Compaq OpenVMS
システム管理者マニュアル


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表 6-4 に,事前定義の時刻形式の論理名,形式,およびその形式を使用して生成した出力例を示します。

表 6-4 事前定義の出力時刻形式
時刻形式の論理名 形式
LIB$TIME_FORMAT_001 !H04:!M0:!S0.!C2 09:13:25.14
LIB$TIME_FORMAT_002 !H04:!M0:!S0 09:13:25
LIB$TIME_FORMAT_003 !H04.!M0.!S0 09.13.25
LIB$TIME_FORMAT_004 !H04 !M0 !S0 09 13 25
LIB$TIME_FORMAT_005 !H04:!M0 09:13
LIB$TIME_FORMAT_006 !H04.!M0 09.13
LIB$TIME_FORMAT_007 !H04 !M0 09 13
LIB$TIME_FORMAT_008 !HH4:!M0 9:13
LIB$TIME_FORMAT_009 !HH4.!M0 9.13
LIB$TIME_FORMAT_010 !HH4 !M0 9 13
LIB$TIME_FORMAT_011 !H02:!M0 !MIU 09:13 AM
LIB$TIME_FORMAT_012 !HH2:!M0 !MIU 9:13 AM
LIB$TIME_FORMAT_013 !H04!M0 0913
LIB$TIME_FORMAT_014 !H04H!M0m 09H13m
LIB$TIME_FORMAT_015 kl !H04.!M0 kl 09.13
LIB$TIME_FORMAT_016 !H04H!M0' 09H13'
LIB$TIME_FORMAT_017 !H04.!M0 h 09.13 h
LIB$TIME_FORMAT_018 h !H04.!M0 h 09.13
LIB$TIME_FORMAT_019 !HH4 h !MM 9 h 13
LIB$TIME_FORMAT_020 !HH4 h !MM min !SS s 9 h 13 min 25 s

6.7.4 言語と日付/時刻形式のユーザ定義

ユーザは,次の例のように,SYS$LANGUAGE 論理名を定義して,言語を選択することができます。


$ DEFINE SYS$LANGUAGE FRENCH 

ユーザは,次の例のように,LIB$DT_FORMAT 論理名を定義して,日付/時刻形式を指定することもできます。


$ DEFINE LIB$DT_FORMAT LIB$DATE_FORMAT_002, LIB$TIME_FORMAT_006

6.8 カスタマイズ内容の保存

システムをインストールし,カスタマイズした場合は,システム・ディスクのバックアップを作成することをおすすめします。 第 11.17 節 を参照してください。

VAX システムの場合,コンソール・ボリュームのバックアップを取ってください。コンピュータにコンソール記憶装置がある場合は,オリジナルが壊れた場合のためにコンソール・ボリュームのバックアップ・コピーを取ってください。 OpenVMS オペレーティング・システムの SYS$UPDATE ディレクトリには,コンソール・ボリュームを空きボリュームにコピーする CONSCOPY.COM というコマンド・プロシージャが用意されています。

コンソール・ボリュームのバックアップ手順は,コンピュータによって異なります。バックアップの具体的な方法については,使用している VAX コンピュータのアップグレードとインストレーションに関するマニュアルを参照してください。

6.9 SYSMAN を使用したシステム時刻の設定

SYSMAN CONFIGURATION コマンドを使用して, OpenVMS Cluster システムのシステム時刻を管理することができます。 表 6-5 は,CONFIGURATION の各コマンドとそれらの機能を示します。

表 6-5 SYSMAN CONFIGURATION コマンド
コマンド 機能
CONFIGURATION SET TIME システム時刻の更新
CONFIGURATION SHOW TIME 現在のシステム時刻の表示

6.9.1 システム時刻の変更

CONFIGURATION SET TIME コマンドを使用して, OpenVMS Cluster システムにある複数のノードについて,また,個々のノードについて,システム時刻を変更することができます。時刻の値は,次の形式で指定します。


[dd-mmm-yyyy[:]] [hh:mm:ss.cc] 

デルタ時間値を入力することもできます。時刻形式については,『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

クラスタ環境では,SYSMAN を使用して,各ノードの時刻を指定した値に設定します。ただし,値を指定しなければ,SYSMAN を実行しているノードのクロックを SYSMAN が読み取って,この値をクラスタの全ノードに割り当てます。リモート・クラスタでは,SYSMAN がクラスタのターゲット・ノードのクロックを読み取って,その値をクラスタの全ノードに割り当てます。プロセッサによっては,タイム・オブ・イヤー・クロックも選択できます。詳細については,プロセッサのハードウェア・ハンドブックを参照してください。

