日本語Compaq TCP/IP Services for OpenVMS
リリース・ノート


前へ 次へ 目次


1.2.8 NTP の変更

以下に,このバージョンの日本語 TCP/IP Services の NTP のいくつかの変更点を示します。

1.2.9 DHCP の変更

これまでのバージョンの日本語 TCP/IP Services の下で DHCP を使用しているユーザは,現在のリリースで以下の変更が加えられたことに注意してください。

1.2.10 BIND の変更

BIND サーバと BIND リゾルバを使用している場合には,日本語 TCP/IP Services V5.1 の以下の変更点に注意してください。

1.2.10.1 編集可能なネットワーク・サービス・データベース

このバージョンの日本語 TCP/IP Services は,ネットワーク・サービス・データベース TCPIP$ETC:SERVICES.DAT の編集可能なテキスト・バージョンを提供しています。このデータベースは UNIX の /etc/servicesファイルと同じ書式を持っています。TCPIP$CONFIG.COM を使って BIND リゾルバをコンフィギュレーションすると,テンプレート・ファイル TCPIP$ETC:SERVICES.DAT が作成されます。

TCPIP$ETC:SERVICES.DAT ファイルの使用をサポートするために, DECC RTL には以下のルーチンが定義されています。

getservbyname()および getservbyport()関数は,最初に従来の (RMS がインデックス付けした) サービス・データベースを検索します。そこに要求されたサービスが見つからなければ TCPIP$ETC:SERVICES.DAT を検索した後に,呼び出し側アプリケーション・プログラムにエラーが返されます。

注意

TCPIP 管理コマンドの SET SERVICE と SHOW SERVICE は,このファイルに作用せず,従来の (RMS がインデックス付けした) サービス・データベースにのみ影響を与えます。

BIND ドメイン・データベースで WKS レコードを使用しており,同時に動的更新を有効にしている場合,WKS レコードはデータベース・ファイルが BIND サーバによって自動的にディスクに書き込まれる際に切り捨てられることがあります。これを避けるには, TCPIP$ETC:SERVICES.DAT に指定されたサービスを定義します。たとえば,WKS レコードが次のようになっているとします。


     wkstest     IN      WKS     1.2.3.4 tcp ( telnet smtp ) 

データベースがディスクに書き込まれると,これは次のように切り捨てられます。


     wkstest     IN      WKS     1.2.3.4 tcp 

この場合には,TCPIP$ETC:TCPIP$SERVICES.DAT に以下のエントリを追加します。


telnet    23/tcp        [telnet_alias] 
smtp      25/tcp        [mail_alias] 

注意

TELNET 別名はオプションです。

1.2.10.2 BIND サーバによる動的更新の自動マージ

動的更新をマージしない (ディスクに書き込まない) という省略時の動作が変更されています。本リリースよりも前のリリースでは,ユーザは,動的更新を毎時間 domain.DB ファイルにマージするためには,論理名 TCPIP$BIND_SERVER_MERGE_DYNAMIC_UPDATES を定義しなくてはなりませんでした。現在では,この操作は省略時の設定として実行されます。この動作を無効にするには,次の論理名を定義します。


TCPIP$BIND_DONT_MERGE_DYNAMIC_UPDATES 

1.2.11 SMTP の変更

本リリースでは,SMTP に以下の変更が加えられています。

1.2.12 メッセージの改善

以下の変更は,TCP/IP Services から受け取るメッセージの改善を反映しています。

1.2.13 VAX システム上での割り込みスタック・ページの調整

このバージョンの TCP/IP Services では, VAX システム上でネットワークを起動する前に, SYSGEN パラメータ INTSTKPAGES の値を少なくとも 12 にまで増やす必要があります。


前へ 次へ 目次