります。

入出力要求に指定したバイト数と,ドライバおよび機能に依存するヘッダ領域のサイズの合計によって, 必要なバッファード入出力パケット・サイズが決定されます。 ヘッダ領域のサイズは16バイト以上です。絶対的な上限はありません。 しかし,このヘッダ領域は通常,数百バイトのサイズです。

OpenVMS VAXバージョン7.1以降,省略時の値は4112です。OpenVMS Alpha システムでの省略時の値は8192のままです。

MAXCLASSPRI (D)

クラス・スケジューリングが許可されている場合,クラス・スケジューリングされるプロセスの優先順位の最大値を設定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

MAXPROCESSCNT (A,F,G,M)

ブート時に割り当てるプロセス・エントリ・スロットの数を指定します。 システムに同時に存在するプロセス各々につき,1つのスロットが必要です。 各スロットは,永久常駐メモリを6バイト使用します。

省略時の値は,通常作成する数のプロセスに対応できるように設定されています。 次のメッセージが出力された場合は,このパラメータ値を上げてください。

     %SYSTEM-F-NOSLOT,  No PCB to create process

MAXQUEPRI (D)

OPER特権またはALTPRI特権を持たないプロセスがバッチ・キューと出力キュー( プリンタ,サーバ,ターミナル)に入力したジョブに設定できる最上位のスケジューリング優先順位を指定します。0 〜255の値を設定することができます。 省略時の値は100です。MAXQUEPRIは,DEFQUEPRI以上とします。


注意
MAXQUEPRIは,ジョブの実行優先順位ではなく, 相対的キュー・スケジューリング優先順位です。

MAXSYSGROUP (D)

MAXSYSGROUPは,グループ番号の最大値を設定します。システムUICグループ番号として使用されます。 指定値は基数を表す%Oを数値の前につけない限り,8 進値にはなりません。このパラメータは通常8(8進数での10)のままにしておきます。

MC_SERVICES_P0 (D)

(Alphaのみ) MC_SERVICES_P0は,クラスタ上のMEMORY CHANNELノードがこのノードがバグチェックまたはシャットダウン時に実行をつづけるかどうかを制御します。

値1はMEMORY CHANNELクラスタの他のノードに,バグチェックまたはシャットダウン時にバグチェック・ コードMC_FORCED_CRASHでクラッシュすることを指示します。

省略時の設定は0です。値1はデバッグ用です。パラメータはこの他の場合は省略時の値のままにして置くべきです。

MC_SERVICES_P1 (D)

(Alphaのみ)この特殊パラメータはコンパックによって予約されています。 このパラメータの値はMEMORY CHANNELで接続されたすべてのノードで同一である必要があります。

MC_SERVICES_P2

(Alphaのみ) MC_SERVICES_P2は,PMDRIVER (PMA0) MEMORY CHANNELクラスタ・ ポート・ドライバをロードするかどうかを指定します。

PMDRIVERは新規ドライバであり,MEMORY CHANNELクラスタ・ポート・ドライバとして働きます。PMDRIVER はMCDRIVER (MEMORY CHANNELデバイス・ ドライバとドライバ・インタフェース)とともに動作し,MEMORY CHANNEL クラスタリングを提供します。PMDRIVERがロードされない場合,MEMORY CHANNELインターコネクトを介してのクラスタ接続は行われません。

省略時の値は1です。これはPMDRIVERがシステムのブート時にロードされることを表します。CLUSTER_CONFIG.COM を実行してMEMORY CHANNELオプションを選択した場合は,PMDRIVER はリブート時に自動的にロードされます。

この値は変更しないでください。このパラメータの値はMEMORY CHANNELで接続されたすべてのノードで同一である必要があります。

MC_SERVICES_P3 (D)

(Alphaのみ) MC_SERVICES_P3は,サポートされる最大タグ数を表します。 最大値は2048です。最小値は100です。

省略時の値は800です。この値は変更しないでください。このパラメータの値はMEMORY CHANNEL で接続されたすべてのノードで同一である必要があります。

MC_SERVICES_P4

(Alphaのみ) MC_SERVICES_P4はサポートされる最大リージョン数を表します。 最大値は4096です。最小値は100です。

省略時の値は200です。この値は変更しないことを推奨します。このパラメータの値はMEMORY CHANNEL で接続されたすべてのノードで同一である必要があります。

MC_SERVICES_P5 (D)

(Alphaのみ) MC_SERVICES_P5はコンパックによって予約されており,省略時の値である8000000 のままにしておく必要があります。このパラメータの値はMEMORY CHANNEL で接続されたすべてのノードで同一である必要があります。

MC_SERVICES_P6

(Alphaのみ) MC_SERVICES_P6はMEMORY CHANNELのメッセージ・サイズを表しており, フリー・キューあるいはワーク・キューでの1エントリのボディです。 サポートされる最大タグ数を表します。最大値は65536です。最小値は544 です。

省略時の値は992です。この値は極端な条件のメモリを除いてすべての場合に適切な値です。 そのようなシステムでは,省略時の値の992からわずかに削減することでMEMORY CHANNEL のメモリ消費量を減らすことができます。MC_SERVICES_P6 の値は常に以下の値と同じか,それ以上でなければなりません。

  1. SCS_MAXMSGとSCS_MAXDGのうちの大きい数値

  2. その値を次のクォドワード境界まで丸めた値

このパラメータの値はMEMORY CHANNELで接続されたすべてのノードで同一である必要があります。

MC_SERVICES_P7 (D)

(Alphaのみ) MC_SERVICES_P7は,ノード上のMEMORY CHANNELの活動についてのメッセージを表示させるか表示させないかを表します。 この値は, 0,1,2のいずれかです。

省略時の値は0です。MEMORY CHANNELの問題あるいはMC_SERVICES_P9の調整をする場合を除いては, この値を変更しないでください。

MC_SERVICES_P8

(Alphaのみ)この値はコンパックの使用のために予約されており,必ず省略時の値の0 でなければなりません。このパラメータの値はMEMORY CHANNELで接続されたすべてのノードで同一である必要があります。

MC_SERVICES_P9

(Alphaのみ) MC_SERVICES_P9はシングル・チャネルのフリー・キューにおいて初期エントリの数を指定します。 最大値は2048です。最小値は10です。

MC_SERVICES_P9はDYNAMICパラメータではないので注意してください。値の変更を有効にするには, 変更後にシステムを再ブートする必要があります。

省略時の値は150です。この値は変更しないでください。

このパラメータの値はMEMORY CHANNELで接続されたすべてのノードで同一である必要があります。

MINCLASSPRI (D)

クラス・スケジューリングが許可されている場合,クラス・スケジューリングされるプロセスの優先順位の最小値を設定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

MINPRPRI

このパラメータはOpenVMS VAX, OpenVMS Alphaシステムで使用されていません。

MINWSCNT (A)

MINWSCNTによって指定された値がプロセス・ヘッダのサイズに加算され, 最小ワーキング・セット・サイズが設定されます。

VAXシステムでは,プロセスの実行に必要な流動ページ(ワーキング・セットにロックされていないページ) の最小ページ数を設定します。あらゆるVAX 命令を実行できるに足る空間を指定してください。最も長い命令は, 理論的には52ページを必要としますが,VMSコードはすべて20流動ページで実行することができます。 空間が充分でない場合,システムの性能に支障を来たす恐れがあり, 命令によってはプロセスが無限ループに入ってしまう可能性があります。

Alphaシステムにおいて,プロセスの実行に必要な最小ページレット数を設定します。 省略時の値は20,最小値は10です。

MMG_CTLFLAGS (A,D)

MMG_CTLFLAGSはビット・マスクであり,前進抑制メモリ再生機構を許可または禁止します。OpenVMS バージョン7.2から,メモリがテストされる時期をユーザが制御できるようになりました。 これによって,システムに電源を投入したときから, ユーザがAlphaServer 4100コンピュータにログインするときまでの期間を短縮することができます。 このパラメータのビット2 がデファード・メモリ・テストを制御します。

次のビット・マスク値が定義されています。

ビット 説明
0 定期的に実行されるが,その他のときはアイドル状態となるプロセスからトリミングすることによって許可される再生。 この状況が発生するのは,空きリストのサイズがFREEGOALの2倍以下になったときである。
1 LONGWAITの秒数より長い時間アイドル状態であるプロセスをスワップ・ アウトすることにより許可される再生。この状況が発生するのは, 空きリストのサイズがFREEGOAL未満になったときである。
2 デファード・メモリ・テストの制御:

  • ビットがクリアされている場合(省略時の設定), OpenVMSはバックグラウンドでメモリをテストするが, 必ずしもブート処理の完了前である必要はない。

  • ビットがセットされていると,システムのブート処理のEXEC_ INIT終了までに,(つまりIPLが31より低くなる前に)すべてのメモリがテストされます。
3〜7 将来の使用のために予約されている。

MPDEV_D1

(Alphaのみ) MPDEV_D1はオペレーティング・システムによる使用のために予約されています。

MPDEV_ENABLE

(Alphaのみ) MPDEV_ENABLEは,ON (1)に設定すると,マルチパス設定の構成を許可します。OFF (0) に設定した場合,追加マルチパス設定の構成は禁止されます。 ただし,既存のマルチパス設定の効果は持続します。省略時の値はON です。

MPDEV_LCRETRIES

(Alphaのみ) MPDEV_LCRETRIESは,ローカルに接続されたパスに対して, ローカルで未接続のパスに移す,または,MSCPがサーブするパスに移すシステムの再試行回数を制御します。 再試行の有効な範囲は1〜256です。省略時の値は1 です。

MPDEV_POLLER

(Alphaのみ) MPDEV_POLLERは,ON (1)に設定されたときに,マルチパス設定メンバへのパスのポーリングを許可します。 ポーリングによって,アクティブではないパスに対するエラーを早期に検出することができます。 パスが利用できなくなる,またはサービスに戻る場合,システム管理者にはOPCOM メッセージで通知されます。OFF (0)に設定された場合,マルチパス・ ポーリングは禁止されます。省略時の値はONです。

MPDEV_REMOTE

(Alphaのみ) MPDEV_REMOTEは,ON (1)に設定されたときに,MSCPでサーブされるディスクがマルチパス設定のメンバになることを可能にします。 OFF (0)に設定されると,SCSI装置に対するローカル・パスだけが追加マルチパス設定の構成に使用されます。 ただし,マルチパス設定の既存のリモート・ メンバは,変わらず,メンバのままです。省略時の値はOFFです。

MPW_HILIMIT (A,G)

変更済みページ・リストの上限を設定します。リスト内のページ数がこの上限に達すると, リストの書き込みが開始されます。書き込まれたページは空きページ・ リストに転送されます。

値が小さすぎるとページ・フォルトが過剰となり,値が大きすぎると物理メモリを消費しすぎる恐れがあります。

この値を上げる場合は,MPW_WAITLIMITも上げる必要が生じ得ます。MPW_ WAITLIMITがMAP_HILIMIT未満である場合,システムがデッドロックします。 両者のパラメータ値は通常は同じです。

MPW_IOLIMIT (AlphaシステムでA)

変更済みページ・ライタに対する未実行入出力数を指定します。

MPW_LOLIMIT (A,G)

変更済みページ・リストの下限を設定します。リストを書き込んだ結果, リストのページ数がこの下限以下まで減少すると,書き込みが停止します。

このパラメータに設定した数のページを,ページ・フォルトに利用することができます。 値が小さすぎる場合,変更済みページ・リストのキャッシュ効率が減少します。 値が大きすぎる場合,プロセスに使用できるメモリが少なくなるので, スワップ(ページ)が増加する可能性があります。

MPW_LOWAITLIMIT (A,D)

その他の待ち状態MPWBUSYにあるプロセスを再開させるしきい値を指定します。 バージョン5.0より前のVMSでは,変更済みページ・リストのサイズがMPW_LOLIMIT まで減少するまで,MPWBUSYからプロセスが削除されません。MPW_LOWAITLIMIT は,プロセスがMPWBUSY待ち状態にある時間を短縮することにより, 高速プロセッサと大容量メモリを使用しているシステムの性能を向上させます。

MPW_PRIO

変更済みページ・ライタが実行する入出力転送の優先順位を設定します。 最大値は31,最小値は0,省略時の値は4です。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

MPW_THRESH (D, AlphaシステムでA)

変更済みページ・リストに存在する必要がある最小ページ数を指定します。 指定した値に達すると,スワッパがリストへの書き込みを開始して空きページを獲得します。 スワッパは,プロセスからページを取り出したりプロセスをスワップ・ アウトしたりするのではなく,変更済みページ・リストに書き込みを行います。

MPW_WAITLIMIT (A,D)

変更済みページ・リストのページ数を設定します。指定した値に達すると, 次に変更済みページ・ライタが変更済みリストに書き込むまでプロセスを待ち状態に置きます。 このパラメータは,1つのプロセスが変更済みページを出力する割合を制限します。MPW_HILIMIT 未満の値を設定すると, システムがデッドロックします。このパラメータの値は,通常MPW_HILIMIT と同じです。

MPW_WRTCLUSTER (A,G)

1回の入出力動作で変更済みページ・リストからページ・ファイルまたはセクション・ ファイルに書き込むページ数を設定します。クラスタの実サイズは, 入出力動作に使用できるページ数によって制限される場合があります。 このパラメータ値は,16〜120の範囲の8の倍数です。クラスタ内の各ページは, 永久常駐メモリ6バイトを使用します。