SYSMAN は,クラスタの全部のプロセッサを同じ時刻に設定しようとします。通信および処理遅延があるので,クロックを正確に同期化させることは不可能ですが,その差は,通常,100 分の数秒以下です。 SYSMAN が設定した時刻と指定した時刻の誤差が,1/2 秒を超える場合は,すぐに応答できないノードの名前が,警告メッセージで届けられます。

各プロセッサのクロックが少しずつずれているため,クラスタを構成するメンバの時刻が異なるということがよく起こります。最初の 2 つの例は,クラスタ内で,システム時刻を同期化する方法を示します。


  1. 次のプロシージャは,全部のクラスタ・ノードの時刻を,ローカルのタイム・オブ・ザ・イヤー・クロックから取得した時刻に設定し, 6 時間おいてから,クラスの時刻を再設定します。


    $ SYNCH_CLOCKS: 
    $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN 
          SET ENVIRONMENT/CLUSTER 
          CONFIGURATION SET TIME 
          EXIT       
    $ WAIT 6:00:00 
    $ GOTO SYNCH_CLOCKS 
    

  2. 次の例では,環境を NODE21,NODE22,および NODE23 に設定し,特権を設定した後,3 つのノードすべてでシステム時刻を変更します。


    SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(NODE21,NODE22,NODE23) 
    SYSMAN> SET PROFILE/PRIVILEGE=LOG_IO 
    SYSMAN> CONFIGURATION SET TIME 12:38:00
    

  3. 次の例では,環境をクラスタに設定し,すべてのノードのシステム時刻を表示します。


    SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER/NODE=NODE23
    SYSMAN> CONFIGURATION SHOW TIME 
    System time on node NODE21: 19-APR-2001 13:32:19.45          
    System time on node NODE22: 19-APR-2001 13:32:27.79
    System time on node NODE23: 19-APR-2001 13:32:58.66
    

6.9.1.1 1 月 1 日以降のシステム時刻の再設定

システムがシステム時刻を維持するために使用されるタイム・オブ・デイ・レジスタ (TODR) には,約 15 ヶ月の制限があるので, 1 月 1 日〜 4 月 1 日の間にシステム時刻を再設定する必要があります。再設定を行わなければ,次の問題が発生する可能性があります。

TODR には,約 15 ヶ月の制限があるので,システムは,TODR の値をベース・システム・イメージ (SYS$LOADABLE_IMAGES:SYS.EXE) に記録されたベース時間と組み合わせることで時刻を維持します。ベース時刻の定義は,次のようになります。


01-JAN-CURRENT_YEAR 00:00:00.00 

普通,TODR はすべて同じベースを持つので,複数の CPU を同じシステム・ディスクから起動してすることができます。また,1 つの CPU で複数のシステム・ディスクが使用でき,システムが時刻を正確に設定します。

時刻を指定して,または指定せずに SET TIME コマンドを実行すると, OpenVMS は,次の動作を行います

  1. 現在の時刻をシステム・イメージ・ファイルへ書き込む。

  2. TODR を現在の年内のオフセットとして再設定する。

OpenVMS Cluster システム (またはクラスタに属さないノード) では,時刻を設定すると,システムの TODR とベース時刻が,新しい年の値を使用して再設定されます。ただし,複数のシステムがそのシステム・イメージを共有します。新年の最初の日よりも後でなければ,普通,これにより問題が生じることはありません。

注意

システムは,起動時,および通常の SHUTDOWN コマンド・プロシージャの一部として,SET TIME コマンドを実行します。

12 月には,それぞれのノードが,非常に大きなオフセット (その年の 1-JAN というベース時刻からの) を TODR に格納しています。新年が明けても,システムイメージには前年の時刻が入っているので, TODR の値は大きいままです。

1 月 1 日を過ぎて,任意のノード (または SHUTDOWN.COM によってシャットダウンされたノード) で SET TIME コマンドを実行すると,次のイベントが発生します。

  1. 新年がベース年になる。

  2. システムが,そのノードで TODR を再設定する。

  3. それ以外のノードの TODR に大きな値が入っている。

これら 3 つのイベントが生じた後に,大きな TODR を持つノードがクラッシュし,クラスタに再参加すると,TODR の大きな値が新しい年に適用され,そのシステム時刻が最初,1 年先に設定されます。このシステム時刻は,システムの起動時刻として記録されます。ノードがクラスタに参加すると,時刻は正しい値に設定されますが,起動時刻は 1 年先の日付のままです。一部の SHOW SYSTEM コマンドは,現在の時刻と起動時刻を比較します。この例では,SHOW SYSTEM を実行すると,誤った値が表示されます。

