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SYSGEN INSTALL ファイル指定 /PAGEFILE |
スワップ・ファイルに対しては,次の形式のコマンドを使用する。
SYSGEN INSTALL ファイル指定 /SWAPFILE |
INSTALL コマンドは,2 次ページ・ファイルと 2 次スワップ・ファイルを使用可能な状態にする。 SYS$SYSTEM 以外のディレクトリに存在するページ・ファイルとスワップ・ファイルは,システムのブートのたびにインストールする必要がある。
次の例は,SYPAGSWPFILES.COM に登録したコマンドの例です。これらのコマンドは,PAGE_SWAP という論理名の装置 DUA10: に存在する 2 次ページ・ファイルと 2 次スワップ・ファイルをインストールします。
$ MOUNT/SYSTEM/NOASSIST DUA10: SYS2 PAGE_SWAP $ SYSGEN := $SYSGEN $ SYSGEN INSTALL PAGE_SWAP:[SYSTEM]PAGEFILE1.SYS/PAGEFILE $ if $status then write sys$output "Installed page file PAGEFILE1.SYS" $ SYSGEN INSTALL PAGE_SWAP:[SYSTEM]SWAPFILE1.SYS/SWAPFILE $ if $status then write sys$output "Installed swap file swapfile1.sys" |
5.2.4 装置の構成のための SYCONFIG.COM の変更
非標準装置の接続や自動構成の抑制などのサイト別装置構成を実行するよう SYCONFIG.COM コマンドを追加することもできます。
5.2.4.1 非標準装置の接続
標準装置は,システムのブートのたびに STARTUP.COM によって,自動的に接続および構成されます。非標準装置 (コンパックが提供しない装置) は自動的には接続および構成されません。これらの装置は,該当するコマンドを入力することによって手動で接続および構成しなければなりません。このようなコマンドをシステムのスタートアップごとに実行するには,コマンドを SYCONFIG.COM に追加します。
VAX システムの場合,SYSGEN の CONNECT コマンドを追加します。装置の接続については, 第 8.4 節 を参照してください。 SYSGEN の CONNECT コマンドについては,『Compaq OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の SYSGEN の部分を参照してください。
Alpha システムの場合,SYSMAN の IO CONNECT コマンドを追加します。装置の接続については, 第 8.4 節 を参照してください。 SYSMAN の IO CONNECT コマンドについては,『Compaq OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の SYSMAN の部分を参照してください。
QQ という非標準装置を接続する場合は, SYCONFIG.COM に次のコマンドを登録します。
$ SYSGEN := $SYSGEN $ SYSGEN CONNECT QQA0 |
システムのブート中に自動構成を行いたくない場合もあります。たとえば,次のような場合です。
このような場合は,SYCONFIG.COM にシンボルを定義することによって,自動構成を禁止することができます。詳細は
第 8.4.3 項 を参照してください。
5.2.5 システム単位の論理名を定義するための SYLOGICALS.COM の変更
システム単位の論理名は,システム全体に適用されます。この論理名は,システム 論理名テーブル に定義され,そのシステム内にある任意のプロセスが使用できます。 クラスタ単位のシステム論理名は,クラスタ内にあるすべてのノードに対して,システム・レベルで適用されます。この論理名は,各ノードにあるクラスタ全体用のシステム論理名テーブルに定義され,そのシステム内にある任意のプロセスが使用できます。
一般に,システム管理者はスタートアップ時に定義するシステム固有の論理名を SYLOGICALS.COM 内で定義します。しかし,クラスタ単位の論理名の定義にはこのコマンド・プロシージャは適当ではありません。この場合には,SYSTARTUP_VMS.COM を使用します。詳細については,『Compaq OpenVMS Cluster システム』の「Preparing a Shared Environment」を参照してください。
コンパックが提供する SYLOGICALS.COM には, OpenVMS Cluster 環境ではない MicroVAX システム上でシステム単位の論理名を割り当てるコマンドが入っています。ユーザのシステムがスタンドアロンの MicroVAX システムでない場合は,テンプレート・ファイルの先頭にあるプロシージャを無視し,ファイルの最後にシステム単位の論理名割り当てを追加することができます。
SYLOGICALS.COM には,独自のサイト別システム単位の論理名を作成するコマンドを登録することができます。また,SYLOGICALS.COM にシステム論理名の新しい定義を登録することによって,それら論理名の省略時の定義を変更することもできます。 表 5-2 は,よく定義される論理名の一部です。
論理名 | 参照箇所 |
---|---|
++CLUE$DOCD_DEVICE | 第 16.9 節 |
LMF$LICENSE | 『OpenVMS License Management Utility Manual』 |
MAIL$SYSTEM_FLAGS | 第 5.7 節 |
NETNODE_REMOTE | 『DECnet for OpenVMS Networking Manual』 |
NETPROXY | 『OpenVMS Guide to System Security』 |
+NET$PROXY | 『OpenVMS Guide to System Security』 |
QMAN$MASTER | 第 13.3 節 |
RIGHTSLIST | 『OpenVMS Guide to System Security』 |
SYS$ERRORLOG | 第 20.4.1 項 |
SYS$MONITOR | 第 20.8.9 項 |
SYSUAF | 『OpenVMS Guide to System Security』 |
VMSMAIL_PROFILE | 『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』 |
