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セパレータ・ページは,プリント・ジョブの先頭および最後に印刷される用紙です。
セパレータ・ページには,次のものがあります。
- バースト・ページ -プリント・ジョブの先頭に印刷されます。
- フラグ・ページ -プリント・ジョブの先頭に印刷されます。
- トレーラ・ページ - プリント・ジョブの最後に印刷されます。
ジョブ・フラグ・ページはジョブ・バースト・ページに似ていますが,枠が印刷されません。
ジョブ・トレーラ・ページはジョブ・フラグ・ページに似ていますが,
上部に"END OF JOB"というメッセージとジョブに関する付加的な情報(
たとえば,どのようなPRINT修飾子が使用されたか,および何枚の用紙が印刷されたかなどの情報)
が印刷されます。ファイル・セパレータ・ページ類似した形式であることで相互に区別されます。
また,ジョブ・セパレータ・
ページとは,ファイル固有の情報(たとえば,ファイル指定,ファイル・
サイズ,修正日付)があることによって区別されます。
各ジョブについてセパレータ・ページを有効とすることもできますし,プリント・
ジョブ内の各ファイルについてセパレータ・ページを有効とすることもできます。
以降の各節でその方法を説明します。
ジョブのセパレータ・ページは,各プリント・ジョブを分離します。図 6-1
にジョブ・セパレータ・ページの1つのタイプであるジョブ・
バースト・ページを示します。
システム管理者はDCPS$STARTUP.COMファイルを編集することでジョブ・セパレータ・
ページを有効あるいは無効とすることができます。一般ユーザはこの設定を無効とすることはできません。
次に示すように,DCPS$STARTUP.COM内の実行キュー・エントリのパラメータ5
に/SEPARATE修飾子を入力します。
@sys$startup:dcps$execution_queue -
DCPS_TTB4 - ! P1 - Execution queue name
"SERIAL/TTB4" - ! P2 - Device name
DCPS_LIB - ! P3 - Logical name for /LIBRARY
"" - ! P4 - Default queue parameters
"/SEPARATE=(BURST,NOFLAG,TRAILER)"
! P5 - Default queue qualifiers
注意:
プリント・ジョブにエラーがある場合には,プリント・ジョブの何が問題なのかをユーザが判断するのに役立つメッセージが項目番号17
と共に出力されます。
次の例はこれらのメッセージを示しています。
28-OCT-1999 11:03 %DCPS-I-TRAYSUBST, Output will be delivered to the
only tray on printer-name
28-OCT-1999 11:03 %DCPS-W-INVACC, invalidaccess: Attempt to access
restricted object or capability - offending command is get
プリント・ジョブに対してPRINTコマンドに/NOTIFYを指定した場合には,
これらのメッセージはユーザのターミナルにも表示されます。
次のメッセージはジョブ・トレーラ・ページには印刷されません。
- 開始メッセージと終了メッセージ
- 紙切れなどのハードウェア・プリンタ・エラー・メッセージ
- 通信に関連するメッセージ
- プリンタ内の資源を管理するためにソフトウェアが使用するメッセージ
第6.2節および第6.2.1項で説明したように,
キューに/SEPARATE=TRAILER
が指定されていない場合であっても,
ジョブにエラーが発生した場合,通常DCPSはジョブ・トレーラ・ページを出力します。
高価なメディアに出力している場合,特に通知されるエラーが重要でない場合などは,
この動作は望ましくないことがあります。
ジョブにエラーが発生した場合でもDCPSがジョブ・トレーラ・ページを出力することを禁止するには,
システム全体で有効な次の論理名を定義してください。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$queuename_SUPPRESS_JOBTRAILER 1
- 注意
- 上記の設定をしてDCPSを使用すると,
