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$ ALLOCATE MUA0:,MUA1:,MUA2:(1) %DCL-I-ALLOC, MUA0: allocated %DCL-I-ALLOC, MUA1: allocated %DCL-I-ALLOC, MUA2: allocated $ BACKUP/IMAGE/RECORD/NOASSIST/RELEASE_TAPE _From: DKA100: _To: MUA0:FULL02.SAV,MUA1,MUA2/LABEL=MNTH(2) %MOUNT-I-MOUNTED, MNTH mounted on _MUA0: %BACKUP-I-RESUME, resuming operation on volume 2 %MOUNT-I-MOUNTED, MNTH02 mounted on _MUA1: %BACKUP-I-RESUME, resuming operation on volume 3 %MOUNT-I-MOUNTED, MNTH03 mounted on _MUA2: $ |
この例の番号を振ったコマンドはそれぞれ次のことを行う。
第 11.2 節 で説明したように,ディスクのイメージ・バックアップでは,そのディスクのすべてのファイルの論理的なコピーが作成されます。このバックアップは,ファイルがオープンしているときの問題を考えて,システムに会話型ユーザが存在しない状態で行ってください ( 第 11.15.1 項 参照)。また,システムの性能に影響することがあるため,バックアップは,システムが最も空いているときに行うのが最適です。いくつかのプロセス・パラメータとシステム・パラメータに適切な値を設定することにより,バックアップを効率良く行うことができます ( 第 11.7 節 参照)。
ディスクにイメージ・バックアップを行う場合は,次の形式で BACKUP コマンドを使用します。
BACKUP/IMAGE/RECORD 入力装置 出力指定 /SAVE_SET |
/IMAGE 修飾子は,このバックアップがイメージ・バックアップであることを示します。/RECORD 修飾子は,バックアップした各ファイルのファイル・ヘッダ・レコードにそのときの日時を記録します。将来,追加型バックアップを行う場合は,必ずこの /RECORD 修飾子を指定してください。/SAVE_SET 修飾子は,セーブ・セットをディスクに作成することを示します。
$ MOUNT DUA1: USER1 %MOUNT-I-MOUNTED, USER1 mounted on _DUA1: $ MOUNT DUA2: USER2 %MOUNT-I-MOUNTED, USER2 mounted on _DUA2: $ BACKUP/IMAGE/RECORD _From: DUA1: _To: DUA2:[USER.BACKUPS]USER1.SAV/SAVE_SET |
$ BACKUP/IMAGE/RECORD _From: DUA0: _To: DUB24:[USER.BACKUPS]USER1.SAV,DUB25/SAVE_SET |
第 11.2 節 で説明したように,ディスクの追加型バックアップでは,前回 /RECORD 修飾子を用いて行われたイメージまたは追加型バックアップ以降に作成または変更されたファイルのコピーしか作成されません。
テープに追加型バックアップを行う手順は次のとおりです。
$ DIRECTORY/FULL LOGIN.COM Directory WORK204:[HIGGINS] LOGIN.COM;31 File ID: (23788,1,0) Size: 7/9 Owner: [ACC,HIGGINS] Created: 30-APR-2000 14:37:33.98 Revised: 30-APR-2000 14:37:34.44 (1) Expires: <None specified> Backup: 30-APR-2000 20:20:57.37 File organization: Sequential File attributes: Allocation: 9, Extend: 0, Global buffer count: 0, No version limit Record format: Variable length, maximum 94 bytes Record attributes: Carriage return carriage control RMS attributes: None Journaling enabled: None File protection: System:RWED, Owner:RWED, Group:RE, World: Access Cntrl List: None Total of 1 file, 7/9 blocks. |
上記の "Backup" フィールドに示されているのが,前回 /RECORD 修飾子を使用して行ったバックアップの日付である。この例では,2000 年 4 月 30 日の 20:20:57.37 に行われたことが分かる。
/RECORD 修飾子を使用したイメージ・バックアップか追加型バックアップで /IGNORE=INTERLOCK 修飾子も使用する場合は, 第 11.18.3 項 を参照してください。オープンしたままのファイルをバックアップしようとしても,そのファイルは追加型バックアップに含まれません。これは,ファイルのバックアップ日付フィールドの値が,前回 /RECORD 修飾子を使用して行ったイメージ・バックアップまたは追加型バックアップの最新のバックアップより新しくないからです。 |
BACKUP/RECORD/SINCE=BACKUP 入力指定 - 出力指定[/LABEL=ラベル] [/REWIND] |
/RECORD 修飾子は,バックアップした各ファイルのファイル・ヘッダ・レコードにそのときの日時を記録する。将来,追加型バックアップを行う場合は,必ずこの /RECORD 修飾子を指定すること。/SINCE=BACKUP 修飾子は,前回 /RECORD 修飾子を使用して行ったバックアップ以降の日付のファイルをバックアップすることを指示する。/REWIND 修飾子は任意であり,テープを初期化する場合に指定する。/LABEL 修飾子は,テープのラベルを指定するときに使用する。