複数の CPU が,その時々で同じシステム・ディスクを使用する場合,または同じ CPU が複数のシステム・ディスクを使い分ける場合, CPU の TODR とシステム・ディスクに記録された値の同期のずれ方によっては,次のように,システムが時刻を誤って 1 年先または 1 年前に設定することがあります。


次の例では,SYSMAN コマンドを使用して,OpenVMS Cluster システム上の全部のノードで時刻を再設定します。


$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER
SYSMAN> SET PROFILE/PRIVILEGE=(LOG_IO,SYSLCK)
SYSMAN> CONFIGURATION SET TIME 05-JAN-2001:12:00:00
SYSMAN> EXIT

Notes

クラスタに属しないノードでは,SET TIME コマンドを使用して時刻を指定します。時刻を指定しなければ,SET TIME コマンドは, TODR にある時刻を使用して,システム時刻を更新します。

システム上で DECdts (DIGITAL Distributed Time Service) を実行している場合は,それを使用して時刻を設定する必要があります。


第 7 章
ユーザ・アカウントの管理

本章では,システムのユーザにアクセス権を付与する方法について説明します。具体的には,ユーザ・アカウントを追加,保守する方法を説明します。また,システム管理者がシステムのユーザに付与可能な特権,および割り当て可能な資源について説明します。また本章では,OpenVMS のメール・ユーティリティ (MAIL) のシステム管理機能についても説明します。

本章の内容

本章では,次の作業について説明します。

作業 参照箇所
システム提供 UAF アカウントの管理 第 7.4 節
ユーザ・アカウントの追加にあたっての準備 第 7.5 節
ユーザ・アカウントの追加 第 7.6 節
会話型アカウント用コマンド・プロシージャの使用 第 7.7.1 項
ユーザ・アカウントの変更 第 7.7.2 項
ユーザ・アカウントのリスト作成 第 7.7.3 項
ユーザ環境の保守 第 7.7.4 項
ユーザ・アカウントの削除 第 7.7.5 項
アカウントの使用制限 第 7.8 節
制約付きアカウント用ログイン・コマンド・プロシージャの使用法 第 7.8.5 項
特殊アカウントの設定 第 7.9 節
MAIL の管理 第 7.10 節
システム資源の管理 第 7.11 節

さらに,次の項目について説明します。

項目 参照箇所
利用者登録ファイル (UAF) 第 7.1 節
登録ファイルの保護 第 7.2 節
UAF のログイン検査 第 7.3 節
システム提供 UAF アカウント 第 7.4.1 項
アカウントの機密保護 第 7.5.3 項
ネットワーク代理アカウント 第 7.9.3 項
ページおよびページレット 第 7.11.1 項

7.1 利用者登録ファイル (UAF)

システムの利用者登録ファイル (UAF) SYS$SYSTEM:SYSUAF.DAT にはユーザ・アカウント・レコードが含まれています。各レコードは,アカウントのユーザ名とログイン特性,ログイン制約事項,資源制御属性に関する情報フィールドから構成されます。このうちアカウントのユーザ名は AUTHORIZE コマンドのパラメータとして使用し,その他のフィールドは AUTHORIZE コマンドの修飾子として使用します。

システムは UAF (利用者登録ファイル) に基づいてログイン要求の有効性をチェックし,ログインに成功したユーザのためにプロセスを設定します。 AUTHORIZE ユーティリティを使用した UAF レコードの作成,検査,および変更は,システム管理者が行います。

UAF レコードには,次の資源制御属性を設定することができます。

次の節では,これらの資源制御属性について簡単に説明します。

7.1.1 優先順位

ユーザの優先順位とは,ユーザのアカウントに関連するプロセスに対するコンピュータ時間をシステムがスケジューリングするときに使用される 基本優先順位です。

VAX システムの場合,優先順位は最も低い値で 0,最も高い値で 31 です。0 から 15 はタイムシェアリング優先順位,16 から 31 はリアルタイム優先順位になります。

Alpha システムの場合,優先順位は最も低い値で 0,最も高い値で 63 です。0 から 15 はタイムシェアリング優先順位,16 から 63 はリアルタイム優先順位になります。

システムは,厳密に基本優先順位に従って,リアルタイム優先順位でプロセスをスケジューリングします。すなわち,最初に実行されるのは,最も高い基本優先順位を持つ実行形式のリアルタイム・プロセスです。タイムシェアリング優先順位を持つプロセスは,すべてのユーザが公平なサービスが受けられるよう,これとは少し異なる原理に従ってスケジューリングされます。

タイムシェアリング・アカウントに対する基本優先順位は,省略時の設定である,4 のままにしておいてください。


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