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まえがき


本書の目的

本書は,DEC XTPU (DEC eXtended Text Processing Utility)言語について説明します。 英語版のDECTPUとDEC XTPUの相違点についてのみ記述されていますので, 本書に記述されていない機能の解説は, 『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。

本書は主に参照資料として使用するように構成されています。


対象読者

本書はDEC XTPUで拡張された機能に関する解説書であり, 読者が一般的な DECTPUの機能を理解していることを前提としています。 一般的なDECTPUの機能については 『DEC Text Processing Utility Reference Manual』を参照してください。 DEC XTPUの一部の高度な機能, たとえばコール可能なインターフェイスやFILE_PARSE組込みプロシージャなどは, OpenVMSシステムの概念を十分理解した経験の豊富なシステム・プログラマを対象としています。 OpenVMSオペレーティング・システムに関するマニュアルについては, この後の "関連資料" の節を参照してください。


本書の構成

本書は,6つの章と2つの付録から構成されています。

第1章 DEC XTPUの概要を示します。
第2章 DEC XTPUのデータ・タイプのうち,文字セットに関連するものについて詳しく説明します。
第3章 DEC XTPUの字句要素について説明します。 この中には文字セット,識別子,変数,定数,およびDEC XTPU言語ステートメントなどの予約語が含まれています。
第4章 DEC XTPU組込みプロシージャのうち,機能拡張のために追加, または変更された組込みプロシージャについて説明します。
第5章 DEC XTPUを呼び出す方法を示します。
第6章 DEC XTPUのコール可能なインターフェイスについて説明します。
付録 A DEC XTPUでサポートされる端末装置について説明します。
付録 B DEC XTPUで英語版に追加されたメッセージとその省略形,および重大度レベルのリストを示します。


関連資料


表記法

DEC XTPUプログラムでは, 字下げやスペーシングなどの特殊なフォーマッティングは必要とされません。 本書のプログラミングの例では, DEC XTPUプログラムを作成するためのいろいろな方法を示すために, 複数の異なるフォーマッティング・スタイルが使用されています。 プロシージャに含まれる長いステートメントは複数行に分割することにより,読みやすくなっています。 本書で使用されているフォーマットに必ずしも従う必要はなく, 自分の使いやすいフォーマットを使用することができます。

本書では以下の表記法を使用します。

表記法 意味
[Return] 四角形で囲まれたこの記号は,キーボードのキーを押すことを示します。 たとえば,[Return]はReturnキーを押すことを示します。
[Ctrl/x] [Ctrl/x]の記号は,Ctrlキーを押しながら,同時にあるキーを押すことを示します。 たとえば,[Ctrl/c]はCtrlキーとc文字キーを同時に押します。
[PF1/X] [PF1/X]の記号は,最初に[PF1]キーを押し,離した後, 別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。
. . . 例の中で水平反復記号は,次のいずれかを示します。

  • 文中のオプショナル引数が省略されていること

  • 前の項目(1つ以上)を1回以上繰り返すことができること

  • 追加パラメータ,値,あるいは他の情報を入力でること
 .
 .
 .
垂直反復記号は,コード例やコマンド形式から項目が省略されていることを示します。 このように項目が省略されるのは, その項目が説明している内容にとって重要でないからです。
引用符(") 引用符は,二重引用符(")を意味します。
アポストロフィ(') アポストロフィは,単一引用符(')を意味します。
( ) 括弧は,複数のオプションを選択するときに, 選択項目を括弧で囲まなければならないことを示します。
[ ] 大括弧は,項目が省略可能であることを示します。
{ } 中括弧は,必ず1つを選択しなければならない項目を囲むために使用します。
[, ...] カンマと水平方向の反復記号を囲む大括弧は, 前の項目を一回または複数回繰り返すことができることを示します。 複数の項目は,カンマで区切らなければなりません。
UPPERCASE TEXT 英大文字のテキストは,コマンド,修飾子, ルーチン名,ファイル名,ファイル保護コード名,システム特権の短縮形を示します。
太字 太字のテキストは,新しい用語を導入する場合や,引数,属性,条件の名前を示すために使用します。

また,マニュアルのオンライン・バージョンでユーザ入力を示す場合も, 太字のテキストを使用します。

italic text イタリック体のテキストは,システム・メッセージやコマンド・ラインの中で,変化する可能性のある情報を示します。
コード例で使用されているハイフンは, 要求に対する追加引数が後続の行に指定されることを示します。
数字 特に示した場合を除き,説明文の内部で使用している数字はすべて10進数です。 数値が10進数以外(2進数,8進数,16進数)の場合には,そのことが明記されます。


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