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SAVE EXTENDED TPU section-filespec
SAVE EXTENDED EVEコマンドと同じ。ユーザが指定したセクション・ファイルを作成し,将来の編集セッションのために現在のキー定義と他の拡張機能を保存します。
SAVE FILE
編集セッションを終了せずに現在のバッファを保存します ( ファイルに書き込みます )。このコマンドは WRITE FILE コマンドによく似ていますが,コマンド・ラインに出力ファイルを指定する必要はありません。 SAVE FILE コマンドでは,バッファに対応する出力ファイル指定が使用されます。通常,これは日本語 EVE を起動したときに指定したファイル,または GET FILE コマンド,OPENコマンド, OPEN SELECTED コマンドのいずれかを使用したときに指定したファイルと同じです。バッファに対応する出力ファイルが存在しない場合 ( たとえば,ファイルを指定せずに日本語 EVE を起動した場合や, BUFFER コマンドや NEW コマンドを使用してバッファを作成した場合,あるいは日本語 EVE システム・バッファを保存している場合など ),日本語 EVE は出力ファイル名を入力するように要求するプロンプトを表示します。このような場合には,出力ファイルを指定しても,バッファ名は変更されませんが,後で SAVE FILE コマンドや WRITE FILE コマンドを実行する場合や,編集セッションを終了する場合には,バッファにそのファイルが対応づけられます ( システム・バッファの場合を除く )。
バッファの出力ファイル指定を確認するには, SHOWコマンドを使用します。
次のコマンドは,MEMO.TXT というファイルをオープンし,そのファイルの新しいバージョンに編集結果を保存します。
Command: OPEN memo. txt . . . Command: SAVE FILE 45 lines written to file DISK$1:[PUPPY]MEMO.TXT;2
SAVE FILE AS output-filespec
output-filespec
現在のバッファの内容を保存するために作成する出力ファイル。ファイルを指定しなかった場合には,日本語 EVE はファイルを要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] または [ Do ] だけを押し,ファイルを指定しなかった場合には,そのバッファに対応する出力ファイルにバッファの内容が書き込まれます ( SAVE FILE コマンドや WRITE FILE コマンドと同じ)。
編集セッションを終了せずに,ユーザが指定したファイルに現在のバッファを保存します ( 書き込みます )。このコマンドは SAVE FILE コマンドや WRITE FILE コマンドとよく似ていますが, SAVE FILE AS コマンドでは出力ファイル指定が必要です。このコマンドを使用すれば,入力ファイルと異なる名前を持つファイルに編集結果を保存できます。出力ファイルを指定しても,バッファ名が変更されるわけではありませんが,あとで SAVE FILE コマンドや WRITE FILE コマンドを実行する場合や,編集セッションを終了する場合には,バッファに対してそのファイルが対応づけられます ( システム・バッファの場合を除く )。
バッファの出力ファイル指定を確認するには, SHOWコマンドを使用します。
次のコマンドは ROUGH.DAT というファイルをオープンし,編集結果を FINAL.TXT というファイルに保存します。
Command: OPEN rough.dat . . . Command: SAVE FILE AS final.txt 38 lines written to DISK$1:[PUPPY]FINAL.TXT;1
SAVE SYSTEM ATTRIBUTES
SAVE SYSTEM ATTRIBUTES コマンドは日本語 EVE の省略時のグローバル属性とメニュー定義を,セクション・ファイルまたはコマンド・ファイルに保存します。これはカスタマイズされた日本語 EVE の属性やその他の設定を標準の設定にもどしたいときに有効です。このコマンドを実行しても省略時の設定の保存を行うだけで,現在の編集セッションの設定は変更されません。表 4-5 は省略時のセクション・ファイルを設定しているかどうかと, SECTION FILE PROMPTING の設定により SAVE SYSTEM ATTRIBUTES コマンドがどのように動作するかをまとめたものです。
表 4-5 セクション・ファイルの設定によるSAVE SYSTEM ATTRIBUTESコマンドの動き セクション・ファイルの設定 SAVE SYSTEM ATTRIBUTES コマンドの動き SET DEFAULT SECTION FILE または
SET SECTION FILE PROMPTINGセクション・ファイルに保存するかどうかきいてきます。もし Yes と答えた場合,省略時の設定のセクション・ファイルに保存します。 SET DEFAULT SECTION FILE または
