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9 EDTによるテキスト・ファイルの編集

OpenVMSオペレーティング・システムの省略時のテキスト・エディタはEVE ですが,EDTを使用することもできます。EDTは,会話型テキスト・エディタです。EDT では,新しいファイルを作成し,そのファイルにテキストを挿入し, そのテキストに変更を加えることができます。また,既存のファイルのテキストも編集できます。

EDTには,行編集モードとキーパッド編集モードがあります。 行編集モードでは,編集コマンドと編集対象のテキストの範囲を入力します。 キーパッド編集モードでは,変更しようとするテキストにカーソルを移動して, キーパッド・キーを押して編集コマンドを入力します。

EDTを使用する1つの方法は,主な編集をキーパッド編集モードで行い, 随時行編集コマンドを使用する方法です。いくつかのキーパッドとコントロール・ キーを再定義して,キーパッド・モードでは使用できない編集機能を実行できるようにすることもできます。 これを非キーパッド 編集と呼びます。非キーパッド・コマンドはキーパッド・モードのキー定義の基礎で, 英単語と短縮形からできています。非キーパッド・ モード・コマンドを使用してキーを定義できます。

この章では,次の内容を説明します。

EDTの使用方法についての詳細は,『OpenVMS EDT Reference Manual』を参照してください。

9.1 EDT編集セッションの起動

EDTを起動するには,DCLのEDIT/EDTコマンドの後に編集したいファイルの名前を入力します。 ファイルの最新バージョンの最初の数行が画面に現れます。 カーソルが画面の最上部に置かれ,EDTはキーパッド編集コマンドを受け付ける状態になります。

次の例では,MEMO.TXTというファイルが編集されます。

     $ EDIT/EDT MEMO.TXT

     Once the weather turns cold, mice may find a crack in your
     foundation and enter your house.  They're looking for food and
     shelter from the harsh weather ahead.

     [EOB]

9.1.1 既存ファイルの編集

すでに存在しているファイルを編集する場合(たとえば,前のセッションでファイルを作成した場合) には, EDTは既存のバージョンをセーブして, 最新バージョンのコピーをバッファに置きます。バッファとは,テキストを編集するための一時的な記憶域のことです。 ファイルの既存のバージョンは変更されません。

9.1.2 ファイルの作成

EDTを起動してファイルを作成すると,次のメッセージが現れます。

     $ EDIT/EDT NEWFILE.TXT

     Input file does not exist
     [EOB]
     *

画面には,EDTメッセージとバッファの終端シンボルである[EOB]だけが表示されます。 この状態で,EDTはいつでもキーパッド編集コマンドを受け付けることができます。

9.1.3 編集モードの変更

前の例では,SET MODE CHANGEコマンドが記述されているスタートアップ・ コマンド・ファイル(SYS$LOGIN:EDTINI.EDT)が実行済みなので,EDT はキーパッド(変更)・モードになります。このコマンドがEDTスタートアップ・ コマンド・ファイルで実行されていない場合には,行モードで起動します。 キーパッド・モードに変更するには,アスタリスク(*)・プロンプトに対してCHANGE コマンドを入力します。

スタートアップ・コマンド・ファイルの作成についての詳細は,『OpenVMS EDT Reference Manual 』を参照してください。

9.2 EDT行コマンドの使用

EDTでは,行編集コマンドを求めるプロンプトにアスタリスク(*)が使用されています。 行編集コマンドは,普通,コマンドのパラメータとして指定する1 行以上からなるテキストを対象とします。EDT行編集コマンドは短縮できますが, 本章では,説明の性質上,完全な行編集コマンドを示してあります。

次の例では,画面にファイル全体を表示するための行編集コマンドを示しています。

     *TYPE WHOLE

9.2.1 行番号の使用

テキストの検索や編集がしやすいように,EDTではテキストに行番号が割り当てられます。 これらの行番号はテキストの一部ではないため,編集セッションを終了するとなくなります。

すでに番号の付いたテキスト中に新しいテキストを挿入すると,EDTは, それらの行に小数点付きの番号を付けます。たとえば,行13と行14の間にテキスト行を追加すると, 行番号は13.1になります。この場合には,番号が見にくくなるので,RESEQUENCE コマンドを実行して番号を付け直します。RESEQUENCE コマンドは,カーソル位置からバッファの終わりまでのすべての行に1 ずつ増分しながら番号を付け直します。

行編集モードで行番号を表示するよう,行編集コマンドSET NUMBERS (省略時の設定) が実行されていなければなりません。

次の例では,既存のファイルのすべての行番号を表示する方法を示しています。

     * TYPE WHOLE
         1          oneoneoneoneoneoneone
         2          twotwotwotwotwo
         3          threethreethree
         4          fourfourfourfour
         5          fivefivefivefive
     [EOB]
     *