次は追加型バックアップを行う BACKUP コマンドの例であり,前回の BACKUP/RECORD コマンド以降に変更された DRA1: のすべてのファイルを 20APR2000.SAV というセーブ・セットに保存します。
$ BACKUP/RECORD/SINCE=BACKUP/RELEASE_TAPE From: DRA1:[000000...] To: MIA0:20APR2000.SAV/LABEL=20JUNE |
/LABEL 修飾子は,テープのボリューム・ラベルを示します。イメージ・バックアップではなく,追加型バックアップであるため,DRA1:[000000...] を明示的に使用して,DRA1 のすべてのファイルをバックアップ対象にすることを指示する必要があります。 /SINCE=BACKUP 修飾子は,前回 /RECORD 修飾子を使用して行ったバックアップ以降に作成または変更されたすべてのファイルを保存しなさいという指示です。 /RELEASE_TAPE 修飾子は,BACKUP がセーブ・セットを書き込んだ後, /RECORD 修飾子の処理を行う前に出力テープ装置をディスマウントして,アンロードします。
11.15.5 ディスクへの追加型バックアップ
第 11.2 節 で説明したように,ディスクの追加型バックアップでは,前回 /RECORD 修飾子を用いて行われたイメージまたは追加型バックアップ以降に作成または変更されたファイルのコピーしか作成されません。
ディスクに追加型バックアップを行う手順は次のとおりです。
$ DIRECTORY/FULL LOGIN.COM Directory WORK204:[HIGGINS] LOGIN.COM;31 File ID: (23788,1,0) Size: 7/9 Owner: [ACC,HIGGINS] Created: 30-APR-2000 14:37:33.98 Revised: 30-APR-2000 14:37:34.44 (1) Expires: <None specified> Backup: 30-APR-2000 20:20:57.37 File organization: Sequential File attributes: Allocation: 9, Extend: 0, Global buffer count: 0, No version limit Record format: Variable length, maximum 94 bytes Record attributes: Carriage return carriage control RMS attributes: None Journaling enabled: None File protection: System:RWED, Owner:RWED, Group:RE, World: Access Cntrl List: None Total of 1 file, 7/9 blocks. $ |
上記の "Backup" フィールドに示されているのが,前回 /RECORD 修飾子を使用して行ったバックアップの日付である。この例では,2000 年 4 月 30 日の 20:20:57.37 に行われたことが分かる。
/RECORD 修飾子を使用してイメージ・バックアップか追加型バックアップを行ったとき,同時に /IGNORE=INTERLOCK 修飾子も使用した場合は, 第 11.18.3 項 を参照してください。オープンしたままのファイルをバックアップしようとしても,ファイルは追加型バックアップに含まれません。これは,ファイルのバックアップ日付フィールドの値が,前回 /RECORD 修飾子を使用して行ったイメージ・バックアップまたは追加型バックアップの日付より新しくないからです。 |
BACKUP/RECORD/SINCE=BACKUP 入力指定 - 出力指定 /SAVE_SET |
/RECORD 修飾子は,バックアップした各ファイルのファイル・ヘッダ・レコードにそのときの日時を記録する。追加型バックアップの第 1 ステップはイメージ・バックアップである ( 第 11.15.2 項 参照)。将来,追加型バックアップを行う場合は,イメージ・バックアップを行うときに必ずこの /RECORD 修飾子を指定すること。 /SINCE=BACKUP 修飾子は,前回 /RECORD 修飾子を使用して行ったバックアップ以降の日付のファイルをバックアップすることを指示する。/SAVE_SET 修飾子は,セーブ・セットをディスクに作成することを指示する。
$ MOUNT DUA55: DISK1 %MOUNT-I-MOUNTED, DISK1 mounted on _DUA55: $ MOUNT/FOREIGN DJC12: %MOUNT-I-MOUNTED, DISK2 mounted on _DJC12: $ BACKUP/RECORD/SINCE=BACKUP _From: DUA55:[000000...] _To: DJC12:USER1.SAV/SAVE_SET |
$ MOUNT DUA0: USER1 %MOUNT-I-MOUNTED, USER1 mounted on _DUA0: $ MOUNT/FOREIGN DUB24: %MOUNT-I-MOUNTED, DISK2 mounted on _DUB24: $ MOUNT/FOREIGN DUB25: %MOUNT-I-MOUNTED, DISK3 mounted on _DUB25: $ BACKUP/RECORD/SINCE=BACKUP _From: DUA0:[000000...] _To: DUB24:USER1.SAV,DUB25/SAVE_SET |
11.15.6 OpenVMS サーバ用の PATHWORKS を使用した追加型バックアップの実行
PATHWORKS for OpenVMS Macintosh サーバの追加型バックアップ操作と, OpenVMS の追加型バックアップ操作には互換性がありません。これが原因で BACKUP は,(サブディレクトリとそのファイルまでを含めた) ディスクやディレクトリ構造の全体がセーブされることがあります。
BACKUP ユーティリティでは,ファイル・ヘッダ内の Backup Date フィールドに示された日付以降にディレクトリ・ファイルが変更されているかどうかを検出できます。ディレクトリ・ファイルが変更されている場合は,そのディレクトリのサブディレクトリとファイルが後の復元操作に備えてすべてセーブされます。
