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V7.2
OpenVMS Version 7.3 以降にアップグレードし, かつ システムに DCE for OpenVMS または DECnet-Plus for OpenVMS がインストールされている場合には,DECnet-Plus をインストールすると,次のファイルに対して PCSI-I-RETAIN 情報メッセージが出力されます。
[SYSEXE]DTSS$SET_TIMEZONE.EXE
[SYSLIB]DTSS$RUNDOWN.EXE
[SYSUPD]DTSS$TIMEZONE_RULES.DAT
[SYSLIB]DTSS$SHR.EXE
次の例を参照してください。
%PCSI-I-RETAIN, file [SYSEXE]DTSS$SET_TIMEZONE.EXE was not replaced because file from kit has a lower generation number |
これらのメッセージは無視しても構いません。 DECnet-Plus キットは正しくインストールされています。
1.9.7 HP PATHWORKS および HP Advanced Server for OpenVMS
ここでは,HP PATHWORKS と HP Advanced Server for OpenVMS について説明します。また,これらの製品を実行する OpenVMS システムのインストールやアップグレードについても説明します。
1.9.7.1 HP Advanced Server for OpenVMS
V7.3-2
OpenVMS Alpha Version 7.3-1 およびそれ以降のシステムでは, Advanced Server for OpenVMS Version 7.3A がサポートされます。 Advanced Server for OpenVMS Version 7.2 および 7.2A を使用するサーバは,アップグレードする必要があります。 Advanced Server for OpenVMS サーバのアップグレードについては, 第 1.9.7.5 項 を参照してください。
1.9.7.2 HP PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server)
V7.3-1
OpenVMS Alpha Version 7.3-1 およびそれ以降のシステムでは,PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) の Version 6.1 がサポートされます。PATHWORKS for OpenVMS の旧バージョンを使用するサーバは,アップグレードする必要があります。旧バージョンの PATHWORKS のアップグレードについては, 第 1.9.7.4 項 を参照してください。
1.9.7.3 PATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager) のサポートの中止
V7.3-2
OpenVMS Version 7.3-2 では, PATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager) がサポートされません。
PATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager) を実行し, OpenVMS Version 7.3-2 のファイル・サービスや印刷サービスを使用する場合には,ファイル・サーバまたは印刷サーバを PATHWORKS V6.1 for OpenVMS (Advanced Server) にアップグレードしてから OpenVMS Version 7.3-2 をインストールしてください。
PATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager) から Advanced Server V7.3x for OpenVMS に直接アップグレードすることはできません。PATHWORKS V5 for OpenVMS (LAN Manager) から PATHWORKS V6.x for OpenVMS (Advanced Server) へのアップグレードについては,キット・マニュアルの『PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) Server Installation and Configuration Guide』を参照してください。旧バージョンの PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) から PATHWORKS V6.1 for OpenVMS (Advanced Server) へのアップグレードについては, 第 1.9.7.4 項 を参照してください。
1.9.7.4 V6.1 より前の PATHWORKS (Advanced Server) を実行するシステムのアップグレード
V7.3-2
Version 6.1 より前の PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) を実行している OpenVMS システムをアップグレードするには,次の手順を実行します。
1.9.7.5 Advanced Server Version 7.2x for OpenVMS のアップグレード
V7.3-2
Advanced Server for OpenVMS サーバをアップグレードするには,次の手順に従います。
