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指定したデータベースに対するアクセスを設定します。この後実行される Character Manager (CMGR) のコマンドは,このコマンドによって設定されたデータベースを自動的に参照します。
SET DATABASE [database-name]
コマンド修飾子 省略時設定 /DEFAULT なし /LOG /LOG
データベース名パラメータと /DEFAULT修飾子を,同時に指定することはできません。
[database-name]
アクセスするデータベースの名前を指定します。
/DEFAULT
プロセス論理名CMGR$DATABASE_NAMEの割り当てを解除し,この後実行される Character Manager (CMGR) のコマンドが上位レベルの論理名テーブル内の, CMGR$DATABASE_NAMEという論理名によって示される省略時のデータベースを,自動的に参照するようにします。データベース名パラメータを,この修飾子と組み合わせて指定することはできません。
/LOG
SET DATABASEコマンドが,データベース名を表示するかどうかを制御します。
/NOLOGこの修飾子を指定しなかった場合には,/LOGが指定されているものと解釈されます。
SET DATABASEコマンドを使用すれば,指定したデータベースをアクセスできるようになります。この後実行される Character Manager (CMGR) のコマンドは,指定されたデータベースを自動的に参照します。設定されているデータベース名は,SHOW DATABASEコマンドを使用して確認できます。
#1 |
---|
$ CHARACTER_MANAGER SET DATABASE GOTHIC %CMGR-I-DBSET, Database set to GOTHIC $ |
この例では,SET DATABASEコマンドは,現在のデータベースとして,GOTHICデータベースを設定し,この後実行される Character Manager (CMGR) のコマンドによって,このデータベースがアクセスされるようにします。
#2 |
---|
$ CHARACTER_MANAGER SET DATABASE/DEFAULT %CMGR-I-DBSET, Database set to CMGR_DEFAULT $ |
この例では,SET DATABASEコマンドは,CMGR_DEFAULTデータベースがこの後実行される Character Manager (CMGR) のコマンドによって,アクセスされるように設定します。
ユーザ定義文字の文字パターンを表示します。文字パターンはシステム・フォント・データベースまたはプリロード・ファイルから取り出され,ビットマップ形式で表示されます。
SHOW BITMAP character-code[,...]
コマンド修飾子 省略時設定 /BACKGROUND /BACKGROUND /OUTPUT=output-file /OUTPUT=SYS$OUTPUT /SIZE=(font-size[,...]) /SIZE=ALL /SYSTEM /SYSTEM /USER=input-file なし /WIDTH=display-width /WIDTH=132
character-code[,...]
文字パターンを表示したい,1つ以上の文字コードを16進数で指定します。1つ以上の文字コードの文字パターンを表示する場合には,各文字コードをコンマ(,) で区切ります。コード範囲によって文字コードを指定する場合には,2つの文字コードをハイフン(-)で区切ります。この記号は,2つの文字コードの間に含まれるすべての文字パターンが表示されることを示します。
アスタリスク(*)を単独で使用すれば,すべてのユーザ定義文字コードを指定できます。
/BACKGROUND
ビットマップ形式で表示される文字パターンの,背景を指定します。/NOBACKGROUND修飾子を指定した場合には,文字パターンのビットマップはアットマーク(@)によって表示され,背景には何も表示されません。/BACKGROUND修飾子を使用した場合には,ビットマップの背景はピリオド(.)で塗りつぶされます。
/NOBACKGROUND省略時の設定では,/BACKGROUNDが指定されているものと解釈されます。
/OUTPUT=output-file
SHOW BITMAPコマンドが,ビットマップ表示をデータ・ファイルに出力するかどうかを制御します。/OUTPUT修飾子にファイル名を指定した場合には,SHOW BITMAPコマンドはそのファイルを作成し,文字パターンをそのファイルに出力します。省略時の設定では,SHOW BITMAPコマンドは,文字パターンを,論理名SYS$OUTPUTとして定義されている装置に出力します。
/SIZE=(font-size[,...])