9.2.2 行範囲の指定

EDT行モード・コマンドの中には,一定の行範囲に有効なものがあります。 たとえば,INSERTコマンドは,バッファ内に新しいテキスト行を作成します。 バッファの始めに新しいテキスト行を作成するには,INSERT BEGINコマンドを入力します。

次の表は,行モードでファイルを編集するときに指定できる範囲を示しています。

表 9-1 行モード・コマンドで指定できる範囲

範囲タイプ 説明
ピリオド(.) 現在行
番号 EDT行番号
'文字列' 引用符で囲まれた文字列が入っている次の行
BEGIN バッファの最初の行
END バッファの最終行の後([EOB])
LAST 前のバッファでEDTが最後に置かれていた行
WHOLE バッファ全体
BEFORE バッファの中の現在行の前のすべての行
REST バッファの中の現在行から最終行までのすべての行

表 9-2は,行モード・コマンド範囲に示した範囲タイプと組み合わせることができるシンボルとワードの一覧です。

表 9-2 範囲指定のためのEDTコマンド行シンボル

シンボル/ワード 説明
,またはAND リストの中で連続しない範囲を結合するのに使用する。 この方法では,指定した1行ずつしか結合できない。
:またはTHRU 最初の範囲指定子から2番目の範囲指定子までのすべての行を示す。
n 現在行からの行数を示す。
# nまたはFOR n 次の行数 nを示す。
+ "文字列" または"n" 文字列またはnが現在行の後の1 行または複数行を表すことを示す。
- "文字列"または"n" 文字列または nが現在行の前の1行または複数行を表すことを示す。
ALL "文字列"または"n" コマンドが文字列を含むすべての行に適用されることを示す。

9.2.3 EDTコマンドの取り消し

前の編集内容に影響を及ぼさずに現在実行中のEDTコマンドを取り消すには,Ctrl/C を使用します。たとえば,長いファイルの表示を停止するには,Ctrl/C を押します。

     *TYPE WHOLE
      .
          .
          .
     <Ctrl/C>

     Cancel
     Press return to continue
     <Return>

     Aborted by CTRL/C

9.3 EDTキーパッド・コマンドの入力

行編集モードでは,広い範囲のテキストを簡単に処理できるのに対して, キーパッド編集モードは狭い範囲のテキストを処理するのに向いています。EDT キーパッド・コマンドを使用すると,ファイル内のテキストの検索, 挿入,削除,置換,移動を行えます。カーソルは様々な方法でファイル内を動かすことができます。 ファイル内でカーソル位置によって,テキストがEDT コマンドによってどのような影響を受けるかが決まります。

9.3.1 キーパッド編集

キーパッド編集モードでは,編集内容を変更すると,それが画面に表示されます。 テキストはメイン・キーパッドから入力し,キーパッド編集コマンドは数値キーパッドから入力します。 キーパッド・キーの図を表示するには, キーパッド・モードでPF2を押します。キーパッド編集を開始するには, 行編集コマンドCHANGEを入力するか,EDTスタートアップ・ファイルにSET MODE CHANGE を登録しておかなくてはなりません。CHANGEコマンドについての詳細は, 第9.6.2項を参照してください。

キーパッド・モードでは,テキスト内で特定の単位で移動するコマンドを使用して, カーソルを操作したり,特定の位置に直接に移動するコマンドを使用して, カーソルを操作できます。

キーパッドのそれぞれのキーは,少なくとも1つの編集コマンドを実行しますが, 大半が2つの編集コマンドを実行します。キーを単独で押すと, そのキーに対応する主機能が実行されます。キーの代替機能を実行するには, 最初にGOLDキー(PF1のラベルが付いている)を押してから対応するキーを押します。 これ以降の例では,キーパッドを図示して,該当するコマンドを実行するときに使用するキーまたはキー・ シーケンスを強調表示します。 キーパッドと一緒に示すテキストは,その編集コマンドの実行結果です。

キーパッド上の補助編集キーは,EDTキーパッド・キーの一部と同じ機能を実行します。

例: WORD機能の使用

たとえば,キーパッド・キー1 (KP1)は,WORDとCHNGCASEの両方の機能を実行します。WORD コマンドを入力するには,KP1キーを押します。カーソルは次のワード( 単語)の先頭に移動します。

     Once the weather turns cold, mice may
     find a crack in your foundation and enter your house.  They're
     looking for food and shelter from the harsh weather ahead.

     [EOB]

例: CHNGCASE機能の使用

CHNGCASEコマンドを入力するには,最初にGOLDキーを押してからCHNGCASE キーを押します。カーソルが置かれている文字(または選択キーによって強調表示された文字) が小文字から大文字に,あるいは大文字から小文字に変更されます。

     Once The weather turns cold, mice may
     find a crack in your foundation and enter your house.  They're
     looking for food and shelter from the harsh weather ahead.