SET NOSECTION FILE PROMPTING入力要求なしに省略時の設定のセクション・ファイルに保存します。 SET NODEFAULT SECTION FILE または
SET SECTION FILE PROMPTING
(省略時の設定)セクション・ファイルに保存するかどうかきいてきます。もし Yes と答えた場合日本語 EVE はセクション・ファイル名を要求するプロンプトを出力します。 SET NODEFAULT SECTION FILE
SET NOSECTION FILE PROMPTINGセクション・ファイルに保存するかどうかをきいてこないで,コマンド・ファイルに保存するかどうかをきいてきます。
詳しい説明はオンライン・ヘルプの Attributes を参照してください。
SELECT
COPY,FILL,REMOVE, OPEN SELECTED,UPPERCASE WORD コマンドなどの編集操作のために,テキストを選択します。 Buffer List バッファの内部では,バッファ名の上にカーソルを移動することにより,その名前のバッファを表示できます。【操作方法】
- 選択を開始する位置にカーソルを移動します。
- SELECTコマンドを使用してテキストの選択を開始します。
- テキストを選択するためにカーソルを移動します。カーソルが通過したテキストは反転表示されます。ブランク行は強調表示されません。カーソルを順方向に移動する場合には,選択領域は現在の文字から開始されます。カーソルを逆方向に移動する場合には,選択領域はカーソルの左側の文字から開始されます。 FIND,FIND NEXT, WILDCARD FIND コマンドのいずれかを使用して,順方向にカーソルを移動する場合には,選択範囲は検索した文字列の先頭で終了します。つまり,検索されたテキストは選択領域の一部になりません。
この後, 表 4-6 に示されている日本語 EVE コマンド, EDT キーパッド・キー,WPS キーパッド・キーを選択領域に対して使用できます。
表 4-6 選択領域の編集に使用できるコマンドとキー 日本語 EVE コマンド: CAPITALIZE WORD
DELETE
(保留削除が可能な場合)
FILL または FILL RANGE
FIND SELECTED
LOWERCASE WORD
OPEN SELECTED
REMOVE または CUT
SPELL
(システムにDECspell がインストールされている場合)
STORE TEXT または COPY
UPPERCASE WORDEDT キーパッド・キー: Append( [ KP9 ] )
EDT Replace ( [ GOLD-KP9 ] )
Subs( [ GOLD-Enter ] )WPS キーパッド・キー: WPS Copy( [ GOLD-MINUS ] )
WPS Cut( [ MINUS ] または [ Remove ] )
Lower Case( [ GOLD-KP3 ] )
WPS Replace( [ GOLD-' ] または [ GOLD-" ] )
Upper Case( [ KP3 ] )
DECwindows では,次に示す方法で MB1 を使用することによりテキストを選択できます。カーソルはマウスともに移動します。
マウスの動作 選択 1回のクリック 選択を取り消す。 2回のクリック 現在のポインタの位置にある単語全体を選択する。 3回のクリック 現在のポインタの位置にある行全体を選択する。 4回のクリック 現在のポインタの位置にある段落全体を選択する。 5回のクリック バッファ全体を選択する。 ドラッグ
(ボタンを押したまま移動し解除する)MB1を押したときにポインタが設定されている文字から始まり,MB1を解除したときにポインタが設定されている文字まで,テキスト・ブロックを選択する。
選択を取り消す場合には,次のいずれかの操作を実行します。
- RESETコマンドを使用する。
- SELECTコマンドを繰り返す(たとえば,[ Select ] キーを再度押すことにより)。
- MB1 を1回クリックする。
- マウスをクリックまたはドラッグすることにより選択した場合には,選択領域の外部にカーソルを移動するだけでよい(たとえば,[↓]キーを押すことにより)。
現在の位置が Buffer List バッファの内部である場合には,SELECT は特にバッファの内容を表示するように再定義されています。
- SHOW BUFFERSコマンドを使用して,ユーザが作成したバッファのリストを表示するか,またはSHOW SYSTEM BUFFERSコマンドを使用して,日本語 EVE が作成したバッファのリストを表示します。
- リスト内の適切なバッファ名の上にカーソルを移動し, SELECT を使用します。
日本語 EVE はそのバッファを現在のウィンドウに表示します。この操作は実際には,BUFFER コマンドを使用するのと同じですが,バッファ名を入力する必要はありません。
次の例では,編集操作のためにテキストを選択する方法を示しています。
Command: SELECT カーソルを動かして,テキストを SELECT してください Command: END OF LINE Command: UPPERCASE WORD
