OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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PARAMETERS SHOW

ワーク・エリアに格納されているパラメータまたはパラメータ・グループの値を表示します。パラメータの最小値,最大値,省略時の値,単位も表示します。

形式

PARAMETERS SHOW [パラメータ名]


パラメータ

パラメータ名

パラメータ名またはピリオド (.) を指定します。ピリオドを入力すると,最後に実行した PARAMETERS SET コマンドまたは PARAMETERS SHOW コマンドで指定したパラメータを指定したと解釈されます。パラメータ名は短縮できますが,短縮名に最初に一致するパラメータが取り出されるので,一意の短縮名を指定してください。

修飾子

/ACP

Files-11 ACP パラメータをすべて表示します。

/ALL

アクティブ・パラメータの値をすべて表示します。

/CLUSTER

OpenVMS Cluster固有のパラメータをすべて表示します。

/DYNAMIC

PARAMETERS WRITE ACTIVE コマンドを実行した直後に有効となるパラメータをすべて表示します。

/GEN

一般パラメータをすべて表示します。

/HEX

10 進ではなく 16 進で数値パラメータを表示します。システム・パラメータ名またはパラメータ・タイプを /HEX を付けて指定してください。/HEX 修飾子に /NAMES 修飾子を付けて指定した場合, /HEX は無視されます。

/JOB

ジョブ・コントローラ・パラメータをすべて表示します。

/LGI

LOGIN セキュリティ制御パラメータをすべて表示します。

/MAJOR

最も重要なパラメータを表示します。

/MULTIPROCESSING

多重処理固有のパラメータを表示します。

/NAMES

パラメータ名だけを表示します。他の修飾子を付けて指定することができます。

/OUTPUT

SYS$OUTPUT ではなく,指定ファイルに出力します。ファイルを指定しない場合,現在のディレクトリの SYSMAN.LIS に出力されます。

/PAUSE

システムがパラメータに関する情報を表示するレートを制御します。

/PQL

省略時のすべてのプロセス・クォータのパラメータを表示します。

/RMS

OpenVMS レコード管理サービス (RMS) 固有のパラメータをすべて表示します。

/SCS

OpenVMS Cluster システム通信サービス固有のパラメータをすべて表示します。

/SPECIAL

特殊な制御パラメータをすべて表示します。

/STARTUP

汎用スタートアップ・プロシージャの名前を表示します。

/SYS

アクティブなシステム・パラメータをすべて表示します。

/TTY

ターミナル・ドライバのパラメータをすべて表示します。

説明

SYSMAN では,/HEX 修飾子を指定しないかぎり,10 進表記でパラメータが表示されます。ASCII 値は,常に ASCII 表記で表示されます。

パラメータ名を短縮した場合,短縮名に最初に一致するパラメータが取り出されるので,一意の短縮名を指定する必要があります。あいまいさのチェックは行われません。たとえば PARAMETERS SHOW GBL と入力すると,GBLSECTIONS パラメータが表示されます。 GBLPAGES パラメータではなく GBLPAGFIL パラメータを表示するには, PARAMETERS SHOW GBLPAGF と入力します。

ピリオド (.) を指定すると,最後に実行した PARAMETERS SET コマンドや PARAMETERS SHOW コマンドで指定したシステム・パラメータを使用することができます。


#1

SYSMAN> PARAMETERS SHOW GBLSECTIONS
Parameter Name    Current   Default   Minimum     Maximum Unit  Dynamic
GBLSECTIONS           100        40        20     -1  Sections
 
SYSMAN> PARAMETERS SET . 110
SYSMAN> PARAMETERS SHOW .
Parameter Name    Current   Default   Minimum     Maximum Unit  Dynamic
GBLSECTIONS           110        40        20     -1  Sections

最初のコマンドは,まず GBLSECTIONS パラメータを表示し,次にピリオドでパラメータを参照して,現在の値を 110 に設定しています。パラメータ値が変更されたことを確認するため,次のコマンドでもピリオドを使用しています。

