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SDA Spinlock Tracing の SHOW TRACE コマンドと SHOW COLLECT コマンドには,次の新しい修飾子が追加されました。
修飾子 | 説明 |
---|---|
/RATES | 動作を毎秒のレートで,保持 / スピン時間を時間のパーセントでレポートする。これはデフォルトである。 |
/TOTALS | 動作をカウントで,保持 / スピン時間をサイクル数でレポートする。 |
5.14 新しいシステム・サービスと更新されたシステム・サービス
ここでは,OpenVMS バージョン 7.3-1 で新たに追加されたシステム・サービスと更新されたシステム・サービスについて説明します。次の表はこれらの変更の要約を示しています。
詳細については,『OpenVMS System Services Reference Manual』を参照してください。
システム・サービス/プロジェクト | ドキュメントの更新 |
---|---|
DECdtm | 次のサービスが追加された。
$ACK_EVENT,$ADD_BRANCH[W],$CREATE_UID,$DECLARE_RM[W],$END_BRANCH[W],$FORGET_RM[W],$GETDTI[W],$GET_DEFAULT_TRANS,$JOIN_RM[W],$SETDTI[W],$SET_DEFAULT_TRANS[W],$START_BRANCH[W],$TRANS_EVENT[W] 次のサービスが更新された。 $ABORT_TRANS[W],$END_TRANS[W],$START_TRANS[W] |
$ACM[W] | ACM(Authentication and Credentials Management)の新しいサービス |
$ASSIGN | 新しい状態コード,SS$_EXBYTLM が追加された。 |
$CPU_TRANSITION | 2 つのシンボル名 CST$K_CPU_POWER_OFF と CST$K_CPU_POWER_ON がtran_code 引数に追加された。 |
$CREMBX | SS$_BADPARAM 条件値およびbufquo とmaxmsg 引数の説明が変更された。bufquo 引数の最大値が 60,000 バイトという制限は適用されなくなった。 |
$DELPRC | 新しい引数,flag が追加された。 |
$ERAPAT | コードの例が更新された。 |
$GETDVI | 2 つの新しいアイテム・コード,DVI$_MPDEV_CURRENT_PATH と DVI$_MULTIPATH が追加された。
次のビットが DVI$_STS アイテム・コードに追加された。 UCB$V_ALTBSY,UCB$V_CLUTRAN,UCB$V_DISMOUNT,UCB$V_EXFUNC_SUPP,UCB$V_FAST_PATH,UCB$V_FP_HWINT,UCB$V_IOPOST_LOCAL,UCB$V_LCL_VALID,UCB$V_MNTVERPND,UCB$V_NO_ASSIGN,UCB$V_PATHVERIP,UCB$V_SNAPSHOT,UCB$V_SUPMVMSG,UCB$V_SVPN_END,UCB$V_WRTLOCKMV |
$GETTIM | 説明セクションが更新された。 |
$GETJPI | JPI$_ASTEN のアイテム・コードの説明が更新され,すべてのプロセスが含まれるようになった。
次の persona アイテム・コードが追加された。 JPI$_CLASSIFICATION,JPI$_PERSONA_ID,JPI$_PERSONA_AUTHPRIV,JPI$_PERSONA_PERMPRIV,JPI$_PERSONA_WORKPRIV,JPI$_IMAGE_WORKPRIV,JPI$_IMAGE_AUTHPRIV,JPI$_IMAGE_PERMPRIV,JPI$_PERSONA_RIGHTS,JPI$_SUBSYSTEM_RIGHTS,JPI$_INSTALL_RIGHTS,JPI$_PERSONA_RIGHTS_SIZE,JPI$_SUBSYSTEM_RIGHTS_SIZE,JPI$_SYSTEM_RIGHTS_SIZE,JPI$_INSTALL_RIGHTS_SIZE |
$GETQUI | NUMA RAD バッチ・ジョブのサポートのために,次のアイテムが追加された。
QUI$_TRANSLATE_QUEUE 機能コードが QUI$_QUEUE_NAME アイテム・コード・リストに追加された。 QUI$_DEVICE_NAME アイテム・コードの文字列の長さの制限が 255 文字に変更された。 |