文字パターンを表示する文字のフォント・サイズを指定します。フォント・サイズとして指定できる値は24,32,および40の任意の組み合わせであるか,またはALLキーワードです。/SIZE=ALLは,/SIZE=(24,32,40)と指定するのと同じです。 24,32,および40という値はそれぞれ,文字パターンが24×24ドット,32×32ドット,および40×40ドットで構成されることを示します。
/SIZE修飾子に複数のフォント・サイズを指定した場合には,文字パターンは文字コードの順ではなく,フォント・サイズの順に表示されます。つまり,1つのフォント・サイズのすべての出力が終了した後,別のフォント・サイズの出力が開始されます。
この修飾子を指定しなかった場合には,/SIZE=ALLが指定されているものと解釈され,すべてのフォント・サイズの文字パターンがビットマップ形式で表示されます。
/SYSTEM
SHOW BITMAPコマンドが,システム・フォント・データベースを取り扱うことを指定します。/SYSTEM修飾子と /USER修飾子を,同時に指定することはできません。 /SYSTEM修飾子と /USER修飾子をどちらも指定しなかった場合には, SHOW BITMAPコマンドは /SYSTEM修飾子が指定されているものと解釈します。
/USER=input-file
SHOW BITMAPコマンドがユーザ・ファイル,つまり,プリロード・ファイルを取り扱うことを指定します。この修飾子には入力ファイルを指定しなければなりません。ファイル指定ではワイルドカードを使用できます。ファイル・タイプを省略した場合には,".PRE" が使用されます。
/SYSTEM修飾子と /USER修飾子を同時に指定することはできません。/SYSTEM修飾子と /USER修飾子をどちらも指定しなかった場合には,SHOW BITMAPコマンドは /SYSTEM修飾子が指定されているものと解釈します。
/WIDTH=display-width
このコマンドの出力の幅を指定します。表示幅に対して指定できる値は,80と132のいずれかです。省略時の設定では,/WIDTH=132が指定されているものと解釈されます。
SHOW BITMAPコマンドは,文字パターンをビットマップ形式で表示します。/USER修飾子を入力ファイル名と組み合わせて指定した場合には,SHOW BITMAPコマンドは文字パターンを指定されたプリロード・ファイルから取り出します。この場合,複数の文字コード・パラメータを指定すると,文字パターンは,対応するデータ・ファイルに格納されている順に表示されます。
/SYSTEM修飾子を指定した場合には,SHOW BITMAPコマンドは文字パターンをシステム・フォント・データベースから取り出します。この場合,複数の文字コード・パラメータを指定した場合には,文字パターンは,文字コードをコマンド行に指定した順に表示されます。
/SIZE修飾子に複数のフォント・サイズを指定した場合には,ビットマップ・パターンはフォント・サイズの順に表示されます。つまり,1つのフォント・サイズのすべてのビットマップ・パターンを表示した後,別のフォント・サイズのビットマップ・パターンが表示されます。
#1 |
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$ CHARACTER_MANAGER SHOW BITMAP/SIZE=32/NOBACKGROUND/USER=[DIRE]FONT B021,B023 %CMGR-I-READFIL, ファイル DISK$:[DIRE]FONT.PRE;1 を読み込みます。 |
この例では,SHOW BITMAPコマンドは,文字コードが16進数のB021,B023であるユーザ定義文字の文字パターンを,ビットマップ形式で表示します。文字パターンは [DIRE] ディレクトリ内のFONT.PRE というプリロード・ファイルから取り出され,そのフォント・サイズは32×32ドットです。
図 4-3 は上記のコマンドの結果を示しています。
図 4-3 例1のコマンドによって表示されたビットマップ形式の文字パターン
#2 |
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$ CHARACTER_MANAGER SHOW BITMAP/SIZE=ALL/NOBACKGROUND/SYSTEM A371 |
この例では,SHOW BITMAPコマンドは,文字コードが16進数のA371である文字の文字パターンを,ビットマップ形式で表示します。文字パターンはシステム・フォント・データベースから取り出され,フォント・サイズは24×24,32×32,および40×40ドットです。
図 4-4 , 図 4-5 , 図 4-6 は上記のコマンドの結果を示しています。
図 4-4 例2のコマンドによって表示されたビットマップ形式の文字パターン--- (24×24)
図 4-5 例2のコマンドによって表示されたビットマップ形式の文字パターン--- (32×32)
図 4-6 例2のコマンドによって表示されたビットマップ形式の文字パターン--- (40×40)
現在参照されているデータベースの,コードセット情報を表示します。
SHOW CHARACTER_SET
コマンド修飾子 省略時設定 なし なし