値が小さすぎる場合,変更済みページ・リストを空にするには多数の入出力動作が必要となります。 ページ・ファイルを格納するディスクの速度に対して大きすぎる値を設定すると, 変更済みページ・リストの書き込みによって, 他の入出力動作が遅延します。

VAXシステムでは,MPW_WRTCLUSTERの省略時の値と最大値は120ページ(1ページは512 バイト)です。最小値は16ページ(1ページは512バイト)です。

Alphaシステムでは,MPW_WRTCLUSTERの省略時の値は64ページ(1ページは8192 バイト)です。最大値は512ページ(1ページは8192バイト)です。最小値は16 ページ(1ページは8192バイト)です。

MSCP_BUFFER (A,F)

サーバはこの空間を使用してクライアント・システムとローカル・ディスクとの間でデータを転送します。

VAXシステムでは,MSCPサーバのローカル・バッファ・エリアに割り当てるページ数を指定します。

Alphaシステムでは,MSCPサーバのローカル・バッファ・エリアに割り当てるページレット数を指定します。

MSCP_CMD_TMO (D)

MSCP_CMD_TMOは,OpenVMS MSCPサーバがMSCPコマンドの時間切れを検出するために使用する秒数です。MCSP サーバは,組み込みタイマの示す約40秒とMSCP_CMD_TMO パラメータの示す秒数を加えた時間以内にコマンドを終了させる必要があります。

MSCP_CMD_TMOの省略時の値0は,通常,適切です。0を指定すると, OpenVMSの以前のリリース(以前のリリースには,MSCP_CMD_TMOシステム・ パラメータはありません)の動作と同じになります。0以外の値を設定すると,MSCP コマンドが時間切れになるまでの時間が長くなります。

コマンド時間切れエラーがクライアント・ノードのログに記録される場合には,OpenVMS サーバでこのパラメータの値を0以外の値に設定すると,ログに記録されるエラーの数を削減できます。 このパラメータの値を大きくすると, クライアントMSCPコマンドの時間切れの発生数を削減し,不良装置を検出するのに必要な時間が長くなります。

コマンド時間切れのエラーの数を削減しなければならない場合には,初期値を60 に設定してください。時間切れエラーが継続的にログに記録される場合には, この値を20秒刻みで大きくしてください。

MSCP_CREDITS

1つのクライアント・システムからアクティブ状態にすることができる未実行入出力要求の数を指定します。

MSCP_LOAD (A)

システムのブート時におけるMSCPサーバのローディングを制御します。次のいずれかの値を指定します。

説明
0 MSCPサーバをロードしない。省略時の値。
1 MSCPサーバをロードし,MSCP_SERVE_ALL パラメータの指定に従ってディスクをサーブする。

MSCP_SERVE_ALL

MSCP_SERVE_ALLは,OpenVMS Clusterでサーブするディスクを制御するビット・ マスクです。ディスクは,ビット3が1の値ではない限り,その割り当てクラスに関わらずサーブされます。

OpenVMSバージョン7.2から,サービング・タイプがビット・マスクとして実装されるようになりました。 システムが実行するサービング・タイプを指定する場合, 次に示す表で必要なタイプを探し,その値を指定してください。 なかには,システム・ディスクとしてサーブし,かつ,ローカルに接続するディスクとしてもサーブするなどのように,2 種類のサービング・ タイプを指定するシステムもあるでしょう。そのような組み合わせを指定するには, 各タイプの値を加算し,その合計を指定してください。

OpenVMSのバージョン7.1-xや,それよりも前のオペレーティング・ システムを稼働しているシステムを含む,バージョンが混在したクラスタでは, 利用可能なすべてのディスクをサーブすることは,システムの( バージョン7.2よりも前の)ノード割り当てクラスに一致しない割り当てクラスを持つディスク以外のすべてのディスクをサーブすることに制限されています。 この種のサービングを指定するには,値9 (ビット0とビット3 を設定する)を使用してください。

次の表は,それぞれのビットで制御されるサービング・タイプとその10進数の値を説明しています。

ビットと,設定されたときの値 説明
ビット0 (1) 利用可能なすべてのディスク( ローカルに接続されたディスク,および, HSxコントローラと DSSIコントローラに接続されたディスク)をサーブする。(ALLOCLASS パラメータで設定される)システムの割り当てクラスとは異なる割り当てクラスを持つディスクも, ビット3が設定されていないのであれば, サーブされる。
ビット1 (2) ローカルに接続された (HSxやDSSI以外に接続された) ディスクをサーブする。
ビット2 (4) システム・ディスクをサーブする。これが省略時の設定である。 この設定は,クラスタ内の他のノードが,このシステムのシステム・ ディスクがサーブできることに依存している場合,重要である。 この設定によって,システムに異常が発生しているリモート・システム・ ディスクに対して,別のシステムが入出力を完了させようとしているときに発生しがちな, あいまいな競合問題が防止される。
ビット3 (8) ビット0によって指定されたサービングを制限する。(ALLOCLASS パラメータによって設定された)システムの割り当てクラスとは違う割り当てクラスを持つディスク以外のすべてのディスクがサーブされる。

これはバージョン7.2よりも前の動作である。クラスタの中に,OpenVMS 7.1-xやそれよりも前のバージョンのシステムがあり,利用可能なすべてのディスクをサーブしようとしている場合, このビットとビット0 を設定した,値9を指定する必要がある。

サービング・タイプがビット・マスクで実装されるようになったものの, ビット0とビット1で指定される,0,1,2の値はこれまでと同じ意味を持ちます。

MSCP_LOADシステム・パラメータが0である場合,MSCP_SERVE_ALLは無視されます。

MULTIPROCESSING

システム同期イメージのローディングを制御します。

次のいずれかの値を指定します。

説明
0 ユニプロセシング同期イメージSYSTEM_SYNCHRONIZATION_UNI.EXE をロードする。
1 CPUタイプがSMPの可能なタイプであり, 2つ以上のCPUがシステムに用意されている場合には,フルチェック・ マルチプロセシング同期イメージSYSTEM_SYNCHRONIZATION.EXEをロードする。 それ以外の場合には,ユニプロセシング同期イメージをロードする。
2 システム構成や用意されているCPU とは無関係に,常にフルチェック・バージョンSYSTEM_SYNCHRONIZATION.EXE をロードする。
3 CPUタイプがSMPの可能なタイプであり,2つ以上のCPU がシステムに用意されている場合には,最適化ストリームライン・マルチプロセシング・ イメージSYSTEM_SYNCHRONIZATION_SPC.EXEをロードする。

  • VAXシステムでは,このイメージはSYSTEM_SYNCHRONIZATION_SPC.EXE

  • Alphaシステムでは,このイメージは, SYSTEM_SYNCHRONIZATION_MIN.EXE

それ以外の場合には,ユニプロセシング同期イメージSYSTEM_SYNCHRONIZATION_UNI.EXE をロードする。省略時の値は3である。

4 システム構成や用意されているCPU とは無関係に,常にストリームライン・マルチプロセシング・ イメージSYSTEM_SYNCHRONIZATION_MIN.EXEをロードする。

SYSTEM_CHECKパラメータを1に設定すると,MULTIPROCESSINGを2に設定する効果があります。

MULTITHREAD (A)

MULTITHREADはカーネル・スレッドの可用性を制御します。次のいずれかを指定します。

説明
0 スレッド・マネージャのアップコールと複数カーネル・ スレッドの作成がどちらも禁止される。
1 スレッド・マネージャのアップコールは許可される。 複数カーネル・スレッドの作成は禁止される。
2〜16(Alphaのみ) スレッド・マネージャのアップコールと複数カーネル・ スレッドの作成はどちらも許可される。 指定する値は,1つのプロセスに対して生成できるカーネル・スレッドの最大数を表す。

MULTITHREADの最大値は256です。

MVTIMEOUT (D, AlphaシステムでA)

1つのディスク・ボリュームに対してマウント・チェックを続行する,秒数による時間です。 指定時間内にボリュームが回復しない場合,そのボリュームに対する未実行の入出力動作は異常終了します。

NET_CALLOUTS (D)

NET_CALLOUTSは通常,0に設定します。値が255の場合には,アクティブ・ サーバへの新しいプロキシ接続を割り当てる操作は実行されません。その場合には, 新しいプロセスを起動して,LOGINOUT.EXE内のインストレーション・ セキュリティ・ポリシー・コールアウト・モジュールを起動しなければなりません。1 〜254の値は今後使用するために確保されています。

NISCS_CONV_BOOT

遠隔システムに対し,会話形式のブートを許可するかどうかを制御します。 省略時の値の0は,会話形式のブートを許可しません。

NISCS_LAN_OVRHD

ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)・パケットでデータのフォーマッティングやカプセル化のためにNISCA が確保するバイト数を定義します。 このようにパケット内に空間を確保することにより,DESNCなどのデバイスはそれぞれの操作を実行できます。 現在のところ,この値を0以外に設定しなければならないのは,LAN データの解析のためにDESNCを使用する環境でNISCA が実行されている場合だけです。詳しくはNISCS_MAX_PKTSZパラメータの説明を参照してください。

NISCS_LAN_OVRVHDはクラスタ内のすべてのノードで同じ値に設定することを推奨します。

NISCS_LOAD_PEA0

システムのブート時に,NI-SCSポート・ドライバPEDRIVERをロードするかどうかを制御します。 省略時の値の0は,PEDRIVERをロードしません。

NISCS_MAX_PKTSZ (AlphaシステムでA)

ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)でNISCAによって送信される最大パケットのデータ領域のバイト数を定義します。PEDRIVER はこの値をNISCS_LAN_OVRHD パラメータの値と組み合わせて使用し,LANパケットで送信する最大データ・ サイズを求めます。

     LAN packet size = LAN header (padded Ethernet format)
                     + NISCS_MAX_PKTSZ value
                     - NISCS_LAN_OVRHD value
                     + CRC or FCS

性能上の理由から,非ページング・プール内のルック・アサイド・リストからパケットを割り当てることができるように,PEDRIVER はパケット・サイズを制限しています。 実際の割り当てでは,PEDRIVERとLANドライバが使用する必須のデータ構造オーバーヘッドも含まれます。 しかし,イーサネットとFDDI の両方で最大サイズ・パケットを使用するときに必要な割り当てサイズに対して, ルック・アサイド・リストが用意されています。このため,PEDRIVER はこれらの相互接続を完全に利用できます。

NISCS_PORT_SERV (A)

PEDRIVERポート・サービスのフラグ・ビットを指定します。ビット0と1 (10進値3)は,データ・チェックを許可します。その他のビットは今後の使用のため予約されています。

NJOBLIM (D)

ネットワーク・ジョブの制限値を指定します。最大ジョブ数は1,024です。 最小ジョブ数は0,省略時の値は16です。

NOAUTOCONFIG (D)

システムのブート時にすべての装置を自動的に設定するかどうかを制御します。 省略時の値0では,すべての装置をシステムが自動的に設定します。 このパラメータを1に設定する(自動設定を禁止する)のは,デバッグのとき だけにしてください。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

NOCLUSTER

NOCLUSTERは,システムのブート時にページ読み込みクラスタ化を禁止するかどうかを制御します。NOCLUSTER を1に設定する(ページ読み込みクラスタ化を禁止する) のは,デバッグのときだけにしてください。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

NOPGFLSWP

許可されている場合,NOPGFLSWPはページ・ファイルへのスワッピングを禁止します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

NPAGEDYN (A,F,G,M)

非ページング動的プールのサイズをバイト単位で指定します。この数値は整数のページ数に切り捨てられます。 このパラメータが設定するのは,非ページング・ プール・サイズの初期値です。プール・サイズは動的に増加することができます。

このパラメータを設定する場合,まず省略時の値を使用し,実際に使用している空間量をDCL のSHOW MEMORY/POOL/FULLコマンドで監視します。

物理メモリが潤沢でないOpenVMS VAXシステムで,もしNPAGEDYNが物理メモリの10% を越えた場合,あるいはNPAGEVIRが物理メモリの33パーセントを越えた場合,AUTOGEN はレポートに警告メッセージを記録します。

AUTOGENは,算出するNPAGEDYNの値を物理メモリの20パーセントに, NPAGEVIRの値を物理メモリの50パーセントに制限します。これらのAUTOGEN の算出する値は,物理メモリが16MB以下のほとんどのワークステーションやシステムで妥当な数値です。 もし,システムがさらに大きなメモリを必要とする場合, AUTOGEN の算出した値を越える値をMODPARAMS.DAT に書きこんでください。

NPAGEVIR (A,G)

NPAGEVIRは,NPAGEDYNの値の最大サイズを定義します。この値が小さすぎる場合には, システムがハングする可能性があります。NPAGEVIRの値が大きすぎる場合には,VAX では各ページで4バイト,Alphaでは各ページで8バイトが無駄になります。

物理メモリが潤沢でないOpenVMS VAXシステムで,もしNPAGEDYNが物理メモリの10% を越えた場合,あるいはNPAGEVIRが物理メモリの33パーセントを越えた場合,AUTOGEN はレポートに警告メッセージを記録します。

AUTOGENは,算出するNPAGEDYNの値を物理メモリの20パーセントに, NPAGEVIRの値を物理メモリの50パーセントに制限します。これらのAUTOGEN の算出する値は,物理メモリが16MB以下のほとんどのワークステーションやシステムで妥当な数値です。 もし,システムがさらに大きなメモリを必要とする場合, AUTOGEN の算出した値を越える値をMODPARAMS.DAT に書きこんでください。

NPAG_AGGRESSIVE (D)

