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この章では,PostScriptプリンタで印刷するときに出力されるメッセージの解析方法と, 発生する可能性のある問題の解決方法について説明します。 問題を解決するために特権を必要とする場合には,システム管理者に連絡してください。
プリント・ジョブに関する問題を検出し,問題を理解し,問題を解決するには, 処理中のプリント・ジョブに関する情報を入手しなければなりません。 次に,情報を収集する方法について説明します。
$ PRINT/PARAMETERS=MESSAGES=PRINT MYFILE.PS
$ PRINT/PARAMETERS=MESSAGES=KEEP MYFILE.PS
プリント・ジョブ・メッセージを解析することにより,プリント・ジョブに関する問題を解決し, より効率よくプリント・ジョブをキューに登録することができます。
まず,メッセージがどこから出力されたかを判断しなければなりません。 一部のメッセージはプリンタのPostScriptコードから出力されます(第18.2.1項を参照)。
また,DECprint Supervisorソフトウェアからも多くのメッセージが出力されます。 さらに,印刷中のファイルやOpenVMS システムからメッセージが出力されることもあります(第18.2.2項を参照)。
PrintServerプリンタで印刷する場合には,PrintServer Supporting Hostソフトウェアからメッセージが出力されることもあります(第18.2.3項を参照)。
PostScriptエラーは," offending command is name"という表現によって識別することができます。
PostScriptプリンタにはPostScriptインタプリタが含まれており, PostScriptコードをハードウェア機能に変換し,マーキング機能を通じてデータを物理ページに転送します。
多くのアプリケーションによってPostScriptファイルが作成され,また多くのプリンタで, それらのPostScriptファイルが印刷されています。しかし, ファイルとプリンタの間に完全に互換性があるとはかぎりません。
PostScriptの印刷に関する一部の問題は,第6.6 節で説明する手法に従って解決することができます
アプリケーションでPostScriptレベル2ファイルが作成される場合には, PostScriptレベル2をサポートするプリンタが必要です。PostScriptレベル1 ファイルは,PostScriptレベル1プリンタとLevel 2プリンタの両方で印刷することができます
PostScriptエラーがPostScript以外のファイルを印刷することによって発生した場合には, そのファイルを作成したアプリケーションを変更しなければなりません。
すべてのPostScriptプリンタですべてのPostScriptイメージと文書を印刷できるわけではありません。 使用しているプリンタのタイプに応じて,特定のPostScript ファイルがプリンタの仮想メモリの制限を超える場合と, 超えない場合があります。これらのファイルを正しく印刷できるかどうかは, 主に次の要素によって左右されます。
ファイルを印刷できず,次のエラー・メッセージが表示された場合には, プリント・ジョブはプリンタの仮想メモリの容量を超えています。
%DCPS-W-VMERROR, vmerror: PostScript virtual memory exhausted - offending command is string.
次のいずれかの操作を実行することにより,問題を解決することができます。
DECprint Supervisorソフトウェアからのメッセージは,DCPS という接頭辞から始まります。これらのメッセージと, メッセージで問題が示されたときに実行しなければならない処置については, 付録 Aを参照してください。
OpenVMSシステムでは,OpenVMS batch/printキューイング・システムを対象にしてキュー・ マネージャが提供されます。プリント・ジョブが停止した場合や, キュー・マネージャによってプリント・ジョブが終了した場合には, ターミナルにOpenVMSメッセージが送信されます。PRINTコマンドに/NOTIFY を指定することにより,メッセージが通知されるように設定した場合には,OpenVMS キュー・マネージャとDECprint Supervisorソフトウェアの両方からメッセージが出力されます。
PrintServerソフトウェアはPrintServerプリンタの管理機能を提供し,プリント・ ジョブで問題が発生した場合に,そのことを示すメッセージを送信します。 リモート・コンソール機能あるいはプリンタ・ステータス・モニタを使用すれば, プリンタの現在の状態を確認することができます。
PCあるいはMacintoshアプリケーションで作成したファイルは,プリンタあるいはDCPS との互換性を持たない可能性があります。詳細については, 第4.3節を参照してください。
PRINTパラメータに関するエラー・メッセージが出力された場合には, HELPコマンドを使用してパラメータ値が正しいかどうかを確認することができます。PRINT パラメータに関するヘルプ情報は,HELP PRINT_ PARAMETERコマンドを入力することにより表示することができます。
プリンタ固有の機能を制御するパラメータの場合には,HELPファイルは受け付けることができるパラメータを表示します。HELP PRINT_PARAMETER の後にパラメータ名( たとえばINPUT_TRAY)を指定してください。続いて,プリンタ・ モデルの名前を入力します。
たとえば,PrintServerプリンタの給紙トレイの値の一覧を表示するには, 次のコマンドを入力します。
$ HELP PRINT_PARAMETER INPUT_TRAY PRINTSERVER
PRINT_Parameter INPUT_TRAY PrintServer_Printers +-------------------------------------+ | Input tray | PrintServer | | Values | 20 | 32 | 40 | 17 | +-------------------------------------+ | MANUAL_FEED | | | | X* | | NOMANUAL_FEED | | | | X* | +-------------------------------------+ | BOTTOM | X | X | | X | +-------------------------------------+ | TOP | X | X | X | X | +-------------------------------------+ | ENVELOPE_FEEDER | | | | X | +-------------------------------------+ | LCIT | X | X | X | X | +-------------------------------------+ | MIDDLE | X | X | X | | +-------------------------------------+ * With PrintServer Supporting Host V5.0