     [EOB]

ここでは,1行目の単語"The"の中の"T"が大文字になっています。

9.4 EDTオンライン・ヘルプの使用

これ以降の節では,EDT編集セッション中にオンライン・ヘルプを使用する方法を説明します。

9.4.1 キーパッド・ヘルプの表示

キーパッド・モードでは,PF2を押すと,キーパッド・キーの図が表示されます。LK201 シリーズ・キーボードでは,補助編集キーパッドでHelpキーを押せばこの図が得られます。 個々のキーパッド・コマンドについての情報を表示するには, 最初にHelpキーを押してから該当キーパッド・キーを押します。

9.4.2 行モード・ヘルプの表示

行モードでEDTについてのヘルプを求めるには,アスタリスク(*)・プロンプトに対して HELP コマンドを入力してReturnを押します。個々のコマンドについての情報を表示するには,HELP の後にコマンド名を入力します。 コマンドについての情報と関連トピックのリストが表示されます。たとえば,COPY コマンドについてのヘルプを得るには,次のコマンド行を入力します。

     *HELP COPY <Return>

9.4.3 非キーパッド・ヘルプの表示

非キーパッド・モードで非キーパッド・コマンドについてのヘルプを表示したい場合には, アスタリスク(*)・プロンプトに対してHELP CHANGEを入力します。

9.5 編集セッションの終了

EDTセッションを終了するには,Ctrl/Zを押します。行編集モードになり, アスタリスク(*)・プロンプトが現れるので,EXITまたはQUITを入力します。EXIT と入力すると,編集内容がファイルの新しいバージョンにセーブされて終了します。QUIT と入力すると,編集内容をセーブせずに編集セッションが終了します。

ファイルの既存のバージョンは,編集セッションをどの方法で終了しても変更されません。 省略時の出力ファイル名を変更するには,EXITコマンドと一緒にパラメータとして新しいファイル指定を入力します。 既存のファイルと同じファイル名を指定した場合,2 つのファイルは,ファイル名とファイル・ タイプが同じになりますが,バージョン番号と内容は異なります。

9.5.1 編集終了時の内容のセーブ

省略時の設定では,EXITコマンドは,入力ファイルと同じファイル名とファイル・ タイプを持つ出力ファイルを作成しますが,バージョン番号は1 だけ大きくなります。

次の例では,MEMO.TXT;3という名前のファイルを編集した後,EXITコマンドを入力します。EDT はMEMO.TXT;4という名前の新しいバージョンを作成します。

     *EXIT
     DISK1:[USER]MEMO.TXT;4  2 lines
     $

EXIT MICE.TXTで編集セッションを終了する場合,MICE.TXTという名前のファイルが存在していなければ, 出力ファイルにMICE.TXT;1という名前が付けられます。MICE.TXT というファイルが存在する場合には,出力ファイルにMICE.TXT; バージョン番号という名前が付けられます。ここで, バージョン番号は,既存のMICE.TXTファイルの最大バージョン番号より1 つ大きい番号です。

9.5.2 編集内容をセーブせずに終了する場合

編集内容をセーブせずにEDTを終了するには,行編集コマンドQUITを使用します。 テキストに加えた編集内容はすべて無視され,出力ファイルは作成されません。

QUITコマンドは,間違ってファイルをオープンしたときにEDTを終了するのに便利です。 新しいファイル・バージョンは作成されません。

9.6 編集モードの変更

行編集モードとキーパッド編集モードは簡単に切り換えることができます。 また,キーパッド・モードから行編集コマンドを入力することもできます。 行編集モードに戻ってEDTコマンドを入力することが多ければ,行モードで操作する方が簡単です。 たとえば,参照ポイントとして行番号を使用して1 行ずつファイルを調べるようなときには,行モード編集の方が適しています。 逆に,1つのファイル内部の隣接しない領域間や2つのファイル間で大量のテキストを検索したり, カットやペーストを行ったりするときには, キーパッド編集の方が効率的です。

9.6.1 キーパッド編集から行編集への切り換え

キーパッド編集から行編集に切り換えるには,Ctrl/Zを押します。画面の一番下にアスタリスク(*) ・プロンプトが表示されるので,行編集コマンドを入力します。

     Once the weather turns cold, mice may find a crack in your
     foundation and enter your house.  They're looking for food and
     shelter from the harsh weather ahead.

