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SET NODIRECTORY LIST
SET DIRECTORY LISTコマンドの設定をキャンセルします。 GET FILEコマンド,INPUT FILEコマンドは通常の動きに戻ります。これは省略時の設定です。この設定はSAVE ATTRIBUTESコマンドで保存することができます。詳しい説明は attributes のオンライン・ヘルプを参照してください。
SET NOEXIT ATTRIBUTE CHECK
SET NOEXIT ATTRIBUTE CHECKコマンドは日本語EVEを終了する際の属性チェックを無効にします。属性が変更されていてもそれを保存するかどうかを尋ねるプロンプトは表示されません。このコマンドを常に有効にしたい場合にはこのコマンドを実行した後に SAVE ATTRIBUTESコマンドで設定をセクション・ファイルまたはコマンド・ファイルに保存してください。
SET NOFIX KEISEN
罫線固定モードを解除します(省略時の設定)。罫線キャラクタに対する編集操作を通常の文字に対してと同じように行うことができるようになります。
SET NOGOLD KEY
現在の GOLD キーを取り消し(定義を取り消し),そのキーを単独で定義できるようにします(省略時の設定)。一度に1つのキーだけを GOLD キーとして設定できます。[ PF1 ] 以外の GOLD キーを設定し,EDT キーパッドまたは WPS キーパッドを設定した場合には,ユーザが設定した GOLD キーが使用されます。その後,他のキーと同様に [ PF1 ] を定義できます。また,SET NOGOLD KEYを使用して, EDT キーパッドや WPS キーパッドに対して GOLD キーとして [ PF1 ] を復元し,ユーザが定義した GOLD キーを取り消すこともできます。
SET NOGOLD KEYは GOLD キーの組み合わせを取り消したり,定義を取り消すわけではありませんが,SET GOLD KEYコマンドを使用するか,または EDT キーパッドあるいは WPS キーパッドを設定することにより,別のキーを GOLD として設定しない限り,これらの組み合わせを実行することはできません。
次の例では,[ F20 ] を GOLD キーとして設定し,その後,EDT キーパッドの使用を許可しています。この場合,通常は [ PF1 ] が GOLD キーとして使用されます。SET NOGOLD KEYコマンドは [ F20 ] を取り消し,[ PF1 ] を GOLD キーとして設定します。
Command: SET GOLD KEY F20 Command: SET KEYPAD EDT Command: SET NOGOLD KEY GOLD キーは EDT キーパッドの PF1 に戻りました
SET NOJOURNALING buffer-name
buffer-name
バッファ・ジャーナリングを終了したいバッファの名前です。バッファ名を指定しなかったときは,日本語 EVE がバッファ名を聞いてきます。
指定したバッファのバッファ・ジャーナリングを終了します。通常,日本語 EVE は個々のテキスト・バッファのジャーナル・ファイルを作成しジャーナリングを行います。システムの問題によって失われてもよいバッファに対してはジャーナリングを終了することもできます。たとえばテスト・プロシージャが書かれたバッファや,編集をしないで読むだけのバッファはジャーナリングをする必要がありません。すべてのバッファのジャーナリングを終了するには, SET NOJOURNALING ALLコマンドを使ってください。
SET NOJOURNALINGコマンドはバッファのジャーナル・ファイルを削除しません。ジャーナル・ファイルを削除するには,以下に示すように DCL コマンドの DELETE を使ってください。
$ DELETE XTPU$JOURNAL:testdata.xtpu$journal;*
SET NOJOURNALINGコマンドはキー・ジャーナリングには影響を与えません。
SET NOJOURNALING ALL
すべてのテキスト・バッファのバッファ・ジャーナリングを終了します。通常,日本語 EVE は個々のテキスト・バッファのジャーナル・ファイルを作成し,ジャーナリングを行います。システムの問題によって失われてもよいバッファに対してはジャーナリングを終了することもできます。たとえばテスト・プロシージャが書かれたバッファや,編集をしないで読むだけのバッファはジャーナリングをする必要がありません。特定のバッファのジャーナリングを終了するには SET NOJOURNALING コマンドを使って,バッファ名を指定してください。キー・ジャーナリングのみを使って,バッファ・ジャーナリングを使わないときには,日本語 EVE のイニシャライゼーション・ファイルにSET NOJOURNALING ALL コマンドを書いておくとよいでしょう。
SET NOJOURNALING ALLコマンドを実行した後は,新しいジャーナル・ファイルは作成されませんが,すでに存在しているジャーナル・ファイルは削除されません。ジャーナル・ファイルを削除するには,以下に示すように DCL コマンドの DELETE を使ってください。
$ DELETE XTPU$JOURNAL:*.xtpu$journal;*
SET NOJOURNALING ALLコマンドはキー・ジャーナリングには影響を与えません。
