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スタートアップ・データベース内のレコードを削除し,指定のスタートアップ・ファイルをスタートアップ時に実行しないようにします。スタートアップ・データベースへの読み込みアクセス権 (R) と書き込みアクセス権 (W) が必要です。
STARTUP REMOVE FILE ファイル指定
FILE
スタートアップ・データベース内から構成要素を削除します。省略時の設定では,SYSMAN が STARTUP$STARTUP_LAYERED を変更します。ファイル指定
削除するスタートアップ・ファイルを選択します。ワイルドカード文字を使用できます。
/CONFIRM
/NOCONFIRM (省略時の設定)
各ファイルのレコードを削除する前にそのファイル指定を表示するかどうか,また削除確認プロンプトを出力するかどうかを制御します。 /CONFIRM を指定した場合,Y (Yes) または T (True) を入力して Return を押さなければ,ファイルは削除されません。 N や NO などの他の文字を入力した場合,ファイルは削除されません。/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
各ファイルのスタートアップ特性を削除した後,そのファイル指定を表示するかどうかを制御します。/PHASE=フェーズ名
ファイルを削除するスタートアップ・フェーズを指定します。 LPBEGIN,LPMAIN,LPBETA,END のフェーズを指定できます。
SYSMAN> STARTUP REMOVE FILE DECSET$ENVMGR_STARTUP.COM /LOG |
このコマンドは,スタートアップ・データベースからファイル DECSET$ENVMGR_STARTUP.COM を取り出します。
現在のスタートアップ・データベースを設定します。
STARTUP SET DATABASE データベース
データベース
設定するデータベースの名前を指定します。省略時のデータベース名は,STARTUP$STARTUP_LAYERED です。第 2 のデータベース STARTUP$STARTUP_VMS は,その内容を見ることはできますが,変更はしないようにしてください。
なし
SYSMAN> STARTUP SET DATABASE STARTUP$STARTUP_LAYERED %SYSMAN-I-NEWCOMPFIL, current component file is now STARTUP$STARTUP_LAYERED SYSMAN> STARTUP SHOW FILE %SYSMAN-I-COMPFIL, contents of component database on node LUCERN Phase Mode File ----- ---- --------------------------- LPBEGIN DIRECT VMS$LPBEGIN_070_STARTUP.COM LPMAIN DIRECT FOR$LPMAIN_070_STARTUP.COM |
このコマンドは,レイヤード製品データベースを設定し,表示できるようにしています。
スタートアップ時にクラスタ内の1つ以上のノードのスタートアップ状態を表示します。ディスクの現在のシステム・パラメータ・ファイルに対して読み込み(R)アクセス権と書き込み(W)アクセス権が必要です。このファイルは,VAX システムの場合は SYS$SYSTEM:VAXVMSSYS.PAR, Alpha システムの場合は SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR です。
STARTUP SET OPTIONS
なし
/CHECKPOINTING
/NOCHECKPOINTING
各スタートアップ・フェーズとコンポーネント・プロシージャの時刻および状態を示す情報メッセージを表示します。/OUTPUT=FILE,CONSOLE ( 省略時の設定)
/VERIFY修飾子を使用して作成された出力をファイルまたはシステム・コンソールに送ります。FILEオプションを選択した場合には,SYS$SPECIFIC:[SYSEXE]STARTUP.LOGが作成されます。/VERIFY=FULL (省略時の設定),PARTIAL
/NOVERIFY
スタートアップ・プロシージャを実行時に表示します。この修飾子はSYSGENのシステム・パラメータ STARTUP_P2 を定義し,選択したオプションに応じて適切な値を割り当てます。
- FULL---スタートアップ・コンポーネント・プロシージャとSTARTUP.COMが実行する各DCL行を表示します。
- PARTIAL---スタートアップ・コンポーネント・プロシージャが実行する各DCL行を表示しますが,STARTUP.COMが実行するDCLは表示しません。
重要
