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6 FIP/SUBの起動と終了

この章では,FIP/SUBの起動と終了方法,コマンド修飾子について説明します。

FIP/SUBを起動するには次のようにDCLコマンドを入力してください。

         $ INPUT START/SUBPROCESS

終了する場合は,サブプロセスを終了させるためのLOGOUTコマンドを入力します。

         $ LOGOUT


6.1 形式

FIP/SUBの形式は次のようになります。

$ INPUT START/SUBPROCESS [コマンド文字列]


6.2 コマンド・パラメータ

コマンド文字列

サブプロセス中で実行するコマンド文字列を指定します。 これを指定した場合は最初にこのコマンド文字列を実行し,その後, 次のコマンドの入力待ちになります。または,最後に LOGOUTコマンドを実行するコマンド・ファイルを作成し,

         $ INPUT START/SUBPROCESS @ファイル名

と入力することにより,コマンド・ファイルを実行後,自動的に FIP/SUBを終了させることができます。

コマンド文字列を指定しなかった場合には,コマンド入力待ちの状態になります。


6.3 コマンド修飾子

この節では,FIP/SUBのコマンド修飾子について説明します。 表 6-1にコマンド修飾子の一覧を示します。

表 6-1 コマンド修飾子

コマンド修飾子 省略時の値
/CLI=CLI名  
/CODE=(option[,...])  
/CONVERSION_KEY=(変換開始キー[,...]) /CONVERSION_KEY=" ` "
/DICTIONARY=個人辞書 /DICTIONARY="SYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHO"
/LINE=変換入力行  
/LOG /LOG
/PROCESS=プロセス名  
/PROFILE=プロファイル名 /PROFILE="IM$DEFAULTS:IM$PROFILE.DAT"
/PROMPT=プロンプト文字列  
/STATUS_LINE /STATUS_LINE (VT282,VT382使用時)

次に各コマンドについて詳しく説明します。


6.3.1 /CLI=CLI名

サブプロセスで使用する,コマンド・ランゲージ・インタプリタ(CLI)を指定します。

省略時は親プロセスで使用しているCLIを使用します。


6.3.2 /CODE=(option[,...])

FIP/SUBで漢字コード変換を行うことを指定します。

以下のオプションを指定できます。


SHIFT_JIS
DEC漢字コードとシフトJISコードとのコード変換を行うことを指定します。

このSHIFT_JISを単独で指定した場合は,端末側がDEC漢字コード, サブプロセス側がシフトJISコードとなります。

例:  /CODE=SHIFT_JIS

TERMINALと共に指定した場合は,端末側がシフトJISコード,サブプロセス側が DEC漢字コードとなります。この場合,FIP/SUBによる漢字変換入力は使用できません。

例:  /CODE=(SHIFT_JIS,TERMINAL)


TERMINAL


SHIFT_JISと共に指定し,端末側がシフトJISコード,サブプロセス側が DEC漢字コードであることを指定します。


DELETE


指定したコードをDELETEコードに変換することを指定します。

DELETE=BS    BSコードをDELETEコードに変換します。


KANA


半角カタカナを入力した場合に全角ひらがな, またはカタカナに変換することを指定します。

KANA=HIRAGANA  半角カタカナを全角ひらがなに変換します。

KANA=KATAKANA  半角カタカナを全角カタカナに変換します。


6.3.3 /CONVERSION_KEY=(変換開始キー[,...])

変換入力を開始するキーを指定します。変換開始キーには, [Ctrl]キーと共に押して変換入力を開始するキーを,1文字で指定します。また, VT282,VT382の場合には,変換開始キーに[F6]〜[F20]を指定することにより, ファンクション・キーを押して変換入力を開始することができます。 変換開始キーは複数指定可能です。ただし,複数指定した場合は, 最後のキーのみが実行開始時のメッセージ中に表示されます。

省略時の変換指定キーは" ` "キーで,[Ctrl/`]により変換入力を開始します。

VT282,VT382等の漢字端末で,変換開始キーとして指定可能なキーを 表 6-2に示します。

表 6-2 変換開始キーとして指定可能なキー

指定可能な変換開始キー [Ctrl]キーと共に押して発生するコントロール・コード(16進)
[A]〜[Z] 01〜1A
[@],[2],[スペース] 00
[¥],[|],[$],[4] 1C
[]],[}],[%],[5] 1D
[ ̄],[`],[^],[6] 1E
[/],[?],[&],[7] 1F
[8] 7F (DELコード)


6.3.4 /DICTIONARY=個人辞書

FIP/SUBでの変換に使用する,個人辞書を指定します。

省略時はSYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHOを使用します。


6.3.5 /LINE=変換入力行

変換入力の作業領域として使用する,画面上の行位置を指定します。

/LINEおよび/STATUS_LINEのどちらの指定もない場合はデバイス・タイプの値により, VT200_Series,VT300_Seriesに設定されている場合は,それぞれVT282, VT382とみなして25行目を使用し,それ以外の場合は1行目を使用します。

/STATUS_LINEと同時に指定することはできません。


6.3.6 /LOG

FIP/SUB実行開始および終了時のメッセージの表示を制御します。

/NOLOGを指定するとメッセージを表示しません。省略時は /LOGでメッセージを表示します。


6.3.7 /PROCESS=プロセス名

サブプロセスのプロセス名を指定します。

省略時は次の形式のプロセス名を自動的に割り当てます。


username_n


6.3.8 /PROFILE=プロファイル名

FIP/SUBを起動する際に参照されるプロファイル名を指定します。

省略時はIM$DEFAULTS:IM$PROFILE.DATを使用します。


6.3.9 /PROMPT=プロンプト文字列

サブプロセスで使用するDCLのプロンプト文字列を指定します。

省略時は親プロセスのプロンプト文字列を使用します。


6.3.10 /STATUS_LINE

VT282,VT382の25行目を,変換入力の作業領域に使用することを指定します。

/LINEおよび/STATUS_LINEのどちらの指定もない場合は,デバイス・タイプの値により VT200_Series,VT300_Seriesに設定されている場合はそれぞれVT282, VT382とみなして25行目を使用し,それ以外の場合は1行目を使用します。

/LINEと同時に指定することはできません。


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