     [EOB]
     <Ctrl/Z>


     * INSERT

9.6.2 行編集からキーパッド編集への切り換え

行編集からキーパッド編集に切り換えるには,CHANGEコマンドを使用します。

     *CHANGE

ファイルの最初の22行が画面に表示されます。ファイルが22行未満の場合には, ファイルの最終行の下に[EOB]シンボルが現れます。

9.6.3 キーパッド・モードからの行編集コマンドの入力

キーパッドのCOMMAND機能を使用すると,キーパッド・モードのままで行編集コマンドを入力できます。 この場合には,GOLDキー(PF1)の後にCOMMAND キー(KP7)を押して,COMMAND機能を実行します。

Command:プロンプトが表示されるので,プロンプトに対して,行編集コマンドを入力します。

次の例では,EDTがエラー・メッセージを出すときにベルが鳴らないようにする行編集コマンドSET QUIET を入力しています。コマンドを実行するには,Enter キーを押します。このとき,間違ってReturnキーを押すと,^M が現れます。^Mを削除するには,メイン・キーボード上でDeleteキーを押してから Enter を押してください。

     Once the weather turns cold, mice may find a crack in your
     foundation and enter your house.  They're looking for food and
     shelter from the harsh weather ahead.

     [EOB]
     Command:   SET QUIET

9.7 割り込みからの回復

これ以降の節では,EDT編集セッション中での,割り込みからの回復方法を説明します。

9.7.1 画面の回復

Ctrl/Wを押して,画面から余分な文字(ブロードキャスト・メッセージや電子メールを受信したことを示すメッセージなど) を削除し,前の表示を復元します。

9.7.2 Ctrl/Yからの回復

Ctrl/Yを押した後にDCLの組み込みコマンドしか入力されていなければ, DCLのCONTINUEコマンドを入力すると,Ctrl/Yによって中断された編集セッションが再開されます。 たとえば,Ctrl/Yを押した後でSHOW TIMEコマンドを入力した場合には,CONTINUE コマンドを使用して編集セッションに戻ることができます。SHOW TIME とCONTINUEコマンドはいずれも,DCLプロンプトに対して入力します。

CONTINUEコマンドを入力したら,Ctrl/Wを押して画面を再表示します。編集セッションのテキストが再表示されます。

9.7.3 ジャーナル・ファイル

省略時の設定では,EDTは,入力ファイルと同じ名前で,ファイル・タイプが.JOU のジャーナル・ファイルを持ちます。中断せずに編集セッションを終了した場合には, セッションの終了時にジャーナル・ファイルは削除されます。 編集セッションが強制終了された場合(たとえば,システム障害発生時に,Ctrl/Y を押したり,QUIT/SAVEコマンドを入力した場合など) には,中断の直前に入力されたコマンドを除いて,編集内容を回復できます。 この場合には,編集セッションを開始するときに使用したのと同じコマンド行に /RECOVER 修飾子を追加します。

     $ EDIT/RECOVER MICE.TXT

EDTは,ジャーナル・ファイルからコマンドを読み込んで,それを画面上で実行することによって編集セッションを再生します。

9.8 EDTコマンドの要約

これ以降の節では,特定のEDT操作を行うために使用できるコマンド,およびキーの一覧を示します。

9.8.1 編集モードの変更

次の表は,編集モードを変更するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
COMMAND
EXT (Extend) EDTをキーパッド・モードまたは非キーパッド・ モードにしたままで,行モード・コマンドを入力できるようにする。
Ctrl/Z CHANGE EX モード(行,キーパッド, 非キーパッド)間で編集セッションを切り換える。

SET MODE
スタートアップ・コマンド・ファイルで使用する場合,EDTセッションの初期モードを設定する。

SHOW MODE
最も最近実行されたSET MODE コマンドによる設定モードを示す。

9.8.2 カーソルの移動

次の表は,カーソルを移動するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
BACKSPACE
BL カーソルを現在行の先頭に移動する。
BOTTOM TYPE END ER バッファの終わり,すなわちバッファの中の最後の文字の後にカーソルを移動する。
CHAR
C カーソルを現在の方向に1文字だけ移動する(ADVANCE が有効か,BACKUPが有効かによって,順方向か逆方向かが決まる) 。
下向き矢印
下向き矢印 ADVANCEが有効か, BACKUPが有効かにかかわらず,バッファの一番下に向けてカーソルを1 行だけ下に移動する。
EOL
EL 現在の方向が順方向の場合には, 現在行の行末にカーソルを移動する。現在の方向が逆方向の場合には, カーソルを前の行の行末に移動する。
左向き矢印
左向き矢印 ADVANCEが有効か,BACKUPが有効かにかかわらず, カーソルを左に1文字分だけ移動する。


"move" 現在のバッファ内部でカーソルを移動する。
LINE
L 現在の方向が順方向の場合には, カーソルを次の行の先頭に,現在の方向が逆方向の場合には, カーソルを現在行の先頭に移動する。逆方向の場合には, もう一度LINEを押すと,カーソルは前の行の先頭に移動する。


KS PASTEコマンドの実行後,カーソルの位置を変更する。
PAGE
PAGE PAGETOP 次のページ・マーカの右または次の改ページ文字にカーソルを移動する。(SET ENTITY PAGE コマンドで定義された) ページ・マーカがない場合には,PAGE要素はバッファ全体となる。


