日本語 Compaq DECwindows Motif for OpenVMS
インストレーション・ガイド


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A.3.2.14 情報メッセージを読む

VMSINSTALプロシージャでは,作成されたディレクトリと復元されたセーブセットの一覧が表示されます。また,ファイルをターゲット・ディレクトリに移動していることを通知するメッセージも出力されます。

ここで間違ったエラー・メッセージが表示されますが,これは無視しても問題ありません。


You can ignore the following NCP error message(s). 
 
%NCP-I-SUCCESS,  Success 
Object = X$X0 
%NML-I-RECDELET, Database entry deleted 

インストレーション後,必要に応じて言語バリアント製品のインストレーションを行うことを促すメッセージが表示されます。


If you wish to use any language other than English, install the appropriate 
DECwindows Motif Version 1.2-6 language variant product after 
this installation has completed. 

インストレーション完了後および DECwindows Motif の起動後,インストレーション検証プロシージャ(IVP)を実行しなければならないことが通知されます。 (IVP の実行についての詳細は, 付録 A.4.2 項 を参照してください)。


The Installation Verification Procedure (IVP) should be run after the 
installation has been completed and DECwindows Motif has been restarted.  
The IVP can be found in SYS$TEST:DECW$IVP.COM. 

A.3.2.15 AUTOGENユーティリティを使用したシステム・パラメータの設定

使用しているシステムのタイプによっては,インストレーション・プロシージャが自動的にAUTOGENを実行する場合があります。

A.3.2.16 インストレーション・プロシージャの完了

インストレーションが完了すると,次のようなメッセージが表示されます。


Installation of DWMOTIFVAXU6 V1.2 completed at 10:57 
 
VMSINSTAL procedure done at 12:45 

上記のメッセージはインストレーションが正常に完了したことを示しています。

AUTOGENが実行された場合は,システムは自動的にシャットダウンします。この場合は,システムを再ブートしてください。システムの再ブートの方法については, VAXプロセッサ用の『OpenVMS Upgrade and Installation Supplement』も参照してください。

注意

将来,OpenVMS の新しいバージョンでシステムをアップグレードする際に, Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 ソフトウェアを再インストールする必要がある場合もあります。

A.3.3 エラーからの回復

インストレーション中に,次のいずれかの状況が存在している場合は,エラーが発生する可能性があります。

これらの状態により発生したエラー・メッセージについての説明は,「まえがき」の「関連ドキュメント」に示すドキュメントを参照してください。これらのドキュメントにエラーの分析と対処方法が記述されています。

A.3.4 リリース・ノートへのアクセス

インストレーション中に,『日本語 Compaq DECwindows Motif for OpenVMS リリース・ノート』が SYS$HELP:DECW$MOTIFU6012.RELEASE_NOTESファイルにコピーされます。 DCLレベルに戻り,このファイルを印刷したり,端末に表示することができます。リリース・ノートへのアクセス方法についての詳細は, 付録 A.3.2.5 項 を参照してください。

A.4 ソフトウェア・インストレーション完了後の作業

この章では, Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 のインストレーションが完了後に実行する必要がある作業について説明します。

システムにDW-MOTIFの有効なライセンスが登録されていない場合は,コンソール端末にその旨のメッセージが表示され, DECwindows Motifは自動的には起動されません。この場合は,システムにログインして有効なライセンスを登録してから DECwindows Motif ソフトウェアを起動してください。 LMF を使用してライセンスを登録する方法についての詳細は,『 VMS License Management Utility Manual 』を参照してください。

A.4.1 DECwindows Motifソフトウェアの起動

DECwindows Motifのインストレーション後にシステムを再ブートすると,システムの再起動時に DECwindowsのスタートアップ・プロシージャが自動的に実行されます。 OpenVMS Alphaシステムでは, DECW$START_NEW_DESKTOP グローバル・シンボルの値に応じて, New Desktop のログイン・ダイアログ・ボックスあるいはDECwindowsデスクトップのセッション開始ダイアログ・ボックスのいずれかが表示されます (詳細は 付録 A.4.4 項 を参照してください)。 OpenVMS VAXシステムでは,セッション開始ダイアログ・ボックスが表示されます。システムを再ブートし,DECwindowsが正常に起動した場合は, 付録 A.4.2 項 に進んでください。

インストレーション後のシステムの再ブートを選択しない場合,以降に説明する DECwindows スタートアップ・プロシージャを実行して, DECwindows Motif ソフトウェアを起動または再起動する必要があります。スタートアップ・プロシージャが正常に終了すると,上記のとおり New Desktopのログイン・ダイアログ・ボックスまたは DECwindowsデスクトップのセッション開始ダイアログ・ボックスのいずれかが表示されます。

Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 ソフトウェアは,使用するシステムのパラメータが正しい場合にのみ起動できます。システム・パラメータが正しくない場合は,次の該当する項目に進んでください。

システム・パラメータが正しくない場合は,次のうち適切な方法を選んでパラメータを変更してください。

システムが再ブートされ,起動が完了するとセッション開始ダイアログ・ボックスが表示されます。

以上で Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 ソフトウェアのインストールが完了し,ご使用のシステムで実行されています。

Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 のインストレーションが完全かつ正確に完了したことを確認するために, 付録 A.4.2 項 の説明に従ってインストレーション検証プロシージャ(IVP)を実行してください。

A.4.1.1 スタンドアロン・システム

スタンドアロン・システムでDECwindows Motifソフトウェアを起動するには,次のうち該当する手順を実行してください。

注意

使用しているシステムにワークステーション・ディスプレイがある場合は, DECwindows Motifを再起動すると,現在実行しているセッションは終了し,端末にセッション開始ダイアログが表示されます。 DECwindows Motifを続行するには,ここでログインし直してDECwindows Motifに戻ります。

以上で Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 ソフトウェアのインストールが完了し,ご使用のシステムで実行されています。

Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 のインストレーションが完全かつ正確に完了したことを確認するために, 付録 A.4.2 項 の説明に従ってIVPを実行してください。

A.4.1.2 OpenVMS Clusterシステム

サテライト・ノードあるいは非サテライト・ノードでの Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 の起動方法について,以降に説明します。

A.4.1.2.1 非サテライト・ノードおよびブート・ノードでの起動

クラスタ内の各非サテライト・ノードで Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 ソフトウェアを起動するには,次のうち該当する手順を実行してください。

注意

使用している非サテライト・ノードまたはブート・ノードにワークステーション・ディスプレイがある場合は, DECwindows Motifを再起動すると現在実行しているセッションは終了し,端末にセッション開始ダイアログが表示されます。 DECwindows Motifを続行するには,ここでログインし直してDECwindows Motifに戻ります。

以上で Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 ソフトウェアのインストールが完了し,ご使用のシステムで実行されています。

Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 のインストレーションが完全かつ正確に完了したことを確認するために, 付録 A.4.2 項 の説明に従ってインストレーションIVPを実行してください。

A.4.1.2.2 サテライト・ノードでの起動

ブート・ノードにインストールされた Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 ソフトウェアを起動するには,クラスタ内の Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 を実行する各サテライト・ノードで,次のうち該当する手順を実行してください。

OpenVMS Cluster内の各ノードでDECwindowsが起動あるいは再起動された場合,インストレーションは完了したと考えられます。この段階で 付録 A.4.2 項 の説明に従ってIVPを実行してください。

A.4.2 IVP (インストレーション検証プロシージャ)の実行

Compaq DECwindows Motif for OpenVMS V1.2--6 をインストールして起動した後, IVP(SYS$TEST:DECW$IVP.COM)を実行します。 IVPには,ソフトウェアのインストレーションが完全かつ正確に行われたかどうかを確認する 4つのテストが含まれています。

最初に,表示関連テストが2つ実行されます。 IVPを実行すると, IVPは現在使用しているハードウェアのタイプを確認します。

表示関連テストを行わない場合は,プロンプトでCtrl/Zを入力してください。これらのテストは,システムにイメージが存在する場合にのみ実行されます。イメージが存在しない場合は,テストを実行しないことを通知するメッセージが表示されます。

注意

LATソフトウェアを使用してLAT X端末から IVPを呼び出す場合は,最初に次のコマンドを入力してください。


$ SET DISPLAY/CREATE/NODE=LAT_nnnnnnnnnnnn/TRANSPORT=LAT 

nnnnnnnnnnに実際のLAT端末番号を入れてください。

_Display: プロンプトに対して,省略時の設定値を入力します。

次に,表示関連以外のテストが2つ実行されます。

例 A-1 に,IVPの実行例を示します。

例 A-1 IVP実行例

 
$ @SYS$TEST:DECW$IVP
Copyright 2000 Compaq Computer Corporation 
 
Compaq DECwindows Motif for OpenVMS Installation Verification Procedure (IVP) 
 
This IVP is intended to test some of the functionality of DECwindows Motif 
and to provide a quick method of verifying the installation. 
 
This machine is not a workstation.  Please provide the nodename of a 
workstation on which to display the IVP tests.  You must be sure that this 
account and node have security access to the display node, or the IVP will 
fail. 
 
To skip the display-oriented tests, press Ctrl/Z at the following prompt. 
 
_Display: NODE33::0.0
%DECW-I-IVP, The IVP will display on NODE33::0.0 
%DECW-I-IVP, Running DECW$EXAMPLES:ICO.EXE for up to a minute. 
%DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. 
%DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_ICO spawned 
%DECW-I-IVP, Running SYS$SYSTEM:DECW$CLOCK for up to a minute. 
%DECW-I-IVP, Press Ctrl/Y to interrupt test. 
%DCL-S-SPAWNED, process DECW$IVP_CLOCK spawned 
%DECW-I-IVP, Invoking the UIL Motif compiler... 
%DECW-S-IVP, The UIL Motif compiler test completed successfully. 
%DECW-I-IVP, Beginning CONVERT/DOCUMENT IVP... 
%DECW-S-IVP, CONVERT/DOCUMENT IVP passed. 
%DECW-S-IVP, The IVP has completed. 
$


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