OpenVMS
システム管理者マニュアル


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24.4.3 LANCP のその他の機能

SPAWN コマンドを使用すると,現在のプロセスのサブプロセスを作成できます。 SPAWN コマンドは,サブプロセスのコンテキストを現在のプロセスからコピーします。これにより,LANCP を一時的に終了しても,再開時に LANCP を再起動する必要はありません。

SPAWN コマンドの形式は次のとおりです。


SPAWN [コマンド文字列] 

LANCP ユーティリティを設定して, LANCP 内でコマンド・ファイルからコマンドを実行できます。 LANCP ユーティリティは,コマンド・ファイルを頭に @ の付くファイル名として認識します。省略時のファイル名の拡張子は .COM です。

24.5 LAN 装置の管理

LAN 装置の管理には,装置の特性の表示と,デバイス・パラメータの設定が含まれます。 LANCP ユーティリティを使用して, 表 24-7 に示す LAN 装置のタイプに対してパラメータを設定することができます。

表 24-7 LAN 装置
LAN 装置例 説明
イーサネット DE425, DE434, DE435, DE436, DE500, DECchip 21040, DEMNA 媒体のタイプ (接続ケーブルのタイプ) および接続速度 (イーサネットまたは FastEthernet) の選択を可能にする。

全二重操作 (同様の装置間または装置とスイッチ間のポイント・ツー・ポイント操作) を可能にする。

FDDI DEFTA, DEFPA, DEFAA, DEFEA, DEMFA 全二重操作を可能にする。
トークン・リング++ DETRA, DW300, DW110, TC4048 トークン・リング・パラメータの設定,およびソース・ルーティングと機能アドレス・マッピングの定義を可能にする。
全タイプ 任意 受信バッファ数などの汎用パラメータの設定を可能にする。
ATM++ DGLTA, DGLPA, DGLPB, DAPBA, DAPCA Emulated LAN (ELAN) パラメータの設定を可能にする。


++Alpha のみ

24.5.1 システム・デバイスの表示

システム上の LAN 装置を表示するには,次の形式で SHOW CONFIGURATION コマンドを入力します。


SHOW CONFIGURATION 



LANCP> SHOW CONFIGURATION
LAN Configuration: 
 
   Device   Medium      Default LAN Address   Version 
   ------   ------      -------------------   ------- 
    EWA0    CSMA/CD      08-00-2B-E4-00-BF    02000023 
    EWB0    CSMA/CD      08-00-2B-92-A4-0D    02000023 
    IRA0    Token Ring   00-00-93-58-5D-32    20000223

この例は,3 つの LAN 装置,つまり,2 つの DE435 と 1 つの DETRA を持つノードで SHOW CONFIGURATION コマンドを入力したときの出力を示します。

バージョンは,装置固有の実際のバージョンを示します。この例では,PCI バスの 2 つの装置で,実際のバージョンは下位バイトに示されています (DE435 アダプタでは 2.3)。読み取り可能なバージョンを持たない装置は,バージョン・ゼロと示されます。

装置の特定ハードウェアまたはファームウェアで返されるバージョンの相互関係を調べるには,装置付属のマニュアルを参照してください。

24.5.2 デバイス特性の表示

(運用時デバイス・データベース内の) LAN 装置についての情報を表示するには,次の形式で SHOW DEVICE コマンドを入力します。


SHOW DEVICE 装置名 [/修飾子,...] 

表 24-8 に, SHOW DEVICE コマンドの修飾子を簡単に説明します。

注意

修飾子を指定しなければ,ユーティリティは情報を追加せずに一致する装置を表示します。

表 24-8 SHOW DEVICE コマンド修飾子
修飾子 説明
/ALL 装置名が一致するすべての装置を表示する。
/CHARACTERISTICS /PARAMETERS 修飾子と同じ。
/DLL ダウンライン・ロード特性を表示する。
/COUNTERS デバイス・カウンタを表示する。
/INTERNAL_COUNTERS 内部カウンタを表示する。省略時の設定では,ゼロ・カウンタは表示しない。ゼロ・カウンタを含むすべてのカウンタを表示するには,追加の修飾子 /ZERO を使用する。デバッグ・カウンタを表示するには,追加の修飾子 /DEBUG を使用する。
/MAP 機能アドレス・マッピング・テーブルの現在の構成を表示する。
/MOPDLL /DLL 修飾子と同じ。
/OUTPUT++ 指定されたファイル名に出力する。
/PARAMETERS 装置について状態と関連情報を表示する。
/REVISION アダプタの現在のファームウェア・リビジョンを表示する (可能な場合)。
/SR_ENTRY 現在のソース・ルーティング・キャッシュ・テーブルの内容を表示する。
/TRACE LAN ドライバのトレース・データを表示する。


