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OpenVMS Registry データベースに書き込むときに, OpenVMS Registry がエラーを検出すると, OpenVMS Registry サーバは Write Retry Interval 設定によって指定される間隔で書き込みを再実行します。
デフォルト設定では, OpenVMS Registry サーバは OpenVMS Registry データベースへの書き込みが失敗した場合, 5 秒ごとに書き込みを再実行します。
設定名 | デフォルト値 | 最小値 | 最大値 |
---|---|---|---|
Writer Retry Interval | 5 | 1 | 30 |
OpenVMS Registry サーバは, OpenVMS バージョン 7.2-1 システム・インストールの一部としてインストールされます。
OpenVMS Registry を使用する前に, OpenVMS Registry サーバを構成し, OpenVMS Registry データベースに情報を登録しなければなりません。 OpenVMS Registry サーバの構成の詳細については, 第 8.2 節 を参照してください。 OpenVMS Registry データベースへの情報の格納については, 第 5.2 節 を参照してください。
第 8.3 節 で説明するスタートアップ・プロセスを使用して, OpenVMS Registry サーバを初めて起動するときに, OpenVMS システムは OpenVMS Registry データベースを作成します。
OpenVMS Registry には複数の方法でアクセスできます。 OpenVMS Registry にアクセスする方法に応じて,次の製品をインストールしなければなりません。
OpenVMS Registry サーバ管理ユーティリティや OpenVMS Registry システム・サービスを使用して, OpenVMS Registry にアクセスすることもできます。これらは OpenVMS バージョン 7.2-1 では OpenVMS Registry の一部としてインストールされます。
8.2 OpenVMS Registry の構成:REG$CONFIG Configuration ユーティリティ
OpenVMS Registry Configuration ユーティリティ (REG$CONFIG) は, OpenVMS Registry サーバの状態と OpenVMS Registry データベースの場所に関する情報を提供します。このユーティリティを使用すると, OpenVMS Registry 論理名とパスを変更できます。
OpenVMS Registry Configuration ユーティリティを起動するには,次のコマンドを入力します。
$ @SYS$MANAGER:REG$CONFIG |
--------------------------------------------------------- OpenVMS Registry Configuration Utility ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 1 - Configure OpenVMS Registry logical names and directory paths 2 - Display OpenVMS Registry logical names and directory paths 3 - Check the state of the OpenVMS Registry server 4 - Start the OpenVMS Registry server on this node H - Help about this utility [E] - Exit Please enter your choice : --------------------------------------------------------- |
オプションを選択するには,オプション番号を入力します。オプションは次のとおりです。
The OpenVMS Registry server is started in the cluster. The OpenVMS Registry server is started on this node. The OpenVMS Registry server is not started. |
The OpenVMS Registry server has successfully started. |
プロンプトに対して Qと入力すると,「 OpenVMS Registry Configuration Utility」メニューにいつでも戻ることができます。 論理名を構成しているときに Quit を使用した場合は,確認メッセージを受け取った値だけが更新されます。 |
次の質問が表示されます。
Is this system now a node in a cluster or will this system become part of a cluster? (Y/N/Q): |
- REG$TO_BE_STARTED - [current value of REG$TO_BE_STARTED] NOTE: Setting this logical to TRUE starts the OpenVMS Registry server automatically when the system boots. Setting this logical to FALSE prevents the OpenVMS Registry server from starting when the system boots and prevents other products from starting the OpenVMS Registry server. If the OpenVMS Registry Server is not started at boot time, but other products that require an OpenVMS Registry server are able to start the OpenVMS Registry server, you do not need to assign a value to this logical. Do you want to change this value? (Y/N/Q) [Y]: |
