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この章では,OpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaオペレーティング・システムのインストールとアップグレードに関する情報をまとめます。 また,特定のハードウェアに関する情報も示します。
この章で説明するインストールとアップグレードに関する注意事項は次のように分類されています。
アップグレードとインストールに関する説明の後に,ハードウェアとファームウェアに関する注意事項をまとめます。
レイヤード・プロダクトのインストールとサポートに関する情報については, 第2章を参照してください。
1996年11月にDECはサポート・ポリシーの変更を発表し,新たにPrior Version Support Serviceを導入しました。これは,お客様が新しいソフトウェア・ リリースに移行されるタイミングと,ソフトウェア・リリース・ サイクルやサポートの終了のタイミングとが合わない場合のためのものです。
Compaqはこのサポート・ポリシーを今後も継続します。1996年11月のポリシーをもとに, お客様が標準サポート契約を結ばれている場合には,現在のバージョンと以前のバージョン( 最大12か月)がサポートされます。
直前のバージョンより以前のソフトウェア・バージョンに対しては,旧バージョン・ サポート・サービスは特定の製品およびバージョンに対して, 完全なサポートと修正サポートの2レベルのサポートを提供します。 本年,西暦2000年問題への強化されたサポートが新たに発表されました。 これは,OpenVMS VAXおよびAlphaバージョン7.1とOpenVMS Alphaバージョン7.1-2 を対象に,2000年6月30日まで通常の修正サポートを提供するというものです。 サポートに関する発表の詳細については,World Wide Webで次のURL にアクセスしてください。
http://www.openvms.digital.com/extsup.html
すべてのサポート・レベルの詳細については,Compaqのサポート担当者にお問い合わせいただくか, 次のCompaq ServicesのWebサイトにアクセスしてください。
http://www.digital.com/services/mcs/mcs_support.htm
ここでは,VAXとAlphaに共通のインストールとアップグレードに関する情報をまとめます。Alpha 固有の情報については,第1.4節を参照してください。
ここでは,OpenVMS VAXおよびOpenVMS Alphaバージョン7.2オペレーティング・ システムのインストールとアップグレードに関する情報をまとめます。
V7.2
OpenVMSでは,使用するネットワーク・プロトコルを柔軟に選択できます。DECnet が必要な場合も,TCP/IPやOSIが必要な場合も,OpenVMSではネットワークにとって最適なプロトコルあるいはプロトコルの組み合わせを選択できます。OpenVMS ではCompaqおよびサード・パーティのネットワーキング製品がサポートされます。
OpenVMSバージョン7.2のインストール手順で,次のCompaqネットワーキング・ ソフトウェアをインストールすることができます。
OpenVMSバージョン7.2以降,DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS バージョン5.0がこれまでのDIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS (UCX)バージョン4.2の代わりに使用されます(バージョン5.0の詳細については, 第2.14.1.1項を参照してください) 。バージョン4.2はOpenVMSバージョン7.2でサポートされません。 つまり,バージョン4.2はOpenVMSバージョン7.2でテストされておらず,OpenVMS バージョン7.2でバージョン4.2を実行した結果,問題が発生しても,Compaq はその問題に対処できません。
OpenVMSバージョン7.2にアップグレードするときに,DIGITAL TCP /IP Services for OpenVMS (UCX)バージョン4.2-21またはバージョン4.1-12 がインストールされている場合は,今後もUCXを使用するのか, DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSバージョン5.0にアップグレードするのかを選択できます。 ただし,DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSバージョン5.0にアップグレードされることをお勧めします。
TCP/IP ServicesとDECnetはシステムで同時に実行できます。DECnet- Plus for OpenVMSとTCP/IP Servicesをシステムにインストールしておけば,TCP/IP ネットワークを介してDECnetアプリケーションを実行できます。TCP/IP を介してDECnetを実行する詳細については, 『DECnet-Plus for OpenVMS Management Guide』を参照してください。
DECnet-PlusにはDECnetフェーズIV製品のすべての機能に加えて, TCP/IPまたはOSIプロトコルを介してDECnetを実行する機能も含まれています。
旧バージョン・サポート契約を結ばれているお客様に対しては, DECnetフェーズIVがサポートされます。このサポートはCompaqのMultivendor Customer Services (MCS) から提供されます。Prior Version Supportサービスの詳細については,第1.1 節を参照してください。
また,OpenVMSをインストールした後,サポートされるサード・パーティ・ ネットワーキング製品をインストールすることもできます。
インストールの後でCompaqネットワーキング・ソフトウェアを構成および管理する方法については, 表 1-1に示されているマニュアルを参照してください。 オンライン形式のマニュアルはOpenVMS ドキュメンテーションCD-ROMで提供されます。印刷物が必要な場合は, 弊社へご注文ください。
DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS | |
---|---|
『DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Installation and Configuration』 | AA-LU49L-TE |
『DIGITAL TCP /IP Services for OpenVMS Management』 | AA- LU50K-TE |
DECnet- Plus for OpenVMS (Phase V) | |
『DECnet-Plus for OpenVMS Installation and Basic Configuration』 | AA-QPSUB-TE |
『DECnet-Plus for OpenVMS Applications Installation and Advanced Configuration』 | AA-QPSVB-TE |
『DECnet-Plus for OpenVMS Network Management』 | AA-R1UHA- TE |
DECnet for OpenVMS (Phase IV) | |
『DECnet for OpenVMS Guide to Networking』 | AA-PV5ZA-TK |
『DECnet for OpenVMS Networking Manual』 | AA-PV60A-TK |
『DECnet for OpenVMS Network Management Utilities』 | AA- PV61A-TK |
V7.2
