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フォント管理ユーティリティ
利用者の手引き


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メイン・キーパッド・キー:

EDITコマンドは, 表 4-4 に示すように,メイン・キーパッド・キーに対しても機能を定義しています。

表 4-4 EDITコマンドのメイン・キーパッド・キーのキー定義
メイン・キー キー定義
[ B ] SELECTによって選択した領域内に,中空の長方形を描く。
[ C ] SELECTによって選択した領域を切り取り,PASTEバッファに格納する。 [Remove] と同じ。
[ I ] SELECTによって選択した領域内の文字パターンを,ONからOFFへまたはOFFからONに切り換える。
[ L ] SELECTの開始位置とカーソルを接続する直線を描く。
[ O ] SELECTによって選択した領域内に,中空の楕円を描く。
[ P ] カーソルによって指定される位置に,PASTEバッファ内の内容を挿入する。 [Insert Here] と同じ。
[ Q ] SELECTによって選択した領域内に,塗りつぶした楕円を描く。
[ S ] 領域指定を開始または取り消す。 [Select] と同じ。
[ W ] SELECTによって選択した領域内に,塗りつぶした長方形を描く。
[ ; ] SELECTによって選択した領域内の文字パターンを,垂直方向の中心線を中心にして対称に並べ替える。
[ - ] SELECTによって選択した領域内の文字パターンを,水平方向の中心線を中心にして対称に並べ替える。
[ / ] SELECTによって選択した正方形領域内の文字パターンを,右上の角と左下の角を結ぶ対角線を中心にして対称に並べ替える。
[ ]¥ SELECTによって選択した正方形の領域内の文字パターンを,左上の角と右下の角を結ぶ対角線を中心にして,対称に並べ替える。
[PF1/G] マークされた位置にカーソルを移動する。
[PF1/M] 現在のカーソルの位置をマークする。
[PF1/S] ビットマップ領域全体を選択する。 [PF1/Select] と同じ。
[Ctrl/C] フォント編集を終了し, Character Manager (CMGR) コマンド・レベルに戻り,"CMGR>"プロンプトを表示するか,またはDCLコマンド・レベルに戻る。 [PF1/KP ,] と同じ。現在編集中の文字パターンは失われる。
[Ctrl/R] 現在編集中の文字パターンを実際のサイズでスクリーンの左上に表示する。 [KP .] と同じ。
[Ctrl/W] ディスプレイを再表示する。
[Ctrl/Z] フォント編集セッションを正常終了し, Character Manager (CMGR) コマンド・レベルに戻り,"CMGR>"プロンプトを表示するか,またはDCLコマンド・レベルに戻る。 [PF1/Enter] と同じ。メモリに格納されている文字パターンは,新しいプリロード・ファイルに出力される。


#1

$ CHARACTER_MANAGER EDIT/SIZE=24 FONTDATA
%CMGR-I-READFIL, Reading file DISK$:[DIRE]FONTDATA.PRE
%CMGR-I-LOADFONT, Loading DRCS to your terminal, please wait...
      

この例では,EDITコマンドはフォント編集セッションを起動します。FONTDATA.PREというプリロード・ファイルは現在のディレクトリに登録されています。オペレータが編集できる文字パターンのサイズは24×24ドット・サイズのみです。


EXIT

Character Managerの使用を終了します。

形式

EXIT

コマンド修飾子 省略時設定
なし なし


説明

EXITコマンドは, Character Manager (CMGR) セッションを終了し,制御をDCLレベルに戻します。EXITコマンドのかわりに  [Ctrl/Z]  を押すこともできます。

#1

CMGR> EXIT
$ 
      

EXITコマンドは, Character Manager (CMGR) セッションを終了します。


EXTRACT CODE

指定された文字コードの,ロード可能な文字パターン・シーケンスを格納したプリロード・ファイルを作成します。

形式

EXTRACT CODE character-code[,...] output-file

コマンド修飾子 省略時設定
/ENTRY_LIMIT
=number-of-characters
なし
/JIS2 なし
/LOG /LOG
/SIZE=(font-size[,...]) /SIZE=ALL


パラメータ

character-code[,...]

