日本語 hp DECwindows Motif for hp OpenVMS Alpha
リリース・ノート


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2.4.3.24 ReGIS ロケータ・レポート

V1.0

漢字端末エミュレータが R(P(I))コマンドに応じて,あるいは複数の入力モードでReGIS ロケータ・レポートを送信し,そのロケータ位置がアドレス可能な領域を外れていた場合,漢字端末エミュレータは座標を省略してロケータ・レポートを送信します。たとえば,A キーを押すと次のレポートを生成します。


A[]<CR>, where <CR> is a carriage return (ASCII code 13). 

2.4.4 DECwindows CD プレーヤ

この項は,DECwindows CD プレーヤ・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

2.4.4.1 必要な特権

V1.1

DECW$EXAMPLESディレクトリの DECwindows CD プレーヤ (DECW$CDPLAYER) アプリケーションでは, PHY_IO および DIAGNOSE特権がないと, CD プレーヤのハードウェアを動作させることはできません。ユーザのプロセスまたはイメージのいずれかにこれらの特権が必要です。

2.4.5 電子メール

この項は,電子メール・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

2.4.5.1 ドロア圧縮操作のアクセス違反に関する問題の解決

V1.3

電子メールの "ドロアの圧縮" 操作がアップデートされ,アクセス違反にならなくなりました。

2.4.5.2 Display PostScript のサポートの終了

V1.2--6

DECwindows Motif の現在のバージョンでは Display PostScript がサポートされていないため,電子メールでは PostScript コードのみのメッセージの表示をサポートしていません。電子メールの以前のバージョンでは, PostScript を含むメール・メッセージがあることを検出すると, Display PostScript を使用してそのメッセージを表示していました。

現在では,電子メールで PostScript コードのみのメッセージを検出すると,次のエラー・メッセージを表示します。


[This PostScript® message cannot currently be displayed.] 

回避策としては,[ファイル] メニューで [Extract] オプションを使用し, ([Extract] ダイアログ・ボックスで [Include Header Information] の選択を解除して),取り出したファイルをプリントします。

2.4.5.3 ディレクトリ・ウィンドウからのメッセージのペースト

V1.2--4

電子メールでは,ユーザがMB1を使用してディレクトリ・ウィンドウで 1つ以上のメッセージを選択してから,漢字端末エミュレータなどの別のウィンドウでMB2をクリックすると,選択したメッセージ全部がこの別のウィンドウにペーストされます。選択したメッセージはディレクトリ・ウィンドウでは反転表示されていますが,別のウィンドウにペーストされたテキストは反転表示になりません。

2.4.5.4 キーボード操作への応答

V1.2--3

OSF/Motifスタイル・ガイドへの適合性をさらに高めるために DECwindows Mailアプリケーションが拡張されたことで,キーボード操作に対するアプリケーションの応答の一部が変更されました。次の変更点に注意してください。

[作成/送信]ウィンドウでTabキーを使用してテキスト入力ボックス間を移動する場合,カレント・フィールドが強調表示されなくなりました。フィールドを選択するには,MB1のダブル・クリックまたはトリプル・クリック, Shift+Alt - >キー・シーケンスなど標準的な Motif 操作アクションのいずれかを使用してください。

いくつかのダイアログ・ボックスでは, Selectキーまたはスペース・バーのいずれかを押すことで,キーボードからプッシュ・ボタンをアクティブにすることができます。 ReturnキーとEnterキーはダイアログ・ボックス内のほかのウィジェットにバインドされています。従来どおりMB1をクリックしてプッシュ・ボタンをアクティブにする方法もあります。

2.4.5.5 電子メールでカラー・カスタマイザを使用する

V1.2

DECW$EXAMPLES ディレクトリに入っているカラー・カスタマイザのサンプル・プログラムを使用して DECwindows メールの色を調節する場合,色の変更に使用するDECwindowsメールの[カラー設定]ダイアログ・ボックスが,現在のカラー値を正しく反映しないことがありますが,これは正常な動作です。これらの値の変更には, DECwindows メール[カラー設定]ダイアログ・ボックスではなく,カラー・カスタマイザを使用してください。別の方法としては,カラー・カスタマイザを終了して, DECwindows メールを再起動します。