TCP/IPはOpenVMSバージョン7.2の優先ネットワーク・トランスポートです。DECnet も同時にインストールすることができます。その場合,推奨されるDECnet 製品はDECnet-Plusです。
TCP/IPトランスポートのインストールを選択すると,POLYCENTER Software Installationユーティリティを使用して,DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSバージョン5.0がOpenVMS VAXシステムとAlphaシステムの両方にインストールされます。TCP/IP Services の以前のバージョンの設定はそのまま保存され,TCP/IP Services for OpenVMS バージョン5.0 の構成の基礎として使用されます。このインストール・オプションを選択せず,TCP/IP バージョン4.1または4.2がシステムにインストールされている場合には, 以前のバージョンがシステムにそのまま残され,使用できる状態になります。
TCP/IP Services for OpenVMSバージョン4.2およびそれ以前のバージョンはOpenVMS バージョン7.2でサポートされません。なるべくTCP/IP Services for OpenVMSのサポートされるバージョンだけを使用するようにしてください。 サポートされないソフトウェアを実行すると,予測できない動作が発生する可能性があります。
DECnet-Plusも推奨されるDECnetですが,DECnet-PlusとDECnetフェーズIV はOpenVMSバージョン7.2のインストール手順からインストールすることができます。DECnet フェーズIVの各バージョンに関してサポートが必要な場合は,Prior Version Support 契約を結ぶ必要があります。
V7.2
OpenVMSバージョン7.2には次の製品が添付されており,ファイル・サービスとプリント・ サービスを提供します。
PATHWORKS V6.0B for OpenVMS (Advanced Server)は,VAXとAlphaの両方でOpenVMS バージョン7.2上で動作します。これはPATHWORKS V6.0A for OpenVMS (Advanced Server)製品に代わるものです。
Advanced Server V7.2 for OpenVMSはOpenVMS Alphaバージョン7.2でのみ動作します。Advanced Server for OpenVMS はPATHWORKS V6 for OpenVMS (Advanced Server)を基礎にしており,その後継となるものです。
PATHWORKS V6.0B for OpenVMS (Advanced Server)より以前のPATHWORKS for OpenVMSの各バージョンは,OpenVMSバージョン7.2でサポートされません。
PATHWORKS V6.0/6.0A for OpenVMS (Advanced Server)を現在実行しているシステムを移行するには, 次の操作を実行してください。
Advanced Server for OpenVMSの詳細については,第2.2 節を参照してください。OpenVMSバージョン7.2でのPATHWORKS for OpenVMS製品の制限事項の詳細については,第2.15 節を参照してください。
V7.2
OpenVMSバージョン7.1-2以降,エラー・ログ・ファイルを分析するには, DECeventバージョン2.9以上が必要です。
OpenVMSバージョン7.0とそれ以前のOpenVMSのリリースでは,オペレーティング・ システムのインストールまたはアップグレード時にDECevent DCL コマンドDIAGNOSEが定義されていました。
OpenVMSバージョン7.2をインストールすると,DIAGNOSEコマンドは無効になります。DIAGNOSE コマンドを有効にするには,OpenVMSバージョン7.2 をインストールした後,DECeventバージョン2.9をインストールしなければなりません(OpenVMS バージョン7.2のCD-ROMに格納されているDECevent キットにあります)。
オペレーティング・システムをインストールした後,OpenVMSのCD-ROMに格納されているDECevent キットをインストールしなかった場合,DIAGNOSE コマンドを使用しようとすると,次のシステム・メッセージが出力されます。
$ DIAGNOSE [parameters] %DIA-E-NOINSTAL, DIAGNOSE has not been installed on this system
DECeventの詳細については,第4.6.1.1項を参照してください。
V7.1-1H1
OpenVMSバージョン7.1に添付されていたOpenVMS Cluster Compatibility Kitsは今後提供されなくなり,その代わりにAlphaシステム用のALPCLUSIO nn_062およびVAXシステム用のVAXCLUSIOnn_ 062修正キットが提供されます。OpenVMSバージョン6.2システムが,次のOpenVMS バージョンを実行しているシステムを含むOpenVMS Clusterシステムのメンバである場合は, これらのキットが必要です。
このキットには,ボリューム・シャドウイング,マウント,ロック・マネージャをはじめ,OpenVMS バージョン6.2システムの品質を向上するためのOpenVMS バージョン7.1の拡張機能や,OpenVMSバージョン7.1のリリース後にこれらのサブシステムに追加された拡張機能が含まれています。 また, このキットではポート・アロケーション・クラスを使用してSCSI装置に名前を付けるための, 限定されたサポート機能も含まれています。
これらの修正キットはOpenVMSバージョン7.2のCD-ROMに格納されています。 これらのキットはCompaqのサポート担当者または次のWebサイトから入手することもできます。
http://www.service.digital.com/html/patch_public.html
ここでは,VAXオペレーティング・システムとAlphaオペレーティング・システムに共通のアップグレードとインストールの問題点と制限事項について説明します。
V7.2
OpenVMSバージョン7.2にアップグレードし,かつ以前のシステムにDCE for OpenVMS またはDECnet-Plus for OpenVMSがインストールされている場合には,DECnet-Plus をインストールすると,次のファイルに対してPCSI-I-RETAIN 情報メッセージが出力されます。
次の例を参照してください。
%PCSI-I-RETAIN, file [SYSLIB]DTSS$RUNDOWN.EXE was not replaced because file from kit does not have higher generation number
これらのメッセージは無視してもかまいません。DECnet-Plusキットは正しくインストールされています。
ここで説明するリリース・ノートは,OpenVMS VAXオペレーティング・ システムのインストールまたはアップグレードにだけ関係します。VAX システムとAlphaシステムの両方に関連する注意事項については,第1.2節を参照してください。OpenVMS VAXバージョン7.2のインストールまたはアップグレードの詳細については, 『OpenVMS VAX Version 7.2 Upgrade and Installation Manual』を参照してください。
ここでは,OpenVMS VAXオペレーティング・システムの磁気テープ・ディストリビューションの変更点について説明します。
V7.2
OpenVMS VAXバージョン7.2キットは,6250 BPIの2本のオープン・リール磁気テープで提供されます(OpenVMS VAX の以前のバージョンは1600 BPIの4 本の磁気テープで提供されていました)。