OpenVMS システムでは,ディレクトリ・ファイルの変更日付のアップデートは,通常は行われません。ただし,名前変更でディレクトリ・ファイルの位置を変えた場合などには,アップデートが行われることがあります。これとは対照的に,PATHWORKS Macintosh サーバでは,Macintosh ユーザのディレクトリ・ファイルの変更日付が保持されます。つまり,各ディレクトリ変更,ファイル作成,およびファイル削除について変更日付のアップデートが行われます。
このことが原因となって, Macintosh ユーザに対するファイルのサービスに PATHWORKS が使用されている場合に,ディスクの追加型バックアップを行うと,前回の追加型バックアップ操作以降に作成または変更されたユーザ・ファイルだけでなく,ディスク全体あるいはディレクトリ全体が (その下のサブディレクトリやファイルを含めて) セーブされることになります。
不必要に保存しないようにするには,次のいずれかの方法をとります:
$ BACKUP/RECORD/IGNORE=(INTERLOCK) - _$ disk:[000000...]*.DIR;* - _$ NLA0:DUMMY.BCK/SAVE/NOCRC/GROUP_SIZE=0 $ $ BACKUP/VERIFY/FAST/RECORD/IGNORE=(INTERLOCK) - _$ /NOASSIST/COMMENT="Incremental backup of DISK:" - _$ disk:[000000...]*.*;*/SINCE=BACKUP - _$ tape:incr.bck/LABEL=incr/SAVE |
この例では,最初の BACKUP コマンドでダミーのバックアップ操作を実行し, 2 番目の BACKUP コマンドで実際の追加型バックアップを実行しています。最初のコマンドでは,すべてのディレクトリ・ファイルについて Backup Date フィールドがアップデートされます。空の出力装置 NLA0:[000000...] を指定しているため,セーブ・セット・ファイルに書き込まれることはありません。この操作のファイル情報については,何も保持する必要はないため, /NOCRC 修飾子および /GROUP_SIZE=0 修飾子を指定して CRC および XOR のブロック演算を回避しています。
スタンドアロン型のワークステーションでは,たいていシステム管理者がユーザ・ディスクのファイルのバックアップを行います。 第 11.15.7.1 項 , 第 11.15.7.2 項 ,および 第 11.15.7.3 項 では,それぞれワークステーション上でユーザ・ディスクのイメージ・バックアップ,追加型バックアップ,会話型バックアップを行うためのコマンド・プロシージャを紹介します。
また SYS$EXAMPLES ディレクトリには,BACKUP コマンド・プロシージャの設計に役立つ 2 つのテンプレート・コマンド・プロシージャが用意されています。それらコマンド・プロシージャの名前は,BACKUSER.COM と RESTUSER.COM です。
コマンド・プロシージャの使い方がわからない場合は,『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
11.15.7.1 コマンド・プロシージャによる夜間イメージ・バックアップ
ここでは,毎晩イメージ・バックアップを行うコマンド・プロシージャを紹介します。MUA0 の磁気テープの,FULL_BACKUP.SAVE というセーブ・セットに DUA2: ディスクのすべてのファイルをバックアップします。このプロシージャは,MicroVAX システムやワークステーションでのファイルのバックアップに特に有用です。
夜間のイメージ・バックアップ用コマンド・プロシージャを使用する手順は次のとおりです。
$! $! Resubmit this procedure -- $ SUBMIT/AFTER="TOMORROW+2:0" SYS$MANAGER:SYSTEM_BACKUP $! $ ON ERROR THEN GOTO FAILURE $ SET PROCESS/PRIVILEGES=ALL $! $ REPLY/ALL - "Full Backup About to Begin. Open Files Will Not Be Saved" $! $ BACKUP /IMAGE DUA2: MUA0:FULL_BACKUP.SAV /REWIND /IGNORE=LABEL_PROCESSING $ DISMOUNT MUA0: $ EXIT $! $FAILURE: $ WRITE SYS$OUTPUT "---> Backup failed" $ WRITE SYS$OUTPUT "" $ DISMOUNT MUA0: $ EXIT |
. . . $! $ BACKUP/IMAGE WORK_DISK MIA0:WORK_BACK.SAV/REWIND $ BACKUP/IMAGE PAYROLL_DISK MIA0:PAYROLL_BACK.SAV $! . . . |
後日,追加型バックアップを行う場合は,必ず BACKUP コマンド行に /RECORD 修飾子を指定すること。
SUBMIT/NOPRINT/AFTER="TOMORROW+2:0"/QUEUE= キュー名 - SYS$MANAGER:SYSTEM_BACKUP |
キュー登録後にプロシージャの実行を中止する場合は, DELETE/ENTRY コマンドを使用します。エントリ番号が判らない場合は,次の例に示すように SHOW ENTRY コマンドで調べることができます。
$ SHOW ENTRY Entry Jobname Username Blocks Status ----- ------- -------- ------ ------ 14 SYS_BACKUP TPROULX Holding until 19-APR-2000 02:00 On generic batch queue CLUSTER_BATCH $ DELETE/entry=14 |
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