日本語Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS
システム・マネージャーズ・ガイド


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10.9.2 不正な用紙枚数

LN17+psプリンタの制限のため,ジョブ・トレーラ・ページと OpenVMSアカウンティング・ファイルで報告される用紙の枚数が数枚少ない場合があります。現在のところ対処方は報告されていません。

10.9.3 フォントのダウンロードと削除

LN17+psのオプションのハード・ドライブからのフォントのダウンロードまたはフォントの削除を行うことができます。これには, 付録 C で説明する FONT_DOWNLOADER.COMプロシージャを使用します。

10.9.4 色の違うセパレータ・ページとトレイの切り換え

LN17+psは,指定されたトレイが空になったときに,給紙トレイを切り換えることができます。省略時には,トレイの切り換えは無効になっています。現在,DCPS$queuename_SEPARATOR_PAGE論理名を使用して色の違うセパレータ・ページを指定している場合,トレイの切り換えが無効になっていることを確認した方がよいでしょう。

トレイの切り換えを無効にするには,プリンタ・コンソールの PostScript メニューを使用します。詳細については,『LN17ps User Guide』を参照してください。

DCPS$queuename_SEPARATOR_PAGE論理名の値には,次のPostScriptトレイ番号のいずれかを使用します。

0 メイン・トレイ
1 フロント・トレイ
2 下段トレイ1
3 下段トレイ2

10.10 DIGITAL Laser Printer LN20

10.10.1 不正な用紙枚数

LN20プリンタの制限のため,ジョブ・トレーラ・ページと OpenVMSアカウンティング・ファイルで報告される用紙の枚数が誤っていることがあります。現在のところ対処法は報告されていませんが, LN20はプリンタの使用状況を追跡するために使用できるアカウンティング機能を持っています。

10.11 DIGITAL Laser Printer LN40

10.11.1 不正な用紙枚数

LN40プリンタの制限のため,ジョブ・トレーラ・ページと OpenVMSアカウンティング・ファイルで報告される用紙の枚数が誤っていることがあります。現在のところ対処法は報告されていませんが, LN40はプリンタの使用状況を追跡するために使用できるアカウンティング機能を持っています。

10.11.2 最初のジョブが誤ってオフセットされることがある

LN40 プリンタに電源を投入した後,最初に印刷される DCPS ジョブは,誤ってジョグされることがあります。これは,LN40 の OFFSET STACKING が ON に設定され,COLLATION が OFF に設定されている場合にだけ起こります。

10.12 Compaq および DIGITAL Laser Printer LNC02

10.12.1 最小のファームウェア・バージョン

DCPSの raw TCP/IPプロトコルで LNC02を使用するには,プリンタがファームウエア・バージョン System Release 1.1.1,Revision 3.11 以上を使用する必要があります。このファームウェアのバージョン番号は,プリンタのスタートアップ・ページに表示されます。

10.12.2 不正な用紙枚数

LNC20プリンタの制限のため,ジョブ・トレーラ・ページと OpenVMSアカウンティング・ファイルで報告される用紙の枚数が誤っていることがあります。現在のところ対処法は報告されていませんが, LNC20 はプリンタの使用状況を追跡するために使用できるアカウンティング機能を持っています。

10.13 DIGITAL PrintServer 17プリンタ

10.13.1 色の違うセパレータ・ページとトレイの切り換え

PrintServerソフトウェア,バージョン5.0は, PrintServer 17シリーズのプリンタに,給紙トレイのフェイルオーバ機能を追加します。この機能により,プリンタは,指定されたトレイが空になったときに,同じサイズのメディアが入っている別の給紙トレイに自動的に切り換えることができます。この機能は,省略時に有効に設定されています。

現在,色の違うフラグ・ページを使用している場合は,この機能を無効にした方がよいでしょう。給紙トレイのフェイルオーバを無効にするには,次の操作を実行します。

  1. LPS$SUPPORT:LPSDEFAULTS.<printer name>を編集します。

  2. /TraySwitch パラメタを検索します。


      /TraySwitch true  % 給紙トレイのフェイルオーバを制御します。 
                        % false = 無効 
                        % true = 有効 
    

  3. TraySwitchパラメータの値を,"true"から"false"に変更します。 PostScriptは大文字小文字を区別します。有効な値は"true"または"false"のみです。


      /TraySwitch false % 給紙トレイのフェイルオーバを制御します。 
                        % false = 無効 
                        % true = 有効 
    