最初のテープにはVMS072.A,VMS072.B,VMS072.Cセーブ・セットが格納されています。2 本目のテープにはVMS072.D,VMS072.E,VMS072.Fセーブ・ セットと,DECW072.C,DECW072.D,DECW072.E,DECW072.Fセーブ・ セットが格納されています。ディストリビューション・メディアでファイルを検索する方法については, 『OpenVMS VAX Version 7.2 Upgrade and Installation Manual』を参照してください。
現在,磁気テープでOpenVMS VAXオペレーティング・システムが配布されるのは,OpenVMS VAX Media and Hardcopy Documentation Update Serviceに加入されているお客様の場合だけです。
OpenVMS VAXのCD-ROMとTK50キットは次のいずれかで入手できます。
ここでは,OpenVMS VAXバージョン7.2をインストールするときに発生する可能性のある問題について説明します。
V7.2
完全なOpenVMS VAX環境をインストールするときに,CD-ROMをブートした後, システムのシャットダウン(オプション2)を選択すると,特定のCPUで問題が発生することがあります。 しかし,これらの問題がインストールに悪影響を与えることはありません。 この問題は次のCPUタイプに影響します。
VAXstation 4000-96でシャットダウンを完了した後,キーボードは応答しなくなります。 この問題に対処するには,CPUの電源をいったんオフにして, もう一度オンにします。
VAX 3100またはVAX 3100-M48では,致命的なバグチェックでシステムがクラッシュすることがあります。 インストールを続行するには,新しいシステム・ ディスクをブートします。
V7.2
CD-ROMから完全なOpenVMS VAX環境のインストールを実行する場合,表示されるシステム時刻が不正確な場合でも, 時刻を変更しないでください。 この値を変更しようとすると,書き込みロック・エラーが発生し,CD-ROM を再ブートしなければ,問題を解決することができません。
スタンドアロンBACKUP環境のインストールでは,この問題は発生しません。
システム時刻はインストールが完了した後で変更できます。
この節で説明するリリース・ノートは,OpenVMS Alphaオペレーティング・ システムのインストールまたはアップグレードに関係しています。 AlphaシステムとVAXシステムの両方に関係する注意事項については,第1.2節を参照してください。OpenVMS Alphaバージョン7.2のインストールまたはアップグレードの詳細については, 『OpenVMS Alpha Version 7.2 Upgrade and Installation Manual』を参照してください。
この節では,OpenVMS Alphaシステムで必要なメモリ容量の変更について説明します。
V7.2
OpenVMS Alphaバージョン7.2以降,64 MB以上のメモリが必要になりました。
ここでは,OpenVMS Alphaバージョン7.2のインストールとアップグレードの問題点と制限事項について説明します。
V7.2
CIPCA,CIXCD,KFMSB,Qlogic 1020ISPアダプタは,バス・アドレス可能プール(BAP) を使用する初めてのアダプタです。BAPは物理アドレスがフィルタされた非ページング動的メモリ・ プールであり,I/Oバスや32ビット・ アダプタの物理アドレッシングの制限を克服するために使用されます。
OpenVMS Alphaバージョン7.1以降,BAPの割り当てはシステム・パラメータで制御されるようになりました。1 台以上のシステム・アダプタがBAPを使用する場合は, オペレーティング・システムをインストールまたはアップグレードした後, 次のBAPシステム・パラメータを調整する必要があります。
この処理は,FEEDBACK修飾子を指定したAUTOGENを使用して自動的に実行できます。 これらのパラメータを設定するための,FEEDBACK修飾子を使用した典型的なAUTOGEN コマンドは次のようになります。
$ @SYS$UPDATE:AUTOGEN SAVPARAMS REBOOT FEEDBACK
BAPパラメータの設定だけを調整すればよいので,このコマンドを使用しない場合は, 次の手順を使用できます。
AGEN$FEEDBACKデータ | システム・パラメータ | 単位 |
---|---|---|
BAP_MIN | NPAG_BAP_MIN | バイト |
BAP_MAX | NPAG_BAP_MAX | バイト |
BAP_MIN_PA | NPAG_BAP_MIN_PA | Mb. PA[1] |
BAP_MAX_PA | NPAG_BAP_MAX_PA | Mb. PA[1] |
[1] PAはメモリの物理アドレス値を表す。 |
BAP割り当てサイズは,アダプタの種類,アダプタの数,オペレーティング・ システムのバージョンに応じて異なります。BAPが分離されたままになるのか, 通常の非ページング動的メモリ(NPAGEDYN)とマージされるのかは, 物理メモリのサイズとI/Oバスによって決定されます。
BAPが分離されたままになるかどうかを決定する一般的なルールは次のとおりです。
BAPが非ページング・プールとマージされるシステムの場合は,非ページング・ プールの初期サイズと最大サイズ(DCLのSHOW MEMORY/POOL/FULLコマンドで表示される値) は,NPAGEDYNおよびNPAGEVIRシステム・パラメータの値と一致しません。 この場合,NPAG_BAP_MINシステム・パラメータの値をNPAGEDYN に加算することで初期サイズが求められ,NPAG_BAP_MAXの値をNPAGEVIR に加算することで最大サイズが求められます。
BAPがマージされたOpenVMSシステムの場合は,NPAGEDYN...システム・パラメータの値を一般に大きくしなければなりません。 システムを数日稼動した後, 次の3種類の方法のいずれかでこれらの値を調整できます。
SHOW MEM/POOL/FULL
を使用して,
NPAGEDYN/BAPプールの利用状況を分析します。その後,このコマンドの結果をもとに,SYSGEN
を使用してNPAGEDYN...システム・パラメータの値を変更します。
V7.2
OpenVMS Alphaバージョン7.2では,DECwindows Motif V1.2-5キットは参照形式(reference format) で提供されます。通常,DECwindowsキットは順次形式(sequential format) で提供されます。参照形式は性能に関する問題を回避するために使用されています。
順次形式では,DECwindowsキットはOpenVMSオペレーティング・システムのCD-ROM の1つのファイルとして表示されます。参照形式では,キットは展開表示されます。 キットを構成する個々のファイルは[DWMOTIF_ ALPHA125.KIT...]ディレクトリ階層構造にあります。
キットのProduct Definition File (PDF)を誤解しないでください。PDF (ファイルDEC-AXPVMS-DWMOTIF-V0102-5-1.PCSI$DESCRIPTION)はキットの一部に過ぎません。
参照形式と順次形式に違いはありますが,インストールやアップグレードの手順は同じです。PRODUCT コマンドの操作をどのような方法で実行した場合でも, これらの操作は両方の形式に対して同じように動作します。
DCL COPYコマンドを使用して参照形式のキットをコピーしないでください。 その場合は,/FORMAT=SEQUENTIAL修飾子を指定したPRODUCT COPYコマンドを使用して, キットがシングル・ファイルの順次形式キットにコピーされるようにしてください。