現在の文字から始まり,行の最後までのテキストを選択し,そのテキスト全体を大文字に変換します。
Command: SELECT カーソルを動かして,テキストを SELECT してください Command: FIND digital Command: REMOVE
現在の文字から始まり,指定した検索文字列(digital)の先頭までのテキストを選択し,そのテキストを削除し,それを他の場所に挿入できるようにします。検索操作が順方向で実行された場合には,検索されたテキストは選択領域の一部にはなりません。したがって,検索されたテキストは削除されません。
SELECT ALL
現在の位置とは無関係に,現在のバッファ全体を選択し, COPY,FILL,REMOVE コマンドなどの編集操作を実行できるようにします。【操作方法】
- SELECT ALL コマンドを使用するか,または DECwindows の場合には,MB1 を 5 回クリックします。バッファ全体が反転表示されます。
- その後,選択領域を編集するために,日本語 EVE コマンド,EDT キーパッド・キー, WPS,キーパッド・キーを使用できます。
選択を取り消す場合には,次のいずれかの操作を実行します。
- RESETコマンドを使用する。
- SELECT または SELECT ALL を繰り返す ( たとえば,[ Select ]キーを押すだけでよい )。
- MB1 を1回クリックする。
SELECT ALLを使用するか,または MB1 を5回クリックすると,一時的に保留削除(Pending Delete)は禁止され,誤ってバッファ全体を消去するのを防止できます。
SET BOX NOPAD
ボックス操作の動きをバッファのモードに従うように設定します(現在のバッファのモードはステータスラインに表示されています)。
設定 RESTORE BOX NOPADコマンドの効果 Insert ボックス領域を削除あるいは保留削除 (Pending Delete) により削除したとき,その領域を閉じるようにボックス領域の右にあったテキストが左に移動します。ボックス領域を回復またはリストアした場合,領域は挿入され,そこにあったテキストは右に押し出されます。 Overstrike ボックス領域を削除あるいは保留削除により削除したとき,その領域の右にあるテキストのカラム位置を変えないように同じ数のスペースが挿入されます。ボックス領域を回復またはリストアした場合,下にあるテキストの上に領域が上書きされます。つまり重ね書きモードの時には SET BOX PADの設定の時と同じ動きになります。
省略時にはSET BOX PADの設定になっています。この時ボックス操作はバッファのモードに関係なく Overstrike の動きをするように設定されています。
SET BOX NOSELECT
SET BOX SELECTコマンドの設定を解除します。
SELECT,REMOVE, STORE TEXT,INSERT HERE などのコマンドはボックス操作ではない通常の動きをするようになります。
SET BOX PAD
ボックス操作をバッファのモードに関係なく Overstrike の動きで行うように設定します。これは省略時の設定です。
SET BOX PAD コマンドはボックス・削除操作を BOX CUT OVERSTRIKE と同じように行うように設定します。ボックス領域を削除あるいは保留削除 (Pending Delete) により削除したとき,その領域の右にあるテキストのカラム位置を変えないように同じ数のスペースが挿入されます。またボックス領域を回復またはリストアしたときには, BOX PASTE OVERSTRIKE と同じように下にあるテキストの上にボックス領域が上書きされます。
もし SET BOX PADの設定を無効にした場合,ボックス操作はバッファのモードの影響を受けるようになります。 SET BOX NOPAD コマンドの説明を参照してください。
SET BOX SELECT
ボックス操作を通常の SELECT,REMOVE, INSERT HERE などのコマンドやキーを使ってできるように設定します。SET BOX SELECT は次のコマンドを BOX コマンドとして動くように設定します。
コマンド 設定後の動き INSERT HERE あるいは PASTE BOX PASTE REMOVE あるいは CUT BOX CUT RESTORE SELECTION RESTORE BOX SELECTION SELECT BOX SELECT STORE TEXTあるいは COPY BOX COPY
この設定を行うことでキーの再定義を行うことなしに,ボックス領域の選択と削除を SELECT キーと REMOVE キーを使って行うことができます。またこの設定は保留削除 ( Pending Delete ) の操作や EDT キーと WPS キーのいくつかにも適用されます ( EDT Append key や WPS の削除および回復を行うキーなど)。
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