++Alpha のみ



  1. LANCP> SHOW DEVICE/COUNTERS EXA0
    Device Counters EXA0: 
                 Value  Counter 
                 -----  ------- 
                259225  Seconds since last zeroed 
               5890496  Data blocks received 
               4801439  Multicast blocks received 
                131074  Receive failure 
             764348985  Bytes received 
             543019961  Multicast bytes received 
                     3  Data overrun 
               1533610  Data blocks sent 
                115568  Multicast packets transmitted 
                122578  Blocks sent, multiple collisions 
                 86000  Blocks sent, single collision 
                189039  Blocks sent, initially deferred 
             198120720  Bytes sent 
              13232578  Multicast bytes transmitted 
               7274529  Send failure 
                     0  Collision detect check failure 
                     0  Unrecognized frame destination 
                     0  System buffer unavailable 
                     0  User buffer unavailable 
    


    この SHOW DEVICE コマンドは,イーサネット・デバイス EXA0 のカウンタを表示する。


  2. LANCP> SHOW DEVICE/MAP ICA0
     
    Multicast to Functional Address Mapping ICA0: 
       Multicast address   Functional Address   Bit-Reversed 
       -----------------   ------------------   ------------ 
       09-00-2B-00-00-04   03-00-00-00-02-00    C0:00:00:00:40:00 
       09-00-2B-00-00-05   03-00-00-00-01-00    C0:00:00:00:80:00 
       CF-00-00-00-00-00   03-00-00-08-00-00    C0:00:00:10:00:00 
       AB-00-00-01-00-00   03-00-02-00-00-00    C0:00:40:00:00:00 
       AB-00-00-02-00-00   03-00-04-00-00-00    C0:00:20:00:00:00 
       AB-00-00-03-00-00   03-00-08-00-00-00    C0:00:10:00:00:00 
       09-00-2B-02-00-00   03-00-08-00-00-00    C0:00:10:00:00:00 
       09-00-2B-02-01-0A   03-00-08-00-00-00    C0:00:10:00:00:00 
       AB-00-00-04-00-00   03-00-10-00-00-00    C0:00:08:00:00:00 
       09-00-2B-02-01-0B   03-00-10-00-00-00    C0:00:08:00:00:00 
       09-00-2B-00-00-07   03-00-20-00-00-00    C0:00:04:00:00:00 
       09-00-2B-00-00-0F   03-00-40-00-00-00    C0:00:02:00:00:00 
       09-00-2B-02-01-04   03-00-80-00-00-00    C0:00:01:00:00:00 
       09-00-2B-02-01-07   03-00-00-02-00-00    C0:00:00:40:00:00 
       09-00-2B-04-00-00   03-00-00-04-00-00    C0:00:00:20:00:00 
       09-00-2B-02-01-00   03-00-00-00-08-00    C0:00:00:00:10:00 
       09-00-2B-02-01-01   03-00-00-00-10-00    C0:00:00:00:08:00 
       09-00-2B-02-01-02   03-00-00-00-20-00    C0:00:00:00:04:00 
       03-00-00-00-00-01   03-00-00-00-00-01    C0:00:00:00:00:80 
       03-00-02-00-00-00   03-00-02-00-00-00    C0:00:40:00:00:00 
    


    この SHOW DEVICE コマンドは,トークン・リング・デバイス ICA0 のマッピング情報を表示する。


  3. LANCP> SHOW DEVICE/PARAM IRA0
    Device Parameters IRA0: 
                 Value  Parameter 
                 -----  --------- 
                Normal  Controller mode 
              External  Internal loopback mode 
     00-00-93-58-5D-32  Hardware LAN address 
            Token Ring  Communication medium 
               Enabled  Functional address mode 
                    No  Full duplex enable 
                    No  Full duplex operational 
                    16  Line speed (megabits/second) 
               16 Mbps  Ring speed 
                   STP  Line media 
               Enabled  Early token release 
              Disabled  Monitor contender 
                   200  SR cache entries 
                     2  SR discovery timer 
                    60  SR Aging Timer 
               Enabled  Source routing 
                     3  Authorized access priority 
     AA-00-04-00-92-FF  Upstream neighbor 
                     0  Ring number 
    


