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PPPD の実行を停止し,制御を DCL コマンド・レベルに戻します。回線がまだ PPP モードに切り換わっていない場合,入力できるのは Ctrl/Z のみです。
EXIT
なし。
なし。
EXIT コマンドを使うと,ユーティリティが終了します。
PPPD> EXIT |
制御は PPPD ユーティリティから離れ,DCL コマンド・レベルに戻ります。
HELP
PPPD コマンドを使用する際のオンライン・ヘルプ情報を提供します。
HELP [コマンド名...]
コマンド名
PPPD コマンドの名前,または PPPD コマンドとコマンド・キーワードの名前。 HELP SET のように,HELP コマンドとコマンド名のみを入力すると, PPPD は SET コマンドで使用されるすべてのコマンド・キーワードのリストを表示します。
HELP コマンドは PPPD コマンドのオンライン・リファレンスです。最初のヘルプ表示を見終わったら,Return キーを押してください。ヘルプ表示は停止し,PPPD プロンプトが表示されます。コマンド名を指定しない場合,HELP コマンドはヘルプが利用できるコマンドについての一般的な情報を表示します。コマンド名を指定すると,そのコマンドの構文情報が表示されます。
PPPD> HELP DISCONNECT |
HELP DISCONNECT コマンドで, DISCONNECT コマンドの説明とコマンド形式が表示されます。
SET
特定のターミナル装置の通信回線属性を設定します。
SET 装置名[:]
装置名
ネットワーク接続を中継する装置の名前を指定します。装置名の形式は ddcu であり,このうち,dd は装置コードを,c はコントローラの指定を, u はユニット番号を示します。 LAN 装置は,ユニット 0 の装置の名前を指定されます。たとえば,LAN 上の最初のターミナル装置は TTA0,2 番目の装置は TTB0 になります。
/ADDRESS_COMPRESSION (省略時の設定)
/NOADDRESS_COMPRESSION
アドレスと制御フィールドを圧縮するかどうかを示します。/CLEAR_COUNTERS=(キーワード,...)
性能の問題を解決する際,どのカウンタをクリアするかを決定します。省略時の設定では,すべてのカウンタをクリアします。この修飾子では,次のキーワードを 1 つ以上指定できます。
キーワード 説明 ALL すべてのカウンタをリセットする。 BAD_FCS_PACKETS 不良フレーム・チェック・シーケンス (FCS) のパケット・カウントをリセットする。 DATA_LOST ハードウェアから報告されたロスト文字のカウントをリセットする。 DROPPED_CHARACTERS 破棄されたすべての文字のカウントをリセットする。 FRAMING_ERRORS フレーミング・エラーのある文字のカウントをリセットする。 LONG_PACKETS 現在の MRU (最大受信単位) 設定よりも長いパケットのカウントをリセットする。 RECEIVED_PACKETS 受信した合計パケット・カウントをリセットする。 RUNT_PACKETS 文字が非常に少ないパケットのカウントをリセットする。 TOTAL_CHARACTERS 受信した全文字のカウントをリセットする。 TRANSMITTED_PACKETS 転送した合計パケット・カウントをリセットする。
/CONNECT
回線パラメータを設定し,ASN 装置を物理ターミナルにバインドします。/ECHO=(FAILURE=値, INTERVAL=値)
LCP (リンク制御プロトコル) エコー要求の数と,回線がダウンしたと見なす前に,応答なしで送信する必要のある要求の時間間隔を指定します。エコー要求の省略時の数は 0 です。/FLOW_CONTROL=制御オプション
物理リンク経由で使用されるフロー制御のタイプを示します。この修飾子では,次のキーワードのうちの 1 つを指定できます。
キーワード 説明 HARDWARE RTS/CTS フロー制御を使用する。この制御を使用している場合,送信される ACCM (非同期制御文字マップ) は,0x0,0x0,0x0,0x60000000 にできる。/MODEM または /COMMSYNCH に設定された回線のみで有効である。 XON_XOFF (省略時の設定) バンド・フロー制御を使う。この制御を使用している場合,最適の送信 ACCM は 0xA0000,0x0,0x0,0x60000000 である。非同期回線のみで有効である。
/HANGUP
/NOHANGUP
セッションが終了するときに発生するアクションを決定します。この修飾子は,装置がアイドルのときにモデム・ハングアップが必要な時期を ASN ドライバに通知します。たとえば,/NOHANGUP に設定されている一時的な回線で最後のネットワーク接続がクローズされたときに,回線はターミナル・ドライバに戻されますが,モデムは接続したままです。これによって,ユーザはこの回線を再度アクセスし,リダイアルや接続の再確立を行うことなくログインすることができます。この修飾子を使用するには,PHY_IO 特権を持っているか,またはあらかじめ回線に TT2$M_MODHANGUP を設定している必要があります。
