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キューを作成し起動するためには,その前にキュー・マネージャとキュー・ データベースを設定しておかなければなりません。本章では, OpenVMSバッチ・キューおよびプリント・キュー登録システムで,キュー・ マネージャとキュー・データベースを設定し管理する方法について説明します。
本章では,次の作業について説明します。
作業 | 参照箇所 |
---|---|
キュー・データベース・ファイルの位置指定 | 第12.3節 |
キュー・ マネージャの情報表示 | 第12.4 節 |
キュー・マネージャの起動とキュー・ データベースの作成 | 第12.5節 |
キュー・マネージャ・フェイルオーバのカスタマイズ | 第12.6節 |
キュー・マネージャの停止 | 第12.7節 |
複数の(追加の)キュー・マネージャの作成 | 第12.8節 |
キュー・データベースの保存と復旧 | 第12.9節 |
キュー・ システム性能の最大化 | 第12.10 節 |
キュー・マネージャ問題の解決 | 第12.11節 |
キュー登録システム問題のコンパックへの連絡 | 第12.12節 |
さらに,次の項目について説明します。
項目 | 参照箇所 |
---|---|
キュー・マネージャ | 第12.1 節 |
キュー・データベース | 第12.2節 |
複数の( 追加の)キュー・マネージャ | 第12.8.1 項 |
本章では,多くの場所でDCLコマンドを参照しています。DCLコマンドについての詳細は, 『OpenVMS DCLディクショナリ』を参照してください。
システムでプリンタまたはバッチ処理を使用するには,キュー を使用する必要があります。キュー・マネージャはキューの動作を制御します。 キュー・データベースはマスタ・ ファイルをはじめ,キュー・ファイルやジャーナル・ファイルを格納します。 これらのファイルにはキューとジョブに関する情報が格納されます。
キュー操作を行うためには,必ずキュー・マネージャを起動して,キュー・ データベースを作成しておく必要があります。これらの実際の操作については, この後の第12.5節で説明します。
OpenVMS Cluster環境においてキューを管理するときのキュー・マネージャの働きを 図 12-1 に示します。
バッチ・ジョブまたはプリント・ジョブがキューに登録されると,キュー・ マネージャは次の操作を行います。
1つ以上のキュー・マネージャ・プロセスが,ノードのすべてのプロセスまたはOpenVMS クラスタ環境内のすべてのプロセスのキュー登録を制御します。 OpenVMS Cluster の1つのノードからジョブを登録して,別のノードのキューでそのジョブを実行することも可能です。 各ノードのユーザ・ プロセス,シンビオント,ジョブ・コントローラは,直接キュー・マネージャと通信します。
また,ジョブ・コントローラはキュー・マネージャと協力して,次のキュー管理作業を行います。
省略時の設定では,キュー・マネージャが動作中のノードがクラスタを離れた場合, キュー・マネージャは別のノードにフェイルオーバしようとします。
OpenVMS Cluster環境では,クラスタのノードにキューを要求させる順番を指定したり, キュー・マネージャを実行可能なノードを制限したりすることができます。 詳細は第12.6節を参照してください。
CPU,ディスク容量,メモリの制約を回避するには,複数のキュー・マネージャを使用して, バッチ処理とプリント処理の作業負荷をノード間で分散したり, データベース・ファイルをディスク間で分散します。
たとえば,バッチ・キューやプリント・キューのためにキューを別々に作成し, それぞれのキューのマネージャを別々のノードで実行できます。バッチ・ キュー・マネージャを1つのノードで実行し,プリント・キュー・ マネージャを別のノードで実行します。また,キュー・ファイルとジャーナル・ ファイルを独立したディスクで管理することもできます。
キュー・マネージャを追加作成する方法と複数のキュー・マネージャを使用する理由, およびその場合の制限事項については,第12.8節を参照してください。
キュー・データベースは,キュー・システムが動作しつづけるために必要な, ジョブ,キュー,キュー・マネージャなどの情報を保持します。1つの省略時のキュー・ マネージャSYS$QUEUE_MANAGERに対するキュー・データベースを構成するファイルは次のとおりです。
ファイル | 説明 |
---|---|
マスタ・ファイル (QMAN$MASTER.DAT) | 内容:
|
キュー・ファイル (SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUES) | 作成,起動,変更されたキューの定義を含む。 |
ジャーナル・ファイル (SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$JOURNAL) | 次の場合,キュー・
マネージャが最後の既知状態に戻ることを可能にする情報を含む。
このファイルには,ジョブの定義も含まれる。 |
複数のキュー・マネージャを持つシステムでは,各追加キュー・マネージャの新しいキュー・ ファイルとジャーナル・ファイルは,キュー・データベースに含まれています。 追加キュー・ファイルは,キュー・マネージャ名 .QMAN$QUEUESの形式で命名されます。追加ジャーナル・ファイルは, キュー・マネージャ名.QMAN$JOURNALの形式で命名されます。
図 12-2は,PRINT_MANAGERとBATCH_ MANAGERという2つのキュー・マネージャを登録したマスタ・ファイルを格納したキュー・ データベースを示しています。各キュー・マネージャにはそれぞれ, キュー・ファイルとジャーナル・ファイルがあります。