プリロード・ファイルを作成する1つ以上の文字コードを16進数で指定します。

複数の文字コードを指定する場合には,各文字コードはコンマ(,)で区切ります。コード範囲によって文字コードを指定する場合には,文字コードをハイフン(-)で区切ります。この記号は,コード範囲内に含まれるすべての文字コードのロード可能シーケンスを,ファイルに出力することを示します。

アスタリスク(*)を単独で使用すれば,対応する文字コード領域内のすべての文字コードを指定できます。

output-file

出力ファイルを指定します。ファイル・タイプを省略した場合には,".PRE" が使用されます。

コマンド修飾子

/ENTRY_LIMIT=number-of-characters

ファイルに出力されるデータの最大数を指定します。

コマンド・パラメータに指定された文字コードの数がこの修飾子に指定された値と同じでない場合には,小さい方の値が使用されます。

フォントRAMに格納できるロード可能シーケンスの数は,漢字ターミナルおよびプリンタのモデルに応じて異なります。各装置のユーザ・マニュアルを参照し,フォントRAMのサイズを確認してください。

/JIS2

JIS X 0208第2水準漢字の文字パターンをフォントROMに持たないターミナル用に, JIS X 0208第2水準漢字のロード可能シーケンスを含んだプリロード・ファイルを作成するために用います。

この修飾子は,24×24ドットサイズの文字パターンにのみ有効です。

この修飾子を指定しなかった場合, JIS X 0208第2水準漢字のロード可能シーケンスは,プリロード・ファイルに出力できません。

/LOG
/NOLOG

EXTRACT CODEコード・コマンドが,情報メッセージを表示するかどうかを制御します。

省略時の設定では,/LOGが指定されているものと解釈されます。

/SIZE=(font-size[,...])

ロード可能シーケンスを取り出したい文字の,フォント・サイズを選択します。指定できる値は24,32,および40の任意の組み合わせであるか,またはALLキーワードです。フォント・サイズを1つだけ指定する場合には,括弧は省略できます。

24,32,および40という値はそれぞれ,24×24ドット,32×32ドット,および40×40ドットのロード可能シーケンスを取り出すことを示します。ALLキーワードは,EXTRACT CODEコマンドが,すべてのフォント・サイズ(24×24,32×32,および40×40)のロード可能シーケンスを取り出し,それをプリロード・ファイルに出力することを示します。

この修飾子を指定しなかった場合には,/SIZE=ALLが指定されているものと解釈されます。


説明

EXTRACT CODEコマンドは,指定された文字コードのロード可能な文字パターン・シーケンスをシステム・フォント・データベースから取り出します。

#1

$ CHARACTER_MANAGER EXTRACT CODE/SIZE=32/FULL A121 PRELOAD_A121
%CMGR-I-XTGFONT, Extracting font pattern of size 32x32 from GOTHIC database ...
%CMGR-I-FONTXTD, Font pattern of size 32x32 for code A121 extracted
%CMGR-I-TOTFONTXTD, A total of 1 font of size 32x32 extracted to 
DISK$:[DIRE]PRELOAD_A121.PRE;1
$
      

この例では,EXTRACT CODEコマンドは,PRELOAD_A121.PREというプリロード・ファイルを作成します。プリロード・ファイルには,文字コードA121の32×32ドット・サイズの文字パターンが格納されます。データは,現在設定されているGOTHICというシステム・フォント・データベースから取り出されます。


EXTRACT REFERENCE

指定されたテキスト・ファイル内のユーザ定義文字に対して,プリロード・ファイルを作成します。

形式

EXTRACT REFERENCE text-file[,...] preload-file

コマンド修飾子 省略時設定
/ENTRY_LIMIT
=number-of-characters
なし
/JIS2 なし
/LOG /LOG
/SIZE=(font-size[,...]) /SIZE=ALL

プロンプト

Text file: text-file[,...]
Output file: preload-file


パラメータ

text-file[,...]

プリロード・ファイルを作成する,1つ以上のテキスト・ファイルを指定します。複数のテキスト・ファイルを指定する場合には,各ファイル指定をコンマ(,)で区切ります。

入力ファイル指定では,ワイルドカードを使用できます。

preload-file

ロード可能文字シーケンスを取り出した後,それを出力するプリロード・ファイルを指定します。

出力ファイル指定では,ワイルドカードは使用できません。


コマンド修飾子

/ENTRY_LIMIT=number-of-characters

プリロード・ファイルに出力される文字パターンの,ロード可能シーケンスの最大数を指定します。

フォントRAMに格納できるロード可能シーケンスの数は,漢字ターミナルおよびプリンタのモデルに応じて異なります。各装置のユーザ・マニュアルを参照し,フォント RAMのサイズを確認してください。

/JIS2

テキスト・ファイル中にあるJIS X 0208第2水準漢字に対しても,その文字パターンのロード可能シーケンスを出力することを指定します。

この修飾子は,24×24ドットサイズの文字パターンにのみ有効です。

この修飾子が指定されなかった場合には,EXTRACT REFERENCEコマンドは,JIS X 0208 第2水準漢字に対してのロード可能シーケンスを出力しません。

/LOG
/NOLOG

EXTRACT REFERENCEコマンドが,情報メッセージを表示するかどうかを制御します。

省略時の設定では,/LOGが指定されているものと解釈されます。

/SIZE=(font-size[,...])

