日本語 Compaq DECwindows Motif for OpenVMS
リリース・ノート


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表示リソース

表 C-2 に,ドキュメント・ビュー・ウィンドウで使用される HTML ウィジェットに対応した表示リソースを示しています。 DECW$USER_DEFAULTS:MOSAIC.DAT ファイルでこれらのリソースを指定する場合は,次のフォーマットを使用します。


   Mosaic*anchorColor: cyan 

表 C-2 表示リソース
リソース 説明
anchorColor: 色 以前にアクセスしていないドキュメントに対応したアンカーの影の色を指定します。省略時の設定は blue3 です。
visitedAnchorColor: 色 以前にアクセスしたことがあるドキュメントに対応したアンカーの影の色を指定します。省略時の設定は violetred4 です。
activeAnchorFG: 色 現在処理中のアンカーの影の色を指定します。省略時の設定は red です。
activeAnchorBG: 色 現在処理中のアンカーの背景の影の色を指定します。省略時の設定は grey80 であり,これはブラウザの背景と同一です。
anchorUnderlines: 整数 まだアクセスしたことがないアンカーの下線の数を指定します。有効な値は,0,1,2,3 のいずれかです。省略時の設定は 1 です。
visitedAnchorUnderlines: 整数 すでにアクセスしたアンカーの下線の数を指定します。有効な値は,0,1,2,3 のいずれかです。省略時の設定は 1 です。
dashedAnchorUnderlines: ブール True に設定されている場合,まだアクセスしたことがないアンカーの下線を点線に設定します。省略時の設定は False です。
dashedVisitedAnchorUnderlines: ブール True に設定されている場合,すでにアクセスしたアンカーの下線を点線に設定します。省略時の設定は False です。
colorsPerInlinedImage: 整数 各インライン・イメージに割り当てる一意的な色の数を指定します。この設定は, NCSA Mosaic ブラウザとは関係なく表示されるイメージ (たとえば,GIF イメージは外部ビューアに渡されます) には影響しないことに注意してください。省略時の設定は 50 です。
percentVerticalSpace: 整数 段落間,段落とヘッダ間などの縦の間隔を指定します。通常の行の高さを基にパーセンテージで示されます。省略時の設定は 90 です。
reverseInlinedBitmapColors: ブール True に設定されている場合,インライン XBM ビットマップの前景および背景の反転を指定します。省略時の設定は False です。
verticalScrollOnRight: ブール False に設定されている場合,ドキュメント・ビュー・ウィンドウがスクロール・バーをその左側に置くことを指定します。省略時の設定は True です。

フォント・リソース

フォント・リソースは,[Option] メニューで動的に変更することができます (フォント・リソースは HTML ウィジェットにも対応しています)。 表 C-3 にフォント・リソース名および説明を示しています。

表 C-3 フォント・リソース
リソース 説明
font: フォント 通常のテキストに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-times-medium-r-normal-*-17-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
italicFont: フォント イタリック体のテキストに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-times-medium-i-normal-*-17-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
boldFont: フォント 太字体のテキストに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-times-bold-r-normal-*-17-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
fixedFont: フォント タイプライタ・スタイルのテキストに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-courier-medium-r-normal-*-17-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
header1Font: フォント レベル 1 ヘッダに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-times-bold-r-normal-*-24-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
header2Font: フォント レベル 2 ヘッダに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-times-bold-r-normal-*-18-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
header3Font: フォント レベル 3 ヘッダに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-times-bold-r-normal-*-17-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
header4Font: フォント レベル 4 ヘッダに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-times-bold-r-normal-*-14-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
header5Font: フォント レベル 5 ヘッダに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-times-bold-r-normal-*-12-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
header6Font: フォント レベル 6 ヘッダに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-times-bold-r-normal-*-10-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
addressFont: フォント アドレスに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-times-medium-i-normal-*-17-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
plainFont: フォント プレーンテキスト領域あるいはフォーマット済みのテキストに使用されます。省略時の設定は, "-adobe-courier-medium-r-normal-*-14-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
listingFont: フォント リスト領域に使用されます。省略時の設定は, "-adobe-courier-medium-r-normal-*-12-*-*-*-*-*-iso8859-1" です。
fixedboldFont: フォント タイプライタ・スタイルの太字体のテキストに使用されます。
fixeditalicFont: フォント タイプライタ・スタイルのイタリック体のテキストに使用されます。
plainboldFont: フォント プレーンテキスト領域あるいはフォーマット済みの太字体のドキュメントに使用されます。
plainitalicFont: フォント プレーンテキスト領域あるいはフォーマット済みのイタリック体のドキュメントに使用されます。