    この SHOW DEVICE コマンドは,トークン・リング・デバイス IRA0 の状態とパラメータ情報を表示する。


  4. LANCP> SHOW DEVICE/REVISION FXA0
    Device revision FXA0:  05140823
    


    この SHOW DEVICE コマンドは FDDI 装置 FXA0 のリビジョン情報を表示する。


  5. LANCP> SHOW DEVICE/SR_ENTRY ICA0
    Source Routing Cache Table ICA0: 
          LAN address      State    XmtTmo   RcvTmo  StaleTmo DiscvTmo 
       -----------------   -----   -------- -------- -------- -------- 
       AA-00-04-00-92-FF   LOCAL   00000028 00000028 00000245 00000000 
    


    この SHOW DEVICE コマンドは,トークン・リング・デバイス ICA0 のソース・ルーティング・エントリ情報を表示する。

24.5.3 デバイス特性の設定

LAN 装置はすべて,パラメータの集まりで特徴付けられます。パラメータは,装置が接続されている媒体の LAN 装置の操作特性を定義します。

LAN 装置のパラメータを直接設定するには, LANCP> プロンプトで SET DEVICE コマンドを入力します。 LANCP ユーティリティは,LANACP サーバ・プロセスにこのコマンドを発行し, LANCP サーバ・プロセスは適切な QIO を発行してドライバ特性を設定します。

SET DEVICE コマンドの形式は次のとおりです。


SET DEVICE 装置名 [/修飾子,...] 

表 24-9 に, LAN 装置に直接適用される SET DEVICE コマンドの修飾子を簡単に説明します。

表 24-9 DEFINE DEVICE と SET DEVICE のコマンド修飾子
修飾子 説明
/AGING_TIMER= ソース・ルーティング・キャッシュ・エントリが無効とされるまでの秒数を設定する。
/ALL 全 LAN 装置のデータを設定する。
/ATMADDRESS=LES++ ATM のための LAN エミュレーション・サーバ (LES) アドレスを設定する。通常このアドレスはユーザ指定のアドレスではなく,この修飾子も特定のアドレスが必要になった場合のみ使用する。省略時の設定では,アドレスは LES の構成サーバからソフトウェアにより決定される。

/ATMADDRESS=LES 修飾子は次の形式で使用する。

SET DEVICE/ATMADDRESS = ([NO]LES= ATM サーバ)

/ATMADDRESS=ARP++ ATM を介した Classical IP のためのアドレス解決プロトコル (ARP) サーバ・アドレスを設定する。ローカル・ホストが ARP サーバでない場合は, LIS を使用可能にする前にこの修飾子を指定する。

/ATMADDRESS=ARP 修飾子は次の形式で使用する。

SET DEVICE/ATMADDRESS = (ARP=atm_arp_server)

/AUTONEGOTIATE (省略時)
/NOAUTONEGOTIATE
リンク設定を決定するための自動ネゴシエーションを使用可能または使用不可能にする。自動ネゴシエーションをサポートしていないスイッチまたはデバイスに接続される場合には,リンクの自動ネゴシエーションを使用不可能にしておく必要がある場合がある。
/CACHE_ENTRIES = ソース・ルーティング・アドレス・エントリのキャッシュ用のエントリ数を設定する。
/CLIP ++ ATM (RFC1577) を介した Classical Internet Protocol (CLIP) を設定する。 CLIP 修飾子は,データ・リンク・レベルのデバイスを,論理 IP サブネット (LIS) のクライアントまたはサーバあるいはその両方としてインプリメントする。これにより,IP プロトコルが, ATM ネットワークを介してイーサネット・フレームを送信できるようになる。 /CLIP = ENABLE コマンドを使用すると,システムが LIS に参加できるようになる。 /CLIP = DISABLE コマンドを使用すると,クライアントは論理 IP サブネットではなくなる。

LIS ではサーバが必要になるが,サーバは 1 つのサブネットにつき 1 つだけになる。サブネット間の通信は,ルータ経由でのみ可能になる。クライアントは 1 つの ATM アダプタにつき 1 つだけ対応することになる。

/CLIP 修飾子の形式は,標準のインターネット・ドット表記法で次のようになる。

SET DEVICE/CLIP =(ip_subnet=a.b.c.d,

ip_address=a.b.c.d,
parent=device,
name="ip subnet name",
enable, disable
type = client|server)
  /CLIP の形式の意味を次に示す。