2.4.6 ノートパッド

この項は,ノートパッド・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

2.4.6.1 ノートパッドとOSF/Motifリリース1.1.3ツールキットとのリンク

V1.2--3

ノートパッド・アプリケーションは, OSF/Motifリリース1.1.3ツールキットとリンクされています。 DECwindows Motif V1.3 製品で提供される OSF/Motifリリース1.2.3 ツールキットとのリンク用には修正されていません。次の制限があります。

2.4.7 ペイント

この項は,ペイント・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

2.4.7.1 個人のカラーマップ

V1.1

カラー・イメージを表示および編集するためのカラーマップ・エントリがワークステーションに不足している場合は,個人のカラーマップが作成されます。この場合,ペイント・イメージの本来の色は保持されますが,ワークステーションの残りの色は変更されてしまいます。色を元の状態に戻すには,別のウィンドウをクリックして,入力フォーカスを別のウィンドウに移動してください。

2.4.7.2 特定のペイント操作の性能が遅い

V1.0

GPX システムの場合,ブラシ・ストロークを描くなどの簡単な基本操作でも処理に時間がかかることがあります。この理由は,オブジェクトを描くときにピックスマップがピックスマップ・メモリにスワップされるからです。ペイントの処理に時間がかかる場合は,鉛筆ツールをクリックし,鉛筆でイメージ領域に点を描きます。こうすれば,最初に鉛筆をクリックした後の性能が向上します。

イメージ(特にカラー・イメージ)を編集するとき, [オプション]メニューから[絵のサイズ...]項目を選択することによって,イメージ領域のサイズを変更することができます。サイズを小さくすると,イメージ領域に必要なピックスマップ・メモリ量が減ります。

2.4.8 セッション・マネージャ

この項は,セッション・マネージャ・アプリケーションに関するリリース・ノートです。

2.4.8.1 [ユーザの構成] への,予約文字を含むノード名の指定

V1.2

X サーバにアクセスできるユーザのリストを [ユーザの構成] ダイアログ・ボックスに指定するとき,ノード名に次のいずれかの文字が入っている場合は,引用符で囲んでください。

セッション・マネージャは,ノード名が二重引用符で始まらない場合,必要であればノード名に自動的に引用符を付加します。ノード名が二重引用符で始まっている場合,セッション・マネージャは,ユーザが既にそのノード名に引用符を付けているものと見なして変更を行いません。

引用符に囲まれた文字列の中の二重引用符は, 2つの二重引用符("")に置き換えてください。たとえば, DEC:.zko."my node"という文字列は次のように変更します。


("DEC:.zko.""my node"""). 

2.4.8.2 セッション・マネージャでのカラー・カスタマイザの使用

V1.2

DECW$EXAMPLESディレクトリに入っているカラー・カスタマイザのサンプル・プログラムを使用して,セッション・マネージャの色を調節する場合,色の変更に使用するセッション・マネージャの[色設定]ダイアログ・ボックスが,現在のカラー値を正しく反映しないことがありますが,これは正常な動作です。これらの値の変更には,セッション・マネージャ [色設定] ダイアログ・ボックスではなく,カラー・カスタマイザを使用してください。別の方法としては,カラー・カスタマイザを終了してセッション・マネージャを再起動します。カラー・カスタマイザについての詳細は, 『hp DECwindows Motif for hp OpenVMS Alpha New Features』 を参照してください。