SHOW CHARACTER_SETコマンドは,現在参照されているデータベースのコードセット情報を表示します。このコマンドを使用すれば,参照されているデータベースに格納されている標準文字, DEC予約文字,およびユーザ定義文字の文字コード範囲を確認できます。
#1 |
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$ CHARACTER_MANAGER SHOW CHARACTER_SET DEC Kanji Character Set Code range Quadrant Section range Character class -------------- -------- ------------- --------------- A1A1 - A8FE LR 1 - 8 JIS Character A9A1 - AFFE LR 9 - 15 JIS Reserved Character B0A1 - CFFE LR 16 - 47 JIS Character D0A1 - F4FE LR 48 - 84 JIS-2 Character F5A1 - FEFE LR 85 - 94 JIS Reserved Character A121 - BF7E LL 1 - 31 User-Defined Character C021 - FE7E LL 32 - 94 DEC Reserved User-Defined Character $ |
この例では,SHOW CHARACTER_SETコマンドは,現在参照されているデータベースのコードセット情報,つまり,DEC漢字コードセットの情報を表示します。
現在参照されているデータベース,または現在使用可能なデータベースの名前を表示します。
SHOW DATABASE
コマンド修飾子 省略時設定 /ALL なし
/ALL
SHOW DATABASEコマンドが,使用可能なデータベースのリストを表示することを指定します。現在参照されているデータベースには,先頭に"->"が表示されます。
SHOW DATABASEコマンドは,現在参照されているデータベースまたはフォント・システムで参照可能なデータベースの名前を表示します。/ALL修飾子を指定した場合には,SHOW DATABASEコマンドは,その時点で参照できるデータベースのリストを表示します。/ALL修飾子を指定しなかった場合には,SHOW DATABASE コマンドは現在参照されているデータベースを表示します。
#1 |
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$ CHARACTER_MANAGER SHOW DATABASE %CMGR-I-DATABASE, Database is GOTHIC $ |
この例では,SHOW DATABASEコマンドは現在参照されているデータベースを表示します。この例では,ユーザはGOTHICデータベースを参照しています。
#2 |
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$ CHARACTER_MANAGER SHOW DATABASE/ALL Database Name ---------------- CMGR_DEFAULT ->GOTHIC $ |
この例では,SHOW DATABASEコマンドは,フォント・システムで使用できるデータベースの名前を表示します。この例では,ユーザはGOTHICデータベースを参照しています。
文字コード・テーブルを表示します。
SHOW TABLE [section-number[,...]]
コマンド修飾子 省略時設定 /OUTPUT=output-file /OUTPUT=SYS$OUTPUT /SIZE=(font-size[,...]) /SIZE=ALL /SYSTEM /SYSTEM /USER=input-file なし
位置修飾子 省略時設定 /QUADRANT=quadrant /QUADRANT=LL
[section-number[,...]]
文字コード・テーブルの中で表示したい,1つ以上の区番号を指定します。区番号は 1〜94の範囲です。文字コード・テーブルの中で,複数の区番号を表示する場合には,各区番号をコンマ(,)で区切ります。区を範囲によって指定する場合には,2つの区番号をハイフン(-)で区切ります。この記号は,2つの区番号の間に含まれる,すべての文字コードのリストを作成することを示します。この場合,最初の区番号は,2番目の区番号より小さい値でなければなりません。
アスタリスク(*)を単独で使用すれば,対応する象限内のすべての区番号を指定できます。
/OUTPUT=output-file
SHOW TABLEコマンドが,指定されたデータ・ファイルに文字コード・テーブルを出力するかどうかを制御します。/OUTPUT修飾子にファイル名を指定した場合には,SHOW TABLEコマンドはそのファイルを作成し,文字コード・テーブルをそのファイルに出力します。省略時の設定では,SHOW TABLEコマンドは論理名SYS$OUTPUTとして定義されている装置に,文字コード・テーブルを出力します。
/SIZE=(font-size[,...])
