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たとえば両面印刷などの特定のパラメータをユーザは指定する必要がなくなります。
これらのモジュールは装置制御ライブラリに格納され, プリント・ジョブの印刷環境を変更するために使用されます。
プリント属性を指定したり, セットアップ・モジュールを含むことにより, ユーザが簡単に特定のプリント・ジョブの属性を指定できるようにします。
プリント・ジョブを用紙に印刷する形式を変更するために作成します。
このライセンスは,自動的なデータ・タイプの検出,レイアップ定義, データ・タイプ変換など,拡張印刷機能を提供します。第1.2.1項を参照してください。PAK 名はDCPS-Plus です。
このライセンスはサード・パーティ・プリンタをサポートします。このライセンスによってサポートされるプリンタ・ モデルについては,『ソフトウェア仕様書(SPD) 』を参照してください。PAK名はDCPS-Openです。
NOLICENSE, DCPS-Plus license required to use feature
NOLICENSE, DCPS-Open license required to use printer-name適切なライセンスがシステムにインストールされているかどうかを確認するには, 次のコマンドを使用します。
$ SHOW LICENSE DCPS*オプションとして提供されるライセンスがインストールされている場合には,PAK 名が画面に表示されます。 必要なライセンスを注文する場合は,弊社の担当者にご連絡ください。
$ PRINT/PARAMETERS=(PAGE_SIZE=n,SHEET_SIZE=m) file-spec
$ PRINT/PARAMETERS=(LAYUP=option=value)
$ PRINT/PARAMETERS=(PAGE_LIMIT="n,m") $ PRINT/PARAMETERS=(NUMBER_UP=n)
Hewlett-Packard LaserJet IIDでの出力に使用
IBM Proprinter XL24での出力に使用
TEKTRONIX 4010/4014での出力に使用
行番号,ページ・ヘッダ,背景にグレイ・バーとホワイト・バーを交互に表示
2値イメージ・ファイル
ほとんどの場合,ユーザは出力ファイルのデータ・タイプを指定する必要はありません。DCPS-Plus 機能は,サポートされているデータ・タイプのファイルを識別し, 出力する前に自動的にPostScriptに変換します。
DCPS-Plus機能は,テキスト・データ(ANSI, PCL, Proprinterデータ)およびPostScript データの両方を含むファイルを出力することができます。たとえば,PostScript ファイルを含む電子メール・メッセージを出力することができます。 ユーザはデータ・タイプを指定することなく,プリント・ ジョブをキューに登録することができます。DECprint Supervisorソフトウェアはテキスト・ ファイルとして出力を開始し,自動的にPostScriptへの変換を識別してファイルを正しく出力します。
ユーザが独自に作成したファイルを識別して出力するようにプリンティング・ システムをカスタマイズするための情報については,第4章を参照してください。
プリンタに割り当てられたOpenVMSプリント・キューからのプリント要求を処理します。
第5章を参照してください。
PostScript以外のファイルをPostScript装置で印刷できるように変換します。
第7章を参照してください。
この後の節では,DECprint Supervisorプリンティング・システムのソフトウェア構成要素について説明します。
$ PRINT/QUEUE=POST3/NOTIFY THORNTON.TXTPRINTコマンド行はシステム・サービス・コールに変換され,ジョブ・コントローラに送信されます。 引数はジョブ・コントローラ・データ構造に変換され, その後,処理のためにシンビオントに渡されます。シンビオントは処理した引数とファイル・ データをプリンタに送信し,プリント・ジョブの状態を示すメッセージを表示して, ユーザに通知します。 PRINTコマンドとその修飾子についての説明は『日本語DECprint Supervisor for OpenVMS ユーザーズ・ ガイド』を参照してください。
また,装置制御ライブラリには,シンビオントが自動的には使用しないモジュールも登録されています。 これらの一部のモジュールにはPostScriptプロシージャが登録されており, たとえば,プリント・ジョブにエラー処理プログラムを追加したり, 代替文字エンコーディングを認識するように findfont プロシージャを拡張したりするために使用します。 詳しくは『日本語DECprint Supervisor for OpenVMSユーザーズ・ガイド』を参照してください。
各システムで使用するために独自のセットアップ・モジュールを作成することもできます。 セットアップ・モジュールを作成する場合には,それらのモジュールはDCPS$DEVCTL ライブラリ以外の装置制御ライブラリに登録しなければなりません。 第7章の説明に従って装置制御ライブラリを作成し,DCPS$STARTUP.COM に定義されている装置制御ライブラリ検索リストに, 新しいライブラリを追加してください。
独自のセットアップ・モジュールを登録するためにシステム固有の装置制御ライブラリを作成した場合, ライブラリの内容はDECprint Supervisorソフトウェアの現在のバージョンから次のバージョンに移行したときは, そのまま保存されます。標準装置制御ライブラリ,DCPS$DEVCTL は新しいものに置き換えられます。
DCPS-Plusライセンスがインストールされていない場合には,テキスト・ ファイルとPostScript ファイルを印刷できます。データ・タイプを指定しなかった場合には, DECprint Supervisorソフトウェアは, 漢字テキスト・ファイルが印刷されるものと解釈します。したがって, 漢字テキスト・ファイルを印刷する場合は,PRINTコマンドだけを入力すればよく, データ・タイプを指定する必要はありません。
$ PRINT MYFILE.MEM/QUEUE=PS40$A14PostScriptファイルを印刷する場合には,ファイルのデータ・タイプを指定しなければなりません。 次の例を参照してください。
$ PRINT/PARAMETERS=(DATA_TYPE=POSTSCRIPT) MYFILE.PS/QUEUE=PS40$A14システム管理者は省略時のデータ・タイプをジェネリック・プリント・ キューに対応づけることができ,このようにすれば,ユーザはジェネリック・ キュー名を指定するだけでファイルを印刷できます。詳しくは第3章を参照してください。
DCPS-Plusライセンスがインストールされている場合には,DECprint Supervisorソフトウェアはファイルのデータ・ タイプを自動的に検出できます。したがって通常は, PRINTコマンド行にデータ・タイプを指定する必要はありません。印刷のためにPostScript に変換する操作は自動的に実行されます。このライセンスがインストールされている場合には, ジェネリック・プリント・キューに省略時のデータ・ タイプを定義しておく必要はありません。