省略時の設定では,データベース・ファイルはすべてSYS$COMMON:[SYSEXE] に格納されています。ただし必要であれば,別の場所に移すことも可能です。 次の節で,データベース・ファイルを移動する理由と方法を説明します。
キュー・データベース・ファイルが,省略時の格納場所SYS$COMMON:[SYSEXE] に存在しない場合には,キュー・データベースの格納場所を指定する必要があります。 省略時のファイル格納場所を変える理由には, 次のようなものがあります。
このような構成では,マスタ・ファイルQMAN$MASTER.DATを格納しているディスクは, システム起動時にキュー・データベースを使用しているすべてのノードで利用できるようにする必要がある。
キュー・データベース・ファイルを移動する方法には2種類あります。
詳細は第12.5節を参照。
マスタ・ファイルの格納場所の指定方法については,第12.3.1項を参照してください。 キュー・ ファイルとジャーナル・ファイルの格納場所の指定方法については, 第12.3.2項を参照してください。
マスタ・ファイルの格納場所を指定するためには,キュー・マネージャの起動とキュー・ データベースの作成の前に,次の操作を実行してください。
DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE QMAN$MASTER 等価名
等価名パラメータには,マスタ・ファイルを作成し格納する装置とディレクトリを指定する。
OpenVMS Cluster環境では,このコマンドをOpenVMS Cluster内のすべてのノードで入力する。
SYLOGICALS.COMでシステム単位の論理名を定義する方法については, 第5.2.5項を参照。
START/QUEUE/MANAGERコマンドにディレクトリ指定パラメータを指定して, キュー・ファイルとジャーナル・ファイルの格納場所を指定します。 次に例を示します。
$ START/QUEUE/MANAGER DUA2:[SYSQUE]
このコマンドは,キューとジャーナル・ファイルが DUA2:[SYSQUE]ディレクトリに格納されるように指定します。
START/QUEUE/MANAGERコマンドを一度入力すると,入力したディレクトリ位置はキュー・ データベースに保存されます。キュー・マネージャを再起動する場合, ディレクトリ位置を再指定する必要はありません。
1つ以上のキュー・マネージャに関する情報を表示するには,SHOW QUEUE /MANAGERSコマンドを入力します。
$ SHOW QUEUE/MANAGERS Queue manager PRINT_MANAGER, running, on NODEA:: Queue manager SYS$QUEUE_MANAGER, running, on NODED::
次の例では,マスタ・ファイルは1か所にあるが,2つのキュー・マネージャに属しているキュー・ ファイルとジャーナル・ファイルは異なる場所にある。
$ SHOW QUEUE/MANAGERS/FULL Master file: SYS$SPECIFIC:[SYSEXE]QMAN$MASTER.DAT; Queue manager PRINT_MANAGER, running, on NODEA:: /ON=(NODEA,NODEB,*) Database location: DUA2:[SYSQUE] Queue manager BATCH_MANAGER, running, on NODED:: /ON=(NODEC,NODED,NODEE,*) Database location: SYS$SYSROOT:[SYSEXE]
図 12-3は,2番目の例で示したキュー・ データベース・ ファイルの場所を示しています。
キューを作成するためには,次の形式でコマンドを使用してキュー・データベースを作成しておく必要があります。
START/QUEUE/MANAGER/NEW_VERSION[/ON=(ノード名,...)] -
[ディレクトリ指定]
/NEW_VERSION | 新しいキュー・データベース・
ファイルを作成することを指定する。
マスタ・ファイル キュー・ファイル ジャーナル・ファイル /NEW_VERSION修飾子を指定するのは,新しいデータベース・ファイルを作成する場合 だけである。キュー登録システムがすでに機能している場合には, 新しいデータベース・ファイルを作成する必要はない。 |
/ON=(ノード名,...) | キュー・マネージャのフェイルオーバをカスタマイズすることを許可する。 詳細は第12.6節を参照。 |
ディレクトリ指定 | キュー・ファイルとジャーナル・ファイルの場所を指定する。 第12.3.2項を参照。キュー・ ファイルとジャーナル・ファイルを省略時の場所以外の場所に作成する場合には, このパラメータを使用する。 |
通常,ユーザがこの作業を実行するのは1度だけです。これは,ユーザがこのコマンドを実行すると, システムはこのコマンドと指定した修飾子とパラメータとともに, このコマンドをキュー・データベースに格納するからです。
ユーザがSTOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTERコマンドを入力しない限り,ジョブ・ コントローラは再起動時に自動的にキュー・マネージャを起動します。 このため,スタートアップ・コマンド・プロシージャにSTART/QUEUE /MANAGERコマンドを記述する必要はありません。
複数のシステム・ ディスクを持ったOpenVMS Cluster内のシステムでは,特殊な作業を実行する必要があります。OpenVMS Cluster は混合アーキテクチャでもかまいません。 実行方法については『OpenVMS Cluster Systems』を参照してください。
詳細は第12.11.5.1項の2番目の例を参照。
省略時の位置以外の位置にキュー・データベース・ファイルを作成する場合は, 第12.3.1項または第12.3.2項, あるいは両方を参照。