(Alphaのみ) NPAG_AGGRESSIVEは,aggressive再生でリストが切り捨てられた後, 残された非ページング・プール・ルックアサイド・リストのパケットの割合です。

NPAG_BAP_MAX

(Alphaのみ) NPAG_BAP_MAXは要求されたバス・アドレス可能プール・サイズの最大値です。

NPAG_BAP_MAX_PA

(Alphaのみ) NPAG_BAP_MAX_PAは要求された最大バス・アドレス可能プール物理アドレスの中で最小のアドレスです。

NPAG_BAP_MIN

(Alphaのみ) NPAG_BAP_MINはバス・アドレス可能プールの最小の物理アドレスです。

NPAG_BAP_MIN_PA

(Alphaのみ) NPAG_BAP_MIN_PA はバス・アドレス可能プール物理アドレスのなかで最小のアドレスです。

NPAG_GENTLE (D)

(Alphaのみ) NPAG_GENTLEは,gentle再生でリストが切り捨てられた後, 残された非ページング・プール・ルックアサイド・リストのパケットの割合です。

NPAG_INTERVAL (D)

(Alphaのみ) NPAG_INTERVALは非ページング・プールgentle再生のパスの間の秒数です。

NPAG_RING_SIZE

(Alphaのみ) NPAG_RING_SIZEはリング・バッファのエントリの数です。

PAGEDYN (A,F,G,M)

ページング動的プールのサイズをバイト単位で指定します。指定した値は整数によるページ数に切り捨てられます。 ページング動的プールの各ページは,8 バイトの永久常駐メモリをシステム・ページ・テーブルに追加します。 ページング動的プールにおける直接的なメモリ条件はこれだけです。

ページング動的プールは,共用論理名,常駐イメージ・ヘッダ,既知ファイル・ リスト・エントリ,VMS RMSファイル共用構造に対して記憶領域を割り当てるときに使用します。 大容量をプールに割り当てても,システムの性能にはほとんど効果がありません。

ページング・プールのサイズは,このパラメータで指定する最大サイズまで動的に成長することができます。

PAGFILCNT (G)

インストールできる最大ページ・ファイル数を指定します。

PAGTBLPFC

非常駐ページ・テーブルのフォルトを満たすために読み込む最大ページ・ テーブル数を指定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

PAMAXPORT (D)

各CIおよびDSSIがポーリングする最大ポート番号を指定します。CIポート・ ドライバおよびDSSIポート・ドライバは,新しく初期化されたポートやエラーが発生した遠隔ポートを検出するためにポーリングを行います。

システムでは,ポート番号がこのパラメータの値よりも大きいポートは検出されません。 したがって,このパラメータの値は,システムに接続されたCI またはDSSIが使用する最大ポート番号以上に設定してください。

16個未満のポートでハードウェアを構成している場合,このパラメータ値を下げてポーリング動作を削減することができます。 たとえば,CIまたはDSSI の構成で,合計5つのポートにポート番号0〜4を設定している場合,4 をこのパラメータに設定します。

CI装置やDSSI装置が設定されていないシステムでは,このパラメータは無視されます。

このパラメータの省略時の値は15で,0〜15のすべてのポートがポーリングされます。 このパラメータは,各クラスタ・コンピュータ上の値と同じ値に設定してください。

PANOPOLL (D)

このパラメータを1に設定した場合,CIおよびDSSIのポートのポーリングを禁止します。 省略時の値は0です。このパラメータを設定すると,ほかのコンピュータがシャットダウンしたり, 新しいコンピュータがブートしたりしたことが検出されません。 このパラメータは,チェックアウトのため, クラスタの他のメンバから切り離されているシステムを起動する場合に便利です。

PANOPOLLの機能は,システムをDSSIまたはスター・カプラから切り離すことに相当します。 このパラメータは,LANを介したOpenVMS Clusterの通信では無効です。

省略時の値0が通常適した設定値であり,HSCからブートする場合やOpenVMS Cluster のメンバとなるシステムの場合に必要です。CI装置やDSSI 装置が設定されていないシステムでは,このパラメータは無視されます。

PANUMPOLL (D)

各ポーリング間隔でポーリングするCIおよびDSSIポート数を指定します。 通常16を設定します。

このパラメータは,CPUの性能が高くないシステムにおいて,システムがIPL 8 で連続して費やす時間量に反応するアプリケーションの場合便利です。 この値を下げると,各ポーリング間隔でIPL 8で費やす時間量が減少しますが, 新しいポートやエラーが発生したポートを検出するのに要するポーリング回数が増えます。

CI装置やDSSI装置が設定されていないシステムでは,このパラメータは無視されます。

PAPOLLINTERVAL (D)

新しくブートしたシステム,ポート・ツー・ポートの仮想サーキットの破損, エラーが発生した遠隔ポートを検出するためにCIポート・ドライバがポーリングする時間間隔を秒数で指定します。

このパラメータによって仮想サーキット・エラーに対する応答を高速化すると, ポーリング・オーバヘッドが増大します。できるだけ省略時の値を使用してください。

このパラメータには,各クラスタ・コンピュータで設定されている値と同じ値を設定するようにしてください。

PAPOOLINTERVAL (D)

プール割り当てエラーの発生後,ポート・ドライバが使用可能な非ページング・ プールをチェックするまでの秒数を指定します。

このパラメータによってプール割り当てエラーに対する応答を高速化すると, ポーリング・オーバヘッドが増大します。できるだけ省略時の値を使用してください。

CI装置またはDSSI装置が設定されていないシステムの場合,このパラメータは無視されます。

PASANITY (D)

CIおよびDSSIポート・サニティ・タイマを許可し,IPL 8以上であるかまたは100 秒以上の間ハングしているシステムを遠隔システムに検出させるかどうかを制御します。 また,遠隔システム上で仮想サーキット・チェックを許可するかどうかを制御します。TIMVCFAIL パラメータは,時間(1〜99 秒)を制御します。

このパラメータは通常1に設定します。0に設定するのは,XDELTAをデバッグしている場合または100 秒以上CPUを停止する場合だけです。

PASANITYは半動的です。新しく設定した値は,次にCIポートまたはDSSIポートを再初期化したときに有効となります。

CI装置やDSSI装置が設定されていないシステムでは,このパラメータは無視されます。

PASTDGBUF (A)

クラスタ・ポート・ドライバのコンフィギュレーション・ポーラについて初期状態でキューに登録するデータグラム受信バッファの数です。 この値は必要に応じてシステム稼動中に上げられます。

メモリ・チャネル装置では,このパラメータは無視されます。

PASTIMOUT (D)

CIポート・ドライバがウェイクアップして時間単位で簿記動作を行う基本的時間間隔です。 始動ハンドシェーク・データグラムに対して応答がなかった場合にタイムアウトが宣言される時間でもあります。

CI装置やDSSI装置が設定されていないシステムでは,このパラメータは無視されます。

通常は,省略時の値が適しているはずです。

PE*

PE1,PE2,PE3,PE4,PE5,PE6はコンパックが使用するために予約されています。 これらのパラメータはクラスタ・アルゴリズムのためのものであり, その使い方はリリースごとに変更される可能性があります。これらの特殊パラメータには, 省略時の値を使用してください。

PFCDEFAULT (A,D)

VAXシステムでプログラムの実行中に,ページ・フォルトが発生したときに各入出力操作でディスクから読み込まれるイメージ・ ページのページ数を制御します。PFCDEFAULT の最大値は127ページ(1ページは512バイト)です。

Alphaシステムでプログラムの実行中に,ページ・フォルトが発生したときに各入出力操作でディスクから読み込まれるイメージ・ ページレットの数を制御します。PFCDEFAULT の最大値は2032ページレット(1ページレットは512 バイト)です(Alphaのページでは127ページ(1ページは8192バイト)) 。

読み込み操作はイメージ・ファイルまたはページ・ファイルから実行される可能性があります。 クラスタの実際のサイズは,イメージ・セクションのサイズとページ参照のパターンに応じて,PFCDEFAULT より小さくなる可能性があります。

1つのページ・フォルトによってワーキング・セットの大部分が置換されることを防止するため, 平均的ワーキング・セットの省略時のサイズの4 分の1以下の値を指定します。値が大きすぎる場合,システムの性能に影響する可能性があります。 この値は,OpenVMSリンカのCLUSTERオプションにより, イメージ単位で無効にすることができます。

PFN_COLOR_COUNT

(Alphaのみ)ゼロ化されたページ・リストのすべてのメンバおよび空きページ・ リストの妨げにならないすべてのメンバがソートされるバケット( カラー)の数を指定します。OpenVMS Alphaシステムは,指定された仮想ページをマップする要求から適切なページ・ カラーを取り出し,この仮想ページを一致した" カラー"のPFNにマップしようとします。これにより, このページへのアクセス時に使用されるキャッシュ・ブロックの変化が少なくなります。 このため,アプリケーションによっては,性能が向上することも, その逆の場合もあり得ます。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。 このパラメータの値を大きくする場合は,ZERO_LIST_HI システム・パラメータの値も大きくする必要があります。

PFRATH (D,M, AlphaシステムでA)

ページ・フォルトの割合を指定します。この値を超えると,ワーキング・ セットの制限値が自動的に増加されます。単位はプロセッサ時間10秒あたりのフォルト数です。 たとえば120を設定すると,10秒間に120ページを超えるフォルトが存在する場合, システムはワーキング・セットの制限値を自動的に上げます。 この値を下げるとワーキング・セットの制限値が上がり, この値を上げるとワーキング・セットの制限値が下がります。

VAXシステムでは,省略時の値は10秒ごとに120のページ・フォルトです。

Alphaシステムでは,省略時の値は10秒ごとに8のページ・フォルトです。

PFRATL (A,D,M)

ページ・フォルトの割合を指定します。この値未満となると,ワーキング・ セットの制限値が自動的に減少されます。単位はプロセッサ時間10秒あたりのフォルト数です。 たとえば1を設定すると,フォルトが10秒間に1 ページ未満である場合,システムはワーキング・セットの制限値を自動的に下げます。

この値を上げるとワーキング・セットの制限値が下がり,この値を下げるとワーキング・ セットの制限値が上がります。

PHYSICAL_MEMORY (A)

(Alphaのみ) PHYSICAL_MEMORYは使用できる物理メモリのサイズを指定します。 省略時の設定は-1であり,これはシステム内のすべてのメモリに相当します。 このパラメータの値を小さくすると,実際にメモリ・ボードを取り外さずに, 小さいメモリ構成をテストできます。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

PHYSICALPAGES (A)

(VAXのみ)システムで使用する最大物理ページ数を設定します。このパラメータ値を下げると, メモリ・ボードを外さないまま,メモリを小さい単位でテストすることができます。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

PIOPAGES (A,D)

PIOPAGESは,プロセスI/Oセグメントのサイズを指定します。このセグメントには, プロセス・パーマネント・ファイルを含むI/Oを取り扱うときに,RMS が使用するデータ構造体とバッファ・プール空間が格納されます。PIOPAGES はSYSGENでリセットした後,新しいプロセスは変更された値を使用するようになります。

OpenVMSバージョン7.2以降,省略時の値は575に上げられました。この設定は, バージョン7.2で行われたRMSファイル名解析の変更の結果生じたプロセス永久メモリに対する要求が増加したことにあわせるために上げられています。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

PIXSCAN (A,D)

計算可能プロセスまたはスワップ・アウトされた計算可能プロセスに対し, 毎秒検索するプロセス・インデックス・スロット数を指定します。現在実行中のプロセスの優先順位が15 を超える場合を除き,これらのプロセスの優先順位は自動的に1 クォンタム上昇します。この優先順位上昇の目的は, システムのデッドロックを防止することにあります。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

POOLCHECK (D)

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

POOLCHECKは,システムで頻繁に発生し,予測不可能な障害を調べるために使用します。POOLCHECK が許可されている場合には,プールが割り当てられるときと, 割り当てが解除されるときに,プールチェック・ルーチンが必ず実行されます。

ブート時にSYSTEM_PRIMITIVES.EXEのロード可能形式のいずれかがロードされます。 省略時のイメージにはプールチェック・コードと統計情報管理機能は含まれておらず,POOLCHECK が0に設定されている場合には,このイメージがロードされます。POOLCHECK が0以外の値に設定されている場合には,SYSTEM_PRIMITIVES.EXE の監視バージョンがロードされます。このバージョンには, プールチェック・コードと統計情報管理機能の両方が含まれています。

SYSTEM_CHECKパラメータを1に設定することは,POOLCHECKをON (1)に設定するのと同じ効果があります。

プールチェックについての詳しい説明は,『OpenVMS VAX Device Support Manual 』を参照してください。

POOLPAGING

ページング可能動的プールのページングを許可(1)します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

POWEROFF (D)

POWEROFFは,システムの電源を落とすことについてのコンソール・ファームウェアに対するソフトウェア要求を許可または禁止します。 このパラメータは, 通常はON (1)に設定して,ソフトウェアからの電源オフ要求を許可してください。 ただし,POWEROFFは,ソフトウェアによる電源オフ要求を禁止するために OFF (0) に設定することもできます。

電源オフ要求に対するファームウェアまたはハードウェアのサポートが実装されていない場合, シャットダウン・プロシージャはシステムを停止しますが, 電源は入ったままです。

PQL_DBIOLM (D,G)

システム・サービス $CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,保留AST数の省略時の制限値を設定します。

PQL_DBIOLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに許可する未実行のバッファード入出力動作数の省略時のバッファード制限数を設定します。

PQL_DBYTLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスが使用できるバッファード空間量の省略時のバッファード入出力制限バイト数を設定します。

