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ソフトウェア配布キットが全部そろっていることを確認します。日本語OpenVMS ソフトウェア・ライブラリをお持ちの場合は, CDのマスター・インデックスでキットの場所を確認してください。磁気テープまたはTK50版キットをご使用の場合は,TCP/IP Serviceをインストールするためのコマンドを入力するときに,該当するメディアのデバイス名を入力してください。
BOM (Bill of Materials) を参照して,すべての項目がキットに含まれているかどうかを確認します。不足している項目や破損項目がある場合には,Compaqの担当窓口にお問い合わせください。
1.2.2 リリース・ノートの抽出
『日本語 Compaq TCP/IP Services for OpenVMS リリース・ノート』には,製品をインストールする前に知っておく必要がある重要な情報が含まれています。
リリース・ノートをテキスト・ファイルに抽出するには, POLYCENTER Software Installationユーティリティ・コマンドを次のように入力します。
$ PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES TCPIPJA/FILE=file-name.TXT |
file-name.TXTは,リリース・ノートに対してユーザが指定するファイル名です。ファイル名を指定しなければ,リリース・ノートは現在のディレクトリの DEFAULT.PCSI$RELEASE_NOTESという名前のファイルに書き出されます。
1.2.3 システム・ディスクのバックアップと日本語OpenVMSのアップグレード
TCP/IP Servicesのインストールを行う前に,ご自分の環境で使用しているバックアップ手順に従って,システム・ディスクのバックアップをとることをお勧めします。バックアップ操作が完了したら,必要に応じて日本語OpenVMSオペレーティング・システムをアップグレードします。
システム・ディスクのバックアップ方法については,『 OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
日本語OpenVMSのアップグレード方法については,OpenVMSの該当するアップグレードおよびインストレーション用マニュアルを参照してください。
1.2.4 ライセンス製品登録キーの登録
新規にライセンスされたノードやクラスタ上で TCP/IP Servicesソフトウェアのインストールを行うときには,OpenVMSライセンス管理機能(LMF)を使ってライセンス製品登録キー(PAK)を登録する必要があります。PAKがない場合は, DECwindows TCP/IPトランスポート・ソフトウェアのみ使用できます。
対象のノードまたはクラスタにTCP/IP Servicesライセンスがすでに登録されており, TCP/IP Servicesのインストールがアップグレード・インストールの場合は,ライセンスPAKの登録は不要です。
ライセンスとメディアを同時に注文した場合には,PAKは納品される配布キットに含まれています。それ以外の場合は,ライセンスの注文内容に応じて,ライセンスだけが納品されます。
TCP/IP Servicesと同時に必須またはオプションのソフトウェアをインストールする場合には,そのソフトウェアのPAKの状態を確認し,もし登録されていなければ, PAKを登録してからTCP/IP Servicesのインストールを行ってください。
ライセンスを登録するには,SYSTEMアカウントにログインし,以下のいずれかの操作を行います。
OpenVMS Clusterの各ノードでライセンスを登録します。
LMFについての詳細は,『 OpenVMS License Management Utility Manual 』を参照してください。
1.2.5 ディスクの空き領域の確認
システム・ディスクに,インストールに必要な空き領域があるかどうかを確認します。以下に,両システムにそれぞれ必要なディスクの空き領域を示します。
システム | 最小ブロック・サイズ |
---|---|
OpenVMS Alpha | 90,000 |
OpenVMS VAX | 80,000 |
実際に必要なディスクの空き領域は,システム環境,コンフィギュレーションの内容,使用するソフトウェア・オプションによって異なります。
システム・ディスクの空きブロックを表示するには,次のコマンドを入力します。
$ SHOW DEVICE SYS$SYSDEVICE |
システムに,インストールに必要な容量の物理メモリが搭載されているかどうかを確認します。以下に,各システムの必要な物理メモリ容量を示します。
システム | 最小メモリ |
---|---|
OpenVMS Alpha | 64 MB |
OpenVMS VAX | 32 MB |
メモリの容量を確認するには,次のコマンドを入力します。
$ SHOW MEMORY/FULL |
TCP/IP Servicesソフトウェアのインストールに関しては,ほとんどのシステムが必要な条件を満たすシステム・リソースを備えています。しかし,次項以下で説明するシステム・パラメータについては,設定内容を確認したうえで,MODPARAMS.DATファイルに必要な変更を加えることをお勧めします。MODPARAMS.DATファイルを変更した場合は,AUTOGENを使用してシステムをリブートする必要があります。
1.2.7.1 グローバル・ページレットとグローバル・セクション
TCP/IP Servicesソフトウェアを動作させるには,80のグローバル・セクションと10,500のグローバル・ページレットが必要です。
使用できるグローバル・ページレットとグローバル・セクション数を確認するには, F$GETSYIレキシカル関数でWRITEコマンドを入力します。以下に OpenVMS Alpha システムからの例を示します。
$ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLPAGES") 143576 $ WRITE SYS$OUTPUT F$GETSYI("FREE_GBLSECTS") 249 |
グローバル・ページレットとグローバル・セクション数を追加するには,システム・パラメータのGBLPAGESとGBLSECTIONSの値を増やすステートメントを SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATファイルに追加します。次に例を示します。
ADD_GBLPAGES = 7500 ADD_GBLSECTIONS = 75 |
TCP/IP Servicesソフトウェアを動作させるには,次の手順に従って,非ページング動的プールを少なくとも500,000バイト追加します。
FDDI を使用するシステムでは,TCP/IP ソケット・バッファ・クォータの省略時のサイズは,自動的に増やされます。これにより,ローカル TCP 接続のための FDDI 全体のスループットが増加します。 |