キュー・マネージャが起動しない場合は,第12.11.1 項の問題解決チェックリストを参照。
次の例は以下を指定しています。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE QMAN$MASTER DUA4:[MASTER] $ MOUNT/SYSTEM/NOASSIST DUA4: $ ! $ ! Add the two previous commands to SYLOGICALS.COM $ ! $ START/QUEUE/MANAGER/NEW_VERSION DUA2:[SYSQUE]
1つ以上のキュー・マネージャを追加作成する方法については,第12.8節を参照してください。
省略時の設定では,OpenVMS Cluster環境のすべてのノードでキュー・マネージャが実行可能であり, 実行に決まった順番はありません。START /QUEUE/MANAGERコマンドの/ON修飾子を使うと,キュー・マネージャの実行可能なOpenVMS Cluster ノードを,実行したい順に列挙したリストを指定できます。 少なくとも1つのノードが常にキュー・マネージャを実行できるようにするために, ノード・ディスクの最後にアスタリスク(*)を指定することをおすすめします。
キュー・マネージャを停止し,再起動するには,DCLコマンドを入力する必要があります。
スタンドアロン・ノードまたはOpenVMS Clusterノードでキュー・マネージャをシャットダウンするには, 次のコマンドを入力します。
$ STOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTER
キュー・マネージャは,次の作業を実行します。
STOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTERコマンドが入力されると,キュー・マネージャ・ プロセスが停止状態になるため,START/QUEUE/MANAGERコマンドを入力することによってキュー・ マネージャを再度起動しないかぎり,キュー・ システムに対する要求は拒否されます(キュー・マネージャが1つでも実行されているとキュー・ システムも実行されています)。
OpenVMS Cluster遷移によって,キュー・マネージャの状態が変化することはありません。 また,START/QUEUE/MANAGERコマンドが入力されないかぎり, 新たに使用可能になったノードがキュー・マネージャの起動を試みることはありません。
クラスタ全体で動作するキュー・マネージャを停止させるためには, /CLUSTER修飾子が必要です。以前の/CLUSTER修飾子なしのSTOP/QUEUE /MANAGERコマンドは,DCLのSTOP/QUEUES/ON_NODEコマンドと同じ働きをします。 キュー・マネージャを停止させることなく,特定の1つのノードのすべてのキューを停止したい場合は,STOP/QUEUES/ON_NODE コマンドを使用してください。
システムを再ブートすると,キュー・マネージャは自動的に再起動されます。 しかし,次のいずれかの理由でSTART/QUEUE/MANAGERコマンドを入力しなければならないことがあります。
キュー・マネージャを再起動する場合は,次の形式でSTART/QUEUE /MANAGERコマンドを使用します。
START/QUEUE/MANAGER[/ON=(ノード名,...)] [ディレクトリ指定]
キュー・マネージャを再起動する場合,現在使用している/ON=(ノード名,... )修飾子またはディレクトリ指定パラメータの値を変更するのでないかぎり, それらの項目を指定する必要はありません。キュー・ マネージャを起動するコマンドは,指定した修飾子およびパラメータと一緒にキュー・ データベースに格納されます。それらの指定がない場合, キュー・マネージャは,キュー・データベースに格納されているノード・ リストと位置情報を使って起動されます。
キュー・マネージャが起動しない場合の対処方法については,第12.11.1項で説明しています。
複数のキュー・マネージャを使用すると,バッチ処理とプリント処理の作業負荷を複数のノードやディスク・ ボリューム間で分散できます。複数のキュー・ マネージャの概要と,キュー・マネージャを追加作成するにはどのような処理が必要であるかを理解しておかなければなりません。
この節では,複数のキュー・マネージャの操作に関連する項目について説明します。
複数のキュー・マネージャには次の制限事項があります。
キュー・マネージャのプロセス名は,キュー・マネージャ名の最初の12 文字です。省略時のキュー・マネージャ名はSYS$QUEUE_MANAGERです。 省略時のキュー・マネージャのプロセス名はQUEUE_MANAGEです。PRINT_ MANAGERという名前の追加キュー・マネージャを作成すると,プロセス名はPRINT_MANAGE になります。
キュー・マネージャに関する問題が発生したときに,その問題に適切に対処できるように, すべてのキュー・マネージャのプロセス名を把握しておかなければなりません。 第12.11節を参照してください。
複数のキュー・マネージャによるキュー・データベース・ ファイルの使用
複数のキュー・マネージャは,1つのマスタ・ファイルを共有します。しかし, 複数のキュー・マネージャを使用するキュー・データベースには, 各キュー・マネージャに対して1つのキュー・ファイルと1つのジャーナル・ ファイルが格納されます。第12.2節を参照してください。
省略時の設定では,次のコマンドは省略時のキュー・マネージャSYS$QUEUE_MANAGER ,または省略時のキュー・マネージャで実行中のキューに影響します。
/NAME_OF_MANAGER修飾子を使用すると,これらのコマンドに対して異なるキュー・ マネージャを指定できます。