OpenVMS レジストリ・プロトコルが変更されたため,同じクラスタ内の OpenVMS Alpha Version 7.2-2 (およびそれ以上の) システムと Version 7.2-2 より前のバージョンの OpenVMS Alpha システムで, Advanced Server for OpenVMS ソフトウェアを実行することはできません。 |
複合バージョンのクラスタでシステムをアップグレードする方法については, 第 1.9.10 項 を参照してください。
1.9.8 HP X.25 Version 1.6へのアップグレードが必要
HP X.25 for OpenVMS Alpha システム・ソフトウェアを使用している場合は, OpenVMS 7.3-1 以降にアップグレードする前に, X.25 Version 1.6 にアップグレードしなければなりません。アップグレードを行わないと,ブート時に SPLINVIPL バグ・チェックでシステム障害が発生します。
最新版の X.25 ECO キットをインストールすることもお勧めします。このキットの名前は,X25ALP X25_V16ECO1 X.25 V1.6 for OpenVMS Alpha です。この ECO キットには,下記の名前の 2 つの個別のキット (X.25 と WANDD) が含まれています。
契約を結ばれていて,すでにアカウントがある場合は,次の Web サイトから X25_V16ECO1 キットにアクセスできます。
http://ftp.support.compaq.com/cgi-bin/entitlement.cgi/patches/entitled/ |
契約をまだ結んでいないか,パッチ・サイトのアカウントを持っていない場合は,このサイトでアカウントを作成するか,カスタマ・サービス担当に連絡して,キットを入手することができます。
1.9.9 アップグレード前の Kerberos V1.0 の削除
V7.3-2
POLYCENTER ソフトウェア・インストール・キットを使用して Kerberos Version 1.0 for OpenVMS をインストールした場合は,オペレーティング・システムをアップグレードする前に, POLYCENTER ソフトウェア・インストール・ユーティリティを使用して, Kerberos Version 1.0 を削除しなければなりません。 (Version 2.0 を実行しているか, OpenVMS Version 7.3-1 オペレーティング・システムの一部として Version 1.0 がインストールされている場合は, Kerberos を削除する必要はありません。)
Kerberos を削除するには,インストール CD のメイン・メニューから,オプション 6 "Remove installed products" を選択します。削除する際に,データとディレクトリを削除したいか尋ねられます。 (データとは,構成データ・ファイルと,(作成されている場合) 主データベースを指します。) 後で使用するためにこの情報を保存したい場合は,質問に対して "No" と応答します。メイン・メニューに戻り,OpenVMS のアップグレードを実行します。
アップグレード後,新しい Kerberos ディレクトリは, KRB$ROOT:[*...] に配置されます。 (KRB$ROOT は,Kerberos が起動されるときに,システム・ワイドな論理名として定義されます。) Kerberos データは,構成時に作成されるか,古い Kerberos ディレクトリから移動されて,名前が変更されます。以前にインストールされていた Kerberos キットを削除し,データとディレクトリを保存した場合は,アップグレード後初めて Kerberos スタートアップ・プロシージャが実行されたときに,そのデータが自動的に新しいディレクトリに移動され,名前が変更されます。
次のコマンドを入力して,Kerberos サーバを起動します。
$ @sys$startup:krb$startup.com |
Kerberos スタートアップ・プロシージャは,認識している Kerberos ファイルだけを移動し,名前を変更します。古い Kerberos ディレクトリ内にファイルを作成していた場合は,それらのファイルを手作業で移動しなければなりません。
Kerberos のインストールおよび構成の詳細は,『HP Open Source Security for OpenVMS, Volume 3: Kerberos』を参照してください。
1.9.10 OpenVMS Version 7.2-1 または 7.2-1H1 からのレジストリのアップグレード
V7.3-1
OpenVMS Alpha Version 7.2-2 以降のレジストリは, OpenVMS Alpha Version 7.2-1 および 7.2-1H1 のレジストリと異なり,また互換性がありません。そのため,古いレジストリを持った以前のバージョンからアップグレードする場合には,目的に応じて,特殊な手順を実行します。
Version 7.2-2 およびそれ以降のノードのレジストリ・サービスを使用してレジストリとアプリケーションをスタートアップする直前に,クラスタ内の残りのレジストリ・ベースのアクティビティをすべてシャットダウンしなければなりません。