/MAGIC_NUMBER_RETRIES=値
マジック・ナンバのネゴシエーションを行う際の試行回数を指定します。マジック・ナンバは,ループバックされた接続を検出するために使われるものです。 0 を指定すると,ネゴシエーションは行われません。 255 を指定すると,ナンバが見つかるまでネゴシエーションが続けられます。省略時の試行回数は 5 です。/MAXCONFIGURE=値
ピアが応答できないと見なす前に,有効な構成肯定応答,構成否定応答,構成拒否のいずれかを受け取ることなく送信された構成要求パケットの数を示します。値は 0 〜 255 の範囲で指定します。省略時の送信パケット数は 10 です。/MAXFAILURE=値
構成が収束していないと見なす前に,有効な構成肯定応答を受け取ることなく送信された構成否定応答の数を示します。値は 0 〜 255 の範囲で指定します。省略時の送信パケット数は 5 です。/MAXTERMINATE=値
ピアが応答できないと見なす前に,終了肯定応答を受け取ることなく送信された終了要求パケットの数を示します。値は 0 〜 255 の範囲で指定します。省略時の送信パケット数は 2 です。/MRU=サイズ
回線を通って受信できる最大のパケットを指定します。この値は回線ネゴシエーションの一部として使用され,また,実際の MRU は変化する可能性があります。値は 6 〜 1500 の範囲で指定します。省略時のパケット・サイズは 1500 です。/MTU=サイズ
回線を通って送信できる最大のパケットを指定します。この値は回線ネゴシエーションの一部として使用され,また,実際の MTU (最大送信単位) 設定は変化する可能性があります。値は 6 〜 1500 の範囲で指定します。省略時のパケット・サイズは 1500 です。/NETWORK_PROTOCOL=(プロトコル名)
リンクで許可されるプロトコルを指定します。省略時のネットワーク・プロトコルは TCP/IP です。/PASSIVE
/NOPASSIVE (省略時の設定)
PPP 接続の処理方法を PPP ドライバに通知します。アクティブに接続を起動することも,遠隔ホストが接続を開始するのを待つこともできます。/PERMANENT
/NOPERMANENT
接続がクローズしたとき,またはロストしたときに,リンクを処理する方法を決定します。 /PERMANENT を指定すると,リンクは PPP ドライバの制御下で適切な場所に残っています。 /NOPERMANENT を指定すると,リンクは一時的な接続として扱われ,ターミナルはターミナル・ドライバに戻ります。/PROTOCOL_COMPRESSION (省略時の設定)
/NOPROTOCOL_COMPRESSION
2 オクテットのプロトコル・フィールドを 1 オクテットに圧縮するかどうかを指定します。/RECEIVE_ACCM=マスク値
ACCM (非同期制御文字マップ) の開始を識別します。このマスクは PPP ドライバによって,非同期ポート用の最終 ACCM のネゴシエーションに使用されます。マスクは 0x0 〜 0xFFFFFFFF の範囲で指定します。省略時のマスク値は,0xFFFFFFFF,0x0,0x0,0x60000000,0x0,0x0,0x0 です。マスクは下位のロングワードから上位のロングワードの順に並べられます。最後のマスク・ビットが設定されるまでロングワード・マスクを指定してください。残りのロングワードは 0 に設定されます。 8 ロングワードでは,すべての ASCII 文字位置 (0 〜 255) に 1 つのビットがあります。 0x20 〜 0x3F および 0x5E の ASCII 文字は引用符で囲むことはできません。/RESTART_TIMER=msecs
構成要求パケットと終了要求パケットの送信の時間を計るために使われるミリ秒 (msecs) 単位の時間間隔です。再起動タイマが満了すると,タイムアウト・イベントとパケットの再送信が発生します。値は 1 〜 90 の範囲で指定します。省略時の値は 30 (3 秒) であり,これは比較的低速のリンク用です。小さな,より速いリンクには,さらに小さな値を指定してください。/SPEED=(入力速度,出力速度)
非同期ポート用の回線の入力速度と出力速度の制御ができます。この修飾子を使うには,PHY_IO 特権を持っているか,または,あらかじめ回線に TT2$M_SETSPEED を設定している必要があります。速度は,50,75,100,134,150,300,600,1200,1800,2400,3600, 4800,7200,9600,19200,38400,57600,76800,115200 のいずれかを指定します。回線で速度の分割が可能であれば,入力と出力に違う速度を指定できます。 1 つの速度のみを指定した場合は,その速度が入力と出力の両方に使われます。
/TRANSMIT_ACCM=マスク値,...