1つ以上のキュー・マネージャを作成するには,次の操作を実行してください。
START/QUEUE/MANAGER/ADD/NAME_OF_MANAGER=名前-
[
/ON=(ノード名,...)] [ディレクトリ指定]
/ADD | 既存のマスタ・ファイルにキュー・ マネージャを追加作成し,新しいキュー・ファイルとジャーナル・ ファイルを作成する。 |
/NAME_ OF_MANAGER=名前 | 31文字以内の名前を使用して, 省略時のキュー・マネージャ以外のキュー・マネージャを作成する。 キュー・マネージャは最大5つ作成できる。 |
/ON=(ノード名,...) | キュー・マネージャのフェイルオーバをカスタマイズすることを許可する。 詳細は 第12.6節を参照。 |
ディレクトリ指定 | キュー・ ファイルとジャーナル・ファイルの格納場所を指定する。第12.3.2項を参照。 キュー・ファイルとジャーナル・ ファイルを省略時の格納場所以外の場所に作成する場合には, このパラメータを使用する。 |
次のコマンドは,BATCH_MANAGERという名前の新しいキュー・マネージャを作成し, 起動します。
$ START/QUEUE/MANAGER/ADD/NAME_OF_MANAGER=BATCH_MANAGER/ON=(A,B,*) DUA2:[QUEUES]
INITIALIZE/QUEUEコマンドでキューを作成するときには,/NAME_OF_ MANAGER修飾子を付けて,キューが実行されるキュー・マネージャの名前を指定します。/NAME_OF_MANAGER 修飾子を指定しないと,キューは省略時のキュー・ マネージャSYS$QUEUE_MANAGER上で作成されます。
既存のキューを元のキュー・マネージャから別のキュー・マネージャに移動するには,DELETE/QUEUE コマンドでキューを削除し,INITIALIZE/QUEUE コマンドで再作成します。
キュー・マネージャを保守するためにDCLコマンドを入力するときは,必ず/NAME_OF_MANAGER 修飾子でコマンドを適用するキュー・マネージャを指定します。/NAME_OF_MANAGER 修飾子を指定しない場合,コマンドは省略時のキュー・ マネージャSYS$QUEUE_MANAGERで実行されます。
例で各コマンドが行っている操作は次のとおりです。
$ START/QUEUE/MANAGER/NEW_VERSION/NAME_OF_MANAGER=PRINT_MANAGER - _$ /ON=(JADE,RUBY,*) $ START/QUEUE/MANAGER/ADD/NAME_OF_MANAGER=BATCH_MANAGER - _$ /ON=(OPAL,PEARL,*) $ SHOW QUEUE/MANAGER/FULL Master file: SYS$SPECIFIC:[SYSEXE]QMAN$MASTER.DAT; Queue manager PRINT_MANAGER, running, on JADE:: /ON=(JADE,RUBY,*) Database location: SYS$COMMON:[SYSEXE] Queue manager BATCH_MANAGER, running, on OPAL:: /ON=(OPAL,PEARL,*) Database location: SYS$SYSROOT:[SYSEXE]
キュー構成に変更を行う場合は,必ずキュー・データベース・ファイルのコピーを作成しておきます。 このコピーを保存しておくと,キュー・データベース・ ファイルにアクセスできなくなったときに,保存したキュー・ データベースを復元することができます。その結果,フォームや属性を再定義して, 各キューを再度初期化する必要がなくなります。
次に,キュー・システムが動作しているときにキュー・データベースのレコードごとのコピーを保存する手順を説明します。 保存されるのはキュー, フォーム,および特性の定義だけであり,ジョブ情報は保存されません。 なお,時刻指定してあるジョブや保留中のジョブが,ジャーナル・ ファイルの復元後に再実行される場合があるので,ジャーナル・ファイルは保存しないようにしてください。
CONVERT/SHARE QMAN$MASTER.DAT マスタ・ファイル名
マスタ・ファイル名には,QMAN$MASTER.DATのコピー先のファイル名を指定する。
CONVERTユーティリティについては,『OpenVMS Record Management Utilities Reference Manual』を参照。
CONVERT/SHARE SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUES -
キュー・
ファイル名
キュー・ファイル名には,SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUESのコピー先のファイル名を指定する。
BACKUP/LOG マスタ・ファイル名,キュー・ファイル名
装置:
セーブ・セット名/LABEL=ラベル
BACKUPユーティリティについては,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・ リファレンス・マニュアル』を参照。
次の例は,キュー・データベースを保存する方法を示す簡単なプロシージャです。