2.4.8.3 省略時に生成される独立プロセスがあるために他のアプリケーションが開けないことがある

V1.1

ファイルビューおよびセッション・マネージャによって生成されるアプリケーションは独立プロセスとなります。

これは, SYS$MANAGER:SYLOGIN.COM および SYS$LOGIN:LOGIN.COM コマンド・プロシージャがアプリケーション起動時に実行されることと密接な関係があります。これらのコマンド・プロシージャで実行される (SYS$INPUT から読み込む) コマンドは,ファイルビューあるいはセッション・マネージャがアプリケーション起動に使用するデータを読み込んでしまいます。これによってアプリケーションの起動が妨げられます。 INQUIRE,READ/PROMPT,SET TERMINAL/INQUIRE などがこのようなコマンドの例です。

SYLOGIN.COM または LOGIN.COM コマンド・プロシージャが大き過ぎる場合,アプリケーションの起動が遅くなります。 SYLOGIN.COM や LOGIN.COM で実行される処理の多くは DECwindows アプリケーションの起動にとって意味がありません。このため,SYLOGIN.COM および LOGIN.COM の両ファイルは, DECwindows アプリケーションの起動性能を高めるために条件付きにする必要があります。 DECwindows アプリケーションを起動するときには, SYLOGIN.COM および LOGIN.COM コマンド・プロシージャが最低限のコマンドのみを実行するようにします。実行すべきコマンドとしては, DECW$USER_DEFAULTS がある場合はその再定義, DECwindows アプリケーションのコンテキスト内でユーザがその他の論理名を参照している場合はその論理名の定義などがあります。 SYLOGIN.COM と LOGIN.COM 内の DECwindows に必要なコマンドの直後に,次の命令を挿入することが可能です。


$ mode = f$mode() 
$ tt_devname = f$trnlnm("TT") 
$ session_mgr_login = (mode .eqs. "INTERACTIVE") .and.  - 
      (f$locate("WSA",tt_devname) .ne. f$len(tt_devname)) 
$ session_detached_process = (mode .eqs. "INTERACTIVE") .and. - 
      (f$locate("MBA",tt_devname) .ne. f$len(tt_devname)) 
$ if session_mgr_login .or. session_detached_process then exit 

上記の各行を SYLOGIN.COM および LOGIN.COM ファイルに追加しなくても,アプリケーションは引き続き稼働します。

2.4.8.4 プライベート・ロゴを使用する際の入力フォーカスの変更

V1.0

DECwindows Motif にログインし,プライベート・ロゴ・コマンド・ファイルを使用する場合,プライベート・ロゴを起動するときに入力フォーカスが [ユーザ名]フィールドに戻ってしまうことがあります。

2.4.8.5 セッション・マネージャ・プロセスの停止

V1.0

セッション・マネージャ・プロセスを停止すると,特権を持っていないワークステーション・ユーザにとっては深刻な状況になることがあります。次の問題が生じないように DECwindows を再起動しなければなりません。

STOP/NOEXIT コマンドを使用してプロセスを停止します。このコマンドを使用しない場合は,セッション・マネージャ・プロセスを停止し,次のコマンドを使用して DECwindows を再起動してください (システム・マネージャ特権が必要)。


$ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART

2.4.9 ウィンドウ・マネージャ

この項は, DECwindows Motif ウィンドウ・マネージャに関するリリース・ノートです。

2.4.9.1 アイコン・ボックス・タイトルの変更

V1.3

DECwindows Motif V1.3 以上が実行されているシステムでアイコン・ボックスのタイトルを変更するには, DECW$USER_DEFAULTS あるいは DECW$SYSTEM_DEFAULTS で DECW$MWM.DAT ファイルを編集し, Mwm*iconBoxTitleの代わりに Mwm*titleの値を設定します。

2.4.9.2 マルチヘッド・システムのすべてのスクリーンでヘルプ・テキストを表示できない問題

V1.3

スクリーン 0 以外で右クリックしてヘルプを起動すると,何も内容がない Bookreader ウィンドウが表示されます。

マルチヘッド構成でヘルプを表示したい場合は,スクリーン 0 で右クリックを実行してください。

2.4.9.3 Alt + Space キーでウィンドウ・メニューが表示されない

V1.2--4

多くの Motif 実装では,Alt+space キーの組み合わせにより,ウィンドウ・マネージャがウィンドウ・メニューを表示します。しかし, DECwindows Motif では, Alt+space キーの組み合わせは Compose Character キー機能にマッピングされています。これにより,Compose Character キーを備えていないキーボードでも,その機能を使用できます。

