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%SYSTEM-F-BADLOGIC, internal logic error detected VMS timekeeping is not working as expected - can't proceed |
本節では,本リリースの SNMP 構成要素の制限事項を説明します。 SNMP の使用についての詳細は,『 Compaq TCP/IP Services for OpenVMS SNMP Programming and Reference 』を参照してください。
3.16.1 不完全な再起動
SNMP マスタおよびサブエージェントに障害が発生したか停止した場合,日本語 TCP/IP Services は一般にすべてのプロセスを自動的に再起動することができます。しかし,特定の条件下では,サブエージェント・プロセスが再起動しないことがあります。つまり,DCL コマンド SHOW SYSTEM 表示に, TCPIP$OS_MIBS および TCPIP$HR_MIB が含まれなくなります。これが起こった場合は,以下のコマンドを発行して SNMP を再起動します。
$ @SYS$STARTUP:TCPIP$SNMP_SHUTDOWN.COM $ @SYS$STARTUP:TCPIP$SNMP_STARTUP.COM |
低速システムでは, SNMP のインストレーション検証プロシージャ (IVP) は,サブエージェントがテスト問い合わせに応答しなかったために失敗することがあります。次のようなエラー・メッセージが表示されます。
. . . Shutting down the SNMP service... done. Creating temporary read/write community SNMPIVP_153. Enabling SET operations. Starting the SNMP service... done. SNMPIVP: unexpected text in response to SNMP request: "- no such name - returned for variable 1" See file SYS$SYSDEVICE:[TCPIP$SNMP]TCPIP$SNMP_REQUEST.DAT for more details. sysContact could not be retrieved. Status = 0 The SNMP IVP has NOT completed successfully. SNMP IVP request completed. Press Return to continue ... |
IVP のこれらのタイプのメッセージは無視してもかまいません。
3.16.3 既存の MIB サブエージェント・モジュールの使用
既存のサブエージェントが正しく実行されなかった場合には,現在のバージョンの TCP/IP Services に再リンクして,正常に動作するイメージを作成しなければならないことがあります。また,一部のサブエージェント (Compaq Insight Manager の OpenVMS サポートなど) も最低限のバージョンの OpenVMS と最低限のバージョンの TCP/IP Services を必要とします。
次に示す一般的な制限事項が適用されます。
これ以外のバージョンで構築されたイメージは,いずれかの共用イメージ,または現在のバージョンの日本語 TCP/IP Services の TCPIP$ESNMP_SHR.EXE と再リンクすることができます。
イメージを再リンクしなくても動作することがありますが,下位互換性は保証されていません。このようなイメージでは,不正確なデータが生成されたり,実行時に問題が生じたりする可能性があります。 |
1.3.6.1.2.1.25.4.2.1.1.1321206828 = 1321206828 1.3.6.1.2.1.25.4.2.1.1.1321206829 = 1321206829 1.3.6.1.2.1.25.4.2.1.1.1321206830 = 1321206830 |
これらの例は
hrSWRunTableからの抜粋です。
hrSWRunPerfTableも影響を受けることがあります。
o_oid; Null oid or oid->elements, or oid->nelem == 0 |
現在のバージョンの TCP/IP Services にアップグレードした後には, TCPIP$CONFIG コンフィギュレーション・コマンド・プロシージャを使って SNMP を無効にし,再び有効にする必要があります。 "this node" と "all nodes" のどちらかを指定するように求められた場合には,以前のコンフィギュレーションを反映するオプションを選択します。
3.16.5 通信コントローラ・データが完全に更新されない
日本語 TCP/IP Services をアップグレードした後に,既存の通信コントローラを変更すると,通信コントローラを使用するプログラムは更新された情報にアクセスできない場合があります。
MIB ブラウザ (SNMP_REQUEST) などのプログラムが通信コントローラに関する新しいデータにアクセスできるようにするには,以下の操作を行います。
$ @SYS$STARTUP:SNMP_SHUTDOWN.COM $ @SYS$STARTUP:SNMP_STARTUP.COM |
-l(ループ・モード) または -t(ツリー・モード) フラグを使用した場合には, -m(最大繰り返し回数) フラグや -n(非反復) フラグを同時に指定することはできません。後者のフラグは,ループ・モードとツリー・モードのどちらとも互換性を持っていません。
-nおよび -mフラグの使い方を間違えると,次のようなメッセージが表示されます。
$ snmp_request mynode.co.com public getbulk -v2c -n 20 -m 10 -t 1.3.6.1.2.1 Warning: -n reset to 0 since -l or -t flag is specified. Warning: -m reset to 1 since -l or -t flag is specified. 1.3.6.1.2.1.1.1.0 = mynode.company.com |
本バージョンの日本語 TCP/IP Services では,2 つのサブエージェントが同じ識別子パラメータを持つことができます。ただし,同じ名前のサブエージェントが 2 つあると,ログ・ファイルに報告される問題の原因を判断するのが難しくなることに注意してください。
3.16.8 eSNMP プログラミングとサブエージェントの開発
以下に,eSNMPプログラミングとサブエージェントの開発に関する注意事項を示します。
この節では, TCP/IP Services を日本語環境で使用する場合の制限事項および注意事項について説明します。
3.17.1 日本語ファイル名のサポートについて (Alphaのみ)
本バージョンではFTPでのファイル転送でODS-5ディスクに対する Extended File Specifications (長いファイル名,深いディレクトリ階層,拡張文字セット)がサポートされています。しかし,日本語OpenVMS V7.2で提供される日本語ファイル名の使用はサポートされません。
3.17.2 漢字フィルタの互換性について
本バージョンでは既存の漢字フィルタに関して下位互換性を保ちます。以前のバージョン用に作成された漢字フィルタは,ファイル名や,指定する際の論理名を変更することなくそのまま使用することができます。
3.17.3 POPクライアントを日本語環境で使用する場合の注意事項
POPクライアントを日本語環境で使用する場合,以下の点に注意する必要があります。
3.17.5 SMTPにおける日本語に関する制限及び注意事項
3.17.6 IMAPクライアントを日本語環境で使用する場合の注意事項
IMAPクライアントを日本語環境で使用する場合,以下の点に注意する必要があります。
FTPクライアントのVIEWコマンドでは漢字フィルタを指定することはできません。
3.17.8 SSH での日本語機能の未サポート
SSH クライアントおよびサーバのセキュア・ログインおよびファイル転送では漢字フィルタを指定することはできません。
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