$ SET DEFAULT SYS$COMMON:[SYSEXE] $ CONVERT/SHARE QMAN$MASTER.DAT MASTERFILE_9SEP.KEEP; $ CONVERT/SHARE SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUES QFILE_9SEP.KEEP; $ INITIALIZE MUA0: QDB $ MOUNT/FOREIGN MUA0: %MOUNT-I-MOUNTED, QDB mounted on _LILITH$MUA0: $ BACKUP/LOG MASTERFILE_9SEP.KEEP,QFILE_9SEP.KEEP MUA0:QDB_9SEP.SAV/LABEL=QDB %BACKUP-S-COPIED, copied SYS$COMMON:[SYSEXE]MASTERFILE_9SEP.KEEP; %BACKUP-S-COPIED, copied SYS$COMMON:[SYSEXE]QFILE_9SEP.KEEP; $ DISMOUNT MUA0:
キュー・データベース・ファイルを復元すると,すべてのキュー,フォーム, 属性,キュー・マネージャ情報が復元されます。しかし,キューに登録されているジョブに関する情報は復元されません。
次の例は,キュー・データベースをテープから復元する方法を示すプロシージャです。
$ STOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTER $ SET DEFAULT SYS$COMMON:[SYSEXE] $ DELETE SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$JOURNAL;,SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUES;, - _$ QMAN$MASTER.DAT; $ MOUNT/FOREIGN MUA0: %MOUNT-I-MOUNTED, QDB mounted on _LILITH$MUA0: $ BACKUP/LOG MUA0:QDB_9SEP.SAV/SELECT=[SYSEXE]MASTERFILE_9SEP.KEEP; - _$ QMAN$MASTER.DAT; %BACKUP-S-CREATED, created SYS$COMMON:[SYSEXE]QMAN$MASTER.DAT;1 $ SET MAGTAPE/REWIND MUA0: $ BACKUP/LOG MUA0:QDB_9SEP.SAV/SELECT=[SYSEXE]QFILE_9SEP.KEEP; - _$ SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUES %BACKUP-S-CREATED, created SYS$COMMON:[SYSEXE]SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUES;1 $ DISMOUNT MUA0: $ START/QUEUE/MANAGER
次のシステム資源は,キュー登録システムの性能に最も影響を与えます。
次の操作を行うと,キュー登録システムの性能を最大化できます。
マスタ・ファイルを移動すると,性能に若干の差が出る。
次の参照箇所を読んで,キュー・マネージャに関する問題を解決してください。
問題 | 参照箇所 |
---|---|
一般的な問題の回避:問題解決チェックリスト | 第12.11.1項 |
キュー・マネージャが起動しない場合 | 第12.11.2項 |
キュー登録システムが停止する場合またはキュー・マネージャがあるノードで実行されない場合 | 第12.11.3項 |
キュー・マネージャが使用できない場合 | 第12.11.4 項 |
あるOpenVMS Clusterノードでキュー登録システムが実行されない場合 | 第12.11.5項 |
別々のOpenVMS Cluster ノードでキュー登録動作が一定でない場合 | 第12.11.6項 |
キュー登録システムに関する問題のコンパックへの連絡 | 第12.12節 |
キュー登録システムに関する一般的な問題を避けるために,次の条件を必ず満たしてください。
必要条件 | 参照箇所 |
---|---|
QMAN$MASTERがクラスタ内のすべてのノードで同等に定義されていること。 | 第12.3 節 |
キュー・データベースが指定の格納場所に存在すること。 | 第12.3節 |
キュー・データベース・ ディスクがマウントされており利用可能なこと。 | 第12.3節 |
十分な数のノードを/ON 修飾子のノード・リストに指定すること。ノード・リストを指定する場合には, ノード・リストの最後にアスタリスク(*)を指定するとよい。 | 第12.11.4 項 |
システム・アドレス・パラメータSCSNODE とSCSSYSTEMIDがDECnet for OpenVMSのノード名およびノードID と一致すること。 | 第12.11.5 項 |
START/QUEUE/MANAGERコマンドを入力しても,キュー・マネージャが起動しない場合, システムは次のメッセージを表示します。
%JBC-E-QMANNOTSTARTED, queue manager could not be started
次のようなコマンドを使用して,オペレータ・ログ・ファイルSYS$MANAGER:OPERATOR.LOG ( またはオペレータ・コンソール)上に, キュー・マネージャまたはジョブ・コントローラから問題に関してメッセージが出力されていないか検索してください。
$ SEARCH SYS$MANAGER:OPERATOR.LOG/WINDOW=5 QUEUE_MANAGE, JOB_CONTROL,BATCH_MANAGE
メッセージが見つかったら,それを利用してさらに問題を調査し,第12.11.1項の条件を満たしていることを確認してください。
この問題が発生するのは,システムがキュー・マスタ・ファイルを見つけることができないからです。 多くの場合,論理名の定義が正しくないか, またはディスクが使用可能な状態でないと考えられます。たとえば,次のメッセージは, マスタ・キュー・ファイルが適切な場所に格納されていないことを示します。
