OpenVMS
DCL ディクショナリ


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SHOW SERVER

ACME およびレジストリ・サーバについての情報を表示します。

SYSPRV 特権が必要です。


形式

SHOW SERVER サーバ名


パラメータ

サーバ名

有効な値は ACME_SERVER および REGISTRY_SERVER です。

説明

SHOW SERVER コマンドは,システム管理者用のコマンドで, ACME およびレジストリ・サーバの情報を表示します。

詳細については,SET SERVER コマンドの項を参照してください。


修飾子

/AGENT=(エージェント)

/NOAGENT (省略時の設定)

/AGENT および/NOAGENT 修飾子は,ACME サーバによってサポートされます。

ACME サーバ

ACME エージェント情報を表示します。

/BRIEF (省略時の設定)

/BRIEF 修飾子は,ACME サーバによってサポートされます。

ACME サーバ

サーバおよび ACME エージェントの要約情報を表示します。

/CLUSTER

/CLUSTER 修飾子は,ACME およびレジストリ・サーバによってサポートされます。

ACME サーバ

すべてのクラスタ・メンバ上でコマンドを実行します。

レジストリ・サーバ

クラスタ内の各サーバについての情報を表示します。

/MASTER または /NODE 修飾子と同時に使用することはできません。

/FULL

/FULL 修飾子は,ACME サーバによってサポートされます。

ACME サーバ

サーバおよび ACME エージェントの詳細情報を表示します。

/MASTER

/MASTER 修飾子は,レジストリ・サーバによってサポートされます。

レジストリ・サーバ

レジストリ・マスタ・サーバのみについての情報を表示します。SYSLCK 特権が必要です。

/CLUSTER または /NODE 修飾子と同時に使用することはできません。

/NODE=(ノード名[,...])

/NODE 修飾子は,ACME およびレジストリ・サーバによってサポートされます。

ACME サーバ

指定されたクラスタ・メンバ上でコマンドを実行します。

レジストリ・サーバ

指定されたノード上のレジストリ・サーバの情報を,指定された順序で表示します。ノード名は現在のクラスタ内に存在している必要があります。

/CLUSTER または /MASTER 修飾子と同時に使用することはできません。

/OUTPUT=ファイル指定

指定されたファイルに出力情報を送信します。 ACME およびレジストリ・サーバ上で有効です。

/PAGE

/FULL 修飾子は,ACME サーバによってサポートされます。

ACME サーバ

1 度に 1 スクリーンの情報を表示します。

/SERVER

/NOSERVER (省略時の設定)

/SERVER および/NOSERVER 修飾子は,ACME サーバによってサポートされます。

ACME サーバ

ACME サーバ情報を表示します。


#1

$ SHOW SERVER REGISTRY_SERVER

このコマンドは,現在のノードについての情報を表示します。


Registry Information on node OPNEYE  29-AUG-2001 16:37:26.52  Uptime 20 04:10:55 

#2

$ SHOW SERVER REGISTRY_SERVER/MASTER    

このコマンドは,レジストリ・マスタ・サーバについての情報を表示します。


Registry Master Server is running on OPNEYE, Pid: 20A0021A 

#3

$ SHOW SERVER ACME/BRIEF
ACME Information on node TSINOD  31-OCT-2001 10:08:12.32  Uptime 000:05:45
 
ACME Server id: 5  State: Processing New Requests (1)
   Agents Loaded:        2   Active:      2 (2)
   Thread Maximum:       4   Count:       4
   Request Maximum:      8   Count:       0
 
ACME Agent id: 1  State: Active (3)
   Name: "VMS" (4)
   Image: "DISK$AXP_721:[VMS$COMMON.SYSLIB]VMS$VMS_ACMESHR.EXE;1" (5)
   Identification: "VMS ACME built  3-JUN-1999" (6)
   Information: "No requests completed since the last startup" (7)
   Domain of Interpretation: Yes (8)
   Execution Order:      1 (9)
 
ACME Agent id: 2  State: Active
   Name: "MSV1_0"
   Image: "DISK$AXP_721:[SYS0.SYSLIB]PWRK$MSV1_0_ACMESHR.EXE;2"
   Identification: "MSV1_0 ACME X-22"
   Information: "MSV1_0 ready to process requests."
   Domain of Interpretation: Yes
   Execution Order:      2
 
 