SYSMAN STARTUP OPTIONS で変更したすべての STARTUP_P* パラメータは,AUTOGEN コマンド・プロシージャによって上書きされます。SYSMAN を使ってパラメータに加えた変更を保存したい場合は,『Compaq OpenVMS システム管理者マニュアル』の説明に従って, SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DAT ファイルを編集してください。
STARTUP SET OPTIONSコマンドを使用すれば,スタートアップ時にロギング(記録)とチェックポイントを実行できます。(完全にまたは部分的に)記録される情報の量を制御でき,情報をどこに表示するか(ファイルまたはコンソール)も制御できます。また,スタートアップ時に各フェーズの時刻と状態を示す情報メッセージを表示するために,チェックポイントを選択することもできます。SYSMANでは,ターゲット環境を定義できるため,スタートアップ・ロギングはローカル・ノード,クラスタ,クラスタ内のノードの一部に対して実行できます。詳しくは SET ENVIRONMENT コマンドを参照してください。
SYSMAN> STARTUP SET OPTIONS/VERIFY=FULL/OUTPUT=FILE/CHECKPOINTING |
この例では,完全なチェックを実行するためにスタートアップ・ロギングを要求し,結果をSYS$SPECIFIC:[SYSEXE]STARTUP.LOGに出力し,チェックポイントも要求します。
現在のスタートアップ・データベースの名前またはその構成要素,および STARTUP SET OPTIONSコマンドを使用して選択されたスタートアップ・ロギング・オプションを表示します。
STARTUP SHOW DATABASE
FILE
OPTIONS
DATABASE
現在のスタートアップ・データベースの名前を表示します。スタートアップ・データベースには,STARTUP$STARTUP_LAYERED と STARTUP$STARTUP_VMS の 2 つがあります。 STARTUP$STARTUP_VMS は,変更しないようにしてください。FILE
現在のスタートアップ・データベースの内容を表示します。各構成要素について,ファイル名,フェーズ,実行モードが表示されます。OPTIONS
STARTUP SET OPTIONSコマンドを使用して選択したオプションを表示します。
/FULL
データベースの各構成要素について,詳細情報を表示します。構成要素のフェーズ,ファイル名,実行モードをはじめ,ファイルが実行されるノードとファイルに渡されるパラメータが表示されます。FILE パラメータに付けて指定します。/NODE
ファイルが実行される,クラスタ内のノードを表示します。省略時の設定では,環境内のすべてのノードでスタートアップ・ファイルが実行されます。FILE パラメータに付けて指定します。/OUTPUT=ファイル指定
SYS$OUTPUT から指定ファイルに,出力先を変更します。ファイルを指定しない場合,現在のディレクトリの SYSMAN.LIS に出力されます。/PARAMETERS
スタートアップ・ファイルを実行するときに使用するパラメータを表示します。パラメータを省略した場合には,システム・パラメータ STARTUP_Pn によって定義される省略時の設定が与えられます。STARTUP_Pnが空白の場合には,"FULL"がパラメータ1 (P1)として使用され,STARTUP.COMはこのパラメータを各スタートアップ・コンポーネント・ファイルに渡します。特定のコンポーネント・ファイルに空白のP1パラメータを渡す場合には, STARTUP MODIFY コマンドの /PARAMETER修飾子の説明を参照してください。/PHASE=フェーズ名
特定のスタートアップ・フェーズで実行されるすべての構成要素を表示します。 LPBEGIN,LPMAIN,LPBETA,END のフェーズを指定できます。省略時の値は LPMAIN です。FILE パラメータに付けて指定します。
SYSMAN> STARTUP SET DATABASE STARTUP$STARTUP_VMS SYSMAN> STARTUP SHOW FILE %SYSMAN-I-COMPFIL, contents of component database on node LUCERN Phase Mode File ----- ---- -------------------------------- BASEENVIRON DIRECT VMS$BASEENVIRON_050_LIB.COM BASEENVIRON CALLED VMS$BASEENVIRON_050_SMISERVER.COM BASEENVIRON DIRECT VMS$BASEENVIRON_050_VMS.COM . . . |
VMS スタートアップ・データベースの内容を表示しています。
システム・イメージ・ファイル SYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.IDX に,エントリを追加します。
SYS_LOADABLE ADD コマンドは,汎用コマンドではありません。使用するのは,上級システム・プログラマだけに限定してください。 |