#2

SYSMAN> PARAMETERS SHOW/ACP

このコマンドは次のような出力を作成します。


 
Parameters in use: Active 
Parameter Name        Current   Default   Minimum   Maximum Unit  Dynamic 
ACP_MULTIPLE                0         1         0         1 Boolean     D 
ACP_SHARE                   1         1         0         1 Boolean 
ACP_MAPCACHE               52         8         1        -1 Pages       D 
ACP_HDRCACHE              138       128         2        -1 Pages       D 
ACP_DIRCACHE              138        80         2        -1 Pages       D 
ACP_DINDXCACHE             37        25         2        -1 Pages       D 
ACP_WORKSET                 0         0         0        -1 Pages       D 
ACP_FIDCACHE               64        64         0        -1 File-Ids    D 
ACP_EXTCACHE               64        64         0        -1 Extents     D 
ACP_EXTLIMIT              300       300         0      1000 Percent/10  D 
ACP_QUOCACHE              130        64         0        -1 Users       D 
ACP_SYSACC                  4         8         0        -1 Directories D 
ACP_MAXREAD                32        32         1        64 Blocks      D 
ACP_WINDOW                  7         7         1        -1 Pointers    D 
ACP_WRITEBACK               1         1         0         1 Boolean     D 
ACP_DATACHECK               2         2         0         3 Bit-mask    D 
ACP_BASEPRIO                8         8         4        31 Priority    D 
ACP_SWAPFLGS               14        15         0        15 Bit-mask    D 
ACP_XQP_RES                 1         1         0         1 Boolean 
ACP_REBLDSYS                0         1         0         1 Boolean 
 
 

#3

SYSMAN> PARAMETERS SHOW/ACP/HEX

このコマンドは ACP システム・パラメータの値を 16 進数で表示します。


 
Parameters in use: Active 
Parameter Name        Current   Default   Minimum   Maximum Unit  Dynamic 
ACP_MULTIPLE         00000000  00000001  00000000  00000001 Boolean     D 
ACP_SHARE            00000001  00000001  00000000  00000001 Boolean 
ACP_MAPCACHE         00000034  00000008  00000001  FFFFFFFF Pages       D 
ACP_HDRCACHE         0000008A  00000080  00000002  FFFFFFFF Pages       D 
ACP_DIRCACHE         0000008A  00000050  00000002  FFFFFFFF Pages       D 
ACP_DNDXCACHE        00000025  00000019  00000002  FFFFFFFF Pages       D 
ACP_WORKSET          00000000  00000000  00000000  FFFFFFFF Pages       D 
ACP_FIDCACHE         00000040  00000040  00000000  FFFFFFFF File-Ids    D 
ACP_EXTCACHE         00000040  00000040  00000000  FFFFFFFF Extents     D 
ACP_EXTLIMIT         0000012C  0000012C  00000000  000003E8 Percent/10  D 
ACP_QUOCACHE         00000082  00000040  00000000  FFFFFFFF Users       D 
ACP_SYSACC           00000004  00000008  00000000  FFFFFFFF Directories D 
ACP_MAXREAD          00000020  00000020  00000001  00000040 Blocks      D 
ACP_WINDOW           00000007  00000007  00000001  FFFFFFFF Pointers    D 
ACP_WRITEBACK        00000001  00000001  00000000  00000001 Boolean     D 
ACP_DATACHECK        00000002  00000002  00000000  00000003 Bit-mask    D 
ACP_BASEPRIO         00000008  00000008  00000004  0000001F Priority    D 
ACP_SWAPFLGS         0000000E  0000000F  00000000  0000000F Bit-mask    D 
ACP_XQP_RES          00000001  00000001  00000000  00000001 Boolean 
ACP_REBLDSYS         00000000  00000001  00000000  00000001 Boolean 
 
 