PQL_DCPULM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時のCPU時間制限を設定します。 単位は10ミリ秒です。

省略時の値0はCPU時間に制限がないことを意味し,ほとんどの状況に適しています。

PQL_DDIOLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時の直接入出力制限を設定します。

PQL_DENQLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時のキューに登録できるパラメータ数の制限を設定します。

PQL_DFILLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時のオープン・ファイル制限を設定します。

PQL_DJTQUOTA (D)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時のジョブ・テーブル・バイト数クォータを設定します。 ジョブ・テーブルに割り当てるページング・ プールのバイト数を指定します。大量のジョブ論理名や一時的メールボックスを使用する場合を除き, 省略時の値が適しています。

PQL_DPGFLQUOTA (D,G, VAXシステムでA)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時のページ・ファイル・クォータを設定します。 このパラメータは,PQL_DWSEXTENT以上に設定してください。

PQL_DPRCLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時のサブプロセス制限を設定します。

PQL_DTQELM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時のタイマ・キュー・エントリ数を設定します。

PQL_DWSDEFAULT (A,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時のワーキング・セット・ サイズを設定します。

PQL_DWSEXTENT (A,D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時のワーキング・セット超過値を設定します。

PQL_DWSQUOTA (A,D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時のワーキング・セット・ クォータを設定します。

PQL_MASTLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,最小保留AST数の省略時の制限値を設定します。

PQL_MBIOLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,バッファード入出力最小値を設定します。

PQL_MBYTLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,バッファード入出力最小バイト数を設定します。

PQL_MCPULM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,10ミリ秒単位によるCPU時間最小値を設定します。

PQL_MDIOLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,直接入出力最小値を設定します。

PQL_MENQLM (D,G)

Create Process ($CREPRC)システム・サービスまたはDCLのRUN (プロセス) コマンドで生成されたプロセスが同じにキューに登録できるロックの最小数の省略時の値を設定します。

PQL_MFILLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,オープン・ファイル最小値を設定します。

PQL_MJTQUOTA (D)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,ジョブ・テーブル・バイト数最小クォータを設定します。

PQL_MPGFLQUOTA (D,G, VAXシステムでA)

VAXシステムにおいて,システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成) またはDCLのRUN (プロセス)コマンドで作成したプロセスに対し,最小ページ・ ファイル・クォータを設定します。このパラメータは,PQL_ MWSEXTENT以上に設定してください。

Alphaシステムにおいて,システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成) またはDCLのRUN (プロセス)コマンドで作成したプロセスに対し,最小ページレット・ ファイル・クォータを設定します。

PQL_MPRCLM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,サブプロセス最小値を設定します。

PQL_MTQELM (D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,最小タイマ・キュー・エントリ数を設定します。

PQL_MWSDEFAULT (A,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,省略時の最小ワーキング・セット・ サイズを設定します。

この値は,AUTHORIZEでユーザに対して設定した値(この値より小さい値) より優先します。

PQL_MWSEXTENT (A,D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,ワーキング・セットの最小超過値を設定します。

この値は,AUTHORIZEでユーザに対して設定した値(この値より小さい値) より優先します。

PQL_MWSQUOTA (A,D,G)

システム・サービス$CREPRC (プロセスの作成)またはDCLのRUN (プロセス) コマンドで作成したプロセスに対し,最小ワーキング・セット・クォータを設定します。

この値は,AUTHORIZEでユーザに対して設定した値(この値より小さいて値) より優先します。

PRCPOLINTERVAL (D, AlphaシステムでA)

他のノード上において,接続マネージャ・ディスクや大容量記憶制御プロトコルディスクなどのシステム通信サービス(SCS) アプリケーションを検索する場合のポーリング間隔を秒数で指定します。 すべての検索対象ノードが, 各時間間隔でポーリングされます。

新しいシステムやサーバを認識する速度が上がると,ポーリング・オーバヘッドが高くなります。

PRIORITY_OFFSET

PRIORITY_OFFSETは,1つのプロセスが現在のプロセスを先取りするために, スケジューラによって必要とされる優先順位の差を指定します。たとえば, 値が2の場合には,現在のプロセスが優先順位1で実行されているときに, 優先順位2または優先順位3のプロセスは現在のプロセスを先取りできません。 しかし,優先順位が4以上のプロセスは,現在のプロセスを先取りできます。 このメカニズムは,通常の優先順位(0〜15)のプロセスに対してだけ影響します。 省略時の値は0です。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

PROCSECTCNT (A,G)

プロセスが格納できるセクション記述子数を設定します。各セクション記述子により, プロセス・ヘッダの固定部が32バイト増えます。

実行するあらゆるセクションの中で最大のイメージ・セクション数を超える値を設定します。 この最大数は,イメージのリンケージ・メモリ割り当てマップで示されます。

PSEUDOLOA

(VAXのみ) PDA0システム・イメージのサイズをページ数で指定します。磁気テープからスタンドアロンBACKUP をブートするときに使用します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

PU_OPTIONS

PU_OPTIONSはコンパックが使用するために予約されています。

QBUS_MULT_INTR

(VAXのみ) Q22バスを使用しているシステムに対し,マルチレベルの割り込み実行を許可(1) します。このパラメータの詳細については, 『OpenVMS VAX Device Support Manual』[1]を参照してください。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

QDSKINTERVAL

ディスク・クォーラム・ポーリング間隔を秒数で指定します。省略時の値は3 です。

QDSKVOTES

クラスタ内のクォーラム・ディスクが提供するボート数を指定します。

QUANTUM (D,M, AlphaシステムでA)

次を定義します。

REALTIME_SPTS (D,G,M)

(VAXのみ)割り込みのための接続プロセスをシステム空間にマッピングする際に使用する, システム・ページ・テーブル・エントリ数を予約します。 実時間以外の環境では,省略時の値(0)を使用してください。 割り込みのための接続プロセスがシステムを使用している場合, この値は,同時に存在する割り込みのためのすべての接続プロセスをシステム空間にマップするのに要する最大ページ数です。 詳細については, 『OpenVMS VAX Device Support Manual』を参照してください。

RECNXINTERVAL (D, AlphaシステムでA)

遠隔システムへの再接続を試みるポーリング間隔を秒数で指定します。

RESALLOC

資源の割り当てチェックを行うかどうかを制御します。省略時の値0は, 資源の割り当てチェックを禁止します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

RESHASHTBL (A,F,M)

ロック管理資源名ハッシュ・テーブルのエントリ数を定義します。各エントリは,4 バイトを使用します。チューニングの典型的な目標は, RESHASHTBLパラメータを,システム上で使用されている資源の合計数の約4 倍の値にすることです。メモリに制約があるシステムや,ロッキングの速度がそれほど重要でないシステムのマネージャは, このテーブルのサイズをこれよりも小さい値に設定することができます。

RJOBLIM (D)

同時にシステムで使用できる遠隔ターミナルの最大数を定義します。

RMS_DFMBC (A,D)

RMS_DFMBCは,レコード入出力操作の場合にだけ省略時のマルチブロック・ カウントを指定します。ただし,countは各入出力バッファに対して割り当てるブロック数です。

このシステム・パラメータは,DCLのSET RMS_DEFAULT/SYSTEMコマンドを使用して設定でき,SHOW RMS_DEFAULT コマンドを使用して表示できます。

RMS_DFMBFIDX (A,D)

索引順編成ディスク動作における,省略時のRMSマルチバッファ数を指定します。 この値は,VMS RMSが各索引編成ファイルに割り当てる入出力バッファ数です。 順次アクセスの場合,一部のインデックス・バケットがメモリに残る程度に大きい値を設定すれば, 性能を向上させることができます。

このシステム・パラメータは,DCLのSET RMS_DEFAULT/SYSTEMコマンドを使用して設定でき,SHOW RMS_DEFAULT コマンドを使用して表示できます。

RMS_DFMBFREL (A,D)

相対ディスク動作における,省略時のRMSマルチバッファ数を指定します。 この値は,VMS RMSが各相対編成ファイルに割り当てる入出力バッファ数です。

このシステム・パラメータは,DCLのSET RMS_DEFAULT/SYSTEMコマンドを使用して設定でき,SHOW RMS_DEFAULT コマンドを使用して表示できます。

RMS_DFMBFSDK (A,D)

順編成ディスク動作における,省略時のRMSマルチバッファ数を指定します。 この値は,RMSが順編成ディスク・ファイルに割り当てる入出力バッファ数です。

通常は省略時の値を使用すれば適切です。しかし,先読み操作や後書き操作を使用する場合には, この値を大きくすると,性能を向上できます。

このシステム・パラメータは,DCLのSET RMS_DEFAULT/SYSTEMコマンドを使用して設定でき,SHOW RMS_DEFAULT コマンドを使用して表示できます。

RMS_DFMBFSMT (A,D)

磁気テープ動作における,省略時のRMSマルチバッファ数を指定します。 この値は,VMS RMSが磁気テープ・ファイルに割り当てる入出力バッファ数です。

このシステム・パラメータは,DCLのSET RMS_DEFAULT/SYSTEMコマンドを使用して設定でき,SHOW RMS_DEFAULT コマンドを使用して表示できます。

RMS_DFMBFSUR (A,D)

ユニット・レコード装置における,省略時のマルチバッファ数を指定します。

このシステム・パラメータは,DCLのSET RMS_DEFAULT/SYSTEMコマンドを使用して設定でき,SHOW RMS_DEFAULT コマンドを使用して表示できます。

RMS_DFNBC (A,D)

遠隔ファイル,順編成ファイル,索引順編成ファイル,相対編成ファイルへのネットワーク・ アクセスで使用する,省略時のブロック数を指定します。

ネットワーク・ブロック数は,データの送受信に使用する入出力バッファにRMS が割り当てるブロック数です。ただし,遠隔ファイルへのアクセスに使用するバッファ・ サイズは,RMSと遠隔ファイル・アクセス・リスナ(FAL) との間で交渉されます。2つのサイズの内,小さいバッファ・サイズが選択されます。

したがって,この値は使用されているネットワーク・バッファ・サイズの上限です。 遠隔ファイルとの間で転送できるレコード・サイズの上限でもあります。 すなわち,転送できる最大レコードは,RMS_DFNBCに512バイトを掛けた値以下となります。

このシステム・パラメータは,DCLのSET RMS_DEFAULT/SYSTEMコマンドを使用して設定でき,SHOW RMS_DEFAULT コマンドを使用して表示できます。

RMS_EXTEND_SIZE (D)

書き込み時にファイルが拡張するブロック数を指定します。各ファイルの終端で無駄になるディスク空間と, 大量拡張の頻度を抑えることによる性能向上とのバランスをとる値を設定してください。 小さいディスク・クォータを使用する場合には, ディスク・クラスタ・サイズなどの小さい数値を指定し, ユーザのディスク・クォータが使用されないようにします。0 を指定すると,VMS RMSは大量の超過値を割り当て,ファイルがクローズしたときに実際の使用量に戻します。

このシステム・パラメータは,DCLのSET RMS_DEFAULT/SYSTEMコマンドを使用して設定でき,SHOW RMS_DEFAULT コマンドを使用して表示できます。

RMS_FILEPROT

エラー・ログ,オペレータ・ログ,ジョブ・コントローラなどのシステム・ プロセスに使用する,省略時のファイル保護を指定します。ジョブ・ コントローラが作成したプロセスに使用する省略時のファイル保護も指定します( 会話型プロセスとバッチ・プロセスの両方)。

プロセスは,そのプロセスを作成したプロセスの省略時のファイル保護を必ず継承するので,RMS_FILEPROT が省略時のファイル保護を指定する対象は, ログイン・コマンド・プロシージャや会話型セッションでDCLのSET PROTECTION/DEFAULTを実行しないユーザだけです。

保護はマスクで表します。保護マスクの指定方法については,『OpenVMS System Services Reference Manual』のシステム・サービス$CRMPSCの説明を参照してください。 省略時のマスクは,次の保護を表す64,000 (10進)またはFA00 (16進)です。

(S:RWED,O:RWED,G:RE,W:)

このシステム・パラメータは,DCLのSET RMS_DEFAULT/SYSTEMコマンドを使用して設定でき,SHOW RMS_DEFAULT コマンドを使用して表示できます。

RMS_PROLOGUE (D)

索引編成ファイルの作成時にRMSが使用する省略時のプロローグを指定します。 省略時の値0では,ファイルの特性にもとづいてRMSがプロローグを決定します。2 を指定した場合はプロローグ2または1,3を指定した場合はプロローグ3 が使用されます。RMSプロローグについては,『OpenVMS Record Management Services Reference Manual』を参照してください。

RSRVPAGCNT

現在のプロセス・ページ・ファイルのために予約され,預けられるページ数を設定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

S0_PAGING

S0_PAGINGはシステム・コードのページングを制御します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

S2_SIZE

(Alphaのみ) S2_SIZEはS2空間に対して確保されるメガバイト数です(Spiralog ファイル・キャッシュに必要なサイズは含みません)。

SA_APP

SA_APPはコンパックが使用するために予約されている特殊パラメータです。

SAVEDUMP

ダンプ・ファイルがページ・ファイルに保存される場合には,SAVEDUMPはダンプ・ ファイルを分析するまで,ページ・ファイルを保存するかどうかを指定します。 省略時の値は0であり,その場合はページ・ファイルは保存されません。 値が1の場合は,ページ・ファイルに書き込んだダンプは,SDA ユーティリティを使用してコピーまたは解放されるまで,保存しなければなりません。