$GETSYI | SYI$_NODE_HWVERS アイテム・コードの説明が更新された。 新しいエラー状態,SS$_UNREACHABLE が追加された。 次のアイテム・コードが追加された。 SYI$_ACTIVE_CPU_MASK,SYI$_AVAIL_CPU_MASK,SYI$_CPU_AUTOSTART,SYI$_CPU_FAILOVER,SYI$_CPUCAP_MASK,SYI$_GLX_FORMATION,SYI$_GLX_MAX_MEMBERS,SYI$_GLX_MBR_MEMBER,SYI$_GLX_MBR_NAME,SYI$_GLX_TERMINATION,SYI$_HP_ACTIVE_CPU_CNT,SYI$_HP_ACTIVE_SP_CNT,SYI$_HP_CONFIG_SBB_CNT,SYI$_HP_CONFIG_SP_CNT,SYI$_MAX_CPUS,SYI$_POTENTIAL_CPU_MASK,SYI$_POTENTIALCPU_CNT,SYI$_POWERED_CPU_MASK,SYI$_POWEREDCPU_CNT,SYI$_PRESENT_CPU_MASK,SYI$_PRESENTCPU_CNT,SYI$_PRIMARY_CPUID |
$GETUAI | VAX のみのコンテキスト引数の制限が削除された。 |
$ICC_CONNECT | 新しい状態コード SS$_NOPRIV が追加された。 |
$PROCESS_AFFINITY | 新しいアイテム・コード CAP$M_PURGE_WS_IF_NEW_RAD が追加された。 |
$PROCESS_CAPABILITIES | 新しいアイテム・コード CAP$M_PURGE_WS_IF_NEW_RAD が追加された。 |
$PURGWS | 新しい条件値 SS$_NOPRIV が追加された。 |
$REGISTRY | アイテム・コード REG$_VALUEDATASIZE が追加された。 |
$SNDJBC | NUMA RAD バッチ・ジョブのサポートのために,アイテム・コード SJC$_RAD と SJC$_NO_RAD が追加された。
新しいアイテム・コード SJC$_JOB_COMPLETION_STATUS が追加された。 SJC$_DEVICE_NAME アイテム・コードの文字列の長さの制限が 255 文字に変更された。 |
$SUSPND | クラスタ関連の注意事項が説明セクションに追加された。 |
5.15 NUMA RAD のバッチ・ジョブ・サポートのためのシステム・サービスの更新
NUMA RAD(Resource Affinity Domain)に対してバッチ・ジョブをサポートするために,次のサービスが更新されました。
システム管理の更新の詳細については,本書の 第 4.6 節 および『OpenVMS System Services Reference Manual』を参照してください。
5.15.1 $GETQUI の更新
ここでは,$GETQUI サービスの更新について説明します。
5.15.1.1 $GETQUI の新しいアイテム・コード
キューまたはジョブに割り当てられている RAD 属性の値を返すために,QUI$_RAD 出力アイテム・コードが使用されます。このアイテム・コードは,RAD の値を書き込む 32 ビットのバッファを示します。キューまたはジョブに対して RAD が指定されていない場合は,-1 という値がバッファに返されます。
QUI$_RAD アイテム・コードは次の機能コードに対して使用できます。
5.15.1.2 QUI$_QUEUE_FLAGS および QUI$_JOB_FLAGS アイテム・コードに対する新しい RAD フラグ
RAD をサポートするために,キュー・フラグとジョブ・フラグ・アイテム・コードに新しいビットが追加されました。
QUI$_JOB_FLAGS アイテムの QUI$V_JOB_RAD ビットは,ジョブが RAD 処理オプションを使用するかどうかを示します。
QUI$_QUEUE_FLAGS アイテムの QUI$V_QUEUE_RAD ビットは,RAD 処理オプション属性がバッチ・キューに対して指定されているかどうかを示します。
5.15.2 $SNDJBC の更新
$SNDJBC に新しい 2 つのアイテム・コード SJC$_RAD と SJC$_NO_RAD が追加されました。
SJC$_RAD 入力アイテム・コードは,バッチ・プロセスを生成する RAD 番号を指定します。アイテムは 32 ビットの整数値を入力として受け付けます。指定できる入力値は 0〜SYI$_RAD_MAX_RADS の範囲です。
SJC$_NO_RAD 入力アイテム・コードは,ブール値の入力アイテム・コードです。SJC$_NO_RAD コードが要求に指定されていない場合は,キューまたはジョブの RAD 値は削除されます。
新しいアイテム・コードは次の機能コードに対して使用できます。
5.16 スレッド・ライブラリに追加された NUMA のサポート
GS シリーズの Alpha(NUMA)システムでアプリケーションの拡張性とパフォーマンスを向上するために,スレッド・プログラムは NUMA システムの複数の RAD を使用できるようになりました。高度に並列化されたアプリケーションでは,複数の RAD を使用することでパフォーマンスを向上できます。
ここでは,OpenVMS オペレーティング・システムの関連製品の重要な新機能について説明します。OpenVMS 関連製品の一覧とディレクトリ情報については,『Guide to OpenVMS Version 7.3-1 CD-ROMs』を参照してください。
6.1 Compaq Advanced Server for OpenVMS Alpha