#4

SYSMAN> PARAMETERS SHOW/STARTUP
Startup command file = SYS$SYSTEM:STARTUP.COM

このコマンドは,サイトから独立したスタートアップ・コマンド・プロシージャの名前を表示します。


SYSMAN> PARAMETERS SHOW/PAUSE MAXPROCESSCNT


Node EXPERT:   Parameters in use: ACTIVE 
 
Parameter Name         Current    Default    Minimum    Maximum Unit  Dynamic 
--------------         -------    -------    -------    ------- ----  ------- 
MAXPROCESSCNT              160         32         12       8192 Processes 


Press return to continue [Return]


Node MODERN:   Parameters in use: ACTIVE 
 
Parameter Name         Current    Default    Minimum    Maximum Unit  Dynamic 
--------------         -------    -------    -------    ------- ----  ------- 
MAXPROCESSCNT              157         32         12       8192 Processes 


Press return to continue [Return]


 
Node IMPOSE:   Parameters in use: ACTIVE 
 
Parameter Name         Current    Default    Minimum    Maximum Unit  Dynamic 
--------------         -------    -------    -------    ------- ----  ------- 
MAXPROCESSCNT               50         32         12       8192 Processes 


Press return to continue [Return]


.
.
.

この例のコマンドを使用すると,情報を表示するレートを制御できます。

PARAMETERS USE

表示または変更を目的として,システム・パラメータ集合をワーク・エリアに読み込みます。

形式

PARAMETERS USE ソース


パラメータ

ソース

ワーク・エリアに読み込むデータを格納しているシステム・パラメータ・ファイルのソース。次のいずれかを指定することができます。

ACTIVE メモリからパラメータを読み込む。

SYSMAN を始動すると,アクティブ値が有効となります。

CURRENT 省略時のシステム・パラメータ・ファイルからパラメータを読み込みます。これは,システムをブートするときのパラメータのソースです。現在のパラメータを使用するには,システム・パラメータ・ファイルに対して読み込み (R) アクセス権が必要です。

  • Alpha システムでは,現在のパラメータを格納したファイルは SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR です。

  • VAXシステムでは,現在のパラメータを格納したファイルは
    SYS$SYSTEM:VAXVMSSYS.PARです。

ファイル指定 以前に作成したシステム・パラメータ・ファイルからパラメータを読み込む。省略時のファイル・タイプは .PAR であり,このファイルへの読み込みアクセス権が必要です。
DEFAULT すべてのパラメータの省略時の値を格納するパラメータ・セットを読み込む。オペレーティング・システムが提供する値です。


修飾子

なし

説明

コマンドに入力したソースに応じて,PARAMETERS USE は次のパラメータ値を有効にします。



SYSMAN> PARAMETERS USE DEFAULT
SYSMAN> SET STARTUP_P1 "MIN"
 

第1のコマンドは,オペレーティング・システムで提供される省略時のパラメータ値を有効にします。第2のコマンドは,STARTUP_P1 コマンド・パラメータを "MIN" に設定します。これによりシステム上のすべてのレイヤード製品が起動されないように設定できます。システムをハングさせてしまう可能性のある未調整のレイヤード製品がシステム上にある場合に,このパラメータを設定すればその製品を起動させることなくシステムだけを起動することができます。

PARAMETERS WRITE

ワーク・エリアの内容を,メモリ,ディスク,ファイルのいずれかに書き込みます。書き込み先は,指定するデスティネーションによって決まります。

形式

PARAMETERS WRITE デスティネーション


パラメータ

デスティネーション

新しいパラメータ・ファイルのデスティネーションには,次のいずれかを指定することができます。

ACTIVE メモリにパラメータを書き込みます。 ACTIVE パラメータを使用するには,CMKRNL 特権が必要です。
CURRENT パラメータをディスクの SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR ファイルに書き込みます。このファイルには現在のパラメータが格納されています。現在のパラメータを使用するには, SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PARに対する書き込み(W)アクセス権が必要です。

  • Alpha システムでは,現在のパラメータを格納したファイルは
    SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR です。