OpenVMS Version 7.2-1 または 7.2-1H1 で Advanced Server for OpenVMS の V7.2 または V7.2A を実行している場合は, OpenVMS Version 7.2-1 または 7.2-1H1 のノードを OpenVMS Version 7.3 以降にアップグレードする前にすべてのノードを Advanced Server V7.3 for OpenVMS にアップグレードする必要があります。 OpenVMS Version 7.3-2 にアップグレードしている場合,アップグレード完了後, Advanced Server for OpenVMS を再度 V7.3A 以降にアップグレードしなければなりません。 |
OpenVMS NT レジストリで実行中のシステムを Version 7.2-1 または 7.2-1H1 から Version 7.2-2 以降にアップグレードするときには,次の手順を実行します。
$ @SYS$STARTUP:DCOM$SHUTDOWN.COM |
$ @SYS$STARTUP:PWRK$SHUTDOWN.COM |
$ REG$CP :== $REG$CP $ REG$CP CREATE SNAPSHOT |
$ REG$CP EXPORT DATABASE [/LOG/OUTPUT=filename] |
$ SHOW SERVER REGISTRY/MASTER |
$ SET SERVER REGISTRY/CLUSTER/EXIT |
クラスタ内のノードを 1 つだけアップグレードする場合には,そのノードで次のコマンドを実行します。
$ SET SERVER REGISTRY/EXIT |
マスタ・ノードの場合,終了するまで待ってから他のアクションを実行します。クラスタ内の他のノードがマスタになります。
"TO_BE_STARTED" |
後で復元するために元の設定を記録します。
$ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP.COM |
$ SET SERVER REGISTRY/START |
クラスタ内の一部のノードだけをアップグレードし,アップグレード済みノードのレジストリ・サービスに切り替えることもできます。その場合はまず上記の手順 1 〜 6 により,クラスタ内の残りの OpenVMS Version 7.2-1 および 7.2-1H1 ノードで,レジストリ・サーバ,レジストリ・サービスを使用中のアプリケーションをシャットダウンします。そしてアップグレードされたノード上のレジストリ・サーバを起動します。
$ REG$CP :== $REG$CP $ REG$CP LIST KEY HKEY_LOCAL_MACHINE |
後のコマンドでは, HKEY_LOCAL_MACHINE ルート・キーのサブ・キーが 4 つ以上表示されます。 HKEY_USERS ルート・キーについてもこのコマンドを繰り返し実行します。この場合,1 つ以上のサブ・キーが表示されます。
例外的にレジストリが動作しない場合は,『COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide』の手順に従って,スナップショット・ファイルからデータベースを復元します。この手順が失敗した場合,SYS$REGISTRY ディレクトリのファイルをすべて削除するか,ディレクトリ名を変更し,SYS$STARTUP:REG$CONFIG を起動して,レジストリ・サーバを再構成します ( 詳細は『COM, Registry, and Events for OpenVMS Developer's Guide』を参照)。その後で,手順 3 で保存したデータベース・ファイルをインポートします。 |
$ SET SERVER REGISTRY/START |
1.9.11 SSL: HP SSL V1.1-A のインストール
V7.3-2
OpenVMS Alpha システムにインストールされている SSL のバージョンが HP SSL V1.1-A よりも古い場合,オペレーティング・システムを OpenVMS Version 7.3-2 にアップグレードし, TCP/IP Services for OpenVMS をインストールした後で, HP SSL V1.1-A にアップグレードしなければなりません。 (SSL には TCP/IP サービスが必要なため,システムのアップグレードまたはインストール時には,必ず TCP/IP を選択してください。) HP SSL V1.1-A キットは,レイヤード・プロダクト CD-ROM に収められています。詳細は,『HP Open Source Security for OpenVMS, Volume 2: HP SSL for OpenVMS』を参照してください。
1.9.12 System Event Analyzer (SEA) ユーティリティ
V7.3-2
System Event Analyzer (SEA) for OpenVMS を実行している場合は, OpenVMS Version 7.3-2 を実行しているシステム上で作成されたエラー・ログ・ファイルを分析するためには, SEA Version 4.2 以降にアップグレードしなければなりません。以前のバージョンの SEA では, OpenVMS Version 7.3-2 が稼働しているシステムで作成されたエラー・ログ・ファイルを分析することはできません。
オペレーティング・システムの要件と, SEA でサポートされているハードウェアについての詳細は,『WEBES Installation Guide』を参照してください。このドキュメントは次の Web サイトで,他の WEBES ドキュメントと一緒に掲載されています。
http://h18023.www1.hp.com/support/svctools/webes/ |
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