%%%%%%%%%%% OPCOM 13-MAR-1998 15:53:52.84 %%%%%%%%%%% Message from user JOB_CONTROL on ABDCEF %JBC-E-OPENERR, error opening SYS$COMMON:[SYSEXE]QMAN$MASTER.DAT %%%%%%%%%%% OPCOM 13-MAR-1998 15:53:53.04 %%%%%%%%%%% Message from user JOB_CONTROL on ABDCEF -SYSTEM-W-NOSUCHFILE, no such file
複数のキュー・マネージャが存在するシステムでも,追加キュー・マネージャによって表示されるメッセージを, 検索文字列にプロセス名を含めて調べてください。 ユーザのシステムで実行されているキュー・マネージャに関する情報を表示するために, 第12.4節の説明にしたがってSHOW QUEUE MANAGERS コマンドを使用してください。メッセージに表示されたすべての問題を解決してください。
$ START/QUEUE/MANAGER DUA55:[SYSQUE] 【1】 %JBC-E-QMANNOTSTARTED, queue manager could not be started 【2】 $ SEARCH SYS$MANAGER:OPERATOR.LOG /WINDOW=5 QUEUE_MANAGE,JOB_CONTROL 【3】 %%%%%%%%%%% OPCOM 14-APR-1998 18:55:18.23 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on CATNIP %QMAN-E-OPENERR, error opening DUA55:[SYSQUE]SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUES; %%%%%%%%%%% OPCOM 14-APR-1998 18:55:18.29 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on CATNIP -RMS-F-DEV, error in device name or inappropriate device type for operation %%%%%%%%%%% OPCOM 14-APR-1998 18:55:18.31 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on CATNIP -SYSTEM-W-NOSUCHDEV, no such device available 【4】 $ START/QUEUE/MANAGER DUA5:[SYSQUE] 【5】
複数のキュー・マネージャとそのプロセス名についての詳細は,第12.8.1項を参照してください。
クラスタ内のあるノードでキュー・マネージャが実行されない場合,またはキュー登録システムが停止する場合には, この項の説明をお読みください。 特に,次のいずれかの項目にあてはまる場合は,この項を参考にしてください。
キュー・マネージャの起動時またはフェイルオーバ時のオペレータ・ログをチェックしてください。 キュー・マネージャ(QUEUE_MANAGEプロセス名) からのオペレータ・メッセージがないかログを検索してください。
複数のキュー・マネージャが存在するシステムの場合も,追加キュー・マネージャから表示されるメッセージがないか, 検索文字列にプロセス名を含めて調べてください。 システムで実行されているキュー・マネージャに関する情報を表示するためには, 第12.4節の説明にしたがってSHOW QUEUE MANAGERS コマンドを使用してください。
複数のキュー・マネージャとそれらのプロセス名についての詳細は,第12.8.1項を参照してください。
次のメッセージは,キュー・データベースが指定した格納場所に存在しないことを示しています。
%%%%%%%%%%% OPCOM 4-FEB-1998 15:06:25.21 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on MANGLR %QMAN-E-OPENERR, error opening CLU$COMMON:[SYSEXE]SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUES; %%%%%%%%%%% OPCOM 4-FEB-1998 15:06:27.29 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on MANGLR -RMS-E-FNF, file not found %%%%%%%%%%% OPCOM 4-FEB-1998 15:06:27.45 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on MANGLR -SYSTEM-W-NOSUCHFILE, no such file
次のメッセージはキュー・データベース・ディスクがマウントされていないことを示しています。
%%%%%%%%%%% OPCOM 4-FEB-1998 15:36:49.15 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on MANGLR %QMAN-E-OPENERR, error opening DISK888:[QUEUE_DATABASE]SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$QUEUES; %%%%%%%%%%% OPCOM 4-FEB-1998 15:36:51.69 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on MANGLR -RMS-F-DEV, error in device name or inappropriate device type for operation %%%%%%%%%%% OPCOM 4-FEB-1998 15:36:52.20 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on MANGLR -SYSTEM-W-NOSUCHDEV, no such device available
