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各コンポーネントには表示可能なパラメータがあり,場合によっては変更することも可能です。コンポーネントのパラメータを表示するには,カーソルを適切なコンポーネントの上に置き,マウスの右ボタンをクリックして,ポップアップ・メニューから [Parameters] を選択します。また,コンポーネントを選択し,[Components] メニューから [Parameters] を選択することもできます。
パラメータの単位が変換される場合,表示単位を変更すると,表示と,現在表示されているパラメータ・ダイアログ・ボックスが更新されます。他のパラメータはシステム・コンポーネントのスナップショットであり,動的に更新されません。これらのパラメータを変更した場合は,[Parameters] ダイアログ・ボックスをいったん閉じて再び開くことで,値を更新しなければなりません。
12.6 コンポーネント・コマンドの実行
コンポーネントの [Parameters] ダイアログ・ボックスには,コマンド・ページも表示されることがあります。その場合は,ダイアログ・ボックスの上部に表示される [Commands] ボタンをクリックすることで,コマンドにアクセスできます。大部分のコマンドは,トグル・ボタンをクリックして,[OK] または [Apply] ボタンをクリックすることで実行されます。また,情報を入力しなければならないコマンドや,リストやオプション・メニューから値を選択しなければならないコマンドもあります。複数のコマンドを選択すると,コマンドは上から下に順に実行されます。論理的に正しいコマンド・シーケンスを選択してください。
12.7 GCU メニューのカスタマイズ
システム管理者は SYS$MANAGER:GCU$CUSTOM.GCR というファイルを作成することで,GCU メニューとメニュー・エントリを拡張し,カスタマイズできます。このファイルには,次の例に示す形式のメニュー文だけを格納しなければなりません。GCU$CUSTOM.GCR ファイルはオプションです。このファイルはオペレーティング・システムのアップグレード時に変更されません。
FORMAT EXAMPLE: MENU "Menu-Name" "Entry-Name" Procedure-type "DCL-command" * Menu-Name - A quoted string representing the name of the pulldown menu to add or extend. * Entry-Name - A quoted string representing the name of the menu entry to add. * Procedure-type - A keyword describing the type of procedure to invoke when the menu entry is selected. Valid Procedure-type keywords include: COMMAND_PROCEDURE - Executes a DCL command or command file. SUBPROC_PROCEDURE - Executes a DCL command in subprocess context. * DCL-command - A quoted string containing a DCL command statement consisting of an individual command or invokation of a command procedure. |
他のインスタンスで実行するプロシージャを作成するには,GCU が SYS$MANAGER:GCU$ACTIONS.COMT で使用するものと同様の SYSMAN またはタスク間方式を利用するコマンド・プロシージャを書きます。GCU$ACTIONS.COM は拡張できますが,このファイルはオペレーティング・システムのアップグレード時に変更される可能性があります。
EXAMPLE MENU STATEMENTS (place in SYS$MANAGER:GCU$CUSTOM.GCR): // GCU$CUSTOM.GCR - GCU menu customizations // Note that the file must end with the END-OF-FILE statement. // MENU "Tools" "Availability Manager" SUBPROC_PROCEDURE "AVAIL/GROUP=DECamds" MENU "Tools" "Create DECterm" COMMAND_PROCEDURE "CREATE/TERM/DETACH" MENU "DCL" "Show CPU" COMMAND_PROCEDURE "SHOW CPU" MENU "DCL" "Show Memory" COMMAND_PROCEDURE "SHOW MEMORY" MENU "DCL" "Show System" COMMAND_PROCEDURE "SHOW SYSTEM" MENU "DCL" "Show Cluster" COMMAND_PROCEDURE "SHOW CLUSTER" END-OF-FILE |
12.8 DECamds による OpenVMS Galaxy の監視
