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数百分の 1 秒の精度で,現在の日付とシステム時間を表示します。
CONFIGURATION SHOW TIME
なし
/OUTPUT[=ファイル指定]
SYS$OUTPUT から指定ファイルに,出力先を変更します。ファイルを指定しない場合,現在のディレクトリの SYSMAN.LIS に出力されます。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER/NODE=NODE21 . . . SYSMAN> CONFIGURATION SHOW TIME System time on node NODE21: 19-JUN-2000 13:32:19.45 System time on node NODE22: 19-JUN-2000 13:32:27.79 System time on node NODE23: 19-JUN-2000 13:32:58.66 |
クラスタ内のすべてのノードのシステム時間を表示しています。
SYSMAN コマンドを実行するキーを定義します。この結果,コマンド名を入力するのではなく,キーを押すだけでコマンドを実行できます。
DEFINE/KEY キー名文字列
キー名
定義するキーの名前を指定します。次の表は,指定できるキー名の一覧です。
キー名 VT100 LK201/LK401 PF1 PF1 PF1 PF2 PF2 PF2 PF3 PF3 PF3 PF4 PF4 PF4 KP0, KP1〜KP9 0 〜 9 0 〜 9 PERIOD ピリオド・キー ピリオド・キー COMMA コンマ・キー コンマ・キー MINUS マイナス・キー マイナス・キー ENTER ENTER キー ENTER キー UP, DOWN, LEFT, RIGHT 矢印キー 矢印キー FIND, INSERT_HERE - Find, Insert Hereキー REMOVE, SELECT - Remove, Selectキー PREV_SCREEN - Previous Screenキー NEXT_SCREEN - Next Screenキー HELP, DO - Help, Doキー F6〜F10, F11〜F14 - ファンクション・キー F17〜F20 - ファンクション・キー
文字列
定義したキーを押したときに実行したい文字列を指定します。たとえば,SHOW ENVIRONMENT コマンドや SHOW PROFILE コマンドを指定します。
/ECHO (省略時の設定)
/NOECHO
定義したキーを押したときにコマンド行をエコーさせるかどうかを指定します。 /NOECHO と /NOTERMINATE の両方の修飾子を付けてキーを定義することはできません。/IF_STATE=状態リスト
/NOIF_STATE
状態リストを指定します。指定したキー定義を使用可能にするには,いずれかの状態リストを指定する必要があります。この修飾子を省略した場合や否定した場合,現在の状態が使用されます。/LOCK_STATE
/NOLOCK_STATE (省略時の設定)
次に /SET_STATE 修飾子で状態を変更するまでの間,/SET_STATE 修飾子で指定した状態が維持されます。/SET_STATE
/NOSET_STATE
キーに状態を対応づけます。状態名は,英数文字列です。この修飾子を省略した場合や否定した場合,現在の状態が維持されます。 /SET_STATE と /TERMINATE の両方の修飾子を付けてキーを定義することはできません。/TERMINATE
/NOTERMINATE
キーを押したときに指定したコマンド文字列を実行するかどうかを指定します。/NOTERMINATE を指定した場合にコマンド文字列を実行するには, Return キーを押す必要があります。/SET_STATE と /TERMINATE の両方の修飾子を付けてキーを定義することはできません。
DEFINE/KEY コマンドは,SYSMAN コマンドにキーを割り当てます。この結果,キーを押すだけでコマンドを実行できます。 SHOW KEY コマンドを実行すれば,定義したキーを表示できます。初期化ファイルで定義しないかぎり,キー定義は,SYSMAN を終了すると無効となります。 第 21.1.2 項 を参照してください。
#1 |
---|
SYSMAN> DEFINE /KEY PF1 "SHOW PROFILE" |
PF1 を SYSMAN の SHOW PROFILE コマンドとして定義しています。PF1 を押して Return キーを押すと,SHOW PROFILE コマンドが実行されます。
#2 |
---|
SYSMAN> DEFINE /KEY KP0 /TERMINATE "CONFIGURATION SHOW TIME" |
0 キーを CONFIGURATION SHOW TIME コマンドとして定義しています。/TERMINATE 修飾子が指定されているので, Return を押さなくとも,0 キーを押すだけでコマンドが実行されます。
ディスク・クォータ・ファイルにエントリを追加し,使用量を 0 に初期化します。クォータ・ファイルへの書き込みアクセス権 (W) が必要です。
DISKQUOTA ADD 所有者
所有者
追加するクォータ・エントリに対応するユーザ識別コード(UIC)またはライト識別子を指定します。UICは数値でも英数字でも指定できます。UICの指定方法についての詳しい説明は,使用しているシステムに応じて,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。ライト識別子は AUTHORIZE で設定します。形式は,UIC 形式ではなく, ID 形式です。ライト識別子の詳細については,『OpenVMS Programming Concepts Manual』を参照してください。
ローカル以外の環境で作業する場合,その環境で使用できる英数 UIC やライト識別子を指定してください。
/DEVICE=装置指定
クォータ・ファイルの記憶位置を指定します。入力した装置指定は,SYSMAN が確認します。論理名を指定することができます。その場合,指定した論理名は,ターゲット環境で変換されます。装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは,ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
/OVERDRAFT=値
指定 UIC の超過値を示す正の整数を指定します。省略時の超過値は,[0,0] のエントリの値です。/PERMQUOTA=値
指定 UIC のクォータを示す正の整数を指定します。省略時の永久クォータは,[0,0] のエントリの値です。