プロキシ・ゲートウェイ・リソース

プロキシ・ゲートウェイが,ネットワークあるいはシステム・アドミニストレータにより設定されている場合は,そのリソースを使用することができます。 表 C-4 に,NCSA Mosaic V2.4 ブラウザでのプロキシ・ゲートウェイ・サポートについての付加的な詳細を示しています。

表 C-4 プロキシ・ゲートウェイ・リソース
リソース 説明
ftpProxy: 文字列 ftp URL で使用されます。
gopherProxy: 文字列 gopher URLs で使用されます。
httpProxy: 文字列 http URL で使用されます。
newsProxy: 文字列 news URL で使用されます。
waisProxy: 文字列 wais URL で使用されます。
ProxyGateway: 文字列 すべてのアクセスで使用されます。

C.5 ファイアウォール内での Mosaic 使用の制限

V1.2--3

以降の各項では,ご使用のサイトで内部ネットワークと外部ネットワーク間にセキュリティ制限 (ファイアウォール) がある場合に, Mosaic での ProxyGateway および NoProxy リソースを使用したインターネット上の情報へのアクセスについて説明します。

C.5.1 ProxyGateway リソース

Compaq DECwindows Motif for OpenVMS で提供される NCSA Mosaic V2.4 は,プロキシ・ゲートウェイ (ProxyGateway) リソースをサポートします。プロキシ・ゲートウェイは,ファイアウォールの内部あるいは外部のいずれかに存在するネットワーク情報に Mosaic からのアクセスを可能とする認定されたエージェントです。

Mosaic ブラウザがファイアウォール内で使用された場合, Mosaic はプロキシ・ゲートウェイを使用して URL フォーマットのアドレスでインターネットにネットワーク要求を渡すことができます。プロキシ・ゲートウェイは,その結果を Mosaic ブラウザに返します。ネットワーク要求の引き渡しおよび応答の処理は,ユーザにとっては透過的です。ユーザは,プロキシ・ゲートウェイの存在を意識することなく,インターネット上のドキュメントを表示することができます。

ただし,そのプロキシ・ゲートウェイがファイアウォールの外に置かれている場合,ファイアウォール内の情報 (ホーム・ページ,World Wide Web ドキュメント,ノート・ファイルなど) には,そのプロキシ・ゲートウェイからアクセスすることができないことに注意してください。

C.5.2 NoProxy リソース

ご使用のサイトで,ファイアウォールの内部および外部の両方のインターネット情報にアクセスする必要がある場合, NoProxy リソースをサポートする Mosaic のバージョンが必要です。このリソースにより,プロキシ・ゲートウェイを使用しないドメインのリストを指定することができます (すなわち,そのドメイン内の情報へのアクセスは,プロキシ・ゲートウェイを通過しません)。

すでに説明したように, NoProxy リソースはプロキシ・ゲートウェイを使用しないドメインに対するプロキシ・ゲートウェイのアクセスを制限します。 NCSA Mosaic V2.4a for OpenVMS を使用している場合は,次のフォーマットに従って DECW$USER_DEFAULTS:MOSAIC.DAT ファイルで NoProxy リソースを指定することができます。


     Mosaic*ProxyGateway:    http://www-proxy.site.org:8080/ 
     Mosaic*NoProxy:         localhost, site.org 

場所 説明
www-proxy.site.org プロキシ・サーバを稼動しているホスト名
8080 ファイアウォールを通過して Mosaic がプロキシ・サーバと通信するポート番号
local host, site.org プロキシ・サーバを通過しないサイト名のリスト (カンマで区切る)

プロキシ・ゲートウェイについての詳細は,次の URL を参照してください。


  http://webservices.web.cern.ch/WebServices/ 


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