  4. リモート・コンソール機能でRECONFIGUREコマンドを入力して,変更内容を有効にします。


    $ MCR LPS$CONSOLE <printer name> 
    LPS> PRIV 
    Password: <password> 
    LPS> RECONFIG 
    LPS> EXIT 
    

詳細については,『 DEC PrintServer Supporting Host Software for OpenVMS Management Guide 』を参照してください。

10.14 HP LaserJet IIIDプリンタ

10.14.1 ジョブが "Starting" 状態のままとなること

論理名DCPS$queuename_NO_SYNC を使用することにより, PostScript レベル 2カートリッジを使用して HP LaserJet IIIDプリンタに印刷する際の,報告されている問題を解決することができます。このカートリッジには,ホストに送信する状態メッセージを破壊するという既知の問題があります。これにより,DCPSが同期シーケンスを使用しようとすると,ジョブが "Starting" 状態で停止してしまうことがあります。詳細については, 第 3.4.3 項 を参照してください。

10.14.2 両面印刷時の不正な用紙枚数

HP LaserJet IIID,その他いくつかのHP LaserJet プリンタは,内部的に物理シートを数えるのではなく,イメージ処理されたページを数えます。したがって,トレーラ・ページの"Sheets printed"のデータは,処理されたイメージの数を反映します。たとえば,バースト・ページとトレーラ・ページが有効で, /PARAMETERS=(SIDES=2)を指定した6ページのプリント・ジョブは, 5 ページしか印刷されていない場合でも "Sheets printed"は 8 ページと表示されます。

10.15 HP LaserJet IIISiプリンタ

10.15.1 ネイティブなPCLジョブにおける不正な用紙枚数

HP LaserJet IIISiプリンタは,ネイティブなPCLファイルの印刷時に用紙の枚数を数えません。トレーラ・ページとOpenVMSアカウンティング・システムのいずれにおいても,ジョブの終わりに報告される枚数は,ジョブ・セパレータ・ページのように, PostScriptモードで印刷された用紙のみです。現在のところ対処法は報告されていません。

10.15.2 両面印刷時の不正な用紙枚数

HP LaserJet IIISiプリンタは,用紙の枚数について, 第 10.14.2 項 と同じように動作します。

10.16 HP LaserJet 4SiMXプリンタ

10.16.1 両面印刷時の不正な用紙枚数

HP LaserJet 4SiMXプリンタは,用紙の枚数について, 第 10.14.2 項 と同じように動作します。

10.17 HP LaserJet 5Mプリンタ

10.17.1 給紙トレイ選択時の問題

DCPSは,HP LaserJet 5Mについて, INPUT_TRAYパラメータの明示的な値を無視して,他の給紙トレイの用紙を使用することがあります。 DCPSはまた,tray 1が空の場合,それが標準トレイであっても TRAY_1が利用可能でないと報告することがあります。

これらの問題はともに,対象のトレイが空かそれ以外の理由で利用できない場合に,プリンタが他の給紙トレイを選択しようと試みることに関連しています。これらの問題を回避するには,HP 5Mコンソールを使用して, tray 1が"カセット"であることを指定し,利用可能な給紙トレイのうち,1つを除く他のトレイを全部ロックアウトします。詳細については,プリンタのユーザ・マニュアルを参照してください。

10.17.2 両面印刷時の不正な用紙枚数

HP LaserJet 5Mプリンタは,用紙の枚数について, 第 10.14.2 項 と同じように動作します。

10.18 HP LaserJet 5SiMXプリンタ

10.18.1 次のトレイへのジョブ・トレーラ・ページ印刷

ネットワーク管理者が,プリンタに付属の管理ソフトウェアを使用して,メールボックス・トレイを"ジョブ・セパレータ・モード" にすると,DCPSジョブ・ログ・ページおよびトレーラ・ページは,ジョブの他の部分とは別に,次のトレイに印刷されます。

10.18.2 用紙に対するメモリ不足: 利用不能なトレイ

現在のメモリ構成では印刷することができない用紙サイズが給紙トレイに装着された場合, DCPSはトレイが利用不能であると報告します (メモリの必要条件については,HP5SiMXのユーザーズ・ガイドを参照してください)。