DISKQUOTA ADD コマンドは,指定ディスク上のクォータ・ファイルに,個々のエントリを追加します。クォータ・ファイルはすでに存在しており,使用可能になっていなければなりません。永久クォータと超過値を指定しないかぎり,UIC [0,0] のエントリの値が省略時の値として適用されます。UIC [0,0] を調整するには, DISKQUOTA MODIFY コマンドを実行します。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(NODE22,NODE21) (1) %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Individual nodes: NODE22,NODE21 Username ALEXIS will be used on nonlocal nodes. SYSMAN> SET PROFILE /PRIVILEGE=SYSPRV (2) SYSMAN> DISKQUOTA ADD [MKT,MORSE] /DEVICE=WORK1 - (3) _SYSMAN> /PERMQUOTA=200 /OVERDRAFT=50 SYSMAN> DISKQUOTA ADD PAYROLL /DEVICE=WORK1 /PERMQUOTA=1000 (4) |
- NODE22 と NODE21 を管理環境として定義する。
- クォータ・ファイルへの書き込みを行うため,現在のユーザ特権に SYSPRV 特権を追加する。
- NODE22 と NODE21 の WORK1 という装置上のクォータ・ファイルに,UIC [MKT,MORSE] を追加し,絶対制限値 250 ブロックに対し,永久クォータのディスク・ブロック数を 200,超過値上限のディスク・ブロック数を 50 に設定する。
MORSE というユーザ名がシステムに固有の UIC を持つ場合には,次のコマンドを入力できる。
SYSMAN> DISKQUOTA ADD MORSE
- ライト識別子 PAYROLL のエントリを追加する。識別子 PAYROLL を持つユーザは,すべてこのディスク空間を使用できる。
現在クォータ・ファイルを格納していないディスク・ボリュームに対し,クォータ・ファイルを作成し使用可能にします。ボリュームのマスタ・ファイル・ディレクトリ MFD に対する書き込みアクセス権 (W) が必要です。さらに,SYSPRV 特権,システム UIC,ボリュームの所有権のいずれかが必要です。
DISKQUOTA CREATE
なし
/DEVICE=装置指定
クォータ・ファイルの作成先ディスク・ボリュームを指定します。入力した 装置指定は,SYSMAN が確認します。論理名を指定することができます。その場合,指定した論理名は,ターゲット環境で変換されます。装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは,ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
DISKQUOTA CREATE コマンドは,現在クォータ・ファイルを持たないボリュームに対してクォータ・ファイルを作成します。1 つのボリュームまたは 1 つのボリューム・セットに設定できるクォータ・ファイル [000000]QUOTA.SYS は,1 つだけです。クォータ・ファイルを作成すると同時に,DISKQUOTA MODIFY コマンドで UIC [0,0] を調整して省略時のクォータ値と超過値を設定します。ディスクに既存ファイルが存在する場合,DISKQUOTA REBUILD コマンドを実行し,現在の使用状況値を反映するようクォータ・ファイルを更新してください。
注意
システム・ディスク上でのファイルの作成が許可されている場合を除いて,システム・ディスク上には,クォータ・ファイルを作成しないようにしてください。
SYSMAN> SHOW ENVIRONMENT %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Node NODE24 of local cluster Username ALEXIS will be used on nonlocal nodes SYSMAN> DO SHOW DEVICES . . . SYSMAN> DISKQUOTA CREATE /DEVICE=DJA31: SYSMAN> DISKQUOTA MODIFY /DEVICE=DJA31: [0,0] - _SYSMAN> /PERMQUOTA=10000 /OVERDRAFT=100 |
現在の管理環境の特性を表示し,装置名をチェックしています。次に,DJA31 というディスク上にクォータ・ファイルを作成し,省略時のクォータ値を設定しています。
クォータ・ファイルからエントリを削除します。詳細については,DISKQUOTA REMOVE コマンドを参照してください。 DISKQUOTA REMOVE コマンドと DISKQUOTA DELETE コマンドの機能は同じです。
現在の管理環境でボリュームのディスク・クォータの管理と適用を停止します。これは,ディスクがマウントされている各ノードに適用されます。
重要
クラスタ内の複数のノードにマウントされているディスクに対して, DISKQUOTA DISABLE コマンドを使用するには,まず, SET ENVIRONMENT コマンドでノードを指定しなければなりません。
SYSPRV 特権,システム UIC,またはボリュームの所有権が必要です。
DISKQUOTA DISABLE
なし
/DEVICE=装置指定
クォータ・ファイルを禁止するディスク・ボリュームを指定します。入力した装置指定は,SYSMAN が確認します。論理名を指定することができます。その場合,指定した論理名は,ターゲット環境で変換されます。装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは,ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
DISKQUOTA DISABLE コマンドは,ボリュームにおけるクォータ動作を中断します。装置に対してクォータを永久的に禁止するには, DISKQUOTA DISABLE コマンドでクォータを禁止し,[000000]QUOTA.SYS ファイルを削除します。この処理をしない場合,ディスクをマウントしたときにシステムが暗黙にクォータを許可するので,クォータ情報が間違っていてもそのままとなります。禁止されていたクォータ・ファイルを使用可能にするには, DISKQUOTA REBUILD コマンドを実行して UIC エントリと使用量を更新します。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(AMANDA,BARRY) SYSMAN> DISKQUOTA DISABLE /DEVICE=DJA1: |