TOP カーソルを画面の最上部に移動する。
右向き矢印
右向き矢印 ADVANCEが有効か,BACKUP が有効かにかかわらず,カーソルを右に1文字分だけ移動する。
SECT
16L. ADVANCEが有効か,BACKUPが有効かによって, バッファの終わりまたは冒頭に向けて1セクション(16行)だけカーソルを移動する。

SET CURSOR
カーソル位置に合わせて画面のスクロールを制御する。 行モードでの編集中は効果がない。

SHOW CURSOR
SET CURSORコマンドによって設定された値を表示する。
TOP
BR カーソルをバッファの冒頭の最初の文字に移動する。
上向き矢印
上向き矢印 ADVANCEが有効か,BACKUPが有効かにかかわらず, カーソルをバッファの冒頭に向けて1行だけ上に移動する。
WORD
W 現在の方向の次のワードの先頭にカーソルを移動する(ADVANCEが有効か,BACKUP が有効かによって順方向か逆方向かが決まる)。

9.8.3 テキストの挿入

次の表は,テキストを挿入するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
Ctrl/L
^L. テキストに改ページ文字(<FF>) を挿入する。
Ctrl/M
^M. テキストにキャリッジ・ リターン文字(<CR>)を挿入する。
Ctrl/R Ctrl/R REF 画面(キーパッド・モード)または行(行モード)を一旦消去してから再表示して, 余分な文字やメッセージを抹消する。編集中の現在のテキストは変更されない。 キーパッド・モードでは,CtrL /RはCtrl/Wと同じ。
Ctrl/W
REF 画面(キーパッド・モード) または行(行モード)を一旦消去してから再表示して,余分な文字やメッセージを抹消する。 編集中の現在のテキストは変更されない。 キーパッド・モードでは,CtrL/WはCtrl/Rと同じ。

Ctrl/Z Ctrl/Z 挿入操作を完了して,コマンド状態に戻る。INSERT (非キーパッドI) とREPLACE (非キーパッドR)コマンドと一緒に使用する。
FILL (VT100) Ctrl/F (VT52) FILL FILL FILLSR 現在行の幅に最大数のワードが収まるように, 行の選択範囲を決定してテキストを再編成する。行モードでは, 行の選択範囲を詰める。

INCLUDE
外部ファイルをEDT テキスト・バッファにコピーする。行モードでは,INCLUDEコマンドによってファイルのコピーが終了すると, アスタリスク(*)・プロンプトを表示する。 キーパッド・モードや非キーパッド・モードでは, 画面にINCLUDEされたテキストが現れる。
OPEN LINE INSERT I <Return> 現在のカーソル位置で編集中のテキストに行終了文字を挿入して, 行終了文字を新しいカーソル文字にする。

INSERT I 現在のバッファまたは指定されたバッファにテキストを追加する。
SPECINS
ASC (ASCII) サーカンフレックス(^) 該当文字に対応する10進数値( 付録 Bを参照)を使用して,DECで定義している文字セットの文字をテキストに挿入できるようにする。 サーカンフレックス(^) は,0〜31の10進数に対応する文字にしか機能しない。

9.8.4 テキストの削除と復元

次の表は,テキストを削除および復元するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
Ctrl/U
DBL カーソルの左にある文字から行の先頭までのすべてを削除する。

DELETE D 指定された範囲に応じて,1行または複数行を削除する。 バッファまたは範囲が指定されないと,現在の行を削除し, バッファは指定されているが,範囲の指定がないと,該当バッファまで移動して, その内容をすべて削除する。
DEL C DELETE DC カーソル位置の文字を削除する。


D-C カーソルの左にある文字を削除する。


D+C カーソルの右にある文字を削除する。
DEL EOL DELETE DEL 現在のカーソル位置から行終了文字の前までの行全体を削除する。
DEL L DELETE D+NL 現在のカーソル位置から行終了文字までの行全体を削除する。
DEL W DELETE DEW ワード全体またはワードの一部を削除する。
LINEFEED
DBW カーソルの左から前のワードの先頭までのワードまたはワードの中の文字を削除する。
REPLACE REPLACE R (置換) キーパッド・モードでは,選択範囲の中のテキストを削除して, それをPASTEバッファの内容と置き換える。行モードと非キーパッド・ モードでは,現在のバッファまたは指定されたバッファから指定範囲の行を削除し, ターミナルから入力されたテキストと置き換える。
UND C
UNDC 削除文字バッファの現在の内容をカーソルの左にあるテキストに挿入する。
UND L
UNDL 削除行バッファの現在の内容をカーソルの左にあるテキストに挿入する。
UND W
UNDW 削除ワード・バッファの現在の内容をカーソルの左にあるテキストに挿入する。

9.8.5 テキストの検索

次の表は,テキストを検索するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
ADVANCE
ADV これ以降の編集作業の方向を順方向(カーソルの右方向で,かつバッファの終わりに向かって下向き) に設定する。
BACKUP
BACK これ以降の編集作業の方向を逆方向(カーソルの左方向で,かつバッファの始めに向かって上向き) に設定する。


