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ユーザは,PRINT, SUBMIT,SET ENTRY コマンドで次のいずれかの修飾子を指定することにより,処理の前にジョブを保持するよう指定することができます。
コマンド | 目的 |
---|---|
SET ENTRY/HOLD | キューに無期限にジョブを保持する。 |
SET ENTRY/AFTER= 時刻 | 指定した時刻まで,キューのジョブを保持する。 /AFTER 修飾子を指定するには,指定した時刻までジョブを保持した後で解放するために,/NOHOLD 修飾子も指定しなければならない。 |
SET ENTRY/NOHOLD | 次のいずれかの理由でキューに保持されていたキューを解放する。
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SET ENTRY/NOAFTER | SET ENTRYコマンドで指定した時刻まで待ち状態になっているジョブを解放する。 |
SET ENTRY/RELEASE | 次のいずれかの理由でキューに保持されていたキューを解放する。
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$ SET ENTRY 1121/AFTER=12-FEB-2000:17:30 $ SET ENTRY/NOAFTER |
$ SET ENTRY 1121/AFTER=TODAY $ SET ENTRY/NOAFTER |
$ SET ENTRY 1234/HOLD $ SET ENTRY 1234/RELEASE |
実行中のプリント・ジョブを停止させて,キューに再登録する場合は, STOP/QUEUE/REQUEUE コマンドを使用します。このコマンドは,現在のジョブの実行を中断し,そのジョブを,指定したキューに再登録します。キューの他のジョブは,処理されるまで保留状態になります。
STOP/QUEUE/REQUEUE コマンドが停止させるのは,キューで現在実行中のジョブだけです。キューが停止することはありません。 |
$ STOP/QUEUE/REQUEUE=BETA_LPA0 BETA_LPB0 $ STOP/QUEUE/RESET BETA_LPB0 |
最初のコマンドで,プリント・ジョブのBET_LPB0 での実行が停止されて, BET_LPA0 に再登録されます。2 番目のコマンドは, BETA_LPB0 キューを停止させます。
$ STOP/QUEUE/ENTRY=1251/REQUEUE=FRED_BATCH WILMA_BATCH |
強制終了させたジョブを保持する場合は,次に示すように /HOLD 修飾子を使用します。
STOP/QUEUE/REQUEUE[= キュー名 ]/HOLD[/ENTRY= エントリ番号 ] キュー名 |
/HOLD 指定された強制終了ジョブは保持状態になるため,この状態を解除するには,SET ENTRY/RELEASE か SET ENTRY/NOHOLD コマンドを使用します。
強制終了させたジョブのスケジューリング優先順位を変更する場合は,次に示すように /PRIORITY 修飾子を使用します。
STOP/QUEUE/REQUEUE[=キュー名 ]/PRIORITY=n[/ENTRY= エントリ番号 ] キュー名 |
変更後の優先順位を n に指定します。
14.7.2.5 保留中ジョブの再登録
キューで保留中のジョブを他のキューに登録し直す場合は,次の例に示すように SET ENTRY/REQUEUE コマンドを使用します。
$ SET ENTRY/REQUEUE=LN03$PRINT 196 |
この例では,196 というジョブを LN03$PRINT というキューに移しています。
14.7.2.6 ジョブの削除
SHOW ENTRY/USER_NAME= ユーザ名 [ エントリ番号 ] |
SHOW QUEUE/ALL_JOBS [ キュー名 ] |
ジョブ名,ユーザ名,キュー名のいずれも分からない場合は,次のコマンドを入力する。
$ SHOW QUEUE/BATCH/ALL_JOBS/BY_JOB_STATUS=EXECUTING |
DELETE/ENTRY=(エントリ番号)[,...] |
たとえば,ジョブが無限ループに入っていることに気づいた場合,そのジョブの所有者でない限りそのジョブを停止することができません。そのような場合,システム管理者は,たとえば次のようなコマンドを入力することになります。
$ SHOW QUEUE/BATCH/ALL_JOBS/BY_JOB_STATUS=EXECUTING Batch queue JADE_BATCH, available, on JADE:: Entry Jobname Username Status ----- ------- -------- ------ 312 ARTWORK HUNTER Executing Batch queue OPAL_BATCH, available, on OPAL:: Entry Jobname Username Status ----- ------- -------- ------ 317 STOCKS CHANDLER Executing Batch queue RUBY_BATCH, available, on RUBY:: Entry Jobname Username Status ----- ------- -------- ------ 888 TEMPO ENGLISH Executing $ DELETE/ENTRY=317 |