たとえば,OpenVMS Alphaオペレーティング・システムのCD-ROMがDKA400 にあるときに,DECwindows Motif V1.2-5キットをDKB100の[KITS]ディレクトリにコピーする場合は, 次のコマンドを使用します。
$ PRODUCT COPY DWMOTIF /VERSION=V1.2-5 /FORMAT=SEQUENTIAL - _$ /SOURCE=DKA400:[DWMOTIF_ALPHA125.KIT] - _$ /DESTINATION=DKB100:[KITS]
このコマンドは,順次形式のDECwindows MotifキットであるファイルDKB100:[KITS]DEC-AXPVMS-DWMOTIF-V0102-5-1.PCSI を作成します。このファイルはDCL COPY コマンドを使用してコピーできます。
V7.2
JavaバージョンA1.1をインストールしている場合には,OpenVMS Alphaバージョン7.2 にアップグレードする前に,Javaを削除する必要があります。 アップグレードを実行した後,JavaバージョンA1.1を再インストールできますが, 次回のアップグレードの際に再び削除しなければなりません。
アップグレードの前に稼動中のシステムからJavaを削除するには,次のコマンドを使用します。
$ PRODUCT REMOVE JAVA
また,バージョン7.2にアップグレードするときに,Javaを削除することもできます。 その場合は,オプション6,"Remove installed products"を選択してください。 表示されるメッセージに対して,ターゲット・システムの装置を入力します。 次に,製品の一覧からJavaを選択します。
V7.2
Spiralogはサポートされなくなり,OpenVMSバージョン7.2では動作しません。
V7.2
バージョン5.0より以前のDIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS Alphaをアップグレードする場合, 次のエラーが発生することがあります。
%PCSI-I-PRCOUTPUT, output from subprocess follows ... %LIBRAR-E-LOOKUPERR, error looking up UCX in $4$DKA300:[SYS0.SYSCOMMON.][SYSHLP]SDA.HLB;1 -LBR-E-KEYNOTFND, key not found %PCSI-E-EXERMVFAIL, product supplied EXECUTE REMOVE procedure failed %PCSI-E-OPFAILED, operation failed Terminating is strongly recommended. Do you want to terminate? [YES]
このエラーが発生するのは,OpenVMSアップグレードの一部としてDIGITAL TCP/IP Servicesをアップグレードした場合か,TCP/IP Servicesを単独でアップグレードした場合です。TCP/IP Services の以前のバージョンを削除すると,SDA Help ライブラリからUCXモジュールが削除されます。しかし,TCP/IP Services がインストールされた後,OpenVMSがアップグレードされている場合には,SDA Help ライブラリは新しいライブラリに変更されており,TCP/IP Services が以前のSDA Helpライブラリに挿入したUCXモジュールを見つけることができません。
DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMSを削除する場合も,この問題が発生することがあります。
DIGITAL TCP/IP Servicesのアップグレードまたは削除でこの問題が発生しないようにするには,"Do you want to terminate?" という質問に対して"NO" と応答します。NOと応答すると,操作を完了できます。
V7.2
DIGITAL TCP/IP Services for OpenVMS (UCX)バージョン4.2を削除するときに, 次のエラーが発生することがあります。
%PCSI-I-PRCOUTPUT, output from subprocess follows ... %DCL-E-OPENIN, error opening PCSI$SOURCE:[000000]CLEAN_SDA_HELP.COM; as input -RMS-F-DEV, error in device name or inappropriate device type for operation Portion done: 10% %PCSI-E-EXERMVFAIL, product supplied EXECUTE REMOVE procedure failed -RMS-F-DEV, error in device name or inappropriate device type for operation %PCSI-E-OPFAILED, operation failed Terminating is strongly recommended. Do you want to terminate? [YES]
DIGITAL TCP/IP Servicesのアップグレードまたは削除でこの問題が発生しないようにするには,"Do you want to terminate?" という質問に対して"NO" と応答します。NOと応答すると,操作を完了できます。
V7.2
バージョン6.2またはバージョン6.2-xからバージョン7.2にローリング・ アップグレードするときに,MEMORY CHANNELアダプタ(CCMAA- xx)を使用している場合には,アップグレードの前に第4.14.2.10.1項の特記事項を参照してください。
V7.2
X.25バージョン1.0-Gおよびそれ以前のバージョンはOpenVMSバージョン7.2 で動作しません。OpenVMSバージョン6.2からOpenVMSバージョン7.2, にアップグレードする場合には,アップグレードの前にX.25バージョン1.0-G を削除しなければなりません。オペレーティング・システムのアップグレード時にX.25 バージョン1.2とX25ALP_MUPA012 (X.25バージョン1.2A 用の必須更新キット)をインストールすることをお勧めします。
V7.2
X.25 for OpenVMS Alphaバージョン1.1-Bを使用している場合は,OpenVMS Alphaバージョン7.2をインストールする前に,X.25バージョン1.2 とX25ALP_MUPA012 (X.25バージョン1.2A用の必須更新キット)をインストールしなければなりません。 インストールしないと,X.25の起動時にシステム・ クラッシュが発生します。
X.25バージョン1.2をバージョン1.1-Bまたはバージョン1.1-B ECO01の上にインストールすると, 多くの警告メッセージが出力されます。
X.25バージョン1.1-B ECO03製品(X25ECO03)がシステムにインストールされている場合は,X.25 バージョン1.2をインストールする前に,PRODUCT REMOVE X25ECO03コマンドを使用してX25ECO03を削除することをお勧めします。X.25 バージョン1.2をインストールする前に,X25ECO03を削除しておかなかった場合は,PRODUCT エラー・メッセージと警告メッセージに応答しなければ, インストールを終了できません。バージョン1.2をインストールした後,X25ECO03 を削除すると,バージョン1.2に関連する一部のファイルが削除されてしまいますが, これは望ましくありません。
V7.1
ここでは,ALPHAbook 1ノートブック・コンピュータ固有のリリース・ノートをまとめます。
OpenVMS Alphaオペレーティング・システムでは,汎用のSCSI_MODEユーティリティが提供され, 特権ユーザはSCSI装置のモード・ページを変更できます。 このユーティリティを使用して自動ディスク・スピンダウン機能(automatic disk spindown) を有効にしておけば,約2ワットの電力を節約できます。 モード・ページはディスク・ドライブに保存されるので,電源をオフにしてもこの状態は保存されます。
