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コマンド時間切れエラーがクライアント・ノードのログに記録される場合には, OpenVMS サーバでこのパラメータの値を 0 以外の値に設定すると,ログに記録されるエラーの数を削減できます。このパラメータの値を大きくすると,クライアント MSCP コマンドの時間切れの発生数を削減し,不良装置を検出するのに必要な時間が長くなります。
コマンド時間切れのエラーの数を削減しなければならない場合には,初期値を 60 に設定してください。時間切れエラーが継続的にログに記録される場合には,この値を 20 秒刻みで大きくしてください。
値 | 説明 |
---|---|
0 | MSCP サーバをロードしない。省略時の値。 |
1 | MSCP サーバをロードし,MSCP_SERVE_ALL パラメータの指定に従ってディスクをサーブする。 |
OpenVMS バージョン 7.2 から,サービング・タイプがビット・マスクとして実装されるようになりました。システムが実行するサービング・タイプを指定する場合,次に示す表で必要なタイプを探し,その値を指定してください。なかには,システム・ディスクとしてサーブし,かつ,ローカルに接続するディスクとしてもサーブするなどのように, 2 種類のサービング・タイプを指定するシステムもあるでしょう。そのような組み合わせを指定するには,各タイプの値を加算し,その合計を指定してください。
OpenVMS のバージョン 7.1-x や,それよりも前のオペレーティング・システムを稼働しているシステムを含む,バージョンが混在したクラスタでは,利用可能なすべてのディスクをサーブすることは,システムの (バージョン 7.2 よりも前の) ノード割り当てクラスに一致しない割り当てクラスを持つディスク以外のすべてのディスクをサーブすることに制限されています。この種のサービングを指定するには,値 9 (ビット 0 とビット 3 を設定する) を使用してください。
次の表は,それぞれのビットで制御されるサービング・タイプとその 10 進数の値を説明しています。
ビットと,設定されたときの値 | 説明 |
---|---|
ビット 0 (1) | 利用可能なすべてのディスク (ローカルに接続されたディスク,および,HS x コントローラと DSSI コントローラに接続されたディスク) をサーブする。 (ALLOCLASS パラメータで設定される) システムの割り当てクラスとは異なる割り当てクラスを持つディスクも,ビット 3 が設定されていないのであれば,サーブされる。 |
ビット 1 (2) | ローカルに接続された (HS x や DSSI 以外に接続された) ディスクをサーブする。 |
ビット 2 (4) | システム・ディスクをサーブする。これが省略時の設定である。この設定は,クラスタ内の他のノードが,このシステムのシステム・ディスクがサーブできることに依存している場合,重要である。この設定によって,システムに異常が発生している遠隔システム・ディスクに対して,別のシステムが入出力を完了させようとしているときに発生しがちな,あいまいな競合問題が防止される。 |
ビット 3 (8) | ビット 0 によって指定されたサービングを制限する。 (ALLOCLASS パラメータによって設定された) システムの割り当てクラスとは違う割り当てクラスを持つディスク以外のすべてのディスクがサーブされる。
これはバージョン 7.2 よりも前の動作である。クラスタの中に, OpenVMS 7.1- x やそれよりも前のバージョンのシステムがあり,利用可能なすべてのディスクをサーブしようとしている場合,このビットとビット 0 を設定した,値 9 を指定する必要がある。 |
サービング・タイプがビット・マスクで実装されるようになったものの,ビット 0 とビット 1 で指定される,0,1,2 の値はこれまでと同じ意味を持ちます。
MSCP_LOAD システム・パラメータが 0 である場合,MSCP_SERVE_ALL は無視されます。
次のいずれかの値を指定します。
値 | 説明 |
---|---|
0 | ユニプロセシング同期イメージ SYSTEM_SYNCHRONIZATION_UNI.EXE をロードする。 |
1 | CPU タイプが SMP の可能なタイプであり,2 つ以上の CPU がシステムに用意されている場合には,フルチェック・マルチプロセシング同期イメージ SYSTEM_SYNCHRONIZATION.EXE をロードする。それ以外の場合には,ユニプロセシング同期イメージをロードする。 |
2 | システム構成や用意されている CPU とは無関係に,常にフルチェック・バージョン SYSTEM_SYNCHRONIZATION.EXE をロードする。 |
3 | CPU タイプが SMP の可能なタイプであり,2 つ以上の CPU がシステムに用意されている場合には,最適化ストリームライン・マルチプロセシング・イメージ SYSTEM_SYNCHRONIZATION_SPC.EXE をロードする。
それ以外の場合には,ユニプロセシング同期イメージ SYSTEM_SYNCHRONIZATION_UNI.EXE をロードする。省略時の値は 3 である。 |
4 | システム構成や用意されている CPU とは無関係に,常にストリームライン・マルチプロセシング・イメージ SYSTEM_SYNCHRONIZATION_MIN.EXE をロードする。 |
SYSTEM_CHECK パラメータを 1 に設定すると, MULTIPROCESSING を 2 に設定する効果があります。
値 | 説明 |
---|---|
0 | スレッド・マネージャのアップコールと複数カーネル・スレッドの作成がどちらも禁止される。 |
1 | スレッド・マネージャのアップコールは許可される。複数カーネル・スレッドの作成は禁止される。 |
2〜256 (Alpha のみ) | スレッド・マネージャのアップコールと複数カーネル・スレッドの作成はどちらも許可される。指定する値は, 1 つのプロセスに対して生成できるカーネル・スレッドの最大数を表す。 |
NISCS_MAX_PKTSZ によって,システム管理者はネットワーク通信パス上でクラスタ通信に使われるパケット・サイズを変更できます。 PEDRIVER は自動的にメモリを割り当てて,システムに接続されている任意の仮想サーキットが使用可能な最大のパケット・サイズをこのパラメータで設定されている上限までサポートします。その省略時の値は OpenVMS Alpha と OpenVMS VAX とでは異なります。