SET NOPENDING DELETE
DELETEを使用した場合や,新しいテキストを入力した場合に,選択したテキストの削除を禁止します(省略時の設定)。バッファ内でテキストを選択した場合,新しいテキストを入力すると,その文字が選択領域に追加され,DELETEを使用すると,カーソルの左側の文字だけが消去されます。つまり,保留削除が禁止されている場合には,選択領域が設定されているかどうかとは無関係に,DELETEは同じように機能します。
SET NOSECTION FILE PROMPTING
SET NOSECTION FILE PROMPTINGコマンドはグローバル属性や各種設定を保存するときにプロンプトを出力しないように設定します。表 4-12 は,保存のための省略時のセクション・ファイルを設定しているかどうかによる, SET NOSECTION FILE PROMPTINGコマンドの動きの違いをまとめたものです。
表 4-12 セクション・ファイルの設定によるSET NOSECTION FILE PROMPTINGコマンドの動き セクション・ファイルの設定 SET NOSECTION FILE PROMPTINGの効果 SET DEFAULT SECTION FILE 属性を保存するときファイル名を要求するプロンプトを表示せずに省略時のセクション・ファイルに保存します。 SET NODEFAULT SECTION FILE 属性を保存するときにコマンド・ファイルに保存するかどうかをきいてきます。もしYes と答えると続いてコマンド・ファイル名を要求するプロンプトを表示します。
セクション・ファイルへの保存を尋ねるプロンプトを無効にすることで日本語EVEの終了処理を速くしたり,属性の保存を速く行うことができるようになります。またつねに属性の保存はコマンド・ファイルに行うと決めているような場合にもこのコマンドは有効です。より詳しい説明はオンライン・ヘルプの Attributes を参照してください。
SET NOWRAP
現在のバッファで自動ラップ機能を禁止し,行の最後に入力したときに,テキストが右マージンをこえて入力されるようにします。この機能は,幅の広い表や何段階も字下げされた長いプログラム文などのように,非常に長い行を編集するときに役立ちます。日本語 EVE ウィンドウの幅に応じて,テキストは表示されなくなる可能性があります。WRAP 機能を有効にするには,SET WRAPコマンドを使用します。これは省略時の設定です。その後,行の最後に入力すると,テキストが右マージンに到達したときに,日本語 EVE は自動的に改行します。したがって, [ Return ] を押したり,FILLコマンドを使用する必要はありません。
WRAP 機能はバッファ固有の設定であり,現在のバッファに対してラップ機能を禁止または許可しても,他のバッファにはまったく影響ありません。
ラップ機能を禁止した状態でテキストの書式を変更する場合には, FILLコマンドを使用します。
次のコマンドはラップ機能を無効にすることにより,幅の広いテキストを入力できるようにします。その後,再度ラップ機能を有効にします。
Command: SET NOWRAP このバッファではラップは実行されません . . . Command: SET WRAP このバッファ内のテキストは右マージンでラップします
SET PARAGRAPH INDENT [{+/-}]integer
integer
段落の先頭に追加または先頭から差し引くスペースの数であり,バッファの左マージンを基準にした値。値が正の値(または符号なし値)の場合には,左マージンと段落字下げの合計は右マージンより小さくなければなりません。負の値の場合には「ハンギング」段落が作成され,最初の行は左マージンの左から開始されます。負の字下げと左マージンの合計は少なくとも1でなければなりません。段落字下げを指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] キー,または [ Do ] キーだけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。省略時の設定は0です (字下げは行われません)。
左マージンを基準にして,現在のバッファの段落の先頭に追加または差し引くスペースの数を設定します。このコマンドを実行しても,既存のテキストが変更されるわけではなく,この後に作成する段落や, FILLコマンドを使用して書式を変更する段落にだけ影響を与えます。日本語 EVE では,段落は次のいずれかによって区切られます。
- ブランク行
- バッファの先頭または最後
- ページ区切り(フォーム・フィード文字)
- DIGITAL Standard Runoff コマンド(.BLANK など)
- JUNOFF コマンド
段落字下げはバッファ固有の設定であり,各バッファに対して異なる段落字下げを設定できます。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションで特定の段落を字下げする場合には,SET PARAGRAPH INDENTコマンドをイニシャライゼーション・ファイルに登録します。そのイニシャライゼーション・ファイルを使用して日本語 EVE を起動すると,指定した設定は,MAIN(最初の) バッファと $DEFAULTS$ という名前の日本語 EVE システム・バッファに適用されます。したがって,ユーザが作成する各バッファは同じ段落字下げになります。