Yを選択すると,新しい値の入力が求められます。
Enter the new value (TRUE/FALSE/NOVAL/Q): |
次のいずれかの値を入力します。
動作 | 値 |
---|---|
リブート時に OpenVMS Registry サーバを起動する。他の製品がサーバを起動することを許可する。 | TRUE |
リブート時に OpenVMS Registry サーバを起動しない。他の製品がサーバを起動することを許可しない。 | FALSE |
リブート時に OpenVMS Registry サーバを起動しない。他の製品がサーバを起動することを許可する (論理名の割り当てを解除する)。 | NOVAL |
この手順を中止し,「 OpenVMS Registry Configuration Utility」メニューに戻る。 | Q |
In which logical name table do you want the logical defined? (SYSTEM/SYSCLUSTER/CLUSTER/Q) : |
次のいずれかを入力します。
動作 | 値 |
---|---|
REG$TO_BE_STARTED 論理名を LNM$SYSTEM 論理名テーブルに追加する。このテーブルには,システム内のすべてのプロセスで共用される名前が格納される。 | SYSTEM |
REG$TO_BE_STARTED 論理名を LNM$SYSCLUSTER 論理名テーブルに追加する。このテーブルには OpenVMS Cluster 内のすべてのプロセスで共用される名前が格納される。 | SYSCLUSTER |
REG$TO_BE_STARTED 論理名を LNM$CLUSTER 論理名テーブルに追加する。このテーブルはすべてのクラスタ単位の論理名テーブルの親テーブルである。 | CLUSTER |
この手順を中断し,「 OpenVMS Registry Configuration Utility」メニューに戻る。 | Q |
新しい値または更新した値を入力した後,システムから変更が確認され, SYLOGICALS.COM ファイルに追加しなければならない行が表示されます。
The logical REG$TO_BE_STARTED has been temporarily defined. Before you reboot the system you must edit your SYLOGICALS.COM to include the line: DEFINE/TABLE=table-name REG$TO_BE_STARTED value Press [Enter] to continue. |
- SYS$REGISTRY logical - current value of SYS$REGISTRY Note: When the OpenVMS Registry server is started, the system creates an OpenVMS Registry database at this location. If an OpenVMS Registry database already exists on your system, you must redefine the SYS$REGISTRY logical to point to the existing OpenVMS Registry database location. Do you wish to change this value? (Y/N/Q) [Y]: |
Yを選択すると,新しい値が求められます。
Enter the new value for SYS$REGISTRY ("yourvalue"/NOVAL/Q): |
次のいずれかを入力します。
動作 | 値 |
---|---|
OpenVMS Registry データベースの新しい場所または変更した場所を定義する。 | DKA0:[SYS$REGISTRY] などの有効なディレクトリ指定 |
論理名の割り当てを解除する。 | NOVAL |
この手順を中断し,「 OpenVMS Registry Configuration Utility」メニューに戻る。 | Q |
You have entered: value Is this correct? (Y/N/Q) [Y]: |
In which logical name table do you want the logical defined? (SYSTEM/SYSCLUSTER/CLUSTER/Q): |
次のいずれかを入力します。
動作 | 値 |
---|---|
SYS$REGISTRY 論理名を LNM$SYSTEM 論理名テーブルに追加する。このテーブルには,システム内のすべてのプロセスで共用される名前が格納される。 | SYSTEM |
SYS$REGISTRY 論理名を LNM$SYSCLUSTER 論理名テーブルに追加する。このテーブルには, OpenVMS Cluster 内のすべてのプロセスで共用される名前が格納される。 | SYSCLUSTER |
SYS$REGISTRY 論理名を LNM$CLUSTER 論理名テーブルに追加する。このテーブルはすべてのクラスタ単位の論理名テーブルの親テーブルである。 | CLUSTER |
この手順を中断し,「 OpenVMS Registry Configuration Utility」メニューに戻る。 | Q |
新しい値または更新した値を入力した後,変更が確認され, SYLOGICALS.COM ファイルに追加しなければならない行が表示されます。