DECamds availability manager softwareは,Galaxy システムをリアルタイムで表示できる便利なツールです。DECamds はローカル・エリア・ネットワークにある 1 台のワークステーションまたは PC からすべての Galaxy インスタンスを監視できます。DECamds は,システムから可用性に関するデータを定期的に収集するカスタム OpenVMS ドライバ (RMDRIVER) を利用します。この情報は,下位レベルのイーサネット・プロトコルを使用して,DECamds クライアント・アプリケーションに戻されます。
クライアント・アプリケーションは,システムの可用性属性をさまざまな表示やグラフで示します。さらに,DECamds は,認識する多くの条件のいずれかを検出すると,そのことをユーザに通知し,その問題を解決するために一連のソリューション (フィックスと呼びます) を提供します。
各 OpenVMS システムには DECamds データ・コレクタ (RMDRIVER) がインストールされています。コネクタを有効にするには,SYSTARTUP_VMS.COM の内部でスタートアップ・プロシージャを実行するか,監視する各 Galaxy インスタンスで手動でスタートアップ・プロシージャを実行しなければなりません。データ・コレクタを起動または停止するには,次のコマンドを入力します。
$ @SYS$STARTUP:AMDS$STARTUP START |
または:
$ @SYS$STARTUP:AMDS$STARTUP STOP |
コレクタを起動する前に,Galaxy のグループ名を指定する必要があります。その場合は,SYS$COMMON:[AMDS]AMDS$LOGICALS.COM ファイルを編集してください。このファイルには,グループ名を宣言するための文が格納されています。固有の名前を選択し,各 Galaxy インスタンス上でこのファイルに同じグループ名が格納されるようにしてください。
OpenVMS エンジニアリング・グループは,DECamds を使用するときに,各 Galaxy インスタンスに対して,[System Overview] ウィンドウ,[Event Window],[CPU Summary] ウィンドウを表示すると便利なことに気付きました。それぞれの要件に応じて,多くの追加ビューを監視できます。DECamds の詳細については,『DECamds Users Guide』を参照してください。
12.9 CPU Load Balancer プログラムの実行
OpenVMS Galaxy CPU Load Balancer プログラムは OpenVMS Galaxy にあるインスタンス内の CPU リソースを直接再割り当てする特権アプリケーションです。
GCU からこのプログラムを実行する方法については,付録 A を参照してください。
12.10 インスタンスの作成
OpenVMS Galaxy ソフトウェア・アーキテクチャの現在の実装では,使用する予定の Galaxy インスタンスをあらかじめ定義しておく必要があります。その場合はコンソール環境変数を使用します。Galaxy 環境変数の詳細については,本書の該当する節を参照してください。
12.11 インスタンスの破棄
Galaxy インスタンスを破棄するには,インスタンスをシャットダウンし,コンソール環境変数を使用してリソースを再割り当てし,必要に応じて新しいリソースを取得するインスタンスを再ブートします。
12.12 シャットダウンおよび再ブート・サイクル
CPU などのリソースは,関係するインスタンスがブートされた後,動的に再割り当てすることができます。I/O モジュールなどの静的に割り当てられたリソースを再割り当てするには,適切なコンソール・コマンドを実行した後,関係するインスタンスをシャットダウンし,再ブートしなければなりません。
12.13 オンライン・モデルとオフライン・モデル
GCU では,アクティブ (オンライン) Galaxy 構成モデルまたは非アクティブ (オフライン) Galaxy 構成モデルを表示し,会話することができます。構成表示がアクティブ・システムのモデルを表す場合は,GCU は色とテキストを使用して,CPU とインスタンスの状態を表示します。構成モデルがこの方法で設定された場合は,ドラッグ・アンド・ドロップを使用してアクティブ・システムと会話することができます。この操作モードを正しく表現すると,「設定されているオンライン・モデルとの会話」になります。
GCU ユーザは,設定が解除されているモデル,つまり複数のオフライン・モデルと会話することもできます。オフライン・モデルはファイルに保存したり,ファイルからロードすることができます。また,オフライン・モデルはアクティブ・オンライン・モデルから作成することもできます。その場合は,アクティブ・オンライン・モデルが表示されているときに,[Engage] ボタンをクリックして,モデルの設定を解除します。[Engage] ボタンの表示状態の他に,GCU は CPU とインスタンスのオンライン属性とオフライン属性を,色やテキストで示します。オフライン・モデルで指示されたドラッグ・アンド・ドロップ操作は,単純な編集機能として解釈されます。これらはモデルの内部構造を変更しますが,アクティブ・システムには影響しません。
