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ローカル・ノードのディスクを, OpenVMS Cluster 内のすべてのノードから使用できるようにします。OpenVMS Cluster 環境下でのみ使用可能です。
SET DEVICE/SERVED ノード名$DDcu:
ノード名$DDcu:
クラスタ内のノードから使用できるようにする,装置の名前を指定します。
SET DEVICE/SERVED コマンドは,大容量記憶制御プロトコル (MSCP) サーバと組み合せて,ローカル・ノード上のディスクをクラスタ内のすべてのノードで使用できるようにするために使用します。ローカル・ノードは,OpenVMS Cluster のメンバでなければなりません。また,ローカル MSCP サーバは,システム生成ユーティリティ (SYSGEN) で起動されていなければなりません。次の条件では,SET DEVICE/SERVED コマンドは使用できません。
- フェーズ II シャドウ・セット仮想ユニット提供下において
- すでにマウントされている装置上において
- システム・ディスク上において
- クォーラム・ディスク上において
SET DEVICE/SERVED コマンド文字列は,ローカルのスタートアップ・コマンド・ファイルの一部として含めることができ,またマウント・ユーティリティがそのディスクをマウントしてクラスタ全体を使用可能にする前に,入力することができます。サービスするディスクを Mount ユーティリティでマウントする ( クラスタ全体で使用できるようになる ) 前に入力できます。
#1 |
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$ SET DEVICE/SERVED DRA4: |
この例では,ローカル・ノードの DRA4: というディスク装置を,クラスタ内の他のすべてのプロセッサから使用できるようにするために, MSCP サーバに指示を与えます。
1 つ,または複数のディレクトリの属性を変更します。制限事項については,修飾子の説明を参照してください。
SET DIRECTORY [装置名[:]]ディレクトリ指定[,...]
装置名[:]
変更するディレクトリが存在する装置を指定します。装置名は省略可能です。ディレクトリ指定[,...]
属性を変更する 1 つ,または複数のディレクトリを指定します。複数のディレクトリを指定する場合には,各ディレクトリをコンマ(,)で区切ります。ワイルドカード文字( * と % )を使用できます。
/BACKUP
/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,最新のバックアップの日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/CREATED,/EXPIRED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。/BEFORE[=時刻]
指定された時刻以前の時刻属性をもつファイルを選択します。絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定します。また,BOOT,LOGIN,TODAY( 省略時の設定 ),TOMORROW,および YESTERDAY というキーワードも指定できます。適用する時刻属性は,/BACKUP,/CREATED( 省略時の設定 ),/EXPIRED,または /MODIFIED 修飾子のいずれかで指定します。時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピックの Date_Time を参照してください。
/BY_OWNER[=uic]
指定された利用者識別コード (UIC) のユーザが所有しているディレクトリだけを変更されるように指定します。省略時の UIC は,現在のプロセスの UIC です。UIC は,『OpenVMS Guide to System Security』に説明されている,標準的な UIC 形式を使って指定します。
/OWNER_UIC 修飾子には,制御アクセス,システムUICまたは特権が必要です。
/CONFIRM
/NOCONFIRM (省略時の設定)
各ディレクトリの属性を変更する前に,そのディレクトリに対する操作の実行を確認するため,プロンプトを表示するかどうかを指定します。システムがプロンプトを表示したら,次の応答のいずれかを入力できます。
YES NO QUIT TRUE FALSE Ctrl/Z 1 0 ALL [Return]
単語による応答には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができます。また,単語による応答は,1 文字または複数の文字に短縮できます ( たとえば,TRUE は T,TR,または TRU に短縮できます )。肯定応答は,YES,TRUE,1 です。否定応答は,NO,FALSE,0,Return です。 QUIT または Ctrl/Z は,その時点でコマンドの処理を中止することを示します。 ALLと応答すると,コマンドの処理は継続されますが,そのあとプロンプトは表示されなくなります。上記以外の応答を入力すると, DCL はエラー・メッセージを出力し,同じプロンプトが再度表示されます。
/CREATED (省略時の設定)
/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,作成日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/EXPIRED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。/EXCLUDE=(ファイル指定[,...])
