複文節を変換したときに,文節の切れ目が期待したとおりに区切られず, 予想外の変換結果になることがあります。このようなときは,[←], [→]キーを使って文節の切れ目を変更し,変換結果を訂正することができます。
たとえば「そぼろ煮」が「祖母ろに」に変換されてしまうような場合です。これは 「そぼろ」をひとつの文節として,日本語EVEが変換しなかったためです。この章では, [←],[→]キーを使って文節を拡大/縮小し,正しく変換する方法について説明します。
文節を拡大するには,[→]キーを使用します。
例文で練習してみましょう。
《例文の入力》
例文として,次の文章を入力してください。
スペース・バーを押して変換させます。
"習うは一生"と変換したかったのですが,"なら鵜は一生" というおかしな変換になりました。文節を訂正して,正しく変換しましょう。
注意
変換の結果は,ユーザの個人辞書によって若干異なります。必ずしも, 変換結果が例文のとおりになるとは限りませんので,ご注意ください。
《操作方法》
文字列すべてがひらがなに変わります。反転表示の部分が1つ長くなって,"ならう" が反転表示されます。
"習う"が反転表示されている状態で,スペース・バーで変換します。
[↓]キーで次の文節に移動します。
"習う"を変換したときに,"は"も一緒に漢字に変換されてしまいました。 これをひらがなに戻します。
"派"が反転表示されている状態で,[F11]キーでひらがなに変換します。
[↓]キーで次の文節に移動します。
"一生"は正しく変換されているので,[Return]キーで全文を確定します ([↓]キーで確定することもできます)。
文節を縮小するには,[←]キーを使用します。
《例文の入力》
例文として次の文を入力します。
スペース・バーを押して変換します。
画面に注目してください。今,反転表示されている部分は,"好きこそも"です。 これを1文節として日本語EVEが判断しているため, 次の文節が"野の"というおかしな変換になってしまいます。
そこで"好きこそも"の文節を短くして,"好きこそ物の上手なれと" 正しく変換させましょう。
注意
変換の結果は,ユーザの個人辞書によって若干異なります。必ずしも, 変換結果が例のとおりになるとは限りませんので,ご注意ください。
《操作方法》
文字列すべてがひらがなに変わります。反転表示の部分が1つ短くなって, "すきこそ"が反転表示されます。
"ものの"以下も,自動的に変換されます。[↓]キーで,"物の"と"上手"を確定し, "鳴れ"に移動します。
"鳴れ"を[F11]キーでひらがなに変換します。
[←],[→]キーを使って文節の長さを変えるときに,ついうっかりカーソルを 押しすぎてしまうことがあります。カーソルを戻すことは簡単です。
第7.1節"文節の拡大"では,反転表示の部分を "なら"から"ならう"にしようとしています。ところが, [→]キーを押しすぎて反転表示の部分が"ならうはい" まで長くなってしまいました。
[←]キーを2回押して反転表示を"ならう"まで短くします。
第7.2節"文節の縮小"では,反転表示の部分を "すきこそも"から"すきこそ"にしようとしています。ところが, [←]キーを押しすぎて"すき"までカーソルが進んでしまいました。
[→]キーを2回押して反転表示を"すきこそ"まで長くします。