! Add nonpaged pool for Compaq TCP/IP Services for OpenVMS. ! ADD_NPAGEDYN=500000 ADD_NPAGEVIR=500000 |
非ページング動的プールについての詳細は,『 OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
1.2.7.3 割り込みスタック・ページ(VAXのみ)
OpenVMS VAXシステムでPATHWORKSインターネット・プロトコル(PWIP)を使用している場合は,割り込みスタック・ページ (INTSTKPAGES) の数を12以上に増やして,システム・スタートアップ時の警告とクラッシュを抑止する必要があります。 PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)についての詳細は, PATHWORKSのマニュアルを参照してください。
割り込みスタック・ページ数を増やすには,次の例のように, INTSTKPAGESシステム・パラメータの値を増やすステートメントをMODPARAMS.DATファイルに追加します。
ADD_INTSTKPAGES = 12 |
1.2.7.4 システム・ページ・テーブル・エントリ・パラメータ (VAX のみ)
VAX システムでは,AUTOGEN パラメータ SPTREQ が 6000 以上の値に設定されていることを確認します。 SPTREQ が最小値よりも大きい値に設定されているかどうかをチェックするには,次のように SYSMAN を実行します。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> parameter show sptreq %SYSMAN, a USE ACTIVE has been defaulted on node VMSVAX Node VMSVAX: Parameters in use: ACTIVE Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic -------------- ------- ------- ------- ------- ---- ------- SPTREQ 8000 3900 3000 -1 Pages SYSMAN> |
SPTREQ の最小値を変更するには,『 OpenVMS System Management Utilities Reference Manual: A-L 』の記述に従って,AUTOGEN コマンド・プロシージャを実行します。 SPTREQ の最小値を変更するには,次のように指定します。
MIN_SPTREQ = 6000 |
OpenVMSユーザまたはユーザ・グループは,[group,member] の書式で割り当てられた一意のユーザ識別コード(UIC)で識別されます。groupおよび memberは数字,英数字,または英字の文字列です。たとえばUICは, [306,210],[GROUP1,JONES],単にJONESなどのいずれにもなります。UICは,ユーザおよびグループ特権を決定するシステム定義の権利データベースにリンクされています。
TCPIP$CONFIGコンフィギュレーション・プロシージャでは,グループUICを使用して構成要素のためのアカウントを作成します。ユーザ指定のUICが既存のコンフィギュレーションになかった場合には, 8進数3655 (サービス・アカウントの省略時のUICグループ番号) が使用されます。これがこの製品の最初のコンフィギュレーションでも, 3655が使用中であることをプロシージャが検出すると, TCPIP$CONFIGを実行したときに新しいUICグループ番号を入力するように要求するプロンプトが表示されます。
新しいグループUICを割り当てる前に,次のコマンドを入力して,選択する番号が未使用であることを確認します。
$ RUN SYS$SYSTEM:AUTHORIZE UAF> SHOW /BRIEF [your-group-number,*] UAF> SHOW /IDENTIFIER /VALUE=UIC:[your-group-number,*] |
TCPIP$CONFIG で強制的にユーザが新しいUICグループ番号を指定できるようにするには,次の例のように,論理名TCPIP$ASK_GROUP_UICにTRUEの値を代入します。これにより,TCP/IP Servicesのコンフィギュレーションを行う際に, TCPIP$CONFIGがグループUICを入力するよう要求します。
$ DEFINE TCPIP$ASK_GROUP_UIC TRUE |
表 1-3 のワークシートを利用して,コンフィギュレーション情報を収集します。
システムで初めてTCP/IP Servicesのコンフィギュレーションを行う場合, TCPIP$CONFIGプロシージャは, 表 1-3 に示した情報を入力するよう要求します。製品のアップグレード後に再度コンフィギュレーションを行う場合には,プロシージャは前のコンフィギュレーション情報を,新しいコンフィギュレーション情報の省略時の値として使用します。
コンフィギュレーション・ワークシートの個々の質問に関する具体的な情報は,『 Compaq TCP/IP Services for OpenVMS Management 』の該当する章を参照してください。
質問 | 回答 |
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システムのホスト名(MYNODEなど) | |
システムのインターネット・ドメイン名(widgets.comなど) | |
IP インタフェースを DHCP クライアントの制御下に置きたいかどうか? 置きたい場合は,このワークシートの次の項目 (システムのアドレスとマスク,およびシステムのネットワーク・インタフェース) がDHCP サーバにより自動的に構成されることがあり,その場合には,それらを指定する必要がありません。詳細については,ネットワーク管理者に問い合わせてください。 | |
システムのアドレスとマスクについて
1
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システムのネットワーク・インタフェース(SE0など) 1 | |
TCP/IP ServicesのグループUIC( 第 1.2.8 項 を参照)
([GROUP1,JONES]など) |
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ネットワークに適した経路選択の種類
静的 --- 経路に変更がない簡単なネットワーク |
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BINDリゾルバを使用するかどうか。使用する場合:
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SNMPを使用するかどうか。使用する場合:
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