次の例では,1分間のタイムアウトが経過した後,自動なSCSIディスク・ スピンダウン機能を有効に設定するに方法を示しています(1分以内のスピンダウン時間を選択するには, オフセットfの後の"01"を適切な分数に変更します。 値は2桁の16進数で指定します)。この手順は,ALPHAbook 1ノートブック・ コンピュータの内蔵ドライブに対してだけ使用してください。 この例に示したパラメータ値はDVAS-2810装置にだけ適用されます。 システムのSCSIディスク装置を確認するには,SHOW DEVICE/FULL DKコマンドを使用します。
$ define dcl$path sys$etc $ scsi_mode -devnam dka0 -devtyp DVAS-2810 -offset f 01 -page 38 -mount -save $! $! Processing Page #38h $! $! Cur 00______ 04______ 08______ 0C______ 10______ 14______ 18______ 1C______ $! 0000 11000008 001829D0 00000200 B80400B4 0000 $! $! Chng 00______ 04______ 08______ 0C______ 10______ 14______ 18______ 1C______ $! 0000 11000008 001829D0 00000200 B80400FF 0000 $! $! Sel 00______ 04______ 08______ 0C______ 10______ 14______ 18______ 1C______ $! 0000 00000008 001829D0 00000200 38040001 0000 $! Perform MODE SELECT to page 38h [y/n] ? y
コンソール環境変数をグラフィックスに設定して,ALPHAbook 1ノートブック・ コンピュータを起動すると,シリアル・ラインの名前(COM1)は変化します。ALPHAbook 1 では,COM1装置の名前はTTA0になります。
COM1装置はSYS$OPDRIVERではなく,SYS$YSDRIVERで制御されます。
コンソールがシリアルに設定されている場合は,装置名はOPA0になります。
ALPHAbook 1ノートブック・コンピュータには,Western Digital 90C24A グラフィックス・コントローラが内蔵されており,10.4インチ・アクティブ・ マトリックスTFT (Thin Film Transistor)ディスプレイに表示されます。
ビデオ・モニタ(CRT)が接続されている場合は,DECwindowsディスプレイ・ サーバ・ソフトウェア(接続されているビデオ・モニタを自動的に検出します) は,解像度を1024 x 768に設定し,TFTディスプレイを無効にします。 モニタが接続されていないとサーバが判断した場合は,表示サイズはLCD (800 x 600) に対応するように強制的に設定され,CRT出力は無効になります( コンピュータがバッテリで動作している場合は,電力を節約できます) 。
SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_SERVER_SETUP.COMファイルを変更すれば,サイズの選択を変更できます。
また,次の論理名に対してDCLコマンドDEFINE/SYSTEMを使用することで, 他のパラメータを変更することもできます。
TRUEとして定義されている場合は,システムのブート時に画面のサイズが要求されます。 プロンプトに対して10秒間何も応答しないと,省略時の値に設定されます( プライベート・サーバ・セットアップで省略時の設定を変更していない限り) 。
次の値のいずれかを指定できます。
値 | 結果 |
---|---|
1 | LCDのみの動作 |
2 | CRTのみの動作 |
3 | LCDとCRTの同時動作 |
次の規則に注意してください。
この論理名はヘルツ単位で別の垂直リフレッシュ速度を選択します(たとえば60 Hz) 。省略時の設定は次のとおりです。
モード | 解像度 | 垂直リフレッシュ速度(Hz) |
---|---|---|
LCDのみ | 800 x 600 | 56 |
CRTのみ | 640 x 480 | 72 |
800 x 600 | 72 | |
1024 x 768 | 70 | |
他のCRT | 640 x 480 | 60 |
640 x 480 | 70 | |
800 x 600 | 56 | |
800 x 600 | 60[1] | |
1024 x 768 | 60 | |
1024 x 768 | 75 | |
[1] 実際のリフレッシュは62 Hzである。 |
この論理名が1に設定されている場合は,次のことに注意してください。
ここでは,PCMCIAバスに関する注意事項をまとめます。
ALPHAbook 1システムでPCMCIAバスに対してOpenVMSでサポートされるカードは, 次のカードに制限されています。
OpenVMSオペレーティング・システムでは,最大1枚のイーサネット・カードと1 枚のFAX/モデム・カードを設定できます。
PCMCIAカードのホット・スワップ(コンピュータの稼動中のカードの取り外しと取り付け) はサポートされません。OpenVMSオペレーティング・システムが稼動しているときに,PCMCIA カードが挿入されたり,取り外されたりすると, システムがハングするか(システムは応答しなくなります),システム・ クラッシュが発生します。OpenVMSオペレーティング・システムの将来のリリースでは,PCMCIA カードのホット・スワップがサポートされるようになる予定です。
Apex Data ClipperCom V.34 International Data/FAX Modemカードの推奨される最高ボー・ レートは9600です。モデムにアクセスするには,次のDCL コマンドとモデム・コマンドを使用してください。
$ SET TERM/PERM/SPEED=9600/ALT/MODEM TTB0: $ SET HOST/DTE TTB0: at*ncxx at&k6 at&s1 at\g1 at\q1 at\x1)
(xxは国番号です。たとえば,米国は22です。国番号の一覧については,Apex Data ClipperCom V.34 のドキュメントを参照してください。)
Megahertz 28.8 FAX/Modemカードの推奨される最高ボー・レートは9600です。 モデムにアクセスするには,次のDCLコマンドとモデム・コマンドを使用してください。
$ SET TERM/PERM/SPEED=9600/ALT/MODEM TTB0: $ SET HOST/DTE TTB0: at&s1 at&r1
PCMCIAモデムでサポートされるオーディオ・フィードバック
電話呼び出しのステータスを示すために,オーディオ・フィードバックを利用できます。
Apex Data ClipperCom V.34 International Data/FAX ModemはPMDF FAXおよびGold-FAX ソフトウェアと正しく連携動作して,データを転送することができます。
Megahertz 28.8 FAX/ModemはPMDF FAXソフトウェアと正しく連携動作して, 最高19.2ボーのライン速度でデータを送受信します。しかし,Gold- FAXソフトウェアを使用してFaxを送信する場合には,Megahertz 28.8 FAX/Modemカードで可能な最高ボー・レートは9600ボーになります。