文字パターンのロード可能シーケンスを取り出す文字の,フォント・サイズを選択します。指定できる値は 24,32,および40の任意の組み合わせであるか,またはALLキーワードです。フォント・サイズを1つだけ指定する場合には,括弧は省略できます。

24,32,および40という値はそれぞれ,24×24ドット,32×32ドット,および40×40ドットのロード可能シーケンスを取り出すことを示します。ALLキーワードは,EXTRACT REFERENCEコマンドがすべてのフォント・サイズ(24×24,32×32,および40×40)のロード可能シーケンスを取り出し,それらをプリロード・ファイルに出力することを指定します。

この修飾子を指定しなかった場合には,/SIZE=ALLが指定されているものと解釈されます。


説明

EXTRACT REFERENCEコマンドは,指定されたテキスト・ファイルからユーザ定義文字を検索し,検索されたユーザ定義文字の文字パターンのロード可能シーケンスをシステム・フォント・データベースから取り出し,それらを新しく作成されたプリロード・ファイルに出力します。

文字パターンのロード可能シーケンスは,検索された回数の小さい順に格納されます。つまり,検索された回数が最も多いユーザ定義文字のロード可能シーケンスは,プリロード・ファイルの最後に格納されます。

テキスト・ファイル内のユーザ定義文字の文字パターンを,システム・フォント・データベースから検索できない場合には,EXTRACT REFERENCEコマンドは警告メッセージを表示します。


#1

$ CHARACTER_MANAGER EXTRACT REFERENCE/SIZE=ALL WEEKLY.TXT WKLY.PRE
%CMGR-I-XTGFONT, Extracting font pattern of size 24x24 from CMGR DEFAULT database 
%CMGR-I-FONTXTD, Font pattern of size 24x24 for code A77E extracted
%CMGR-I-FONTXTD, Font pattern of size 24x24 for code A221 extracted
%CMGR-I-XTGFONT, Extracting font pattern of size 32x32 from CMGR DEFAULT database 
%CMGR-I-FONTXTD, Font pattern of size 32x32 for code A77E extracted
%CMGR-I-FONTXTD, Font pattern of size 32x32 for code A221 extracted
%CMGR-I-XTGFONT, Extracting font pattern of size 40x40 from CMGR DEFAULT database 
%CMGR-I-FONTXTD, Font pattern of size 40x40 for code A77E extracted
%CMGR-I-FONTXTD, Font pattern of size 40x40 for code A221 extracted
%CMGR-I-TOTFONTXTD, A total of 2 font of size 24x24 extracted to file 
DISK$:[DIRE]WKLY.PRE;1
%CMGR-I-TOTFONTXTD, A total of 2 font of size 32x32 extracted to file 
DISK$:[DIRE]WKLY.PRE;1
%CMGR-I-TOTFONTXTD, A total of 2 font of size 40x40 extracted to file 
DISK$:[DIRE]WKLY.PRE;1
$
      

この例では,EXTRACT REFERENCEコマンドはWEEKLY.TXTというテキスト・ファイルからユーザ定義文字を検索し,検索したユーザ定義文字に対してWKLY.PREというプリロード・ファイルを作成します。文字パターンのロード可能シーケンスは,現在参照されているCMGR_DEFAULTというシステム・フォント・データベースから取り出されます。プリロード・ファイルには,すべてのサイズ(24×24,32×32,および40×40ドット) の,ロード可能文字パターンが格納されます。


HELP

Character Manager (CMGR) のコマンドに関するヘルプ・テキストと, Character Manager (CMGR) に関連するトピックを表示します。

形式

HELP [topic]

コマンド修飾子 省略時設定
なし なし


パラメータ

[topic]

Character Manager (CMGR) に関連する項目,または Character Manager (CMGR) コマンドの中から,ヘルプ情報が必要な項目またはコマンドを指定します。HELPコマンドでは,パラメータに修飾子を指定できます。

説明

HELPコマンドは Character Manager (CMGR) に関する情報を漢字ターミナルに表示します。トピック・パラメータを指定すれば,そのトピックに関するヘルプ・テキストを表示できます。トピック・パラメータを指定しなかった場合には,参照できる情報のリストが表示され,HELPコマンドは,トピックを選択するように要求するプロンプトを表示します。

#1

$ CHARACTER_MANAGER HELP COPY
      

この例では,HELPコマンドはCOPYコマンドに関するヘルプ・テキストを表示します。


REMOVE

ユーザ定義文字の文字パターンを,システム・フォント・データベースから削除します。

形式

REMOVE character-code[,...]