指定されているディレクトリ指定( 1 つまたは複数)と一致するディレクトリを, SET DIRECTORY コマンドの操作から除外するように指定します。 /EXCLUDE 修飾子に指定するディレクトリ指定( 1 つまたは複数)には,装置名を指定することはできません。ワイルドカード文字(* と %)を使用できます。特定のバージョンを除外するために,相対バージョン番号を指定することはできません。ディレクトリを 1 つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。/EXPIRED
/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,満了日時をもとにファイルを選択します ( 満了日は,SET FILE/EXPIRATION_DATE コマンドで設定します )。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/CREATED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
変更される各ディレクトリのディレクトリ指定を,表示するかどうかを指定します。/MODIFIED
/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,最新の変更日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/CREATED,および /EXPIRED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。/OWNER_UIC[=uic]
この修飾子をに自分以外のユーザ識別コード(UIC)を指定する場合,制御 (C) アクセス権, システム UIC, SYSPRV(システム特権)特権が必要です。ディレクトリの所有者の UIC を指定します。省略時の UIC は現在のプロセスの UIC です。
/SINCE[=時刻]
指定された時刻以降の時刻属性をもつファイルを選択します。絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定します。また,BOOT,LOGIN,TODAY( 省略時の設定 ),TOMORROW,および YESTERDAY というキーワードも指定できます。適用する時刻属性は,/BACKUP,/CREATED( 省略時の設定 ),/EXPIRED,または /MODIFIED 修飾子のいずれかで指定します。時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピックの Date_Time を参照してください。
/STYLE=キーワード
表示するファイル名の書式を指定します。この修飾子のキーワードは CONDENSED および EXPANDED です。意味は次の表のとおりです。
キーワード 説明 CONDENSED
(省略時の設定)ファイル名を 255 文字長の文字列に適合するように表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形を含むことが可能です。 EXPANDED ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形は含みません。
キーワード CONDENSED と EXPANDED を同時に指定することはできません。この修飾子は,確認が要求された場合に,出力メッセージに表示されるファイル名の書式を指定します。
EXPANDED キーワードが指定されていない場合,ファイル・エラーは CONDENSED ファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
/VERSION_LIMIT[=n]
指定されたディレクトリ内のファイルが持つことのできる,総バージョン数を指定します。バージョン・リミットを指定しない場合には,省略時の値として 0 が使用されます。この場合,ファイルのバージョン数は, Files-11 の構造上の上限である 32767 に制限されます。バージョン・リミットを変更した場合,その変更後に作成されたファイルに対してのみ適用されます。SET DIRECTORY のバージョン・リミットの値は,同じファイル名と同じファイル・タイプを持つファイルが,同時にそのディレクトリの中にいくつ存在できるかを示します。この値が,特定のファイル指定の,バージョン番号フィールドに影響を与えることはありません。ファイル・バージョン番号の制限を設定するには,SET FILE コマンドを使用します。
ディレクトリに対して設定されている,現在のバージョン・リミットを調べるには,ディレクトリ・ファイルに対して DIRECTORY/FULL コマンドを使用して,出力のファイル属性をチェックしてください。
#1 |
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$ SET DIRECTORY/VERSION_LIMIT=5/CONFIRM [VERCAMMEN...] |
この例では,ディレクトリ [VERCAMMEN] とそのサブディレクトリ内に作成されるファイルのバージョン数を,5 に制限します。/CONFIRM 修飾子は,指定されたディレクトリを実際に変更するかどうかを確認することを指示しています。コマンド実行後に作成されるファイルにだけ,適用されます。
#2 |
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$ SET DIRECTORY/OWNER_UIC=[360,020] [WOERTMAN],[MOSER] |
この例では, [WOERTMAN] ディレクトリと [MOSER] ディレクトリの両方の所有者 UIC を変更します。 /OWNER_UIC 修飾子を使用するには,SYSPRV( システム特権 ) 特権が必要です。
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