14.7.2.7 ジョブのプリント位置と位置調整の制御 (出力キューの一時停止)
修飾子を指定せずに STOP/QUEUE コマンドを入力し,出力キューを一時停止させることによって,プリント・シンビオントと会話型で通信することができます。 このとき,行えることとしては,たとえば次のような操作があります。
上記の作業を行うためには,ジョブのプリントが始まった後, STOP/QUEUE コマンドでキューを一時停止させる必要があります。 |
キューを一時停止させて,再起動した場合,省略時の設定ではプリントは,現在のジョブのプリント停止位置近くのチェックポイントから再開されます。現在のジョブのプリント再開位置を具体的に指定した場合は,次のいずれかの修飾子を指定して,START/QUEUE コマンドを入力してください。
修飾子 | 説明 |
---|---|
/BACKWARD[= n] | プリントを再開する前にファイルを後戻りさせるページ数を指定する。省略時の値は 1 であり,この場合,プリントは現在のページの先頭から再開される。 |
/FORWARD[= n] | プリントを再開する前にファイルを先送りするページ数を指定する。省略時の値は 1 であり,この場合,プリントは次ページの先頭から再開される。 |
/SEARCH=
"検索文字列" |
指定した検索文字列を含むページからプリントを再開するよう指定する。文字列の検索は,現在のページの次のページから始めて順方向で行われる。また,連続タブとスペースはスペース 1 つとして扱われ,英字の大文字と小文字の区別は行われない。文字列は 1 〜 63 文字の長さであり,引用符 (" ") で囲まなければならない。 |
/TOP_OF_FILE | 出力実行キューが一時停止した時,停止時に実行中であったファイルの先頭からプリントを再開するよう指定する。 |
START/QUEUE コマンドに複数の位置付け修飾子を指定する必要がある場合は,次の順序で位置修飾子を指定してください。
$ STOP/QUEUE JADE_PRINT $ START/QUEUE/TOP_OF_FILE JADE_PRINT |
$ START/QUEUE/TOP_OF_FILE/FORWARD=15 SYS_LPA0 |
サンプル・データをプリントして,プリント・フォームを位置調整したい場合は,いったんキューを一時停止させ,続いて,/ALIGN 修飾子を指定した START/QUEUE コマンドを入力します。
START/QUEUE/ALIGN[=(オプション [,...])] |
次のオプションを指定して,位置調整ページ数と位置調整データを制御することができます。
オプション | 説明 |
---|---|
MASK | 英字を X,数字を 9 に置き換えることによって,入力データにマスクをかけるよう指示する。マスク文字を使用することにより,重要な情報を隠すことができる。 MASK オプションを省略した場合,入力データはそのとおりにプリントされる。 |
n | プリントする位置調整ページ数を示す 10 進数を指定する。指定可能な値は 1 から 20 の範囲であり,省略時の設定は 1 ページ。 |
/ALIGN 修飾子と,前項で説明したファイル位置付け修飾子を組み合せることができます。この場合,ファイルの位置付けは,位置調整データをプリントする前に行われます。位置調整が終了すると,キューは START/QUEUE コマンドによって再起動されるまで一時停止状態になります。プリントが再開されるのは,位置調整のプリントが開始された位置からです。すなわち,ジョブは位置調整用にプリントされたページ分後戻りします。
次は,4 ページ分の出力をマスク・データで位置調整するよう指示している例です。この例では,キューが一時停止されたときに印刷されていたジョブのファイルはまず,2 ページ分後戻りし,その後で位置調整が実行されます。 4 ページ分の位置調整マスク文字が印刷されます。その後,現在のジョブの出力は 4 ページ前の位置に設定され,キューが一時停止します。
$ START/QUEUE/BACKWARD=2/ALIGN=(MASK,4) SYS_LPA0 |
この節では,キューでよく発生する問題を取り上げ,その対処方法を説明します。
問題 | 参照箇所 |
---|---|
一般的なプリンタの問題 | 第 14.8.1 項 |
保留中のジョブのスケジューリング | 第 14.8.2 項 |
ストックの不一致 | 第 14.8.2.1 項 |
特性の不一致の問題 | 第 14.8.2.2 項 |
出力キューの一時停止 | 第 14.8.3 項 |
自動起動型キューの不起動 | 第 14.8.4 項 |
キューとフォーム,特性削除時の問題 | 第 14.8.5 項 |
プリント後のファイル削除時の問題 | 第 14.8.6 項 |
装置制御ライブラリのモジュール追加と削除時の問題 | 第 14.8.7 項 |
キューの使用不能 | 第 14.8.8 項 |
プリンタに関連した一般的な問題の原因を究明する場合は,次の手順に従ってください。
SHOW QUEUE/FULL キュー名 |
キューの状態については, 表 14-5 を参照すること。
COPY 入力ファイル名 出力ファイル名 |
COPY コマンドによって複製が作成されないと, PRINT コマンドが動作しない。
PRTSMB を使用しているキューに対する PRINT 要求が正しく処理された場合,問題があるのは LATSYM か,LAT ドライバの LTDRIVER のいずれかである。
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