前へ | 次へ | 目次 | 索引 |
コマンド修飾子ディスク・ボリューム・セット内の特定のディスク・ボリュームを処理することを指定します。/VOLUME 修飾子を指定できるのは, /IMAGE 修飾子と併用した場合に限定されます。
/IMAGE/VOLUME= n 入力指定子 出力指定子
/VOLUME 修飾子を指定すれば,入力ボリューム・セット内のディスクより 1 つ多いディスク・ドライブを使用して,イメージのセーブ,復元,コピーを行えます。 /VOLUME を使用する場合は,入力ボリューム・セット全体をライト・ロックしてください。/VOLUME 修飾子を使用してイメージのコピーまたはセーブ処理を行う場合,入力ボリューム・セット内のすべてのディスクマウントされている必要があります。ターゲット・ボリューム・セットのボリュームは,一度に 1 つずつマウントしてください。入力ボリューム・セットの各ディスクに対し,別々に BACKUP コマンドを入力します。/VOLUME 修飾子で作成したセーブ・セットは,復元処理でも /VOLUME 修飾子を使用する必要があります。
/VOLUME 修飾子は,あらゆるイメージ・セーブ・セットの復元に使用できます。出力ボリューム・セットのディスクは,すべてマウントされている必要があります。入力ボリューム・セットのディスクは,一度に 1 つずつマウントしてください。 /VOLUME を使用した復元処理にコマンド修飾子 /NOINITIALIZE を使用することはできません。
/VOLUME 修飾子を使用してディスク・ボリューム・セットを比較する処理では,両方のボリューム・セットにディスクをすべてマウントしている必要があります。テープ上のセーブ・セットとディスク・ボリューム・セットを比較する処理では,ディスク・ボリューム・セットのディスクをすべてマウントしている必要があります。
$ BACKUP/IMAGE/VOLUME=3 DISK$PUBLIC DRA1: |
ボリューム・セット DISK$PUBLIC の第 3 ボリュームと機能的に等しいコピーを DRA1 に作成しています。DRA1 にマウントされているディスクが,イメージ・コピー・ボリューム・セットの第 3 ボリュームとなります。
表 7-3 に,セーブ処理のコマンド形式と,セーブ処理に使用できる修飾子を示します。
表 7-3 セーブ処理クィック・リファレンス コマンドの動作 コマンド形式と使用例 磁気テープ上のセーブ・セットにファイルをセーブする BACKUP ファイル指定 セーブ・セット指定子/LABEL=ラベル $ BACKUP STRATDAT1.DAT MTA0:STRATDAT1.BCK/LABEL=TAPE01
ディレクトリ内のファイルの最新バージョンを磁気テープにセーブする BACKUP [ディレクトリ]*.*; セーブ・セット指定子/LABEL=ラベル $ BACKUP [LYKINS...]*.*; MTA0:1409MAR17.BCK/LABEL=WKY102
磁気テープ上のセーブ・セットにディスク・ボリュームをセーブする BACKUP/IMAGE ddcu: セーブ・セット指定子/LABEL=ラベル $ BACKUP/IMAGE DBA1: MTA0:000FEB4.BCK/LABEL=MTH101
複数の磁気テープ・ドライブに格納されているマルチボリューム・セーブ・セットにディスク・ボリュームをセーブする BACKUP/IMAGE ddcu: セーブ・セット指定子,ddcu:.../LABEL= (ラベル 1,...) $ BACKUP/IMAGE DBA1: MTA0:17MAR.BCK,MTA1:/ -
_$ LABEL=(WKY101,WKY102)
磁気テープ上のセーブ・セットにファイル・リストをセーブする BACKUP ファイル指定,ファイル指定,... セーブ・セット指定子/LABEL=ラベル $ BACKUP DBA1:[LYKINS...]*.PAS,DMA0:[DAKOTA...]*.PAS -
_$ MTA0:PAS17MAR.BCK/LABEL=TAPE01
追加型バックアップ用ディスク・ボリュームを初めてセーブする BACKUP/RECORD/IMAGE/LOG ddcu: セーブ・セット指定子/LABEL=ラベル $ BACKUP/RECORD/IMAGE/LOG DBA1: MTA0:985FEB4.BCK/ -
_$ LABEL=DLY101
追加型バックアップ用ディスク・ボリュームをセーブする (初めてではない) BACKUP/RECORD/FAST/LOG ddcu:[*...]/SINCE=BACKUP セーブ・セット指定子 /LABEL=ラベル $ BACKUP/RECORD/FAST/LOG DBA1:[*...]/SINCE=BACKUP -