SBIERRENABLE

(VAXのみ) SBIエラー検出とロギングを許可(1)します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

SCH_CTLFLAGS (D)

(VAXのみ)この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて, このパラメータは変更しないでください。

ベクタ・スケジューリング・サブシステムは現在,ベクタ機能を必要とするプロセスに拡大したクォンタムを提供しています。 カスタマ・サイトでは, システム・パラメータSCH_CTLFLAGSでビットNO_VEC_QUANTADJ (ビット9) をセットすることにより,ベクタ・クォンタムの調整を禁止できます。 このビットをセットすると,スケジューラはベクタ・プロセスとスカラ・ プロセスを同じように取り扱うようになります。しかし,その結果, ベクタ・プロセスの数がシステム内のベクタ・プロセッサの数をこえたときに, これまでより頻繁にベクタ・コンテキストの切り換えが発生します。

SCSBUFFCNT (A,F,G)

VAXシステムにおいて,システムのすべてのSCAに対して設定されているバッファ記述子の数を指定します。SCA 装置がシステムで設定されていない場合には, このパラメータは無視されます。一般的にデータ転送では,バッファ記述子が必要です。 したがって,バッファ記述子の数によって,同時入出力数が制限されます。 様々な性能モニタによって,指定された作業付加に対してバッファ記述子が不足していることが報告された場合は, このパラメータの値を大きくしてください。VAXシステムの場合のみ, AUTOGENはこのパラメータの値をフィードバックします。

Alphaシステムでは,SCSバッファは必要に応じて割り当てられ, SCSBUFFCNTはコンパックが使用するために予約されています。

SCSCONNCNT

OpenVMSバージョン7.2からこのパラメータは使用されなくなりました。 SCS接続は,必要な場合にだけ割り当てられ,最大65,000の制限まで拡大されるようになりました。

SCSFLOWCUSH (D)

SCSが新しい受信バッファの存在を遠隔SCSに通知し始める受信バッファの下限を指定します。 各接続について,SCSは受信バッファ数を調べ,遠隔SCS に通知します。ただし,新しい受信バッファそれぞれについてSCSがこの作業を行う必要はありません。 遠隔SCSに通知した数値がSCSFLOWCUSH近くまで低下している場合は, 新しい受信バッファの存在を遠隔SCSに通知します。

省略時の値は,ほとんどのシステムにおいて適切です。SCAポートが設定されていないシステムでは, このパラメータは無視されます。

SCSI_NOAUTO (D)

(VAXのみ)この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて, このパラメータは変更しないでください。

SCSIサード・パーティ・デバイスを含むシステム構成で,特定のデバイスID に対してディスクまたはテープのSCSIクラス・ドライバのロードを禁止します。SCSI_NOAUTO システム・パラメータは32ビットのビット・マスクを格納します。 下位バイトは最初のSCSIバス(PKA0)に対応し,2バイト目は2 番目のSCSIバス(PKB0)に対応します。以下も同様です。

     #31   24 23   16 15    8 7     0
     +-------+-------+-------+-------+
     |   D   |   C   |   B   |   A   |
     +-------+-------+-------+-------+

各SCSIバスに対して下位ビットを設定すると,SCSIデバイスIDが0であるデバイスの自動設定が禁止されます。 下位2ビット目を設定すると,SCSI デバイスIDが1であるデバイスの自動設定が禁止されます。以下も同様です。 たとえば, 0000200016 という値は,SCSIポートID Bによって識別されるバスでSCSI ID が5のデバイスの設定を禁止します。省略時の設定では, マスク内のビットはすべてクリアされた状態であり,すべてのデバイスは設定可能です。

SCSICLUSTER_P[1〜4]

(Alphaのみ) SCSICLUSTER_P[1〜4]パラメータを使用すると,SCSIクラスタ内でコンパック以外の周辺装置(CPU など)を使用できるようになります。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

SCSMAXDG (G)

このパラメータは,コンパックが使用するために予約されています。

SCSMAXMSG (G)

このパラメータは,コンパックが使用するために予約されています。

SCSNODE (A,G)

コンピュータの名前を指定します。このパラメータは動的ではありません。

最大6文字の文字列を二重引用符で囲んで指定します。

コンピュータがOpenVMS Clusterに接続されている場合には,SCSNODEはクラスタ内で固有の文字列でなければなりません。 ヌル文字列は指定しないでください。

コンピュータがDECnet for OpenVMSを実行している場合には,このパラメータの値はDECnet ノード名と同じです。

SCSRESPCNT (A,F,G)

すべてのシステム・アプリケーションで使用する応答記述子テーブル・エントリ(RDTE) の総数です。

SCAポートやDSAポートが設定されていないシステムでは,SCSRESPCNTは無視されます。

SCSSYSTEMID (G)

コンピュータを識別する番号を指定します。このパラメータは動的ではありません。48 ビットのシステム識別番号の中の下位32ビットです。

コンピュータがOpenVMS Clusterに接続されている場合には,クラスタ内で固有の値を指定します。 ゼロの値は使用しないでください。

コンピュータがDECnet for OpenVMSを実行している場合には,次の公式を使用してDECnet アドレスからSCSSYSTEMIDを計算します。

     SCSSYSTEMID = ((DECnet エリア番
号) * 1024) + (DECnet ノード番号)

例: DECnetアドレスが2.211の場合には,次のようになります。

     SCSSYSTEMID = (2 * 1024) + 211 = 2259

SCSSYSTEMIDH (G)

48ビットのシステム識別番号の上位16ビットを指定します。必ず0を設定します。 このパラメータは,コンパックが使用するために予約されています。

SECURITY_POLICY

システムをC2構成またはB1構成で実行し,評価した構成には含まれていない機能を除外したり, 以前のバージョンのオペレーティング・システムとの互換性を維持したりすることができます。C2 構成とB1構成の評価についての詳しい説明は, 『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。

次のビットが定義されています。

ビット 説明
0 Postscript[TM]拡張機能を表示するためにDECwindows を許可する。
1 複数のユーザ名をDECW$SERVERに接続することを許可する。
2 評価されていないDECwindows トランスポート(TCP/IPなど)を許可する。
3 $SIGPRCおよび$PRCTERMがジョブ・ツリーをスパンすることを許可する。
4 オブジェクト・サーバが存在しないために,クラスタ・データベースVMS$OBJECTS.DAT を更新できないときに,ローカル・ノードで保護されているオブジェクトに対してセキュリティ・ プロファイル変更を許可する。
5 オブジェクト・サーバが存在しないために, クラスタ・データベースVMS$OBJECTS.DATを更新できないときに, ローカル・ノードで保護されたオブジェクトの作成を許可する。
6 CAPTIVE アカウントにおいてSPAWNコマンドやLIB$SPAWNコマンドの実行を許可する。

省略時の値は7であり,既存のDECwindows Motifの動作との互換性を維持します。 値が0の場合には,評価されていない構成はすべて禁止されます。

SERVED_IO

このパラメータは,コンパックが使用するために予約されています。

SETTIME

システムのブート時の時間要求を許可(1)または禁止(0)します。通常はオフ(0) に設定し,ブート時の時間にプロセスの時間レジスタの値が設定されるようにします。 システム始動後,DCLのSET TIMEコマンドを実行すれば, 時間を再設定することができます。『OpenVMS DCLディクショナリ』を参照してください。

SHADOWING

シャドウィングを許可または禁止し,許可対象のシャドウィング動作モードを指定します。SHADOWING は,システムにロードしたディスク・ クラス・ドライバのタイプ(DUDRIVER,DSDRIVER,SHDRIVER)を示す値です。 ボリューム・シャドウイングのシステム・パラメータの設定についての詳細は, 『Volume Shadowing for OpenVMS』を参照してください。

次のいずれかの値を指定します。

[1] 説明
0 シャドウイングを許可しない。SHDRIVERはロードされない。 省略時の値。
2 フェーズIIのシャドウイングを許可する。SHDRIVERがロードされる。 フェーズIIのシャドウイングでは,スタンドアロン・システムまたはOpenVMS Cluster システムに置かれているすべてのディスクのシャドウイングが行われる。

[1]フェーズIに相当する1のパラメータ値はサポートされなくなります。 代わりにフェーズIIのシャドウイングを使用してください。

SHADOW_MAX_COPY (A,D)

フェーズIIシャドウイング専用パラメータです。この値は1つのノードに許可するパラレル・ コピー・スレッドの数を制御します。

指定できる値は0〜42,省略時の値は4です。シャドウィング対象VAXそれぞれのニーズを慎重に考慮したうえで, このパラメータを設定してください。 たとえば,省略時の値4は,小規模のサテライト・ノードには高すぎる可能性があり,CPU パワーが大きいVAXノードには低すぎるかもしれません。 値が大きすぎる場合,多くのコピー・スレッドがパラレルで動作するため, 性能が劣化する恐れがあります。値が小さすぎる場合,システムが効率的に処理できるスレッド数が必要以上に制約されます。

ボリューム・シャドウィングのシステム・パラメータ設定方法の詳細については, 『Volume Shadowing for OpenVMS』を参照してください。

SHADOW_MBR_TMO (D)

シャドウ・セットの物理メンバをシステムがフェール・オーバする時間を制御します。 指定時間が経過すると,システムは,これらの物理メンバを削除します。 このパラメータは,以前のVMSリリースにおける一時的パラメータVMSD3 に相当します。SHADOW_MBR_TMOパラメータは,フェーズIIのOpenVMS ボリューム・シャドウィング専用です。フェーズIのVAXボリューム・ シャドウィングには使用できません。

SHADOW_MBR_TMOパラメータは,Volume Shadowing for OpenVMSのフェーズII に対してだけ使用できます。このパラメータをフェーズIに対して使用することはできません。 フェーズIは現在はサポートされません。

1〜65,535の10進値による秒数(ワード)を指定します。この秒数が経過するまで, 修復可能なシャドウ・セットの回復が試みられます。値を指定しない場合や0 を指定した場合,省略時の値の20秒が使用されます。

SHADOW_MBR_TMOは動的パラメータであるため,永久的に値を変更するには,SYSGEN のWRITE CURRENTコマンドを実行してください。

SHADOW_REMOVE_1

(Alphaのみ) SHADOW_REMOVE_1はコンパックが使用するために予約されています。

SHADOW_REMOVE_2

(Alphaのみ) SHADOW_REMOVE_2はコンパックが使用するために予約されています。

SHADOW_SYS_DISK

SHADOW_SYS_DISKのパラメータ値が1になっていると,システム・ディスクのシャドウイングが有効になります。 値0では,システム・ディスクのシャドウイングが無効になります。 省略時の値は0です。

また,目的のシステム・ディスク・ユニット番号がDSA0でない場合は, SHADOW_SYS_UNITシステム・パラメータを使用して,システム・ディスク・ シャドウ・セットの仮想ユニット番号を指定する必要があります。

システム・ディスク上でのミニマージを有効にするために,既存のSHADOW_SYS_DISK の値に値4096を加えます。たとえば,SHADOW_SYS_DISK が値1に設定されている場合,ミニマージを有効にするには,これを4097 に変更します。また,『OpenVMS Version 7.1リリース・ノート[翻訳版]』で説明しているように,システム・ ディスクのダンプオフを行うようにDUMPSTYLEパラメータを設定します。

SHADOW_SYS_TMO

SHADOW_SYS_TMOパラメータには,次の2通りの使用方法があります。

このパラメータは,システム・ディスク・シャドウ・セットのメンバにのみ適用されます。 特定のシステム・ディスク・シャドウ・セットを使用するすべてのノードでは, 通常,このパラメータの値を同じにしておかなければなりません。

省略時の値は20秒です。すべてのメンバがシャドウ・セットに含まれるまで20 秒よりも長くシステムを待機させたい場合は,このパラメータを大きい値に変更します。 設定できる値は,20〜65,535秒です。

SHADOW_SYS_UNIT

フェーズIIシャドウィング専用に使用するパラメータであり,システム・ ディスクの仮想ユニット番号を示す整数値です。省略時の値は0,最大値は9999 です。このパラメータが適用されるのは,SHADOW_SYS_DISKパラメータ値に1 を設定した場合だけです。特定のシステム・ディスク・シャドウ・ セットでブートするノードには,すべて同じ値を設定します。 ボリューム・シャドウィングのシステム・パラメータの設定方法の詳細については, 『Volume Shadowing for OpenVMS』を参照してください。

SHADOW_SYS_WAIT

現在マウントされているシステム・ディスクのシャドウ・セットのメンバがこのノード上ですべて使用可能になるまでブートされたシステムが待機する時間を延長します。 このパラメータを有効にするには,最低1つのノードでシャドウ・ セットがマウントされていなければなりません。

省略時の値は256秒です。すべてのメンバがシャドウ・セットに含まれるまで256 秒よりも長くシステムを待機させたい場合は,このパラメータを大きい値に変更します。 設定できる値は,1〜65,535秒です。

SMCI_FLAGS (D)

(Alpha Galaxyプラットフォームのみ) SMCI_FLAGSパラメータはSYS$PBDRIVER の操作面,すなわちGalaxy共用メモリ・クラスタ・インターコネクト(SMCI) を制御します。

次の表でビット・マスクのビットを説明します。

ビット マスク 説明
0 0 0 = ローカル通信チャネルを作成してはならない。(SYSGEN の省略時の設定)。ローカルSCS 通信は主にテストで使用されてきたもので,通常の操作には必要がない。 ローカル通信チャネルを作成しないことにより,使用資源とオーバーヘッドを抑制できる。