CLSS 現在検索バッファにあるテキスト文字列を消去する。
FIND FIND "文字列" ^@. 指定されたテキストを検索する。
FNDNXT FIND "" "" 次に現れる,FINDコマンドで指定された文字列を検索する。
RESET
RESET 実行中の選択範囲を取り消して,検索方向を順方向に設定し,EDT をDMOV (省略時の移動)状態に設定する。


DESEL 実行中の選択範囲を取り消す。


TGSEL SELコマンドとDESELコマンドの機能を組み合わせたコマンド。実行中の選択範囲がある場合には,TGSEL コマンドはそれを取り消して,DESELコマンドと同じ機能を実行する。 実行中の選択範囲がない場合には,TGSEL は,SELコマンドと同じように,選択範囲を作成するプロセスを開始する。
SELECT
SEL APPEND,CHNGCASE,CUT,FILL,REPLACE, SUBS,Ctrl/Tなどのキーパッド機能の対象とする選択範囲を設定する。


SSEL 文字列を検索して,それを選択範囲として指定する。

SET SEARCH
編集セッションにおいて文字列を検索する方法を設定する。

SHOW SEARCH
文字列を検索するときにEDT が使用する検索パラメータを表示する。

9.8.6 テキストの置換

次の表は,テキストを置換するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
SUBS SUBSTITUTE S キーパッド・モードでは,現在の検索文字列をPASTEバッファの内容と置き換える。 行モードと非キーパッド・モードでは,指定された範囲内で文字列を別の文字列に置き換える。

SUBSTITUTE NEXT SN 次に現れる該当文字列を検索して,それを別の文字列に置き換える。 このコマンドは,検索バッファと置換バッファに格納された文字列を使用する。

9.8.7 テキストの移動

次の表は,テキストを移動するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
APPEND
APPEND 現在のバッファから選択範囲(キーパッド・モード)または指定された要素( 非キーパッド・モード)を削除して,それをPASTEバッファ(省略時の設定) または指定されたバッファの終わりに追加する。

COPY
指定されたテキストを指定された位置にコピーする。テキストの範囲を同じバッファ内のある場所から別の場所にコピーするか, 異なるバッファ間でコピーして, 新しいバッファを作成する。テキストは削除されない。/DUPLICATE 修飾子を使用すると,指定されたテキストを n回コピーできる。
CUT
CUT キーパッド・ モードでは,現在のバッファから実行中の選択範囲を削除して,それをPASTE バッファに格納する。非キーパッド・モードでは,テキスト・ バッファから指定された要素を削除して,それを別の指定されたバッファに格納する。
CUT + PASTE MOVE CUT + PASTE 現在のバッファ内の別の場所または別のバッファに行を移動する。 この行は元の位置から削除され, 新しい位置に挿入される。
PASTE COPY, MOVE PASTE 1つのバッファ内でテキストをコピーしたり移動したりする。 キーパッド・モードでは,PASTEバッファの内容を現在のバッファにコピーする。 非キーパッド・モードでは,任意のバッファの内容を現在のバッファにコピーする。

9.8.8 テキストのインデント

次の表は,テキストをインデントするために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
Ctrl/A
TC (タブ計算) タブ位置を設定し,インデント・レベルを再設定する。 インデント・レベルとは,画面の左端からテキスト行を開始する位置までのブランクにしておく桁数をいう。 このコマンドを使用するには, 現在のカーソル位置がSET TAB値の倍数でなければならない。
Ctrl/D
TD (タブ減分) 現在のインデント・レベル・カウントを1設定値だけ小さくする。 インデント・レベル・カウントは,通常,Ctrl/AまたはTC ( タブ計算)コマンドによって設定する。
Ctrl/E
TI (タブ増分) 現在のインデント・レベル・カウントを1設定値だけ大きくする。 インデント・レベル・カウントは,通常,Ctrl/AまたはTC ( タブ計算)コマンドによって設定する。
Ctrl/T TAB ADJUST TADJ (タブ調整) 行モードのSET TABコマンドによって設定された値に従って, 選択範囲の中のテキスト行をインデントする。SET TAB が有効でなければならない。

SET TAB
SHOW TAB

各種のタブ機能(タブ計算, タブ調整,タブ増分,タブ減分)の SET TAB値を設定する。SHOW TABは,SET TAB値とタブ・インデント・レベル・カウントを表示する。


SHL (左シフト) バッファのテキスト全体を8文字(1タブ・ ストップ)左に移動する。


SHR (右シフト) バッファのテキスト全体を8文字(1タブ・ ストップ)右に移動する。
TAB, Ctrl /I
TAB ADVANCEが有効か,BACKUP が有効かにかかわらず,テキストを右に移動する。テキストを移動する桁数は, カーソル位置,SET TABコマンドによって設定された値(SET TAB コマンドが有効な場合),インデント・レベル・カウント(有効な場合) によって決定される。

