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次の手順に従って,テストを行う磁気テープ・ドライブを設定します。
$ INITIALIZE MUA1: UETP |
テストを行うテープには UETP というラベルが付いていなければならない。安全のため,UETP は MOUNT コマンドでマウントしたテープはテストしない。
磁気テープの初期化中に問題が発生した場合,または磁気テープへのアクセスに問題がある場合は,『Compaq OpenVMS DCL ディクショナリ』の DCL の INITIALIZE コマンドの説明を参照してください。
19.3.6 テープ・カートリッジ・ドライブ
次の手順に従って,テストを行うテープ・カートリッジ・ドライブを設定します。
$ INITIALIZE MUA0: UETP |
テストを行うテープ・カートリッジには UETP というラベルが付いていなければならない。安全のため,UETP は MOUNT コマンドでマウントしたテープ・カートリッジはテストしない。
テープ・カートリッジの初期化中に問題が発生した場合,またはテープ・カートリッジへのアクセスに問題がある場合は,『Compaq OpenVMS DCL ディクショナリ』の DCL の INITIALIZE コマンドの説明を参照してください。
初期化フェーズ中,TLZ04 ユニットが UETTAPE00 テストを完了するまでの時間は 6 分に設定されます。この時間内に UETTAPE00 テストが完了しなければ, UETP は次のようなメッセージを表示します。
-UETP-E-TEXT, UETTAPE00.EXE testing controller MKA was stopped ($DELPRC) at 16:23:23.07 because the time out period (UETP$INIT_TIMEOUT) expired or because it seemed hung or because UETINIT01 was aborted. |
このタイムアウト値を増やすには, UETP を実行する前に,次のようなコマンドを入力します。
$ DEFINE/GROUP UETP$INIT_TIMEOUT "0000 00:08:00.00" |
この例では,初期化タイムアウト値を 8 分に定義しています。
19.3.7 コンパクト・ディスク・ドライブ
UETP を RRD40 または RRD50 コンパクト・ディスク・ドライブ上で実行する場合には,まず,ユーザのコンパクト・ディスク・ドライブ・ユニットに添付されているテスト・ディスクをロードしなければなりません。
19.3.8 光ディスク・ドライブ
UETP を RV60 ドライブ上で実行するには,次の手順に従って,RV64 光ディスク記憶システムを設定します。
UETP は,RV64 に存在するすべての RV60 を同時にテストします。テープ・テストと異なり,UETP はテスト終了時に光ディスクを再初期化しません。
19.3.9 ターミナルおよびライン・プリンタ
UETP でテストを行うターミナルおよびライン・プリンタは,電源が入っており,システムに対してオンラインでなければなりません。 ライン・プリンタおよびハードコピー・ターミナルに,十分な用紙が用意されていることを確認します。用紙の量は,実行する UETP パスの数によって異なります。パスごとに 2 枚の用紙がライン・プリンタおよびハードコピー・ターミナルに必要です。
すべてのターミナルについて,ボー・レートが正しく設定されており,特性が適切に割り当てられていることをチェックします (各ターミナルのユーザ・ガイドを参照してください)。
装置をスプールしたり,キューに割り当てると, UETP の初期化フェーズで失敗し,テストが行われません。
19.3.10 イーサネット・アダプタ
UETP を実行するときには,他のプロセスがイーサネット・アダプタ装置を共有していないことを確認してください。
DECnet for OpenVMS などの他のアプリケーションが装置を割り当てている場合,UETP はイーサネット・アダプタをテストしません。 |
DECnet for OpenVMS または LAT ターミナル・サーバはイーサネット・アダプタ (共有可能装置) を使用しようとするので,イーサネット・アダプタをテストするときには,装置テスト・フェーズを実行する前に DECnet および LAT ターミナル・サーバをシャットダウンしてください。
19.3.11 DR11--W データ・インタフェース (VAX のみ)
DR11--W データ・インタフェースは,内部論理ループバック・モードを使って,モジュール・コネクタ,ケーブル,トランシーバを除くすべての機能をテストします。
DR11--W データ・インタフェースを UETP テスト用に設定できるのは弊社のサポート担当者だけです。 |
この動作中にはランダムな外部パターンが作成されるので,テストを行うユーザ装置または他のプロセッサは,場合によっては,テストが完了するまで DR11--W データ・インタフェースから分離しておく必要があります。
DR11--W データ・インタフェースを適切にテストするには, E105 スイッチパックを次のように設定しておかなければなりません。
スイッチ 1 | スイッチ 2 | スイッチ 3 | スイッチ 4 | スイッチ 5 |
オフ | オン | オフ | オフ | オン |
UETP のテストが完了したら,DR11--W データ・インタフェースを適切な動作構成に戻します。
19.3.12 DRV11--WA データ・インタフェース (VAX のみ)
DRV11--WA データ・インタフェースは,汎用の 16 ビット・パラレルのダイレクト・メモリ・アクセス (DMA) データ・インタフェースです。
DRV11--WA データ・インタフェースを UETP テスト用に設定できるのは弊社のサポート担当者だけです。 |
MicroVAX コンピュータ上の DRV11--WA ドライバを UETP テスト用に準備するためには,次の状態を確認してください。
UETP テストが完了したら,DRV11--WA を適切な動作構成に戻します。
19.3.13 DR750 または DR780 (DR32 インタフェース) (VAX のみ)
DR32 (DR750 または DR780) 装置は,VAX プロセッサの内部メモリ・バスを, DR32 装置間接続 (DDI) と呼ばれるユーザ・アクセス可能バスに接続するインタフェース・アダプタです。
DR750 または DR780 を UETP テスト用に設定できるのは弊社のサポート担当者だけです。 |
次の手順に従って,DR750 または DR780 を UETP テスト用に準備してください。
UETP テストが完了したら, DR750 または DR780 を適切な動作構成に戻します。