1 = ローカル通信チャネルを作成する。
1 2 0 = Galaxyにブートする場合とクラスタ(SYSGENの省略時の設定) にブートする場合の両方の場合に,SYS$PBDRIVERをロードする。


1 = Galaxyにブートする場合に,SYS$PBDRIVERをロードする。
2 4 0 = 最小コンソール出力(SYSGENの省略時の設定)


1 = 全コンソール出力; SYS$PBDRIVERは,コンソール・ メッセージが発生して通信チャネルに送られてきた時点で表示します。

SMCI_PORTS

(Alpha Galaxyプラットフォームのみ)共用メモリ・クラスタ・インターコネクト(SMCI) システム・パラメータSMCI_PORTSは,SYS$PBDRIVERの初期ロードを制御します。 このパラメータはビット・マスクです。ビット0から25 のそれぞれは,コントローラ文字を表します。ビット0がセット(省略時の設定) の場合, PBAxがロードされます(xはGalaxyパーティションID) 。もし,ビット1がセットの場合,PBBxがロードされます。このように25 までそれぞれがロードされ,25ではPBZxがロードされます。OpenVMS Alphaバージョン7.2では,このパラメータは1のままにしてください。

追加ポートのロードによって,Galaxyインスタンス間のマルチパスが可能になります。Galaxy ソフトウェアの最初のリリースでは,SYS$PBDRIVERが高速パスをサポートしないので, マルチ通信チャネルを持つことは長所にはなりません。OpenVMS の将来のリリースでは,SYS$PBDRIVERへのFast Pathのサポートが提供され,このときに,インスタンス間のマルチ通信チャネルが提供されるので, 複数のCPUがスループットを向上させます。

SMP_CPUS

副プロセッサが存在する場合,ブート時に多重処理システムにブートする副プロセッサを指定します。 このパラメータは,32ビットのマスクであり,1 のビットがマスクにある場合,このCPU IDを持つプロセッサが多重処理システムにブートされます。 たとえば,CPU IDが0と1のCPUだけをブートする場合には,3 を指定します(両方のビットがON)。

省略時の値は,すべてのCPUを多重処理システムにブートする-1です。

マスク内の1つのビットは主プロセッサのCPU IDですが,主プロセッサは必ずブートされます。 つまり,マスクに0を設定しても,主CPUは依然としてブートします。 ただし,この場合,副プロセッサは多重処理システムにブートされません。

MULTIPROCESSINGパラメータに0が設定されている場合,このパラメータは無視されます。

SMP_CPUSH

SMP_CPUSHはコンパックが使用するために予約されている特殊パラメータです。 省略時の値を使用してください。

SMP_LNGSPINWAIT

多重処理システムで共用する資源の一部は,使用可能となるまでにSMP_ SPINWAITパラメータの値より長い時間がかかります。このパラメータは, 多重処理システムのプロセッサがこれらの資源を待つ時間の長さを10マイクロ秒単位で指定します。 タイムアウトすると,CPUSPINWAITのバグチェックが実行されます。

省略時の値は,3秒(10マイクロ秒単位では,300,000)です。

SMP_SANITY_CNT

対称型多重処理(SMP)システムの各CPUのタイムアウト時間を,10ミリ秒単位で指定します。SMP システムの各CPUは,別のCPUのサニティ・タイマを監視し, これによってハードウェアやソフトウェアのエラーを検出します。 これらのエラーが検出されなかった場合,クラスタがハングする可能性があります。 タイムアウトすると,CPUSANITYのバグチェックが実行されます。

省略時の値は,300ミリ秒(10ミリ秒単位では,30)です。

SMP_SPINWAIT

SMPシステムのCPUが共用資源にアクセスするときの待ち時間を,10マイクロ秒単位で指定します。 このプロセスを,スピンウェイティング と呼びます。

タイムアウトすると,CPUSPINWAITのバグチェックが実行されます。

省略時の値は,100ミリ秒(10マイクロ秒単位では,10,000)です。

SMP_TICK_CNT

多重処理システムの各CPUによるサニティ・タイマ・チェックの実行頻度を設定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

SPTREQ (A)

(VAXのみ)次の構成要素をマップするときに必要なシステム・ページ・テーブル(SPT) のエントリ数を設定します。


エグゼクティブ・イメージ
RMSイメージ
SYSMSG.EXEファイル
マルチポート・メモリ構造
各MASSBUSアダプタ
各UNIBUSアダプタ
各DR32アダプタ

他の目的で必要となるシステム・ページ・テーブル・エントリの数は,自動的に計算されこのパラメータ値に加算されます。 加算した結果がシステム・ ページ・テーブルの実サイズです。

SSINHIBIT

システム・サービスをプロセス単位で禁止(1)するかどうかを制御します。 省略時の設定では,システム・サービスは禁止されません(0)。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

STARTUP_P1〜8

STARTUP_P1は,システムから独立したスタートアップ・プロシージャを実行するシステム・ ブートのタイプを指定します。STARTUP_P1が" "の場合には, フルブートが実行されます。"MIN"は,オペレーティング・システムを実行するのに絶対に必要な要素だけを起動する最小ブートを示します。

STARTUP_P2は,システムから独立したスタートアップ・プロシージャの実行時に, 検証を行うかどうかを制御します。STARTUP_P2が" "の場合には, 検証は無効になります。"TRUE"は検証を有効にすることを示します。

OpenVMSバージョン7.2以降,STARTUP_P3がAGENに設定された場合,システムはスタートアップ・ シーケンスの最後にAUTOGENを実行するようになりました。

STARTUP_P4〜STARTUP_P8は将来使用するために確保されています。

SWP_PRIO

スワッパが実行する入出力転送の優先順位を設定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

SWPALLOCINC

(VAXのみ)スワップ・ファイルまたはページ・ファイルにおける,スワップ・ ファイル空間割り当てに使用するサイズを,ブロック数で指定します。 充分なスワップ空間を確保するため,このパラメータ値の倍数(WSQUOTA 以下)の空間が割り当てられます。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

SWPFAIL

連続するスワップ・エラー数を設定します。この値に達すると,スワップ・ スケジュール・アルゴリズムが変更され,スワップ・クォンタム保護が無視されます。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

SWPFILCNT

インストールできる最大スワップ・ファイル数を指定します。

SWPOUTPGCNT (D, VAXシステムでA)

スワッパが実際にスワッピングを実行する前の,代替メカニズムです。

VAXシステムでは,スワッパがプロセスを縮小するために取り出す最小ページ数を指定します。 指定値に達すると,スワッパはプロセスをスワップ・ アウトします。プロセスから取り出したページは,フリー・ページ・ リストに格納されます。

Alphaシステムでは,スワッパがプロセスを縮小するために取り出す最小ページレット数を指定します。 指定値に達すると,スワッパは,プロセスをスワップ・ アウトします。プロセスから取り出したページレットは,フリー・ ページ・リストに格納されます。

SWPRATE

スワップ率を10ミリ秒単位で設定します。このパラメータは,スワッピングが使用するディスク帯域量を制限します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

SYSMWCNT (A,G,M)

システム・ワーキング・セット・サイズのクォータを設定します。内容はシステムのページング可能部分, ページング動的プール,RMS,システム・ メッセージ・ファイルの常駐部分です。

値が大きい場合,ユーザのワーキング・セット空間を大量に必要としますが, 値が小さい場合,システムの性能が著しく損なわれる恐れがあります。 システムの使用程度に従って,適切な値を指定します。システムが100% の負荷で実行している場合,MONITORユーティリティのMONITOR PAGE コマンドでシステム障害率を調べます。システム・ページ・フォルトの平均率が1 秒あたり0〜3つであれば良好です。ページ・フォルト率が高く, かつシステムの処理速度が遅いようであれば,SYSMWCNT値を上げます。ただし, システム・ページ・フォルトがまったく発生しなくなるほど高い値は, 設定しないようにしてください。

SYSPFC

各システム・ページング動作でディスクから読み込むページ数を設定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

SYSTEM_CHECK

Alphaシステムにおいて,システム動作についての実行時整合性チェックを使用し, トレース情報を記録することにより,インターミッテント・システム障害を調査することができます。

SYSTEM_CHECKを設定することにより,次のパラメータ値を設定した場合と同じ効果が得られます。 これらのパラメータの値が実際に変更されるわけではありません。

パラメータ 説明
BUGCHECKFATAL 1 非致命的なバグチェックでシステムをクラッシュする。
POOLCHECK %X616400FF すべてのプールチェックを許可し, プール・パターン%x61616161 ('aaaa')を割り当て,プール・パターンx64646464 ('dddd') の割り当てを解除する。
MULTIPROCESSING 2 完全な同期チェックを許可する。

SYSTEM_CHECKを設定すると,BUGCHECKFATALおよびMULTIPROCESSINGパラメータの以前の設定は無視されます。 しかし,POOLCHECKパラメータに0以外の値を設定すると,SYSTEM_CHECK による設定は変更されます。

SYSTEM_CHECKを設定することにより,イメージ・ファイルが作成され,ほかのシステム監視を行うことができます。 これらのイメージ・ファイルは,SYS$LOADABLE_IMAGES に格納され,接尾辞_MONによって識別することができます。

SYSTEM_CHECKが行うデータ・チェックの種類については,ACP_DATACHECK パラメータの説明を参照してください。SYSTEM_CHECKを有効にすることでの性能への影響については, 『OpenVMS Performance Management』を参照してください。

VAXシステムでは,SYSTEM_CHECKは特殊パラメータであり,予告なく変更される可能性があるため, コンパックからの依頼があったときにだけ変更してください。

TAILORED

TAILOREDは,インストレーションでシステム設定を変更するかどうかを指定します。 なるべく省略時の値を使用してください。

TAPE_ALLOCLASS

システムのテープ割り当てクラスを指定します。1つのテープを指す複数のアクセス・ パスに使用する,クラスタ単位で一意の装置名を作成するときに, テープ割り当てクラスを使用します。

同じユニット番号を持つテープ装置に対し,クラスタ単位で一意の名前を作成することもできます。

TAPE_MVTIMEOUT (D)

ある磁気テープ・ボリュームに対し,マウント・チェックを続行する時間を秒数で指定します。 指定時間内にボリュームが回復しない場合,このボリュームに対する未実行の入出力動作は異常終了します。

TBSKIPWSL

破棄対象エントリを検索するときに,スキップできるワーキング・セット・ リスト・エントリの最大数を指定します。このパラメータには0を設定し, スキップを禁止します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

TIME_CONTROL (D)

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

TIME_CONTROLは,デバッグ機能を制御するSMPビット・マスク・パラメータです。 次のビットが定義されています。

ビット 説明
0 現在は使用されない。
1 (EXE$V_SANITY) SMPサニティ・タイマ・ サポートを禁止する。
2 (EXE$V_ NOSPINWAIT) SMPスピンウェイト・サポートの機能動作を禁止する。

TIMEPROMPTWAIT

TIMEPROMPTWAITは,プロセッサのtime-of-yearクロックに有効な時刻が格納されていないときに, システム・ブート時に時刻と日付が入力されるまで, プロセッサが待つ秒数を定義します(micro-fortnightsの時間単位が秒数として近似されます) 。TIMEPROMPTWAITに指定した時間が経過すると, システムはブート操作を続行し,日付と時刻は,システムを最後にブートしたときの時刻に設定されます。


注意
システム時間は,システムを実行する前に正しく設定してください。 これにより,オペレータ・ログ, エラー・ログ,会計情報レコード,ファイル作成日,ファイル満了日など, タイムスタンプを使用するすべての機能において,正しい時間値が使用されます。

このパラメータに指定した値に従い,システムは次のいずれかの動作を行います。

TIMVCFAIL (D)

アダプタまたは仮想サーキットの検出に要する時間を指定します。できるだけ省略時の値を使用してください。 また,CPUが3つ以下のOpenVMS Cluster以外ではこの値を下げないようにし,1つのクラスタ内のコンピュータにはすべて同じ値を設定し, クラスタ入出力には専用のLANセグメントを使用してください。

TMSCP_LOAD (A)

テープ大容量制御プロトコル(TMSCP)サーバ・ソフトウェアをロードします。 サーバが処理する対象のローカル接続されたテープも設定します。TMSCP_LOAD パラメータの設定方法については,『OpenVMS Cluster Systems』を参照してください。

TMSCP_LOADを0に設定した場合,テープ・サーバのローディングとローカル・ テープのサービングを禁止します。TMSCP_LOADを1に設定した場合, システムをブートしたときに,テープ・サーバをメモリにロードし,直接接続されているすべてのテープ・ ドライブをクラスタ単位で使用可能とします。 次の表は,このパラメータの2つの状態を示します。

状態 機能
0 TMSCPテープ・サーバをロードしない。ローカル・ テープ装置をクラスタ単位でサーブしない。省略時の値。
1 TMSCPテープ・サーバをロードする。 すべてのTMSCPローカル・テープ装置を,クラスタ単位でサーブする。

TMSCP_SERVE_ALL

TMSCP_SERVE_ALLテープのサービングを制御するビット・マスクです。テープの設定は, システムのブート時に有効になります。システムの稼働中にはこの設定を変更することはできません。

OpenVMSバージョン7.2から,サービング・タイプがビット・マスクとして実装されるようになりました。 システムが実行するサービング・タイプを指定する場合, 次に示す表で必要なタイプを探し,その値を指定してください。 なかには,割り当てクラスが一致しないテープ以外のすべてのテープをサーブさせるなど,2 種類のサービング・タイプを指定するシステムもあるでしょう。 そのような組み合わせを指定するには,各タイプの値を加算し, その合計を指定してください。