重要な問題が発生した場合の自己診断が難しくなります。メッセージを禁止するよりも,
問題を解決する方を優先することを推奨します。
高価な媒体や特殊な媒体にジョブを印刷する場合には,ジョブ・フラグ・
ページとジョブ・
バースト・ページを特殊な給紙トレイから印刷することが適切な場合があります。
この機能はまた,プリント・ジョブを分離するために色の違う用紙を指定するときも役立ちます。
DCPS-Plusライセンスをインストールしている場合,ジョブ・フラグ・ページおよびジョブ・
バースト・ページに特殊な給紙トレイを指定することができます。
次のコマンドを使用して,論理名を定義してください。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$queuename_SEPARATOR_TRAY n
このコマンドで,queuenameは実行キュー名で,nはPostScript
の給紙トレイ番号です。トレイ番号はプリンタ・モデル固有の番号であり,
プリンタのオーナーズ・マニュアルに記載されています。
ファイル・セパレータ・ページは,プリント・ジョブ内の各ファイルを分離します。
図 6-2に,ファイル・フラグ・ページの例を示します。
省略時のファイル・セパレータ・ページを有効にするには,次のように設定します。
- 実行キューの場合には,パラメータp5に/DEFAULT=(file-
separation-page)を指定します。
- ジェネリック・キューの場合には,パラメータp4に/DEFAULT=(
file-separation-page)を指定します。
ユーザはPRINTコマンドに/[NO]FLAG,/[NO]BURST,/[NO]TRAILER修飾子を指定することにより,
キューに対する省略時のファイル・フラグ属性,ファイル・
バースト属性,ファイル・トレーラ属性を変更することができます。
次の例では,ジョブ内の各ファイルの先頭にフラグ・ページが印刷され,
最後にトレーラ・
ページが印刷されます。
$ PRINT/FLAG=ALL/TRAILER=ALL FILE1.PS,FILE2.PS,FILE3.PS
- 注意
- PAGE_LIMITパラメータをPRINTコマンドで使用した場合や,
プリント・ジョブが途中で終了した場合には,ファイル・
フラグ・ページとファイル・トレーラ・ページは印刷されないことがあります。
システムで出力されるすべてのジョブのジョブ・バースト・ページ,ジョブ・
フラグ・ページ,ジョブ・トレーラ・ページ,およびファイル・バースト・
ページ,ファイル・フラグ・ページ,ファイル・トレーラ・ページの先頭にシステム・
メッセージを追加することができます。次の例に,その方法を示します。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE PSM$ANNOUNCE "Computer Services Group"
この例では,論理名PSM$ANNOUNCEが現在"Computer Services Group"と定義されていることを示しています。
- 注意
- PSM$ANNOUNCE論理名は,DCPSシンビオントだけでなく,
その他のシンビオント(たとえばLATSYM)でも使用されます。PSM$ANNOUNCE
を再定義した場合は,その他のシンビオントにも影響を与えます。
ジョブ・ログ・ページは任意に印刷されるページであり,プリント・ジョブに関する情報と,
プリント・ジョブで発生したメッセージが印刷されます。
ジョブ・ログ・ページを印刷するには,PRINTコマンドにMESSAGES=PRINTパラメータを指定します。
ジョブ・ログ・ページを印刷する場合には,ジョブ・
トレーラ・ページの前に印刷されます。ジョブ・トレーラ・ページを印刷しない場合には,
ジョブ・ログ・ページはジョブの最後のページになります。
プリント・ジョブが印刷を開始したときにソフトウェアがプリント・ファイルにアクセスすることができない場合,
ファイル・エラー・ページが印刷され,
プリント・ジョブ内に次のファイルがある場合,ソフトウェアはそのファイルを継続して印刷します。
ファイル・エラー・ページには次の情報が印刷されます。
- ファイル・ログ・ページ・バナー
- クライアント・ノード名とユーザ名
- ジョブ番号
- ファイル識別(ファイル名,ファイル拡張子,およびバージョンのみ)
- ファイル指定(完全なファイル指定)
- メッセージ領域
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