9.8.9 テキストの大文字と小文字の変換

次の表は,テキストの大文字と小文字を変換するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
CHNGCASE
CHGC テキスト内の大文字小文字を変更する。大文字は小文字になり, 小文字は大文字になる。


CHGL 指定された要素の中のすべての大文字を小文字に変更する。 すでに小文字になっている文字は変更されない。


CHGU 指定された要素の中のすべての小文字を大文字に変更する。 すでに大文字になっている文字は変更されない。


DLWC カーソルを移動した部分の大文字を小文字に変更する。


DUPC カーソルを移動した部分の小文字を大文字に変更する。


DMOV DLWC (省略時の小文字)またはDUPC (省略時の大文字) のいずれかを使用した後に,編集セッションを省略時の状態に戻す。

SET CASE
SHOW CASE

大文字/小文字のいずれかしか使用しないターミナルで, フラグを使用して大文字と小文字を区別する。SHOW CASE は,SET CASEコマンドによって大文字または小文字が設定されているのか, 何も設定されていないのかを示す。

9.8.10 複数のバッファの使用

次の表は,複数のバッファを使用しているときに使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明

CLEAR
指定されたバッファの内容を削除する。

SHOW BUFFER
現在EDT セッションにあるアクセス可能なすべてのバッファのリストを表示する。

9.8.11 キーの定義

次の表は,キーを定義するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明


BELL コマンドを処理するときにターミナル・ ベルが鳴るようにする。主として,キーパッド・ キーの定義で使用する。
Ctrl /K DEFINE KEY DEFK キーパッド編集で使用されるファンクション・キーを定義または再定義する。 キー定義は,非キーパッド・コマンドに基づいて決定される。 キーパッド・モードでは,Ctrl/Kを押すとキー定義プロセスが開始される。 非キーパッド・モードでは,キー定義プロセスを処理するCtrl/K 以外のキー・シーケンスを定義できる。

SHOW KEY
キーパッド編集機能を持つキーの定義を表示する。

SET [NO]KEYPAD
SHOW KEYPAD

CHANGEコマンドを入力したときに,EDT が行モードからどちらの画面編集モード(キーパッドまたは非キーパッド) に切り換わるかを設定する。SHOW KEYPADは,その時点でどちらのモードが有効かを示す。

9.8.12 画面とターミナル設定の制御

次の表は,EDT画面とターミナル設定を制御するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
<Return>

編集中のテキストの中の現在のカーソル位置の左に行終了文字を追加する。

SET [NO]AUTOREPEAT
SHOW AUTOREPEAT

キーパッド・キー( 矢印キーも含む)を画面の更新速度より速く繰り返せないようにする。 SHOW AUTOREPEATは,オートリピートが有効かどうかを示す。

SET LINES
SHOW LINES

EDTが一度にターミナル画面に表示する行数を制限する。 SHOW LINESは,行制限値を表示する。

SET [NO]NUMBERS
SHOW NUMBERS

EDTが行モード編集中に行番号を表示するか どうかを決定する。SHOW NUMBERSは,現在の設定値を表示する。

SET PARAGRAPH [NO]WPS
SHOW PARAGRAPH

段落の省略時の境界制限値を設定する。 SHOW PARAGRAPHは,SET PARAGRAPH WPSまたはSET PARAGRAPH NOWPSのどちらが有効なのかを示す。

SET [NO]QUIET
SHOW QUIET

画面モードの編集セッション中にEDT がエラー・メッセージを出すときに鳴るターミナルのベル音を鳴らないようにする。 SHOW QUIETは,ベルがオフになっているかどうかを示す。

SET [NO]REPEAT
SHOW REPEAT

キーパッド・モードで機能を繰り返せるよう にするGOLDキーのリピート機能とSPECINSキーパッド機能を使用できないようにする。 SHOW REPEATは,SET REPEATまたはSET NOREPEAT のどちらが有効なのかを示す。

SET SCREEN
SHOW SCREEN

画面の各行に表示される最大文字数を変更する。SHOW SCREEN は,現在の画面幅の設定値を表示する。

SET TERMINAL
SHOW TERMINAL

使用しているターミナルのタイプに合わせてターミナル設定値 を訂正または変更する。SHOWTERMINALは,編集セッションで現在有効なターミナル設定値 を表示する。

SET TEXT
SHOW TEXT

改ページ文字(<FF>)またはバッファ終端([EOB]) マークに適当な文字を設定する。SHOW TEXTは, 改ページ文字またはバッファ終端文字として設定されている文字を表示する。