SYS_LOADABLE ADD 製品イメージ
製品
ロード可能イメージを一意で指定する 8 文字以内の製品ニーモニック。ユーザが作成したイメージの場合, _LOCAL_ という文字列が通常含まれます。イメージ
追加するロード可能システム・イメージのファイル名。このパラメータに指定できる値は,ファイル名だけです。装置,ディレクトリ,ファイル・タイプ,ワイルドカード文字は,指定しないようにしてください。
/LOAD_STEP
イメージをロードするブート・プロセスのステップを指定します。システム初期化コードでイメージをロードする INIT と,SYSINIT プロセスでイメージをロードする SYSINIT のいずれかを指定します。省略時の値は SYSINIT です。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
エントリを追加したことを示すメッセージを表示するかどうかを制御します。/MESSAGE
条件を満たしたときに表示するメッセージ・テキストを指定します。/SEVERITY 修飾子を参照してください。省略時のメッセージは, "system image load failed" です。/SEVERITY
イメージ・ロード状態によるコンソール出力とブート状態への影響を指定します。次の値を指定できます。
FATAL イメージのロード時にエラーが発生した場合,エラー・メッセージと BUGCHECK 情報を表示する。 INFORMATION メッセージを表示し,処理を続行する。 SUCCESS イメージのロード時にエラーが発生しても,処理を続行する。メッセージは表示しない。 WARNING イメージのロード時にエラーが発生した場合,エラー・メッセージを表示し,処理を続行する。
省略時の値は,WARNING です。
SYS_LOADABLE ADD コマンドは,システム・イメージ・ファイル SYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.IDX にエントリを追加します。このファイルは,コマンド・プロシージャ SYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.COM で処理します。この処理の結果,システムがブート時に使用するシステム・イメージ・データ・ファイルが作成されます。SYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.IDX ファイルが存在しない場合,新たに作成されます。
システム・イメージ・ファイル SYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.IDX からエントリを削除します。
SYS_LOADABLE REMOVE コマンドは,汎用コマンドではありません。使用するのは,上級システム・プログラマだけに限定してください。 |
SYS_LOADABLE REMOVE 製品
イメージ
製品
ロード可能イメージを一意で指定する 8 文字以内の製品ニーモニック。ユーザが作成したイメージの場合, _LOCAL_ という文字列が通常含まれます。イメージ
削除するロード可能システム・イメージのファイル名。このパラメータに指定できる値はファイル名だけです。装置,ディレクトリ,ファイル・タイプ,ワイルドカード文字は,指定しないようにしてください。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
エントリを削除したことを示すメッセージを表示するかどうかを制御します。
SYS_LOADABLE REMOVE コマンドは,システム・イメージ・ファイル SYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.IDX からエントリを削除します。このファイルは,コマンド・プロシージャ SYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.COM で処理します。この処理の結果,システムがブート時に使用するシステム・イメージ・データ・ファイルが作成されます。SYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.IDX ファイルが存在しない場合,空のファイルが作成されます。
省略時の設定では,ACL (アクセス制御リスト) エディタは,各ACE (アクセス制御エントリ) についてプロンプトを出力し,一部の ACE フィールドの値を提供します。ACE フィールドの操作は, FIELD や ITEM などのキーパッド・コマンドで行うことができます。
この付録では,ACL エディタに用意されているすべてのキーパッド編集コマンドについて,説明します。キー定義は, ACL エディタ・セクション・ファイル SYS$LIBRARY:ACLEDIT.TPU を変更し再コンパイルすることによって変更できます。詳細については, 付録 B を参照してください。ACL エディタのキーパッド・コマンドのヘルプ情報を表示するには,PF2 を押します。
