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まえがき

OpenVMS Galaxy では, OpenVMS の複数のインスタンスを1台のコンピュータで協調動作させながら実行することができるため, 作業負荷の予測が難しい場合や変化が激しい場合, あるいは成長が著しい場合でも,作業負荷を的確に管理することができます。 OpenVMS Alpha バージョン 7.2 では, AlphaServer 8400,8200,4100システムを OpenVMS Galaxy システムとして構成できます。

本書では,OpenVMS Alpha バージョン 7.2 で提供される OpenVMS Galaxy の機能を利用する方法について説明します。

本書に説明されている情報は OpenVMS Alpha システムにのみ適用され, OpenVMS VAX システムには適用されません。

本書の対象読者

本書は,システム管理者,アプリケーション・プログラマ,技術コンサルタント, データ・センター管理者をはじめ,OpenVMS Galaxy ソフトウェア・ アーキテクチャに関する知識を必要とする方を対象にしています。

本書の構成

『OpenVMS Alpha Galaxyガイド』では,OpenVMS Galaxy の概念と機能について説明し,OpenVMS Alpha バージョン 7.2 で提供される OpenVMS Galaxy の機能の利用方法についても説明します。

本書には,OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を対象にしたプログラムの作成, 管理,使用,開発に必要な Galaxy 固有のすべての情報が盛り込まれています。 特に,本書では OpenVMS Galaxy について,次のことを説明します。

『OpenVMS Alpha Galaxyガイド』では, 読者が OpenVMS の概念と操作について十分理解しているものと想定しているため,OpenVMS に関する基本情報は記載していません。

本書の使用方法

本書は4部構成になっています。

最初に第I部を読んで,OpenVMS Galaxy の概念,機能,利点,さまざまな構成, ライセンス情報を理解してください。

OpenVMS Galaxy コンピューティング環境の設定を開始できる状態になったら, 第II部の中で,使用中のシステムにとって適切な章を参照してください。 第9章には,お客様の環境にとって役立つ補足情報がまとめられていますので, 必ず参照してください。

OpenVMS Galaxy システムを実際に稼動する場合は,管理と使用方法について, 第III部を参照してください。

OpenVMS テクノロジを完全に活用するアプリケーションを開発するには, 第IV部を参照してください。付録 A は, 第IV部で参照する多くのプログラミング・インタフェースを示したサンプル・ プログラムです。

関連ドキュメント

次のマニュアルには,OpenVMS Galaxy コンピューティング環境にとって役立つ OpenVMS 情報がまとめられています。

Open Systems Software Group (OSSG)製品とサービスの詳細については, OpenVMS のWorld Wide Webサイトにアクセスしてください。URLは次のとおりです。

     http://www.openvms.digital.com

本書で使用する表記法

本書では次の表記法を使用しています。

また,本書では次の表記法も使用しています。

表記法 意味
Ctrl /x Ctrl/xという表記は,Ctrlキーを押しながら別のキーまたはポインティング・ デバイス・ボタンを押すことを示します。
PF1 x PF1 xという表記は,PF1に定義されたキーを押してから, 別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。
[Return] 例の中で, キー名が四角で囲まれている場合には,キーボード上でそのキーを押すことを示します。 テキストの中では,キー名は四角で囲まれていません。

HTML形式のドキュメントでは,キー名は四角ではなく,括弧で囲まれています。

. . . 例の中の水平方向の反復記号は, 次のいずれかを示します。

  • 文中のオプションの引数が省略されている。

  • 前出の1つまたは複数の項目を繰り返すことができる。

  • パラメータや値などの情報をさらに入力できる。
. . . 垂直方向の反復記号は,コードの例やコマンド形式の中の項目が省略されていることを示します。 このように項目が省略されるのは, その項目が説明している内容にとって重要ではないからです。
( ) コマンドの形式の説明において, 括弧は,複数のオプションを選択した場合に, 選択したオプションを括弧で囲まなければならないことを示しています。
[ ] コマンドの形式の説明において, 大括弧で囲まれた要素は任意のオプションです。オプションをすべて選択しても, いずれか1つを選択しても,あるいは1つも選択しなくても構いません。 ただし,OpenVMSファイル指定のディレクトリ名の構文や, 割り当て文の部分文字列指定の構文の中では,大括弧に囲まれた要素は省略できません。
[|] コマンド形式の説明では,括弧内の要素を分けている垂直棒線はオプションを1 つまたは複数選択するか,または何も選択しないことを意味します。
{ } コマンドの形式の説明において, 中括弧で囲まれた要素は必須オプションです。 いずれか1つのオプションを指定しなければなりません。
太字 太字のテキストは, 新しい用語,引数,属性,条件を示しています。
italic text イタリック体のテキストは, 重要な情報を示します。また,システム・メッセージ( たとえば内部エラーnumber),コマンド・ライン(たとえば/PRODUCER= name),コマンド・パラメータ(たとえばdevice- name)などの変数を示す場合にも使用されます。
UPPERCASE TEXT 英大文字のテキストは,コマンド, ルーチン名,ファイル名,ファイル保護コード名,システム特権の短縮形を示します。
Monospace type モノスペース・タイプの文字は,コード例および会話型の画面表示を示します。

Cプログラミング言語では,テキスト中のモノスペース・タイプの文字は, キーワード,別々にコンパイルされた外部関数およびファイルの名前, 構文の要約,または例に示される変数または識別子への参照などを示します。

- コマンド形式の記述の最後, コマンド・ライン,コード・ラインにおいて,ハイフンは, 要求に対する引数がその後の行に続くことを示します。
数字 特に明記しない限り,本文中の数字はすべて10 進数です。10進数以外(2進数,8進数,16進数)は,その旨を明記してあります。


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