日本語Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS
ユーザーズ・ガイド


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A.3 レイアップ定義(BADLAYDEF)メッセージ

この節では,BADLAYDEFというメッセージ識別とともに出力されるレイアップ定義エラー・メッセージについて説明します。メッセージの形式は次のとおりです。

%DCPS_W_BADLAYDEF, condition on line line-number in layup definition

condition は問題を示し,line-number はエラーが発生したときのレイアップ定義ファイルの行番号を示します。

次のエラー・メッセージは,レイアップ定義ファイルにエラーがあるために出力され, condition として報告されます。

注意

BADLAYDEFメッセージに報告される行番号は,一部のレコード管理サービス(RMS)・ファイル編成の場合は正しくないことがあります。

Bad form for margin values
説明: MARGINSオプションに対して指定した値をそのオプションが認識できません。

Bad form for page grid values
説明: GRIDオプションに対して指定した値をそのオプションが認識できません。

Cannot give values with negated option option
説明: 同じ行にオプションの否定形と値の両方が指定されています。たとえば, NOALTERNATE=LEFTと指定されています。

Cannot negate option option
説明: 負の値を指定できないオプションに対して負の値が指定されています。

Cannot supply a value for option
説明: 値を必要としないオプションに対して値が指定されています。

Could not find a number as a value
説明: オプションに対して指定した値をそのオプションが認識できません。

Extra characters present after values
説明: オプションにとって適切な値の後に余分な文字が指定されています。

Must express a value for option option
説明: 値を必要とするオプションに値が指定されていません。

No option present
説明: 行はブランクでありませんが,オプションも指定されていません。

No values specified for option option
説明: 行に等号が指定されていますが,値が指定されていません。

Number must be greater than 1
説明: オプションに対して指定した数値が正しい範囲でありません。たとえば, PAGESPERSHEET=0と指定されています。

Page count must be less than 100
説明: GRIDオプションには正の値を指定しなければなりません。また,2つの値の積は 100以下でなければなりません。

Unrecognized keyword keyword
説明: キーワードに対して指定した値が認識されません。

Unrecognized option option
説明: 行に認識されないオプションが指定されています。


付録 B
PRINT コマンド修飾子

DECprint Supervisor により, OpenVMSのPRINTコマンドを使用して PostScriptプリンタにファイルを印刷することができます。この付録では,PRINTコマンド修飾子について説明します。

表 B-1 は,PRINTコマンドの修飾子を示しており,各修飾子の機能も説明しています。

いくつかの修飾子はテキスト・ファイルを対象にしたプリント・ジョブにのみ適用されます。テキスト以外のファイルを印刷するためのPRINTコマンド行にこの種の修飾子を指定した場合には,その修飾子は無視されますが,ファイルは印刷されます。