OpenVMS Alpha バージョン 7.3-1 では,Compaq Advanced Server for OpenVMS バージョン 7.3 がサポートされます。Advanced Server for OpenVMS バージョン 7.3 では,次の機能がサポートされます。
Advanced Server for OpenVMS にアクセスするには,クライアントは Advanced Server V7.3 ライセンス PAK: PWLMXXXCA07.03 を使用してライセンスを受けなければなりません。詳細については,『Compaq Advanced Server for OpenVMS Guide to Managing Advanced Server Licenses』を参照してください。
Advanced Server for OpenVMS のインストールの詳細については,キット・ドキュメンテーションに付属している『Compaq Advanced Server for OpenVMS Installation and Configuration Guide』を参照してください。
Compaq PATHWORKS for OpenVMS から Advanced Server for OpenVMS にアップグレードする方法については,『OpenVMS Alpha V 7.3-1 リリース・ノート [翻訳版]』を参照してください。PATHWORKS for OpenVMS のアップグレードおよび Advanced Server for OpenVMS のインストールの詳細については,キット・ドキュメンテーションに付属している『Compaq Advanced Server for OpenVMS Installation and Configuration Guide』を参照してください。
PATHWORKS for OpenVMS(Advanced Server)製品の最新のリリース情報については,第 6.3 節 を参照してください。
6.2 Compaq C 実行時ヘッダ・ファイル・ライブラリ
Compaq C 実行時ライブラリでは,柔軟で移植性の高いアプリケーションを開発するための関数とマクロが提供されます。Compaq C 実行時ライブラリからヘッダ・ファイル・ライブラリをインストールするには,次の操作を行います。
[CRTL.DOCUMENTATION] |
$ COPY device:[CRTL.KIT]DECC$RTLDEF.TLB SYS$LIBRARY |
ただし,device は CD-ROM ドライブのデバイス名(たとえば DKA0:)です。
他の Compaq C 製品およびキットをインストールした後,このファイルを必ずコピーして,DECC$RTLDEF.TLB が上書きされないようにしてください。 |
OpenVMS バージョン 7.3-1 では,Compaq PATHWORKS for OpenVMS(Advanced Server)バージョン 6.1 がサポートされます。PATHWORKS 製品のバージョン 6.1 は現在,Software Products Library で提供されています。PATHWORKS for OpenVMS サーバの以前のバージョンはアップグレードする必要があります。詳細については,『OpenVMS Alpha V 7.3-1 リリース・ノート [翻訳版]』を参照してください。
PATHWORKS for OpenVMS(Advanced Server)は,OpenVMS Alpha システムだけでなく,OpenVMS VAX でもサポートされます。
PATHWORKS for OpenVMS(Advanced Server)バージョン 6.1 製品の新機能は次のとおりです。
OpenVMS バージョン 7.3 または 7.3-1 で PATHWORKS 6.1 for OpenVMS(Advanced Server)にアクセスするには,クライアントはライセンス PAK PWLMXXXCA07.03 を使用してライセンスを受けなければなりません。詳細については,『Compaq Advanced Server for OpenVMS Guide to Managing Advanced Server Licenses』を参照してください。
Compaq Advanced Server for OpenVMS の最新のリリース情報については,第 6.1 節 を参照してください。
6.4 Compaq TCP/IP Services for OpenVMS バージョン 5.3 の新機能
TCP/IP Services バージョン 5.3 では,次に示すようにパフォーマンスが向上し,ソフトウェアが拡張されました。
これらの機能の詳細,および TCP/IP Services for OpenVMS バージョン 5.3 へのアップグレードの方法については,『Compaq TCP/IP Services for OpenVMS Release Notes』を参照してください。追加製品情報については,次の Web サイトをご覧ください。
http://www.openvms.compaq.com/network/tcpip.html |
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