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例
LANCP> SET DEVICE/CONTENDER/MEDIA=UTP/NOEARLY/SOURCE ICA0 |
このコマンドで,モニタのコンテンション,UTP ケーブル・メディア,ソース・ルーティングが使用可能になり,トークン・リング・デバイス ICA0 の Early Token Release が使用不能になる。
LANCP> SET DEVICE/MEDIA=TWIST EWB0 |
このコマンドは,媒体のタイプを 2 番目の Tulip イーサネット・デバイスのツイストペアに設定する。
LANCP> SET DEVICE/ALL/MIN_BUFFERS=12 |
このコマンドは,全 LAN 装置の受信バッファ数を 12 以上に設定する。
LANCP> DEFINE DEVICE EXA0/MOPDLL=(ENABLE,EXCLUSIVE) |
このコマンドは LAN 装置 EXA0 を定義して,排他的モードで LANACP MOP ダウンライン・ロード・サービスを許可する。 KNOWNCLIENTSONLY および SIZE 特性の設定値は変更されない。デバイス・エントリが LAN パーマネント・デバイス・データベースに現在存在しない場合には,この設定値が省略時の値に設定される。
LANCP> DEFINE DEVICE/ALL/MOPDLL=NOEXCLUSIVE |
このコマンドは,LAN パーマネント・デバイス・データベースに定義されている全装置に対して,非排他的モードの LANACP MOP ダウンライン・ロード・サービスを設定する。
LANCP> SET DEVICE EXA0/MOPDLL=(ENABLE,NOEXCLUSIVE) LANCP> SET DEVICE FXA0/MOPDLL=(ENABLE,EXCL,KNOWN) |
このコマンドは次の状態の LANACP MOP ダウンライン・ロード・サービスを許可する。
LAN の運用時およびパーマネント・デバイス・データベースには,システムに存在する LAN 装置ごとに 1 つのエントリがあります。 LAN 運用時デバイス・データベースの各エントリは,装置情報および MOP ダウンライン・ロード・カウンタ情報を含みます。 LAN パーマネント・デバイス・データベースの各エントリに含まれる装置情報は, LANACP LAN サーバ・プロセスの起動時に運用時データベースを作成するのに使用されます。
通常,各データベースは同じ装置を含んでいます。ただし,パーマネント・データベースには,システムにまだ構成されていない,またはインストールされていない装置のエントリが含まれる場合があります。 LANACP LAN サーバ・プロセスは,運用時デバイス・データベースを管理します。 LANCP ユーティリティは,パーマネント・デバイス・データベースを管理します。どちらのデータベースも LANCP ユーティリティ・コマンドで操作できますが,次に示すように,操作できる内容はユーザ特権によって異なります。
以降の各項では,LAN パーマネント・デバイス・データベースおよび運用時デバイス・データベースへの装置の入力と削除の方法,および MOP ダウンライン・ロード・サービスの許可と禁止の設定方法について説明します。
24.6.1 LAN デバイス・データベース内の装置の表示
LAN パーマネント・デバイス・データベースの情報を表示するには, LIST DEVICE コマンドを次の形式で入力します。
LIST DEVICE 装置名 [/修飾子,...] |
LAN 運用時デバイス・データベースの情報を表示するには, SHOW DEVICE コマンドを次の形式で入力します。
SHOW DEVICE 装置名 [/修飾子,...] |
表 24-10 に, LIST DEVICE 修飾子と SHOW DEVICE 修飾子について簡単に説明します。
修飾子 | 説明 |
---|---|
/ALL | 装置名が一致するすべての装置をリスト,または表示します。 |
/CHARACTERISTICS | /PARAMETER 修飾子と同じ。 |
/COUNTERS+ | デバイス・カウンタを表示する。 |
/DLL | ダウンライン・ロード特性をリスト,または表示します。 |
/MAP | 機能アドレス・マッピング・テーブルの現在の構成を表示する。 |
/MOPDLL | DLL と同じ。 |
/PARAMETERS | 装置についての状態および関連情報を表示する。 |
/OUTPUT= ファイル名 | 指定されたファイルを作成し,そのファイルに出力する。 |
/REVISION+ | アダプタの現在のファームウェア・リビジョンを表示する (可能な場合)。 |