表 B-1 PRINTコマンドの修飾子
修飾子 説明
/[NO]AFTER 指定した時刻までプリント・ジョブがキュー内で保留されることを示します。
/[NO]BACKUP 最後のバックアップ日時をもとに,印刷するファイルを選択します。
/[NO]BEFORE ファイル選択修飾子(/BACKUP,/CREATED,/EXPIRED,または/MODIFIED)に対して日時を指定し,指定した日時より前の日付のファイルを選択します。
/[NO]BURST ファイル・バースト・ページを制御します。
/[NO]BY_OWNER ユーザ識別コード(UIC)をもとに,印刷するファイルを選択します。
/CHARACTERISTICS プリント・ジョブに対してプリント属性を指定します。
/[NO]CONFIRM プリント・ジョブ内の各ファイルに対して確認のためのプロンプトを表示します。
/COPIES プリント・ジョブまたはファイルを印刷する部数を指定します。
/[NO]CREATED ファイル作成日時をもとに,印刷するファイルを選択します。
/[NO]DELETE プリント・ジョブを処理した後,プリント・ファイルを自動的に削除します。
/[NO]EXCLUDE 1つ以上のファイルをプリント・ジョブから除外します。
/[NO]EXPIRED ファイルの満了日時をもとに,印刷するファイルを選択します。
/[NO]FEED ページの最後にフォーム・フィード文字を挿入するかどうかを制御します。
/[NO]FLAG ファイル・フラグ・ページを制御します。
/FORM プリント・ジョブに適用される属性を持つフォーム・タイプを指定します。
/[NO]HEADER 印刷した各ページの先頭にヘッダ行を印刷します。
/[NO]HOLD SET ENTRY/RELEASEによって保留を解除するまで,プリント・ジョブを保留します。
/[NO]IDENTIFY プリント・ジョブがキューに登録されたときに,プリント・キューとプリント・ジョブ番号をターミナルに表示します。
/JOB_COUNT ジョブを印刷する回数を指定します。
/[NO]LOWERCASE 小文字プリント機能を持つプリンタで印刷することを指定します。
/[NO]MODIFIED ファイルの最終変更日時をもとに,印刷するファイルを選択します。
/NAME プリント・ジョブ名を指定します。
/NOTE ジョブ・セパレータ・ページに印刷するメッセージを指定します。
/[NO]NOTIFY プリント・ジョブの開始時と終了時,およびプリンタ・エラーの発生時にメッセージをターミナルに送信します。
/OPERATOR プリント・ジョブが開始されるときに指定されたメッセージをオペレータに送信します。
/PAGES プリント・ジョブ内で印刷するページの範囲を指定します。
/PARAMETERS プリント・ジョブを制御するために1つ以上の PRINTパラメータを指定します。
/[NO]PASSALL DECprint Supervisor による出力のフォーマッティングを実行しないかどうかを指定します。
/PRIORITY プリント・ジョブの優先順位を指定します。
/QUEUE プリント・ジョブを登録するプリント・キューを指定します。
/REMOTE ネットワーク内のリモート・ノードにプリント・ジョブを作成します。
/[NO]RESTART 中断された後,プリント・ジョブを再起動することを許可します。
/RETAIN ジョブをキューに保持する条件を指定します。
/SETUP プリント・ジョブの印刷を制御するためにセットアップ・モジュールを指定します。
/SINCE ファイル選択修飾子(/BACKUP,/CREATED,/EXPIRED,または/MODIFIED)に対して日時を指定し,指定した日時の後の日付のファイルを選択します。
/[NO]SPACE タブルスペース出力を制御します。
/[NO]TRAILER ファイル・トレーラ・ページを制御します。
/USER プリント・ジョブに対してユーザ名を指定します。

各修飾子については,この後のページで例とともに詳しく説明します。

/AFTER=time

/NOAFTER (省略時の設定)

プリント・ジョブの保留を解除し,印刷しなければならない時刻を指定します。この修飾子を指定しなかった場合には,プリント・ジョブはただちに印刷されるか,またはプリンタが使用可能な状態になったときにただちに印刷されます。

たとえば,次のプリント・ジョブは午後6時00分以降に開始されます。


$ PRINT/AFTER=18:00 FARM.DAT

/BACKUP

/NOBACKUP (省略時の設定)

ファイルの最終バックアップ日時をもとに,印刷するファイルを選択します。この修飾子は/BEFOREまたは/SINCE修飾子と組み合わせて使用し,バックアップ時刻を指定します。他のファイル選択修飾子としては/CREATED,/EXPIRED,および/MODIFIEDがあります。/BEFOREまたは/SINCEだけを使用し,ファイル選択修飾子を指定しなかった場合には,ファイルの作成日時が使用されます。

たとえば,次のプリント・ジョブには,GROTONという名前のファイルのうち,バックアップ日時が2001年3月20日以前のファイルだけが含まれます。


$ PRINT/BACKUP/BEFORE=20-MAR-2001 GROTON.*

/BEFORE=time

/NOBEFORE (省略時の設定)

ファイルの作成日時,バックアップ日時,満了日時,または変更日時が,指定した日時より前のファイルを印刷します。時刻のかわりにキーワード(TODAY,TOMORROW,またはYESTERDAY)を入力できます。この修飾子は次のいずれかの修飾子と組み合わせて使用し,ファイル選択モードを変更します。