_$ MTA0:988FEB4.BCK/LABEL=DLY101
非構造ディスク・ボリュームをセーブする BACKUP/PHYSICAL ddcu: セーブ・セット指定子/LABEL=ラベル $ BACKUP/PHYSICAL DMA1: MTA0:985FEB4.BCK/LABEL=MTH101
Files-11 ディスク上のセーブ・セットにディレクトリをセーブする BACKUP [ディレクトリ] セーブ・セット指定子/SAVE_SET $ BACKUP [LYKINS] DBA2:[BACKUP]1609FEB3.BCK/SAVE_SET
磁気テープ上のセーブ・セットにディレクトリ木構造をセーブする BACKUP [ディレクトリ...] セーブ・セット指定子/LABEL=ラベル $ BACKUP [LYKINS...] MTA0:1612FEB3.BCK/LABEL=TAPE01
磁気テープ上のセーブ・セットにディレクトリ木構造をセーブし,リスト・ファイルを作成する BACKUP/LIST=ファイル指定 [ディレクトリ...] セーブ・セット指定子 /LABEL=ラベル $ BACKUP/LIST=8SEP.LOG [LYKINS...] MTA0:8SEP.BCK/LABEL=
WKL101
テープ・カートリッジに多くのデータを格納するため,データ圧縮を使用して,磁気テープ上のセーブ・セットにディレクトリ木構造をセーブする BACKUP [ディレクトリ...] セーブ・セット指定子/MEDIA_FORMAT =COMPACTION $ BACKUP [TESTFILES...]*.*;* MUA0:TEST.SAV/MEDIA_FORMAT=
COMPACTION/REWIND
表 7-4 に,復元処理の BACKUP コマンド形式と,復元処理に使用できる修飾子を示します。ここに示す例では,磁気テープとディスクにセーブ・セットがすでに存在していると仮定しています。
表 7-4 復元処理クィック・リファレンス コマンドの動作 コマンド形式と使用例 ディスク上のセーブ・セットから Files-11 ディスクに,元の UIC を付けて復元する BACKUP セーブ・セット指定子/SAVE_SET ddcu:[*...]/BY_OWNER=ORIGINAL $ BACKUP DBA2:[BACKUP]FEB2.BCK/SAVE_SET DBA1:[*...]-
_$/BY_OWNER=ORIGINAL
磁気テープ上のセーブ・セットから Files-11 ディスクに,元の UIC を付けて復元する BACKUP セーブ・セット指定子 ddcu:[*...]/BY_OWNER=ORIGINAL $ BACKUP MTA0:1618FEB2.BCK DBA1:[*...]/BY_OWNER=ORIGINAL
磁気テープ上のセーブ・セット内の選択したファイルを Files-11 ディスクに復元する BACKUP セーブ・セット指定子/SELECT=ファイル指定 ファイル指定 $ BACKUP MTA0:FEB2.BCK/SELECT=[POUDRE]UPLIFT.PAS -
_$ DBA1:[GEO.PAS]UPLIFT.PAS
特定の UIC を持つファイルを Files-11 ディスクに復元する BACKUP セーブ・セット指定子/BY_OWNER=[ユーザ識別コード] ファイル指定 $ BACKUP MTA0:1641FEB2.BCK/BY_OWNER=[360,052] -
_$ DBA1:[LYKINS...]
ファイルを新 UIC を付けて Files--11 ディスクに復元する BACKUP セーブ・セット指定子 ファイル指定 /BY_OWNER=[uic] $ BACKUP MTA0:1641FEB2.BCK -
_$ DBA1:[TESTS...]/BY_OWNER=[100,150]
ファイルを Files-11 ディスクに復元する。ファイルがすでに存在する場合,新バージョンを作成する BACKUP セーブ・セット指定子 ファイル指定/NEW_VERSION $ BACKUP MTA0:1641FEB2.BCK DBA1:[LYKINS...]/NEW_VERSION
ファイルを Files-11 ディスクに復元する。ファイルがすでに存在する場合,新バージョンと置換する BACKUP セーブ・セット指定子 ファイル指定/REPLACE $ BACKUP MTA0:1641FEB2.BCK DBA1:[LYKINS...]/REPLACE
特定のファイルを対象として,ファイルを Files-11 ディスクに復元する BACKUP セーブ・セット指定子/SELECT=ファイル指定 ファイル指定 $ BACKUP MTA0:1641FEB2.BCK/SELECT=[LYKINS.PAS] -
_$ DBA1:[LYKINS...]