OpenVMSのバージョン7.1-xや,それよりも前のオペレーティング・ システムを稼働しているシステムを含む,バージョンが混在したクラスタでは, 利用可能なすべてのテープをサーブすることは,システムの( バージョン7.2よりも前の)ノード割り当てクラスに一致しない割り当てクラスを持つテープ以外のすべてのテープをサーブすることに制限されています。 この種のサービングを指定するには,値9を使用してください。 これは,ビット0とビット3を設定するものです。次の表は,それぞれのビットで制御されるサービング・ タイプとその10進数の値を説明しています。

ビット 設定されたときの値 説明
ビット0 1 利用可能なすべてのテープ(ローカルに接続されたテープ, および,HSxコントローラと DSSIコントローラに接続されたテープ) をサーブする。(ALLOCLASSパラメータで設定される) システムの割り当てクラスとは異なる割り当てクラスを持つテープも, ビット3が設定されていないのであれば,サーブされる。
ビット1 2 ローカルに接続された(HS xやDSSI以外に接続された)テープをサーブする。
ビット2 使用しない 予約済み。
ビット3 8 ビット0によって指定されたサービングを制限する。(ALLOCLASS パラメータによって設定された)システムの割り当てクラスとは違う割り当てクラスを持つテープ以外のすべてのテープがサーブされる。

これはバージョン7.2よりも前の動作である。クラスタの中に,OpenVMS 7.1-xやそれよりも前のバージョンのシステムがあり,利用可能なすべてのテープをサーブしようとしている場合, このビットとビット0 を設定した,値9を指定する必要がある。

サービング・タイプがビット・マスクで実装されるようになったものの, ビット0とビット1で指定される,0,1,2の値はこれまでと同じ意味を持ちます。

TMSCP_LOADシステム・パラメータが0の場合, TMSCP_SERVE_ALLは無視されます。

TTY_ALTALARM

先読みを可能にする代替バッファ・アラームのサイズを設定します。 TTY_ALTYPAHDパラメータで指定したサイズの先読みを可能にする代替バッファを使用しているターミナルにXOFF を送信する時点を指示します。

TTY_ALTYPAHD

先読みを可能にする代替バッファのサイズを設定します。このパラメータにより, ブロック・モードのターミナルと通信回線の効率を上げることができます。

通常は省略時の値が適しています。最大値32767以下の値を指定してください。

TTY_AUTOCHAR (D)

ジョブ・コントローラが通知を受けたときにターミナル・ドライバがエコーする文字を設定します。

TTY_BUF

ターミナルの省略時の行幅を設定します。

TTY_CLASSNAME

ブート時に必要なターミナル・クラス・ドライバ名の2文字の接頭辞を指定します。 新しいターミナル・ドライバをデバッグする場合,接頭辞を変更すると便利です。

TTY_DEFCHAR

ターミナルの省略時の特性を設定します。次の16進値を加算したコードを使用します。

特性 値(16進) 機能
PASSALL 1 すべての特性を渡す
NOECHO 2 非エコー・ モード
NOTYPEAHEAD[1] 4 先読みを可能にするバッファなし
ESCAPE 8 エスケープ・シーケンス処理
HOSTSYNC 10 ホストがXON/XOFFを送信できる
TTSYNC 20 ターミナルがXON ,XOFFを送信できる
SCRIPT 40 内部での使用専用
LOWER 80 小文字
MECHTAB 100 機械的タブ
WRAP 200 行末尾でラップする
CRFILL[1] 400 キャリッジ・リターン・フィルを行う
LFFILL[1] 800 行送りフィルを行う
SCOPE 1000 ターミナルはスコープである
REMOTE 2000 内部使用専用
EIGHTBIT 8000 8ビット・ターミナル
MBXDSABL 10000 メールボックス禁止
NOBRDCST 20000 ブロードキャスト禁止
READSYNC 40000 読み込みのXON/XOFF
MECHFORM 80000 機械的紙送り
HALFDUP 100000 半二重動作の設定
MODEM 200000 モデム信号の設定
PAGE FF000000 ページ・サイズ。省略時の値は24

[1]この特性は,TTY_DEFCHARの省略時の値に設定しないようにしてください。

条件が偽の場合,値は0です。

上位バイトはページ長です。省略時の特性はページあたり24行,ターミナル同期, ラップ,小文字,スコープ,半二重です。

TTY_DEFCHAR2

省略時のターミナル特性の2番目のロングワードを設定します。省略時の特性は次の16 進値を加算したコードです。

特性 機能
LOCALECHO 1 ローカル・エコー・ターミナル・ロジックを許可する。TTY_ DEFCHAR NOECHO特性とともに使用する。
AUTOBAUD 2 自動ボー検出を許可する
HANGUP 4 ログアウト時にハング・アップする
MODHANGUP 8 特権なしのHANGUPの変更を許可する
BRDCSTMBX 10 ブロードキャストのメールボックスへの送信を許可する
XON 20 (機能なし)
DMA 40 (機能なし)
ALTYPEAHD 80 先読みを可能にする代替パラメータを使用する
SETSPEED 100 特権なしの速度設定を許可する
DCL_MAILBX 200 コンパックだけが使用できる機能。
DECCRT4 400 ターミナルは,DEC CRTレベル4 である
COMMSYNC 800 モデム信号によるフロー制御を許可する
EDITING 1000 行編集を許可する
INSERT 2000 挿入省略時モードを設定する
FALLBACK 4000 このビットは,SYSGENでは設定しない。 ターミナル・フォールバック機能によるFALLBACKターミナル特性の設定方法については, 『OpenVMS Terminal Fallback Utility Manual』 [1]を参照
DIALUP 8000 ターミナルは, ダイアルアップ回線である
SECURE 10000 Breakキーを押した後, ターミナルにプロセスを接続しないようにする
DISCONNECT 20000 ハングアップ発生時に,ターミナルを切り離す
PASTHRU 40000 ターミナルは,PASTHRUモードにある
SYSPWD 80000 システム・パスワードによるログイン専用
SIXEL 100000 シクセル・グラフィック
DRCS 200000 ターミナルは, ロード可能文字フォントをサポートする
PRINTER 400000 ターミナルに, プリンタ・ポートがある
APP_ KEYPAD 800000 終了時にキーパッドに設定する状態をアプリケーション・ プログラムに通知する
ANSICRT 1000000 ターミナルは,ANSI CRT プログラミング標準に準拠している
REGIS 2000000 ターミナルに,REGIS CRT機能がある
BLOCK 4000000 ブロック・モード・ターミナル
AVO 8000000 ターミナルに, 最新ビデオがある
EDIT 10000000 ターミナルに,ローカル編集機能がある
DECCRT 20000000 ターミナルは,DEC CRTである
DECCRT2 40000000 ターミナルは,DEC CRTレベル2である
DECCRT3 80000000 ターミナルは,DEC CRT レベル3である

省略時の値は,AUTOBAUDとEDITINGです。

TTY_DEFPORT

TTY_DEFPORTはポート・ドライバにフラグ・ビットを提供します。ビット0 が値1であることは,ターミナル・コントローラが自動 XON/XOFFフロー・ コントロールを提供しないことを示します。このビットは,コンパックのコントローラに対してセットすべきではありません。 コンパック以外のコントローラについてはこのビットをセットする必要のあるものがあります。 現在YCDRIVER (DMF32, DMZ32)だけがこのビットを使用します。これ以外のビットは将来の使用のために予約されています。 この特殊パラメータは, コンパックからの依頼があったときにだけ変更してください。

TTY_DIALTYPE

ダイアルアップのフラグ・ビットを指定します。英国へのダイアルアップの場合, ビット0を1に設定します。その他の場合,ビット0は0に設定します。 ビット1は,モデム・プロトコルを制御します。ビット2は,装置にチャネルが設定されていない場合に,CARRIER 検出後30秒間の間,モデム回線をハング・ アップするかどうかを制御します。その他のビットは, 将来の使用のため予約されています。フラグ・ビットの詳細については, 『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。

TTY_DMASIZE (D)

出力バッファに格納する文字数を指定します。指定した値未満である場合, 文字転送が実行されます。指定した値を超える場合,コントローラにDMA 入出力機能があればDMA転送が行われます。

TTY_PARITY

ターミナルの省略時のパリティを設定します。

TTY_RSPEED

ターミナルの受信速度を指定します。0を指定した場合,送信と受信の両方の速度が制御されます。 最大値は17です。このパラメータが適用されるのは,DZ-32 ,DMF-32など分割速度動作をサポートするコントローラだけです。

TTY_SCANDELTA

ダイアルアップ・イベントとハングアップ・イベントを検出するためのターミナル・ ポーリング間隔を設定します。間隔が短い場合,プロセッサ時間の使用量が多くなり, 間隔が長い場合,ハングアップ・イベントを検出できない可能性があります。

TTY_SILOTIME

受信した文字を検出するため,DMF-32ハードウェアが入力サイロをポーリングする間隔を指定します。DMF-32 非同期ターミナル・コントローラは, 入力サイロに複数の文字が蓄積されるまで,入力割り込みの作成を遅延させることができます。 このパラメータは,ハードウェアが入力割り込みを作成しないまま, 文字を蓄積できる秒数を指定します。

TTY_SPEED

ターミナルの省略時のシステム単位の速度を設定します。ロー・バイトは送信速度, ハイ・バイトは受信速度です。ハイ・バイトを0に設定した場合, 受信速度は送信速度と同じになります。最大値は17です。ボー・レートは$TTDEF マクロで定義します。

TTY_TIMEOUT (D)

切断したターミナルに対応するプロセスを削除するまでの秒数を設定します。 通常,省略時の値の300秒が適しています。1年(%X01E13380)を超える値を設定すると, オーバフロー・エラーとなり,切断した装置が直ちにタイムアウトしてしまう恐れがあります。

TTY_TYPAHDSZ

先読みを可能にするターミナル・バッファのサイズを設定します。通常, 省略時の値が適しています。最大値32767以下を指定してください。

UAFALTERNATE (G,M)

SYSUAFALTの論理名としてSYSUAFを設定することを許可または禁止します。 許可した場合,ユーザ特権管理ファイルSYSUAFに対する参照はすべて,SYS$SYSTEM:SYSUAFALT と変換されます。通常のユーザ特権管理ファイルSYS$SYSTEM:SYSUAF の使用を再開するには,システム論理名SYSUAFの設定を解除します。 このパラメータに1を設定するのは,限定されたユーザだけがシステムを使用している場合です。 このパラメータを1に設定する場合, あらかじめ,ユーザ特権管理ファイルSYSUAFALTを作成する必要があります。

UDABURSTRATE (G)

コンパックの使用のために予約されています。ユーザは使用できません。

USERD1 (D)

USERD1は,ユーザのサイトで定義するため予約されている動的パラメータです。 予約されているロングワードは,シンボルSGN$GL_USERD1によって参照されます。

Alphaシステムでは,このシンボルはSYS$LOADABLE_IMAGES:SYS$BASE_IMAGE モジュールにあります。

VAXシステムでは,このシンボルはSYS$SYSTEM:SYS.STBモジュールにあります。

USERD2 (D)

USERD2は,ユーザのサイトで定義するため予約されている動的パラメータです。 予約されているロングワードは,シンボルSGN$GL_USERD2によって参照されます。

Alphaシステムでは,このシンボルは SYS$LOADABLE_IMAGES:SYS$BASE_IMAGE モジュールにあります。

VAXシステムでは,このシンボルはSYS$SYSTEM:SYS.STBモジュールにあります。

USER3

ユーザのサイトで定義するため予約されているパラメータです。予約されているロングワードは, シンボルSGN$GL_USER3によって参照されます。

Alphaシステムでは,このシンボルは SYS$LOADABLE_IMAGES:SYS$BASE_IMAGE モジュールにあります。

VAXシステムでは,このシンボルはSYS$SYSTEM:SYS.STBモジュールにあります。

USER4

ユーザのサイトで定義するため予約されているパラメータです。予約されているロングワードは, シンボルSGN$GL_USER4によって参照されます。

Alphaシステムでは,このシンボルはSYS$LOADABLE_IMAGES:SYS$BASE_IMAGE モジュールにあります。

VAXシステムでは,このシンボルは SYS$SYSTEM:SYS.STBモジュールにあります。

VAXCLUSTER (A)

クラスタ・コードのローディングを制御します。次のいずれかを指定します。

説明
0 クラスタを構成,あるいは参加しない。
1 クラスタを構成する( または参加する)か,あるいはクラスタ・ハードウェアがあってもスタンドアロンで稼働するかの基本決定。
2 常にクラスタを構成,あるいは参加する。

省略時の値は1です。

VBN_CACHE_S

(VAXのみ)この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて, このパラメータは変更しないでください。

静的システム・パラメータVBN_CACHE_Sはシステム・データ・キャッシュを許可または禁止します。 省略時の設定では値は1で,これは仮想入出力キャッシュの許可を表し, システム起動時に仮想入出力キャッシュがロードされます。

値0はファイル・システム・データ・キャッシングの禁止を表します。ローカル・ ノードとOpenVMS Cluster全体にわたって禁止されます。OpenVMS Clusterでは,クラスタ内の他のノードは,禁止を指定されたノードがクラスタから抜けるか, あるいはVBN_CACHE_Sの値を1で再起動するかいずれかをしないかぎり, どのノードもデータ・キャッシングをすることができません。

VBSS_ENABLE (A)

(VAXのみ)この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて, このパラメータは変更しないでください。