PEDRIVER は,NISCS_MAX_PKTSZ を使って LAN パケット内で送信するデータの最大量を次のように計算しています。
LAN パケット・サイズ <= LAN ヘッダ (パッドされたイーサネット形式) + NISCS プロトコル・ヘッダ + NISCS_MAX_PKTSZ + NISCS チェックサム (データ検査が有効である場合のみ) + LAN CRC または FCS |
PEDRIVER が自動的に使用する実際のパケット・サイズは,次の理由から,NISCS_MAX_PKTSZ の制限よりも小さくなる可能性があります。
実際のメモリ割り当てには,実際の LAN パケット・サイズに加えて, PEDRIVER と LAN ドライバで使用される必須データ構造のオーバーヘッドも含まれます。
次の表は,指定された LAN タイプでサポートされる最大パケット・サイズを使用するのに必要な最小の NISCS_MAX_PKTSZ 値を示しています。
LAN のタイプ | NISCS_MAX_PKTSZ の最小値 |
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イーサネット | 1426 |
FDDI | 4396 |
ギガビット・イーサネット | 7460 |
ATM | 7534 |
この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
インストール後またはアップグレード後の初回のブート時にのみ, NPAGECALC の省略時の値は 1 に設定されます。 NPAGECALC の値が 1 のとき,システムは NPAGEVIR システム・パラメータと NPAGEDYN システム・パラメータの初期値を計算します。この計算値は,システム内の物理メモリの量を基にしています。
NPAGECALC の計算は,ユーザが確認した,または SYSBOOT プロンプトで設定した NPAGEVIR と NPAGEDYN の値を減らすことはありません。むしろ,NPAGECALC の計算がこれらの値を増やす場合もあります。
AUTOGEN は NPAGECALC を 0 に設定します。システム・パラメータ NPAGEDYN および NPAGEVIR 用に改良された値を AUTOGEN が決定した後は,NPAGECALC の値は常に 0 にしてください。
このパラメータを設定する場合,まず省略時の値を使用し,実際に使用している空間量を DCL の SHOW MEMORY/POOL/FULL コマンドで監視します。
物理メモリが潤沢でない OpenVMS VAX システムで,もし NPAGEDYN が物理メモリの 10%を越えた場合,あるいは NPAGEVIR が物理メモリの 33 パーセントを越えた場合, AUTOGEN はレポートに警告メッセージを記録します。
AUTOGEN は,算出する NPAGEDYN の値を物理メモリの 20 パーセントに, NPAGEVIR の値を物理メモリの 50 パーセントに制限します。これらのAUTOGENの算出する値は,物理メモリが16MB以下のほとんどのワークステーションやシステムで妥当な数値です。もし,システムがさらに大きなメモリを必要とする場合, AUTOGENの算出した値を越える値を MODPARAMS.DAT に書き込んでください。
また,OpenVMS システムは,各 RAD 用のページを指定した値よりも偶数値のページに切り上げる可能性があることにも注意してください。これによって,ベース RAD が小さすぎる非ページング・プールを持つことが防止されます。たとえば,ハードウェアが 4 つの RAD を備えた AlphaServer GS160 であるとします。
NPAGEDYN = 6291456 バイト NPAGERAD = 2097152 バイト |
この場合,OpenVMS システムは合計で約 6,291,456 バイトの非ページング・プールを割り当てます。この量のとき,システムはベース RAD 以外の RAD の間で 2,097,152 バイトを分割します。次に,残りの 4,194,304 バイトをベース RAD に割り当てます。 1
1 実際にはシステムは各 RAD で偶数ページに切り上げます。また,ベース RAD が NPAGEDYN の値と 4 メガバイトよりも小さな値に割り当てられることはありません。 |
物理メモリが潤沢でない OpenVMS VAX システムで,もし NPAGEDYN が物理メモリの 10%を越えた場合,あるいは NPAGEVIR が物理メモリの 33 パーセントを越えた場合, AUTOGEN はレポートに警告メッセージを記録します。
AUTOGEN は,算出する NPAGEDYN の値を物理メモリの 20 パーセントに, NPAGEVIR の値を物理メモリの 50 パーセントに制限します。これらのAUTOGENの算出する値は,物理メモリが16MB以下のほとんどのワークステーションやシステムで妥当な数値です。もし,システムがさらに大きなメモリを必要とする場合, AUTOGENの算出した値を越える値を MODPARAMS.DAT に書きこんでください。
ページング動的プールは,共用論理名,常駐イメージ・ヘッダ,既知ファイル・リスト・エントリ,VMS RMS ファイル共用構造に対して記憶領域を割り当てるときに使用します。大容量をプールに割り当てても,システムの性能にはほとんど効果がありません。
ページング・プールのサイズは,このパラメータで指定する最大サイズまで動的に成長することができます。
この特殊パラメータはコンパックが使用するものであり,予告なく変更される可能性があります。コンパックからの依頼がある場合を除いて,このパラメータは変更しないでください。
システムでは,ポート番号がこのパラメータの値よりも大きいポートは検出されません。したがって,このパラメータの値は,システムに接続された CI または DSSI が使用する最大ポート番号以上に設定してください。
16 個未満のポートでハードウェアを構成している場合,このパラメータ値を下げてポーリング動作を削減することができます。たとえば,CI または DSSI の構成で,合計 5 つのポートにポート番号 0 〜 4 を設定している場合,4 をこのパラメータに設定します。
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