Alt+space キーの組み合わせでウィンドウ・メニューを表示するように変更するには,ご使用のデスクトップ環境に合わせて以下の手順に従ってください。

New Desktop システムの場合:

  1. CDE$SYSTEM_DEFAULTS:[CONFIG.lang]SYS.DTWMRC を DISK$:[LOGIN.DT]DTWMRC.DAT にコピーします。

  2. Keys DtKeyBindings セクションで,次の行がコメント化されているのを元に戻します。


    Alt<Key>space   icon|window   f.post_wmenu 
    

  3. ワークスペース・マネージャを再起動します。

従来の DECwindows Desktop システムの場合:

  1. DECW$SYSTEM_DEFAULTS:DECW$MWM_RC.DAT を DECW$USER_DEFAULTS:DECW$MWM_RC.DAT にコピーします。

  2. Keys DtKeyBindings セクションで,次の行がコメント化されているのを元に戻します。


    Alt<Key>space   icon|window   f.post_wmenu 
    

  3. ウィンドウ・マネージャを再起動します。

2.4.9.4 DECwindows Motif ウィンドウ・マネージャでのカラー・カスタマイザの使用

V1.2

DECW$EXAMPLESディレクトリで提供されているカラー・カスタマイザを使用して Motif ウィンドウ・マネージャの色を調節する場合,色の変更に使用するMotif ウィンドウ・マネージャの [カラー設定] ダイアログ・ボックスが,現在のカラー値を正しく反映しないことがありますが,これは正常な動作です。これらの値を変更するには, Motif ウィンドウ・マネージャの[カラー設定]ダイアログ・ボックスではなく,カラー・カスタマイザを使用してください。別の方法としては,カラー・カスタマイザを終了して, Motif ウィンドウ・マネージャを再起動する方法があります。カラー・カスタマイザについての詳細は, 『hp DECwindows Motif for hp OpenVMS Alpha New Features』 を参照してください。

2.4.9.5 ウィンドウ・マネージャの構成ファイルを使用した,ファンクション・キーのバインディングの変更

V1.0

構成ファイル DECW$MWM_RC.DAT では,ウィンドウ・マネージャでのファンクション・キーの使用方法を定義します。アクセラレータの多くは, Alt キー (または Compose Characterキー) とファンクション・キーの組み合わせを使用します (たとえば,Alt+F7)。

アプリケーションがこれらのキーを使用する必要がある場合は,行頭に感嘆符(!)を付けてコメントにするか,新しいキーボード・バインディングを作成します。続いて,Mwm リソース・ファイルの Mwm*keyBindings:DefaultKeyBindingsを新しいバインディングを指すように変更します。

Motif バインディングでは,漢字端末エミュレータでの Compose Character シーケンスを妨げないよう,ウィンドウ・メニューの表示に Alt+Space キーあるいは Compose + Space キーを使用することができないようにしています。ウィンドウ・メニューは Shift+Escape (F11) キーで表示してください。

Alt+Space を再度有効にするには, [ルートメニュー:設定] ダイアログ・ボックスの適切なオプションを選択し,現在の設定を適用します。あるいは,構成ファイル DECW$MWM_RC.DAT の Alt+Space の省略時のボタン対応のコメントを削除するようにします。

2.4.9.6 ウィンドウ・マネージャの再起動

V1.0

ファイル SYS$MANAGER:DECW$MWM.COM は,ウィンドウ・マネージャを再起動する方法を指定するために使用します。省略時の設定では,必ずすべての画面で再起動されます。ただし,ウィンドウ・マネージャをセッション・マネージャから起動していない場合,ウィンドウ・マネージャは最初にすべての使用可能な画面で起動されていない可能性があります。このファイルを変更してユーザのシステムでウィンドウを再起動する方法を変更することができます。


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