この章では,FIP/SUBの起動と終了方法,コマンド修飾子について説明します。
FIP/SUBを起動するには次のようにDCLコマンドを入力してください。
$ INPUT START/SUBPROCESS
終了する場合は,サブプロセスを終了させるためのLOGOUTコマンドを入力します。
$ LOGOUT
FIP/SUBの形式は次のようになります。
$ INPUT START/SUBPROCESS [コマンド文字列]
コマンド文字列
サブプロセス中で実行するコマンド文字列を指定します。 これを指定した場合は最初にこのコマンド文字列を実行し,その後, 次のコマンドの入力待ちになります。または,最後に LOGOUTコマンドを実行するコマンド・ファイルを作成し,
$ INPUT START/SUBPROCESS @ファイル名
と入力することにより,コマンド・ファイルを実行後,自動的に FIP/SUBを終了させることができます。
コマンド文字列を指定しなかった場合には,コマンド入力待ちの状態になります。
この節では,FIP/SUBのコマンド修飾子について説明します。 表 6-1にコマンド修飾子の一覧を示します。
コマンド修飾子 | 省略時の値 |
---|---|
/CLI=CLI名 | |
/CODE=(option[,...]) | |
/CONVERSION_KEY=(変換開始キー[,...]) | /CONVERSION_KEY=" ` " |
/DICTIONARY=個人辞書 | /DICTIONARY="SYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHO" |
/LINE=変換入力行 | |
/LOG | /LOG |
/PROCESS=プロセス名 | |
/PROFILE=プロファイル名 | /PROFILE="IM$DEFAULTS:IM$PROFILE.DAT" |
/PROMPT=プロンプト文字列 | |
/STATUS_LINE | /STATUS_LINE (VT282,VT382使用時) |
次に各コマンドについて詳しく説明します。
サブプロセスで使用する,コマンド・ランゲージ・インタプリタ(CLI)を指定します。
省略時は親プロセスで使用しているCLIを使用します。
FIP/SUBで漢字コード変換を行うことを指定します。
以下のオプションを指定できます。
このSHIFT_JISを単独で指定した場合は,端末側がDEC漢字コード, サブプロセス側がシフトJISコードとなります。
例: /CODE=SHIFT_JIS
TERMINALと共に指定した場合は,端末側がシフトJISコード,サブプロセス側が DEC漢字コードとなります。この場合,FIP/SUBによる漢字変換入力は使用できません。
例: /CODE=(SHIFT_JIS,TERMINAL)
TERMINAL
DELETE
DELETE=BS BSコードをDELETEコードに変換します。
KANA
KANA=HIRAGANA 半角カタカナを全角ひらがなに変換します。
KANA=KATAKANA 半角カタカナを全角カタカナに変換します。
変換入力を開始するキーを指定します。変換開始キーには, [Ctrl]キーと共に押して変換入力を開始するキーを,1文字で指定します。また, VT282,VT382の場合には,変換開始キーに[F6]〜[F20]を指定することにより, ファンクション・キーを押して変換入力を開始することができます。 変換開始キーは複数指定可能です。ただし,複数指定した場合は, 最後のキーのみが実行開始時のメッセージ中に表示されます。
省略時の変換指定キーは" ` "キーで,[Ctrl/`]により変換入力を開始します。
VT282,VT382等の漢字端末で,変換開始キーとして指定可能なキーを 表 6-2に示します。
指定可能な変換開始キー | [Ctrl]キーと共に押して発生するコントロール・コード(16進) |
---|---|
[A]〜[Z] | 01〜1A |
[@],[2],[スペース] | 00 |
[¥],[|],[$],[4] | 1C |
[]],[}],[%],[5] | 1D |
[ ̄],[`],[^],[6] | 1E |
[/],[?],[&],[7] | 1F |
[8] | 7F (DELコード) |
FIP/SUBでの変換に使用する,個人辞書を指定します。
省略時はSYS$LOGIN:JSYKOJIN.JISHOを使用します。
変換入力の作業領域として使用する,画面上の行位置を指定します。
/LINEおよび/STATUS_LINEのどちらの指定もない場合はデバイス・タイプの値により, VT200_Series,VT300_Seriesに設定されている場合は,それぞれVT282, VT382とみなして25行目を使用し,それ以外の場合は1行目を使用します。
/STATUS_LINEと同時に指定することはできません。
FIP/SUB実行開始および終了時のメッセージの表示を制御します。
/NOLOGを指定するとメッセージを表示しません。省略時は /LOGでメッセージを表示します。
サブプロセスのプロセス名を指定します。
省略時は次の形式のプロセス名を自動的に割り当てます。
FIP/SUBを起動する際に参照されるプロファイル名を指定します。
省略時はIM$DEFAULTS:IM$PROFILE.DATを使用します。
サブプロセスで使用するDCLのプロンプト文字列を指定します。
省略時は親プロセスのプロンプト文字列を使用します。
VT282,VT382の25行目を,変換入力の作業領域に使用することを指定します。
/LINEおよび/STATUS_LINEのどちらの指定もない場合は,デバイス・タイプの値により VT200_Series,VT300_Seriesに設定されている場合はそれぞれVT282, VT382とみなして25行目を使用し,それ以外の場合は1行目を使用します。
/LINEと同時に指定することはできません。