このコマンドによって設定される段落字下げは,バッファの左マージンを基準にしています。WPS の Ruler キー( [ GOLD-R ] )による設定はマージンとは無関係です。
段落字下げが 0(省略時の設定)以外の場合には,段落の先頭から始まらない領域の書式を変更するために,FILLコマンドや FILL RANGE コマンドを使用することはできません。
次の例は,「ハンギング」段落のための負の字下げも含めて,段落字下げを設定する方法を示しています。
Command: SET PARAGRAPH INDENT 4左マージンから4カラムの位置に段落字下げを設定します。左マージンが5の場合には,新しい段落の最初の行はカラム9から始まり,2行目以降はカラム5から始まります。既存のテキストの書式を変更する場合には,FILL コマンドまたはFILL PARAGRAPHコマンドを使用します。
Command: SET LEFT MARGIN 4 Command: SET PARAGRAPH INDENT -3 . . . Command: SET PARAGRAPH INDENT 0 Command: SET LEFT MARGIN 1
左マージンをカラム4に設定し,段落字下げを左マージンよりさらに3カラム左の位置に設定します。この後,新しい段落の1行目はカラム1から始まり,2行目以降はカラム4から始まります(このような形式を「ハンギング」段落と呼びます)。この機能は,たとえば,左マージンの左側に中黒やカウンタとして3つのスペースを使用する場合などのように,リスト形式のテキストを作成するときに役立ちます。前の設定に戻す場合には,コマンドの順序に注意してください(段落字下げを0に設定した後,左マージンを1に設定します)。
SET PENDING DELETE
DELETEを使用するか,または新しいテキストを入力したときに,選択領域の削除を許可します。この機能は,テキスト・ブロックをただちに消去したり,置換するのに役立ちます。【操作方法】
- SET PENDING DELETEコマンドを使用します。
- 消去するテキストを選択します(SELECTコマンドの説明を参照してください)。
- DELETEコマンドを使用するか,または新しいテキストを入力します。選択されたテキストは消去されるか,または新しいテキストに変更されます。
消去した内容を復元する場合には,RESTORE SELECTIONコマンドを使用します。すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して保留削除(Pending Delete)を有効に設定する場合には, SET PENDING DELETEコマンドを日本語 EVE イニシャライゼーション・ファイルに登録します。
省略時の設定はNO PENDING DELETEです。テキストを選択している場合には,DELETEを使用すると,カーソルの左側の文字が消去され,新しいテキストを入力すると,新しい文字が挿入されます。
バッファ全体を選択した場合には,SELECT ALLコマンドを使用するか,または MB1 を5回クリックすることにより,保留削除は禁止されます。したがって,バッファ全体を誤って消去するのを防止できます。
SET RIGHT MARGIN integer
integer
右マージンを設定するカラム。左マージンより大きい値でなければなりません (または左マージンと段落字下げの合計より大きい値でなければなりません)。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロプトに対して [ Return ] キー,または [ Do ] キーだけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。省略時の右マージンは77です。
現在のバッファの右マージンをユーザが指定したカラムに設定します。このコマンドは既存のテキストを変更するわけではなく,新しいテキストや CENTER LINEコマンドまたは FILLコマンドによって書式を変更するテキストにだけ影響を与えます。日本語 EVE が自動的にテキストをラップ(改行)する場合や,ユーザが FILLコマンドを使用する場合には,文字は右マージンより右側に挿入されません。右マージンはバッファ固有の設定であり,各バッファに対して異なる右マージンを設定できます。バッファの現在のマージンを確認するには,SHOW コマンドを使用します。
すべての編集セッションまたは大部分の編集セッションに対して特定の右マージンを使用する場合には,SET RIGHT MARGINコマンドをイニシャライゼーション・ファイルに登録します。そのイニシャライゼーション・ファイルを使用して日本語 EVE を起動すると,指定した設定は,メイン (または最初の)バッファと $DEFAULTS$ という名前の日本語 EVE システム・バッファに適用されます。したがって,ユーザが作成する各バッファは同じ右マージンになります。
SET WIDTHコマンドは $DEFAULTS$ バッファの右マージンを,ユーザが指定した幅より1カラムだけ小さい値に設定しますが,他の既存のバッファのマージンには影響を与えません。
次のコマンドは,右マージンを65に設定します。新しいマージンに従って既存のテキストの書式を変更する場合には,FILL コマンドを使用します。
Command: SET RIGHT MARGIN 65
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