ディレクトリ木構造を復元し,別のディレクトリ木構造にファイルを格納する BACKUP セーブ・セット指定子/SELECT=[ディレクトリ...] [ディレクトリ2...] $ BACKUP MTA0:1641FEB2.BCK/SELECT=[FIELD...] -
_$ DBA1:[LYKINS.NEWDATA...]
Files-11 ボリュームを物理セーブ・セットから復元する BACKUP/PHYSICAL セーブ・セット指定子 ddcu: $ BACKUP/PHYSICAL MTA0:26MAR.BCK DMA3:
Files-11 ボリュームをイメージ・セーブ・セットから復元する BACKUP/IMAGE セーブ・セット指定子 ddcu: $ BACKUP/IMAGE MTA0:17AUG.BCK DRA3:
DCL コマンド INITIALIZE で指定した初期化パラメータを保持して Files-11 ボリュームを復元する INITIALIZE ddcu: ボリューム名/新パラメータ MOUNT/FOREIGN ddcu:
BACKUP/IMAGE セーブ・セット指定子 ddcu:/NOINITIALIZE
$ INITIALIZE DBA1: UTTLPACK/CLUSTER=5
$ MOUNT/FOREIGN DBA1:
$ BACKUP/IMAGE MTA0:17AUG.BCK DBA1:/NOINITIALIZE
表 7-5 に,コピー処理の BACKUP コマンド形式と,コピー処理に使用できる修飾子を示します。
表 7-5 コピー処理クィック・リファレンス コマンドの動作 コマンド形式と使用例 ディレクトリ木構造を別のディレクトリ木構造にコピーする BACKUP [ディレクトリ...] [ディレクトリ...] $ BACKUP [DAKOTA...] [SUNDANCE...]
ファイルを別のファイルにコピーする BACKUP ファイル指定 ファイル指定 $ BACKUP LOGIN.COM [.SAVE]OLDLOGIN.COM
ディスク・ボリュームを別のディスク・ボリュームにコピーする BACKUP/IMAGE ddcu: ddcu: $ BACKUP/IMAGE DBA1: DBA2:
/PHYSICAL 修飾子を使用して,ディスク・ボリュームを別のディスク・ボリュームにコピーする BACKUP/PHYSICAL ddcu: ddcu: $ BACKUP/PHYSICAL DYA1: DYA2:
/IMAGE 修飾子を使用して,2 つのディスク・ボリューム・セットをコピーする BACKUP/IMAGE ボリュームセット名 ddcu:,ddcu: $ BACKUP/IMAGE USER$: DBA1:,DBA2:
表 7-6 に,比較処理の BACKUP コマンド形式と,比較処理に使用できる修飾子を示します。
表 7-6 比較処理クィック・リファレンス コマンドの動作 コマンド形式と使用例 2 つの Files-11 ファイルを比較する BACKUP/COMPARE ファイル指定 ファイル指定 $ BACKUP/COMPARE UPLIFT.EXE;3 UPLIFT.EXE;2
セーブ・セットから選択したファイルを Files-11 ファイルと比較する BACKUP/COMPARE セーブ・セット指定子/SELECT=ファイル指定 ファイル指定 $ BACKUP/COMPARE MTA0:FEB2.BCK/SELECT= -
_$ [POUDRE]UPLIFT.PAS UPLIFT.PAS
イメージ・セーブ・セットを Files-11 ファイルと比較する BACKUP/COMPARE/IMAGE セーブ・セット指定子 ddcu: $ BACKUP/COMPARE/IMAGE MTA0:12OCT.BCK DRA3:
表 7-7 に,リスト処理の BACKUP コマンド形式と,リスト処理に使用できる修飾子を示します。
表 7-7 リスト処理クィック・リファレンス コマンドの動作 コマンド形式と使用例 セーブ・セット内のファイルをターミナルにリストする BACKUP/LIST セーブ・セット指定子 $ BACKUP/LIST MTA0:1618FEB2.BCK
セーブ・セット内のファイルをリストし,ファイルに書き込む BACKUP/LIST=ファイル指定 セーブ・セット指定子 $ BACKUP/LIST=NEWLIST.LIS MTA0:1618FEB2.BCK
セーブ・セット内のファイルを詳細形式でリストする BACKUP/LIST/FULL セーブ・セット指定子 $ BACKUP/LIST/FULL MTA0:1618FEB2.BCK
選択したファイルをジャーナル・ファイルにリストする BACKUP/LIST/JOURNAL=ジャーナル名/選択修飾子 $ BACKUP/LIST/JOURNAL=SYS$MANAGER:INCBACKUP -
_$ /SELECT=[LYKINS.WORK...]/SINCE=1-JAN-2002
前へ | 次へ | 目次 | 索引 |