DECwindows Motifバージョン1.2-3に付属しているDECsoundユーティリティは,ALPHAbook 1 システムでサウンド・プロセッサをサポートしません。 オーディオのサポートはOpenVMS Multimediaサービス・キットで提供されますが, これはCompaqから個別にライセンスが提供されるレイヤード・ プロダクトです。
ALPHAbook 1のキーボードは,88個のキーがあるPCレイアウト・キーボードです。 ここではキーボードの設定方法と,特定のキーの機能を有効にする方法について説明します。
キーの表示どおりに動作するようにキーボードを設定することができ, OpenVMSユーザにとって使いやすいようにキーをマッピングすることもできます。 キーボードをこのどちらかに設定するには,次の操作を実行します。
キーボードを設定する手順は,現在のすべてのAlphaServerシステムやAlphaStation システムの場合と同じです。ただし,ALPHAbook 1のキーボードには, 他のシステムにある一部のキーがありません(不足しているキーを生成する方法については, 次の節で説明します)。
また,ミニドッキング・ステーションを使用すれば,LK411 (LK401レイアウト) 互換キーボードやPCXAL (PS2レイアウト)キーボードをAlphaBOOK 1 コンピュータに直接接続することもできます。
LKスタイルのキーボードにマッピングする場合は,次のことに注意してください。
>>> SET HOTKEY OFFこのコマンドを入力した後,INITコマンドを入力するか,またはシステムの電源をいったんオフにした後, オンにします。その後,右のALTキーを使用して, この節で説明するLKスタイルのキーボードの動作を実行できます。
LKスタイルのキー | ALPHAbookのキーの組み合わせ |
---|---|
PF1 | [SHIFT] [灰色のNumlock] |
PF2 | [RIGHT ALT] [灰色の/] |
PF3 | [RIGHT ALT] [灰色の*] |
PF4 | [RIGHT ALT] [0] |
KP, | [RIGHT ALT] [P] |
KP- | [LOCK] [RIGHT ALT] [P] |
KP_ENTER | [RIGHT ALT] [ENTER] |
KP. | [RIGHT ALT] [灰色の.] |
KP0 | [RIGHT ALT] [灰色の0] |
KP1 | [RIGHT ALT] [灰色の1] |
KP2 | [RIGHT ALT] [灰色の2] |
KP3 | [RIGHT ALT] [灰色の3] |
KP4 | [RIGHT ALT] [灰色の4] |
KP5 | [RIGHT ALT] [灰色の5] |
KP6 | [RIGHT ALT] [灰色の6] |
KP7 | [RIGHT ALT] [灰色の7] |
KP8 | [RIGHT ALT] [灰色の8] |
KP9 | [RIGHT ALT] [灰色の9] |
FIND | INS |
INS | HOME |
REMOVE | PAGE UP |
SELECT | DEL |
PREV | END |
NEXT | PAGE DOWN |
HELP | PRINT SCREEN |
DO | SCROLL LOCK |
PCMCIAイーサネット・カードのコントローラには制限があるため, ALPHAbook 1コンピュータはクラスタ環境でクラスタ・ブート・ノードとしてではなく, サテライト・ノードとしてだけ使用するようにしてください。
ここでは,AlphaServer 1000Aコンピュータに関するリリース・ノートをまとめます。
ここでは,AlphaServer 1000Aコンピュータの問題点と制限事項について説明します。
V7.1
AlphaServer 1000Aコンピュータでコンソール変数BUS_PROBE_ ALGORITHMをOLDに設定することはできません。デフォルト設定は NEWです。バス・プローブ・アルゴリズムを OLDにリセットすると,OpenVMSシステムは正しくブートされません。
V7.1
DEFPAアダプタを使用しているAlphaServer 1000AコンピュータでOpenVMS オペレーティング・システムをインストールしようとすると,インストールは失敗し,KERNEL STACK NOT VALID HALT エラー・メッセージが出力されることがあります。 このエラーが発生した場合は,システムの電源をいったんオフにした後, オンにして,インストールを再開してください。
V7.2
ここでは,AlphaServer 2100シリーズ・コンピュータ固有の情報をまとめます。
AlphaServer 2100システムと2100Aシステムで次のようなコンソール表示が出力された場合, この表示は正常であり,システム・エラーを示しているわけではありません。
P00>>>SET CONSOLE SERIAL P00>>>INIT VMS PALcode X5.48-112, OSF PALcode X1.35-81 starting console on CPU 0 initialized idle PCB initializing semaphores initializing heap initial heap 1c0c0 memory low limit = 132000 heap = 1c0c0, 13fc0 . . . probing hose 0, PCI probing PCI-to-EISA bridge, bus 1 probing PCI-to-PCI bridge, bus 2 *** unable to assign PCI base address *** bus 2, slot 7, function 0, size 00001000 (16 bit I/O) bus 1, slot 1 -- fra -- DEFEA bus 1, slot 2 -- vga -- Compaq Qvision bus 1, slot 3 -- pua -- KFESA bus 2, slot 1 -- pka -- NCR 53C810 bus 2, slot 6 -- pkb -- NCR 53C810 bus 2, slot 7 -- pkc -- DEC KZPSA bus 0, slot 7 -- ewa -- DECchip 21041-AA initializing keyboard Memory Testing and Configuration Status Module Size Base Addr Intlv Mode Intlv Unit Status ------ ----- --------- ---------- ---------- ------ 0 64MB 00000000 1-Way 0 Passed Total Bad Pages 0 Testing the System Testing the Disks (read only) Testing the Network econfig: 20041 99 econfig: 20042 04 econfig: 20043 00 AlphaServer 2100A Console V4.3-130, built on Oct 26 1996 at 19:44:57 P00>>>P
ここに示した表示で,KZPSAアダプタは正しくインストールされていますが, 次のエラー・メッセージが表示されます。
*** unable to assign PCI base address *** bus 2, slot 7, function 0, size 00001000 (16 bit I/O)
1 GB以上のメモリを装備したAlphaServer 2100システムでは,Adaptec 1740/1742 SCSIコントローラ(PB2HA-SA)はサポートされません。コントローラがこのようなシステムに接続されている場合は, 次のメッセージがオペレータのコンソールに表示されます。
%PKJDRVR-E- The direct DMA window does not map all of memory. Port is going OFF LINE.