  • ip_address

    CLIP クライアントの IP アドレスを指定する。

  • subnet_mask

    CLIP クライアントのサブネット・マスクを指定する。

  • parent

    親装置名。

  • name

    操作および診断メッセージで使用するための LIS の名前を指定する。

  • type=client

    Classical IP クライアントのみを起動する。これが省略時の設定になる。

  • type=server

    Classical IP サーバを起動する。これを指定した場合,1 つの LIS につきノードを 1 つだけ使用できる。サーバは最初に起動する必要がある。

  • type=(server,client)

    classical IP サーバとクライアントを起動する。

  /CLIP のキーワードとその意味を次に示す。

キーワード 意味
Create Classical IP ドライバをロードするが起動しない。
Enable ノードが論理 IP サブネットに参加するよう設定する。
Disable ノードが論理 IP サブネットに参加しないよう設定する。

/CONTENDER
/NOCONTENDER
トークン・リング・デバイスがリングに加わるときに,モニタ・コンテンション・プロセスに加わることを指定する。 /NOCONTENDER 修飾子は,このデバイスが現在のリング・サーバにチャレンジしないよう指定する。
/DEVICE_SPECIFIC=
FUNCTION="xxxx",
VALUE=n
デバイス固有のパラメータを調整できるよう設定する。

次のリストは,コマンドとその意味を示す。

FUNCTION="CCOU"---すべてのデバイスとドライバ・コンテンツをクリアする。値が入力されても,無視される。

FUNCTION="DXMT", VALUE=n---送信遅延時間の値を,現在設定されている,割り込みが生成される送信要求が完了してからの経過時間 (マイクロ秒単位) から変更する。

現在の設定が内部カウンタに表示される。この関数は,ギガビット NIC にも適用可能である。

FUNCTION="DRCV", VALUE=n---受信遅延時間の値を,現在設定されている,割り込みが生成される受信が完了してからの経過時間 (マイクロ秒単位) から変更する。

現在の設定が内部カウンタに表示される。この関数は,ギガビット NIC にも適用可能である。

FUNCTION="CXMT", VALUE=n---送信結合の値を,現在設定されている,割り込みが生成される前に処理される送信バッファ記述子の数から変更する。送信遅延しきい値に達した場合か,受信またはリンク状態の変化により割り込みが生成された場合には,割り込みがさらに前に生成されることがある。

現在の設定が内部カウンタに表示される。この関数は,ギガビット NIC にも適用可能である。

FUNCTION="CRCV", VALUE=n---受信結合の値を,現在設定されている,割り込みが生成される前に入力される送信バッファ記述子の数から変更する。受信遅延しきい値に達した場合か,受信またはリンク状態の変化により割り込みが生成された場合には,割り込みがさらに前に生成されることがある。

現在の設定が内部カウンタに表示される。この関数は,ギガビット NIC にも適用可能である。

/DISCOVERY_TIMER = ソース・ルーティング・ルート発見プロセスを実行しているときの,遠隔ノードからの応答待ち時間を秒数で設定する。
/DLL= 許可オプション,排他オプション,サイズ・オプション,既知クライアント専用オプション 装置に対して,MOP ダウンライン・ロード・サービス設定を提供する。

この修飾子で,次のものを指定できる。

  • 許可オプション

    MOP ダウンライン・ロード・サービスを装置に対して許可または禁止するかどうかを示す。

  • 排他オプション

    指定された LAN 装置に対して,LANCP と同時に他のプロバイダからの MOP ダウンライン・ロード・サービスを許可しないことを示す。

  • 既知クライアント専用オプション

    MOP ダウンライン・ロード要求は,LAN 運用時ノード・データベースに定義されたクライアントだけにサービスされることを示す。

  • サイズ・オプション

    各ダウンライン・ロード・メッセージのファイル・データ部分をバイト単位のサイズで指定する。

/EARLY 装置上で Early Token Release を使用可能にする。
/ELAN++ LAN エミュレーションを設定する。 /ELAN 修飾子は,enable と disable のいずれかの値をとる。キーワード STARTUP とともに /ELAN=ENABLE を指定すると, LANACP が開始するときに LAN エミュレーションがロードされる。 /ELAN=DISABLE では,ENABLE の場合と同じパラメータを使用できる。
  /ELAN 修飾子は次の形式で使用する。
SET DEVICE/ELAN =(parent=parent device,

name="ELAN NAME to join",
size=1516
type=CSMACD
Enable,
Disable,
description = "description string,")