ACCM (非同期制御文字マップ) の開始を識別します。このマスクは PPP ドライバによって,非同期ポート用の最終送信 ACCM のネゴシエーションに使用されます。マスクは 0x0 〜 0xFFFFFFFF の範囲で指定します。省略時のマスク値は,0xFFFFFFFF,0x0,0x0,0x60000000,0x0,0x0,0x0 です。マスクは下位のロングワードから上位のロングワードの順に並べられます。最後のマスク・ビットが設定されるまでロングワード・マスクを指定してください。残りのロングワードは 0 に設定されます。 8 ロングワードでは,すべての ASCII 文字位置 (0 〜 255) に 1 つのビットがあります。 0x20 〜 0x3F および 0x5E の ASCII 文字は引用符で囲むことはできません。
SET コマンドは,ターミナル装置の通信属性を指定するために使用します。アドレス圧縮,フロー制御,回線速度などの通信属性は,データの送受信方法を決定します。これらの属性は,CONNECT コマンドまたは DIAL_OUT コマンドを起動するとすぐに有効になります。
注意
DCL コマンド行から SET コマンドを起動すると (PPPD SET/MTU=1000 tta0 など), PPPD ユーティリティは,ユーザが接続を行おうとしており,指定した装置で PPP 接続を開始しようとしているのだと判断します。
PPPD> SET/PERMANENT TTA0: %PPPD-I-CONNECTTERM, converting connection on device _TTA0: to a Point-to-Point connection |
この例で,SET コマンドは,シリアル・ポート TTA0 を経由したパーマネント・ネットワーク接続を設定しています。
SHOW
特定のターミナルの通信属性を表示します。
SHOW 装置名[:]
装置名[:]
ネットワーク接続を中継する装置の名前を指定します。装置名の形式は ddcu であり,このうち,dd は装置コードを,c はコントローラの指定を, u はユニット番号を示します。 LAN 装置は,ユニット 0 の装置の名前を指定されます。たとえば,LAN 上の最初のターミナル装置は TTA0,2 番目の装置は TTB0 になります。
/ADDRESS_COMPRESSION
アドレス圧縮がオンであるか,オフであるかを示します。/ALL[=BRIEF] (省略時の設定)
/ALL[=LONG]
現在の装置と通信設定をすべて表示します。 BRIEF 形式は画面用の出力です。LONG は,各設定を 1 行ずつ表示します。/COUNTERS=(キーワード,...)