The logical SYS$REGISTRY has been temporarily defined. Before you reboot the system you must edit your SYLOGICALS.COM file to include the line: DEFINE/TABLE=table-name SYS$REGISTRY dir-spec Press [Enter] to continue. |
- SYS$REGISTRY directory - [directory status] |
ディレクトリが存在しない場合,ディレクトリを作成するかどうか質問されます。
!!Caution!! When the OpenVMS Registry server starts, the system creates an OpenVMS Registry database at this location. If you already have an OpenVMS Registry database on your system, you must redefine the SYS$REGISTRY logical to point to that location. Do you wish to create the directory? (Y/N/Q) [Y]: |
Yと入力すると,ディレクトリの作成が確認されます。
The SYS$REGISTRY directory has now been created. Press [Enter] to return to the menu. |
OpenVMS Registry を起動する方法は制御できます。
OpenVMS Registry の起動方法を制御するには,
第 8.2 節 で説明した OpenVMS Registry Configuration ユーティリティを使用します。
8.3.1 OpenVMS Registry の手動起動
条件によっては, OpenVMS Registry サーバを手動で起動しなければならないことがあります。
このような場合は, SYS$STARTUP:REG$STARTUP.COMコマンド・プロシージャを使用してください。次のコマンド・プロシージャは,サーバ・プロセス・クォータが必要な最小値に設定されていることを確認します。
$ @SYS$STARTUP:REG$STARTUP.COM |
また,次のコマンドを使用して, OpenVMS Registry を手動で起動することもできます。
$ SET SERVER REGISTRY_SERVER/START |
OpenVMS Registry サーバは,システム・シャットダウンの一部として自動的にシャットダウンされます。
OpenVMS Registry を手動でシャットダウンする場合は,次のコマンドを使用します。
$ SET SERVER REGISTRY_SERVER/EXIT |
OpenVMS Registry サーバのコマンドを使用すると, OpenVMS Registry サーバの状態を表示 (SHOW) したり,変更 (SET) することができます。この節では, OpenVMS Registry サーバのコマンドについて説明します。
指定されたノードの OpenVMS Registry の現在の状態を表示します。このコマンドを使用するには,SYSPRV 特権が必要です。
SHOW SERVER REGISTRY_SERVER[/MASTER | /CLUSTER | /NODE=(node ,...)]
[/PAGE]
/MASTER
クラスタ内の現在の OpenVMS Registry マスタ・サーバのノードおよびプロセス ID (PID) を表示します。このコマンドはクラスタ内の OpenVMS Registry サーバと通信しません。この修飾子を使用するには,SYSPRV 特権の他に,SYSLCK 特権も必要です。/CLUSTER
クラスタ内の各 OpenVMS Registry サーバから出力を返します。最初に OpenVMS Registry マスタ・サーバ情報が表示されます。/NODE=(node,...)]
指定されたノードのサーバに関する OpenVMS Registry サーバ情報を返します。情報はノード名を入力した順に表示されます。指定するノード名は現在のクラスタ内のノードでなければなりません。/PAGE
スクロール可能なページ形式で,返された出力を表示します。
OpenVMS Registry の状態を変更します。このコマンドを使用するには,SYSPRV 特権が必要です。
SET SERVER REGISTRY_SERVER[/MASTER | /CLUSTER | /NODE=(node ,...)]
[/START | /RESTART | /EXIT | /ABORT ]
[/[NO]LOG ]
/MASTER
指定されたコマンドを OpenVMS Registry マスタ・サーバに対してだけ実行します。SYSPRV 特権の他に SYSLCK 特権も必要です。/CLUSTER
SET コマンドをクラスタ内の各 OpenVMS Registry サーバに対して実行し,最後に OpenVMS Registry マスタ・サーバを設定します。/NODE=(node,...)
SET コマンドを指定されたノードの OpenVMS Registry サーバに対して実行します。コマンドはノード名の入力順に実行されます。ノード名は現在のクラスタ内のノードでなければなりません。/START[=(node,...)]
クラスタ内の指定された 1 つ以上のノードで OpenVMS Registry サーバを起動します。/EXIT[=(node,...)]
クラスタ内の 1 つ以上の指定されたノードで OpenVMS Registry サーバを停止します。/ABORT[=(node,...)]
クラスタ内の 1 つ以上の指定されたノードで OpenVMS Registry サーバを中断します。/[NO]LOG
新しい OpenVMS Registry ログ・ファイルを SYS$REGISTRY に作成します。 NOLOG はデフォルトです。
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