コマンド修飾子 省略時設定
/CONFIRM /CONFIRM
/LOG /LOG
/SIZE=(font-size[,...]) /SIZE=ALL

制限事項

このコマンドを使用するには,SYSPRV特権が必要です。この特権がない場合には,エラー・メッセージが表示されます。この場合には,REMOVEコマンドは無視され,システム・フォント・データベースは変更されません。

パラメータ

character-code[,...]

削除操作の対象となる文字コードを,16進数で指定します。この文字コードの文字パターンが,システム・フォント・データベースから削除されます。

複数の文字の属性を削除する場合には,各文字コードをコンマ(,)で区切ります。コード範囲によって文字コードを指定する場合には,文字コードをハイフン(-)で区切ります。この記号は,2つの文字コードによって定義される範囲内のすべての文字コードの属性を削除することを示します。

アスタリスク(*)を単独で使用すれば,対応する文字コード領域内のすべての文字コードを指定できます。


コマンド修飾子

/CONFIRM
/NOCONFIRM

削除操作を確認するかどうかを選択します。

/CONFIRMを指定した場合には,REMOVEコマンドはシステム・フォント・データベースから削除されるすべての文字コードに対して,確認を要求します。

肯定応答はYES,TRUE,および1です。否定応答はNO,FALSE,0および  [Return]  キーです。QUITまたは  [Ctrl/Z]  を入力すると,REMOVEコマンドの処理はその時点で停止されます。ALLと入力すると,REMOVEコマンドの処理は継続され,その後プロンプトは表示されません。

/NOCONFIRMを指定した場合には,REMOVEコマンドは確認プロンプトを表示せずに,文字パターンを削除します。

この修飾子を指定しなかった場合には,/CONFIRMが指定されているものと解釈されます。

/LOG
/NOLOG

REMOVEコマンドが,削除される各文字コードの文字コード指定を,表示するかどうかを制御します。/LOG修飾子を使用した場合には,REMOVEコマンドは,削除した文字の総数も表示します。

この修飾子を指定しなかった場合には,/LOGが指定されているものと解釈されます。

/SIZE=(font-size[,...])

REMOVEコマンドによって文字パターンを削除する文字の,フォント・サイズを指定します。

フォント・サイズとして指定できる値は,24,32,および40の任意の組み合わせであるか,またはALLキーワードです。24,32,および40という値はそれぞれ,文字パターンが24×24ドット,32×32ドット,および40×40ドットであることを示します。

この修飾子にフォント・サイズを1つだけ指定する場合には,括弧は省略できます。

この修飾子を指定しなかった場合には,/SIZE=ALLが指定されているものと解釈され,すべてのフォント・サイズの文字パターンがシステム・フォント・データベースから削除されます。


説明

REMOVEコマンドは,文字パターンをシステム・フォント・データベースから削除します。

指定した文字コードの文字パターンが,システム・フォント・データベースに登録されていない場合には,REMOVEコマンドはエラー・メッセージを表示し,システム・フォント・データベースは変更されません。

このコマンドを使用するには,SYSPRV特権が必要です。


#1

$ CHARACTER_MANAGER REMOVE /SIZE=(24,32)/FULL A121,A123
%CMGR-I-RMGFONT, Removing font pattern of size 24x24 from GOTHIC database 
Remove font pattern of size 24x24 for code A121 ? [N]: Y
%CMGR-I-FONTRMD, Font pattern of size 24x24 for code A121 removed
Remove font pattern of size 24x24 for code A123 ? [N]: Y
%CMGR-I-FONTRMD, Font pattern of size 24x24 for code A123 removed
%CMGR-I-RMGFONT, Removing font pattern of size 32x32 from GOTHIC database 
Remove font pattern of size 32x32 for code A121 ? [N]: Y
%CMGR-I-FONTRMD, Font pattern of size 32x32 for code A121 removed
Remove font pattern of size 32x32 for code A123 ? [N]: Y
%CMGR-I-FONTRMD, Font pattern of size 32x32 for code A123 removed
$
      

この例では,REMOVEコマンドは2つのユーザ定義文字(16進数でA121とA123)の文字パターンを,GOTHICというシステム・フォント・データベースからそれぞれ削除します。24×24および32×32ドット・サイズの文字パターンは削除されますが,40 ×40ドット・サイズの文字パターンはシステム・フォント・データベースにそのまま残されます。


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