オフライン・モデルが設定されると,GCU はモデルの構造をアクティブ・システムの構造と比較します。一致する場合は,オフライン・モデルに設定され,新しいオンライン状態が色とテキストによって示されます。一致しない場合は,GCU は提案されたモデルと一致するようにアクティブ・システムを変更するために,どのような管理アクションが必要かを判断します。判断した管理アクションの一覧をユーザに示し,そのアクションを実行してもよいかどうか質問します。ユーザがアクションの実行を認めないと,モデルはオフラインおよび設定解除状態のままになります。ユーザがアクションを認めると,GCU は管理アクションを実行し,作成されたモデルはオンラインおよび設定状態のモデルとして表示されます。
12.14 GCU システム・メッセージ
次のシステム・メッセージは,エラーが発生した際に GCU によって表示されます。
GCU が起動したユーザ定義サブプロセスはエラー状態で終了しました。詳細は GCU.LOG ファイルを参照してください。
GCU が起動したユーザ定義サブプロセスは終了しました。
GCU は X-windows 同期モードが有効な状態で起動されました。これは開発モードであり,通常は使用されません。
不明の CPU に関係するマイグレーション・アクションが開始されました。これは,現在のシステムにとって不正な CPU 識別子を含むモデルに設定したために発生している可能性があります。
GCU は SYS$MANAGER:GALAXY.GCR から Galaxy 構成ルールセットを見つけることができませんでした。このファイルの新しいバージョンは OpenVMS Galaxy Web ページからダウンロードできます。
指定された Galaxy 構成モデルが見つかりません。コマンド行に指定したモデル・ファイルが正しいかどうか確認してください。
GCU は X-Toolkit 警告を受信しました。警告の種類に応じて,操作を続行できる場合と,できない場合があります。
GCU は新しい Galaxy 構成モデルに正しく設定することができました。
GCU は新しい Galaxy 構成モデルに設定することができませんでした。この問題が発生するのは,指定したモデルが現在のシステムにとって不正であるか,他のシステム動作によって,要求されたリソースの割り当てが不可能な場合です。
現在のシステムでは,要求された DECwindows サポート機能が提供されません。
DECwindows ヘルプ・システム (Bookreader) でエラーが検出されました。
DECwindows ヘルプ・システムで指定されたトピックを見つけることができませんでした。
DECwindows ヘルプ・システムで指定されたインデックスを見つけることができませんでした。
現在のモデルに不明なコンポーネントの参照が含まれています。これは,モデルまたはルールセットが壊れているために発生している可能性があります。指定されたコンポーネントをルールセット SYS$MANAGER:GALAXY.GCR から検索してください。見つからない場合は,OpenVMS Galaxy Web サイトから新しいコンポーネントをダウンロードしてください。それでも問題を解決できないときは,問題のあるモデルを削除し,再作成してください。
GCU が現在,どの Galaxy インスタンスにも割り当てられていないハードウェア・コンポーネントを検出しました。このコンポーネントは意図的に未割り当ての状態になっているリソースである可能性があります。メッセージを確認し,操作を続行するか,またはプライマリ Galaxy コンソールからハードウェア・コンポーネントを割り当て,再ブートしてください。
GCU は現在のモデル・ファイルで不明なキーワードを解析しました。この問題が発生するのは,モデル・ファイルの形式が壊れている場合だけです。問題のあるモデルを削除し,再作成してください。
GCU は現在のモデルで不完全なコンポーネント文を解析しました。この問題が発生するのは,モデル・ファイルの形式が壊れている場合だけです。問題のあるモデルを削除し,再作成してください。
GCU は未定義のコンポーネント・パラメータを編集しようとしました。この問題が発生するのは,モデル・ファイルの形式が壊れている場合だけです。問題のあるモデルを削除し,再作成してください。
GCU はモデル・コンポーネント・パラメータで不明なデータ・タイプを解析しました。この問題が発生するのは,モデル・ファイルの形式が壊れているか,現在のモデルと互換性のないルールセットが使用されているためです。ルールセット SYS$MANAGER:GALAXY.GCR から問題のあるデータ・タイプを検索してください。見つからない場合は,OpenVMS Galaxy Web サイトから最新のルールセットをダウンロードしてください。データ・タイプが見つかった場合は,問題のあるモデルを削除し,再作成してください。
GCU が不正なモデル・ファイルをロードしようとしました。問題のあるモデルを削除し,再作成してください。
GCU が致命的な DECwindows イベントを検出しました。
GCU が壊れている構成ツリーを解析しようとしました。この問題は,コンソール・ファームウェアまたはオペレーティング・システム・フォルトの結果発生することがあります。
GCU が構成ツリーの内部で不正な構造を解析しました。この問題が発生するのは,構成ツリーが壊れているか,ルールセットとコンソール・ファームウェアのリビジョンが一致しないためです。
GCU が現在の構成ツリーで不明なバス・タイプを解析しました。この問題が発生するのは,ルールセットとコンソール・ファームウェアのリビジョンが一致しないためです。
GCU が現在の構成ツリーで不明なコントローラ・タイプを解析しました。この問題が発生するのは,ルールセットとコンソール・ファームウェアのリビジョンが一致しないためです。