/SR_ENTRY | 現在のソース・ルーティング・キャッシュ・テーブルの内容を表示する。 |
修飾子を指定しなければ,一致する装置が追加情報を伴わずに表示されます。 |
LAN パーマネント・デバイス・データベースに装置を入力したり,既存のエントリを変更するには,次の形式で DEFINE DEVICE コマンドを入力します。
DEFINE DEVICE 装置名 [/修飾子,...] |
LAN 運用時デバイス・データベースに装置を入力したり,既存のエントリを変更するには,次の形式で SET DEVICE コマンドを入力します。
SET DEVICE 装置名 [/修飾子,...] |
24.6.3 LAN デバイス・データベースからの装置の削除
LAN パーマネント・デバイス・データベースから装置を削除するには,次の形式で PURGE DEVICE コマンドを入力します。
PURGE DEVICE 装置名 [/ALL] |
LAN 運用時デバイス・データベースから装置を削除するには,次の形式で CLEAR DEVICE コマンドを入力します。
CLEAR DEVICE 装置名 [/ALL] |
PURGE DEVICE コマンドと CLEAR DEVICE コマンドの場合, /ALL 修飾子を指定すると,LAN パーマネント・デバイス・データベース内のすべての LAN 装置が削除されます。
LANCP> PURGE DEVICE/ALL |
このコマンドは,LAN パーマネント・デバイス・データベースから全装置を削除します。
LANCP> CLEAR DEVICE EXA0 |
このコマンドは,LAN 運用時デバイス・データベースから装置 EXA0 を削除します。
LAN 運用時ノード・データベースおよびパーマネント・ノード・データベースには,定義された各 LAN ノードに対して 1 つのエントリがあります。 LAN 運用時ノード・データベースの各エントリは,ノード情報と MOP ダウンライン・ロード・カウンタ情報を含みます。 LAN パーマネント・ノード・データベースの各エントリに含まれるノード情報は, LANACP LAN サーバ・プロセスの開始時に,運用時データベースを作成するのに使用されます。
通常,各データベースは同じノードを含んでいます。 LANACP LAN サーバ・プロセスは運用時ノード・データベースを管理します。 LANCP ユーティリティはパーマネント・ノード・データベースを管理します。どちらのデータベースも LANCP ユーティリティ・コマンドで操作できます。ただし次に示すように,操作できる内容はユーザ特権によって異なります。
以降の各項では,LAN パーマネント・ノード・データベースおよび運用時ノード・データベースへのノードの入力と削除の方法について説明します。
24.7.1 LAN ノード・データベース内のノードの表示
LAN パーマネント・ノード・データベースの情報を表示するには,次の形式で LIST NODE コマンドを入力します。
LIST NODE ノード名 [/ALL] |
LAN 運用時ノード・データベースの情報を表示するには,次の形式で SHOW NODE コマンドを入力します。
SHOW NODE ノード名 [/ALL] |
LIST NODE コマンドと SHOW NODE コマンドの場合,/ALL 修飾子を指定すると, LAN パーマネント・ノード・データベースまたは運用時ノード・データベースの全ノードの情報が表示されます。
24.7.2 LAN ノード・データベースへのノードの入力
LAN パーマネント・ノード・データベースにノードを入力したり,既存のエントリを変更するには,次の形式で DEFINE NODE コマンドを入力します。
DEFINE NODE ノード名 [/修飾子,...] |
LAN 運用時ノード・データベースにノードを入力したり,既存のエントリを変更するには,次の形式で SET NODE コマンドを入力します。
SET NODE ノード名 [/修飾子,...] |
表 24-11 で, DEFINE NODE および SET NODE コマンド修飾子について簡単に説明します。
修飾子 | 説明 |
---|---|
/ADDRESS= ノード・アドレス | LAN アドレスをノード名に対応付ける。 |
/ALL | LAN パーマネント・ノード・データベースまたは運用時ノード・データベースの全ノードに対してデータを定義する。 |
/BOOT_TYPE=VAX_SATELLITE| ALPHA_SATELLITE|OTHER | ダウンライン・ロード要求に必要な処理のタイプを指定する。 |
/FILE= ファイル指定 | ダウンライン・ロード要求にファイル名が含まれない場合,提供するファイル名を指定する。 |
/PERMANENT_DATABASE
(SET コマンドのみ) |