文字コード・テーブルを表示する対象となるフォント・サイズを指定します。フォント・サイズとして指定できる値は,24,32,および40の任意の組み合わせであるか,またはALLキーワードです。/SIZE=ALLは /SIZE=(24,32,40)と指定するのと同じです。24,32,および40という値はそれぞれ,文字パターンが24×24ドット,32×32 ドット,および40×40ドットで構成されることを示します。
この修飾子を指定しなかった場合には,/SIZE=ALLが指定されているものと解釈され,すべてのフォント・サイズの情報が表示されます。
/SYSTEM
SHOW TABLEコマンドがシステム・フォント・データベースについて, 文字コード・テーブルを作成することを指定します。/SYSTEM修飾子と /USER修飾子を,同時に指定することはできません。 /SYSTEM修飾子と /USER修飾子をどちらも指定しなかった場合には,SHOW TABLE コマンドは /SYSTEM修飾子が指定されているものと解釈します。
/USER=input-file
SHOW TABLEコマンドがユーザ・ファイル,つまり,プリロード・ファイルについて文字コード・テーブルを作成することを指定します。この修飾子には,入力ファイルを指定しなければなりません。ファイル指定では,ワイルドカードを使用できます。ファイル・タイプを省略した場合には,".PRE" が使われます。
/SYSTEM修飾子と /USER修飾子を,同時に指定することはできません。 /SYSTEM修飾子と /USER修飾子をどちらも指定しなかった場合には, SHOW TABLEコマンドは, /SYSTEM修飾子が指定されているものと解釈します。
/QUADRANT=quadrant
指定した区番号が含まれる,2バイト文字平面上での象限を指定します。キーワードとしてLL,LOWER_LEFT,LR,LOWER_RIGHTのいずれかを指定できます。LLキーワードとLOWER_LEFTキーワード,およびLRキーワードとLOWER_RIGHTキーワードはそれぞれ同じです。LLキーワードは2バイト文字平面上での左下の象限を示し,LRキーワードは右下の象限を示します。
/USER修飾子と同時に指定することはできません。
省略時の設定では,/QUADRANT=LLが指定されているものと解釈されます。
SHOW TABLEコマンドは,システム・データベースに格納されている文字コードのテーブル,またはユーザのデータ・ファイルに登録されている,文字コードのテーブルを表示します。/USER修飾子を指定した場合には,区番号のパラメータを指定できません。/USER修飾子に入力ファイルを指定した場合には,SHOW TABLEコマンドは,文字コード・テーブルを作成するためにプリロード・ファイルを読み込みます。この場合,出力される文字コード・テーブルには,プリロード・ファイル内のすべての文字コードが表示されます。 /SYSTEM修飾子を指定した場合には,SHOW TABLEコマンドは,文字コード・テーブルを作成するために,システム・フォント・データベースを読み込みます。この場合,指定された区内のすべての文字コードが,出力で使用されます。
/SYSTEMを指定した場合には,文字コード・テーブルはパラメータに指定された区番号によって作成されます。つまり,指定された区内のすべての文字コードが,出力で使用されます。 /USERを指定した場合には,ユーザ・ファイルに対して作成される文字コード・テーブルは,区番号によってではなく,文字コード自体によって左右されます。つまり,ある文字コードの文字パターンを,ユーザのデータ・ファイルから検索できない場合には,その文字コードのエントリは,文字コード・テーブルに含まれません。
SHOW TABLEコマンドは,文字コード・テーブル内の文字コードだけを使用します。したがって,テーブル内のユーザ定義文字の文字パターンは,システム・フォント・データベースまたはプリロード・ファイル内の文字パターンを,必ずしも反映するわけではありません。文字パターンが,すでに出力装置のフォントRAMに格納されている場合には, フォントRAM内のパターンが文字コード・テーブルで使用されます。システム・フォント・データベースまたは指定したプリロード・ファイル内の文字パターンを,必ず表示したい場合には,その前にフォントRAMに格納されている文字パターンを,更新するかまたはリセットしなければなりません。
#1 |
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$ CHARACTER_MANAGER SHOW TABLE/SIZE=(24,40)/SYSTEM 1 |
この例では,SHOW TABLEコマンドは,システム・フォント・データベース内の象限LLの第1区に登録されている,24×24ドットと40×40ドットのフォント・サイズの文字コード・テーブルを作成します。
図 4-7 , 図 4-8 は,上記のコマンドで作成された文字コード・テーブルの例を示しています。登録されていないユーザ定義文字に対しては,何も表示されません。
図 4-7 例1のコマンドで作成された文字コード・テーブル (その1)
図 4-8 例1のコマンドで作成された文字コード・テーブル (その2)
#2 |
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$ CHARACTER_MANAGER SHOW TABLE/USER=[DIRE]FONT %CMGR-I-READFIL,ファイル DISK$:[DIRE]FONT.PRE;1 を読み込みます。 |
この例では,SHOW TABLEコマンドは,[DIRE]FONT.PREのすべての文字コードに対して文字コード・テーブルを作成します。
図 4-9 は,上記のコマンドの結果を示しています。テーブル内のハイフンは,対応する属性が,プリロード・ファイルに格納されていないことを示しています。
図 4-9 例2のコマンドによって作成された文字コード・テーブル
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