A.1 ACL エディタのキーパッド・コマンド
図 A-1 は,LK201 キーボードにおける省略時の ACL エディタ・キーパッド・コマンドを示しています。 VT100 シリーズ・ターミナルの数字キーパッドも,この図のキーボードと同じです。ただし,VT100 には,補助編集キーパッド (キー E1 〜 E6) がありません。
図 A-1 LK201 シリーズ・キーボードのキーパッド
表 A-1 は,ACL エディタで使用できるキーパッド・コマンドの一覧です。KPn は, n という数字が付いたキーパッド・キーです。たとえば,KP4 は,4 の数字が付いたキーパッド・キーを指します。
コマンド | キーまたは キー・シーケンス |
説明 |
---|---|---|
ADVANCE | KP4 | FIND,FNDNXT,MOVE SCREEN,OVER ACE,WORD の現在の方向を設定する。ACL の終わりに向かって進める。 |
ADV FIELD | GOLD-KP7 | 現在の ACE フィールドを終了し,次の ACE フィールドにカーソルを移動する。 |
BACKUP | KP5 | FIND,FNDNXT,MOVE SCREEN,OVER ACE,WORD のキーの現在の方向を逆転する。ACL の始めに向かって進める。 |
BOTTOM | GOLD-KP4 | 最後の ACE の最後の行の後にカーソルを位置づける。追加したエントリは,すべて ACL の終わりに格納される。 |
DEL ACE | PF4 | カーソルが位置している ACE 全体を削除し,削除 ACE バッファに格納する。 |
DEL C | コンマ | カーソルが位置している文字を削除し,削除文字バッファに格納する。 |
DEL EOL | GOLD-KP2 | 現在のカーソル位置から行の末尾までのテキストを削除し,削除行バッファに格納する。 |
DEL W | マイナス | 現在のカーソル位置から次のワードの先頭までのテキストを削除し,削除ワード・バッファに格納する。 |
ENTER | Enter | 現在の ACE が終了したことを示す。 ACL エディタは挿入を終了し,ACE の構文が正しいことをチェックする。 ACE 内にカーソルが位置しているとき,Enter キーを押すことができる。 Return キーを押しても,効果は同じである。 |
EOL | KP2 | 現在の行の末尾にカーソルを移動する。 |
FIELD | KP7 | 現在の ACE フィールドを終了して次の ACE フィールドまたはサブフィールドにカーソルを移動し,適宜テキストを挿入する。プロンプト・モードでない場合, ACL エディタは現在の ACE の中の次のフィールドに移動する。 |
FIND | GOLD-PF3 | 文字列のオカレンスを検索する。 FIND キーを押し,メイン・キーボードから文字列を入力する。現在の方向で文字列を検索する場合は ENTER キーを押し,検索方向を変更する場合は ADVANCE キーまたは BACKUP キーを押す。 |
FNDNXT | PF3 | FIND キーで入力されている文字列の次のオカレンスを現在の方向で検索する。 |
GOLD | PF1 | 直後に押すキーの代替機能 (キーパッド図に示されている下側の機能) を指定する。 |
HELP | PF2 | 編集キーパッドの使用方法に関する情報を表示する。 |
HELP FMT | GOLD-PF2 | ACE 形式に関する情報を表示する。 |
INSERT | GOLD-KP0 | 現在の行のすべてのテキストを 1 行下に移動し,ACE を挿入するためのブランク行 1 行を残す。 |
ITEM | ピリオド | 現在の ACE フィールドにおける次の項目を選択する。プロンプト・モードでない場合,このキーは無視される。 |
MOVE SCREEN | KP8 | カーソルを現在の方向で 1 画面移動する。 ADVANCE または BACKUP を参照。1 画面は,表示される行数の 3 分の 2 に相当する。 |
OVER ACE | KP0 | ADVANCE が方向に設定されている場合,次の ACE の先頭にカーソルを移動し,BACKUP が方向に設定されている場合,直前の ACE の先頭にカーソルを移動する。 |
TOP | GOLD-KP5 | アクセス制御リストの最初の ACE の先頭文字に,カーソル位置を移動する。 |
UND ACE | GOLD-PF4 | 現在カーソルが位置している ACE の前に,削除 ACE バッファの内容を挿入する。 |
UND C | GOLD-コンマ | 削除文字バッファの内容を,カーソルの前に直接挿入する。 |
UND W | GOLD-ハイフン | 削除ワード・バッファの内容を,カーソルの前に直接挿入する。 |
WORD | KP1 | ADVANCE が方向に設定されている場合,カーソルを 1 ワード前方に移動し,BACKUP が方向に設定されている場合,カーソルを 1 ワード後方に移動する。 |
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