  • VAXシステムでは,現在のパラメータを格納したファイルは
    SYS$SYSTEM:VAXVMSSYS.PARです。

ファイル指定 ファイルにパラメータを書き込みます。省略時のファイル・タイプは .PAR であり,このファイルへの書き込みアクセス権が必要です。


修飾子

なし

説明

PARAMETERS WRITE コマンドは,システム・パラメータ値と汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャ名をワーク・エリアから取り出し,メモリ内のアクティブ・システム,ディスク上の現在のシステム・パラメータ・ファイル,新しいパラメータ・ファイルのいずれかに書き込みます。アクティブ・システムに書き込めるのは動的パラメータだけです。

PARAMETERS WRITE ACTIVE コマンドと PARAMETERS WRITE CURRENT コマンドは,イベントを記録するよう,OPCOM にメッセージを送信します。


#1

SYSMAN> PARAMETERS WRITE SYS$SYSTEM:SPECIAL

このコマンドは新しいパラメータ指定ファイルを作成します。

#2

SYSMAN> PARAMETERS WRITE CURRENT

このコマンドは,ディスクで現在のシステム・パラメータ・ファイル (SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR) を変更します。

RESERVED_MEMORY ADD (Alpha のみ)

Alphaシステムにおいて,Reserved Memory Registryデータ・ファイルにエントリを追加します。 Reserved Memory Registry データ・ファイルの変更や追加は,次にシステムを再ブートするまで有効になりません。

RESERVED_MEMORY ADD コマンドを使用すると,将来必要になる可能性のある一定量の物理メモリを予約できます。 /ALLOCATE 修飾子を使用すると,ブート処理中に 1 つ以上のブロックの物理メモリを取り除いておきます。 /ALLOCATE 修飾子を使用すると,メモリを十分に連続的にして,粒度ヒントとともに使用するためにアラインすることができます。

AUTOGEN は GETDATA フェーズで Reserved Memory Registry データ・ファイルを処理します。AUTOGEN は,利用可能な物理メモリの量に従うシステム・パラメータを計算する場合に,すべてのエントリのサイズを考慮します。

AUTOGEN は,エントリが /NOGLOBAL_SECTION として指定された場合を除き,すべてのエントリの予約サイズを使用して,グローバル・ページ・テーブルの初期サイズを計算します。

Reserved Memory Registry の詳細については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』と『OpenVMS Programming Concepts Manual』を参照してください。


形式

RESERVED_MEMORY ADD 名前


パラメータ

名前

メモリ予約の名前です。この名前は指定する必要があります。

この予約がメモリ常駐グローバル・セクション用である場合,予約の名前はグローバル・セクション名と同じである必要があります。


修飾子

/ALLOCATE

/NOALLOCATE (省略時の設定)

システムを次に再ブートするときのページを割り当てます。ページの物理的なアラインメントは,メモリ予約のサイズを超えることなく,ページの対応付けに使用できる最大粒度ヒント係数に基づいて決定されます (/ALLOCATE 修飾子の詳細については,この項の導入部を参照してください)。

粒度ヒント係数としては,512ページ(4MB)と64ページ(512KB)があります。したがって,システム・ページ・サイズを8KBとすると,予約されるメモリは次のように物理的にアラインされます。

/NOALLOCATE を指定した場合,または /ALLOCATE を指定しなかった場合には,メモリは,システムの流動ページ・カウントを引き算することによってのみ予約されますが,具体的なページを取り除いておくことはできません。

/GLOBAL_SECTION (省略時の設定)

/NOGLOBAL_SECTION

/NOGLOBAL_SECTION は,メモリ修飾子がグループまたはシステム・グローバル・セクション用ではなく特権アプリケーション用であることを表しています (/GLOBAL_SECTION は,メモリ修飾子がグループまたはシステム・グローバル・セクション用であることを表しています )。 /NOGLOBAL_SECTION 修飾子は /GROUP, /SYSGBL, /PAGE_TABLES と同時に指定することはできません。