キュー登録システムは,次の環境下では正常に動作しません。
キュー・マネージャに重大なエラーが発生し,キュー・マネージャが同一ノードで2 分間に2回連続して強制的にクラッシュやフェイルオーバを行った場合には, 通常,キュー登録システムは完全に停止します。ただし,元のノードの起動に失敗した後で, キュー・マネージャをデータベースにアクセスできる別のノードに移動した場合は, キュー登録システムの実行を続けることができます。
次の操作を実行してください。
キュー・マネージャが起動しない場合や,実行を停止した場合には,キュー・ マネージャは使用できなくなります。
問題を調査するには,SHOW CLUSTERコマンドを入力して,リストに指定されているノードが使用可能な状態であるかどうか確認します。
十分なフェイルオーバ・ノード・リストがキュー・マネージャに対して指定されていないため, キュー・マネージャを実行できるノードがフェイルオーバ・ リストにありません。
キュー・マネージャがいずれかのノードで実行できるよう,/ON修飾子にシステム構成にあったノード・ リストを指定して,START/QUEUE/MANAGER コマンドを入力してみてください。
どのノードを指定すればよいのか明確でない場合は,OpenVMS Clusterの残りのノードがキュー・ マネージャを実行できるよう,リストの最後にアスタリスク(*) ワイルドカード文字を指定することをおすすめします。アスタリスクを指定しておくと, ノード・リストに十分な数のノードが指定されていなくても, キュー・マネージャが使用不能になることがなくなります。
あるOpenVMS Clusterノードでキュー登録システムが実行されない場合には, この項の内容をもとに対処してください。
次の操作を実行してください。
%%%%%%%%%%% OPCOM 4-FEB-1998 15:36:49.15 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on ZNFNDL %QMAN-E-COMMERROR, unexpected error #5 in communicating with node CSID 000000 %%%%%%%%%%% OPCOM 4-FEB-1998 15:36:49.15 %%%%%%%%%%% Message from user QUEUE_MANAGE on ZNFNDL -SYSTEM-F-WRONGACP, wrong ACP for device_
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> PARAMETERS SHOW SCSSYSTEMID Parameter Name Current Default Min. Max. Unit Dynamic -------------- ------- ------- ------- ------- ---- ------- SCSSYSTEMID 19941 0 -1 -1 Pure-numbe SYSMAN> PARAMETERS SHOW SCSNODE Parameter Name Current Default Min. Max. Unit Dynamic -------------- ------- ------- ------- ------- ---- ------- SCSNODE "RANDY " " " " " "ZZZZ" Ascii SYSMAN> EXIT $ RUN SYS$SYSTEM:NCP NCP> SHOW EXECUTOR SUMMARY Node Volatile Summary as of 5-FEB-1998 15:50:36 Executor node = 19.45 (DREAMR) State = on Identification = DECnet for OpenVMS VAX V7.2 NCP> EXIT $ WRITE SYS$OUTPUT 19*1024+45 19501
DECnetのノード名とノードIDが,システム・アドレス・パラメータのSCSNODE とSCSSYSTEMIDに一致しない場合には,オペレーティング・システムの内部機構であるプロセス間通信(IPC: interprocess communication) は正常に動作しません。また,影響を受けたノードは,キュー登録システムには使用できません。
次の操作を実行してください。
これらのシステム・パラメータについての詳細は,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・ リファレンス・マニュアル』を参照。DECnetのノード名とノードID の詳細は,『DECnet for OpenVMS Guide to Networking』を参照。
次の現象が発生した場合には,この項の内容をもとにして対処してください。
次の操作を実行してください。
1つまたは複数のノードでSHOW LOGICAL変換値に別の物理ディスク名が表示された場合には, 問題を特定したことになる。
%%%%%%%%%%% OPCOM 4-FEB-1998 14:41:20.88 %%%%%%%%%%% Message from user JOB_CONTROL on MANGLR %JBC-E-OPENERR, error opening BOGUS:[QUEUE_DIR]QMAN$MASTER.DAT; %%%%%%%%%%% OPCOM 4-FEB-1998 14:41:21.12 %%%%%%%%%%% Message from user JOB_CONTROL on MANGLR -RMS-E-FNF, file not found