ここでは,AlphaServer 4100コンピュータ固有のリリース・ノートをまとめます。
ここでは,AlphaServer 4100の制限事項について説明します。
V7.1
AlphaServer 4100システムでは,ECU (EISA Configurationユーティリティ) の自動スタートアップ機能はサポートされません。ここで説明する手順に従ってください。
AlphaServer 4100システムで別のオペレーティング・システムからOpenVMS に切り換える場合には,OpenVMSでテストされていないEISAボードを取り外し,EISA Configuration ユーティリティ(ECU)を実行しなければならない可能性があります。
他のプラットフォームでECUを実行するには,ECUコマンドを使用します。 AlphaServer 4100でECUを実行するには,ALPHABIOSコマンドを使用します。 その後,ALPHABIOSユーティリティ・メニューからECUを実行します。
ECUの使用の詳細については,『AlphaServer 4100 System Drawer User's Guide』を参照してください。
V7.1
OpenVMSオペレーティング・システムをブートした後,次のメッセージが画面に表示されることがあります。
*****Config packet buffer allocation failure: Continuing without writing Errorlog
このメッセージは,SYSGENパラメータERLBUFFERPAGESによって設定されたデフォルトに対して,Field Replaceable Units (FRU) テーブルが大き過ぎることを示します。 これは単なる警告メッセージであり,この再ブートでFRU テーブルがエラー・ログに書き込まれなかったことを示します。
このメッセージが表示された場合には,ERLBUFFERPAGESパラメータを4 (デフォルト)から6に変更してください。次の例では,SYSGENユーティリティを使用してパラメータ値を変更する方法を示しています。
$ MCR SYSGEN SYSGEN>use current SYSGEN>set erlbufferpages 6 SYSGEN>write current SYSGEN>exit
システムを再ブートした後,この警告がもう一度表示される場合は,警告メッセージが表示されなくなるまで,ERLBUFFERPAGES パラメータの値を2 刻みで大きくしてください(最大値は32)。ERLBUFFERPAGESの最終サイズ( 問題を解決できた値)は,システムの構成に応じて異なります。FRUテーブルがERLBUFFERPAGES パラメータで設定される上限を超える場合は, OpenVMS Alphaオペレーティング・システムのブート時にエントリがエラー・ ログ・ファイルに書き込まれません。
ここでは,AlphaServer 8200/8400システムのリリース・ノートをまとめます。
ここでは,AlphaServer 8200/8400システムの制限事項について説明します。
V7.2
エラー・ログ・バッファのサイズはSYSGENパラメータERLBUFFERPAGESで制御され, 最大値は32ページレットです。AlphaServer 8200/8400または4100 システムで,OpenVMS Alphaオペレーティング・システムのブート時にField Replaceable Unit (FRU) テーブルがこの上限を超える場合には, エントリはエラー・ログ・ファイルに書き込まれません。
V7.1-1H1
AlphaServer 8200システムでは,電源レギュレータに環境状態を検知するセンサーが組み込まれていません。 したがって,DSM Systemサブエージェントの温度および電源MIB グループにデータを報告することができません。
AlphaServer 8400システムでは,電源レギュレータに環境センサーが組み込まれていますが, 一部の構成ではDSM Systemサブエージェントに環境情報が正しく報告されません。 この問題は温度および電源MIBグループに影響し, ソフトウェアの将来のリリースで解決される予定です。
AlphaStation 255でPowerStormグラフィックス・カードを使用する場合のリリース・ ノートについては,第1.12.2.2 項を参照してください。
ここでは,DEC 7000システムのリリース・ノートをまとめます。
ここでは,DEC 7000システムの動作の変更点について説明します。
V7.1
OpenVMS Alphaバージョン7.1以降,システム・コンソールからCtrl/Pを入力することにより実行されるリモートhalt コマンドは,次のコピーライト・ バナーが表示されるまで,ブート時に動作しません。
$! Copyright (c) 1996 Digital Equipment Corporation. All rights reserved.
OpenVMSの以前のバージョンでは,システム・コンソールからCtrl/Pを入力すると, ブートのどの時点でも,システムはコンソール・プロンプトに戻っていました。
ここでは,OpenVMS Alphaシステム用のDECwindows X11ディスプレイ・サーバのリリース・ ノートをまとめます。
ここでは,DECwindows X11ディスプレイ・サーバの動作の変更について説明します。
V7.1
OpenVMS Alphaバージョン7.1以降,ワークステーションまたはサーバに次のQvision グラフィックス・ボードのいずれかが組み込まれている場合, Ctrl/F2を押してウィンドウ・モードからコンソール・モードに切り換えることができなくなりました。
S3 Trio64グラフィックス・ボード(PB2GA-JA/JB)の場合,この動作を実行すると, 常にTRUE (真)が返されます。
オペレータ・コンソールは,Motifベースのウィンドウ・オプションを使用してサポートされるようになりましたが, このオプションはDECwindows の起動時に有効に設定されます。詳細については,第2.12.2.4項を参照してください。
現在でもCtrl/F2を使用して,コンソール・モードからウィンドウ・モードに切り換えることができます。
ここでは,DECwindows X11ディスプレイ・サーバの制限事項について説明します。
V7.2
バージョン7.2で次のグラフィックス・ボードをサポートするには, DIGITAL Open3D for OpenVMS Alphaバージョン4.7以上をインストールしなければなりません。
DIGITAL Open3D製品は3D拡張機能OpenGL,PEX,PCMも提供します。
V7.2
PowerStorm 3D30および4D20 (TGA2)グラフィックス・カードを使用しているAlphaStation 255 システムで,Style ManagerのBackdropダイアログ・ ボックスでInlayColorまたはInlayPlainバックドロップを選択すると,システムはハングします。 この場合は,システムを再ブートしなければなりません。
S3 Trio32またはTrio64グラフィックス・カードを装備しているAlphaコンピュータでは, シングル・スクリーン・ディスプレイしかサポートされません。 マルチスレッド・グラフィックスはサポートされません。
ここでは,DMCCのリリース・ノートをまとめます。
ここでは,DMCCの制限事項について説明します。
V7.2
OpenVMSバージョン7.2を稼動している場合,DIGITAL Modular Computing Components 21164Aシステムで次のクラッシュが発生することがあります。
CPUSPINWAIT, CPU spinwait timer expired
この問題を回避するには,SYSTEM_CHECKパラメータを無効にしてシステムを再ブートします。 再ブート時に次のコマンドを使用して,SYSTEM_CHECK パラメータを無効にします。
