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1 はじめに

DECwindowsは,OpenVMSオペレーティング・システムへのインターフェイスで, ワークステーションの画面をいくつかのウィンドウに分割したり, 目的に合わせて作業環境を構築したりできます。

DECwindowsでは,1つの画面上で複数のアプリケーションを同時に実行したり, それを切り替えたりできます。すなわち,あるウィンドウでプログラムを実行しながら, 別のウィンドウでメッセージをメールし,さらに別のウィンドウでメモを作成したりすることができます。

1.1 ウィンドウとは?

ワークステーションの画面は,机の上に紙を重ねて置いてある状態と考えることができます。 一部の紙を左右に動かしたり,紙を重ねる順番を変えたりすることができます。

DECwindowsでは,作業を行うこれらの紙をウィンドウと呼びます。 ウィンドウとは,アプリケーションの全体またはその一部を表すワークステーション画面上の領域のことです。 たとえば,ウィンドウを1つオープンしてブックリーダを表示すると, このウィンドウでオンライン・ ドキュメントを読むことができます。この他のウィンドウとしては,電子メールを送受信できる電子メール,VT382 漢字端末と同様の外観と機能をもつ漢字端末エミュレータなどのアプリケーションがあります。

ウィンドウの移動,サイズ変更および調整の詳細は第2章を参照してください。

1.2 DECwindowsでの対話

DECwindows環境では,すべてのアプリケーションが同じような外観をもち, 同じように応答します。したがって,同じ方法でそれぞれのアプリケーションと対話することができます。DECwindows アプリケーションでの作業には, ポインティング装置であるマウスとキーボードを使用します。DECwindows との対話方法に関する詳細は,第2 章を参照してください。

1.3 DECwindowsの構成要素

DECwindowsには特殊な作業を行うためのいくつかの構成要素があります。 以下に,基本的なDECwindowsの構成要素を示します。


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