このパラメータは,仮想バランス・スロット(VBS)の作成を許可します。 仮想バランス・スロットは,現在,実バランス・スロット(RBS)を所有していないメモリ常駐プロセスのマッピングを格納します。 実バランス・スロットはすべてのメモリ常駐プロセスでタイムシェアリングされます。 VBSが許可されている場合には,メモリ常駐プロセスの数は,システム・ パラメータMAXPROCESSCNTによって制限されます。VBSが禁止されている場合には, メモリ常駐プロセスの数はシステム・パラメータBALSETCNTによって制限されます。

新しいプロセスを生成するときに,実バランス・スロットが割り当てられると, 仮想バランス・スロットが作成され,実バランス・スロットの所有者が選択され, 仮想バランス・スロットに移動されます。新しいプロセスは実バランス・ スロットに作成されます。プロセスがCPUで実行のためにスケジューリングされると, 実バランス・スロットに移動されます(フォルトされます) 。

ビット 結果
0 VBSを許可する。他のすべてのVBS許可はこの許可に従属する。 省略時の設定では禁止される。
1 プロセス単位の直接入出力のためにマップの作成を許可し, 直接入出力(DIO)が未処理のプロセスを仮想バランス・スロットに移動することを許可する。DIO マップがない場合には,DIOが未処理のプロセスはDIO の間,実バランス・スロットに残される。この結果,タイムシェアリングのために使用できる実バランス・ スロットのプールが削減され, 実バランス・スロットの数が制限されるため,フォルトの発生率が高くなる。 省略時の設定では許可される。
2〜7 コンパックが将来使用するために確保されている。

VBSS_ENABLE2

(VAXのみ)この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて, このパラメータは変更しないでください。

このセルは,VBSが許可されている場合にだけ有効なVBS動的機能を許可および禁止するために使用されます。 次の表は各値の結果を示しています。

ビット 結果
0 プロセスを切り換えるときに第1レベル・データ削減を実行するためにVBS を許可する。省略時の設定では許可される。
1 プロセスを切り換えるときに, 第2レベルのデータ削減を実行するためにVBSを許可する。省略時の設定では許可される。
2 変更したリストで空のプライベート・ページ・テーブル・ページを検出し, それをページ・ファイルに書き込むのではなく,未使用リストに直接書き込む最適化を実行するように,VBS に要求する。省略時の設定では許可される。
3〜7 コンパックが将来使用するために確保されている。

VCC_FLAGS (A)

(Alphaのみ)この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて, このパラメータは変更しないでください。

VCC_FLAGSは仮想入出力キャッシュを許可または禁止します。仮想入出力キャッシュはファイル対応のディスク・ キャッシュであり,入出力ボトルネックを削減し, 性能を向上します。キャッシュ操作はアプリケーション・ ソフトウェアにとって透過的であり,システム管理はほとんど必要ありません。 この機能は,読み込み性能を大幅に向上すると同時に,ディスク書き込みの整合性を管理するライトスルー・ キャッシュを提供します。 仮想入出力キャッシュはスタンドアロン・システムで動作し,クラスタ内のすべてのノードが仮想入出力キャッシュをサポートする場合は, OpenVMS Cluster環境でも動作します。

省略時の設定では,仮想入出力キャッシュは許可されます。VCC_FLAGSパラメータの値は次のとおりです。

省略時の設定では,6400ディスク・ブロックをキャッシュするためにメモリが割り当てられます。 このためには3.2 MBのメモリが必要です。ディスク・ ブロツク単位でメモリ割り当てを制御するには,システム・パラメータVCC_MAXSIZE を使用します。

VCC_MAX_CACHE

(Alphaのみ) VCC_MAX_CACHEは,コンパックの使用のために予約されている特殊パラメータです。

VCC_MAX_LOCKS

(Alphaのみ) VCC_MAX_LOCKSは,コンパックの使用のために予約されている特殊パラメータです。

VCC_MAXSIZE (A)

(Alphaのみ)静的システム・パラメータVCC_MAXSIZEは仮想入出力キャッシュのメモリ割り当てを制御します。VCC_MAXSIZE は,サイズをブロック単位で指定しますが, その省略時の値は6,400ブロックです。

仮想入出力キャッシュは増減できません。システムの起動時に固定されます。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

VCC_MINSIZE

(VAXのみ) VCC_MINSIZEは,仮想入出力キャッシュによって使用されるメモリのページの下限を設定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

VCC_PTES

(VAXのみ)静的システム・パラメータVCC_PTESは,仮想入出力キャッシュの最大サイズを制御します。 ページ単位で可能なサイズを指定します。

仮想入出力キャッシュは,入出力負荷やシステムにどれだけ余分なメモリがあるかによって, 自動的に拡大,縮小します。入出力の負荷が増すにつれ, キャッシュは自動的に拡大しますが,指定した最大サイズよりも大きくなることはありません。 アプリケーションでメモリが必要になると,キャッシュは自動的に小さくなります。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

VCC_WRITE_DELAY

(Alphaのみ) VCC_WRITE_DELAYは,コンパックの使用のために予約されている特殊パラメータです。

VCC_WRITEBEHIND

(Alphaのみ) VCC_WRITEBEHINDは,コンパックが使用するために予約されている特殊パラメータです。

VECTOR_MARGIN (D)

(VAXのみ)すべてのベクタ使用プロセスの状態をシステムがチェックするときの時間間隔を指定します。1 〜FFFFFFFF(16))の整数値を指定します。 このパラメータ値は,システム・パラメータQUANTUMで指定した連続するプロセス・ クォンタムの数を示します。指定した数のクォンタムの中でプロセスがベクタ命令を実行していない場合,VMS は,このプロセスをマージナル・ ベクタ使用プロセスであると宣言します。

省略時の値は 20010 です。

VECTOR_PROC

(VAXのみ)ベクタ処理サポート・コードのローディングを制御します。VAX ベクタ処理システムにおける省略時の設定では,ブート時にVMSがベクタ処理サポート・ コードを自動的にロードします。次のいずれかの値を静的システム・ パラメータVECTOR_PROCに設定することにより,省略時の動作を変更することができます。

結果
0 システムの構成にかかわらず,ベクタ処理サポート・ コードをロードしない。
1 ベクタ機能付きプロセッサが1つ以上ある場合,ベクタ処理サポート・ コードをロードする。省略時の値。
2 システムにベクタ機能がある場合,ベクタ処理サポート・ コードをロードする。プロセッサの電源がそれぞれ独立している場合, この設定が便利である。この設定では,VMSオペレーティング・ システムを再ブートしないまま,ベクタ・プロセッサをシステムに再設定することができる。
3 常にベクタ処理サポート・コードをロードする。

このパラメータはAlphaシステムでは使用されていません。

VIRTUALPAGECNT (A,G,M)

バージョン7.0以前のVAXシステムでは,VIRTUALPAGECNTは1つのプロセスにマップできる仮想ページの最大数を設定します。 プログラムは仮想空間を任意の割合で,P0 テーブルとP1テーブルに分割できます。

ライブラリの圧縮を解除するためにSYS$UPDATE:LIBDECOMP.COMを使用するときに,VIRTUALPAGECNT の設定が小さい場合には,利用者登録ファイルのPGFLQUOTA フィールドをライブラリのサイズの少なくとも2倍以上に設定してください。

インストール時に,AUTOGENはVIRTUALPAGECNTの値を適切な値に自動的に設定します。 値は構成に応じて異なります。つまり,システムのグラフィック・ アダプタの種類と数に応じて異なります。グラフィック構成にとって必要な最小値より小さい値にVIRTUALPAGECNT を設定することはできません。

VIRTUALPAGECNTの設定はシステム・メモリではなく,ハードウェア・アドレス空間をサポートするため, ページ・ファイルのサイズを判断するときに,AUTOGEN が設定したVIRTUALPAGECNTの値を使用しないでください。

OpenVMS Alpha V7.0以降では,VIRTUALPAGECNTは使用されていません。しかし,Alpha システムでは,互換性を維持するためにこのパラメータがそのまま残されており, 省略時の値と最大値は%X7FFFFFFFに設定されています。SYSBOOT とAUTOGENではこの省略時の値を使用します。

VMS*

VMSD1, VMSD2, VMSD3, VMSD4, VMS5, VMS6, VMS7, VMS8はコンパックが使用するために予約されている特殊パラメータです。VMSD1 〜VMSD4は,動的パラメータです。

VOTES (A)

OpenVMS Clusterメンバ・システムがクォーラムに提供するボート数を指定します。

WINDOW_SYSTEM (D)

ウィンドウ・システムをワークステーションで使用することを指定します。 次のいずれかの値を指定します。

説明
1 DECwindows Motif for OpenVMSワークステーション環境をロードする。
2 UISワークステーション環境をロードする。

WLKSYSDSK

(Alphaのみ) WLKSYSDSKは様々なブートストラップ・コンポーネントでシステム・ ディスクがライト・ロックされたように扱われるかどうかを決定します。 このパラメータは,主にOpenVMSにCDからブートすることを許可するために使用されます。

WPRE_SIZE (D)

WPRE_SIZEはウォッチポイント・ドライバでウォッチポイント・リカバリ・ エントリ(WPRE)を収納するために割り当てるページ数を指定します。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

WPTTE_SIZE (D)

WPTTE_SIZEは,WPDRIVERがウォッチポイント・トレース・テーブルに作成するエントリの数です。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

WRITABLESYS

システム・コードを書き込み可能にするかどうかを制御します。このパラメータに1 を設定するのは,デバッグする場合だけです。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

WRITESYSPARAMS (D)

VAXシステムでは,パラメータはSYSBOOTで変更され,STARTUP.COMによってVAXVMSSYS.PAR に書き込まれます。

Alphaシステムでは,パラメータはSYSBOOTで変更され,STARTUP.COMによってALPHAVMSSYS.PAR に書き込まれます。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

WSDEC (A,D,M)

このパラメータ値を上げると,ワーキング・セットの制限値を下げる必要が生じる速度が早くなります。

OpenVMS VAXシステムでは,各調整時点でワーキング・セットの制限を自動的に下げるページ数を指定します( クォンタムの終わり)。たとえば35を設定すると, ワーキング・セットの制限値の低減が必要となるたびに,35 ページ減少させます。

Alphaシステムでは,各調整時点でワーキング・セットの制限を自動的に下げるページレット数を指定します( クォンタムの終わり)。たとえば35を設定すると, ワーキング・セットの制限値を低減が必要となるたびに,35 ページレット減少させます。

WSINC (D,M, AlphaシステムでA)

このパラメータ値を下げると,ワーキング・セットの制限値を上げる必要が生じる速度が遅くなります。 制限値を迅速に上げることは性能上重要であるため, 通常は高い値を設定します。

VAXシステムにおいて,各調整間隔で自動的にワーキング・セット・リミットが拡大されるページ数を指定します( クォンタム・エンド)。たとえば,150 に設定した場合には,システムは拡大が必要になるたびに,ワーキング・ セット・リミットを150ページずつ拡大します。VAXシステムの省略時の値は150 ページ(1ページは512バイト)です。

Alphaシステムでは,各調整間隔でワーキング・セット・リミットが自動的に拡大されるときのページレット数を指定します( クォンタム・エンド) 。たとえば,150に設定した場合には,システムは拡大が必要になるたびに, ワーキング・セット・リミットを150ページレットずつ拡大します。Alpha システムの省略時の値は2400ページレット(1ページは512バイト) です(Alphaのページでは150ページ(1ページは8192バイト))。

0を設定した場合,すべてのプロセスのワーキング・セット制限の自動調整を禁止します。 制限値は基本値のままとなります。DCLのSET WORKING_ SETコマンドを実行することにより,ワーキング・セット制限の自動調整をプロセス単位で禁止することができます。

WSMAX (A,G,M)

ワーキング・セットの最大ページ数を,システム単位で設定します。 WSMAXは,最初の32MBの4分の1,32MBから256MBの第16番目,256MB以上(もし存在すれば) の64番目の合計で算出されます。

これは実際,それほどワーキング・セットが大きくないユーザを多数持つシステムの管理者を助けてくれるものです。 ユーザ数(プロセス数)が多くないが非常に多くの物理メモリを必要とするようなシステムでは, MIN_WSMAXをこれらのプロセスが満足できるような値に設定しておく必要があります。

WS_OPA0

(VAXのみ)ワークステーションのQVSS画面へのOPA0出力を許可します。1を指定した場合,OPA0 がQVSS画面に出力され,0を指定した場合,OPA0の出力は無視されます。

XFMAXRATE (D)

DR32装置に設定できるデータ転送速度を制限します。一部のハードウェア構成( 特にインターリーブ・メモリがないもの)に高いDR32転送速度を設定すると, マシン・チェックが行われる可能性があります(CPU タイムアウト)。このパラメータのコード化方法については,『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください

XQPCTL2

高度な並行処理を制御します。省略時の値は0で並行処理をオフにします。XQPCTL2 を1に設定すると,高度な並行処理がオンになります。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

XQPCTLD1

マルチスレッドを制御します。マルチスレッドは,PATHWORKSサーバでのみ使用することができます。 省略時の値は0でマルチスレッドを禁止します。XQPCTLD1 を8に設定すると,マルチスレッドが許可されます。

この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。 コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。

ZERO_LIST_HI (A,D)

(Alphaのみ)ゼロ化しゼロ化ページ・リストに記録される最大ページ数を示します。 このリストは,0だけを格納するページのキャッシュとして使用します。 このため,ゼロ化ページの割り当て効率が向上します。


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