この問題は,クラスタ内の別々のノード上のQMAN$MASTER論理名を別々に定義したために発生します。 その結果,複数のキュー登録環境ができてしまいます。 この問題は,通常,OpenVMS Cluster環境でシステム・ディスクを追加するときやキュー登録データベースを移動するときに起こります。
次の操作を実行してください。
STOP/QUEUE/MANAGER/CLUSTER - /NAME_OF_MANAGER=キュー・ マネージャ名
ただし,キュー・マネージャ名には停止するキュー・マネージャの名前を指定する。
キューに問題が生じ,それを弊社のサポート担当者に連絡する必要がある場合には, 次の表に示す内容をご連絡ください。この情報は,ユーザのシステムの問題を診断するのに役立ちますので, できるだけ多くの情報を連絡するようにしてください。
提供内容 | 説明 |
---|---|
問題の概要 | 次の項目を含める。
|
問題再現のための手順 | 問題を再現するための正確な手順と, それに必要なハードウェアまたはソフトウェアを明確に記述する。 |
構成情報 | 例:
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SHOW QUEUE/MANAGER /FULLコマンド出力 | 次の例に示すように,SYSMANを使用してこのコマンドをすべてのノードで実行すること。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER SYSMAN> DO/OUTPUT SHOW QUEUE/MANAGERS/FULL SYSMAN> EXIT $ TYPE SYSMAN.LIS 出力ファイルSYSMAN.LISをタイプしてみて,すべてのノードで出力が一致するかどうか確認する。 |
キュー・ファイルとジャーナル・ ファイルの格納場所 | 可能であれば, (キュー・ファイルとジャーナル・ファイルの格納場所を指定する) START /QUEUE/MANAGERコマンドのディレクトリ指定パラメータで指定した最も新しい値を探し出すこと。 何も指定しなかった場合の省略時の値はSYS$COMMON:[SYSEXE] である。 |
QMAN$MASTER 論理名の変換値 | 変換値がすべてのノードで同じかどうか確認すること。
次のコマンドを入力して結果出力を含めること。 $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER SYSMAN> DO SHOW LOGICAL QMAN$MASTER SHOW LOGICALコマンドから返された変換値が物理ディスク名でない場合には,SHOW LOGICAL コマンドを各ノードの環境で再実行して,変換値に物理装置名が含まれるまで戻り値を変換すること。 |
オペレータ・ログ・ファイル出力 | 次のコマンドを入力して,
ジョブ・コントローラまたはキュー・マネージャによるメッセージ出力に対するオペレータ・
ログを検索すること。
$ SEARCH SYS$MANAGER:OPERATOR.LOG/WINDOW=5 - _$ JOB_CONTROL,QUEUE_MANAGE 複数のキュー・マネージャが存在するシステムでは,省略時の設定でないキュー・ マネージャに対しては,追加キュー・マネージャのキュー・ マネージャ名の最初の12文字を指定すること。たとえば,名前がPRINT_ MANAGERのキュー・マネージャの場合には,次のようにしてPRINT_MANAGE と指定すること。 $ SEARCH SYS$MANAGER:OPERATOR.LOG/WINDOW=5 - _$ JOB_CONTROL,QUEUE_MANAGE,PRINT_MANAGE |
関連DCLコマンドから戻される 情報 | DCLコマンドを入力すると問題が発生する場合には, この情報も含めること。 |
キュー・データベースの ジャーナル・ ファイルのコピー | BACKUPユーティリティに/IGNORE=INTERLOCK
修飾子を指定して使用することにより,
SYS$QUEUE_MANAGER.QMAN$JOURNALファイルのコピーを作成し,このコピーをコンパックに提出すること。
複数のキュー・マネージャが存在するシステムでは,すべてのキュー・マネージャのジャーナル・ ファイルのコピーを提出すること。省略時の設定ではないキュー・ マネージャのジャーナル・ファイル名の形式は,キュー・ マネージャ名.QMAN$JOURNALである。 |
作成されたプロセス・ダンプ のコピー | 次のコマンドを実行して関連するプロセス・
ダンプを探し出し,そのファイルのコピーをコンパックに提出すること。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER SYSMAN> DO DIRECTORY/DATE SYS$SPECIFIC:[SYSEXE]JBC$*.DMP, - _SYSMAN> QMAN$*.DMP,PRTSMB.DMP,LATSYM.DMP PRTSMBまたはLATSYMではないシンビオントを使用した実行キューに問題がある場合には, そのシンビオントのプロセス・ダンプ・ファイルのコピーも含めること。 ファイル名の形式は,イメージ・ファイル名 .DMPである。 |
SHOW QUEUEコマンド の出力 | 問題が個々のキューに関係する場合には,SHOW QUEUEコマンドを実行して関連するキューを表示すること。 |
その他の関連情報 | 例:
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