SET [NO]TRUNCATE
SHOW TRUNCATE

画面モードでの操作時に, 行の長さが現在の画面幅より長くなったときに次の行に自動改行する( 行モードでは,EDTは常に長い行を自動改行する)。SET TRUNCATEは, ワード境界を考慮にいれないため,ワード境界で行を分断するには,SET WRAPを使用する。SHOW TRUNCATEは,SET TRUNCATEが有効かどうかを示す。

SET WORD
[NO]DELIMITER
SHOW WORD

EDTがワード要素の境界をどのように解釈するかを設定する。 省略時の設定では,ワード区切り文字 は別のワード(SET WORD DELIMITER)として扱われる。 SHOW WORDは,SET WORD NODELIMITERが有効かどうかを示す。

SET [NO]WRAP
SHOW WRAP

キーパッド・モードで新しいテキストをバッファに挿入するときに, テキスト行を自動改行させる。 SET WRAPコマンドは,FILLコマンドの行の長さも決定する。SHOW WRAP は,SET WRAPコマンドが有効かどうかを示し,有効であれば,SET WRAP値も表示する。

9.8.13 EDTコマンドの処理

次の表は,EDTコマンドを処理するために使用できるコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明
Ctrl/C Ctrl/C Ctrl/C 特定の操作(長いファイルの検索など)を,EDTが処理を終了する前に中止する。
Do (LK201のみ) Return ピリオド(.) 検索結果と行編集コマンドを処理する。
Enter Return Return 検索結果,行編集コマンド,キー定義を処理する。

SET ENTITY
SHOW ENTITY

各コマンドと機能で使用するワード, 文,段落,ページ境界を示す区切り文字を定義する。SHOW ENTITYは,現在の区切り文字をリストする。

SET COMMAND
SHOW COMMAND

EDTセッションの冒頭で補助スタートアップ・ コマンド・ファイルを処理する。SHOW COMMANDは, 実行中のスタートアップ・コマンド・ファイルの名前を表示する。これらのコマンドは,EDT スタートアップ・コマンド・ファイルでのみ使用される。

SET [NO]VERIFY
SHOW VERIFY

スタートアップ・コマンド・ ファイルまたはEDTマクロ内のコマンドをそれぞれの実行時に表示する。SHOW VERIFY は,SET VERIFYが有効かどうかを示す。

9.8.14 その他のEDTコマンド

次の表は,EDTで使用できるさまざまなコマンドとキーについて説明しています。

キーパッド・モード 行モード 非キーパッド・モード 説明


DATE 現在日付をテキストに挿入する。

DEFINE MACRO
編集セッションの有効期間内に新しい行モード・ コマンドを作成する。

EXIT
外部ファイルを作成し,MAIN バッファの内容をそのファイルにコピーしてから, 編集セッションを終了する。
GOLD

他のキーパッド・キーおよび非キーパッド・ キーと一緒に使用して各種の編集機能を実行する。
Help Help Help キーパッド・モードと行モードでは,EDT ヘルプ・ユーティリティを実行する。非キーパッド・モードでは,キーパッド・ モードの別のキーまたはキー・シーケンスを定義して,キーパッドHELP 機能を実行する。

PRINT
指定された行範囲または指定されたバッファを指定されたディレクトリの中の外部ファイルにコピーする。EDT は,60行をコピーするたびに1つの改ページと2行のブランク行を追加する。EDT 行番号は,外部ファイルではテキストの一部になる。

QUIT QUIT テキストを外部ファイルにコピーせずにセッションを終了する。

RESEQUENCE
現在または指定されたバッファの行に新しいEDT 行番号を割り当てる。

SHOW FILES
EDTセッションの現在の入力ファイルと出力ファイルを表示する。

SET [NO]FNF
SHOW FNF

EDTを使用して新しいファイルを作成するときに現れるメッセージを出力しないようにする(FNF はFile Not Foundを表す)。SHOW FNFは,SET FNFまたはSET NOFNFのどちらが有効なのかを示す。 これらのコマンドは,スタートアップ・コマンド・ファイルでのみ使用される。

SET HELP
SHOW HELP

EDTセッションの別の ヘルプ・ファイルにアクセスできるようにする。SHOW HELPは,編集セッションで現在使用可能なヘルプ・ファイルの名前を表示する。

SET [NO]SUMMARY
SHOW SUMMARY

EXITまたはWRITEコマンドを入力するときに, 要約情報が表示されないようにする。省略時の設定では, 完全なファイル指定と,EDTがEXITまたはWRITEコマンドを入力した結果として作成したファイルの中の行数を表示する。SHOW SUMMARY は,SET SUMMARYコマンドが有効かどうかを示す。

SHOW VERSION
オペレーティング・システムが使用中のEDTのバージョンを表示する。

TYPE
ターミナルでテキスト行を表示する。

WRITE
EDTバッファのテキストを外部ファイルにコピーする。


XLATE 情報を呼び出し側プログラムに戻す。このコマンドは,EDTが実行プログラムによって呼び出されたときに使用できる。


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