>>> boot -flags, 0,1 bootdevice SYSBOOT> SET SYSTEM_CHECK 0 SYSBOOT> CONTINUE
V7.2
KZPDA SCSIコントローラおよびPBXGAグラフィックス・カードをDIGITAL Modular Computing Components (DMCC) Alpha 5/366および5/433 PICMG SBCのブリッジの後ろにあるスロットに挿入することはできません。
V7.2
Alpha 4/233 (21064a),4/266 (21164a),5/366,5/433 DMCCシステムでSRM コンソールを更新するには,SRMコンソールまたはAlphaBIOSセットアップを選択しなければなりません。 コンソールは1つだけ格納できます。
SRMとAlphaBIOSコンソールの両方を誤って更新した場合は,AlphaBIOSセットアップ・ メニューが表示されます。この後,SRMコンソールに戻るオプションは ありません。AlphaBIOSセットアップ・メニューを終了し,SRM コンソールに戻るには,次のインターネット・サイトにあるFirmware Update ユーティリティを使用しなければなりません。
ftp://ftp.digital.com/pub/Digital/Alpha/firmware/index.html
ここでは,オハイオ州立大学(OSU) HTTPサーバに関するリリース・ノートをまとめます。
ここでは,OSU HTTPサーバの問題点について説明します。
V7.2
OpenVMSバージョン7.2でOSU HTTPサーバを使用する場合は,このサーバのバージョン3.3A 以上をインストールしなければなりません。このサーバの以前のバージョンでは,"privrequest shutdown" または"privrequest restart"コマンドを使用するときにハングする可能性があります。
バージョン3.3Aは次のWebサイトからダウンロードできます。
http://www.er6.eng.ohio-state.edu/www/doc/serverinfo.html
サーバの新しいバージョンをインストールできない場合は,次の場所にあるサーバ・ メーリング・リスト・アーカイブから以前のバージョン用の小さなソース・ パッチを入手することができます。
http://celia.kjsl.com/htbin/hypermail/..vms-web-daemon:[1998]/MAY?thread=pat ch/3
ここでは,RF31T,RF31T+,RF35,RF35+,RF73,RF74 DSSIディスク・ドライブのリリース・ ノートをまとめます。
ここでは,特定のRF31T,RF31T+,RF35,RF35+,RF73,RF74 DSSIディスク・ ドライブの問題点について説明します。
V6.2
RF31T,RF31T+,RF35,RF35+,RF73,RF74 DSSIディスク装置の以前のバージョンのマイクロコードには問題があり, データが失われる可能性があります。 これらの装置のいずれかからデータを読み込むときに,装置でコントローラ・ メモリ・エラー(エラー検出/訂正(EDC)エラーとも呼びます) が発生していた場合,問題が発生することがあります。このエラーは仮想サーキットの閉鎖やハードウェアの障害によって発生している可能性があります。
これらの装置を使用する場合は,マイクロコードのリビジョン・レベルを確認してください。 マイクロコードのリビジョン・レベルが表 1-2 に示されている値より低い場合は, マイクロコードを更新してください。RF31T,RF31T+,RF35+を除く他のすべてのモデルのマイクロコードは, 最新のOpenVMSバイナリ・ディストリビューションCD-ROM にあります。
DSSIディスク装置のマイクロコード・リビジョン・レベルを表示するユーティリティ・ プログラムであるRF_VERSユーティリティもCD-ROMに格納されています。 このユーティリティ・プログラムの使い方とマイクロコードの更新方法については, ここで説明します。
DSSIディスクのマイクロコードのうち,表 1-2 に示したリビジョン・レベル以上がサポートされます。
装置タイプ | サポートされるマイクロコードの最低リビジョン・ レベル |
---|---|
RF31T | T387E |
RF31T+ | T387E |
RF35 | T392D |
RF35+ | T392D |
RF36 | V427P |
RF73 | T392D |
RF74 | V427P |
DSSIディスク装置のマイクロコード・リビジョン・レベルを表示するには, 次の手順を実行します。
$ SET PROCESS /PRIVILEGE=(DIAGNOSE,CMKRNL,SYSPRV) $ SHOW DEVICE FYA0:
VAXシステムでSHOW DEVICEコマンドがエラーになった場合は,次のコマンドを入力します。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN SYSGEN> CONN FYA0/NOADAP SYSGEN> ^Z
AlphaシステムでSHOW DEVICEコマンドがエラーになった場合は,次のコマンドを入力します。
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> IO CONNECT FYA0: /NOADAP SYSGEN> ^Z
次の例はRF_VERSユーティリティから出力される表示です。
Program Name: RF_VERS Revision Level: V1.2s NOTICE: This program does not currently support the RF72 or any HSDxx controllers. See next version for support. DSSI disks currently on this system as seen by RF_VERS Device Node Status Hardware Firmware Name Name Type Version _$22$DIA7: R4JL2I mounted RF73 T387A _$22$DIA6: R4I0BG mounted RF73 T387A _$22$DIA8: R4XLWE mounted RF73 T387A _$22$DIA2: R4FCZK mounted RF73 T387A _$22$DIA3: R4CKCG mounted RF73 T387A _$22$DIA4: R4ZKUE mounted RF73 T387A _$22$DIA9: R4GYYI mounted RF73 T387A _$22$DIA1: R4XRYI mounted RF73 T387A
装置のマイクロコードを更新するには, 表 1-3から装置とプラットフォームにとって適切なコマンドを使用します。
装置タイプ | プラットフォーム | コマンド |
---|---|---|
RF35 | Alpha | $RUN SYS$ETC:RF35_T392F_DEC_ALPHA.EXE |
RF35 | VAX | $RUN SYS$ETC:RF35_T392F_DEC.EXE |
RF36 | Alpha | $RUN SYS$ETC:RF36_V427P_DEC_ALPHA.EXE |
RF36 | VAX | $RUN SYS$ETC:RF36_V427P_DEC.EXE |
RF73 | Alpha | $RUN SYS$ETC:RF73_T392F_DEC_ALPHA.EXE |
RF73 | VAX | $RUN SYS$ETC:RF73_T392F_DEC.EXE |
RF74 | Alpha | $RUN SYS$ETC:RF74_V427P_DEC_ALPHA.EXE |
RF74 | VAX | $RUN SYS$ETC:RF74_V427P_DEC.EXE |
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