10.18.3 用紙に対するメモリ不足: サポートされない両面印刷

現在のメモリ構成では両面印刷することができない用紙サイズが給紙トレイに装着された場合, DCPSは両面印刷がサポートされていないと報告します (メモリの必要条件については,HP5SiMXのユーザーズ・ガイドを参照してください)。

10.18.4 両面印刷時の用紙枚数の誤り

HP LaserJet 5SiMXプリンタは,用紙の枚数について, 第 10.14.2 項 と同じように動作します。

10.19 HP LaserJet 4000,4050 および 5000

10.19.1 最小のファームウェア・バージョン

DCPS から HP LaserJet 4000 または 5000 プリンタを使用するには,プリンタでファームウェア・バージョン 19980714 MB3.68 以上を使用している必要があります。 HP LaserJet 4050 プリンタを使用するには,プリンタでファームウェア・バージョン 19991030 MB6.30 以上を使用していることを推奨します。このファームウェア・バージョン番号は,プリンタの構成ページに Firmware Datecode として表示されます。

プリンタでこれより古いバージョンのファームウェアを使用している場合は, HP に連絡して適切なバージョンを要求してください。新しいファームウェアは,SIMM として送付され,プリンタに装着するようになっています。

10.20 HP LaserJet 8000,8100 および 8150

10.20.1 オプションのメールボックス

HP LaserJet 8000 プリンタのオプション設定に応じて,DCPS は,このプリンタのオプション・メールボックス・ビンに,1 から 5,1 から 7,または 1 から 8 のいずれかの番号を付けます。これは,ビン側面のプラスティックに刻印された数字に一致します。これに対し,プリンタのコンソールでは,これらのビンに 2 から 9 の番号を付けて参照します。使用しているプリンタ・モデルの番号付け,および異なるオプションと構成によるトレイの目的についての詳細は,『HP LaserJet User Guide』を参照してください。

10.20.2 キューの起動に関する問題

このシリーズのいくつかのモデルでは,DCPS ジョブを開始できないことがあります。この問題を解決するには,プリンタを PostScript モードに設定するか,または DCPS の PostScript の同期化を抑制します。詳細については, 第 3.4.3 項 または『日本語DECprint Supervisor Version 2.0 for OpenVMS リリース・ノート』を参照してください。

10.20.3 最小のファームウェア・バージョン

DCPS から HP LaserJet 8000 プリンタを使用するには,プリンタでファームウェア・バージョン 19980610 MB4.28 以上を使用している必要があります。このファームウェア・バージョン番号は,プリンタの構成ページに Firmware Datecode として表示されます。

プリンタでこれより古いバージョンのファームウェアを使用している場合は, HP に連絡して適切なバージョンを要求してください。新しいファームウェアは,SIMM として送付され,プリンタに装着するようになっています。

10.21 HP XL300プリンタ

10.21.1 通信に関連する問題

XL300プリンタが,XL300プリンタに印刷されるファイルに,クイック・サクセションから返された複数のユーザ・データ・メッセージが含まれている場合,メッセージの一部が失われたり,誤って返されたりすることがあります。また,ときによっては,DECprint Supervisorが返すメッセージが誤って伝達されることがあります。これにより,ユーザの端末に誤ったメッセージが返されます (/NOTIFYが設定されている場合)。そうでない場合,ジョブは正しく印刷されます。

10.22 Lexmark Optra Rt+プリンタ

10.22.1 トレイのリンクとINPUT_TRAY

プリンタ・コンソールによってトレイのリンクが有効になっている場合,リンクされたトレイは, INPUT_TRAYパラメータを使用して個別に選択することができません。 INPUT_TRAYパラメータでリンクされたトレイを指定すると,それ自体のアルゴリズムに従って,リンクされたトレイのいずれかが選択されます。

10.23 Lexmark Optra S

10.23.1 キューの起動に関する問題

このシリーズのいくつかのモデルでは, DCPS ジョブを開始できないことがあります。この問題を解決するには,プリンタを PostScript モードに設定するか,または DCPS の PostScript の同期化を抑制します。詳細については, 第 3.4.3 項 または『日本語DECprint Supervisor Version 2.0 for OpenVMS リリース・ノート』を参照してください。

10.24 Tektronix Phaser

10.24.1 プリンタ構成の設定

DCPS から Phaser プリンタを使用する場合は,次の AppSocket 設定を変更する必要があります。

表 10-3 Tektronix Phaser 構成設定
AppSocket 設定
Interpreter または Language PostScript
Filtering Interpreter-Based


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