/ELAN の形式の意味は次のとおり。

  • parent

    ATM アダプタ装置の名前。DGLTA の場合,親装置は HC n0 (ただし n はコントローラの番号) のようになる。 DAPCA の場合は,HW n0 (ただし n はコントローラの番号) のようになる。

  • name

    特定の ELAN に参加したい場合,オプションとして指定することができる。省略時の設定は空 (null) になる。

  • size

    参加したい LAN の最大フレーム・サイズ。有効なサイズは 1516 バイト, 4544 バイト,9234 バイトのいずれかになる。省略時の値は 1516 になっている。

  • type

    現在 CSMACD のみがサポートされており,これが省略時の値になる。

  • description

    ELAN の注釈を付ける方法。表示のためだけに使用する。

/ELAN で使用されるキーワードと意味は次のとおり。

キーワード 説明
Create エミュレーション・ドライバ SYS$ELDRIVER.EXE をロードするが起動しない。
Enable 指定したエミュレートされた LAN で Join を開始する。ドライバがロードされていない場合はロードする。
Disable クライアントに,エミュレートされた LAN を終了させる。

/FULL_DUPLEX
/NOFULL_DUPLEX
LAN 装置の全二重操作を可能にする。この修飾子を使用することによる全二重操作の前に,追加の装置またはネットワーク・ハードウェアの設定が必要になる場合がある。装置によっては,省略時の設定で全二重操作が可能になっているものもある。設定を変更できない装置もある。

/NOFULL_DUPLEX 修飾子は,全二重操作を不可能にする。

/JUMBO
/NOJUMBO (省略時)
LAN 装置でのジャンボ・フレームの使用を可能にする。ギガビット・イーサネット NIC だけが,ジャンボ・フレームをサポートしている。
   
   
/MAP=(MULTICAST_ADDRESS=アドレス,
FUNCTIONAL_ADDRESS=アドレス)
機能アドレス・マッピング・エントリを定義する。
/MAX_BUFFERS= LAN 装置に対して LAN ドライバが割り当てて使用する最大受信バッファ数を設定する。
/MEDIA=

  • トークン・リング・デバイスの場合

    ケーブル・タイプを自動的に検出しない装置のトークン・リング MAU (Media Access Unit) に,アダプタを接続するのに使用されるケーブルのタイプを選択する。

  • イーサネット・デバイスの場合

    ケーブル接続を選択する。

/MIN_BUFFERS= LAN 装置に対して LAN ドライバが割り当てて使用する最小受信バッファ数を設定する。
/PERMANENT_DATABASE (SET コマンドのみ) LAN 運用時デバイス・データベースにある装置エントリを,パーマネント・データベースに現在設定してあるデータに更新する。
/PVC(vci[,...])++ パーマネント仮想サーキット (PVC)を定義する。これは省略可能な修飾子である。

PVC のリストは,CLIP クライアントでの使用のために定義される。このコマンドを使用した後で CLIP クライアントを有効にすること。 ATM スイッチでは,PVC は手動で設定する必要がある。

vci は, PVC の VCI (仮想サーキット ID) である。

/NOPVC=(vci[,...])++ パーマネント仮想サーキット (PVC) は設定しない。
/RING_PURGER++ FDDI 装置のリングのパージ処理を有効にする。
/SOURCE_ROUTING++ トークン・リング・デバイス上でのソース・ルーティングを可能にする。
/SPEED= 複数の速度をサポートしている場合に,LAN の速度を設定する。
/SR_ENTRY=(LAN_ADDRESS= アドレス,

RI= ルーティング情報)

特定のノードに対して,特定のソース経由のルートを静的に定義する。
/TOKEN_ROTATION++ FDDI リングに対して要求されたトークン・ローテーション時間を設定する。
/TOKEN_TIMEOUT++ FDDI リングに対して制限のあるトークン・タイムアウト時間を設定する。
/TRANSMIT_TIMEOUT++ FDDI 装置に対して有効な転送時間を設定する。
/UPDATE++ 現在,LAN デバイス・データベースのいずれにも入っていない LAN 装置を LAN デバイス・データベースに追加する。 DEFINE DEVICE コマンドはパーマネント・データベースに適用される。これに対して,SET DEVICE コマンドは運用時データベースに適用される。
/VOLATILE_DATABASE (DEFINE コマンドのみ) LAN パーマネント・デバイス・データベースにある装置エントリを,運用時データベースに現在設定してあるデータに更新する。


++Alpha のみ


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