これらのコマンドは,DJA1 というディスクでクォータの適用を一時停止します。このディスクは AMANDA ノードと BARRY ノードにマウントされています。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER (1) %SYSMAN-I-ENV, current command environment: Clusterwide on local cluster Username STEIN will be used on nonlocal nodes SYSMAN> DO SHOW QUOTA/DISK=$6$dkd0:/USER=[0,0] (2) %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node WALTER User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS2 User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS1 User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node EXPERT User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 SYSMAN> DISKQUOTA DISABLE/DEVICE=$6$dkd0: (3) SYSMAN> DO SHOW QUOTA/DISK=$6$dkd0:/USER=[0,0] (4) %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node WALTER %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS2 %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS1 %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node EXPERT %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume SYSMAN> |
この例では,$6$dkd0: というディスクはクラスタ単位でマウントされています。
- SET ENVIRONMENT コマンドはクラスタ内のすべてのノードの環境を設定します。
- この DO SHOW QUOTA コマンドの出力は,ディスク・クォータがクラスタ全体で有効であることを示します。
- DISKQUOTA DISABLE コマンドは,クラスタ全体に対してディスク・クォータを無効にします。
- この DO SHOW QUOTA コマンドの出力は,ディスク・クォータが無効に設定されたことを示します。
現在の管理環境でディスク・ボリュームに対するクォータの適用を再開します。これは,ディスクがマウントされている各ノードに適用されます。
重要
クラスタ内の複数のノードにマウントされているディスクに対して, DISKQUOTA ENABLE コマンドを使用するには,まず, SET ENVIRONMENT コマンドでノードを指定しなければなりません。
SYSPRV 特権,システム UIC,またはボリュームの所有権が必要です。
DISKQUOTA ENABLE
なし
/DEVICE=装置指定
クォータ・ファイルを使用可能にするディスク・ボリュームを指定します。入力した装置指定は,SYSMAN が確認します。論理名を指定することができます。その場合,指定した論理名は,ターゲット環境で変換されます。装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは,ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
DISKQUOTA ENABLE コマンドは,ボリュームに対して DISKQUOTA DISABLE コマンドで中断されていたクォータを使用可能にします。ボリュームに対してクォータを使用可能にするたびに, DISKQUOTA REBUILD コマンドを実行して UIC エントリと使用量を更新してください。
#1 |
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SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(NODE21,NODE22) SYSMAN> DISKQUOTA ENABLE SYSMAN> DISKQUOTA REBUILD |
この例の DISKQUOTA ENABLE コマンドは,省略時のディスク DJA12 に対してクォータの適用を再開します。このディスクは NODE21 と NODE22 にマウントされています。DISKQUOTA REBUILD コマンドは,クォータ・ファイルを更新し,クォータを修正し,新しいエントリを追加します。
#2 |
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SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER (1) %SYSMAN-I-ENV, current command environment: Clusterwide on local cluster Username STEIN will be used on nonlocal nodes SYSMAN> DO SHOW QUOTA/DISK=$6$dkd0:/USER=[0,0] (2) %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node WALTER %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS2 %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS1 %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node EXPERT %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume SYSMAN> DISKQUOTA ENABLE/DEVICE=$6$dkd0: (3) SYSMAN> DO SHOW QUOTA/DISK=$6$dkd0:/USER=[0,0] (4) %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node WALTER User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS2 User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS1 User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node EXPERT User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 |
この例では,$6$dkd0: というディスクはクラスタ単位でマウントされています。
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