GCU が現在の構成ツリーで不明なコンポーネント・タイプを解析しました。この問題が発生するのは,ルールセットとコンソール・ファームウェアのリビジョンが一致しないためです。
ユーザがルールセット・ファイルを変更し,不明な内部 GCU 機能を指定しました。ルールセットを修正するか,OpenVMS Galaxy Web ページから新しいルールセットをダウンロードしてください。
ユーザがルールセット・ファイルを変更し,不明な外部機能を指定しました。ルールセットを修正するか,OpenVMS Galaxy Web ページから新しいルールセットをダウンロードしてください。
ユーザがルールセット・ファイルを変更し,不明なコマンド・プロシージャを指定しました。ルールセットを修正するか,OpenVMS Galaxy Web ページから新しいルールセットをダウンロードしてください。
GCU が不明なコンポーネントを解析しました。この問題が発生するのは,ルールセットが壊れているか,ルールセットとコンソール・ファームウェアのリビジョンが一致しないためです。
GCU が不明なルールセット・コンポーネント文を解析しました。この問題が発生するのは,ルールセットが壊れているためです。OpenVMS Galaxy Web ページから新しいルールセットをダウンロードしてください。
GCU が不正なチャート文を解析しました。この問題が発生するのは,ルールセットが壊れているためです。OpenVMS Galaxy Web ページから新しいルールセットをダウンロードしてください。
GCU が不正なルールセット・インターコネクト文を解析しました。この問題が発生するのは,ルールセットが壊れているためです。OpenVMS Galaxy Web ページから新しいルールセットをダウンロードしてください。
GCU がコンポーネント・パラメータから不正なデータ・タイプを検出しました。この問題が発生するのは,ルールセットまたはモデルが壊れているためです。OpenVMS Galaxy Web ページから新しいルールセットをダウンロードしてください。それでも問題を解決できない場合は,問題のあるモデルを削除し,再作成してください。
GCU がルールセットの解析時に致命的なエラーを検出しました。OpenVMS Galaxy Web ページから新しいルールセットをダウンロードしてください。
GCU が現在のシステムで指定されたフォントを見つけることができません。その代わりにデフォルト・フォントが使用されます。
GCU がカラーマップ・エントリにアクセスできません。この問題が発生するのは,システムで制限された色だけしかサポートされないためか,非常に多くのグラフィカル・アプリケーションが同時に開かれているためです。
説明:
ユーザが Galaxy 操作用に構成されていないシステムで CONFIGURE GALAXY/ENGAGE コマンドを実行しました。
対処法:
本書で説明した手順に従って,システムを Galaxy 操作用に構成してください。シングル・インスタンス Galaxy を実行する場合は,/ENGAGE 修飾子を指定せずに,CONFIGURE GALAXY コマンドを入力し,Galaxy Configuration ユーティリティから提供される指示に従ってください。
GCU ユーザが OpenVMS VAX システムで Galaxy 構成アクションを起動しようとしました。
この情報メッセージは,指定された Galaxy インスタンスで構成アクションが開始されることを示します。多くのアクションには,2 つの独立した Galaxy インスタンスのコマンド環境間の協調動作が必要であるため,アクションに関係する各インスタンスに対して 1 つずつ,合計 2 つのメッセージが表示されることがあります。mode 引数は,どのインスタンスがローカルであり,どのインスタンスがリモートであるかを示します。
これは Galaxy 構成アクションの後に表示される正常終了メッセージです。多くのアクションでは,2 つの独立した Galaxy インスタンスのコマンド環境間で協調動作が必要であるため,アクションに関係する各インスタンスに対して 1 つずつ,合計 2 つのメッセージが表示されることがあります。
ユーザが Control-Y を使用して Galaxy 構成アクションを打ち切ったことを示します。
メッセージ引数で示されるエラー状態で Galaxy 構成アクションが終了したことを示します。
GCU$ACTIONS.COM プロシージャが不正に呼び出されたことを示します。コマンド・プロシージャが壊れているか,現在のシステムのリビジョンと一致していない可能性があります。
GCU$ACTIONS.COM が不正に呼び出されたことを示します。コマンド・プロシージャが壊れているか,現在のシステムのリビジョンと一致していない可能性があります。
不明なエラーによって Galaxy 構成アクションが異常終了したことを示します。表示される関連メッセージを確認し,必要なプロキシ・アカウントが設定されているかどうか調べてください。
必要な特権が与えられていないユーザが Galaxy 構成アクションを実行しようとしました。通常,これらのアクションはシステム管理者のアカウントの内部から実行されます。OPER 特権と SYSPRV 特権が必要です。
現在のインスタンスと指定されたインスタンスの間で DECnet タスク間接続を開こうとしたときに,エラーが発生しました。画面に表示される関連メッセージを確認し,必要なプロキシ・アカウントが設定されているかどうか調べてください。
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