指定されたカウンタの現在の値を示します。この修飾子では,次のキーワードを 1 つ以上指定できます。
キーワード 説明 ALL すべてのカウンタを表示する。 BAD_FCS_PACKETS 不良フレーム・チェック・シーケンス (FCS) のパケット・カウントを表示する。 DATA_LOST ハードウェアから報告されたロスト文字のカウントを表示する。 DROPPED_CHARACTERS 破棄されたすべての文字のカウントを表示する。 FRAMING_ERRORS フレーミング・エラーのある文字のカウントを表示する。 LONG_PACKETS 現在の MRU (最大受信単位) 設定よりも長いパケットのカウントを表示する。 RECEIVED_PACKETS 受信した合計パケット・カウントを表示する。 RUNT_PACKETS 文字が非常に少ないパケットのカウントを表示する。 TOTAL_CHARACTERS 受信した全文字のカウントを表示する。 TRANSMITTED_PACKETS 転送した合計パケット・カウントを表示する。
/ECHO=(FAILURE=値, INTERVAL=値)
LCP (リンク制御プロトコル) エコー要求の数と,回線がダウンしたと見なす前に,応答なしで送信する必要のある要求の時間間隔を指定します。/FCS_SIZE
現在送受信されている FCS のサイズをビット単位で示します。/FLOW_CONTROL=(キーワード,...)
非同期物理リンク経由で使用されている現在のフロー制御設定を示します。この修飾子では,次のキーワードのうちの 1 つを指定できます。
キーワード 説明 HARDWARE RTS/CTS フロー制御を使用する。この制御を使用している場合,送信される ACCM (非同期制御文字マップ) は,0x0,0x0,0x0,0x60000000 にできる。/MODEM または /COMMSYNCH に設定された回線のみで有効である。 XON_XOFF (省略時の設定) バンド・フロー制御を使う。この制御を使用している場合,最適の送信 ACCM は 0xA0000,0x0,0x0,0x60000000 である。非同期回線のみで有効である。
/HANGUP
セッションが終了するときに発生するアクションを表示します。/MAGIC_NUMBER_RETRIES
マジック・ナンバのネゴシエーションを行う際の試行回数を表示します。/MAXCONFIGURE
ピアが応答していないと見なす前に,肯定応答を受けずに送信された構成要求パケットの数を示します。/MAXFAILURE
構成肯定応答を送信する前で,かつ,構成が収束していないと見なす前に,送信された構成否定応答の数を表示します。/MAXTERMINATE
ピアが応答できないと見なす前に,肯定応答を受け取ることなく送信された終了要求パケットの数を示します。/MRU
回線が受信できる最大のパケットを表示します。/MTU
回線が送信できる最大のパケットを表示します。/NETWORK_PROTOCOL
物理リンクで許可されている現在のネットワーク・プロトコルを表示します。/PASSIVE
この回線がパッシブ回線か,アクティブ回線かを示します。/PERMANENT
この回線がパーマネント回線か一時的 (非パーマネント) 回線かを示します。/PROTOCOL_COMPRESSION
プロトコル・フィールドの圧縮状態を示します。/RECEIVE_ACCM
非同期ポート用の現在の受信 ACCM の値を表示します。/RESTART_TIMER
要求パケットの送信の時間を計るために使われた時間間隔を表示します。/SPEED
回線の現在の入力速度と出力速度を示します。/TRANSMIT_ACCM
非同期ポート用の現在の送信 ACCM の値を表示します。
SHOW コマンドでは,現在のターミナルと通信の設定を表示できます。可能なすべての設定を表示するには,/ALL 修飾子を使用します。
PPPD> SHOW/ALL=BRIEF TTA0: Line TTA1: is being used for PPP connections Debug trace: OFF Debug mailbox: Address comp: OFF Max configure: 10 Restart timer: 30 ASN port name: ASN13 Max failure: 5 Echo failure: 0 Max terminate: 2 Receive ACCM: FFFFFFFF Echo intervals: 0 MRU: 1500 Transmit ACCM: FFFFFFFF Flow control: XON/XOFF MTU: 1500 00000000 Hangup: DEFAULT Mode: ACTIVE 00000000 Line type: TRANSIENT Net protocol: TCP/IP 60000000 Magic retries: 0 Protocol comp: OFF 00000000 Input speed: DEFAULT Receive FCS: 16 00000000 Output speed: DEFAULT Transmit FCS: 16 Counter totals for line TTA0: Bad FCS packets: 0 Packets received: 4 Data lost (chars): 0 Packets transmitted: 6 Dropped chars: 0 Runt packets: 0 Framing errors: 0 Total chars received: 179 Long packets: 0 |
ポート TTA1 に割り当てられた現在の PPP 属性を表示しています。
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