/BACKUP 最終バックアップ日時をもとにファイルを選択する。
/CREATED ファイルの作成日時をもとにファイルを選択する (ファイル選択修飾子を指定しなかった場合には,これが省略時の設定である)。
/EXPIRED ファイルの満了日時をもとにファイルを選択する。
/MODIFIED ファイルの最終変更日時をもとにファイルを選択する。

/BEFORE修飾子を指定しなった場合には,ファイルの作成日時,バックアップ日時,変更日時,または満了日時とは無関係に,指定したファイルが印刷されます。

たとえば,GROTONという名前のファイルのうち,2001年3月23日以前に作成されたファイルだけを印刷するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/CREATED/BEFORE=23-MAR-2001 GROTON.*

/BURST[=keyword]

/NOBURST (省略時の設定)

各ファイルの各コピーの前にファイル・バースト・ページを印刷することを指定します。各ファイルの前にバースト・ページを印刷する場合はキーワードとしてALLを指定し,各ファイルの最初のコピーの前にだけバースト・ページを印刷する場合は,キーワードとしてONEを指定します。この修飾子はジョブ・バースト・ページには影響しません。ジョブ・セパレータ・ページについての詳しい説明は『日本語 Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS システム・マネージャーズ・ガイド』を参照してください。

たとえば,GROTON.DATの前にバースト・ページを印刷し,FARM.DATの前にはバースト・ページを印刷しない場合には,次のコマンドを使用します。


$ PRINT GROTON.DAT/BURST FARM.DAT

/BY_OWNER=uic

/NOBY_OWNER (省略時の設定)

指定したUIC (ユーザ識別コード)を持つファイルだけを印刷します。省略時の設定では,ファイルはUICとは無関係に印刷されます。

たとえば,UICが[MACDONALD]であり,名前がFARM.DATというファイルを印刷するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/BY_OWNER=[MACDONALD] FARM.DAT

/CHARACTERISTICS=characteristic

指定した属性が定義されているプリンタでファイルを印刷します。プリント・キューの属性を表示するには,SHOW QUEUE/FULLコマンドを使用します。

たとえば,REDINKという属性が定義されているプリンタでFARM.DATを印刷するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/CHARACTERISTICS=REDINK FARM.DAT

/CONFIRM

/NOCONFIRM (省略時の設定)

各ファイルに対して確認のためのプロンプトを表示します。このプロンプトに対して YesまたはNoと応答することにより,そのファイルの印刷を許可または禁止できます。この修飾子を指定しなかった場合には,要求した各ファイルの印刷を確認するプロンプトは出力されません。

たとえば,GROTONという名前のファイルを印刷するときに,各ファイルごとに印刷を確認する場合には,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/CONFIRM GROTON.*
PRINT DISK:[MACDONALD]GROTON.TXT.3 ? [NO]Y

/COPIES=n

1つのファイルを複数部数印刷することができます。ファイル指定の前にこの修飾子を指定した場合には,各ファイルが n 回ずつ印刷されます。複数のファイルを含むプリント・ジョブで1つのファイルだけを2部以上印刷する場合には,ファイル指定の後にこの修飾子を指定してください。この修飾子を指定しなかった場合には,各ファイルは1部ずつ印刷されます。

たとえば,FARM.DATとGROTON.DATをそれぞれ2部ずつ印刷するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/COPIES=2 FARM.DAT,GROTON.DAT

DECprint Supervisor のもとで,プリント・ジョブで/COPIES修飾子を使用した場合,ファイルの変換が必要なときは,要求されたファイルの各コピーに対してファイルを変換し,PostScript形式でファイルを送信しなければなりません。この処理を実行すると,コンピュータ・システムの負荷が増大し,プリント・ジョブの印刷速度が遅くなる可能性があります。

複数の部数または複数のファイルを印刷するときにこの問題が発生した場合には,各コピーまたは各ファイルに対して別々のPRINTコマンドを使用し,プリント・ジョブをそれぞれ作成してください。

/CREATED

/NOCREATED (省略時の設定)

ファイルの作成日時をもとに,印刷するファイルを選択します。この修飾子は/BEFORE または/SINCE修飾子と組み合わせて使用し,時刻を指定します。他のファイル選択修飾子としては/BACKUP,/EXPIRED,および/MODIFIEDがあります。 /BEFOREまたは/SINCEだけを指定し,ファイル選択修飾子を指定しなかった場合には,ファイルの作成日時が使用されます。