システム要素 (たとえば,公用のディスクやディレクトリ) に対する論理名を定義する場合には,ASSIGN または DEFINE コマンドに /EXECUTIVE_MODE 修飾子を指定します。エグゼクティブ・モードで定義することによって,特権モードのイメージ (LOGINOUT, Mail など) の起動など,システム操作において,その論理名を使用できるからです。 システム・コンポーネント(例えば,公用ディスクやディレクトリ) に論理名を定義する場合,DEFINE または ASSIGN コマンドに /EXECUTIVE_MODE 修飾子を使用してエグゼクティブ・モードで定義することをお勧めします。
このタイプの論理名は,信頼できる論理名と呼ばれますが, (LOGINOUT, Mailなどの)特権モード・イメージの起動のようなシステム操作で使用することができます。
論理名と特権モード (エグゼグティブ,カーネル,スーパバイザ,ユーザ)についての詳細は,『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE/NOLOG 論理名 等価名 |
たとえば,次のように追加する。
DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE/NOLOG FINANCE_DISK DRAC$DRA2: |
DEFINE コマンドについての詳細は,『Compaq OpenVMS DCL ディクショナリ』を参照。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE/NOLOG FINANCE_DISK DRAC$DRA2: $ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE/NOLOG SYSDSK SYS$SYSDEVICE: |
この例では,システムのすべてのユーザ,またはシステムで動作するすべてのプログラムが,物理装置名の DRAC$DRA2: の代わりに論理名の FINANCE_DISK を使用できるようにしています。同様に,システム・ディスク (SYS$SYSDEVICE:) は SYSDSK で参照することができます。
5.2.6 機密保護監査機能を設定するための SYSECURITY.COM の変更
SYSECURITY.COM は,機密保護監査サーバ・プロセスを起動する前に実行されます。このファイルには,機密保護監査ログ・ファイルやローカルの機密保護アーカイブ・ファイルを保持するディスクをマウントまたは定義するためのコマンドを追加できます。機密保護監査についての詳細は, 第 20.7 節 を参照してください。
通常,システムは,SYSTARTUP_VMS.COM を実行する直前に, VMS$LPBEGIN の監査を開始します。ただし,この動作は,論理名 SYS$AUDIT_SERVER_INHIBIT を再定義することによって変更することができます。
機密保護監査の自動起動を禁止する場合は,
SYS$MANAGER:SYLOGICALS.COM に次の行を追加します。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE SYS$AUDIT_SERVER_INHIBIT YES |
コマンド・ファイルに次の行を追加することによって,システム起動の他のフェーズ (ほとんどは SYSTARTUP_VMS.COM の最後のフェーズ) で監査を開始することができます。
$ SET AUDIT/SERVER=INITIATE |
SYSTARTUP_VMS.COM の編集方法については,次の
第 5.2.7 項 を参照してください。
5.2.7 通常の操作を行うための SYSTARTUP_VMS.COM の変更
特定のサイトだけでコマンドを実行する場合は,サイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャ SYSTARTUP_VMS.COM にコマンドを追加または変更します。
次のような作業を行う場合は, SYSTARTUP_VMS.COM を編集して,コマンドの追加または変更を行うことをおすすめします。
作業 | 参照箇所 |
---|---|
公用ディスクのマウント | 第 5.2.7.1 項 |
ターミナルおよびプリンタ装置の特性の設定 | 第 5.2.7.3 項 |
キューの起動とキュー用自動起動の許可 | 第 5.2.7.4 項 |
既知イメージのインストール | 第 5.2.7.5 項 |
++ 常駐イメージのインストール | 第 5.2.7.6 項 |
OpenVMS InfoServer Client ソフトウェアのセットアップ | 第 5.2.7.7 項 |
システム・ダンプ・アナライザの実行 | 第 5.2.7.8 項 |
オペレータ・ログ・ファイルのパージ | 第 5.2.7.9 項 |
システム・スタートアップ時に実行されるバッチ・ジョブのキューへの登録 | 第 5.2.7.10 項 |
システム全体への通知の作成 | 第 5.2.7.11 項 |
LAT プロトコル・ソフトウェアのスタートアップ | 第 5.2.7.12 項 |
DECnet または TCP/IP ネットワークの起動 | 第 5.2.7.13 項 |
DIBOL メッセージ・マネージャのスタートアップ | 第 5.2.7.14 項 |
会話型ユーザ数の定義 | 第 5.2.7.15 項 |
SYSTARTUP_VMS.COM を変更するには,次の手順に従ってください。
公用ボリューム(公用ディスク) とは,システムで動作するすべてのプロセスがアクセス可能なディスクです。ディスクを共用できるようにするためには,次のことを行う必要があります。
公用ディスクをマウントするためには,汎用サイト別スタートアップ・コマンド・プロシージャに,次の形式で MOUNT コマンドを登録します。
MOUNT/SYSTEM 装置名: ボリューム・ラベル 論理名 |
/SYSTEM を指定すると,システム全体でそのディスクが使用可能になります。
省略時の設定では,ユーザが MOUNT コマンドを使用すると,システムは次の論理名を作成することに注意してください。
DISK$ボリューム・ラベル |
多くの場合,省略時の論理名でユーザの要件は満たされます。
スタートアップ・コマンド・プロシージャ中でディスクをマウントするとき, VAXcluster 環境または OpenVMS Cluster 環境においても /CLUSTER 修飾子は指定しないでください。各ノードは自分自身のディスクをマウントするように,それぞれ独自のスタートアップ・コマンド・プロシージャを実行します。
公用ボリュームについての詳細は, 第 9.1.4 項 および 第 9.5 節 を参照してください。 MOUNT コマンドについては,『Compaq OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。
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