19.3.14 2 台目の LPA11--K 装置
LPA11--K 装置が 2 台存在する場合は,各装置のシステム単位の論理名が SYS$MANAGER:LPA11STRT.COM ファイルに指定されていることを確認してください。最初の LPA11--K 装置に対する論理名は LPA11$0 で, 2 番目の LPA11--K 装置に対する論理名は LPA11$1 でなければなりません。
19.3.15 テストを行わない装置
UETP は,次の装置に関してはテストを行いません。これらの装置の状態は UETP の実行にまったく影響を与えません。
UETP は,UDA,HSC,または CI 装置についてはテストを行いません。これらの装置は,ディスク,磁気テープ,および DECnet for OpenVMS のテストで暗黙にテストされます。
また,UETP はコンソール・ターミナルまたはコンソール・ドライブについてもテストを行いません。システムをブートし,ログインして,UETP を起動すれば,これらの装置が使用できるかどうかを確認できます。
19.3.16 OpenVMS Cluster のテスト
OpenVMS Cluster 環境で UETP を実行する前には, SYSTEST_CLIG アカウントをチェックしてください。 SYSTEST_CLIG アカウントは,SYSTEST アカウントに似ていますが,クラスタ統合テストのみ行います。次に,SYSTEST_CLIG アカウントの要件を示します。
OpenVMS アップグレード・プロシージャ中には, SYSTEST_CLIG アカウントが使用不可になっている場合もあります。このような場合には,UETP を実行する前に, SYSTEST_CLIG アカウントを再び使用可能にし,ヌル・パスワードを割り当てなければなりません。 |
$ SET DEFAULT SYS$SYSTEM $ RUN AUTHORIZE UAF> MODIFY /FLAGS=NODISUSER /NOPASSWORD SYSTEST_CLIG UAF> EXIT |
テスト終了後,SYSTEST_CLIG アカウントは使用不可にしておいてください。 |
$ SET DEFAULT SYS$SYSTEM $ RUN AUTHORIZE UAF> MODIFY /FLAGS=DISUSER SYSTEST_CLIG UAF> EXIT |
クラスタ統合テスト・フェーズの場合,通常の UETP テスト・フェーズの要件に加えて,さらに準備することがあります。 次に,クラスタ統合テストのために必要な追加の要件を示します。
$ SET TERM/BROADCAST/PERM OPA0: |
オペレータ・ターミナル (OPA0) に NO BROADCAST ターミナル特性が設定されているノードでは,クラスタ・テスト中に,次のメッセージが表示される。
********************** * UETCLIG00master * * Error count = 1 * ********************** -UETP-E-TEXT, 0 operator consoles timed out on the cluster test warning and 1 operator console rejected it. -UETP-E-TEXT, Status returned was, "%SYSTEM-F-DEVOFFLINE, device is not in configuration or not available" |
$ DEFINE/GROUP UETP$CTMODE ALL |
小規模なシステム・ディスク (RZ23L など) に OpenVMS VAX オペレーティング・システムをインストールすると, UETP を実行するのに必要な 1200 ブロックの空きディスク領域がありません。システム・ディスクに 1200 ブロックの空き領域がない場合は, UETP を実行する前に,VMSTAILOR を使って,いくつかのファイルをシステム・ディスクから削除します。 VMSTAILOR の使用方法についての指示は,使用しているシステムの OpenVMS のアップグレードおよびインストール・マニュアルを参照してください。
19.3.18 DECnet for OpenVMS フェーズ
UETP の DECnet for OpenVMS フェーズは,他のテストより多くのシステム資源を使用します。しかし,最も負荷の低いノード上でテストを行うことで,他のユーザへの影響を最小限に抑えることができます。
省略時の設定で,ファイル UETDNET00.COM は, DECnet テストを行うノードを指定します。異なるノードで DECnet テストを行う場合は, UETP を実行する前に,次のコマンドを入力します。
$ DEFINE/GROUP UETP$NODE_ADDRESS node_address |
このコマンドは,グループ論理名 UETP$NODE_ADDRESS に,UETP の DECnet フェーズを実行したいユーザの領域内にあるノードのノード・アドレスを割り当てます。
次に例を示します。
$ DEFINE/GROUP UETP$NODE_ADDRESS 9.999 |
UETP を実行する前に次のコマンドを入力すると,異なるノード上で DECnet for OpenVMS テストを行うことができます。
$ DEFINE/GROUP UETP$NODE_NAME "node""username password" |
論理名 UETP$NODE_ADDRESS を使用すると, UETP は NCP (ネットワーク制御プログラム) で最初に見つかったアクティブなサーキットだけをテストします。使用しなかった場合,UETP はアクティブでテスト可能なサーキットをすべてテストします。 |
UETP の実行時,ルータ・ノードは, UETP$NODE_ADDRESS または UETP$NODE_NAME で定義されたノードとユーザのノードとの間で接続を確立しようとします。ユーザのノードとルータ・ノード間の接続がビジー状態であったり,存在しないことがあります。このような場合には,システムは次のようなエラー・メッセージを表示します。
%NCP-F-CONNEC, Unable to connect to listener -SYSTEM-F-REMRSRC, resources at the remote node were insufficient %NCP-F-CONNEC, Unable to connect to listener -SYSTEM-F-NOSUCHNODE, remote node is unknown |
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