たとえば,FARMという名前のファイルのうち,2001年3月4日以降に作成されたファイルだけを印刷するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/CREATED/AFTER=4-MAR-2001 FARM.*

/DELETE

/NODELETE (省略時の設定)

プリント・ファイルを印刷した後,システムがそのファイルを削除するかどうかを指定します。この修飾子を指定しなかった場合には,省略時の動作は/NODELETEになります。

たとえば,印刷の後にFARM.DATファイルを削除するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/DELETE FARM.DAT

注意

DECprint Supervisor ソフトウェアを使用するときに/DELETE修飾子を指定した場合には,プリント・ジョブが正常終了したかどうかとは無関係に,ジョブ・コントローラは常に要求されたファイルを削除します。

たとえば,次の例では,ユーザが誤ったSHEET_SIZEパラメータ(GREEN)を入力したために,プリント・ジョブは印刷されません。ファイルは印刷されませんが,ジョブ・コントローラはファイルを削除します。


$ PRINT/DELETE/PARAMETERS=(SHEET_SIZE=GREEN) GROTON.TXT

/DELETE修飾子の使用にはご注意ください。

/EXCLUDE=file-spec

/NOEXCLUDE (省略時の設定)

プリント・ジョブから除外するファイルを指定します(つまり,ファイル指定と一致するファイルは印刷されません)。この修飾子は,ファイル指定でワイルドカードを使用するときに役立ちます。この修飾子を指定しなかった場合には,ファイル指定と一致するすべてのファイルが印刷されます。

たとえば,FARM.DATを除き,FARMという名前のすべてのファイルを印刷するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/EXCLUDE=FARM.DAT FARM.*

/EXPIRED

/NOEXPIRED (省略時の設定)

ファイルの満了日時をもとに,印刷するファイルを選択します。この修飾子は/BEFORE または/SINCE修飾子と組み合わせて使用し,時刻を指定します。他のファイル選択修飾子としては,/BACKUP,/CREATED,および/MODIFIEDがあります。 /BEFOREまたは/SINCEだけを指定し,ファイル選択修飾子を指定しなかった場合には,ファイルの作成日時が使用されます。

たとえば,GROTONという名前のファイルのうち,2000年1月10日以前に満了するファイルを印刷するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/EXPIRED/BEFORE=10-JAN-2000 GROTON.*

/FEED

/NOFEED (省略時の設定)

下マージンに到達したときに,データ・ストリームにフォーム・フィード文字を挿入するかどうかを制御します。プリント・ジョブにフォーム・フィード文字を挿入しないことを指定する場合は,/NOFEEDを使用してください。この修飾子を指定しなかった場合には,省略時の動作は/FEEDです。

たとえば,FARM.DATを印刷するときに,各ページの最後にフォーム・フィード文字を挿入するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/FEED FARM.DAT

/FLAG[=keyword]

/NOFLAG (省略時の設定)

ファイルの前にファイル・フラグ・ページを印刷するかどうかを制御します。プリント・ジョブの各ファイルの各コピーの前にファイル・フラグ・ページを印刷する場合は,キーワードとしてALLを指定し,プリント・ジョブの各ファイルの最初のコピーの前にだけファイル・フラグ・ページを印刷する場合は,ONEを指定します。この修飾子を省略した場合には,システム管理者がキューに対して設定した動作が実行されます(この修飾子はジョブ・フラグ・ページには影響しません。ジョブ・セパレータ・ページについての詳しい説明は『日本語 Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS システム・マネージャーズ・ガイド ! !?NCIYQL?!! 参照してください)。

たとえば,プリント・ジョブ内の各ファイルの前にフラグ・ページを印刷するには,次のコマンドを使用します。


$ PRINT/FLAG=ALL FARM.DAT,GROTON.DAT

/FORM=form-name

第 13 章 で説明したように,特定のフォーム属性が設定されたフォームがプリント・ジョブで必要であることを指定します。システム管理者がすでに定義しているフォーム名だけを指定できます。


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