/GROUP=n

予約済みメモリがグループ・グローバル・セクションのためのメモリであることを指定します。値n は,グループ・グローバル・セクションを作成するプロセスのUICグループ番号(8進)を指定します。グローバル・セクションへのアクセスは,作成者のUICグループ番号に属するプロセスだけが行えます。たとえば,UICが[6,100]のプロセスがグループ・グローバル・セクションの作成者である場合,/GROUP修飾子のグループ番号は6になります。

/GROUP 修飾子は /SYSGBL または /NOGLOBAL_SECTION 修飾子と同時に指定することはできません。

/PAGE_TABLES (省略時の設定)

/NOPAGE_TABLES

共用ページ・テーブルのために追加のメモリを予約します。メモリ常駐グローバル・セクションが作成されると,グローバル・セクションのための共用ページ・テーブルが作成されます。 /ALLOCATE を指定しない場合(または /NOALLOCATE を指定する場合),追加の予約済みメモリはシステムの流動ページ・カウントから引き算されるだけです。/ALLOCATE を指定すると,共用ページテーブル用の追加のページがシステムの次の再ブートの際に割り当てられ,追加の予約済みメモリがシステムの流動ページ・カウントから引き算されます。

/PAGE_TABLES を指定しなかった場合,または /NOPAGE_TABLES を指定した場合は,共用ページ・テーブルのための追加のメモリは予約されません。メモリ常駐グローバル・セクションが作成されるときも,グローバル・セクションのための共用ページ・テーブルは作成されません。

/RAD=n

行おうとしている予約に対して,優先するリソース・アフィニティ・ドメイン (RAD) を指定します。値 n は,指定する RAD の数です。この修飾子を省略した場合,またはこの RAD に十分なメモリがない場合,他の任意の RAD が予約要求を満たすことができ,利用可能な最初のメモリ・セクションが使用されます。

RAD を指定すると,/ALLOCATE 修飾子が暗黙で強制されます。

サンプル・プロシージャについては,SYSMAN RAD 修飾子とオプションの使用方法を示す 第 21.4 節 を参照してください。

/SIZE=予約済みメモリのサイズ,MB 単位

システムの初期化の際に VMS$RESERVED_MEMORY.DATAデータ・ファイルが読み込まれるときに,このメモリ常駐グローバル・セクションのためにシステムの流動ページ・カウントから引き算されるメガバイト数を指定します。

/SYSGBL

予約がシステムのグローバル・メモリ常駐セクション用であることを示します。

この修飾子を /GROUP 修飾子または /NOGROBAL_SECTION 修飾子と同時には指定できません。この修飾子は,/GROUP または /NOGLOBAL_SECTION 修飾子を指定しないかぎり省略時の設定です。

/ZERO

/NOZERO (省略時の設定)

/ZERO修飾子は /ALLOCATE修飾子も同時に指定する必要があります。 /ZERO を指定すると,システムの初期化の際に,事前に割り当てられるページはゼロで埋められます。メモリ常駐グローバル・セクションには,ゼロにされたページが必要ですが,システムの初期化の際にゼロで埋められたページが必要というわけではありません。

/ZERO を指定しなかった場合,または /NOZERO を指定した場合は,システムの初期化の際に,事前に割り当てられるページはゼロにされません。これらのページは,グローバル・セクションの作成時にゼロにされます。


説明

OpenVMS オペレーティング・システムでは,メモリ常駐のグローバル・デマンドゼロ・セクションの中で使用する非流動メモリを予約することができます。予約されるメモリは,単にシステムの流動メモリ・サイズから引き算するという形でも,物理ページとして事前に割り当てることもできます。

Reserved Memory Registryを使用することにより, AUTOGENは,流動ページ・カウントの計算において,メモリ常駐セクション・ページが算入されないようにシステムを正しく設定することができます。AUTOGENはシステムの流動ページ・カウントに基づいて,システム・ページ・ファイルのサイズ,プロセスの数,およびワーキング・セットの最大サイズを決定します。AUTOGENが,何らかの他の目的のために永久的に予約されている物理メモリを考慮に入れないまま,流動ページ・カウントに基づいてパラメータを調整していると,システムのパフォーマンスが大幅に低下することがあります。


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