この例は,Alpha システムでの SHOW SERVER ACME/BRIEF の出力を示しています。以下に項目の説明を示します。

(1) サーバ状態
(2) サーバ・エージェント/スレッド/要求スロット統計
(3) エージェント状態
(4) エージェント名
(5) エージェント・ファイル指定
(6) エージェント定義の識別文字列 (静的)
(7) エージェント定義の情報文字列 (動的)
(8) Domain-of-interpretation (DOI) インジケータ
(9) 実行順序 (それぞれの要求についてエージェントが呼び出される順序)


SHOW STATUS

プロセスの現在の状態を表示します。

形式

SHOW STATUS

説明

SHOW STATUS コマンドは,現在のプロセスが実行中かどうか確認します。 SHOW STATUS の情報により,プロセスに CPU 時間が異常にかかっていないか,オープンしているファイルが多すぎないか,ページ・フォルトが多すぎないかもわかります。次の情報が表示されます。

SHOW STATUSで表示される情報は,Ctrl/T 機能で表示される情報と似ています (詳細は SET CONTROL コマンドを参照してください)。


#1

$ SHOW STATUS
Status on 14-DEC-2001 12:56:48.68    Elapsed CPU :   0 00:00:55.02
Buff. I/O :    5117    Cur. ws. :    300        Open files :     1
Dir. I/O :      458    Phys. Mem. :  162        Page Faults : 8323

この SHOW STATUS コマンドは,現在のプロセス状態を表示しています。


SHOW SYMBOL

指定されたシンボルの値を表示します。

形式

SHOW SYMBOL [シンボル名]


パラメータ

シンボル名

値を表示するシンボルの名前を指定します。 /ALL 修飾子を指定する場合には,シンボル名は指定できません。ワイルドカード文字(* と %)を使用できます。

説明

SHOW SYMBOL コマンドは,いくつかのシンボル・テーブルで,指定したシンボル名を検索します。まず,現在のコマンド・レベルのローカル・シンボル・テーブルが検索されます。次に,先行するコマンド・レベルのローカル・シンボル・テーブルが検索されます。最後に,グローバル・シンボル・テーブルが検索されます。 SHOW SYMBOL コマンドは,最初に一致したシンボル名を表示します。

/LOCAL および /GLOBAL 修飾子は,検索順序を上書きします。


修飾子

/ALL

(/LOCAL または /GLOBAL 修飾子により ) 指定されたシンボル・テーブルの,すべてのシンボルの現在の値を表示します。 /ALL 修飾子を指定し,/LOCAL 修飾子も /GLOBAL 修飾子も指定しない場合には, SHOW SYMBOL コマンドは,現在のコマンド・レベルにおけるローカル・シンボル・テーブルの内容を表示します。

/GLOBAL

指定されたシンボル名を,グローバル・シンボル・テーブルだけから検索することを指定します。/ALL 修飾子と /GLOBAL 修飾子の両方を指定した場合には,グローバル・シンボル・テーブルのすべての内容が表示されます。

/LOCAL

指定されたシンボル名を,現在のコマンド・レベルにおけるローカル・シンボル・テーブルだけから検索することを指定します。 /ALL 修飾子と /LOCAL 修飾子の両方を指定した場合には,現在のコマンド・レベルにおける,ローカル・シンボル・テーブルのすべての内容が表示されます。

/LOG (省略時の設定)

/NOLOG

シンボル値が切り捨てられた場合に,情報メッセージを表示するかどうかを指定します。値が 255 文字を越える場合には,255 文字に切り捨てられます。

#1

$ SHOW SYMBOL PURGE
  PURGE = "PURGE/KEEP=2"

この例では,PURGE というシンボル名の現在の値を表示しています。コマンド・インタプリタは,まず現在のコマンド・レベルのローカル・シンボル・テーブルを検索し,次にその前のコマンド・レベルのローカル・シンボル・テーブルを検索し,そして最後にグローバル・シンボル・テーブルを検索します。等号記号 (=)1 つは,この PURGE というシンボル名がローカル・シンボルであることを示しています。

#2

$ SHOW SYMBOL/GLOBAL/ALL
  TIME == "SHOW TIME"
  LOG == "@LOG"
  $RESTART == "FALSE"
  $SEVERITY == "1"
  $STATUS == "%X00000001"

この例では,グローバル・シンボル・テーブルに定義されている,すべてのシンボルを表示します。システムが管理している $RESTART,$STATUS, $SEVERITY というシンボルも表示されます。

#3

$ SHOW SYMBOL/LOCAL TIME
%DCL-W-UNDSYM, undefined symbol

この例では,ローカル・シンボル・テーブルから TIME というシンボルを検索しています。応答は, TIME に値が与えられていないことを示しています。


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