LAN 運用時ノード・データベース内のノード・エントリを,パーマネント・データベースに現在設定されているデータで更新する。 |
/ROOT= ディレクトリ指定 | ファイル名に関連するディレクトリ指定を指定する。 |
/SIZE= 値 | 各ダウンライン・ロード・メッセージのファイル・データ部分のサイズをバイト数で指定する。 |
/V3 | このノードからの MOP バージョン 3 のブート要求に限って応答することを,サーバに対して設定する。 |
/VOLATILE_DATABASE
(DEFINE コマンドのみ) |
LAN パーマネント・ノード・データベース内のノード・エントリを,運用時データベースに現在設定されているデータで更新する。 |
DEFINE NODE GALAXY/ADDRESS=08-00-2B-11-22-33 - /FILE=NISCS_LOAD.EXE - /ROOT=$64$DIA14:<SYS10.> - /BOOT_TYPE=VAX_SATELLITE |
このコマンドは,LAN パーマネント・ノード・データベース内のノード GALAXY を, OpenVMS Cluster システムの VAX サテライトとしてブートすることを設定する。
NISCS_LOAD.EXE ファイルは実際には
$64$DIA14:<SYS10.SYSCOMMON.SYSLIB>にある。
<SYSCOMMON.SYSLIB> は LANACP LAN サーバ・プロセスによって提供され,ルート定義には含まれない。
DEFINE NODE ZAPNOT/ADDRESS=08-00-2B-11-22-33 - /FILE=APB.EXE - /ROOT=$64$DIA14:<SYS10.> - /BOOT_TYPE=ALPHA_SATELLITE |
このコマンドは,ノード ZAPNOT を OpenVMS Cluster システムの Alpha サテライトとしてブートすることを設定する。
APB.EXE ファイルは実際には $64$DIA14:<SYS10.SYSCOMMON.SYSEXE>にある。 <SYSCOMMON.SYSEXE> は LANACP LAN サーバ・プロセスによって提供され,ルート定義には含まれない。
SET NODE CALPAL/ADDRESS=08-00-2B-11-22-33 - /FILE=APB_061.EXE |
このコマンドは,ノード CALPAL を,InfoServer イメージのブート用に設定する。また,ノード CALPAL から受信したロード要求にファイル名がない場合,ロードされるファイルを定義する。
ファイルにディレクトリ指定が含まれないため,論理名 LAN$DLL でファイルの位置が定義される。ファイル名の使用,または /ROOT 修飾子の使用によって,ディレクトリ指定を指定することができる。
ブート・コマンドの中で明示的にファイル名を指定すると,ノード・データベース・エントリに指定されるファイル名が上書きされることに注意。
24.7.3 LAN ノード・データベースからのノードの削除
LAN パーマネント・ノード・データベースからノードを削除するには,次の形式で PURGE NODE コマンドを入力します。
PURGE NODE ノード名 [/ALL] |
LAN 運用時ノード・データベースからノードを削除するには,次の形式で CLEAR NODE コマンドを入力します。
CLEAR NODE ノード名 [/ALL] |
PURGE NODE コマンドと CLEAR NODE コマンドの場合,/ALL 修飾子を指定すると, LAN パーマネント・ノード・データベースまたは運用時ノード・データベースの全 LAN ノードを削除します。
24.8 LAN MOP
LANCP および LANACP では,数多くのユーティリティとスタートアップ・コマンド・ファイルを備えており, MOP ダウンライン・ロード・サービスに必要な機能を実現します。これらのユーティリティとファイルは,クラスタ・サテライト,ターミナル・サーバ,コンソール更新イメージやシステム・ソフトウェア更新イメージ (Inforserver ロードの場合) などの,特殊イメージのダウンライン・ロードを求めるシステムをロードします。
24.8.1 DECnet MOP との共存
LAN MOP 環境は,DECnet で提供される機能に類似した機能を実現します。この結果,システム管理者は, DECnet MOP と LAN MOP のいずれかの機能を選択できます。 OpenVMS Cluster システムの場合,LAN MOP を選択すると, DECnet を使用せずにクラスタを操作することができます。
LAN MOP は,次の状態で DECnet MOP と共存できます。
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